ミソジノジスイ

25/11/06(Thu)

近所の知り合いから約1kgの栗を貰いました、ありがたいことです。ただ、私栗がそんなに好きじゃありません。ショーケースのケーキを選ぶ際もモンブランは絶対選びませんし、栗羊羹は貰えば食べますけど自分で買うという選択はありません。栗ご飯も不味くはないと思いますが、自分でわざわざ作る程の熱意は持てないです。そんな中割とマシな評価なのが渋皮煮。瓶詰にしておけば1年くらいかけてチビチビ食べられるのが高ポイント。私の中では栗なんて数日に1個ペースで十分なのです。

そんなわけで栗の鮮度がいい内に渋皮煮を作ったんですが、正直滅茶苦茶大変です。1kgの栗が瓶詰め状態になるまで3時間コース。大きめのジャム瓶1本3,000円で売ってくれと言われても即拒否するレベルで手間がかかります。手間がかかるポイントは大きく分けて二つ、皮剥きとアク抜きです。栗は鬼皮・渋皮と二層の皮があり、渋皮煮にする際は鬼皮だけを剥きます。少しでも渋皮煮傷がつくと9割方アウトで、火を通している際に煮崩れてしまいモノになりません。この鬼皮を剥くには熱湯に5分漬けた後、包丁の角を慎重に引っ掛けて剥き口を作り、そこをとっかかりに剥いていきます。ただし、熱湯に漬け過ぎると火が通り過ぎてアウトなので、1回に漬けられるのは5個まで。私の場合熱湯の鍋を2個用意し、片方の栗を剥く間もう片方の熱湯で皮をふやかすというマルチタスクで時短を図ります。

アク抜きも大変で、初回重曹水で10分煮た後茹で汁を捨て新たに水を注いで沸かす→捨てるを4回繰り返すんですが、この際蛇口からの水を入れてしまうと温度差で栗が割れてアウトになります。ですんで、片方の火口で栗を茹でている間、もう片方の火口で熱湯を作って次の茹で汁交換に備えます。また、熱湯を注ぐ際栗に直接当てると衝撃で割れる事があるので、お玉で一旦受けてお湯を栗に直接当てないようにします。渋皮煮の栗は王侯貴族並の待遇を求められるわけで、私も今回栗を貰ってしまったから作りましたが、自分で買ってまで作ろうとは全く思いませんね。

ツイッター始めました


copyright by ミソジ since 2004/04/28:
リンクフリー。