2004年8月

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04/08/31

八月の食費は、生鮮食料品2,910円。乾物・調味料475円。だいぶ安かったですね。一週間ほど実家に帰省していたのが、全体を引き下げています。それに加え、先月調味料が次々と切れ、買い足したせいで今月はその費用がほとんどありませんでした。いずれにしても、安いですね。

母親に自慢すると、どうせマトモなものを食べていないんだろうとか、嫁が来なくなるからいいかげんにしろとか、言いやがります。半分当たっているんですけどね。

最近の傾向としては、野菜は見切り品の利用が多いです。傷み始めているものなので、すぐに火を通すとか、ダメな部分は切り取るとか、それなりの注意が必要ですが、よく選んで買いますんで、調理してしまえば何の問題もありません。魚は粗が中心。古くなって値段が下がったものは、基本的には買いません。肉は100g50円以下のもの限定で買います。100g50円以下の肉というと、肉の粗みたいなものですね。鶏だとレバー・砂肝・皮・ドラムスティック・ガラ、豚だとレバー・白モツ・ハツ、あとは牛スジといったところでしょうか。野菜と違ってこちらは新鮮なもの限定。意外にバリエーションは広いです。想像する以上にいろんな物が作れますよ。

04/08/30

昨日の昼に作った鳥皮南蛮ウドンは美味しかった。知り合いから、ウドンを手打ちなんて面倒くさいでしょうと言われるんですが、慣れてしまえばなんてこと無いです。例えば12時に完成したい場合、

11:00 - 11:05 粉と水と塩を混ぜてこね、濡布巾に包んで放置
11:35 寸胴に水を入れて点火
11:35 - 11:50 生地をビニールに入れ、足で踏んでから麺棒で伸ばし、畳んで切る
11:50 寸胴沸騰、麺投入
11:50 - 11:55 麺茹でる
11:50 - 12:00 茹であがった麺を笊にとり、水で締めてから盛り付ける。

今回のようにタレが必要な場合は、11:35 - 11:50の段階で平行して仕上げてしまいます。11:05 - 11:35の30分間は、特に何もやることは無いので、実働時間30分。がっちり寝かせればもっとコシは出ますが、この程度でもオオッとうなる程度のものは作れます(慣れれば)。小麦粉代なんて一人分10円くらいですしね。とりあえずやってみることが肝心ですね。

最新号のサライで、蕎麦打ちの特集をしていました。あの雑誌本当にウンチクが多いんですよ。蕎麦打ちの工程も、プロがやっている真に本格的なもの。あんなの素人は出来ないし、見ているだけでビビッてしまいますって。蕎麦打ちってこんなに難しいのか、ってね。分野はちょっと違いますけど、ウドンなんて、生地こねて、伸ばして、切って、茹でるだけだと思えばいいんじゃないですかね。実際に自分でやって、回数を重ねるうちに、嫌でも色々つかめてきますしね。

と周囲に折あるごとに勧めてるんですが、実際にやった人は未だかつていません。いやホント、簡単ですって。おまけに、一人前原価20円切りますよ〜。

04/08/29

なんとなく脂っこいものが食べたくなったのと、夕方になって割引になっていたのとで、100g40円の鳥皮を400g購入。160円。相変わらずガキの使い並です。しかしコレ、実は全然底値じゃないんです。業務用スーパーで2kgの袋を買えば、この値段なんてメじゃないくらい安い。しかし、さすがの私も2kgの鳥皮はちょっと持て余します。一人暮らし用の冷蔵庫なので、冷凍室にも入らない。毎回ちょっと残念ではあります。

ガキの使いで思い出したんですが、最近職場の同僚に“1,000円貸して”と頼まれて“無い”と答えたら疑われまして、財布の中身を見せたら大笑いされました。職場と家が近いこともあり、私の財布の中身はいつも千円以下。ひどい時は300円です。専らオンライン専用のクレジットカードは家に置きっぱなし。無駄遣いしない(できない)のでいいですよ、と勧めたんですが、一笑に付されました。どうしても必要になったら、家に歩いて帰るか銀行でおろせばいいだけなんですけどねえ。

まあそれはともかく鳥皮です。湯がいてから水でよく洗って一口大に切り、醤油と味醂を混ぜたタレに漬け込めば終わり。あとは網で焼くだけ。豪快に煙るので、注意です。捨てがちな茹で汁も、それを使って小さ目に切った鳥皮を混ぜたご飯を炊けば、鶏(皮)飯。こういうセコさって、実際以上に得した気分になるんですが、それは私の人間が小さいからでしょう。

茹で汁はまだまだ残っているので、味噌汁にウドンの汁に大活躍してもらう予定です。セコイ。

04/08/28

今日の目玉はなんと言ってもピーマンです。見切り品ですが、大袋一杯50円だったんですよ。見切り品というのは、“何故見切られたか”というのが非常に重要なわけですが、このピーマンの場合、赤く色付きはじめてしまったのと、少し傷んだためにその部分が切り取られているためでした。

前者は無問題。青リンゴが多少赤くなったからといって味は変わらないのと同列です(そうか?)。後者はちょっと問題ですが、店頭に置かれすぎたために傷んだのではなく、運搬過程で傷んだものみたいでした。それなので、健全なところは全く健全。全体が均一に傷んでいるわけではない。傷んだところは切り取ればいいということで、購入。今日はこれしか買わなかったので、買物総額は50円ですよ。ガキの使いみたいですね。

それはともかく、帰ってきて数えてみると、大袋の中には18個ものピーマンが。小さくガッツポーズですよ。全部ワタをとって四ツ割。丸々と太ったイモムシが出てきたものもありましたけど、細かいことは気にしない。イモムシは外に放し、家はほかのピーマンに混ぜてしまいます。割ったピーマンは網で焼いて、レモン・酢・油・塩あたりでマリネに加工。大きなタッパーに一杯のピーマンマリネは、しばらく私を楽しませてくれるでしょう。あっ、玉葱刻んで入れればよかった。今夜追加しよう。

04/08/27

仕事の帰り道にスーパーに寄ったら、サラダ油1500gが268円(税込)だったんですよ。もうね、それだけで三日間は幸せ。普段は420円くらいで、安売りのときも370円くらいまでしか下がらないので、半ば諦めていたんですが、待ってみるものですね。半額くらいまで簡単に下がる商品も多いんですが、何でサラダ油は下がらないんでしょうか。日清が拘束しているのか、それとも卸値が高いのか。

それはともかく、知り合いの徳島土産で糸ワカメというのを貰ったんですよ。ワカメが海底に生えているまんまの広葉樹のような形、それをそのまま干して各部が糸のようになったやつで、一直線じゃないために結構絡み合っているんです。夕食後、台所の床に座り込み、ラジオを聞きながら、それを一つ一つキッチンバサミでほぐしていく。傍から見たらなんと寂しい光景でしょうか。でも、こうやって二口大くらいに切っておくと、いざというときにタイミングよく使えて便利なのですよ。昆布なんかも小さく切って貯めておくといいですね。使うときにいちいち切らなくてすむから。こういう人知れず地味な作業が、ジスイには結構大事なんですね。手伝いがいれば、やってもらえばいいから。

で、糸ワカメ、戻すと普通のワカメなんですが、さすが本場徳島、美味しいです。いつも使っている中国産ワカメとの味の違いに愕然。でも、使い切ったらまた中国産なんだけどね。噂によると、ワカメを木灰の中で保存した灰ワカメというのも、これまた美味いらしい。是非一度食べてみたいものです。誰かお土産で買ってきてくれないかなあ。まあ、こういう消極的姿勢では一生無理でしょうね。

BBS新設しました。書き込んでいただけると大変ありがたいです。とはいえ、自分自身ほとんどBBSに書き込まない人間なので、お前はどうなんだといわれるとグウの音も出ません。が、どうかよろしく。

2004/08/26

パソコンが壊れても、毎日の食事は変わりなく続きます。人参のキンピラは、文字通りキンピラの人参だけバージョン。人参は近所のスーパーで折れたり欠けたりしたものがよく5本50円とかで売られるんですよ。でも、味噌汁に入れたりとちまちま使っていては、到底使い切れないので、このメニュー。一気に4本とか平気で使いますからね。重宝。難点は、すべての材料を千六本にする手間。うちは一応“男の台所”を標榜しているので、できることはすべて包丁で行います。千六本スライサーなんていう、軟弱なものは使わないのです。

そのおかげで、だいぶ上手くなりましたよ。周りで人が見ていると、ひきますもん。いや、結局そうやって自慢することが狙いという面も、あるかもしれない、ではなく、はっきり言ってアリアリです。だってホラ、気持ちいいじゃないですか。そういう雑念もコミで“男の台所”なのだとうそぶいてみたり。

ああでも、ピーラーは使いますよ。大根や人参の皮を剥くとき便利ですもん。と書いたところで、やっぱりうちは“男の台所”なのだなと。雑念万歳。

2004/08/25

パソコン、壊れてしまいました。半年ほど前から突如画面が乱れるという、心臓ドキドキな症状だったんですが、先日ついにHDのデータに全くアクセスできなくなるというところにまで行ってしまいまして。急遽OS再インストールで復旧はしたんですが、画面が乱れるという症状は直りません。これはハードのトラブルだということで、買い替え決定です。修理もねえ、もう二度出して新パソコンが一台買えるくらいの修理代を払っているので、これ以上は無理です。

予兆があったので、あらかじめバックアップをとってあったのが不幸中の幸いでした。今はそのトラブルパソコンをだましだまし使っています。頼むよ〜。新しいやつが届くまでの辛抱だ。

壊れたのがちょうど夕食時だったので、予定全変更。夕食はその辺にあるものをかき集めて食べておいて、修理に没頭してました。私としたことが。目玉焼き丼食べたかったのになあ。今夜食べます。それにしても、なんと寂しい夕食か。

2004/08/24

卵買えました。あと三パックくらいしか残っていなかった。ラッキー。で、色々考えるまでも無く、一食目は卵かけご飯、これしかないでしょう。ちょうどご飯を炊いた回の食事でもあったしね。炊きたてのご飯に卵と醤油のみ。これがね、美味しいんですよ。ご飯の熱で卵がちょっと固まり始めたくらいが最高。あまりやりすぎると胃のあたりがムカムカし始めるので、たまにしか作れないのが難点ですが。

で、卵はあと9個も残っているんですよ。一回は目玉焼きかけご飯にして、一回はスクランブルエッグかけご飯にして、ってほとんどレシピのレパートリーなんてあってなきが如しですね。味噌汁の中に、ポーチドエッグ見たいに割り落とすのも大好きですね。

卵は通常178円前後で買えます。その価格で買えないほど貧困にあえいでいるわけではありません、念のため。じゃあなぜいつも買わないかというと、いつもの半額近くで買えた、というその満足感がいいわけですよ。好きな人は私のその姿を“貧乏プレイ中”と呼びます。自分で認めたくないですが、そうです…。

2004/08/23

今日は卵10個98円の安売りの日。夕方まで残っていることを切に願うのみ。いつの間にか人間が小さくなりましたねえ。でも、言いわけじゃないですけど去年までは二往復していたんですよ、お一人様一パック限定のせいで。最近はしてないですから。

と書いてから気がつきました。単に暑くて保存が難しくなったのでしていなかったに過ぎないということに。もう少し涼しくなったら…。そうそう、思い出しました。一パックはプーアル茶で煮卵にするのでした。それが冷蔵庫の中に入っているだけで幸せだった去年の冬。今年もやるに違いありません。

また芋づる式に思い出してきました。春先に半熟煮卵を作る方法を聞いたのです。半熟にしたゆで卵を一度冷ますと、再度加熱してもそれ以上黄身が固まらないそうで。今年は、去年以上の煮卵ライフが楽しめそうです。ここまで書いてきてハッと気がついたんですが、人間が小さいのは今に始まったことじゃないんですね。今更反省もしませんが。

2004/08/22

自分で言うのもなんですが、うちの台所は超キレイです。週末には住宅洗剤を含ませた雑巾で床まで全部拭き掃除するし、ガスコンロ周りの油で汚れる所はガスコンロを毎日移動して拭きます。食器は食後すぐに洗って一度もためたことがありません。好きな人をして、“過去、友達(女性含む)の中にもこんなキレイな台所の人はいなかった”と言わしめるくらいキレイです。

しかし、なぜか職場の机周りは超キタナイのです。パソコンデスクの上にはお茶のグラスが貯めてあり、あちこちには茶渋の輪。資料は積み重なりっぱなしでいつ崩れるか分からない様。壁に貼った資料は、歴代の層をなしています(剥がそうよ)。もちろん資料と資料の間には埃の腐海が…。というわけで、会社では私は超ズボラで掃除嫌いだと思われています。“フフフ、キミタチ、私の本当の姿を知らないね。”ってな感じでしょうか。

理由を自分なりに考えてみると、自分完璧主義者なんですね。会社の机は人が資料を持っていったり、私のパソコンをちょっと借用したり。完全に自分の制御下には置けないので、それならばいっそ、と管理を放棄してしまっているみたいです。完全に出来ないなら、やらない。うわぁ〜、極端ですね。友達としては付き合いたくないですね、自分なのに。

でも、この姿勢にも利点はあって、期待されていないので汚くしていても許されるという…、ダメですね。

2004/08/21

夕食にお好み焼きなんて、なんて関西人っぽいのでしょう。昔、大阪の友人に“西にあれば全て関西というわけではない”と説教を喰らったことを思い出しました。彼曰く、関西というのは大阪及びその周囲の数県のみを指すそうです。本当か?

それはともかく、実家への米の発注タイミングを見誤るという痛恨のミスを犯したため、米が切れそうです。少量買って繋いでもいいんですけど、もうね、意地。

しかし、久しぶりのお好み焼きだったため、小麦粉の分量をうっかり間違え、焼きあがり“チャレンジメニュー?”というようなボリュームのものが出来てしまいました。いくら大食いの私でも、こんなに食えるわけがない、という堂々としたサイズ。直径25cm越えてましたもの。他に常備菜も順調に消費していかないといけないし、貰った梨も食べていかないと悪くなるし、でもう、さすがに満腹ですよ。夏場は冷蔵庫の冷えが悪くなるので、もう必死。

残せばいいじゃん?という心の叫びもありましたが、冷蔵庫から出てきたお好み焼きって、なんだか切なくって。その切なさに向かい合うのはちょっと嫌だな、と頑張ってしまいました。お好み焼きは小麦粉150gでよかったのでした。作った後思い出したよ。

2004/08/20

朝沸かして冷蔵庫に入れておいた麦茶、2Lもあるはずなのに、寝る前にはなぜか半分以下に減っている。1日1.5L程度飲んでいる計算になるわけで、そんなに実感はないのだけれど、他に誰か飲む人がいるでもなし。一人でこの数字だから、家族で暮らしている場合は大変でしょうね。4〜5Lというのも珍しくないかもしれない。そうなると、沸かしてなんかいられないから、水出し麦茶を使ったり、ペットボトルで買ったり、そういうことになるんでしょうね。ひとり暮らしで良かった。なにせ、毎日このペースでも、去年198円で買った1kgの麦茶がまだなくならないから。

実家はいまだに井戸なので、東京に出てくると、数日間は水が臭いなあと思います。それに、夏場の水が生ぬるい。以前は麦茶を沸かすのが面倒くさくて、生水にレモンを少し入れて冷蔵庫で冷やして飲んでいました。確かにレモンの匂いと水温の低さでかなり誤魔化されはするんですが、それでも臭う。よっぽどなんでしょうね。今のように一度沸かすと全然気にならなくなりますが。ペットボトルの水は、高くて買う気になれませんです、はい。

2004/08/19

3個99円のレモンを買った直後、他の店で6個50円のライムを見つけたときの悲しさといったら…。50円のライムは見切り品扱いなので、いつも出ているとは限らず、今日は無いだろうと思った私が悪かったです。

それはともかく、シャワーを浴びる前にグラスに蜂蜜とレモン、それに氷を入れ、それを冷蔵庫に仕込んでおく。シャワーを浴びたあとにそれを飲むと、本当に気持ちがいいのです。アルコールが大丈夫なら、絶対にビールなんでしょうけど。それに、私は飲めないので分かりませんけど、飲んだ時は爽快でもすぐにアルコールで火照ってくるんじゃないですかね?まあそれはともかく、こう暑いと自家製蜂蜜レモンは必須なのです。

蜂蜜レモンを買ってもいいんでしょうけど、自家製を始めると、どうも市販のものには雑実が多い。それに、自家製だと1杯20円くらいで出来てしまうので。

2004/08/18

ここ半月ほどパソコンの調子が悪く、突如画面が乱れて再起動を余儀なくされることがたびたびでした。しかし、“買い換えてやるぞ、この野郎”と思い始めたとたんに調子復活。パソコンも飼い主に似るのでしょうか。しかし、このサイトに来てくれた方のOSを見ると、ほとんどXPなんですね。いいなあ。うちはいまだにME。まあ、働けるうちは頑張って働いてもらいましょう。

葱花餅というのは、練った小麦粉を、葱の微塵切りを入れて、パイ生地のような多重構造になるように成形し、フライパンで焼いたもので、安い・速い・美味いと三拍子揃ったうちの定番メニューです。21cmのフライパン全面の大きさのもので、材料費が30円程度という、反則的な安さなのに、飽きの来ない味。しかし、もちろん他に常備菜を色々つけますよ。この一品がドンッとテーブルのうえに載っていると、とてもとても切ないものですから(経験済み)。

2004/08/17

日付の書式を変えました。エディタのマクロで自動挿入できることに気がついたのです。多少変わってしまうことには目をつぶり、楽な方に楽な方に流れていく、これぞ人間。あと、その日に作ったものをメモって置く欄を下に作りました。これもいつまで続くかサッパリ分かりません。が、あとで見直して(自分が)楽しいのではないかとの思惑です。

冷やかすだけのつもりだった鮮魚の強いスーパー。つい半値になっていた鮪の粗を買ってしまいました。帰ってから計ってみると、650gで150円。100g20円ちょっとですね。鳥皮よりも安い事に衝撃。(100g50円)おまけに、鮭や鯛と違い、鮪の粗にはほとんど骨が入っていないのです。全部食える。まあ、血合いが多く、魚臭いのが苦手な人には辛いですが、私は全然問題ないです。

ちなみに、スジの吸い物というのは、文字通り身をかきとった後のスジを塩で味付けした熱湯に放っただけのもので、生だと硬くて食えない筋が、ほんの数秒で別物のように柔らかくなるから、あら不思議。勿論、乾かした蜜柑の皮を入れたり、刻んだ葱を入れたり、化粧はしますよ。さすがに塩水に筋だけだと切ないのでね。

2004/08/16

実家で台所を眺めていると、自分の台所仕事のルーツがそこにあるはずなのに、ここ十年で全然違ったものになっていることに、驚きました。金魚鉢(中身入り)に刺身のツマの大葉を突っこんである母親の豪快さは別にして。あれはちょっと、豪快すぎる…。

特に違うのは、洗った食器の処理の仕方。実家では、洗ったあと、食器収納用のプラスチック容器の中に伏せていきます。よくあるタイプのやつで、中に網状の容器が入れ子になっていて、余分な水分は、その網の外側に落ちていくというもの。で、そのまま拭きもしないし、改めて別の所に収納したりもしない。

これ、確かにお手軽なんですが、食器が雑然と入っているので、取り出そうとして破損することがたまにあります。下のほうに伏せてあるやつなんかを取り出そうとして、隣の皿に引っかかって割れる、とかね。それに、たまった水をマメに替えないと、非常〜に不衛生になります。ちなみに実家の母は“豪快”。

今の家では、そういうプラスチック容器はありません。洗ったらその場で軽く水を切り、布巾で拭いて所定の場所に収納していきます。これ、面倒くさい。布巾だって、一人暮らしなのに20枚は軽く確保しています。左右の手に1枚づつ持って、拭いていくので、一回に二枚使用。でも、終わったらベランダで毎回乾かすので、一週間に4枚から6枚で乗り切ります。

しかし、とても清潔・気持ちがいい。使った布巾は週末に洗濯板で洗って漂白つけおき・洗濯機という黄金パターンで洗濯するので、かなり白い。食器もきれいに収納できるし。なにより、人間は慣れる動物なので、慣れてしまえばなんて事はないんですが、母親には薦められないなあ。なにせ、“豪快”な人なので…。何でこんなに似ていないんだろう。顔は似ているが。

2004/08/15

夜中に好きな人と電話でしゃべっていて、インスタントヤキソバの話になり、急にペヤングソースヤキソバが食べたくなりました。一時期、とはいってももう十年も前、上京してきたばかりの頃、よく食べたなあ。実家は滅多にそういうものを食べない家で、あのジャンキーな味がとても新鮮で、美味しかったことを思い出しました。

今でもたまーに、半年に一回くらいかな、急にどうしても食べたくなり、ペヤングとか、UFOを買って食べることがあるのだけれど、半分食べると、もういいやと思います。胃が受け付けなくなったんですね。でも、当時はけっこう良く食べていて、一週間に3〜4食くらいかなあ、色々なインスタントラーメンを食べ比べていましたね。ただある時、緑のたぬきと赤いキツネを一気に食べようとしたことがあって、二つ目でギブアップ。美味しい美味しいと思っていたものが、急に不味く感じられるようになって、それ以来かなあ、インスタントラーメンを食べる頻度が減っていったのは。

今は、かなり健康的な食生活になってしまったけれど、半年に一回のインスタントラーメンは当分続きそう。昨夜は食べなかったけれど。

2004/08/14

やっと東京に戻ってきて、ほっと一息。家族大勢で暮らすのもたまにはいいけれど、やっぱり一人暮らし歴10年、一人が落ち着くんだよね。確かに稀に無性に人恋しくなることも、なくはないけれど、もう一度親兄弟と同居は無理かな。別に関係が悪いということは全然なくて、かえって仲は良いくらいなんだけどね。

それにしても、一週間締め切った部屋は熱が籠ってすごいことになっている。気休めにと、少しだけサッシを閉めずに出たんだけれど、本当に気休め。なんだか、畳の繊維の一本一本までが、“蓄熱”している感じ。借家でなければ、水を撒いて扇風機の風をガンガンあてていたかもしれない。それは無理なので、蚊取線香を焚いたうえで、窓全開。勿論網戸も全開。それでもって、必死で空気を入れ替えているのだけれど、さすが一週間の熱気、全然ダメだ。まあ、気長にいきましょう。死んだ爺ちゃんが言ってた。“夏は暑い”。至言だと思う。

というわけで、自炊一発目。実は田舎ではありがちなことに、肉やら魚やらを食べさせられて、少々胃もたれ気味。親心はわかるんだけど、野菜中心の生活なのに、連日刺身とかフライとかはきつい。分かるだけに、何もいえなくてね。子供でにぎやかな(うるさいともいう)飛行機でつかれ、空港からの暑い道程で疲れ、今日はもういいやという事で、茶漬け。

家に着くなり、とりあえずヤカンを火にかけ、麦茶を作る。それが4時くらい。で、布団を干したり、シーツを洗ったり。留守中に変なものが繁殖していると嫌でしょ?自分マメだなあと思うよ。帰省前にしくじって作り過ぎたご飯が一食分冷凍庫にあるので、こいつを解凍。水で洗ってサラサラにしてから、貰い物のチリメン山椒と、塩、海苔。麦茶に氷を大量に突っこんで、氷山の浮くような冷たい麦茶にしてやった。さすがにこれなら、食える。明日からも、頑張るぞ。

さすがに茶漬けだけだとバテバテなので、キャベツの甘酢漬けと茄子を炒めて酢醤油に絡めたやつもつくりました。やっぱり自分で作る料理はいいねえ。プレッシャーがないもの。

2004/08/12

実家暮らしだと、本当に何もしなくなるものですね。洗い物の手伝いくらいはするけれど、それ以外はほとんど何も。このまま同居したら、自分、呆けるかも。というわけで、実家がダイアルアップという事もあって、今週末までは、密度の薄い更新になります。ごめんなさい。

2004/08/10

いまだに両親に笑われる私の癖に、冷蔵庫の前を通るたびに、開けてチェックするというのがある。それこそ、一日何度も。自宅の冷蔵庫は、自分しか物を出し入れする人がいないので、勝手に増えている、なんてことは無いけれど、実家は何人か人がいるわけで、最後にチェックして数時間の間に、自分の好物が増えている、なんてことがあるかもしれない。だから、マメにチェック、というのが最初の動機だったと思うんだけど、もう今では条件反射。冷蔵庫の前を通ると、扉を開かずに入られない。

どうやら小学校低学年の頃からそうだったそうで、ランドセルをおろす前に冷蔵庫チェックをするのが日課だったらしいから、食いしん坊歴も年季が入ったものだ。

2004/08/09

実家に帰ってきました。しばらく料理はしません。親の台所に手を出したくないからね。というか、台所のコンセプトが違いすぎて、出しはじめるときりが無い。冷蔵庫の使い方とか、調理道具の配置の仕方とか。親子なのに、こんなに違うものかとビックリ。一番違うのは、私がシンプルイズベスト、道具は厳選して増やさない派なのに対し、親はとにかく物は何でもとっておく派だということ。今の六十くらいの人って、大体そうだよね。だから、一切手は出しません。割り切ってしまえば、案外簡単。手伝いくらいはするけどね。

それにしても、帰省していつも思うのは、地方の食品物価の高さ。とにかく高い。流通が発達して、かなり良質なものが揃ってはいるが、それにしても高い。ぱっと考えると、東京の物価が高いんじゃないかと思うけれど、それは違うことが多い。勿論、農協直売所なんかにいくと安くなるけどね。人が多く競争が激しいことや、流通の中心になっていて流通コストが安いことも原因の一つなのかなあ。

2004/08/08

今日の昼ご飯が、帰省前の最後の食事。順調に冷蔵庫の中は片付き、まさに計画通り。一人暮らしじゃないとこうはいかないね。最後の昼食は、残った野菜をかき集めて、炒飯の予定。

喫茶店でお茶している時に、隣の客が自炊について語っていた。曰く、“一人だと食材のロスが多く、多人数分を一気に作るより手間もかかって、一人暮らしの自炊はかえって高いものにつく。”うーん、この人はきっと料理が嫌いなんだと思った。よく聞く料理嫌いの言い訳をそのまましゃべっている感じ。工夫を重ねていけば、ロスも減らせるし、手間もかからず作れるようになるもの。

でも、それよりも思ったのは、料理が出来ない(しない)女性って、何らかの言い訳をしないといけないんだなあということ。仕事が忙しい、というのもその一つだと思う。しかし、別に料理を好きにならなくてはいけない、なんてことは無いわけで、“私は料理を作るのがが嫌い、だから全部外食”と言い切れるような雰囲気に無いんだね。男性ならこういう発言が平気であるんだけれど。だから、家で料理をするのは女性、という概念がみんなどこかにあるんだね、いまどき。

お金さえ出せば、世界中の料理がすぐに食べられる日本(東京)に住んでいるんだから、別に料理なんてしなくてもいいと思う。義務じゃないからね。すると案外面白いとは思うけれど。しかしなにより、お世辞かもしれないけれど、自分の作った料理を他人が美味しいといって食べてくれる瞬間というのは、なにものにも代えがたい。結局その程度のものでいいんじゃないかな、料理って。

2004/08/07

勤め先に沖縄からパイナップルが送られてきまして、でも、開封すると底側がやや潰れて汁が出ていたんです。で、それを見た同僚は何故か“このパイナップルは腐っている”と断言。いや、十分に熟して自重で潰れたんじゃ、などとはおくびにも出さず、“じゃあ、全部貰っていいですか?”と聞いて、あっさり全部ゲット。いいのか?

多分、送り主としてはこちらにちょうどいいタイミングでつくように配慮してくれたものと思われるが、貰えるものは何でも貰う。とくに、完熟食べ頃パイナップルなんて、喜んで貰う。持って帰って、冷蔵庫でよーく冷やして食べると、さすが完熟、激甘。やっぱり見立てどおり腐っているのではなく、熟して自重で潰れたのでした。いやあ、得したなあ。

全部生で食べると飽きるので、よく上野なんかで売っているように、スティックを刺して凍らせる。あら簡単、パイナップルアイス。

嘘をつくのはいけないことだけれど、言葉が足りないのはセーフ、だよね?

2004/08/06

この週末から帰省の予定。いつもこの時期になると大変なのは、帰省日に食材をきっちり使い切るように計算すること。これがかなり難しい。あと何食家で食べるかを考え、もう一品作るかどうかを綿密に考える。重要なのは、最後の食事まで貧相にならず、かといって戦後処理のように大量に残ったりもせず、つまり普通の食事になるように考えること。最後の数回は割り切って外食にしてもいいんだけど、それじゃ面白くないからね。

最近ナスが安くて本当に嬉しい。うちの近所では、5本100円が相場。都内では安い方なんじゃないかな。今日は焼きナスを酢醤油系のタレに浸したもの。網で表面が炭化するまで焼いたナスの皮を、頑張ってむく。縦に裂いたものに酢醤油をかけ、胡麻油ちょっと。みじん切りにした玉葱を混ぜればサッパリしてグッド。食べる時に少しワサビをつけて食べると、異様に食がすすむ。5本全部使っても、三日経たずになくなるから、回転も速くて味が落ちないしね。

2004/08/05

いや別に、大した事ではないんだけれど、ミルに胡椒を補充しながら、ふっと“ペッパー警部”を口ずさんでいる自分に気がつき、切なくなった。やっぱりミソジ。

2004/08/04

赤ピーマンが4個50円と安かったので、二袋買ってきて、この前作った焼きピーマンマリネをもう一度。ヘタを取り、縦に適当に割って、魚焼き網でガンガン焼いたあと、酢と油をベースにしたタレにつけるだけなんだけど、今回は前回の感想をいかし、一歩進める。

前回は酢・油・塩だけだったんだけど、焼いた赤ピーマンが案外甘かったので、それを強調しようということで、干し葡萄をプラス。それから、酢を一部レモンの絞り汁に変更し、刻んだ玉葱も入れてみる。前回成功だったローレルはそのままにして、味が複雑になった分胡椒をやや絞る。レモンの皮を少し刻んで入れると奇麗かなと思ったけれど、モロに輸入レモンだったので、見送り。国産レモンは高く、輸入品の三倍くらいするのがネック。レモンの一個や二個くらい買えるんだけど、安いほうが継続して使えるのがミソ。私が作るのは、毎日の料理であって、ハレの日のそれではないから。

2004/08/03

温泉に行ったり、他人と外で食べたりして、もう二日も料理をしていない。こんなことは久しぶり。しかし、今日の昼は久しぶりのウドン。最近痩せたと言われる理由を考えていて、ウドンじゃないかとふと思う。

暑くなって以来、週に四回ほどはウドン。これしか食生活変えていないもの。私は一食に茶碗二杯・一合のご飯を食べる。これは米の状態で150g。ウドンは、一食150gの小麦粉をこねて作る。検索して調べてみると、茶碗二杯のご飯は約500kcal。小麦粉150gで作ったうどんは約520kcal。あれ〜?うどんの方が多いじゃないか。じゃあ何で痩せたんだろうか。

運動は…全くしていない。敢えていえば、暑くて汗をたくさんかいていることかな。それが運動になっているのだろうか?それとも、何か変な病気にかかっているとか?でも、特段体調が悪いということはないし、そういうことは考えたくないからなあ。

ちなみに、3kg痩せて現在ちょうど50kg。168cmなんで、明らかに痩せすぎ。でも、本当に太れないんだよなあ。

2004/08/02

箱根の温泉に一泊で遊びに行ってきた。素泊まりで安い宿を、とも思ったけれど、ふと気が変わって二食付きの宿に。これが割りと正解。あの辺り、旅館で食べる人が多いらしく、マトモに外食産業が無い。素泊まりだったら、コンビニ弁当になる所だった。

それに、全然期待していなかった旅館の食事が、まあまあ美味しくてビックリ。でも、あんな山の中でもきれいな刺身が出てくるのね。流通技術って、すごい。刺身・天婦羅・小鍋とお約束のオン・パレードではあったけれど、けっこう満足した。たまにはああいう食事もいいね。ほんとうに、たまにだけれど。

それよりも、久しぶりに体重計に乗って、体重がまた減っていてビックリ。夏バテか?道理で最近会う人会う人に、“痩せた?”って言われるわけだよ。久しぶりに会った母親にまで言われたくらいだから。“痩せるのは簡単なんだけど、太れなくって。”本当なんだけれど、会社で言うと刺されそうになるので、注意。食べる量は減っていないんだけどなあ。

2004/08/01

今日の買物はピーマン9個68円とライム4個48円。ピーマンは値段と数がお徳なのに、品質はかなり良い。大きめで肉厚。普段売っている貧相なやつに比べたら、一個でも二個分以上のボリュームがある。何でこれがこの値段なんだろう?ライムは少し傷んでいたので、通常品の約半額。多少傷んでいてもどうせ皮の部分だけだし、中まで傷んでいたらその部分だけ切り取って使うので、問題ない。

ピーマンのうちの定番は、ヘタと種をとり、小口から切って、肉や乾物類と濃い味で炒りつけるモノ。でも、今回はあまりにもいいピーマンだったので、もったいなくなり、普通の炒め物。ヘタと種をとったピーマン、縦に5mm幅くらいに切り、ありあわせの野菜と共に炒める。先日作っておいた味醂醤油味の挽肉。お弁当のご飯にふりかけて使っているんだけど、これを一緒に炒めて味付けもかねてしまう。最後にトマトを少しザク切りにして入れ、勿論終始強火。

あまり行儀が良くないんだけれど、丼に軽く盛ったご飯に、これでもか、というくらいの量をのっけて、混ぜながら食べる。何丼って言うのかね。ピーマン丼?絶対売れない。少し鷹の爪を入れたほうが良かったかも。ちょっとパンチ不足。ピーマン三個しか使わなかったから、まだまだチャンスはある。

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