2007年6月

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07/06/30(Sat)

暖かくなって活動が活発になったのか、最近米櫃を開けると、体長5mm程の小さな蛾が何匹か飛び出してくるようになりました。幼虫・蛹も当然中にいて、幼虫は真っ白くてツルッとした感じのこれまた5mm程の芋虫。蛹は米粒を糸で繋いでシェルターにして、その中で蛹になってます。これは実家から送ってもらう米で、ほとんど無農薬なのでこうなってますが、仮に一般家庭で同じ事が起こったら、大クレームだろうなと思います。

気持ち悪いということで、10kgの米袋はゴッソリ廃棄され、生産業者には速攻でクレーム電話が行くでしょう。でも、無農薬の米なんて本来こんなものですよ。それなのに世の中では安全な食がもてはやされ、とにかく無農薬・有機農業が求められます。害虫ゼロで無農薬・低農薬なんて、まぁ無理ですよ。消費者は口で言うだけなんで簡単なんですけどね。私は実家が農家なので、どちらかというと考え方が生産者寄りですから、ロハスとか有機農業とかマクロビとかいう言葉が、あんまり好きじゃないのです。

ちなみにこの虫は、簡単に取り除く事が出来ます。米をボウルに入れ水を注いで静かに待つこと一分。幼虫は溺れて浮いてくるので、そこをすくえばオッケー。灰色の蛾は最初から白い米粒の中で目立っているので問題ありません。蛹の糸は水に非常に弱くて、すぐに溶けてしまい、蛹自体は灰色なのでこちらも無問題。すぐに取り除けます。まぁ、一匹や二匹知らずに口に入っても、どうって事ないですけど。

07/06/29(Fri)

世界的にバイオエネルギーの需要が高まり、穀物の価格が上昇しているそうです。小麦粉も例外ではなく、値上げされそう。そのニュースを受けて先日、新聞紙上でウドン屋の店主がコメントしていました。“とにかく厳しい。もう営業努力だけではどうにもならない。申しわけないが、価格に転嫁せざるをえない”とのことでした。一見もっともな発言に聞こえますが、ちょっと待て。

同じ紙上で値上げ幅は25kgあたり60円程度になる見込みとありました。ウドン一人前に使う小麦粉は、店によって多少の幅はありますが、まぁ大体100gです。ということは、一人前あたりの小麦粉代の値上げ幅は、60÷250=0.24円。メニューの値上げ幅は、実質10円単位に決まってますから、仮に最低限の10円値上げしたとしても、0.24円のコストアップのために10円値上げするというのはいかがなものか。無論今まで値上がりしてきた小麦粉代を頑張って吸収してきたけど耐えられなくなったというのはあるかもしれませんが、このようにウドンにおける小麦粉代というのは、本当に安いのです。むしろ大きいのは店舗の賃料や人件費の方じゃないでしょうか。

というわけで、こと小麦粉メインの外食産業に関しては、材料費のコストアップを理由とする値上げは、便乗値上げじゃないかと疑ってしまうのですが、どうなんでしょうか。まぁ、ウドンもお好み焼きも自分で作ってしまうので、関係ないと言えば関係ないんですけどね。

07/06/28(Thu)

せっかくオリーブ油を買ってきたことですし、夏野菜が美味しい季節でもあるので、トマトのパスタを作ってみました。ウドンの要領で、小麦粉を水で練ってパスタ(見方によっては細いウドン)を作ります。寸胴に水を入れ、沸騰してパスタが茹で上がるまでに10分ちょっと。その間にソースを仕上げます。

材料は玉葱・ニンニク・トマト・自家製干し肉。フライパンにやや多目の油を入れて弱火点火。極薄にスライスした玉葱半個分・ニンニク一片を投入。時々かき混ぜるのと同時進行で、トマト一個は乱切り・干し肉は細かく微塵切りにします。ちなみに、私はトマトの皮が気にならない質なので、湯剥きはパス。皮ごと全部放り込んでしまいます。細かく切れば、全然気にならないですよ。そうこうしている内に、玉葱に火が通って透明になり、やや色づき始めますんで、そのタイミングを見計らってトマトと干し肉を投入。トマトの水分を飛ばしながら、やや煮詰めます。

そうこうしている内に、パスタが茹で上がるので、湯切りをしてしっかり冷水で〆ます。これをフライパンに放り込んでソースと絡め、塩で味調整。平皿に盛って、キレイに形をならしたら、最後に上からパセリを振りかけて完成。小麦粉の状態から完成までざっと20分というところ。ガスコンロ2口とマナイタの作業が美味くかみ合って連携がとれると、味そっちのけでヤッタネという感じになります。

味は王道そのもの。オリーブ油の旨味とトマトの酸味がとってもよくあいます。誰が作っても、そこそこの味になるんじゃないでしょうか。イタリアの食卓で常連になっているのがとってもよく分かります。

07/06/27(Wed)

久しぶりに仕事帰りに遠回りして業務用スーパーへ。本当は日曜日に行く予定だったんですけど、雨で延期になってしまったのです。今回の目的はストック品の補充。オリーブ油(2リットル)・押し麦。どちらも近所のスーパーで手に入らなくはないのですが、やっぱり業務用スーパーは値段が違う。特にオリーブ油。私は普段使いの感覚でジャブジャブ使うので、業務用の汎用品がちょうどいいのです。ちなみに、2リットルで1,000円をちょっと切るくらい。押し麦はキロで数十円しか違いませんが、まぁついでといったところ。ついでに干し葡萄が切れていたことも思い出し、コレも購入。800g入りで結構ありますけど、甘味のアクセントとしてポテトサラダをはじめ使い途は広く、割とすぐになくなります。

その後、その近くの専門店でヒヨコ豆を購入。これはご飯に炊き込む&豆スープ用。色々面白そうな豆があり、誘惑は強かったのですが、今のところ6種類のストックがあるのでこれ以上は管理し切れません。南米の黒い豆はかなり迷ったんですけどね。今日の買い物は〆て3,000円ほど。いつも200円とか300円の買い物しかしない私には、まさに大盤振る舞いですが、これも広いバリエーションの自炊を支える重要な要素なんです。タネを仕込んでおかなきゃ手品ができないように、自炊も色々なストックがないと単調になってしまいますからね。

07/06/26(Tue)

毎日蒸し暑い日が続きます。こんな日の最大のヨロコビは、風呂あがりにTシャツ一枚で畳の上に寝転がり、扇風機の風を受けながら冷たい麦茶を飲むこと。麦茶は風呂前に氷を仕込んで、キンキンに冷しておくのが吉。ものすごく気持ちがいいので、ついついウトウトしてしまいがちですが、あんまりやりすぎると風邪をひきます。そして今日、お約束通りの夏風邪中。何年に一度かは必ずコレで夏風邪をひくんですよね。でも、本当に快適なんですよ。風邪が治ったらまたやるんだろうなぁ。

07/06/25(Mon)

ここ一ヶ月ほど、行きつけのスーパーで創業○念祭と称して福引をやってます。買い物ごとに福引補助券が貰え、何枚か溜めるとガラガラが回せるというアノ仕組み。自慢じゃないですが私、クジ運がゼロなのです。30年以上生きていると、必然的に何回もクジ引きをする機会はあったのですが、今までの戦果といえば、小学生の頃雑誌の懸賞であてた“ルパン三世鉛筆半ダース”くらい。とにかく全く当たりません。

しかし今回は違います。私が当たらないことに変わりはありませんが、私が居る時に当たりが出ます。先日は私の前の人が二等で、次の日には私が店を出ようとする時に引いた人が一等。コレってなまじ当たらないよりずっと腹が立ちますね。キャベツの前で立ち止まったあの3秒がなかったら、二等お買い物券5,000円分が当たっていたかと思うと、悔しくて悔しくて。まぁ、私が回したらどうせスカだったさと、寂しく自分を慰めています。

妹や実家の母は割とクジ運が良くて、お年玉付年賀状で一等・二等はじめとして、ちょこちょこ色々当ててるのですが、昔から私と父はサッパリでした。どうもうちのクジ運は女系にしか遺伝しないタイプのようです。死ぬまでに一度でいいから大きいのがポコッと当たらないですかね。…無理だろうなぁ。

07/06/24(Sun)

結局先日のホワイトチョコレートは、骨付き鶏モモ肉のスモークに化けました。大家さんは食に関してはすごく保守的な人なので、貰った詰め合わせの中に入っていたハムやベーコンはすぐに食べたんですが、初めて見る骨付き鶏モモ肉のスモークはどうしていいか分からずに、放置してあったそうで、それをめでたく貰ってきました。とはいえ、私もこんなの初めて食べます。世の中には色んな食材があるんですね。

ラベルにスモークとは書いてありますが、多分燻製液に漬け込んだなんちゃってスモーク。全体に荒挽き粒胡椒をまぶし、真空パックになってます。裏のラベルをしげしげ眺めると、食欲がなくなる可能性が大なので、とりあえず無視。モモ一本分なので、一食にはちょっと多すぎるということで、関節部分にナイフを入れ、なんとなく三等分にしました。豚肉のスモークだと、少し温めた方が脂肪がトロッと溶けて美味しいのですが、鶏肉は元々脂肪分が少ないですし、暑い日が続くので、冷たいままで食べることに。そのままだと味が濃過ぎるので、冷蔵庫にストックしてあったキュウリをやや厚切りにしてプラス。

味はまぁ…微妙。自家製燻製を作ったこともあるだけに、このテの食品は、味のわざとらしさが、どうしても気になってしまいます。ただ、こういう味にしないと消費者にスモークと認めてもらえないという面はあるんでしょうけどね。自分で作ると、スモークって本当に美味しいんです。手間も思ったよりかかりませんし。スモークはもっぱら自分で作るものだね、との思いを新たにしました。そういえば最近作ってないです、スモーク。秋口になったらまた再開してみましょうか。

07/06/23(Sat)

今年もビワの実る時期になりました。敷地内にあるビワも例外ではなく、ちょうど収穫期。今年は、大家さんの許可を得て、予めある程度実を間引いておいたので、一粒もなかなか大きくていい感じ。先日それを収穫しました。脚立と高枝切り鋏を借り、15分ほどでパパッと終了。ビワは柿などと同様、収穫量が隔年で大きく変動します。たくさん採れる年と、ほとんど採れない年が交互にやってくるのです。今年は残念ながら採れない年。収穫量は昨年の1/3程、ボウルに半分くらいしかありませんでした。契約通り大家さんに半分あげてしまったら、5〜6個しか残りません。

でもまぁ、それも自然の恵みだから仕方なし。冷蔵庫でよく冷して食べたら、とても甘くて美味しかったです。ビワゼリーなんかにしても美味しいんですけど、やっぱりこういうのは生食に限ります。手で皮を剥き、ナイフで縦一周グルッと切れ込みを入れ、カパッと割って種を除いてから食べるのが、私の手順。来年はたくさん採れるといいなぁ。

うちの近所には、うちとは比べ物にならないほど大きなビワの木のある家があるんですが、どうもその家はビワには興味がないらしく、実は落ち放題で全部蟻と烏の餌になっています。非常にモッタイナイ。アレ、何とかならないかなぁと残念そうに見上げて通るのも、この時期の風物詩です。

07/06/22(Fri)

北海道土産として、彼の地の名物ホワイトチョコレートを貰いました。貰えるものは何でもありがたいのですが、実はあんまり好きじゃないんです。チョコレートといえば断然ブラック派。少し前に話題になった、99%カカオなんてのはちょっと行き過ぎですが、ビターなブラックチョコレートをかじりながらお茶を飲むのは、悪くありません。

でも、ホワイトチョコにはそのビターさが一切無い。あるのはミルクのマイルドさと、前に出た甘さのみ。ミルクが好きな人、甘いのが好きな人はいいんでしょうが、私はちょっと…。北海道土産といえば、ミルクキャラメルとかミルクキャンディーとか、ミルク関係のものが少なくありませんが、私はどれも苦手。牛乳は別にどうってことなくのめるので、ミルク+甘味の加工乳製品がダメなようです。

ということで、苦手なものでもニッコリ笑ってありがとう。大家さんが甘いもの好きなので、バーター用にします。海老で鯛ならぬ、ホワイトチョコレートで大物が釣れるといいんですけど。

07/06/21(Thu)

夏の暑さが一足早く到来し、パソコンのハングアップに悩まされる季節になりました。一昨年くらいから、室温が30度を超えると、パソコンが突然落ちるようになったのです。少し前に情報系サイトで同じ様な症状がとりあげられており、原因はファン周辺に埃が詰まって、冷却効率が落ちるためと書かれていました。やっぱりねという感じ。一番良いのは、ボディカバーを外して、ファン周辺を掃除することなんですが、DELLのノートはどうにもこうにも分解できないようになっているのです。分解するためには、ディスプレイの部分を取り外さねばならず、さすがにそこまでやって復旧しなかったら、泣いてしまいますので。

そこで例年、机の上でパソコンを上げ底にし、後から風を当てるという技を駆使していましたが、今年は更に新しい技を開発しました。うちのサーキュレーターは、扇風機と違って、ファンを真上に向けて固定する事が出来ます。そう、この状態でサーキュレーターを小机に見立て、上に直接パソコンをのせてしまうのです。こうすると、まぎれもなくパソコンの裏に風が直撃しますので、冷却効率は最高。

おまけに、パソコンの高さも座卓と同じ程度になりますから、作業にも支障はありません。マウスは、辞書を積み重ねて同じ程度の高さにした台の上で操りますんで、こっちも無問題。実はこういう機械、売ってるんです。プレートの中にファンを仕込み、ノートの下にかませるというやつで、大体3〜4千円くらい。でも、こっちの方が風力ははるかに上ですし、無駄に新しいものを買わず、あるものを組み合わせて何とかするというのが、私は好きなんです。とはいえ、早く秋になって涼しくなってほしいです。暑いのも寒いのも嫌いなんで。

07/06/20(Wed)

実家からの荷物の中に、ベーコンの塊が入っていました。どこかから貰ったものが転送されてきたようで、ありがたいことです。私の中でベーコンは、自分で買ってまで食べる食材ではないので、口にするのはこういう機会だけです。一般にベーコンと言うと、極薄くスライスして、カリカリになるまでフライパンで炒め…というのが多いですが、それってモッタイナクないですか、脂が。肉の旨味は、八割方が脂だと思っている私にとって、わざわざ脂を落として肉を食べるなんて、本末転倒な気がします。肉を食べるんなら、脂を食べなきゃ。

というわけで、届いたベーコンは1.5cmくらいの厚切りにして、網で炙ります。長くのせすぎると、溶けた脂が下に落ちてしまうので、焼き加減は軽く肉を温める程度で。どうせベーコンですから、最初から火は通っているのです。塩味は最初から十分すぎるほどついているので、不要。胡椒だけちょこっとかけて完成。こういうのを口に入れると、肉食べてるって気になります。

私の食べる肉の量は、元々かなり少ないので、たまに食べる事があると、この様に豪快にガッツリいただきます。よく、ベーコンの脂はよく焼いて落としてとか、鳥の皮は残してとか、ステーキの脂身は食べないでとか言いますが、妙な話です。せっかくの食材なのだから、余さず全部食べればよろし。カロリーが気になるのなら、食べる機会そのものを減らせばいいと思います。そんなことしてると、死んだ鶏さん・豚さん・牛さんも成仏できませんよ。

07/06/19(Tue)

本当に梅雨ですかってなくらい、雨も降らず蒸し暑い日が続いています。このままいくと気象庁が、“今年は梅雨がなかった模様”なんて言いだすんじゃないかと、ちょっと心配。思わず冷房をつけたくなりますが、ちょっと待った。職場で飽きるほど冷房を浴び、毎年調子が悪くなっているので、せめて家では冷房を使わないようにしているのです。そこで一工夫。

家の中を風が通りぬけると、体感温度が全然違いますので、コレ最重要。台所の換気扇を回し、その換気扇と正反対の位置にある窓を全開。その窓を背にしてサーキュレーターを最強で回します。そのうえで、室内では上半身裸。突然集金の人や宅急便の人が来ると困るので、オール・ラ族はまずいですが、男なので上半身裸は問題ないでしょう。

冷房なんて無いものだと最初から諦めてしまえば、真夏でもサーキュレーター一本で何とかなってしまうものです。でも一番体に悪いのは、冷房と非冷房の温度差なので、職場で朝から晩まで冷房に当たっているのを何とかしないといけないんですけど、コレばっかりはどうしようもないですからね。

07/06/18(Mon)

一昨日、スーパーでトウモロコシを買って美味しくいただいたばかりだというのに、大家さんからトウモロコシを貰ってしまいました。それも二本。ありがたいことですが、重なる時は重なるものです。しかし、“ごめんなさいね、すぐにあげようと思ったんだけど、バタバタしてて五日も経ってしまったの”という言葉に不安を覚えつつ帰宅。すぐに湯を沸かし、皮と穂先をとった時点で“アッ、これダメかも”と思いました。少なくとも、傷んではいません。しかし、粒々は八割以上が凹んでしまっています。

茹であがったトウモロコシの一粒を味見。正直、こんなにダメだとは思いませんでした。トウモロコシのウリである、甘味が全く失われ、味はスカスカ。大家さんは“ダメだったら削ってサラダにでも使ってね”と言っていたけど、あまりにスカスカ過ぎて、正直サラダにもなりません。乾かして粉にしたら喰えるだろうけど、さすがにそれは大変過ぎますし…。

一口に野菜と言っても色々ありまして、ジャガイモや玉葱などは、保存条件さえ良ければ、一ヶ月くらい放っておいても、味はそんなに変わらず、美味しくいただけます。しかし、中には鮮度命という野菜もあり、トウモロコシはその筆頭です。傷みやすいわけではないのですが、とにかく味が落ちるのが早い。手に入れたら、何はさておきまず火を通し、味の劣化を止める必要があります。その意味で、五日目のトウモロコシというのは論外でした。申しわけないけど、これは廃棄。大家さん、ごめんなさい。

07/06/17(Sun)

ここひと月ほどの間で、家の周囲にものすごい勢いでドクダミが成長しています。大家さんは、シルバー人材センターに連絡して、草取りをしてもらうなんて言ってますけど、最近すっかり腰が重くなっているので、期待薄。実際、人材なんて影も形もありません。しかしドクダミも見方を変えれば薬草です。最も簡単なドクダミ利用法といえば、ドクダミ茶。梅雨入りしたというのにいい天気続きなのを逆手にとって、ドクダミ茶を作ってみました。

作るといっても別に大した事をするわけじゃありません。葉の中から柔らかそうなやつを摘み取り、ザルに広げて日影の風通しのいい場所で、4〜5日ほど放置するだけ。作ろうと思えば、45リットルのゴミ袋に何袋も出来てしまうのですが、ただでさえ癖の強いドクダミ茶、そんなにあっても仕方がないので、乾燥状態で茶筒に一本程度にとどめておきました。これくらいなら、15分もあれば仕込みは簡単に済んでしまいます。もっとも、両手からドクダミ臭が消えるまでには丸一日以上かかるのですが…。

乾かしたドクダミの葉は、急須に入れて熱湯を注ぎ、普通のお茶と同じ手順で飲めます。飲めますが、やっぱりちょっと臭いが強いので、うちではほうじ茶と半々にして淹れてます。ドクダミは、毒消し作用があるそうで、今で言うところのデトックスですか。まぁ、難しい事はよく分かりませんが、一ヶ月ほど飲んでみようと思ってます。これ以上健康になったらどうしようなんて、無意味な期待を抱きつつ。

07/06/16(Sat)

トウモロコシが安かったので、二本買ってきました。スーパーの野菜コーナーの品揃えが、どんどん夏仕様になってきています。トウモロコシは、コーンポタージュの具にするのも定石のひとつなのですが、うちではそんな面倒な事はせず、茹でたものをそのまま食べてしまいます。このトウモロコシの食べ方、大きく分けて二つあります。ガッとかぶりつくのと、一粒ずつむしってチマチマ食べるの。

私はといえば、勿論後者です。かぶりつき方式は、スピーディーに食べられる反面、食べられる部分がたくさん残ってしまいモッタイナイのと、なにより粒々の皮が歯に挟まるのが不快。時間は多少かかるのですが、夕食後にその日の夕刊を読みながら、チマチマと食べてます。

ところで、買った野菜は皮まで残さず食べつくすのがモットーの私でも、さすがに歯が立たないものがいくつかあります。トウモロコシの芯はそのひとつ。重量的にもかなりの比率を占めるので、いつもモッタイナイなと思いながら捨ててます。トウモロコシの芯を美味しく食べる方法を紹介する料理研究家がいたら、私は心底尊敬するんですが、絶対に無理でしょうね。

07/06/15(Fri)

実家から送られてくる大量の野菜に振り回されている今日この頃。今日は冷蔵庫のドアの大部分を占領していた大根(1.5本)を処理しました。成人男性の腕の太さくらいあるやつですんで、そのまま置いておくと邪魔で仕方ないのです。

0.5本分は膾に。千六本に切って塩揉みしてから酢であえます。人参を混ぜたりすると色合いがキレイなんですが、今回は大根の大量消費が目的なので、素材は大根のみ。千六本のいいのは、なんといってもカサが減るところです。大きな大根半分が、コンパクトなタッパーに納まるようになります。更に0.5本分は定石通り煮物に。帰りのスーパーで厚揚げが安かったので、今回はこれと一緒に煮ます。ダシは煮干と昆布。

1/4本分は、カットしてそのままタッパーの中でストック。これは拍子に切って、しばらくの間味噌汁の具になります。大根&ワカメの味噌汁は、オーソドックス過ぎる感もありますが、やっぱり美味い。残った1/4は…現在考え中。濡れ新聞紙とポリ袋に包んで、冷蔵庫のドアに放り込んであります。まぁ、このくらいなら邪魔になることもないので、ゆっくり考えようかと。大根おろしにして、週末の手打ちウドンとあわせてしまうというのが、現在最有力候補です。

07/06/14(Thu)

トマトが出盛りの季節となり、一袋(5個)200円とお得価格だったのを買ってきました。一番好きなトマトの食べ方は、冷蔵庫でよく冷やして塩を振って食べるのなんですが、今回は実家から送ってきた野菜を全て放り込んでのラタトゥユ(もどき)。えらい簡単に出来る上に、うちのオリジナルレシピでは酢を入れるので保存も良く、重宝してます。

作り方は簡単。多目のオリーブ油でニンニクスライスを炒めて香りを出した後、その場にある野菜をザク切りにしてどんどん炒めます。今回は、カボチャ・茄子・玉葱・そしてトマト。丁寧にやるんだったらトマトは湯剥きするんですけど、私は皮を気にしない質なんでパス。割と強火で全体にうっすらと焦げ目がついてきたら、水をヒタヒタにやや足りないくらいまで入れ、5分ほど煮てから最後に塩・胡椒で味を決めます。これをタッパーに移し、粗熱をとってから冷蔵庫でよく冷し、最後に酢を入れて完成。酢を入れないのが普通のレシピだと分かってはいるのですが、食欲増進と保存性アップのため、それに何よりこの味に慣れてしまったので、入れてしまいます。

毎回この味だと新鮮味が薄れてくるので、その時々の気分で香辛料系をプラスすることもあります。ギャバンの乾燥パセリを山ほど振り込んでみたり、鷹の爪でちょっと辛くしてみたり、貰い物のワインがある時は入れてみたり。ラタトゥユはいわば洋風ゴッタ煮ですから、何でもアリなのです。うちの様に、野菜が多過ぎてどうにもならなくなったときの切り札としても使えますしね。

07/06/13(Wed)

だんだん暑くなってきて、私の周囲でも“暑さで食欲がない”なんて声をちらほら聞くようになりました。そしてすぐに食が細って夏バテ一直線というのが、お決まりのコースです。私も、実家で暮らしていた頃はよく夏バテになっていましたが、一人で暮らすようになってからは、無縁です。その理由は、やっぱり食生活。

うちの料理の基本は“一気にたくさん作って、何食かかけて小分けに食べる”です。この原則は夏場でも変わりません。しかし、外気の温度が上がると冷蔵庫内の温度も上がってしまうので、たとえ冷蔵庫に入れておいたとしても、常備菜の保存期間はグッと短くなってしまいます。ここで、暑さで食が細いからというのを理由に食べる量を減らしたりすれば、傷んでロスになる常備菜が増えるのは必至。でも、それは死んでも嫌なので、そうしたくないがために、暑くなるほどガンガン食べます。たくさん食べれば回転が速くなってロスも減り、おまけに夏バテにもならない…と。

つまり、夏バテ解消は単なる結果で、本当は単なるケチ根性のあらわれだったりします。その辺が、非常に私らしい。実家で暮らしていた頃は、食材の管理は母親の担当だったので、何が腐ろうと私には基本的に関係ありませんでしたが、イザ自分が全部を取り仕切るとなると、違うものです。人間、利害が絡むと強くなるというのは、古今東西普遍ですね。

07/06/12(Tue)

先日、今年初ヤモリを網戸の外に見つけました。この時期、虫が多くなってくると決まって姿をあらわすので、そろそろじゃないかなと期待していたら、やっと出てきてくれました。私は別に爬虫類好きというわけではありませんが、ヤモリは結構好き。姿形がなかなかかわいらしいと思います。網戸につかまって、部屋の中から漏れる光に寄ってきた小型の虫を食べていると、裏側から限定ですが、その行動を観察する事が出来ます。かなり速いですよ。こちらがうっかり何か物音を立ててしまうと、それこそ瞬きする間に、いなくなってしまいます。

ヤモリの寿命はどれくらいかと、ネットで検索してみたんですが、よく分かりませんでした。大事に飼えば10年くらいという説とか、いやもっと短いとか。いずれにせよ、長生きのイメージのある爬虫類の中では、比較的短いという事は確かなようです。私はここに住んで十年なりませんので、もしかしたら私より先輩の可能性もあり。この辺りは、ヤモリのような生き物にとっては比較的生きやすい環境が残っているので、今後も元気に暮らしてほしいものです。

07/06/11(Mon)

一人暮らしで料理をはじめて10年以上経つと、使っている道具類にはそれなりの愛着が沸いてきます。買ってはみたもののどこか使いづらい道具というのは、すぐに淘汰されて消えるので、今は非常に使いやすい台所となっているのですが、たった一つ例外があります。それはマナイタ。

うちのマナイタは木製で、片側に持ち運び用にと細長い穴が開いているシンプルなもの。よく、衛生面から木製よりプラスチック製を勧める人がいますが、私は断然木製派。プラスチックは刃先が滑るような感じを受けるので、どうも馴染めないのです。したがって、問題があるのは穴の方。うちのシンク台は、台が左側でシンクが右側にあります。マナイタを使う際には、台の方にマナイタ・シンクの中にボウルを置いて、切った野菜や肉などを刃先で右側に落としながら作業をしていく事が多いです。そうすると、向かって右側には、常にマナイタの穴の無い方を置く必要があります。

特に問題ないじゃないかと思うかもしれませんが、これが大問題。もし穴がなければ、マナイタは表裏・左右の四方向から使えますが、穴があることによって、使える向きが表裏の二方向に限られてしまうのです。作業の仕方には癖があり、マナイタの中で刃先が当たる部分は大体決まってます。四方向だと四箇所掘れてきたら削り直せばいいですが、二方向だとそれが許される部分が二箇所しかなく、要削り直しの頻度が二倍になってしまいます。

いつか、鋸でこの穴の部分をゴッソリ切り取ってやろうと思いつつ、腰が重くて実行はまだ。マナイタは、何の機能もないただの長方形型、それも木製が一番です。夏休みに帰省した折にでも、削り直さなくちゃとは思っているのですが…。

07/06/10(Sun)

今年初めに仕込んだ味噌、まだまだ醗酵途中で白っぽいんですが、新鮮なキュウリが手に入ったので、取り出してきました。買ってきたキュウリを冷蔵庫でよく冷します。冷たい井戸水なんかあれば、風情も最高なんですが、東京でそれを望むのは贅沢というもの。冷したキュウリはヘタをとり、5cmほどの長さに切りそろえて四つ割に。後は味噌をつけて食すだけ。自分が下戸で困った事はほとんどないんですけど、こういう時には、お酒が飲めればなぁと思います。よく冷した日本酒なんて、よくあうんでしょうね。

味噌はまだキチンと醗酵し切っていないので、麹の味が浮き気味です。ただ、今回のようにキュウリと合わせる場合、それが逆にキュウリを引き立てている気がします。無論、キチンと醗酵して濃い色となった味噌をつけても美味いんですけど、今回のように、若い味噌でも悪くない。まぁ、調子に乗って食べ過ぎると、秋口以降困ることになりますんで、自制しますが。

ちなみに今年の味噌は、なかなかいい感じで醗酵が進んでます。4月からこっち、突発的に暑い時期があったりもしましたが、全体的に見ると、オーソドックスな四季の変化をなぞって緩やかに気温が上がってきてますので、味噌の醗酵には好条件。とにかく、いきなり暑くなってそれが続くのが困るのですが、今年はそういう事がないので、秋口からの味噌の出来は期待できそうです。

07/06/09(Sat)

カボチャの煮物、普通に美味いです。煮物のセオリー通り、二日目からがこれまた美味い。また、煮物には温めなおした方が美味いものと、冷蔵庫から出して冷たいままの方が美味いものがありますが、カボチャの煮物は絶対後者。温め直さない方が美味いと思います。これを小皿にババーンと盛って、ご飯と一緒に食べると超幸せ。

カボチャは冬至に食べると良いといわれているので、冬の野菜と思われることもありますが、収穫は初夏。昔は保存の良いカボチャを大事にとっておき、食べ物の少なくなった頃に食べたので、こうなったそうです。今ではそんなこと特にする必要もありませんので、採れたてを食べるのがよろし。実家でもたくさん作っているので、多分食べきれなくなってこっちに送ってくるでしょう。

カボチャのレシピは、案外沢山あります。ホクホクしているところを活かして、ジャガイモのレシピを流用したり、チーズともよくあいます。でもうちでは、オーソドックスに煮てしまうか、素焼きして塩とオリーブ油ってのがほとんど9割以上ですね。

07/06/08(Fri)

最近私が作るのは、いわゆる“おばあちゃんの味系”の、昔からある料理ばかり。単純に煮たりあえたりするだけで十分美味しいので、それ以上の事をする必要を感じないのです。というわけで、今日はカボチャの煮物。カボチャは種とワタを手でキレイに取り除き、一口大に切ります。見映えを良くするためには皮を所々剥くのですが、面倒&剥いた皮がもったいないので、パス。また、煮崩れるほど煮ないので、面取りもパスです。

ダシは、煮干と昆布。煮干も、頭をとって乾煎りして…などは一切せず、そのまま放り込みます。ただし、入れっ放しだと臭みが出るので、煮汁が沸騰する前に取り出してしまいます。味付けは、味醂・砂糖・塩・醤油あたり。調味料の投入は“さしすせそ”でと昔からいいますが、あんまり違いを実感できないので、台所での配置に沿って、一気にドバドバと入れてしまいます。煮汁が沸騰したら、ほんの数分アクをすくいながら弱火で煮て、そのあとは火を止めて目張りした保温用の段ボール箱の中へ。半時間ほど放置すると、キレイに火が通ります。カボチャは火の通りがとても早いので、竹串がスッと刺さるまで煮てしまうと、余熱でグズグズになります。グズグズのカボチャは、ご飯にのせて崩しながら食べると、それはそれで美味しいんですけど、やっぱり形が整っていた方が美しいので、その辺は譲れません。

というわけで、今夜の夕御飯は、ご飯に味噌汁(具は大根・油揚げ・素麺)、カボチャの煮物、キュウリと玉葱の酢の物、ニンニクのオイル煮(継続中)、茄子のマリネ、小女子の佃煮、蕗の佃煮。相変わらず地味な食卓だなと思いつつ、こういうのが性にあっているのです。

07/06/07(Thu)

いつも追い立てられるように何かを食べている我が家ですが、現在の懸案は大根二本。葉っぱは炒めて処理済なのですが、本体の方が何とも。煮てしまうのが一番手っ取り早いのですが、季節は六月。大根の煮物って気分でもないんです。毎晩頑張って味噌汁に入れてるのですが、味噌汁の具として使う大根の量なんてたかが知れてるので、全然減りません。そこで思い出したのが、先日デイリーポータルZで読んだ、大根飯。

普通大根飯というと、刻んだ大根&葉をご飯と一緒に炊き込むものを想像するのですが、ここでは賽の目に切った大根をご飯に混ぜるだけというレシピが紹介されてました。なるほど、これならサッパリして今の季節にもマッチするかもしれないと、早速挑戦。技術的には非常に簡単な料理なので、何の問題もなくあっという間に完成。しかし……、あんまり美味くなかった。そりゃまぁ、大根とご飯の組み合わせですから、食べられないような不味さになる事はありえません。しかし、良い食材の組み合わせというのは、1+1が3にも4にもなる様なものを指すはずなのに、この組み合わせはどこまでいっても2にしかなってません。どこまでいっても、ご飯と大根。少し火を通して、大根の甘さを引き出せば、また違ったのかもしれませんが、もう作る事はないでしょう。

仕方がないので、味噌汁や大根おろしで目先を変えつつ、オーソドックスに煮物を作ることにします。冷蔵庫で冷せば、結構サッパリ食べられますんでね。

07/06/06(Wed)

週末、久しぶりに食糧備蓄庫を整理していて、いつ貰ったんだか分からない葛粉と乾燥メカブが出てきたので、現在消費中。葛粉の方は、冷し葛粉にして毎晩飲んでます。朝、出かける前に、葛粉・蜂蜜を水と一緒に片手鍋に入れ、ひと煮立ち。マグカップに移して半時間ほど放置して粗熱をとってから、冷蔵庫に放り込んで仕事へGO。帰って来る頃にはいい感じで冷えているので、夕食後にいただくと、そういう寸法。水と葛粉の割合がよく分からなかったので、最初のうちは固すぎて失敗したりしましたが、三回目位から、何となく適正分量が分かってきました。最近どんどん蒸し暑くなってきていますので、この冷し葛湯はなかなか美味い。

ちなみに、同様のモノは片栗粉でも作れます。どちらも粉そのものは無味無臭。基本的には同じデンプン質なので、糊化する温度に違いがあるとしても、まぁ一緒です。他の条件を同じにした冷し葛湯(一方は葛じゃないけど)を並べられたら、私には絶対区別がつきません。でも、値段は全然違うんですよね。ちょっとネットで調べてみたら、片栗粉が500gで220円なのに対し、葛粉は500gで4,200円。20倍も高いなんて、笑ってしまいます。貰い物としては嬉しいですが、自分では絶対に買わない食品のひとつですね、葛粉。

07/06/05(Tue)

そろそろ収穫が始まっているのでしょうか、カボチャが半玉98円と随分安かったので、買ってきました。最初は極オーソドックスに、ダシで煮ようと思っていたのですが、ふと気が変わりました。少し前にここにも書いたのですが、実家から大量のニンニクが送られてきており、相変わらず毎晩、オリーブ油に浸したものを焼いて食べてます。このオリーブ油に浸けて食べたら美味かろうと考えたのです。それに何より、同じ網を使って作るので、一石二鳥。

ニンニクの皮を剥き、オリーブ油・塩と一緒に小皿に入れて網にのせ、火をつけます。しばらくすると網を通して皿まで熱が伝わり、中のオリーブ油が沸きますんで、時々箸でニンニクをひっくり返して、まんべんなく火を通します。小皿をのせた網には、使っていない部分がたくさんできます。ここで、5mmほどにスライスしたカボチャ(皮は剥きません)をこんがり焦げ目がつくまで焼きます。せっかくなのでカボチャだけでは寂しいと、これまた実家から大量に送られてきて、せっせと食べている玉葱もスライスして、一緒に焼きます。

焼けたカボチャ・玉葱を、ニンニクのエキスのしみ出たオリーブ油に漬けつつ食べるこの料理、シンプルながら美味いです。カボチャ・玉葱はただ焼いただけですから、素材の味そのまま。肉をいれると焼肉になってしまうのですが、オリーブ油・塩だけですから、どちらかというと野菜の方が美味いと思います。贅沢にしたければ、海老・帆立貝あたりの淡白系海産物を入れるといいかもしれません。まぁ、うちじゃやりませんけど。カボチャはまだまだ沢山あるので、焼くものの種類を変えつつ、あと数日はこのメニューです。

07/06/04(Mon)

結局、貰った出雲蕎麦二人前は、日曜日のお昼に一気食いしてしまいました。半生タイプで120g×2。少し多いかなとも思ったけど、食べてみたら全く楽勝でした。付属のツユは一人前分のみ使用。痛恨にも数日前にストックの葱を使い切っており、現在味噌汁の浮き身は大葉に変更中。このためだけに新たに買うのもアレなので、葱は諦めました。そのかわり、実家から送ってきた大根が冷蔵庫にあったので、これをすりおろし、おろしザルソバに。一応蕎麦湯も準備したのですが、茹で汁が多すぎたせいか、こっちはイマイチでした。

残ったツユ一人前分は、後日ウドンを打った時にツケダレとして使おうと思っています。化学調味料が強くて食べられたもんじゃないだろうと想像していたのですが、案外マトモな味だったので、有効活用にシフト。ちなみにこのタレ、自作してストックすることも出来ます。醤油・味醂・砂糖(本格的にはザラメを使うらしい)・昆布&鰹節辺りを煮返し、ペットボトルに入れて冷蔵庫で保存すれば、結構長い間もちます。蕎麦・ウドンだけでなく、普通の煮物なんかにも使えて重宝ですので、うちでも一時期常備していた事があります。しかし、こういう合わせ調味料系は、個々の調味料をその場で混ぜ合わせるのに比べると、お手軽さが上がるかわりに応用度が下がってしまうので、結局今では止めてしまってます。週に何度もウドン・蕎麦を食べる食スタイルなら、迷わず常備を復活させるんですけどね。

07/06/03(Sun)

先日の出雲蕎麦と一緒に、宍道湖名物の蜆も貰いましたので、週末は蜆の味噌汁となりました、ちょっと贅沢。ビックリしたのは、蜆の真空パックなんてものがあるんですね。蜆を殻ごと加熱殺菌してパックしたもので、本来貝類は傷みやすいものの代名詞のように使われるのに、結構長い保存期間を実現しています。使ってみたところ、味もまぁ普通。便利な世の中になったものです。

ところで、蜆の味噌汁(吸い物)というと、蜆の身を食べるか食べないかで、大きく二派に分かれるのではないでしょうか。私は食べない派。いや別に、食べて食べられないことは無いのですが、あの小さな身をほじって食べる手間の割には、身それ自体はそんなに美味しくないと思うのです。小さい故に、汁の方に味が全て流れ出てしまっているからでしょうか、スカスカの印象。汁を味わった時点で、ハイご馳走さまって感じ。暇だったら、身の一つや二つを弄ってみたりもするのですが、基本的には食べません。

なんて話を(自称)江戸っ子の知人にすると、“バカ、蜆は身まで食べるのが江戸っ子流だ。”と言われてしまいました。本当かどうかよく分からないし、イマイチ釈然としません。大体、何事にもチマチマした事が嫌いな江戸っ子が、あの蜆の身をイチイチほじって食べている姿というのに、強烈な違和感を覚えてしまいます。江戸っ子こそ、“コレが粋だ。”なんていうよく分からない根拠で、蜆の身を残すもんじゃないでしょうか。まぁそれはともかく、蜆の味噌汁は美味いです。中でも、八丁味噌を使った味噌汁は、最高に美味いと思います。うちの手前味噌のは、それより更に美味かったですけどね。

07/06/02(Sat)

先日大家さんと家の前で立ち話をしていまして、歳をとったらすっかり食が細くなったという話を聞かされました。具体的にどれくらいなのか訊いてみると、一合のご飯を4食で食べるということでした。少なっ!というのが私の第一印象。大体の目安として、半合でお茶碗山盛り、1/4合だとお茶碗6分目というところでしょうか。私なら、死んでしまいます。

思い返せば、一昨年90歳ほどで亡くなったうちの祖母は、亡くなる間際まで5時起きで、一日中農作業をしていたこともあって、一日三食・一食一合のペースを死ぬまで守ってました(心臓発作で急死だったので、死んだ日の朝も一食一合)。年寄りになると基礎代謝が落ちるそうですが、体を動かしているとやっぱりカロリーは必要なんですね。それに比べて、うちの大家さんは都市生活者。旦那さんが亡くなって、ほとんど外出もしていないようですから、それくらいで足りるのでしょう。

私は、食事の基本は米の飯だと思ってますから、ガッツリ食べます。しかし、周囲を見回すと、女性の同僚なんてホントにちょっとしか食べないんですよ。お弁当箱も、そんなんで大丈夫か?というくらい小さい。それなのに、今月はダイエットだとなると、そのお弁当箱が更に小さくなるのです。肉・魚がなくなり、野菜と米が少しずつ。すごい精神力だなといつも感心してしまいます。でも、彼らに言わせると、どんなに食べても太らない私の体質は、嫌味そのものらしいですが。

07/06/01(Fri)

知り合いから出張土産だといって、出雲蕎麦を貰いました。ありがたいことです。ただ、こういう麺類にありがちなことに、その量が非常に中途半端で困ります。半生タイプで120gが2袋。半生でこの重量という事は、粉の状態だと多分90〜100gの間。私の定量が一食150gなので、ちょっと足りないんです。かといって、二玉一気に食べると明らかに食べすぎになってしまいます。嬉しいような、困ったような。

少し話はずれますが、先日行きつけの喫茶店で、こじゃれた蕎麦屋の蕎麦はなぜあんなに量が少ないのかという話になりました。確かに、少ない。800円位のセイロを頼んでも、箸にほんの三掴みほどしかありません。したがって、成人男性ならセイロ3枚が基本セットとなり、そこに天種なんか頼んだ日には、あっという間に4,000円コースです。プラスちょっとお酒なんかと考えると…。たまの休日にちょっと贅沢して、というコンセプトならいいですが、それでもちょっとねぇなお値段。蕎麦なんて、元々は道端で食べるファストフードでしょ、みたいな話から非難轟々となってしまいました。

蕎麦は、寿司と並んでウンチクの入り込む余地の大きいメニューです。定年後に凝り性のオッサンが、作務衣を着て蕎麦うちに励み、あわよくば店を開いて第二の人生なんてよくある話。蕎麦にはある種の魔力があるのかもしれません。しかしそれにつけても、少ない。結局のところ、私の不満はそこに行きつきます。

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