2015年12月

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15/12/31(Thu)

お節の準備も大体済んで、あとは31日の夜にかき揚げ天ぷらそばを作って終了、と思っていたら鰯が20匹ほどやってきました。どうすっぺと1分ほど考えて、1/3はフライ・1/3は一夜干し・1/3は圧力鍋で水煮にする事にしました。とりあえず全部ボウルに張った水の中で優しくこすってウロコを落とします。フライの分は頭を落として腹の皮をつなげたままの背開きにし、背骨をキッチンバサミで取り除いてから塩胡椒してタッパーに。これで翌日揚げるだけ。一夜干し分の処理は基本フライ分と一緒ですが、背骨はとらずにそのままにしておきます。これを海水よりやや濃い塩水に一晩漬けてから、魚干しの網に入れて丸一日風に当てれば完成。

水煮分の処理は一番簡単です。頭と尾鰭を落として真っ二つにし、腸のたっぷり入った前半分の腹腔に後から菜箸を突っ込んで腸を押し出し、中を綺麗に洗います。後半分にもほんの少し腸が入っていますが、誤差内なのでそのままいきます。圧力鍋に鰯がヒタヒタになるくらいの水を張り、塩適宜・ローリエ・ニンニク・鷹の爪・黒胡椒などで洋風っぽく風味付けして沸騰させます。沸騰したら鰯を投入して蓋をし、蒸気が出たら火を弱めて20分。あとは火を落としてそのまま自然冷却して完成です。鰯20匹なんて大変!なんて思うかもしれませんが、慣れるとこんなのは余裕です。1/3はすぐ食べるフライにし、残りは日持ちのする形態に加工するのがポイント。唯一の懸念は、今夜の晩御飯がかき揚げ天ぷらそば&鰯のフライという良く分からん組み合わせになってしまう事です。

15/12/30(Wed)

おせち料理第二弾は先日もここに書いた黒豆。黒豆は時間はかかりますがやる事は簡単です。1. 豆を6倍の水にひたして一晩放置(うちは豆250gに対して水1,500ml)。2. 砂糖を豆と同量加えて点火、沸騰したら弱火に落としてしばらくアクとり。3. アクがおさまったら落し蓋をして豆と空気が触れないようにし、そのまま柔らかくなるまで煮る(大体3〜4時間)。4. 好みの固さになったら火を落として鍋のまま自然冷却、以上です。

3〜4時間の行程は弱火放置なので本来はその場にいる必要もないんですけど、うちのヘッポコガスコンロは弱火を長時間継続すると消し忘れ判定を発動して勝手に消火しやがりますので、その場を離れる事が出来ません。かといって3〜4時間台所でボーっとしているのもアレなので、暇つぶしにお節を何品か作ってしまいました。今回空き時間を利用して作ったのは煮しめ・栗きんとん・数の子の下拵え。それでも時間が余ったので夕食の支度まで。まぁ、黒豆が綺麗に煮られたからいいんですけど。黒豆、完成品を買うと結構高いですが、自分で作ると割とお安く出来ます。甘さも自分好みに調整できますし、基本放置なので手間もそんなにかかりません。それに黒豆煮てると、Theお正月って感じがするんですよね。意外にオススメです。

15/12/29(Tue)

あんまりギリギリに余裕なくやるのが嫌なので、日持ちのしそうなものから優先的にお節料理作成開始(というか、そもそもお節自体日持ちのするメニューなんですが…)。第一弾は錦玉子&黒豆。錦玉子はゆで卵を白身と黄身に分けて少量の砂糖を加えた後にそれぞれ裏漉しし、パウンドケーキの型に2層に詰めて蒸したもの。大した物でもないのですが、見た目が華やかなので盛った際に見栄えがして便利です。黒豆は言わずもがな。うちは伝統的に圧力鍋を使って作ってましたが(近年はそれすら面倒になって買っていた…)、圧力鍋を使うと時間はかからない反面皮が破れて美しくないので、私は普通に鍋で煮ます。大体4時間くらいかかりますけど、平行して他のメニューも作ったりするので、特に負担ではありません。黒豆の完成品ってアホみたいに高いのですよね。自分で作ると材料費は1/5以下です。

東京にいた頃は11月頃になると百貨店の地下食品街でお節の広告1式3〜5万円とか見て、アホじゃないかと思ってました。確かに豪華ですけど、日頃料理をしている人なら材料費1万円もあればそこそこ見栄えのいいお節なんて簡単に作れます。こういう所にお金をかける人とは価値観違うよね〜と思ったものでした。それと少し関連して思い出したのですが、最近低所得者の生活苦が時々ニュースで報道されます。先日も、お金が無いので閉店間際のスーパーで半額の惣菜しか買えないというインタビューがありまして、吉本新喜劇並みに突っ込みたくなりました。金がないなら材料買って自分で作れ。材料費だけなら半額よりもずっと安いうえに、出来立てで美味いです。というと、作る余裕がないなんて反論されそうですが、金はないけど自分で汗もかきたくないなんてとんだ贅沢だと思います。

15/12/28(Mon)

生鮭のブロックを貰いました、ありがたいことです。鮭というと塩焼きが一般的ですが、個人的には鮭はフライにするのが一番美味いと思いますんで、今回は鮭フライ。ブロックを食べやすい厚さに切りまして、塩胡椒して半日放置します。お惣菜コーナーで売っている切り身のフライよりもちょっとだけ厚くすると、贅沢っぽく見えて素敵なので、私は家で作るときは常に厚め。厚いといっても火の通りに影響するほどでは無いので、心配無用です。

あとはいつも通り、小麦粉→溶き卵→パン粉の順につけて揚げるだけ。割と高めの温度で表面が狐色になるまで火を通し、網にあげて余熱で火を通します。名人だと計算しつくされた時間があるんでしょうけど、素人が何となくこんな感じ?で揚げてもまぁ大体大丈夫。最悪鮭は生で食べても大丈夫な食材なんで。ソースは当然タルタルソースで。ゆで卵を黄身と白身にわけ、黄身は潰して白身は荒微塵。ここに晒した微塵切り玉葱・微塵切りパセリを入れ、マヨネーズで合えて塩胡椒で味を調えれば完成。タルタルソースは市販品もありますが、その場で作った方が絶対に美味いと思います。コレを揚げたて鮭フライにたっぷり塗って食う、最高です。

15/12/27(Sun)

庭木の剪定はとうとうラスボスの松に突入。松、面倒臭いんですよね。刈り込みバサミでバッサバッサと刈って行く事が出来ない(やると途中で切断された松葉が大量に発生し、時間経過で茶色くなって非常に美しくない)ので、一枝ずつ選んで剪定バサミでカットしていかなきゃいけないのです。盆栽クラスならそのやり方でも大して問題はありませんが、3mクラスの大きな松で一枝ずつとなるとそれはもう大変な作業。枝に近付く為に脚立を立てるのだって結構大変なのです。

というわけで、完成はどう考えても歳を越します。下手したら2月になってしまうかも…。でも、年内に片付けて新しい歳を迎える、って感覚が私には薄いので特に問題は感じません。新年になって下着を替えるとか意味が分かりませんし。大体、1月1日の意味すら不明なのですよね。たとえば天文学的に意味のある冬至の日から新年が始まる(この日から段々昼の時間が伸びていく)というのなら納得もしますが、1月1日って歴史的には凄く適当に決まった日らしいのです(興味のある人はググってみてください)。というわけで、年内にどうこうとかあんまり考えません。いつもの通り過ごしているんで、松の始末が歳を越そうが別にどうという事はないのです。

15/12/26(Sat)

最近料理中に大活躍しているのが、10月に上京した折に3,000円ちょっとで買ってきたCDプレイヤー(今時本体がこんな値段で買えるのですね、しかも一応日本製)。プレイヤーが壊れてずっと死蔵状態になっていたCDコレクションの意義が復活しました。持っているCDはざっと130枚くらい。これでも引越しの折に半分くらい売ったのですが、冷静に見ると結構あります。1日に1枚All Reverseで聴いたら4ヶ月持って、年に3回しか聴けない計算になりますんで私には十分。

内訳としてはジャズが半分強。凄い安直ですが、ビル・エバンスのピアノが好きです。あとはエラとかサラとかアニタとかメジャーどころの女性ボーカル系。次に多いのがエンヤ・Deep Forestなどのいわゆるイージーリスニング系。日本人デュオのゴンチチもかなりお気に入りなので数枚あります。一番少ないのが日本人ポップス。スガシカオ・中島みゆき・井上陽水・矢野顕子と偏りまくってますけど。最後に何故か気に入って何枚か持ってる所ジョージ。脱力系の歌詞と声が意外に悪くありません。世田谷一郎の名前で本人がYoutubeにアップしているので、興味のある人は聴いてみるよろし。

今時音楽はデータ化するのがトレンドですが、別にCDのままでも不具合は無いので、当面は今のままでいこうと思っています。というか、台所にCDプレイヤーがやってきてとても重宝しているのです。今まではテレビ(嫌い)かラジオ(良い番組は少ない)しか選択肢がなかったので。

15/12/25(Fri)

クリスマスにはロールケーキを焼くってのが定番になった我が家、今年も焼いてみました。巻き込む具は白桃のシロップ漬け。本体は具に使い、シロップはスポンジに染み込ませてしっとりさせるのに使えるので、ロールケーキに缶詰は無駄なくエコです。ところで、私は定期的にパウンドケーキを焼いているのですが、パウンドケーキとロールケーキのスポンジでは膨らむ仕組みが違います。パウンドケーキは生地に重曹を入れますんで、熱で二酸化炭素が発生して膨らみますが、ロールケーキのスポンジには重曹を入れません。生地を泡立てて熱いオーブンに突っ込み、泡を熱で固める事でふわふわの生地にするのです。ですんで、オーブンの余熱終わりと生地の完成のタイミングを合わせることが超・重要。

というわけで、割と真剣に時間計算をしてバッチリタイミングで生地が出来上がったのですが、ここで誤算が一つ。オーブンの前で空気を読まないことでは定評のある母親が不穏な動きをしているなとは思ったのですよ。でも、こっちは生地を作るので一杯一杯で放置したのが結果的に間違いでした。余熱中のオーブンのコンセント引っこ抜いてトースターに差し替え、餅焼いてました…。怒って良いですよね、自分。まぁ、余熱中のオーブンは光っておらず、低い駆動音しかしていないので、仕方がないと言えば仕方が無いのですが。というわけで、余熱は殆ど出来ておらず、かといって小麦粉を入れてしまった状態の生地は泡立て直す事も出来ず、駄目元で余熱不十分のオーブンに生地を突っ込んで焼いたのですが、やっぱり駄目でした。泡が熱で固まる前に潰れてしまい、完全・失敗。というわけで、生地作りからやり直しましたとも、エェ。まぁ、ロールケーキのスポンジは薄いので使う材料も少ないのが救いでしたけど。やっぱ、余熱中のオーブンには“余熱中!”って大きく紙貼っとかないと駄目ですね。

15/12/24(Thu)

今回の趣味の木工は文房具トレイ。パソコン脇に置く三段抽斗の最上段に入れて、細かい文具類を整頓できるようにするのです。実は三段抽斗を作っている際に、仕切りも作り込んでしまおうかとも思ったのですが、そうすると使い方の幅が狭まる面もあるので、敢えて間仕切りを作らなかったのです。そんなわけで作るのが細かく仕切った文房具トレイ。

そして今回のテーマは端材の有効活用。趣味の木工をしていると、端材が割りと大量に発生します。細長いやつとか短いやつとか。幸い今回の文具トレイは比較的小さな部品も必要になるので、この際そういうのを在庫一掃してしまいたいなと。それに、割れて歪な形になってしまった板から上手い事長方形を切り出してキッチリ部品に出来たりすると、結構気持ちが良いのです。また、今回は最近買った電動トリマーの練習も兼ねています。電動トリマーの得意技は均一な幅・深さで溝を掘る事。間仕切りを嵌め込む溝を掘れば、強度も見た目もワンランクアップ。ココはガッツリ使いこなせるようになっておきたいところ。まぁ、完成は間違いなく年明けですけどね。

15/12/23(Wed)

カニの水炊きをすると、当然ですが土鍋一杯の煮汁が残ります。うちでは伝統的にこの煮汁は捨てていたんですが、どう考えてもモッタイナイ。ということで、土鍋はかさばるので別の鍋に移しておき、翌日から粛々と消費していきます。一番楽なのが鍋・再び。一人用の小鍋に適当な量の茹で汁を移し、前日残った白菜・春菊などのカット野菜があればそれを優先し、なければ新たに刻んで投入。大根おろしとポン酢で食べます。動物質の具は入りませんが、それは前日のカニエキスで十分補えますんで、特に不要なのです。ちなみに残った汁は↑の鍋に戻します。

でも私が好きなのはコレよりも茶漬けならぬ水炊きのだし汁漬け。軽くよそったご飯に塩辛い何か(今回は貰い物のアサリの佃煮)を刻んで乗せ、温めただし汁を回しかけ、ケースバイケースで塩・山葵を乗っけて完成。まぁ不味い筈がないですよね。逆に定番だけどやらないのが雑炊・卵とじです。雑炊は煮込んだご飯の食感が好きじゃないですし、卵とじにすると意外に強い卵の風味に全てが卵色になってしまうので、カニ出汁の意味ないじゃない?と思ってしまうのです。最後の一滴まで食べ尽くす、これぞ鍋の作法と言えるでしょう。

15/12/22(Tue)

今日のメインはお歳暮で貰ったカニをメインにした水炊き。野菜は自家製の白菜・春菊で、ポン酢に添える大根おろしの大根も自家製なので、ほぼ自給自足鍋と言えるでしょう。個人的には水炊きといえば鶏なんですけど、カニもまぁ悪くない。というか私の中でカニの評価はそんなに高くありません。不味くはないけどわざわざ買って食べるほどのもんでもない、程度。

そして、こうやって水炊きをする度に買ってくるポン酢。常々思うんですけど、ポン酢なんて自分で作れば良いんじゃないですかね。醤油と酢を混ぜれば大体ポン酢になります。醤油と酢があるのに、何故ダブるポン酢を買ってくるのか。同じことはドレッシング・浅漬けの素・すき焼きのタレなどにも言えます。こういう便利調味料のせいでうちの冷蔵庫の扉は常に満員状態。全部一気に捨てたら気持ち良いだろうなぁ…と見るたびに思ってしまいます。それに今回トピックの市販のポン酢、全然口に合いません。相変わらずの旨味強過ぎで、こんなにグルタミン酸やイノシン酸をぶっこんだら、鍋本体の味が分からなくなるんじゃね?と思ってしまいます。

というわけで、私のポン酢だけは自家製。酢と醤油を同量で混ぜ合わせ、そこに昆布と鰹節をこれでもかと突っ込んで密封できるボトルに入れ、冷蔵庫で保存しています。コレ、寝かせれば寝かせるほど味がまろやかになる(気がする)ので、もう年単位で使ってます。減ってくれば酢と醤油同量液を追加したり、気が向いたら昆布・鰹節を交換したり。管理もかんたんでしかも美味い、自家製ポン酢オススメです。それにつけても巷に溢れる便利調味料の数々、あんまり頼らない方が良いと思います。

15/12/21(Mon)

リンゴがある場合、私は軸を除いて全部食べてしまいますが、うちの家族は律儀に皮を剥き芯を取り除きます。そこで私はその皮と芯を貰います。皮はそのまま、芯は乾きやすいように縦に2〜3個にスライスし、ザルにのせて天日乾燥。本体丸ごとスライスよりもずっと早く、天気に恵まれれば数日でカラカラに乾燥しますんで、キッチンバサミで更に細かくカットして冷蔵庫に保存しておきます。

私は朝食がわりに2週間に一度程度のペースでパウンドケーキを焼いているのですが、干したリンゴの皮&芯はこの材料となります。現在の具のメインは去年作った金柑の甘露煮ですけど、リンゴの皮&芯少々をここにプラス。結果:すげー美味い。乾燥リンゴって旨味が凝縮されるうえに味も何だか変質している感じで、とても美味しくなってます。リンゴをそのままカットして食べるのも美味しいのですが、箱で貰ったら幾つかは干してみると良いんじゃないでしょうか。スライスを干すと、今の時期ならカラカラになるまでに2週間ほどかかりますけど、その間はお天気に気を付けて雨が降りそうなら取り込むくらいなので、特段労力がかかるわけじゃありません。皮や芯はともかく、身はそのまま食べても美味しいですし、保存も利きますよ。

15/12/20(Sun)

三段抽斗が完成したところで、次の趣味の木工は押入れの改造です。自室の一間押入れ、右半分は洋服ダンスが占拠しているのでそのままで良いとして、問題は左半分。仕切りも棚もない高さ2m程の空間は、体積の割に全く収容能力がありません。そこにモノを詰め込むと手前・奥とモノを並べることとなり、奥のモノへのアクセスが極端に悪くなります。即ち、この押入れは非常に使い勝手が悪い。ですんで、120cm・160cmの2箇所に棚を作り、モノをそっちに分散する事にしました。

今回のポイントは2つ。1. 手前・奥というポジションでモノを置かずに済むようにする。2. 踏み台を使わないと届かない場所は使わない。こうする事で収納能力が格段に上がり、しかも取り出しやすくなる筈。棚を支える細い柱・棚本体は材木ストック場から探してきた廃材・フローリング材で間に合いましたんで、買ったのは柱を保持するL字の金具×8で300円ちょっとのみ。作業時間は2時間強といったところで、やっぱり自分でやると安くて手っ取り早いです。そして一箇所直すと玉突き式に他の場所も気になるのはもう宿命。次はサイズのあっておらず配置が美しくない本棚だー。

15/12/19(Sat)

この時期の定番の大根を煮たんですが、だし汁を作りすぎました。大根を煮る場合、下茹でをして火を通したところでお湯を切ってだし汁を投入ってのが私の手順なんですけど、今回鍋の大きさと大根の量を見誤りまして、だし汁が2カップほど多い。というわけで捨てるのも勿体なくて豚丼を作ってみました。

片手鍋に1cm位だし汁を注ぎまして、縦スライスの玉葱少々と冷凍豚肉50gほどを投入し点火。箸で豚肉をほぐしながら火を通していきます。いい感じで火が通ったら溶き卵1個を投入し、蓋をして卵にふんわりと火を通します。通し過ぎ厳禁。完成したら丼に軽く盛ったご飯に移し、刻み葱を散らして完成。親子丼の鶏を豚に替えたバージョンと言えば良いでしょうか、普通に美味いです。コツとしては卵の火の通し方がほぼ全て。今回は実に久しぶりだったのであんまり上手くいきませんでしたが、これはもう数をこなすしか上達の道はありません。あとは欲張って豚肉を入れ過ぎないことが重要。豪華にしようとしてやりがちですが、卵・玉葱・肉のバランスがあってこその丼なので、肉が多すぎるとかえって不味くなります。まぁ、だし汁で煮て卵でとじるなんて料理、食えないほど不味く作ることの方が難しいんですけどね。

15/12/18(Fri)

いつもは捨てる事の多い人参の葉ですが、たまには食べても良いんじゃね?と思いミネストローネを作成しました。鍋いっぱいに水を張り、人参の葉・パセリの茎・キャベツの芯の硬い所・ブロッコリーの皮の硬い所など、その辺にあってそのまま食べるのはちょっと厳しいけど何となくいい出汁が出そう、的な野菜を根こそぎ投入、15分ほど弱火で煮てから自然冷却し、ザルで漉してスープを取ります。ココで流石の私もダシガラは廃棄。

出来上がったスープに具となる野菜を投入。今回は人参・ジャガイモ・玉葱・ベーコン・蕪辺りがチョイスに入りました。細かく賽の目に切って大きさを揃えて投入し、全体が柔らかくなるまで15分ほど煮込んだら塩胡椒で味を決め、最後にケチャップ少々で何となくミネストローネっぽくします。完成したものからその日食べる分だけをとりわけ、早煮マカロニ少々を加えて柔らかくなるまで煮込んだらOK。ケチャップと塩で味は簡単に決まるので、難易度は非常に低いと思います。レストランでいかにもおまけって感じでセットについてくるミネストローネクラスだったら、自分ちで作った方が絶対良いと思いますね。

15/12/17(Thu)

今日のメインは先日の鯛サクの尾の部分のフライ。塩とローズマリーをまぶしてポリ袋密封で冷蔵庫に保存しておいたやつを使います。作り方は極めてオーソドックス。小麦粉→卵→パン粉とつけてやや高温気味の油で短時間にサッと揚げるだけ。揚げ物は面倒臭いという話をよく聞きますが、こんなものは慣れだと思います。揚げてから片付けるまでの動きをルーティーン化し、それぞれの道具をきちっと合理的に配置すれば、別に大した手間でもありません。一番大事なのは面倒臭いと思わないこと。面倒臭いと思えば何でも面倒臭くなりますんで。

で、肝心のフライの味ですが、美味い!別に鯛だから美味いというんじゃなくて(あんまり鯛に肩入れしたくない…)、新鮮白身魚の揚げたてフライだから美味いというべきでしょう。ふわふわの白身とサクサクの衣のコンビネーションが凶悪。これは、うちでよく使っている冷凍アカウオの切り身で作っても良いかもしれない。毎度のことですが、フライのコツはとにかく揚げ過ぎない事、です。特に今回みたいに半生でも衛生的に問題がない食材の場合は、意識的に全部火を通さない、位のタイミングがベストだと思います。外食で客相手にこれをやると犯罪ですが、家で作る分には被害があっても自分と家族くらいですからね。自宅で食べる揚げたてフライ、面倒だとか言ってないで作ってみると世界変わるかもしれないですよ。

15/12/16(Wed)

今年も年賀状の季節がやってきました。一時期年賀状は全部止めて親しい友人らにはメールでの挨拶に切り替えていたのですが、ここ数年は仕事以外で特に親しい友人10名位には年賀状を復活しています。年に1回位は手紙を送るのもいいかなと思って。年とったんですかね。そんな経緯なんで、パソコンでパッと作ったりはしません。酔狂な事に版画で刷ってます。

頌春の文字は昨年文房具屋で買ったものを使い、ワンポイントイラストは自作です。トイレに吊ってある旧暦カレンダーのイラストからいい感じのを選びまして、適当にアレンジしながらコピー用紙に原画を描きます。これを何枚かコピーして彩色し、バランスを見てどこを何色にするかを決めます。色の配置が決まったら、カーボン用紙を使って各色をそれぞれ版木に写し取り、彫って刷って完成。ちなみに、道具は殆どが発掘した小学校の頃使っていたものです。彫刻刀なんて毎年買ってたんですかねって位あって、今だったら研ぎ難い丸刀はともかく平刀は研いで毎年使えば良いのにと思うんですが。

版木は面の大きな部分はお中元で貰った素麺の箱を流用。表面に薄くパテを塗って拭き取ってサンドペーパーをかけ、導管を潰して使えば結構使えます。細い線を出さなきゃいけない部分はゴムで。こっちは用途不明の農業用ゴム板が納屋に転がっていたやつを再利用。更に細かくて繊細な部分は消しゴムを彫ります。カーボン用紙はもう使わなくなった転写式の領収書を再利用。というわけで基本タダ。初期投資は700円位で買った頌春ハンコくらいで、数枚分のコピー代以外は家にあったものを総動員してるってのも私好みです。ちなみに彫る時間は延べで2時間位。一日で全部やってしまうわけではないので性格には分かりませんが、イラストを描く→彫る→刷るで半日位あれば余裕でいけると思います。

15/12/15(Tue)

先日の鯛、家族には普通に湯霜造りの刺身として出しておいて私は別メニュー。サクを切って刺身にする過程で、形の悪い端の部分をとっておきます。プラス刺身本体数切れをぶつ切りにしまして、胡麻&醤油と合えて10分放置。熱々のご飯に乗っけて山葵たっぷり、熱々のお茶を回しかけると鯛茶漬けの完成です。コレ本当に美味い。まぁ別に鯛が美味いわけではなくてどんな刺身でもこうすると美味いってだけの話なんですけど。

以前ためしてガッテンでやってましたけど、魚って魚種問わず味自体はほぼ一緒なんだそうです。魚種で違うのはむしろ香りの方。ですんで、切り身をキンキンに冷やして香りが出ない状態にして目隠しして食べると、一般人には鰯と鰤の区別もつかなくなるらしい。これと正反対の事をしているのが鯛茶漬けです。熱々のお茶で温めますんで、香りたちまくり。更には肉でも魚でもほんのり火が入ったレアの状態が一番美味いというのが私の意見なので、お茶漬けの鯛ってのはまさにそれ。まぁでも別に鯛じゃなくてもいいんですけどね。鮪でも鰹でも鮭でも鰯でも、こうやって茶漬けにすると何だってうまいのです。あの壇一雄先生も著書で絶賛していた記憶が。とにかく、刺身があったら是非試してほしいのがこの茶漬けです。

15/12/14(Mon)

晩御飯にスマガツオのサクを買ってきて刺身にして食べてたら、鯛がやってきました。40cmクラスの大物ですが、最近割としょっちゅう貰うので正直あんまり有難味がありません。ありませんが、折角の食材を無駄にするのは私の中では最大のタブーなので、食後にキッチリと捌かせていただきました。ところで、外で鯛の刺身を食べる時に皮をひいてあるのを見ると(結構見かける、というかひいてある場合の方が圧倒的に多い)、“全然分かってないよね、このド素人が”と思ってしまいます。鯛の中で一番美味い部位は皮。身そのものはオーソドックスな白身で、白身の刺身として特別に美味いものではないと思います。というわけでうちでの鯛の刺身は皮を食べるのが原則。ですが、そのまま食べるのはちょっと硬いので、軽く火を通すわけです。今までは熱湯をサッと流しかけて火を通していましたが、今回は最近買ったクッキングバーナーを投入し、所謂焼き霜造りというやつにしてみました。

とはいえ、刺身そのものに結構飽きているのもあって、刺身にするのはサク取りした中でも割と綺麗な形がとれる背中の前半分だけ。後半分は血合い骨をとると薄くなり過ぎて刺身にすると格好が良くないので、こっちは塩&裏庭に植えたローズマリーをまぶして一晩放置した後にフライにします。鯛のフライというと贅沢っぽいですが、味は普通の白身魚のフライです。ソースドバドバ。頭・中骨・腹骨は適当な大きさに切ってアラ煮に加工。正直このアラ煮が今回の鯛料理の中で一番美味かったりするのですが…。ところで、アラ煮をしようとすると兜割りの必要があります。デカい出刃が欲しいですねぇ…。三徳包丁での兜割りは正直無理があると思っています。でも、大きな出刃なんて買っても年に何回使うか…。コストに見合わないので毎回見送りますが、本当に時々欲しくなるのですよね。

15/12/13(Sun)

趣味の木工で作る三段抽斗は塗装工程に入りました。ですが、塗装って一日の作業があっという間に終わってしまうんですよね。当然ですが塗料ってのは一旦塗ると乾くまでは接触厳禁で次の作業には入れません。三段抽斗は構造こそちょっと複雑ですが塗る面積自体はそんなに広くないので、塗るだけならば5分もあれば終わってしまい、筆を洗って干す作業を入れてもせいぜい10分。これだと手持ち無沙汰なので、塗装は他の木工作業と抱き合わせにする事が恒例となっています。今回はゴミ箱。以前勝手口の外に三つに分かれた分別ゴミ箱を作ったんですが、作った後になって母親がもう一個欲しいけど無いからゴミ袋を外に置くなんて阿呆な事を言い出しまして、要望に応えてもう一個分増設する事にしたのです。

個人的にはどうかと思う部分もあるんですけど。現状は可燃ゴミ・プラスチックゴミ・発泡トレイの三つ+そこに引っ掛ける形でアルミ空き缶(殆どビール)・ペットボトルの二つで計五つ。これで透明のプラスチックトレイを入れるゴミ箱を増やすんだから、分別し過ぎでしょう。以前はこれを適当に並べていたもんだから雑然として勝手口外の汚い事といったら…。分別収集は大事だと思います。思いますが、もうちょっと買うものを選んで、ゴミを減らす努力からすべきだと思うんですが、まぁ長年の習慣はなかなか変えられないでしょうからねぇ…。

15/12/12(Sat)

もううどんの始末をつけてしまおうという事で連日のうどん祭り開催中。今日は偽ナポリタン風。多目のオリーブ油にニンニクと鷹の爪を泳がせて香りを出した後、茹でたうどんと具材を投入しケチャップをドバドバっと。強火で掻き混ぜながら炒めていき、やや焦げ始めた辺りで火を止め、たっぷりの刻みパセリをまぶしたらフィニッシュ。まぁどっちかというと子供っぽい味ではあるのですが、結構美味い。ナポリタンが喫茶店メニューの定番になるのが分かる気がします。アルデンテに茹でるパスタよりもウドンの方が喫茶店麺に近いですしね。

でも、個人的に一番好きなパスタは何かと訊かれたら、迷わずペペロンチーノを推します。ナポリタンも美味いんだけど、パスタの小麦の味をダイレクトに味わえるという点でペペロンチーノに勝る味付けはありません。勿論うどんで作っても美味しいんですけど、そうするとうちの両親の食い付きが良くないのですよね。結論:家族用は渋い味付けではなくベタベタの汎用味付けの方がうける。内心思う所が無いわけではありませんが、食べてくれるんだからまぁいいかとも思ったり。

15/12/11(Fri)

お歳暮でうどん貰いました。私が料理をしていない頃は、茹で時間9分の麺は放置された挙句に数ヶ月経ってそろそろ賞味期限が…となったタイミングで廃棄されていましたが、私はきっちり食べます。うちの母みたいに茹でている最中に鍋の前に立ってずーっと茹だるのを見ているのなら9分は辛いでしょうが、そもそもそんな事をする必要があるのかって話でしてね。

個人的に一番好きなうどんの食べ方は葱と鰹節でシンプルにぶっかけなんですが、今回はちょっとジャンクに焼きうどんを作ってみました。具は豚肉(安い時に買って小分け・冷凍してあるもの)・キャベツ・玉葱・人参など。味付けはウスターソースで下品かつシンプルに決め、レアに近い目玉焼きをトッピング、最後に鰹節と青海苔をたっぷり振り掛けて完成。やや強めにソースを焦がすのが焼きうどんの最大のポイントだと思います。毎食こういうのは勘弁ですが、時々食べる分にはこういうジャンクな味って素敵です。

15/12/10(Thu)

先日作ったキャラメルリンゴ、単体ではサッパリ消費が進まないので、この界隈では美味しいと評価のあるパン屋の食パンを買ってきて、トーストしたものに塗って食べてます。ところがこのパン屋の食パンがちょー口に合わない。不味いとはいいませんが、小麦粉の味がしないのですよね、食パンの癖に。私、一時期小麦粉料理に凝っていた時期があり、イーストで発酵させたパンこそ作った経験はありませんが、茹でる・揚げる・焼く、一通りの小麦粉料理を作ってきました。その経験に基づくと、この食パンはないわ〜と思います。

多分、甘味をかなり追加しているのが問題ではないかと睨みました。小麦粉だけで上手に焼いたパンって、焼けた小麦粉の香ばしい香りがしつつ噛み締めると甘いのですが、この食パンは噛み締めなくても甘い。まるで菓子パンみたいですがハッキリ言って余計なお世話です。世の中的に甘くて柔らかいのが最高、みたいな風潮は本当に勘弁して欲しいのですが、この食パンもそのカテゴリーの中に入ると思います。自分好みのパンを食べたかったら、結局は自分で焼くのが手っ取り早いんですかねぇ。

15/12/09(Wed)

冷蔵庫の野菜室が一杯になってきてサラダだけでは追いつかなくなってきたので、久しぶりにピクルスを作成。市販のピクルス液もありますけど当然そんなものは使いません。レシピは相変わらず“昨日何食べた”のもの。水・酒・酢各100ml、サラダ油大匙1、塩小匙2、砂糖大匙3、ニンニク1片輪切り、ローレル1枚、粒胡椒少々を鍋で煮立てて野菜を投入、1分ほど煮てから火を落として自然冷却すれば完成、簡単です。

ピクルスというと洋食というイメージですが、ご飯にもまずまず合います。沢庵を筆頭とする漬物勢ほどの相性は望めませんけど、それなりで悪くない。特に酢を主体としている事もあって揚げ物をなどをメインにした時にはかなりいい感じになります。とはいえ、そんな選り好みをしていては野菜を消費するという当初の目的が果たせないので、おかずのいかんに関わらずガンガン食べていきますけど。野菜メインの食事は体に良いというのが通説なんですが、どうなんでしょうか。現状特に悪いところはありませんけど、肉料理メインできた場合どうなったかが分からないので比較が出来ないのですよね。何となく良い気はしますが、イメージ・気のせいだといわれればそれまでですし。

15/12/08(Tue)

レタス消費のためにしばらくの間メインはレタス炒め、ただし味付けは色々変えるウィーク中だというのに、安かったからと母親がメアジを買ってきやがりました。安かったからと在庫を無視して買ってくる、私にとっては最悪の行為です。いくら安いとはいえ、買わなければタダより安いことはありえません。本当にこういうのやめて欲しい。とはいえ今更返品も出来ないので、比較的長期保存が出来る干物に加工しました。塩水にしばらく漬けてから干す一夜干しが最もシンプルなんですが、それは先日鯛でやったばかりなので、今回は味醂干しに加工。

メアジは3枚におろして塩振って1時間ほど放置した後、醤油ベースの漬けダレに半日漬け込み、胡麻振って丸一日天日乾燥で完成です。味醂干しは買うとちょっとお高いですが、自分で作ればそんなに難しくありません。タレの調合はネットで検索すればいくらでもでてくるので、それをベースにしつつ作りながら微調整を加えていけばすぐに自分好みの配合が作り出せます。こういう時ネットは本当に便利。一昔前なら未知の調理法を試したければ、とりあえず書店か図書館で本を手に入れてこなければならなかったのが、今じゃネット検索であっという間・しかもタダ。こういう所はネットって最高だなと思います。

15/12/07(Mon)

リンゴが箱でやってきました。贈答用にするくらいだから良いリンゴではあるのですが、うちの両親はリンゴがあんまり好きじゃないみたいで食いつきが良くありません。私は普通に好きですけど、12個のリンゴはちょっと無理。飽きて嫌々食べるくらいなら最初から加工してしまえという事で、干しリンゴとキャラメルリンゴを作りました。干しリンゴはその名の通りリンゴを干したもの。リンゴ5個を皮・芯付きのまま緯線で5mm厚にスライスし、ザルに広げて時々ひっくり返しながら天日乾燥します。カラカラに乾いたらキッチンバサミで刻んで保存。最初から刻まないのはひっくり返すのを楽にするためです。これをウイスキーに漬け込みまして、朝食用に焼いているパウンドケーキのネタにするのです。

キャラメルリンゴは文字通りリンゴにカラメルを絡めたもの。愛読書の“昨日何食べた”に載っていたのをいつか作りたいと思っていたのです。リンゴ2個に対して砂糖は75g(本書ではこの倍量で作ってました)。鍋に砂糖を入れ、火にかけて結構強めにカラメル化します。そこに芯を取って皮付きのまま薄くくし切りにしたリンゴを投入し、蓋をして弱火でリンゴの水分だけで火を通していきます。20〜30分位?煮てリンゴ全体がくたっとなったら完成。評価:カラメル風味のリンゴジャムです。私は普通のリンゴジャムよりもこっちの方が好き。でも、単体では食べ辛いのですよね。パンに塗ると相性は抜群なので、パン食メインの人は良いかもしれません。

15/12/06(Sun)

レタス貰いました、4玉。1玉なら毎食のサラダに混ぜていけば数日で食べきれますけど、4玉を傷む前に食べきるのは結構厳しい。というわけでレタス炒めにしてみました。多目のオリーブ油を弱火にかけ、ニンニクと鷹の爪を泳がせて香りを移したら、細切れにした豚肉を入れて八分通り火を通します。そこに手で千切ったレタスを山のように加え、強火で素早く火を通しつつ塩で味を決めて完成。レタスは火を通すと劇的に体積が減るので、これなら傷む前に4個も何とか消費できそうです。

ちなみに急ぐ理由はもう一つ。このレタス、中にヨトウムシが結構入っているみたいなのです。暗緑色をしたぷりっぷりのイモムシで、放っておくとレタスを食い荒らして緑色の糞に変換してしまいます。冷蔵庫に入れれば休眠するんですが、4個のレタスを入れるスペースはうちの冷蔵庫にはありませんので常温保存。今の時期かなり気温が低いので常温保存でもレタスに影響はありませんが、ヨトウムシは元気に活動してしまうのです。無論取り除ければベストなのですが、レタス自体を傷めずに葉の中に隠れたヨトウムシを探し出して取り除くのは不可能。

こういうのを見るとつくづく思うんですが、世の無農薬野菜ってのはどうやってるんですかね。無農薬とはいっても買ったレタスからヨトウムシがゴロゴロ出てきたら一発クレームでしょう。でも農薬は使っちゃ駄目なんてとんだ罰ゲームじゃないかと思うのですが。

15/12/05(Sat)

先日の鯛は無事一夜干しとなり、頭などのアラは全てアラ煮にしました。兜割にした4匹分の頭=8ピースが目玉を上にして鍋底に並んでいる姿はちょっと衝撃的でしたけど。鯛はあんまり美味いとは思わないと散々書いておいてアレですが、鯛のアラ煮はかなり美味いと思います。特に頭は鯛の一番の食べ所である皮が厚く、目玉やその奥の筋肉もなかなかの珍味。中骨はあんまり食べるところありませんが、腹の剥き身とカマの部分も味わい深し。

小さい頃はうちで出るアラ煮を美味いと思ったことがなかったのですが、それは子供には分かり辛い味だという事の他に、うちのアラ煮が不味かったというのがあると思います。普通の煮物レベルのアラ煮としては薄過ぎる煮汁ヒタヒタで煮てもアラってそのポテンシャルを発揮できません。アラ煮はかなり濃い煮汁を少量使い、紙の落し蓋をして強火で煮汁の泡を吹き上げる事で全体に味をつけていくからこそ、あのアラ煮の旨味が出るのだと自分で作り始めて再確認しました。というか、サクの身を使った一夜干しより絶対にこっちの方が美味いと思うんですよね。

15/12/04(Fri)

ここ数日は3m位あるうちで一番高い脚立に登って剪定作業をする事が多いのですが、家族&道行く近所の人達からもれなく“落ちないように気を付けて”と声をかけられて半ばうんざりしています。誰よりも自分が気をつけてるって!ドケチにとって怪我は禁物です。まず第一に怪我をすると治療にお金がかかります。3mから落ちたら相当運が良くても塗り薬のお世話にはならなきゃいけませんし、結構な確率で骨折して病院に行く羽目になります。通院すると金&時間のダブルパンチ、そんなのドケチには耐えられません。また、怪我をすると時間が無駄になります。怪我をすると痛いので、日頃の生活でも今まで10の時間でできていたことが15の時間を費やさないと出来なくなったりして大損です。

というわけで、私は日頃から怪我にはかなり気を付けているのです。普通に落ち葉を拾うだけの日にはサンダル履きですが、脚立に登る日はしっかりした紐靴を履いて足元には万全の注意を払います。脚立は必ず足元の3点&脚の間に渡した鎖がしっかり固定されているかを脚立を移動する度に指差し確認。上ったらとにかく不精はせずに基本に忠実な動きを心がけます。ホント怪我するとあらゆる面で大損ですから、安全第一コレ重要です。

15/12/03(Thu)

近所のおっちゃんが大型のイサキを持ってきてくれたので、今日の夕食のメインはコレだ、と思っていたら別件で鯛×4を貰ったでござる。いつも思うんですけど、自分が食べられる量を釣ったらそこで止めて欲しいです。食べ切れないで近所に4匹ずつ配るくらい釣りまくるってのは、鯛の虐殺と一緒だと思うのですよ。なんかもう見ただけでお腹いっぱいで有難味もゼロですし。

というわけで最初に貰ったイサキはムニエルにし、鯛は食べ切れないので干物にします。イサキは三枚におろして塩胡椒・ローズマリーをまぶして冷蔵庫で一日寝かせたあと、小麦粉をはたいてフライパンで焼きます。鯛は三枚におろして海水よりちょっと濃いくらいの塩水に一晩漬けた後、魚干し用の網に入れて丸一日乾燥させ、炙って食べます。市場的には圧倒的に鯛の方が高いですが、私は断然イサキの方が好き。というか鯛って身が薄いうえに硬い骨をきっちり取り除かないといけないので、結構大きいなと思っても捌くと可食部分が凄く小さくなってしまう印象があります。その点イサキは身が厚くてボリューム感では圧勝。今回は面倒になって焼いてしまいましたが、昆布締めにすると割と絶品です。鯛なんて赤い=メデタイってだけで優遇されてるだけですよ、割とマジで。

15/12/02(Wed)

月頭は換気扇掃除の日と決めていて、今日はひと月ぶりのお掃除。外せる部品を全部外してシンクに並べ、洗剤をぶっかけてしばし放置の後スポンジで擦り洗い。外せない本体にはスプレー式の洗剤をかけてこれまたスポンジで擦った後、雑巾で拭き取ります。総工程は約15分といったところ。換気扇掃除の頻度については色々試行錯誤したのですが、2ヶ月に一回だとちょっと汚れが溜まり過ぎの感じがしたので、現在は月一に落ち着いています。

換気扇の掃除というと大変の代名詞にもなっていますが、それは放置しすぎて油汚れが大変になっているので掃除が大変→億劫になって放置→更に大変化という悪循環にはまっているものと思われます。個人的な感想だと、換気扇掃除は年末だけという頻度だと多分相当大変な事になるでしょう。うちの換気扇には廃油を受ける取り外し式の皿がついているんですが、大体3ヶ月で一杯になります。年に一回しか掃除しないとかアリエナイ。こんなのは単なる習慣です。月に一回必ず掃除すると決めて実際掃除していれば、やらないではいられなくなります。換気扇の掃除、キチンとやっているとそれなりに気持ちがいいものですよ。

15/12/01(Tue)

今日のメインはシーフードフライ。ブリと帆立、本来は水炊きの材料として買ってきたものなんですが、帆立はともかくブリの様な魚類を水炊きにすると鍋の中でボロボロになるので駄目だと思っている私が、奪い取ってメニューを変更しました。ブリは半分が骨のついた所謂アラで、もう半分が切り身。アラをフライにするのは厳しいので、こっちは照り焼きにして、切り身の方をフライにします。フライというと面倒臭いので家ではやらない料理の筆頭にあげられますが、実際面倒臭いです。でも美味い。その場で揚げたてのフライというのは、多少の技術の不味さをさっ引いてもやる価値はあると思います。

フライの手順はごく一般的なものなので省略するとして、シーフードフライで一番気をつけないといけないこと、それは揚げ過ぎです。肉系もそうですが魚系は特に揚げ過ぎると一発でパサパサになり台無しです。私の場合は両面各1分弱ずつ高温で。表面がうっすら狐色になったのに中まで火が通っていないなんて事は、よほど切り身が厚くない限りまずありません。味付けはタルタルソースが上品ですが、私はウスターソースをドバドバかけて食べるのが好き。刺身に醤油をベッタリつけるのは魚の味を損なうと思っているくせに、シーフードフライにはソースたっぷり。矛盾してますがいいんです、美味いんだから。

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