2006年07月

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06/07/31(Mon)

カレーを作った翌日は、カレーウドンを作るべしと私のルールブックには書いてあるので、今回もそのルールに従ってカレーウドン作製。ウドンは手打ち。手打ちというと難儀そうですが、趣味で毎週のように打っているので、軽いものです。気温の高いこの時期は生地の伸びがよく、寝かせる時間も短くて済むので、打つのがとても楽。うまく計算して手順を組み立てれば、粉の状態から茹であがりまで、30分ほどで済んでしまいます。

ツユもごく簡単。鍋に適量のお湯を沸かし、塩でやや辛過ぎるくらいに調整したら、醤油と日本酒で風味付け。沸騰したら火を止め、その場で削った鰹節を放り込み、お玉で残りのカレーを溶かせば完成。定石では鰹節は漉して取り除くのですが、カレーウドンにしてしまうと残った鰹節はほとんど気にならないので、無駄にひと手間増えることを嫌う私はやりません。麺を茹でている間に作ってしまうので、全工程5分強といったところでしょうか。ツユの量ですが、うどん屋でよくあるような、かけウドンスタイルだとロスが多いので、つけ麺スタイルにします。大きめの蕎麦猪口に、かけウドンスタイルの場合よりもやや塩辛いツユを作って使用。つるっと冷たい麺に熱々のタレは、讃岐ウドンでは案外ポピュラーなスタイルらしいです。それなりにキチンと作りますが、短時間でできますし、美味いですよ。

06/07/30(Sun)

今日は、こまごまと残しておいた野菜で夏カレー。ジャガイモ・玉葱・人参・茄子・ピーマンなどをオリーブ油でサッと炒める。肉は冷凍庫の奥から鶏肉をサルベージ。朝方から解凍しておいたヤツに塩胡椒をもみこみ、これもまたサッと炒める。鍋に肉と野菜を入れ、以前貰った赤ワインと水を加えてサッと煮る。サラダ油を入れたフライパンの中で小麦粉がキツネペーストになるまで炒め、火を止めてSBカレー粉投入。カレー粉と鍋の具を合わせ、塩で味を決めて、ほんの数分煮ると完成。

ポイントとしては、とにかくとっとと仕上げることが第一。トロトロに煮崩れるまで徹底的に煮込んだカレーも美味いんですが、やはり夏は素材の歯ざわり味わいがそのまま残る程度のフレッシュカレーがよろしいですな。そして、隠し味の類を一切使わないこと。チョコレートとかバナナとかコーヒーとか、何でもかんでも入れません。そりゃまぁ、味が複雑になりますけど、カレー粉と塩だけで味をつけた単純カレーにも、その単純さゆえの美味しさがあります。私とて、色々入れるカレーを作ることもありますが、夏カレーはやっぱり、シンプルなのがいいと思うのです。カレーというから語弊がありますね。むしろ、野菜のサッと煮カレー風味ってな感じ。

そして最後のポイント、バカみたいに辛くしません。若気の至りで辛いカレーこそ至上と思っていた時期もありますが、辛味を強くすると味のバランスをとるのが難しいです。基本的には、カレー粉デフォルトの辛さでよろしいかと。要するに、面倒臭いからあれこれ手を入れないのがいいってことですよ。たまに食べるカレーは美味い。

06/07/29(Sat)

今月は、実家から大量の夏野菜が届き、職場でお中元の一部を貰いと、自分の意図しない食材が大量に手元にある月でした。そのために、“今これが食べたい”と思うものはほとんど作れず、“これを使い切るためには何を作るか”という視点で料理をせざるをえませんでした。夏野菜は、この時期ですから速やかに使い切っていかないと、あっという間に傷んでしまいます。お中元で貰うハムや素麺などは、長く手元に置いておきたいとは思いません。その反面、スーパーにほとんど行っていないので、食費はかかっていないも同然です。

自給自足の生活が、スロウ・ライフブームで非常に持ち上げられていますが、必ずこういう側面が出てきます。自給自足をしていると、購買中心の生活よりも、確実に手にはいる食材は偏ります。キュウリはある一時期しか手に入らないし、毎日鶏を潰せるわけじゃない。旬というのはいい言葉ですが、言い換えればその時期はそればっかりになるということ。それに、そもそも個人で肉も魚も野菜もというのは無理があります。他人と交換して…といったって限界があるでしょう。

買って補えばというのも案外うまくいかないものです。野菜にしても何にしても“バッチリな量”を作るというのはとっても難しい。ありすぎて困る状況がよくあるからこそ、漬物などの保存技術が発達したわけですから。それでもスロウ・ライフっていいですか?と訊いてみたい人がたくさんいます。私は別にそれでも構わないんですけどね。

06/07/28(Fri)

ようやく、実家から送ってきたカボチャが無くなりました。長かった…。半月ほど、来る日も来る日もカボチャを食べていた気がします。その間、いろんな食べ方をしたのですが、一番美味しかったのは以外にも素焼き。5mm程の厚さに切って、網で焦げ目がつくまで焼くだけなのですが、カボチャの甘味が一番よく出ていました。次点は定番の煮物。私が作るのは、クコの実と黒砂糖を使い、ダシ無しで甘めにするのですが、やっぱり自分の作る煮物が一番口にあいます。

それにしても、このカボチャをはじめとして、実家で作る野菜というのは美味いですね。同じように料理をしても、近所のスーパーで買ってくるものとは、旨味が一段違います。スーパーのカボチャも確かにカボチャの味と形はしているのですが、“これがカボチャだ!”といえるまでの自己主張がないのです。まぁ、仕方ないんですけどね。半月ほどたって口の中がリセットされたら、またカボチャを送ってもらおうかなと思ってます。

06/07/27(Thu)

この季節、自宅に帰って来ると丸一日かけて部屋にため込まれた、もわっとした空気に、一瞬ゲンナリします。防犯上危険性の低そうな窓は、網戸にして開けているのですが、それでも効果は焼け石に水程度。ですので、帰ってきてまずやることは、部屋中の窓を全部開け、窓際に扇風機を置いて最強で回すこと、これに尽きます。部屋の中で扇風機を回しても、生暖かい空気をかき回すだけでたいして効果はありませんが、窓際に置くと、外から涼しい空気を吸い込んでくれるので、多少違うのです。丸一日かけて温められた部屋の空気と、夕方の外気とでは、まだ後者のほうがマシ。

それに対して職場では、当然終日エアコンが重労働してます。ただ、外の気温が高いものだから、たいして効率は良くなく、うるさい音を発するだけの機械になりかけているのも、また現実。空気の入れ替えをしないもんだから、確かに涼しいことは涼しいですが、夕方になるとどんよりと空気が濁ってきて、嫌な感じに。でも、冷房を使わなければ頭がボーっとして仕事にならないでしょうし、何より、パソコンが熱でハングしてしまいます。難しいところですね。

06/07/26(Wed)

私が使っている米は実家で作ったもので、この時期、今食べている去年とれた米は一年で最も古い状態となります。それにこの時期の暑さ。困ったことに虫が沸くんです。米に沸く虫というと、コクゾウムシが最もよく知られていますが、うちの米に沸くのは体調5mm程の小さな蛾。やはり5mm程の白い幼虫の状態からはじまり、10粒ほどの米を糸でつなぎ合わせたシェルターの中で蛹になり、羽化します。時々目視で取り除くのですが、蛾は灰色で目立ちますし、蛹もシェルターを作っているので簡単に探し出せます。問題は幼虫。真っ白いので、米の中に紛れているととても分かりづらい。米櫃全体を揺すると表面に浮いてきてモゾモゾしているので、何とか判別できるのですが…、実際は結構食べてしまっていると思われます(小さいので食べてしまっても実感がない)。

米に沸く虫を防止する方法として、日本では古来より鷹の爪が使われています。鷹の爪を入れておくと、その刺激成分によって虫が寄って来ないということなのですが、うちの虫達は脱穀前から米に入り込んでしまっているので、除虫効果はあっても殺虫効果のない鷹の爪は全く効果がありません。以前はそれでもお守り代わりに入れていたのですが、そのお守りが齧られているのを発見して以来、すっぱり諦めて入れるのを止めました。

実家の米は、無農薬というわけではないですが、あくまで自家用のため、農薬の使用は最低限に抑えています。それが虫の原因となっているわけです。ということは、虫が生息できないくらいの量の農薬を使ってもらえば、問題は簡単に解決するわけですが、それは嫌。虫を食ったほうがまだマシなので、現状維持です。無農薬栽培って、それなりの代償があるんですよね。農薬使わず虫も食ってないなんて、そんなウマイ話は無いってことです。

06/07/25(Tue)

半年ほど前、知り合いにレモングラスを貰い、キッチンバサミで5cmほどの長さに切ってジップロックに入れ、冷凍してあったヤツをチビチビお茶にして飲んでいたのですが、やっと飲み切りました。今、窓の外に洗ってひっくり返したジップロックを干してあります。ようやくレギュラーのプーアル茶に復帰。

実家に暮らしていた頃、茶箪笥は飲みかけのお茶の袋で一杯。それらが違った規格の洗濯バサミでクリップされている姿が美しくなくて、とても嫌でした。お茶って何だかんだで貰う機会が多く、どうしても溜まって行ってしまうもの。その結果、このような美しくない光景が出てきてしまいます。私はできるだけお茶は貰わないようにしてます。それでもどうしてもという場合は、交換用にして、とっとと他の食材にしてしまう。すごく美味しいお茶なら自分で飲みますが、その間は他のお茶に浮気せず、ひたすらそれだけを飲んで速やかに消費。お茶は鮮度が一番なので、勿体ないと飲むのを先延ばしにしているうちに、どんどん味が落ちてしまうのです。

例外がうちでレギュラーとしているプーアル茶。プーアル茶は醗酵茶に分類され、独特の香りがしますが、古くなればなるほど(保存がよければ)その香りが円やかになり、美味しくなっていきます。こういうお茶は案外珍しく、この特性のためにうちの正式茶として採用されてます。淹れたてでも冷やしても美味しい。秋口までは冷プーアル茶常備です。

06/07/24(Mon)

私が現在使っているバスタオルは3枚。夜風呂に入ったら、雨が降っていないかぎり朝まで窓の外に干しておき、湿気で嫌な臭いがつくのを極力抑えます。季節や天候、汚れ具合にもよるのですが、おおよそ3〜4日で交代。週一の洗濯機を回す日の前日に、風呂の残り湯でつけ置き洗いをするというローテーション。状態を見て、時々は漂白も。毎週だいたい2枚のバスタオルを洗う勘定になります。

一番の古株は、よく頭を拭く部分などのパイルが擦り切れ、ほつれた端には新たにミミが取り付けられと、結構大変なことになっています。見るたびに、もういい加減切って雑巾かなと思うのですが、この退職寸前のバスタオルが一番吸水に優れ、使い心地が良いのです。何十回も水をくぐらせるうちに、繊維がこなれてこうなってきました。ただ、素材が木綿なのでそれなりの寿命というのはあります。遠からず雑巾として転生することでしょう。そこで今狙っているのは、リネンのバスタオル。吸水性・耐久性に優れ、最初はゴワゴワながら使い込んでいくうちにトロトロになるので、育成の喜び満載。うまくすると一生ものらしいです、超楽しそう。非常に高価ですが、コストパフォーマンスを考えると、決して高くはありません。いずれ全てのバスタオルをリネンに移行したいと思っています。

下着も同じことが言えますね。もうそろそろお役御免かなという時が、一番着心地がよいので、切り替え時がとっても難しい。まぁ、ただのケチというのもありますけど、使い込んだ布の肌触りというのは、侮れないものがあるのですよ。

06/07/23(Sun)

知り合いがパソコンのトラブルで困っていたので、見てあげたら案外簡単に直ってしまいました。そのお礼にと貰ったのが、その知り合い手作りのレモンカード。レモンカードというのは、レモン風味のバターみたいなもので、パンに塗って食べると美味いらしいです。ですが、私はパンを食べない人間なので、このレモンカードは取引材料となります。これをパンが好きな同僚にあげると、とっても喜んでくれて、お中元で貰った素麺セットをくれました。ですが、私は素麺も食べません。嫌いじゃないんですが、私の中ではこの食材は、夏バテ一直線というイメージがあるので、近付かないことにしているんです。そこで、この素麺セットを持って大家さんのところに行くと、親戚からもらったという葡萄を山ほど分けてくれました。葡萄は大好きなので、ワラシベ長者・プレイはここで終了。

この季節、室温下においておくなんて論外だし、冷蔵庫も常備菜等でいっぱい。そこで、一回分ずつ小さなビニール袋に入れ、冷凍しました。食事前に冷凍庫から出しておくと、ご飯を食べ終わった頃ちょうどいい感じのシャリシャリシャーベット状になっていて、今の季節に実によくあうデザートとなります。7月一杯は、毎日葡萄が楽しめることとなりました。ワラシベ長者、万歳。今回はかなりの成功でした。

06/07/22(Sat)

月に一回ほどでしょうか、日経夕刊の真ん中あたり、見開きで土井義晴が“食卓応援団”という記事を書いてます。毎回料理を一品とりあげ、材料の選び方からフィニッシュまで、写真入りで丁寧に解説するというもの。テーマが私の好きな料理ということで、毎回目は通しますが、あんまり好きじゃないんです。理由は、とりあげるのが“おもてなし料理”だから。

例えば今回は“夏野菜のカレー”。まずは野菜と鶏肉を、均一な大きさに切り分けていくところからはじまります。“日本料理では‘切り出し’と言いますが、素材の寸法はお料理の基本です。小さすぎると何度も箸を運ぶことになるので煩わしく、大きくて固いものは口に入りません。”ということで、ちょうどいい大きさに切り分けていくのですが、私の料理を食べてこんな感想を持ったお方がいたら、私はそのお方をぶっとばしやがります。無論、食べやすいように気を遣いはしますが、そこまで気を遣えといわれると、それはもはや料亭料理の範疇に入ってしまうと思います。

その後、メインの香辛料が出てくるのですが、勿論○○カレールゥなどというものは使いません。ターメリック・ガラムマサラ・コリアンダー・クミンパウダー・レッドペッパーを指定量ずつ混ぜ合わせ、フライパンで炒るのです。“美味しいカレーを作るには、スパイスの香りがまさに命。瓶入りなどのパウダーの場合は密閉保存されたなるべく新しいもの、可能なら開けたてを使うのが良いです。”とあります。えぇ、確かにそれが理想です。理想ですが、これを実行するには毎日の様にスパイスを使い、回転をあげないと実現できません。よほどのインド料理好きならともかく、普通は無理。

私は、外で食べる料理と家で食べる料理は基本的に違うと思っています。彼の紹介するのは、外で食べる料理。こういう料理は家で作ろうとは思わずに、食べたくなったら素直に美味しい店に行けばいいのです。地方では無理ですが、首都圏ならありとあらゆる店があり、ありとあらゆる情報があります。家では、もうちょっとみみっちい料理を作るのですよ。

06/07/21(Fri)

お中元で職場に来た、小ぶりのパイナップルを一つ貰ってきました。まだ少し熟し具合が足りないので、しばらく部屋に放置して、いい感じになったら食べようと思ってます。パイナップルといえば、知る人ぞ知る、肉を柔らかくする特効薬。以前、固い肉を一晩パイナップルの果汁に漬け込んでみたところ、柔らかくなるを通り越してドロドロになったのを見て、えらく驚きました。そこまでやらなくてもいいみたいです。

それ以来うちでは、身の部分を普通に食べた後、皮と芯の部分を適当な分量ずつザク切りにして、ポリ袋に入れて冷凍することにしてます。林檎や梨などと違って、パイナップルは結構分厚く皮を剥かないと表面のイガイガが中に入ってしまうので、皮といってもかなり身がついているのです。牛筋を煮込む際に、この冷凍パイナップルの皮を放り込めば、明らかに柔らか度アップ。ちなみに、さすがの私もこの皮は食べずに、適当なところで取り出して捨てます。そこまで雑食性ではないですから。まぁ、買ってまで食べるほどの食材ではないですが、貰ったらトコトン使い尽くしてやろう、そういうスタンスですね。

06/07/20(Thu)

今日作ったのは夏の酢の物の大定番、キュウリとワカメの酢の物。キュウリは4本98円の安売り品。ピーラーで所々皮を剥いてから作ると、見栄えがよくなるらしいんですが、自分で食べるのにそんなことはしません。ヘタだけ薄く切りとったら、あとは端からスライス。スライサーを使うと手っ取り早いんですが、私はトレーニングも兼ねて包丁で作業します。スライスしたキュウリは塩を振ってしばらく置いてから、ギュッと絞ってひと段落。

ワカメは水で戻してサッと熱湯を通して色を鮮やかにしておきます。ちなみに、戻した水と熱湯はワカメエキスが出ているので、そのまま味噌汁に転用。下処理を終えたワカメは食べやすい大きさにザク切りし、キュウリと混ぜて最後の味付け。醤油は使わず、酢と塩だけで味を決めます。気が向くと砂糖をほんの少し入れることもあるのですが、今回は見送り。最後にスリゴマを入れて完成。傷みにくい酢の物は、この時期本当に重宝します。とはいえ、日が経つにつれキュウリの青みが褪せてくるので、なるべく早く食べてしまうに限ります。三日くらいで完食かな。

06/07/19(Wed)

先日の叉焼を作った時の煮汁、保存のためにとりあえず半分を冷凍。一発目はご飯に炊き込んでみました。普通に水加減をしてご飯を炊く際に、この煮汁を加えるだけ。加減がサッパリ分からないので、今回は米3合に対してお玉1.5杯でトライ。表面にはラードが浮いており、傷むとしたらここからなので、なるべくここを優先して使用。

ひょっとしたら、これが良かったのかもしれません。炊きあがったご飯はラードでつやつやピカピカ。豚肉は一切れも入っていないのですが、確かに豚の香りがします。その陰に隠れるように、いい感じで八角の香りも。塩加減もちょうど。煮汁がなくなるまでは、この叉焼風味ご飯がうちの主食になりそうな予感がします。まぁ、その他の料理にも使うので、そんなに長い期間ではないと思いますけどね。

みんなに喜んでもらえたので、結果的にはすごく良かったのですが、こういうお客様料理を家で作るのは基本的に無理がありますね。理由は、今回の煮汁のようにヒズミが大きくて、あとあとのしわ寄せが大変だから。非常に抽象的な比喩ですが、お客様料理は切り絵で、家で作る料理は貼り絵のようなものだと思います。切り絵は大きな紙を買ってきてそこから何かを切り抜いて作品を作るので、紙屑がたくさん出ます。これに対して貼り絵は、細かい紙屑を上手く組み合わせて作品を作っていくので、切り絵のような狙った大作は作り辛いですが、ロスは出ません。どっちがいいとは言えませんが、家で作るのに向いているのは貼り絵で、大作過ぎる切り絵は外食した方が効率的だと思います。

06/07/18(Tue)

友人の家でホームパーティーがあるというので行ってきました。食べ物は各人が少しずつ持ち寄ることになって、買えば手っ取り早くはあったんですが、いつも料理好きだと吹聴している手前、何か作っていかなきゃという変な義務感にも駆られ、多少考えてから、豚でも煮るかということになりました。

豚は肩バラブロックを約1kg。タコ糸で縛って形を整えたら、四面をフライパンで強めに焼いて焦げ目をつけます。これで肉汁の流失を止めるなんて言われますが、経験則上、長時間煮れば焦げ目がついていても肉汁は出ます。要はカッコつけ。生姜と葱を入れて香りを付けるのが定石なんですが、ちょうど家に紹興酒があったので、こいつを使うことにしました。年末、職場の忘年会の時に余って誰も引き取り手がなかったのを貰ってきていたのです。醤油はこれまた職場にお中元に来たヤツをゲットしたもの。全くの安物ではないのですが、私が日々使っているものに比べると数ランク落ちるので、どう使おうか正直困っていたのです。煮豚に使うならこれくらいのランクでもオッケーでしょう。

紹興酒を入れるなら中華風なので、八角もあうかもと思い、二片ほど投入。本当は肉が浸るくらいの醤油を入れると手間がかからなくていいのですが、それではさすがに使い過ぎなので、肉が半分浸る程度。蓋をして極弱火で30分おきにひっくり返すこと3回。アクは全くとりません。1.5時間経ったらダンボールの保温箱に入れて徐冷。

こういう料理は、基本的に味見ができません。端を切って食べると、色の違いから試食したことが丸分かりになるので、煮汁の味を頼りの一発勝負。今回は結構上手くできたようで評判も良く、あっという間になくなりました。残ったら貰って帰っておかずにしようと思っていたので、嬉しい誤算です。ただし、手元に残ったのは豚のエキスがしみ出た大量の煮汁。醤油濃度が濃いのでしばらくは保存できると思います。サテ、今日からどう使うべぇ。

06/07/17(Mon)

大家さんから、“貰ったはいいんだけど、うちじゃ飲まないから”とメカブ茶というのを貰いました。メカブというのは昆布が海底に生えていた(?)時の根っこの部分で、ヒダ状になっていてとても固くて分厚いのです。このメカブを乾燥して大まかに砕き、アミノ酸等を振りかけたのがこのメカブ茶。要するに、昆布茶をメカブで作ったものです。アミノ酸等がキツイので従来の用法に従ってお茶として飲むことはできませんが、乾燥メカブとしてなら使えるかなと思い、やってみました。

適当な量のメカブを水で戻します。暑いこの時期なら、5分も水に浸せばオッケー。アミノ酸等を洗い流したら、軽く手で絞ってまな板の上でトコトン刻みます。オクラを刻んだ時のような粘りが出てきますが、気にせず刻み続け、トロトロのペースト状になったら完成。これを酢醤油であえ、ガラスの器に入れて冷蔵庫でよく冷やしておきます。食べる直前に鰹節をふわっと降りかけて完成。サッパリしていて、思ったよりもかなり美味くてラッキーでした。酢醤油で夏向きにしたのが正解だったかも。

最近メカブはスーパーでも時々見かけるようになりました。一見すると螺旋状の極厚昆布の固まりで、この状態のものを買ってきて処理するのは、固いし滑るしでかなり大変。でも、今回のメカブ茶は最初から大まかに砕かれていたので、結構楽でした。でもまぁ、自分で買ってまで食べるほどのものではない、というのが正直な感想ですね。

06/07/16(Sun)

暑い、とにかく毎日暑いです。こんな日には冷たいお茶漬けに限ります。ご飯はザルに入れて水で洗い、サラサラにしてから茶碗にセット。その時々でメインは違うのですが、今日は親戚から貰った生節があったので、これを包丁でスライスしてご飯の上にのせます。切り海苔と味付けのための塩をパラパラと振りかけ、練りワサビをセット。現在冷蔵庫には冷やしたプーアル茶を常備してあるので、それを回しかけて完成。生節の部分は何にでも置き換え可能。日によっては牛肉の佃煮になったり浅漬けになったりと、その時々の冷蔵庫の状態と相談して決めます。

茶漬けのようなものばっかり食べていると夏バテになるとよく言われますが、しっかり量を食べていれば理論的には大丈夫なはず。私はどんなに猛暑になっても、ご飯は一日二合のラインは必ず守ることにしていて、そうすると少なくとも体力減退から来る夏バテは防ぐことができます。

茶漬けも冬と夏ではちょっと違っていて、お茶が温かいか冷たいかの違いは勿論ですが、夏は塩・ワサビともにやや強めにします。塩は汗で失った塩分補給のため。ワサビは強く効かせることで食欲を進めるため。鼻にツーンとくるくらいワサビの効いた冷たい茶漬けを、扇風機の風を浴びて汗を流しながらかき込む、ヤセガマンを旨とする日本の夏の風物詩ですな。

06/07/15(Sat)

以前は暑くなると冷房をガンガン使う生活をしていた頃は、正直言って今日の最高気温が何度だとか、今日で○日連続の熱帯夜だとかいうニュースは、全く気にしていませんでした。暑くなると冷房をつければいいだけなので、そんな事どうでもよかったんです。しかし、今のように半ば意地になって冷房を使わないようになると、今日の最高気温やお天気の状態が、ものすごく気になるようになります。今の時期だと、最高気温が28度と30度とでは大違い。また、一般的には雨が降ると気温がぐっと下がりますので、今日の降水確率も要チェック。

そんなわけで、朝、新聞を開いてまず見るところはお天気欄。ネットのブックマークには東京地方のピンポイント天気予報を登録し、一日に2〜3度は必ずチェックします。その中でも一番注目するのは風の状態。風がある程度あれば、気温自体は高くとも、体感温度は結構下がるものなのです。風よ吹けと毎日お祈りしています。こんな生活を続けていて身についた特殊能力は、今の気温を当てられること。部屋には温度計が吊るしてあり、結構マメにチェックしていますんで、この感じだと○度かな?と思うと、だいたい当たっています。全くもって何の実益もない特殊能力なんですけどね。

06/07/14(Fri)

先月、自家製アンチョビを作って分かったのですが、市販品のようにオイル漬けにするとどんどん醗酵熟成が進んでしまうので、このようにした分は速やかに食べ切らなくてはいけません。一方、塩漬けで止めておくと、割とそのまんまの状態でキープすることができます。というわけで、最初のロットのオイル漬けを現在鋭意消費中。

現在部屋の隅には実家から山のように送ってきたジャガイモがありまして、こっちも消費しなきゃいけないので、組み合わせることに。ジャガイモを千六本に切ってつなぎの小麦粉を少し混ぜ、静かに油多目のフライパンの上で両面焼きます。両面がカリッとこんがり色付き、中がシットリの状態が理想的。アンチョビを小さく叩いてオリーブ油と塩で混ぜ、これをソースがわりに付けながら食べます。まさに、シンプルイズベスト。この料理のキモは、ジャガイモの焼き加減に尽きます。私は何度も作っているので、かなり上手くなりましたが、ここをクリアすると単純な材料で驚くほど美味いものが作れます。アンチョビが無くても、オリーブ油と塩だけでも十分美味いです。かなりオススメ。

06/07/13(Thu)

キュウリが4本98円と格安だったので、買ってきました。さすがにこの時期になると安くなりますね。買ってきたキュウリはヘタを落とし、スリコギでガンガン叩き壊してから一口大に切り、スライスした玉葱と一緒に醤油・胡麻油・酢であえ、鷹の爪・八角で香りをつけます。コレ、うちの超定番。

夏場になるとどうしても食べ物が傷みやすくなります。その対策として、私もいくつかのポイントを決めてます。一つはお浸しを酢の物にシフトすること。酢を使うと、格段に痛みが遅くなりますし、食欲が落ちがちな夏場には、酢の物はピッタリ。そしてもう一つは品数を減らすこと。常備菜を3〜4品に減らし、そのかわり1回のポーションを多くして回転を早くします。こうすることで、作ってから食べ切るまでの時間を短くし、痛みを減らすことができます。また、冷蔵庫内のスペースを増やして、冷蔵効率をあげる目的もあります。そして最後に、味を濃くすること。これもやっぱり傷み対策ですが、汗をかく夏場は、塩分も不足がちになります。そこで体が塩を欲するのは当然。無論、無茶な増塩にならない程度ですが。

このへんを気をつけていると、クソ暑い夏場でも、結構常備菜を持たすことができます。まぁ、ダメな時はダメなんですけどね。

06/07/12(Wed)

気温が上がってきて、同僚が夏バテだと騒ぎ始めました。毎年の風物詩です。確かに暑くて食欲が減退するのは事実です。しかし、自己責任の面も大きいと思うんですよ。彼らの昼食を見ていると、冷やし中華・冷やし蕎麦等の冷たい麺類をコンビニで買ってきて食べるか、近所のお店に行ってこういうものを食べるかのどちらか。こういうものばかり食べているから体力が落ちて食欲がなくなるのか、その逆なのか。どちらが鶏でどちらが卵かはハッキリしませんが、少しでも体力が落ちていると自覚した時こそ、少々無理やりでもキッチリと食事をとっていくことが、この時期肝要かと思われます。夏バテになると、仕事も遊びも効率が落ちて、ロクなことがありません。

かく言う私は、この暑い時期でも昼ごはんのお弁当には必ずご飯一合。日本人はやっぱり米ですよ、米。米をガッツリ食べないと、力が出ませんって。まぁ、たまには冷やし中華もいいですけど…と弱い所を見せてみたりもする。

06/07/11(Tue)

うちのアパートの敷地内にはビワの木が一本生えており、今年は当たり年らしく、結構なビワが今まさに食べ時。このビワを含め敷地内の木々は、年に一回大家さんの弟が遠方からやって来て剪定するのですが、この剪定がとんでもなく下手。横枝ばかり払うもんだから、上へ上へと伸びてしまい、とんでもない高さで実ってしまっています。こういう木は、上の方に伸びた枝を切り、横広がりの樹形にして楽に収穫できるようにするのがセオリーなのに、何も考えてないんです。ちなみに、通勤途中にもこのセオリーを無視した柿の木があり、毎年大量の柿が無駄になっています。もったいないことよ。

それはともかく、大家さんは高齢で脚立に登って収穫なんてとてもできないので、声をかけて代わりに収穫してあげることにしました。どのみち放っておけば、うちの敷地内はおろか、隣家の敷地にも落ちて腐ってしまって迷惑になるし、何よりもったいない。というわけで、脚立にのぼってサクッと収穫。そんなに大きな木ではないのですが、それでもボウル一杯分ほどのビワが取れました。持っていくと、とても喜んでくれて、半分ゲット。この先一週間ほどは夕食には、食後のビワが付きそうです。

06/07/10(Mon)

私、実はかなりの早食いです。大学の頃は、体育会系バリバリの知り合いの中でさえ、自分より早食いの人はいませんでした。20代の頃はそれも芸の内と気にもせず、かえって便利だとすら思っていましたが、やっぱり早食いはイカンのではないかとここ数年思っています。それなので、ゆっくり噛んで食べることを意識して食べるようになり、最速期に比べたら随分食事の時間もゆったりするようになりましたが、それでもまだ早い…らしい。根がせっかちなのかもしれませんね。

ところで、一般的に早食いは太るといいますが、こちらは私には全く当てはまりません。元々太らない体質というのが要因の一つ。でも、最大の要因は自分でほとんど全ての食事を作っていることだと思います。といっても、和食中心でカロリーが低いとか、そういう事じゃないです。自分で作った食事には、いい意味でも悪い意味でも驚きがありません。一口食べて“おぉ、予想外に美味いじゃないか”くらいのサプライズはありますが、それも所詮予想の範囲内。どんな食材をどう味付けしたんだかサッパリ分からない他人の料理を一口味わい、“あまりの美味しいんで驚天動地”ということは絶対に考えられません。使った素材・調味料から調理方法に至るまで、全てネタが割れてるんだから、仕方のないことではあります。

そうすると、“美味し過ぎるから予定を超えてもう少し食べよう”ということが全く無くなります。また、残りの常備菜の量も全て頭に入っていますので、ここでもう少し食べると、今後のスケジュールに狂いが生じる…などとつまらぬ邪念も頭をよぎります。早食いが太るのは、満腹中枢が刺激される前に食べ過ぎてしまうのが原因ですが、いくら早食いをしても食べる絶対量が決まっていれば、太ることはありません。そんなわけで、毎日和食を自分で作って淡々と食べていれば、あんまり太らない…かもしれません。

06/07/09(Sun)

私は毎週末になると、喫茶店でお茶するのを常としているのですが、先週(7/2)にお茶代を払って以来、財布の中身が一円も変わっていないことに気がつき、自分でもビックリ。ミソジなのに、小学校低学年のガキのような生活をしております。それというのも、実家から送ってきて部屋の隅に山積みになっているカボチャ・ジャガイモ&冷蔵庫の中の夏野菜のせい。今月は、もうひとつの要因ともあいまって、いつもにも増してとんでもなく食費が低くなる予感がします。

その要因とはお中元。私は個人的にはお中元制度を利用していないのですが、職場には届くので、分け前をゲットすることがあります。今年これまでにゲットしたのは、ハム一個とちりめん山椒二袋。私は今までかつて、美味いお中元のハムに出会ったことがありませんが、今回も大して美味くなかったです。全般的に味濃過ぎ。結構な値段がついてると思うんですけどねぇ。それでも、豆や玉葱と一緒にスープにすると、全体に味が散ってちょうどいい感じになります。このハムが無くなるまで2週間ほどは、味噌汁は休止して毎晩スープです。

ちりめん山椒は、そのままご飯にかけてもいいのですが、こっちは湯漬けに限ります。海苔とちりめん山椒とワサビ&塩で味を調整。お茶漬けよりも湯漬けのほうが、味がストレートで私好み。貰ったものは何でも食べるが私のモットーなので、これからの時期はいつもにもまして頭を使うことが多くなりそうです。

06/07/08(Sat)

ここんとこ毎晩気温30度にも迫ろうかという、暑い日が続きますが、そんな時でもやっぱりクーラーは使いません。暑くなったら脱ぐ、コレうちの基本。上半身裸はこの季節デフォルトです。手元に氷入りのお茶を準備。タオルケットをひいた布団の上にぐでーっとうつぶせで横になったら、扇風機の風を背中に直撃させます。これが超気持ちいい。まさに至福のひと時で、油断すると寝てしまいそうになるのですが、ここで寝てしまうと間違いなく風邪をひくので、念のために目覚まし時計を至近距離でセットしておきます。まぁ、15分ほど寝てしまうんですけどね。

同僚達はそろそろ夏バテの症状を見せ始めていますが、私は平気。冷房自体が体にどうのというよりは、冷房の効いた部屋と暑い屋外を行ったり来たりしているうちに、その気温差で体が参ってしまうことの方が多いです。職場では仕方がないかもしれませんが、家では暑さに体を慣らすためにも冷房禁止。暑い時は大量に汗をかいて大量に水分補給、の方が健康的です。電気使用量を減らして地球温暖化防止、などというマクロの視点は私には全くありません。いや、“電気使用量を減らして”まではあるか…。

06/07/07(Fri)

今日は七夕ですが、食べ物にリンクされないイベントは、私の中では華麗にスルーされます。というわけで、先日ご飯のことを書いたので、その流れを引き継いで今日は味噌汁。うちは独り暮らしにもかかわらず、毎年年末に味噌を仕込むのが恒例になっているのですが(5年目くらい)、今年はちょっと忙しくて仕込が年明けになってしまいました。その分醗酵熟成も遅れがちだったのですが、ここにきて気温の急上昇とともに、急速に醗酵が進んでいます。仕込んだ琺瑯のストッカーを開けると、ひと月前までは生白かったのが、すっかり味噌色に。香りも十分に味噌。もういつでも食べられる状態になりました。今のペースでいくと、一昨年に仕込んだ味噌があとひと月ほどでなくなりそうなので、初陣は八月になりそうです。

味噌作りって簡単なんですよ。もし一部の人しか作れない難易度の高いものだったら、国民的な調味料としてこれだけ日本全国に普及したわけはありません。昔はどこの家でも作っていたような代物ですから、やれば誰でもできる程度のものなのです。おまけに今はネットをちょっと検索すれば、嫌というほどノウハウやレポートが流れていますから、いい時代になったもんです。

自分で作った味噌で味噌汁を作り、鍋でご飯を炊く。そこに作り置きの常備菜が数品。シンプルきわまりない夕食の組立ですが、私にはこれ以上ないほど贅沢な食事だと思われます。

06/07/06(Thu)

今朝炊く米は、昨夜ザルに入れてさっと水をくぐらせてからタッパーに移し、冷蔵庫に入れてあります。涼しい季節ならザルに入れっぱなしで放置するんですが、今の季節、夜とはいえ室温でおいておくと傷むことがあるので冷蔵庫へ。9:20になったら、鍋にその米と分量の水を入れて点火。鍋底から漏れない範囲での最強火で沸騰するのが9:23。そこで消えない範囲での最弱火に落として9:28まで加熱。火を落として、鍋ごと蒸らし用の段ボール箱の中に入れて9:45まで待つと、ふっくら炊きたてのご飯が完成。蒸らしを入れても〆て25分で完成です。

先日新聞を読んでいたら、最新式炊飯器というのが載っていまして、遠赤外線は当然のこと、お釜を細かく振動させることで、米の内部までムラなく水を浸透させるんだそうです。それでお値段6万円弱。美味しいご飯を食べたいという目的は一緒なんですが、そこにお金をかけるか、日々の試行錯誤をかけるかの違い。鍋でご飯を炊くっていうと、すごく大変そうなイメージがあるけど、ガス台だったら火加減の調節も簡単だし、かかる時間は炊飯器で炊くよりも短いです。土鍋じゃないと美味しく炊けない、なんてことも全然ありません。鍋なら何でもオッケーです。実は簡単な鍋で炊飯。マスターしてもすごいというより物好きと見られてしまうのが、やや短所ではあります。

06/07/05(Wed)

“一人じゃとても食べきれないし、力が無くて切れないから”と、大家さんからカボチャを丸ごと一個貰いました。貰えるものは何でも貰うのモットーから、ありがたくいただきます。カボチャは、丸ごとの状態だと室温に転がしておいても結構もつのですが、切ってしまうと冷蔵庫に入れておいてもすぐに黴が生えてしまう、割と厄介な野菜です。おまけにかさばるので、こんなの入れたらうちの小さな冷蔵庫はすぐにいっぱい。

そんな時は日本古来の知恵。“塩漬け”か“干す”しかありません。カボチャの漬物というのはあまり聞いたことがないので、パス。もっぱら干すことになります。カボチャは皮まで食べられるので、当然皮は剥きません。そのまま四つ切にして、5mm程の厚さにスライス。それをいつも魚を干している網の中に入れ、風にあててカラカラになるまで乾かせば完成(暇と気力があれば種も干しますが、気が向かなければ捨てます)。ただ、最近雨が多いので、天気予報をこまめにチェック。Yahooの地域予報だと、かなりピンポイントで雨が降っている地域の移動状態が分かり、重宝してます。まさに、ローテクとハイテクの融合。

出来上がったものは常温でも保存できますが、ローテクで乾かしただけあって本当にカラカラにはならないので、密封状態で保存すると、やっぱり黴が生えます。それだけ注意すればオッケー。網で炙る・味噌汁に入れる・ご飯に炊き込むあたりがうちの定番ですが、まぁ何でも使えますよ。

06/07/04(Tue)

冷蔵庫の中のタンパク質が無くなってしまったので、スーパーで2kg498円の鳥ムネ肉を買ってきました。安いだけあって、そのまま食べてもたいして美味くないので、そこは調理技術でカバー。ムネ肉の味わいアップを図るには“干す”に限ります。最近梅雨の割に天気のいい日が多いのでラッキー。本当は昼間の太陽に当てたいんですが、さすがにいつ雨になるか分からないので、塩を揉み込んでから夜間1〜2晩かけて風にあてます。これで水気が抜け、旨味アップ。

それを二枚くらいずつ冷凍しておき、適宜解凍して食べるのですが、最初はやはり定番の味醂醤油。一口大に切った風干しムネ肉をタッパーに入れ、味醂と醤油に浸して味を馴染ませたものを、網で焼きます。脂や味醂醤油が鉄板に落ち、上がる煙で燻されてより美味くなるので、私はフライパンでソテーするよりも、網で焼く方が好きです。一食で食べる量は、1/3〜1/2枚くらい。一緒にその辺にある野菜(人参・ジャガイモなど)も焼くので、バランスもいいです。この時期とっとと食べきらないと傷むので、始めたら4〜5食は連続してしまうんですが、まぁそれも良しです。

06/07/03(Mon)

ここ最近諸々の必要に迫られ、時間ができると近所の図書館で色々と調べ物をしています。本格的に図書館を使うのは、大学卒業以来なので、そのオンライン化には目を見張るばかり。自宅からネットで在庫の確認や貸出予約ができ、区内の他の図書館にある本の取り寄せまで出来るなんて、全然知りませんでした。ハァ、便利になったものですねぇ。税金も払っていることだし、もっと積極的に活用しなきゃと思ってます。

それにしても、閲覧室には色々な人がいるんですね。一番多いのはやっぱり学生。休みの日も図書館で勉強とは、ご苦労なことです。勉強しないで友達にちょっかいばかり出しているヤツも結構いて、嫌なら無理しないで遊びに行けばと思うのですが、子供の世界も色々大変なのでしょう。あんまり鬱陶しい時は、慈愛に満ちた視線をロックオン。しばらくやっていると、いなくなります。刺されると嫌なので、相手は選びますけど。

先日、閲覧室で調べ物をしていると隣でパチパチと乾いた音がするので、何だろうと思ってふっと横を見て絶句。おばちゃんが、広げた蔵書の週刊誌の上で爪を切ってます。ひとしきり切り終えると、今度はかがみこんで足の爪を切り始めました。ホームレス系でもなんでもない、普通のおばちゃんですよ。さすがに相手が悪いので、視線を外して知らん振りをしましたが、図書館で足の爪まで切る人なんて、初めて見ましたよ。

06/07/02(Sun)

ここ数週間ほど、週明けに大量の雑誌・新聞紙・段ボール箱などを資源ゴミに出すのが習慣になってます。いや、自分のじゃなくて、大家さんの。ここんとこ眼の調子が良くないとかで、週末に親戚の人が来て家の中の掃除をしてくれているのですが、その人がどうも捨て魔らしく、毎週ものすごい量の資源ゴミが積み上がるのです。ところが、ゴミを出すのは週明けなので、ゴミ出しは大家さんが自分でやらなきゃいけないのですが、こういうものってかなり重いので、見るに見かねて私がやっているというわけ。

新聞を定期購読すると、ゴミに出す時の紙袋を貰えますが、その袋に換算して毎週10袋弱のゴミが出続けています。新聞は5〜6年前の日付がザラだし、1970年代の家庭画報が入っていたりして、古本屋に売れば結構な値段になるものが混ざっているのかもしれないけど、とてもじゃないけどそんな手間はかけられないので、そのまま捨てます。月末に家賃を持っていくのですが、その時玄関から見た感じでは、まだまだあるように感じられます。こういうのを見ると、こまめに身の回りを整理していかないと、とんでもないことになるなと実感。

実家の両親もそうですが、特に年配の層にモノを捨てられない人が多いです。それはモノを大事にするからという見方もありますが、私はそんなにモノが多いと、大事なモノもどうでもいいモノも一緒くたになり、かえってモノは大事にされていないんじゃないかと思います。選別する労力をかけるのが億劫になり、ただ単に惰性でモノを持ち続けているだけなんじゃないでしょうか。かく言う私も惰性で持ち続けているモノがいつの間にかたまってしまい、ある時反省してまとめて捨てたりするので、もって他山の石なんですけどね。

06/07/01(Sat)

今日から七月。煙草の値段が上がるということで、先日同僚も休み時間中に職場を抜け出して、カートン買いをしておりました。私自身は煙草を吸いませんが、職場は所定の場所以外は禁煙なので、特に問題はありません。問題なのは自宅の方。この時期、冷房嫌いの私は網戸にして窓全開。ところが、うちの隣には大学生くらいの若者が住んでおり、時々窓を開け、そこから身を乗り出して煙草を吸うんです。これが、辛い。

戸建なので、多分その部屋は彼のだから、そんなに吸いたければ部屋の中で吸えばいいじゃないかと思うのですが、吸う時は必ず窓の外。おまけに痰がからむらしく、窓の下にゲーゲーと唾を吐きながら吸うのが超・傍迷惑。本当に喉の奥から搾り出すように吐くので、そんなに苦しけりゃ止めればいいじゃないかと思うのですが、止めません。窓の外に唾を吐くのも、親は注意しないみたい。

私は喫茶店によく行くのですが、そういう場所は当然喫煙可ですし、そういう場所だと思っているから、特に気にしません。でも、自分勝手かもしれませんが、自宅で煙を嗅ぐのは絶対に嫌なのです。だから、うちは全面禁煙。煙草を吸う人が来た時は、外で吸ってもらいます。もっと値上げが進んで、隣の大学生が煙草を止めると嬉しいんだけど、そうはならないでしょう。どうせ親からの小遣いで買ってるだろうから、いくら値段が上がっても痛くも痒くもないでしょうから。

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