2004年9月

<<前<<   >>次>>

04/09/30(Thu)

サツマイモを煮ていたのをすっかり忘れ、冷蔵庫の片隅に放置してあったのを発見しました。忘れていたといっても3〜4日くらいです。普通、惣菜を忘れておいておくと、タッパーをあけたときに酸っぱい臭いがするんですが、さすがサツマイモ、アルコールが出来ていました。煮るときに入れた砂糖と芋のデンプン質がうまく分解したんでしょうね。

こういう風に酒って出来るんだと感心。でも、さすがの私でもこれは捨てました。たとえアルコールが飲めたとしても、これをトライするのはかなりの挑戦者だと思うのですよ。芋は色が悪くなって、煮汁はにごっていて。ホヤやウニなんかにもいえるんですが、フロンティアってやっぱりすごいんですね。

04/09/29(Wed)

ピーマンが一袋30円と格安だったので、残った2袋当然買います。安くなっているには相応の理由があって、ところどころ赤く色づきはじめているのと、ヘタがいたみ始めたものが混ざっていることです。まあ、全体にしなびているわけではないので、問題ないでしょう。多少赤く色づいても、味にはほとんど変わりはなく、テーブルに載せたときのアクセントだと思ってしまえばよろし。

ヘタだけが不自然にいたみ始めたもの、絶対とはいいませんが、かなりの確率で中にイモムシが入っています。小さい頃に中にもぐりこみ、シェルターの中で安全に大きくなったやつです。

ピーマンを料理する手順として、ヘタを取る→割るという手順だとこのイモムシを殺傷する危険は少ないのですが、面倒くさいので、いつもは割る→ヘタを取るとやってしまいます。そうすると、二つ切りになったイモムシとか出てくるときがあって、ちょっと嫌。

それでもまあ、田舎の育ちですので、イモムシごときは平気です。小さい頃祖母に畑に連れられていき、彼女が働いている間キャベツにたかる青虫を集め、シャベルの上で炒って遊んでいたくらいですからねえ。それにしても残虐なことをしたものです。青虫がもだえる姿が楽しかったみたいです、最悪。祖母は害虫駆除ということで、推奨してましたけどね。

04/09/28(Tue)

いつ以来でしょうか、横浜中華街に行ってきました。生まれてこの方二度目です。着いたのが夜の9時頃と結構遅くなってしまったので、もうおなかがすいて仕方なくて。前もってガイドブックやサイトで美味しい店を調べるなんていう気の利いたことをしているわけもなく、“うまい店は嗅覚で選ぶ”なんていきがったことを言いながら、適当な店に入りました。選択の基準は、表通りに面していなくて、路面にあまり派手なメニューを出して折らず、のぞき込んだ店構えがそこそこ清潔で美味しそうな店。

大した基準でもないんですが、中華街って本当に中華料理屋が林立しているんですね、もう選ぶのが大変で。でもまあ、何とか一軒の店を選び、注文。結論から言って大失敗でした。かなりお腹はすいていたので、判断基準は下がっていたはずなのですが、一口食べた瞬間一緒に行った相方と目を見合わせてしまいました。

何かがこう、決定的に不味いわけではないんだけど、一味足りない。揚げた肉からもうまみが出てこないし、スープもなんだか味がスカスカ。頼んだ品物全品そんな調子なんだけど、すべてダメな方向性が同じなのが笑ってしまいました。厨房が意図して計画通りの味を出したら、こうなったという感じ。ということは、私たちの舌が変なのか?最後のデザートまでそんな調子で、かなりがっかりして中華街をあとにしました。まあ、そんな店ばかりじゃないんだろうけれど。

その夜一番記憶に残ったのは、土産物屋で中華グッズをあさるドイツ語をしゃべる実直そうな青年のTシャツの背中。“俺の人生、珍生やぁ”って、教えてあげたくてたまらなかった、本当の意味。

04/09/25(Sat)

今住んでいるところは、隣の家と近く、話し声がかなり聞こえてきます。そんな中“○○、味噌汁と魚半分でいいから食べなさい。”との声。どうやら子供が何か理由をつけて、夕食を食べるのを拒否している様子です。

思えば自分も昔よくこういうことをしていました。うちは母親も働いていたので、夕食は出来合いのものや、時には材料だけあって作っておいてね、とかそういうことがままありました。まあ、そのおかげもあって今こういうように自分で料理をするようになったというのはあるのですが、それはともかく。当時はそれが不満で、手抜きせずにちゃんと作ってくれとか、品数を増やしてくれとか、今考えるととんでもないことを言ったものです。忙しい中、弁当まで毎朝作ってくれていたというのに、です。

今、過去の自分が目の前にいたら、張り倒すこと間違いなしですよ。かなりの忙しさのなかで、曲がりなりにも毎日食事の支度をするのがどれだけ大変なことか、今になって分かります。私と違って彼女は料理嫌いですしね(それは見ていれば分かります)。

隣の子供に説教するつもりもありませんが、彼(彼女?)がそのことに一日も早く気がついてくれるといいなあと思います。知人の中には料理を完全に放棄し、子供に朝その日の食費を渡して全部外食、という人がいます。それに比べれば、信じられないほどの恵まれっぷりだと思うのですよ。

隣の家の声から、馬鹿だった昔の自分をしみじみと思い出してしまいました。

ちょっと出かけるので、次の更新は月曜日の午後になります。よろしく。

04/09/24(Fri)

職場で、サトイモが美味しかったんですよ〜、秋ですね〜みたいな話をしたら、サトイモは八面体に皮を剥き、下茹でをして良くぬめりを取って、昆布出汁で煮付ける、手の痒みは酢で洗う〜うんぬんかんぬんと、どこかで読んだような知識を総ざらえしたものを延々と紹介されてしまいました。

こういう人、案外多い気がします。自分では料理しない人なんですよ、結構な割合で。ウンチクによって味がレベルアップすることもあるので、油断できないんですが、こういう人、私はあまり好きではありません。

べつに料理屋じゃないんだから、八角に剥いて米のとぎ汁でした茹でで、なんて面倒くさくてやってられないですよ。適当〜に煮ればいいんです。じゃないと、毎日続きませんしね。

04/09/23(Thu)

今日の買い物、親指の先ほどのサトイモが袋一杯で78円、白菜1/4カット50円、水菜1把10円×2で総計148円。なんだかね〜。サトイモも結構あるんですよ。煮たらタッパー一つには入りきらなかったもの。

サトイモは、皮なんか剥いてしまうと食べるところなくなるし、何よりそんなチマチマしたことできまへん。笊に入れ、水をかけながらガシガシ洗うと、お互いがこすれあって結構きれいになるでしょう。で、ざっと目視して目立って泥が残っているやつは取り出して個別に洗えば足りるでしょう。

洗ったサトイモを鍋に入れ、水ヒタヒタ。ちょっと甘めに味付けして、ダシは昆布と鰹節。料理の本を読むと、木綿の袋に入れておきダシが出たら取り出しましょう、なんて書いてあるけど、うちでは入れっぱなし。放って置いたらえぐくなるくらいダシを使うなんて、もったいなくて出来ません。それに、別にそれでお金貰うわけじゃないですから。

煮る時間は2〜3分。あとはダンボールの箱に入れて20分ほど除冷。小さいサトイモだし、これで十分味がしみるからOK。かえって長時間コトコト煮ると煮崩れてアキマヘン。ツユもにごってしまい、美味しくなさそうになるからね。

で、出来たサトイモを漆の大ぶりの汁椀にダッっと盛って、食う。幸せ

04/09/21(Tue)

休みと休みに挟まれて、なんだか勤労意欲がわきません。そうすると、食事作りに対する意欲もわかなくなるのは、学生時代試験前になると関係ない本を読みたくなったのと同じなのでしょう。何年経っても進歩していません。

ここのところ、安い場面に遭遇することが多くて、卵や鶏肉といった動物性のものを食べることが多かったんですが、そうするとてきめん変わってくるのが、汚い話ですが大。明らかに臭くなってくるんです。野菜ばかり食べているときも、無臭かといえばそんなことはないんですが、でもかなり臭いは少ない。おまけになんと言うかこう、スッと出る感じがするんですよ。拭いた紙にもほとんどつくものがないし。

こういうのを見ていると、習慣的な肉食って腸に良くないんじゃないかと体感的に思います。肉食中心のときの大が、腸の中にとどまっていると、いかにもそれだけで腸に悪そうです。というわけで、うちはお金がなくて野菜中心なんですが、健康にも良くて結果オーライですね。

04/09/21(Tue)

半熟トロトロを狙っていた煮卵ですが、なぜか固ゆでになってしまいました。茹で時間はそうそう外していない筈なので、漬け汁の中で少煮てしまったのが失敗と見た。どこかの知恵袋的な記述には、一度半熟にしてから冷ますと、それ以上はどんなに茹でても固ゆでに進まない、と書いてあったんだけどなあ。やっぱり、耳学問はダメね。次からは漬け込むだけにします。

ただ、固ゆでだから失敗かというと、そういうわけでもなく、ご飯のうえで割って、少しづつ白飯と食べれば、それはそれで美味しいので、べつに良いんですが、狙い通りにいかなかったというのと、耳学問を安易に信じたというのが気に喰わないのですよ。

ちなみに、世の中にはさまざまな料理の知恵が流通していますが、手間は確かに省けるが肝心の味ががた落ちになったり、片付けなど最後までの労力をかんがみると結局手間が増えてしまったりと、案外使えないものが多いと思います。出版とかテレビとかの人は忙しすぎて自分で料理していないんですね、きっと。

04/09/20(Mon)

広告で卵が一パック88円と知って、いそいそと買いに行ったら、なぜか50円になっていました。もちろん嬉しいんですけど、何でかなと思って店のおばちゃんに訊くと、“近所のライバルスーパーが卵50円の安売りをぶつけてきたので、今朝急遽値下げした”と言って笑っていました。この2件のスーパーは歩いて一分ほどの距離にあり、もうあからさまにライバル関係なのです。スーパーも大変ですね。

買ってきた卵は全部煮卵に。半熟に茹でて殻を剥き、プーアル茶・八角・醤油をひと煮立ちさせて作ったタレに漬け込む。お茶は別に紅茶でも烏龍茶でも何でもいいと思うんだけど、今回は去年買ってまだ大量に残っているプーアル茶を採用。一週間ほどかけて粛々と食べると、これ幸せ。

ちなみに今回の卵、10個で50円。1個50gとすると、500g50円だから、100g10円!!よくある1パック100円の安売りだって、100g20円ですよ。卵って動物性蛋白質のなかでは、破格の安さですよね。よって、愛用。

04/09/19(Sun)

古道具屋で有田系のなかなかいい小皿を見つけました。一枚300円、激安です。ただし縁の欠けが激しくて、状態は良くありません。その状態の悪さから、この値段なわけです。オヤジとウダウダと交渉をして、5枚1,000円で購入。ほとんどフリーマーケット並ですね。で、どうするかというと直して使うわけです。いわゆる金継ぎというやつ。我流でしかもモドキですけど、いいんです、これで商売しているわけじゃないから。

とりあえず全体を洗剤できれいに洗います。欠けている部分は使い古しの歯ブラシで特に柔らかく丁寧に。数日かけて徹底的に乾かしたあと、エポキシのパテを盛り上げ、これまた数日間徹底的に乾かしたら、リューターと紙ヤスリを駆使して整形します。リューターっていうのは、歯医者で歯を削るやつ、あれの小型版みたいなものですね。

そのあとに温めて粘度を下げたエポキシ系接着剤を薄く塗り、製菓用の金箔を竹のピンセットで何重かに貼り付けます。余分な金箔を取り去ったら、コーティングの意味でもう一度薄くエポキシ。これも完全に乾いたら、1500番くらいの耐水ペーパーで表面を研いで完成。

漆を使わないモドキですが、最近はかなり完成度が上がってきました。熱湯をかけて使うわけじゃないので、そうそうエポキシが溶け出すことも無いと勝手に思ってます。時間は、結構かかりますね。大体2週間くらいですか。それでも漆を使った本格派に比べたらずっと短いんですが。

で、しばらく使って満足したら、両親とか知り合いにあげてしまうのです。結構喜ばれますよ〜。

04/09/18(Sat)

昨日うっかり焦がしてしまった鳥手羽の煮付けですが、味が濃くて濃くて、一本でご飯1杯楽々食べられます。ある意味経済的で良かったかも。更に、その味の濃さを逆手に取り、鳥手羽茶漬け。ほぐした鳥手羽と切海苔、ワサビで冷たいお茶漬けを作ると、これは、失敗してよかったかもと思いましたよ。

先日知人からもらった茗荷、こいつを刻んで塩漬けにしたものを脇にちょっと添えると、なんともいい感じ。子供の頃は、茗荷が大嫌いだったんですよ。季節になるとお吸い物とか、お浸しに大量に登場するんですが、あのなんともいえないスーッっとした香りがどうも馴染めなくて。一生懸命よけて食べていた思い出があります。それがいつの頃からか、美味しく感じられるようになってしまったんですね。なんとも爽やかで、食欲が進みます。歳のせいでしょうか。

先日行きつけの喫茶店で、テーブル上の小さな足高のグラスに、花の咲いた茗荷が飾られているのに行き会いました。そこは花屋で買ってくる花ではなく、その辺の野草をいつも店内に飾っている店なんですが、茗荷を食べ物としか見たことの無かった私には、とても新鮮にうつりました。ずんぐりとした体から、薄黄色の花がひょろっと出ているのを見ながらの週末コーヒーというのも、なかなかいいものでした。

04/09/17(Fri)

手羽を食べ切ったと思ったら、帰りに寄ったスーパーでまた安売り。仕方がないので(?)買ってしまいました。前回は塩コショウとローリエだったので、今回は醤油味醂と八角。でも、火をつけていることをうっかり忘れてしまい、少し焦げ付いてしまったのが痛恨。こんなことは久しぶりです。やっぱりタイマーを復活させたほうがいいんでしょうか。

タイマーってどこを探しても気に入るのがないんです。プラスチックの変なデザインで、ピピピッっという品の無い音が出るのが嫌。もうちょっとこう、スマートなやつがあれば買うんですが、意外と無いんですよね。今回は失敗したけれど、慣れてしまえば時間って結構覚えているもんなんです。目に付くところに小さな時計を置いておいて、なべに火を入れたのが、15分というふうに気にしておくと、結構大丈夫。よく考えたら、一昔前までこういうふうにやってたわけですしね。でもやっぱりタイマーはあるといいかも。かれこれ数年来探し中。

残暑厳しい日もあるものの、だんだん涼しくなってきて、冷やしたお茶の消費量が目に見えて減ってきました。今使っているのは、職場からかっぱらってきた貰い物の紅茶。グレードの高いものではなく、茶葉なんて茶漉しを通すと粉ですよ。少量でよく出るという利点はあるんですけどね。それにしても、2Lの熱湯に対して小匙一杯で十分ってコストパフォーマンス良すぎ。全然減りません。小さな缶だったのに、このペースでは暑さが続いたとしても使い切る前に年が終わりそう。実際飽きてきたんで、使い切りたいんですけどね。

もう少し茶殻が大きいもの、例えば麦茶とか烏龍茶なら、とっておいて部屋の掃除に使うんですよ。うちの掃除は箒+雑巾という超伝統的武器を使いますんでね。床に撒いて箒で掃くと、ほこりが付着してよろし。おばあちゃんの知恵ですな。ただ、この茶葉では細かすぎて掃除にも使えない。そのまま捨てるのもなんだか悔しいので、利用法を考えているんですが、思いつかず。悔しい。

04/09/15(Wed)

知り合いからブログを作ったので見てくれというメールが来ました。以前同僚だった人なんですが、お世辞にもパソコンに詳しいとは言えない人だったので、ネット発信の敷居が本当に低くなったなあと思いました。その人は実名公開・顔写真つき・知り合い通知の三点セットなのですが、私は全部非公開。知られて困るわけじゃないけど、なんだかこっぱずかしいじゃないですか。私がミスらなければ、知り合いに知られる可能性は東京の人ごみの中で知り合いに会うより低い可能性だと思っているんですが、知られてもまあ、笑って誤魔化しますよ。

中国では鶏肉の中では手羽が一番高い。一羽から二つしかとれないし何しろ美味しいからだ。ササミなどかは子供の食べ物としか思われていない。という文章を読みまして、そうだ、そうだと同感。しかし、ササミって何であんなに高いんですかね。胸肉の安さは周知のところですが、ササミはもともとその胸肉の一部なんですよ。両方ともパサパサっぷりが共通していますからね。とにかく、私の行く店ではササミは手羽の2.5倍からします。あれ、本当に不思議。まあ、美味いものが安く買えるので、何の文句もないんですけどね。

04/09/14(Tue)

昼間はザルうどん。タレはまっとうに自分で作ります。醤油・酒・味醂に昆布を入れ、煮立てたところにその場で削った鰹節を入れて濾し、隣のウドンを茹でるための熱湯で味を調節。まっとうとはいえ、ウドンが茹で上がるまでに作ってしまうのだから、手間は大した事ありません。

で、食べ終わった後に残るのが濾した鰹節と昆布、それにつけダレ。蕎麦だったら蕎麦湯にしていただくんですが、ウドン湯というのは聞いたことないですね。それなので、夕食はこれを使って炊き込みご飯です。昼食の片付けをしながら昆布を小さく切り、残ったつけダレは濾してそこに砕いた干貝柱を入れておきます。で、夕食の準備のときに、それらを使ってご飯を炊くだけ。

確かに残り物ではありますが、これだけまっとうなものを使って作ったタレですので、不味いわけはありません、いや美味しいです。こういう風にきれいにコンビネーションが決まると、気持ちもいいですし。

ただし、注意することはザルうどん時の山葵。タレには説かない方がいいです。麺につけ、麺は全部タレにつけないですすりこむ。要するに“粋な江戸っ子の食べ方”というやつです。溶いてしまっても実は大海の一滴、ご飯に炊くとほとんど気にはなりませんが、気分ですよ、気分。

04/09/13(Mon)

新パソコン到着。やっぱり嬉しいものですね。夜中の二時まで設定してましたよ。仕事場ではずっとXPを使っているので、特に戸惑うこともなく設定終了。あとは眠くなって入れられなかったソフトを2〜3導入するだけ。ハードのメーカーが変わって、キーの位置やキータッチが微妙に違うので、ちょっと戸惑っていますが、おっつけ慣れてくることでしょう。

最近、近所のスーパーで常時売っている、ブラジル産鳥モモ肉2kg780円が非常〜に気になっています。冷凍なので、一度解凍して小分けにしてから冷凍し直さなくてはいけないのがどうにも引っかかるのですが、それにしても安い。100g39円ですよ。2kgだと2ヶ月は持つでしょうし。それにポイントはなんと言ってもモモ肉であるということで、胸肉ならこの値段はザラなんですが、モモ肉は珍しい。モモ肉って照り焼きにして良し、煮物にして良し、万能に美味しいんですよね。ここ一ヶ月くらい、そのスーパーに行くたびに悩み中。

04/09/12(Sun)

職場の上司(40台半ば・独身女性)が昼食に買ったオ○ジン弁当の透明プラスチック容器から、煮込みハンバーグのタレを直飲みしているところに丁度目が合ってしまいました。こういうときはどうコメントすればいいのでしょうか。客観的に考えると、これ以上無いくらい情けない姿で、他人には絶対見られたくないはずです。それを見てしまったわけですから…。さて私の対応は、
1. さりげなく話題をそらす
2. 視線を外して何も見なかったことにする
3. “うわっ、情けない”と正直に心中を吐露する
3だったら、その人はかなり大人気ないんでしょうねえ、ねえ、ねえ。

その上司、食のネタには事欠かない人で、天婦羅ウドンを食べながらのミーティングが長引いてしまい、一時間経ってもまだそのウドンがありました。天婦羅はさながら水を吸った○○。とても食べ物には見えませんでしたっけ。食べ物は温かいうち・冷たいうちに速やかに食べるべきだとそれを見て思ったことを思い出しました。

04/09/11(Sat)

スーパーで期限切れ間近のブルーチーズ(125g)を198円で売っていました。こういうものは、期限が切れたくらいが美味しいと思っているので、当然買います。で、八つに切って、つまみながら食事の準備。二切れか三切れでやめようと思っているのに、あら不思議、なぜだか手は止まらない。頭では止めろ止めろと言っているのにですよ。こういうものは、一度にたくさん食べるものではないですね。気がつくと全部食べてしまっており、当然胸焼け。自分の食い意地に半ばあきれてしまいました。

今はもう一切買うことはないのですが、カッパエビセンなんかのスナック菓子も、一袋食べ終わるまでは手が止まらなかった子供でした。この場合も、もうそろそろ飽きたなあと思っているにもかかわらず、です。三つ子の魂百までとは本当なんですね。

またパソコンの調子が悪くなってきました。新しいパソコンは来週頭に届くので、それまでは何とかもって欲しい。DELLに注文してアメリカから運ぶのですが、911の影響でしょうか、到着が遅れているのです。本来ならもう着いているはずなんですけど。

04/09/10(Fri)

料理によって塩を使い分ける、なんて話を雑誌などで読むことがありますが、ちょっと疑問。他の条件を全く同じにして、塩を中国産・明石産に変えてみる。私はブラインドで違いを判断する自信は全くありません。吸い物といった塩の味が前面に出る料理なら、分かるかもしれませんけど、そんな料理はごく一部だし、分かるといっても美味い・不味いではなく、違うということに過ぎないと思います。

でも、醤油は露骨に違いますね。前回ふと気の迷いから、ワンランク下の醤油を買ってしまったのですが、これが不味い。下とはいえ、自然の原料だけから作った無添加醤油なんですよ。最下層ではない。違いといえば、以前買っていたのは小さな会社が作るもので、新しく買ったのは誰でも知っている大手会社のもの。温度を調整して強制的に醗酵させているのでは?と勘ぐるほどの不味さでした。この醤油は今回きりで、次からは元に戻します。

塩・砂糖は安いやつでも十分だし、かえって高い砂糖なんかは癖が強くて使いづらい面があります。でも、醤油・味噌・味醂・酢なんかは、安いやつは絶対ダメですね。うちはケチなので、野菜や魚は見切り品ばかり買いますけど、これらは専門店まで出て行っていいやつを買います。味音痴の私でも分かるくらい、全然味が違います。このための出費なら仕方がないです。実は味噌はここ数年来自宅で作っていたりするんですけど、これは年末の味噌シーズンになったらここに出てくるでしょう。手前味噌ですが、美味いですよ。

04/09/09(Thu)

平目の小さいの(15cm位)が6匹入って100円のパック。鮮度は最上とはいえないけれど、まあ許せるレベル。買うしかないでしょう。もう少し涼しいのなら、軒下で干して一夜干が最高なんだけどなあ。でも、この暑さでは絶対に傷んでしまう。あとは、煮物か焼物かムニエルか。こうやって悩むのが楽しい時間なのですよ。結局今回は焼物に。理由は特になし。

帰ってくるなり、エラとワタを取り除き塩を振ります。で、しばらく置いておいてから焼くわけです。皮がはがれないように焼くのが肝心なのですが、最近鶏皮や白モツのつけ焼をしていた網は、結構汚れています。よく洗ってはいるのですが、焦げ付きが完全にとれていません。それなので、かなりはがれてしまいました。痛恨。今回塩焼きに使って、こげもかなり落ちたので、次は大丈夫でしょう。客に出すわけでもなし、そのあたり適当。

身は普通に食べて、頭・骨・ヒレが残るわけですが、小さい平目なので、大して硬くありません。全部食べます。もう一度これらを網でじっくりあぶる。そうするとカリカリになって大層美味いのですよ。大きな平目になると中骨あたりはちょっと辛いんですが、これくらいなら楽勝。っていうか、美味。大きいやつだったら、あぶった後椀にとり、熱湯を注いで醤油少し。麩とミカンの皮でも浮かせれば、最高の吸い物になります。

つまり、金を払った以上全部食ってしまえと、そういうことです。

04/09/08(Wed)

もう大丈夫だろうと思って傷みやすいものを解禁にした途端に暑くなるのは何故?日頃の行いは良いはずなのに。煮物が好きなんですよ。ジャガイモ・カボチャ・サツマイモなどなど。でも、これらって夏場に作ると冷蔵庫に入れておいてもあっという間に傷んでしまうんですね。周りの温度が高いために、冷蔵庫が十分な放熱を出来ないためだと思うんです。涼しくなってくると、テキメン中の麦茶も冷えるようになるし。暑いときにこそ冷えて欲しいんですけど、そうもいかないんですね。

うちの冷蔵庫は買ってから10年。最近のタイプは消費電力も少なく、よく冷えると聞いているんですが、今のが動いているのに、それを廃棄して新しいやつというのも、なんだか古女房を捨てて若い愛人のもとに走るみたいで、気がとがめます。若い愛人が欲しいことは否みませんけどね。

トマトサラダは、3個80円の激安トマトを乱切りし、水気を切って自家製適当ドレッシングであえたもの。酢・塩・サラダ油をベースにして、玉葱みじん切り・ローリエ・乾葡萄・胡椒をそれこそ気分で適当に加えたもの。少し水気が多くなりすぎたけれど、まあ成功の部類でしょう。酢が入っているので傷みにくいのも重要ポイント

04/09/07(Tue)

夕食準備完了、さてご飯をレンジで温めようかという段になって、ご飯が無いことに気付く。かつて記憶が無いくらい、間抜けな失敗をしてしまいました。自分とうとうボケたのかも。すぐに頭に浮かんだのは、近所のスーパーか弁当屋でご飯を買ってくることなんですが、テーブルの上に料理をほとんど並べ終わってしまった状態で、出かけるのはちょっと。

というわけで、食事はとりあえずそれで済ませておいて、食後にホットケーキを焼くことにしました。毎食それでは嫌だけど、いいんです、緊急事態だから。ホットケーキなんて久しぶりだけど、大してコツも無いし、すぐ焼けるんで、こんなときにはちょうどいいかと思ってね。

小麦粉50g、BP小匙半分くらい?、砂糖適当を混ぜてからふるい、ここに卵と水合わせて100ccにスキムミルクを適当に入れてミルクセーキっぽくしたものを加えて、さっくり混ぜる。ここで“さっくり”では無く徹底的に混ぜてしまうと膨らまないので注意です。根が几帳面な私は、初期はこれで結構失敗しました。まあ、ケーキを日常的に焼く人なら常識でしょうね。

後はこれをフライパンで両面焼いて完成。簡単なんですが、本に出てくるように均一に黄金色の焼目をつけるのは、激難です。油をふき取って均一にしたり、一度熱したフライパンを濡れ布巾の上で少し冷まして鉄板面の温度差を少なくしたり、色々やりましたけど、私には無理。いつも虎斑模様になってしまいますが、結局重要なことは気にしないことだと悟りました。基本に返れ、ですね。味はそう違わないはずです。

いつも食べるものではないですが、たま〜に甘いものを欲しくなったときに食べます。今回のは、例外。

04/09/06(Mon)

鶏手羽が100g38円と安かったので買ってきて久しぶりに作った煮付。鶏手羽を片手鍋に放り込み、醤油・酒・味醂をドボドボと鶏手羽のかさの半分くらいまで注ぎます。割合は、不明。いつも適当なんですよね。ちょろっと嘗めてみて、少し辛いかなあ、というくらいがいいでしょう。かさはあるのに辛味が足りないときは、塩を入れます。私は入れませんけど、砂糖なんかで甘味を足してもいいかも。ここで気が向けば香り付けに何か入れるんですが、今回は八角。入れすぎると悲惨なことになるのであくまで控えめに。生姜とか花椒とか、そのときの気分で。ただ、いろいろ混ぜないで一種類だけのほうがいいような気はします。

コンロに点火して鍋が沸騰したら、蓋をして極弱火。で、そのまま約40分で完成。アクをすくったりもしません。そのほうが美味しいかもしれないんですが、煮汁面が鶏手羽より明らかに低いんで、すくえないのです。途中で一回上下を返すと、万遍なく味がしみこんでいいと思います。

この料理がいいところは、なんと言っても放置時間が長いこと。極弱火で放っておけばいいわけですので、自己責任でその間にシャワーを浴びたりもできてしまいます。まあ、あくまで自己責任ですが。これからの問題点としては、ケチな私としては骨を捨てるのがもったいないわけですよ。骨込みの値段で買っているのに、骨を捨てる、辛いですねえ。骨粉にして植木にやるにしても、植木が無いし。これからの課題です。

冷蔵庫で保存すると、骨から出たゼラチンで煮汁は煮コゴリになります。ご飯にのっけて食べると、最高ですな。卵かけご飯に載せてもいいですね。貧乏親子丼?ちなみにこの料理、ルーツは私の敬愛する壇一雄の食エッセイにあります。由緒正しいのですよ。

04/09/05(Sun)

ほうれん草のお浸しには、自分の中でランキングがあって、それは何をお浸しに混ぜるかで決まるのです。鰹節を削って入れるのが上等で、すり胡麻は少し落ちる。両方作りますけど、すり胡麻は鰹節を削るのが面倒くさいくらい疲れているときかな。暑くて傷みが早いときも、捨てる痛みがまだ小さい胡麻を使うことはあります。

一人暮らしでは作らないのがこのランキングの上と下にひとつづつあって、下は生節を削ったやつ。生節というのは、鰹を茹でただけのもので、いわば鰹節の原型。パサパサしていていかにも茹で魚という感じ。いかにも子供が好まない食感でした。これが出てくると、生節の部分は皿の端によけて食べていた記憶があります。上は釜揚げちりめんで、これは大好物なんですが、傷みが早くその日か次の日には食べ切らないといけないので、今の状況では無理。実家に帰るといつも食べていますけどね。

このようにほうれん草はかなり好き。ところで、漫画ポパイに出てきたほうれん草の缶詰、あれって実在するんですかね?少なくとも日本では全く見たこと無いんですが。だいいち、葉物をゆがいて缶詰にするということ自体日本では全く無いような気がします。もし、実在すれば是非食べてみたいですね。強くは、なれないでしょうが。

04/09/04(Sat)

会社の同僚が、腎臓を悪くして最低3ヶ月もの長期間入院することになりました。顔と手足がむくんで病院に行ったら、即入院。生命も危ない状況だったとのことです。その病気の原因は今でもよくわかっていないそうでが、連日カップ麺、フライドチキン、清涼飲料水などで昼食をすます人だったので、それも関係があると私は睨んでいます。食生活には気をつけましょう。それにしても、ただでさえ人員が少ないのにしわ寄せが…。これ以上働きたくないんだけどな。

私も5年程前約3ヶ月入院したことがありますけど、あれは良かった。世が世なら白樺の間を散歩して薄倖の美少女と恋するような病なんですけど、薬さえ飲めば、あとは毎日美味しいものを食べて栄養をつけていればよく、看護婦さんをからかっては遊んでいました。食事制限は全く無く、見舞い客はみんな美味しいものを持ってきてくれたしなあ。もう一回どうだ?と訊かれると、ちょっと考えますけど。

04/09/03(Fri)

日々健康万点な食生活を続ける私ですが、勤め先では“ミソジの通った後はペンペン草も残らない”と言われるほどの雑食性です。女性が多い職場ということもあって、お菓子なんかが結構落ちているんですね。同僚に言わせると“分別のある大人なら、普通は他の人の分は残すだろう”と主張するのですが、私に言わせれば、この自由競争の世の中そんな主張は甘い。

朝事務所に行くと、机の上・給湯室の冷蔵庫の中を優先度AAAでチェック。めぼしいものがあるとこの男、隠しやがります。もしくは、朝の掃除をしながら食う。隠しておいた分は、昼ごはんが終わった後、茶をすすりながらおもむろに頂きます。お中元やお歳暮で食べ物が届こうものなら、緊急課題が通常課題以下に降格し、包みの開封が最優先になります。生鮮食料品やハムなどの保存食だったらもう、超最優先で各自の分を取り分ける作業を率先してやります。勿論ひそかに自分の分が一番多い。

夕方になってトロイ奴が“冷蔵庫に入れておいた私の〜は?”と訊ねても、そんなのはもう一世紀前の祭りくらいの勢いですよ。このため一時あらかじめ自分の分にはマジックで名前を書いておくというのが事務所ではやりましたが、私そういう字は読めない(読まない)ので、無視してバリバリ食べていたら、そういう風習も廃れてしまいました。

念ずれば通ず、ですね(違う)。それで全然太らないもの、彼女達には気に喰わないようです、フフフ(それも違う)。自分ではお菓子類は一切買いません(もっと違う)。

04/09/02(Thu)

白モツが閉店前値引きだったので、思わず買ってしまいました。最近まで鶏皮三昧だったというのに、夏になると食欲が落ちると言う法則は私をすり抜けてしまうようです。約750gでちょうど300円。いい買い物ですね。白モツは下茹でに一時間ほどかかるので、その日食べるのは諦めて、夕食食べたり洗い物したり、果てはシャワー浴びたりしている間に弱火で茹でます。油じゃないし弱火だから大丈夫だろうということで。

鶏皮のゆで汁は捨てずに使いますが、白モツはさすがに臭くて無理。捨てます。茹で汁を切ったらよく洗い、食べやすい大きさに切ってつけダレにつければ完成。確か今日、キャベツ一玉98円だったので、一緒に炒めるか。網で焼いてもいいしね。

イカ飯は先日のイカ焼(偽)のシリーズで、酒で戻したスルメの足を小さく切ったものを入れてご飯を炊いたもの。生イカと違って常温で保存が出来るので、ちょっと使うのによろしいようで。

04/09/01(Wed)

今日から九月ですね。現在新コンテンツ企画中です。武器庫(仮)はうちの調理道具をつらつらと書いていくもので、弾薬庫(仮)は常備してある乾物類や調味料をつらつら書いていくものです。需要があるんだか無いんだか。仮名称で引かれると、非常に無念です。ただ、現在メイン機の調子が非常に悪いので、いずれにせよ九月の半ば以降になりそうです。

イカ焼(偽)というのは、全くの思いつきで作った料理ですが、結構いけました。レギュラーになるかも。イカ焼というのはオーサカ地方の郷土料理のあれです。で、(偽)というのは、生イカではなく、鰹節削り器で糸状に削ったするめ使うわけです。具が糸状スルメだけの薄型お好み焼き、と言ってもいいでしょうか。その名前では長すぎて、おまけに芸が無いのでイカ焼(偽)と称します。少しだけ作って、ご飯のおかずにするというが、オーサカ地方風でしょう。ウスターソースをつけて食べたいところですが、残念うちには置いていないので醤油です。出来るだけ薄く、縁はパリパリにぐらいしたほうが美味しいかもです。


copyright by ミソジ since 2004/04/28
本サイトの無断利用は禁止デス。