2007年9月

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07/09/30(Sun)

先日白モツを買った時に耳に入ってきた会話。20台半ばくらいの男性が、携帯電話を片手にサツマイモの前に立っていました。電話の相手は、奥さんか恋人でしょう。“あ〜っ俺だけど、サツマイモが一本100円で売ってるんで、買ってもいい?急にサツマアゲがたべたくなっちゃってさ。”電話の相手の声も聞こえればいいのにと切に思いました。そのまま彼はサツマイモを二本買っていったのですが、あのサツマイモは無事にすりおろされて、テンプラ鍋に投入されることになるんでしょうか。非常に気になるところです。サツマイモで作ったサツマアゲ、ネタとしてはハイレベルですし、どうなるか興味もありますが、多分一生口にする事は無いでしょう。

当のサツマアゲですが、私は自宅で作った事はありません。単純な料理なんですが、キチンと作ろうとするとけっこう面倒臭いんです。魚(鯵や鰯などのいわゆる下魚でオッケー。鯛など高級魚で作るよりもかえって美味いかも)を三枚におろして皮を剥き、ミンチにしてから塩少々を加えて揚げる。これがベースで、お好みで牛蒡を入れたり玉葱を入れたり、アレンジは色々。でも、“ミンチにする”と“揚げる”、どちらもかなり面倒臭い作業です。売ってるやつを買えば、一枚100円以下ですから、私はサツマアゲが食べたくなったら、そっちを買ってしまいます。その場で揚げたてのサツマアゲを紙に包んでもらって、歩きながら食べるのは、最高です。

07/09/29(Sat)

白モツが300gほど入ったパックが半額になってたので、買ってきました。相当脂っこい食材なので、頻繁に食べたくなるものではないんですが、最近こういうコッテリ系を食べてないので、たまにはいいでしょということで。半分凍ってたので、とりあえず室温放置で8割方解凍。全部下処理してしまうと食べ切るのが辛いので、半分は冷凍庫に戻し、半分だけ処理します。下味は定番のニンニク醤油。ニンニク・味醂・砂糖・醤油でやや甘めのタレをつくり、白モツを放り込みます。この白モツは下茹で済みのものなので、特に手間をかける必要はありません。ただ、放り込むだけ。ここまでが初日・下処理日。

そして次の日。白モツといえばやっぱり野菜炒めでしょ、ということで実家から送ってきた間引き蕪&玉葱をチョイス。間引き蕪はその名の通り間引いた蕪で、根の部分は殆ど無く、もっぱら葉物としての食材です。玉葱は縦の厚めスライス、蕪はザク切り。フライパンを火にかけ、油をひいてから中火で白モツをやや焦げ目がつくくらいまでじっくりと焼きます。その後は火を上げて大車輪。火の通り辛い玉葱→蕪の順で入れるのですが、どちらもあっという間に火が通るので、タイムラグは殆ど不要。最後に白モツの漬けダレを使って味を調整すれば完成。丼にご飯を軽くよそい、この炒め物をドバッとかけて、ガバッといただく。別皿に盛ると汁が無駄になりがちですが、こうすると最後まで全部美味しくいただけるのです。

使った白モツは下処理した分の1/3。つまり全部で6回分の白モツがあるわけで、これはお得な買い物でした。単純に網焼きにしても美味いし、小さく切り直して味噌汁の具にしても良いです。サテ、どうやって喰ってやろうか。

07/09/28(Fri)

先日貰ったてんぐさ、50gパックで一リットルの寒天が三回作れると書いてあったので、二回目に挑戦。しかし一回目の挑戦で、てんぐさは寒天と違って海藻臭さが丸々残っているので、甘い物系は無理と判断。トコロテンに方向修正です。トコロテンといえば、ピアノ線か何かを張ってある箱に押し込んで、四角い麺状にするのがお約束ですが、そんな物は当然持ってないので、小鉢に盛ってスプーンですくって食べる形式にします。ハッキリ言って、全く雰囲気は出ませんが、その辺は軽やかに割り切る事が肝心です。

無論、東急ハンズ辺りのの調理道具売り場に行けば、簡単に手に入るのでしょうが、今後いつ使うか分からない様な道具を買い込むほど、私は酔狂じゃありません(いや、今でも十分酔狂か)。酢と醤油を適当に混ぜ合わせて酢醤油とし、実家から送ってきた穂紫蘇をバラバラとかければ、それなりに形になりました。味も、甘い物バージョンよりはずっと上。前回は邪魔でしかなかった海藻臭さが、今回はそれなりの味になってまして、まぁ成功といえるでしょう。

ところで、前回甘い物バージョンを作った時にあらためて感じたのは、甘い物系って本当に砂糖を使うのねって事。てんぐさ液一リットルに対して砂糖150g、これでも出来上がりは相当甘さ控えめで、甘いのは苦手な私も、もう少し増やしてもいいかもと思ったくらい。でも、砂糖150gというのは、日頃お菓子を作らない私には、仰天の量なのです。計った事ないけど、うちの砂糖壷が満タンで大体400gくらい。満タン補充すると、大体1.5〜2ヶ月は楽にもちます。その砂糖の半分弱が一瞬で無くなるんですから、恐るべし。料理の中での甘さの感覚と、甘いものの中での甘さの感覚は、全く違うんだなと思いました。ですから、砂糖控え目・甘さ控え目とお菓子が謳っていても、全く油断は出来ません。かえって、甘さ控え目の菓子をバクバク食べるよりも、羊羹一切れにお茶の方が、実はヘルシーなんじゃないかと思います。

07/09/27(Thu)

秋の味覚といえば、やっぱ秋刀魚でしょうということで、一匹100円の特売品を買ってきました。他の食材ならば、どう料理しようかと多少は頭を悩ませるところなのですが、秋刀魚はその必要はありません。どう考えても塩焼き、これしかないでしょう。

買ってきた秋刀魚は、とりあえず塩を振って15分ほど味を馴染ませます。網を火にかけ、万全の体勢を期す為に油を少し塗り、十分熱くなった頃を見計らって秋刀魚を乗せます。秋刀魚は長いので、網から少しはみ出てしまいますから、ひっくり返しつつ、ずらしつつ、それでいて形崩れを防ぐためになるべく動かす回数を減らしつつ、と色々考えながら焼いていきます。鉄板に滴り落ちた脂から相当な煙が出るので、換気扇は必須。中まで完全に火が通り、皮が多少焦げたくらいが焼き上がりのベスト・タイミングです。

せっかくの秋刀魚だからと、あわせて買っておいた辛味大根をすりおろし、醤油をほんの少しかければ準備万端。秋の味覚は数あれど、必ずトップ候補になる秋刀魚は何度食べても美味いです。ちなみに、定番としてスダチを絞るというのがありますが、私はやりません。どうも、柑橘系の香りが強過ぎて、秋刀魚の香りを邪魔しているように思えるので。ベタベタに脂ぎっているのですが、それをご飯と一緒にいただくのが、秋刀魚の本領だと思うんです。

07/09/26(Wed)

実家で素麺が余って困っているというので、送ってもらいました。50gの束が20本入りの木箱で、買うとそれなりに高いと思うんですけど、厄介者になりやすい。賞味期限があってない様な商品なので、数回食べて飽きるとまた今度ということで死蔵→数年後に廃棄という流れをたどりやすいです。実家にいた頃、そういう末路をたどる素麺を、実際何度も見ましたし。

しかし、うちに来たらまずそういう事はありません。食べ物は、捨てないというのがモットーですから。素麺といえば定番中の定番が、麺汁につけて食べるというもの。しかし私はコレ、あんまりやりません。軽すぎて、食事という感じがしないのです。それに、手軽に使える市販の麺汁はほぼ全て甘過ぎ・旨味強すぎで論外。簡単に自作も出来るのですが、そこまでする程の事もないと思ってしまい、やりません。やるのはほとんど、焼きソバ系。

素麺をやや固めに茹でておき、その辺の野菜と一緒に炒めて味付けするだけ。味付けは、サラダ油&醤油かオリーブ油&塩のどちらかが多いです。後者だと、香りづけに鷹の爪やニンニクを入れればペペロンチーネ風になりますし、前者だと鰹節をドサッと入れて、直球ど真ん中の安心できる味に仕上がります。一回に使うのは、2束100g。今日はお腹が空いたので大盛りという日は、3束150g使いますんで、1kgの箱が8食くらいで完全になくなる計算。多分、10月前半には全部はけるでしょう。オシャレ雑誌には絶対とりあげられませんが、これも一種のロハス。

07/09/25(Tue)

店先に秋の味覚が揃ってきて、嬉しい季節になりました。今日はサツマイモの炊き込みご飯。戦時中に少ない米の増量材として使われた歴史があるために、貧乏臭いイメージが付きまとうレシピですが、ホドホドに適切な量で作ると、かなり美味い。サツマイモは1cm程のやや大きめな角切り。サツマイモは基本的に水を吸わないので、ご飯の水加減は、白米の時と一緒。塩をほんの少しだけ入れ、火加減や鍋を火からおろすタイミングも、全く変えません。

秋の炊き込みご飯の王道といえば、栗ご飯。ちょっと食感が似ているせいか、サツマイモご飯は栗ご飯の代替品というイメージもあるんですが、私はサツマイモご飯の方が好き。というか、栗ご飯は滅多に作りません。理由は、皮を剥くのが面倒臭いから。サツマイモならそのまま切って放り込めるのに、栗だと固い鬼皮・剥がれづらい渋皮を剥かなきゃいけないのが、ハードル高し。無論、剥き栗を利用するという手もあるんですが、そういうのは私のポリシーに反するので、やりません。

炊き込みご飯でもうひとつよくやるのが、茸の炊き込みご飯。シメジかエノキダケを鶏肉・牛蒡と一緒に薄味でサッと煮たものを炊き込むのですが、こっちもかなり秋の味覚。シメジ・エノキダケはオールシーズン食材になってしまいましたが、やっぱり秋に食べると雰囲気が出ます。何となく炊き込みご飯がマイブームになってるんで、次はこれですね。

07/09/24(Mon)

スーパーで、ちょい季節外れの白菜が2玉売れ残ってました。1玉78円の特価。やや玉が細くて鮮度も少し落ち気味ですが、白菜は日保ちする野菜の代表格なので、まぁ大丈夫だろうと判断。サテ、買うかどうか。玉の細さと季節外れという事、それに現在の常備菜の状況を総合的に判断して、相当悩んだ挙句、今回は見送りました。

この件はそれで終了したはずだったのですが、私がその場を離れた瞬間、多分狙ってたんでしょうね、一人のおばちゃんが良い方の玉をサッと買い物カゴに入れてしまったんです。それを見て、釣り逃がした魚は大きいっていうヤツですか、どうにも悔しくなりまして、思わず良くない方の玉を買ってしまいました。良い・良くないとはいっても、所詮最後の売れ残りですから、ドングリの背比べなんですけど、そうやってつい衝動的に買ってしまったこと自体も、悔しい。あの一瞬、冷静な判断力を失ったんですね。

コレ、売る側としては割と定番の手段です。残りあと○食とか、一日限定○食とか、そういうヤツ。売る側は、材料の入手が困難とか、手間がかかるとか色々言ってますが、そんなのは本気でどうにかしようとしたら何とかなってしまうケースが多いです。むしろ、買う側の判断力を失わせるのが主眼なので、基本的に乗ってあげてはいけません。

ただ今回は、突発的事故というか何というか。無論白菜は、お浸しにして美味しくいただいてます。やっぱり季節外れだけあって、味わいも薄いのがほろ苦し。まぁたまには、こんな事もありますよ。

07/09/23(Sun)

日頃から友人に、土産を買ってきてくれるならその地方独特の乾物系がいいと連呼しているので、今回もマメな友人が買ってきてくれました、てんぐさ…。てんぐさ…、確かに地方独特の乾物ですが微妙過ぎる代物です。ちなみに、てんぐさというのは寒天の材料となる海藻で、パッと見た感じでは、そのまんま海藻。ラベルによると、天草20g・酢10gを1Lの水で30分程煮出し、漉して冷やして固めろと書いてあります。面倒くせ〜、寒天なら一瞬なのにと思いながら、作ってみました。

親戚から巨峰が送られてきたので、よく洗って皮を剥いて食べます。剥いた皮を三日分ほど冷凍庫に貯めておき、これが葡萄フレーバー。最初から入れてしまうと、香りが飛ぶ事請け合いなので、漉す5分ほど前に放り込んで、色と香りを抽出。砂糖の量は、日頃お菓子系を全く作らないので想像がつかず、インターネットさんに頼りました。総量の20%くらいのところが多いので、少し糖分控え目で15%。こういうのって冷えると味が全然変わるので、味見をしてもあんまり参考にならないのが難しいです。止めてからもしばらく動くスロットを目押しする感じ?

寒天に比べ、当社比率5倍増しの労力で作った葡萄寒天(煮る時間が長いだけだけど)。味の方はというと…、想像通り寒天で作ったものと殆ど変わりませんでした。むしろ磯の海藻臭さがある分、寒天の方が加えた食材の味わいが生きると思います。現地に住んで恒常的に安くて良質のてんぐさが手に入るというのならともかく、殆どの人には趣味人のお遊び食材という感じ。乾物大好きを自称する私ですが、これを買うくらいなら寒天を買います。友人よありがとう、でもてんぐさはもういいや。

07/09/22(Sat)

今週の頭、自転車の交換用タイヤを買いに行った時に、視界の隅に入ってずっと気になっていたLEDライト、4日悩んで結局買いました、2,100円(税込み)。4日も悩むなよという意見もあるかと思いますが、この品のように十年単位で使うようなものは、悩んで悩みすぎるという事はありません。気に入らないものを使い続けるのは、心の労力の無駄遣いですし、ほんの小さなものでも自分の趣味に合わないものを、身の回りに置くのは嫌な性分なので。

結果、大正解でした。LEDライトってスバラシイ。なんでもっと早く買わなかったんだろ、なんて節操のない事すら考えてます。よく言われる事に、従来のダイナモ式はペダルが重いというのがあります。タイヤにダイナモを直接当てて回すんだから当然といえば当然。その重くなった分が光エネルギーに変わるわけだから(変換効率は悪いけど)、重くなってなきゃ困るわけです。しかし、LEDは電池を使うのでその心配はナシ。点灯してもペダルは重くならない、これが嬉しい。

しかし、それより良いなと思えたのは、前輪の寿命が延びること。ダイナモを車輪に当てると、ダイナモ:金属・車輪:ゴムですから、当然ゴムの方が削れてきます。タイヤの側面、接地せず通常では無傷で済む筈の部分が一番傷んでしまうのが、ペダルが重くなることよりも大きなダイナモ式の欠点だと思います。LEDだとこれも解決。ただし、LED式は電池を使います。この補充が面倒だなと思っていたのですが、うちには最近めっきり使わなくなった、充電式電池と充電器のバッテリーがあったので、まさに渡りに舟。おまけに、LED式は電池の消費が極端に少なく、400時間もつというではありませんか。これなら、2〜3年に一度の充電で済みそうです。

この様に、いいことづくめのLED式ですが、残念なことに盗難の対象となります。色々便利ですもんね。ですから、大体が着脱式になっていて、自転車を離れる時は本体を持っていける使用になっているんですが、それを忘れそうなのが一番の心配。東京という街は結構油断ならないですから。それでも、十分気をつけて、十年選手になれるように頑張ります。

07/09/21(Fri)

我が心の師、魚柄仁之助が久しぶりに新刊を出したというので買ってきました。朝日新書で書名は“冷蔵庫で食品を腐らす日本人”。相変わらず魚柄節炸裂という感じで、大いにうなずける全250Pでした。

タイトルにもある冷蔵庫関係の論理を荒っぽく抜き出すと、少人数の家庭で500Lとかの大型冷蔵庫を購入→食材を次々放り込んで忘れる→鮮度の悪くなった食材を取り出してきて、モッタイナイとか言いながら食べる→アホじゃないの?という流れ。日本ではよっぽど田舎に行かない限りは、近所にスーパーがあったり、食材の宅配サービスが充実しているので、冷蔵庫で蓄える生鮮食品は最低限にして、速やかに食べ切っていくほうがベターという論法

この人の本は、元々料理のノウハウ本のジャンルだったんですが、今回のやつはそういうのも少しはありながら、本論はもっと大きな視点でかかれてます。冷蔵庫が500Lというのは、今の日本の平均的な家族には多すぎるというのはあくまで論の入口。筆はそこからどんどん広がって、食料自給率の問題・築地市場の役割変化・本当の食育とは、といったことに言及します。ですから、料理本ではなくてあくまで新書本。でも、非常にオススメの一冊。J-○AVEで気楽にロハスロハスと騒いでいる自称“環境に優しい人達”に熟読してもらいたいくらいです。

価格は税込み777円で非常に縁起のいい数字となってます。ただ問題は、新書の中でもマイナーな朝日新書から出ているということ。中小規模の書店では取り寄せないと在庫がないかもしれません。アマゾンなら確実なんですけどね。

07/09/20(Thu)

今夜は常備菜補充の日。常備菜が三品前後になると黄色信号で、少し足さないと食卓が随分貧相になってしまいます。一品目は実家から送ってきたイモガラ。イモガラなんて、店で売ってるのを見かける事は殆どないし、食べた事のない人が大多数でしょうが、里芋の茎の皮を剥いで干したものです。これを朝出かける前にボウルに入れ、水を注いでおくと、帰って来る頃にはキレイに戻っています。それを1分ほど下茹でして下処理完了。イモガラは里芋独特のイガイガ成分に溢れているので、熱でそれを壊してやらないと、あとでゴッソリ捨てることになってしまいますから、注意。偉そうな事を言っておきながら、私も時々忘れるんですけどね。

これを胡麻油で軽く炒め、冷凍してある油揚げを細く切ったの・ダシとしての煮干と一緒に、味醂・醤油・砂糖・塩あたりで気持ち濃い目の炒め煮にします。見た目は全然良くありませんが、いわゆるおふくろ系の、ホッとする味になります。二品目はキャベツのマリネ。キャベツは10日ほど前に1玉128円で買ったやつ。キャベツは非常に日保ちのする野菜で、玉の状態ならば、濡れ新聞紙で包んで冷蔵庫に放り込んでおくだけで3週間は軽く保存できるので、重宝。小分けの1/4カットとか、却って損だと思いますよ。

このキャベツを外側から1/3玉分ほど剥き、サッと茹でてからザク切りにします。急いでいる時は無闇に切ってもいいんですが、余裕があるんなら、芯の部分は外して小口切り・葉の部分はザク切りと、切り分けたほうが美味いです。最後に塩・胡椒・オリーブ油・酢で調整すれば完成。うちでは去年ザワークラウトを作る時に買ったジュニパーベリーがまだ残っているので、これも入れてしまいますが、無ければ別にかまいません。キャベツは生のまま千切りにしてサラダにするよりも、一旦茹でた方がカサが減って沢山食べられるし、本来の甘味も増すので、お得だと思います。

まぁ、こんな感じで二品追加して、現在五品。今夜あたりもう一品作らなきゃいけないんですが、それは、部屋の隅で芽が出始めているジャガイモを何とかしようと思ってます。多分いつものようにポテトサラダかな〜。

07/09/19(Wed)

家に帰ってきて、冷蔵庫の中から常備菜を取り出してテーブルに並べつつ、ご飯を温めようと思ってストックのタッパーを探すと、無い。このタイミングでご飯のストックが切れている事が分かると、かなり絶望します。たまにコロッと忘れるんですよね。朝、いつもとは少しルーティーンの手順が狂った時に、主に発生します。本日がまさにそれ。しかし、絶望していてもご飯は出てこないので、対応策は主に三つ。1.すっぱり諦めて、外食にする。2.スーパーの惣菜売り場で、ご飯だけ買ってくる。3.これから炊く。

その日の気分にも左右されますが、もはや外出する気力はなくなっているので、大体が3の“これから炊く”になります。ご飯を水に浸しておく時間がないのは痛恨ですが、この際省略。芯の少し残る、固めのご飯になってしまいがちですが、仕込みを忘れた自分が全て悪いので、自業自得です。米を研いでセットするまで2分、鍋が沸騰するまで3分、弱火で5分、蒸らしが15分で、ご飯が食べられるようになるまで〆て25分。味噌汁を沸かして常備菜をテーブルにセットするまでが10分として、空白になる時間が15分。いつもは食後にシャワーを浴びる習慣なんですが、今日はこの15分の間に済ませてしまいます。

家事をやる時にかなり大事なポイントは、その作業に大体どれくらい時間がかかるのかを把握しておくことだと思います。また、それに加え、その時間の中のどのタイミングで自分がどれだけ拘束されるのか、火口占有のタイミングはどれくらいなのかを知っておけば、最適な作業手順を組む事が出来て、効率がいいんです。まぁ、こういうのは家事というより仕事のノウハウとしてとりあげられる事が多いですね。私は基本怠け者なので、やることちゃっちゃと済ませて、ダラダラしていたいというのが本音なので、動機付けは全然違いますけど。

07/09/18(Tue)

連休にいつもはやらない事をやろう第二弾、自転車の前輪タイヤ交換をやりました。自動車でも同じなんですが、自転車にずっと乗っていると、道路との摩擦でタイヤの溝(ドレッド)が削れてツルツルになってきます。こうなってしまうと、道路との摩擦が少なくなって、ブレーキをかけた時に止まれなくなって危険。お金で買える安全はとっとと買いましょう、ただし、安くて済むんならそっちの方がベターというわけで、セルフ交換も今回で二度目。要領は一回目ですっかり把握しているので、楽勝です。

ちなみに費用ですが、通常この作業を自転車屋に頼むと、3,500〜4,000円が相場です。それが、セルフではたったの1,000円(ダイソーでは400円で売ってるらしいですが、それはさすがに…)。贅沢に中のチューブまで交換しても、1,500円にしかなりません。また、自転車屋では原則チューブとセットの交換になってしまいますが、タイヤに守られているチューブはそんなに消耗しないので、大概外側だけの交換で十分に思います。自転車屋に頼んでいた頃から、その点が不満だったんですよね。単価上げてるだけなんじゃないの?ってね。まぁ、自分が自転車やなら同じ事をするでしょうから、人間というのは勝手なものです。

前輪の交換に使う工具は、そんなに多くありません。径の合ったレンチ二本、タイヤをリムから外すためのタイヤレバー(これはパンク修理キットに必ず入ってます)、空気入れの三点のみ。前輪をレンチでボディーから外し、パンク修理の要領でリムからタイヤを外し、最後にタイヤを交換して元に戻すだけ。私の場合は、二回目で所要時間15分でした。2時間かかるなら専門家に任せますけど、15分で済むんなら、自分でやるでしょ。

ここまで私の自転車メンテ歴は、パンク修理→ブレーキワイヤーの交換→前輪の交換と進化してきました。あと、目立つところで残っているのは、後輪の交換。後輪には、チェーン・ドラムブレーキ、変速機なんかがくっついていて、前輪よりも取り外しがかなり面倒です。が、ここまで来てしまうと、これも自分で出来るんじゃね?と思ってしまっているのも事実。後輪の交換までにはまだまだ時間がありますが、この調子だと多分やってしまうでしょうね。進退窮まって、自転車やに駆け込むことだけは避けたいのですが。

07/09/17(Mon)

連休はいつもより少し時間の余裕があるので、日頃は出来ない類の家事をしようと思い立ち、部屋のカーテンを片っ端から洗いました。片っ端からとはいっても、窓が二面(うちは角部屋)と部屋の間のガラス引き戸一面の計三面・六枚。ただし結構かさばるので、一度にワンペアずつしか洗えません。いつもの洗濯に加え、カーテンが三回で一日四回洗濯機稼動は、ここに越してきてからの新記録です。ちなみに前回カーテンを洗ったのは、そうさの〜、三年も前になりますかね。こんなの始めてしまえばどうって事ないんですけど、日頃やらない類の家事なんで、ついつい先延ばしにしてしまうんです。タオルと違って手でベタベタ触るものでもないから、そんなに激しく汚れませんので、どうしても優先順位は下がりがち。。

というわけで、簡単なカーテン洗濯の手順。1.カーテンをレールから外します。2.外したカーテンから金具を外します。3.洗濯機へドボン。4.洗いあがったら濡れたままの状態で金具を取り付け、レールに吊って乾かします、以上。どうしても室内乾燥になるので、天気の良い日に窓を全開にして干すのが吉。その点この連休は天気に恵まれて気温も高く、絶好のカーテン洗濯日和となりました。

ついでといっては何ですが、以前からカーテンレールの位置が数センチ下過ぎると思ってたんで、これも修正。ドライバーを使ってレールを外し、元のネジ穴の数センチ上にハンドドリルでガイド穴をあけておいてから、再び取り付けます(ハンドドリルもあると便利な道具ですよ。なかなか持ってる人いないでしょうけど)。一応借家なんですけど、大家さんのやる気がすっかり無くなっていて、この部屋を借りるのは十中八九自分が最後なので、これ位はいいんじゃないかと勝手に判断。実際、古い部屋なので柱のあちこちが歴代のネジ穴だらけですし。というわけで、カーテンがスッキリ綺麗になって気分一新。この瞬間だけはシーズン毎にカーテン洗濯をしようと決心するのですが、どうせまた三年後なんですよね。

07/09/16(Sun)

先日布団カバーを自作して以来、久しぶりに裁縫の神様が降臨中。毎晩、秋冬物の部屋着や部屋靴下を繕ってます。そんなの、今年の春にやっとけよという話もありますが、その頃はやる気がなかったんですよ。やる気がない時に義務感でやる→嫌になる→二度とやらない、というループに陥る可能性があるので、プライベートでは嫌な事はやりません。

というわけで部屋着。誰に見せるわけでもないので、うちは基本的に二着で回します。片一方ずつ洗濯すれば、いつも清潔な服を着られるので、これで必要十分。部屋靴下はもう少し多くて、三足。冬場の部屋では毎日大汗をかくわけでもないので、やっぱりこれで十分。どれも元々は部屋着ではなく外出用として買ったものが、くたびれて外に着ていけなくなったのを転用しています。いずれも、多かれ少なかれ継ぎがあたって、まさに野良着。でも、着こんで生地がくたびれているので、着心地はかえって良くなっています。

こんなことしてるから書く訳じゃないですが、野良着ってかなりエコだと思うんです。服でもズボンでもそうですが、傷んで穴が開いたり裂けたりする場所は大体決まってて、穴が開くほど古くなっても、他の場所は全然丈夫だったりします。それをいっしょくたにして捨ててしまうのは、エコじゃない。ダメになった箇所を補修すれば、服の寿命は二倍にも三杯にも延びます。ただ、今の日本では基本的に継ぎの当たった服はオフィシャルとしては使えないので、もっぱら部屋着扱いとなりますけどね。というわけで、毎晩一時間弱、今夜も無心で針を使います。

07/09/15(Sat)

先日の沖縄ソバと一緒に、定番沖縄土産ちんすこうを貰いました。ちんすこうというのは、カロリーメイトのような形で、全体に砂糖をまぶしてあるクッキーのような沖縄名産菓子で、歯応えサクサク・とにかく甘いのが特徴です。紙箱の中に二本ワンセットのビニール小袋に入ったものが10袋ほど収められていて、何せ甘いんで一日一袋ずつ食べようと思ってたんですが、予想に反して二日で食べてしまいました…。しばらく甘いものは見たくない。

私の周りには、ご多分に漏れず自称ダイエット中という女性が何人もいますが、ほとんどの人が結構お菓子を口にしてるんですよね。ダイエット中だからと言って、オイオイそんな少しで大丈夫?くらいの昼御飯しか口にせず、結局お腹が空いておやつに走る。結果あんまり痩せないと、そんな人が結構いるんです。私が思うに、全ての元凶は身の回りにお菓子を常備しておくという習慣なんじゃないでしょうか。

私は日頃お菓子類を全く食べませんし、家にも置きません。口にするのは誰かに貰った時だけです。そんな私でも、手元にあるとついバクバク食べてしまうというのは、甘さに一種の中毒性のようなものがあるからじゃないかと感じます。一口食べたら、袋が空になるまで止められないというアレ、私とて例外じゃありません。だから、ダイエットを口にする同僚を見ていても、ハンパに食事制限するよりは、食事はしっかりとったうえで職場のお菓子類を全廃した方が、手っ取り早いし効果的なんじゃないの?と思ってしまいます。カロリー消費の激しいガテン系ならともかく、デスクワークで昼と夜の間にエネルギー補充をする必要は、無いんじゃないですかね。

まぁ、私も随分色んな経験をして、正論が一番嫌われるというのが身に沁みてますから、特に何も言いません。同僚が多少太ろうが痩せようが、私にゃ関係ありませんし。ただ、一般論としては、お菓子ってそんなに必要ないんじゃないのとは思うと、そういうことです。

07/09/14(Fri)

遅めの夏休みをとって沖縄に遊びに行っていた同僚から、沖縄ソバ(茹で麺)を貰いました。タイミングが合わず、賞味期限がギリギリになってしまいましたが、問題ないでしょう、多分。生まれて初めて沖縄ソバというものを目にしたのですが、面白いですね。まず、ソバといいながら材料は明らかに小麦粉。ソバというよりは中華麺という感じ。かなり太麺・縮れ麺で、表面に油がからめてあります。何から何まで、本土のものとは大違い。エスニックな香りがするといえば、そうとも言えるかもしれません。

くれた同僚が、焼きソバにすると美味いよと言ってたので、それに従うことにしました。ただし、うちにはソースがないので、いわゆる普通の焼きソバは出来ません。で、塩焼きソバにしました。そういうのカップ焼きソバでも売ってるくらいだから、悪くはないだろと思ったのです。帰りのスーパーで豚コマが半額で売ってたら使おうと思ってたのですが、当然そんなウマイ話はなく、豚コマ却下。沖縄といえば鰹節だろということで、鰹節・干し海老のコンビに活躍してもらうことにしました。

具材はキャベツと玉葱。どちらもストックしておいたものです。フライパンを弱火にかけてやや多目の油をひき、包丁の腹で潰したニンニク一片を炒めて香りを出します。強火にあげてキャベツと玉葱を投入。七割方火が通ったら、一旦皿に出して待機させます。再び油をひきなおし、麺投入。ざっと温まったら野菜を戻し、塩で味を決めてから、鍋肌にそって醤油を少量流し込みます。火を止め、鰹節と干し海老を混ぜ込めば完成。所要時間5分といったところでしょうか、焼きソバは簡単でいいですねぇ。

味はまさに、ワイルド&エスニック。油も普通のサラダ油だし、何も香辛料系を使っていないにもかかわらず、明らかに日本じゃない香りがします。麺から小麦粉〜って香りがするんですよね、美味い。沖縄に行って、沖縄料理食べまくりというのも楽しいでしょうね。まぁ、多分やらないんですけど。

07/09/13(Thu)

長年愛用の腹かけ布団のカバーが随分傷んでしまったので、週末に布を買ってきて毎晩少しずつ縫ってます。無印良品で随分探したのですが、多分元は子供用だったのでしょう、通常サイズより一回り小さなうちの腹かけ布団にピッタリあうものがなくて、それならと自作決定。手縫いなので、多少縫う距離が長いのはかったるいですが、基本は直線縫いだけなので、大した事ないんです。週末の休みを利用して近所の大型手芸店に行き、ちょうどいい感じの木綿布を3m強ゲット。ちなみに650円くらいでした。やっぱり、材料から買うと安い。

あとは毎晩1時間くらいずつ、地道に縫うだけ。裁縫はあんまりしない作業なので、たまの機会には、思いっきり手間をかけて丁寧にやることにしてます。ロックミシンがあれば、全部縫っても10分ほどしかかからないんでしょうが、ここは地道に袋縫い。袋縫いというのは、ほつれやすい切れ端を縫い目の中に隠すために、生地を折り返しながら同じ場所を二度縫うやり方で、当然縫う距離は倍になります。そのうえ、途中でアイロンを使って折り目をつけないといけないから、更に手数増。所詮布団カバーですから、切りっぱなしでも大して問題はないし、ピンキング鋏を使って切れ端をギザギザにすればほつれも殆ど出ないうえに一度縫いで済むのですが、あんまり美しくないんですね。

などなど、ブチブチ書いてきましたが、裁縫って結構楽しいんです。布はピラピラしてますので、直角を出したり縫い目の終端をキッチリ合わせたりするのは、それなりに頭を使います。どの辺からどの順番で縫うか、どのタイミングで余りの生地を切り離すか…などなど。紙だったら最初にキッチリ計って切ればあいますが、布は伸縮性があるので、それだと絶対にあいません。その辺が面白い。何とか今週中には仕上げられればいいなと思ってますが、サテどうなるでしょう。

07/09/12(Wed)

週末に一念発起して、以前から気になっていた乾物の整理をしました。私は乾物ラヴなので、相当沢山の種類の乾物をストックしています。しかし中には、買ってはみたもの案外使わなくてデッドストックになってしまったもの、というのが結構存在します。

アオノリ:業務用の紙吹雪みたいなやつ。同業他社の川海苔と比べて明らかに香りが劣るため、使用頻度が激減。いつの間にか色褪せてしまい、更に香りダウン。スルメ:裂いたものを一晩水に漬けておくと結構いいダシは出るのだが、ダシの味にやや癖があり、汎用性の面で同業他社の鰹節・煮干などに負ける。貝柱:同上。ホタテのものだったら、鰹節・煮干ごときに遅れをとる事は無かっただろうが、安いタイラガイのモノを買ったのが敗因。粉末ニンニク:空気中の水分を吸う事を知らずに、冷蔵庫外で保存したため、カチカチに固まってアウト。最近実家でニンニクを作っていることもあり、お払い箱決定。

などなど、使用頻度が下がった乾物類をピックアップして、迷わず廃棄。ずいぶんスペースも復活して、スッキリしました。モノを捨てられない、掃除というと結局モノを移動するだけという人がいますが、私はいざとなったらザックリ捨てる派。ライフスタイルは常に変化しているので、以前はよく使っていたものが、いつの間にか使われなくなるなんてよくある事です。それを後生大事に、いつか使うときのために持っておくのもひとつの手。しかし私は、そういうものが身の回りにあることで生活空間の緊張感がなくなるのが嫌なので、来るか来ないか分からない日のために備える事はしません。よっぽど高価なものでなければ、また買えばいいやと割り切ってます。経験則上、そんな日が来る事はかなり少ないというのを知ってますしね。

07/09/11(Tue)

ついに去年の米がなくなったので、今日から新米です。ずっと古米を食べてきたので、しばらく忘れていた新米の香りにビックリ。新米って、こんなにモッチリしていて良い香りがするんですね。でも、一回目は水加減を失敗して、出来は80点といったところ。新米は水分が多いので、古米を炊くときよりも水を少な目にというのが基本で、私も当然それにのっとって注意はしたのですが、やっぱり細かいところで少しずれました。昨日よりも水を減らささなきゃ、と思ってはいたものの、ビビっ減らしし足りなかったようです。でもまぁ、さすがに次はアジャストできるでしょう。

味噌汁は秋茄子・油揚げ・ワカメ(今日は記念ということで、鳴門産を使用)。二杯目は、鰹節を削って鰹節ご飯にしました。あとは、ナスの煮物、ポテトサラダ、鶏肉の冷製。メインディッシュのない、どうってことのない食卓ですが、かえって外食では食べられない、こういう食事がいいよな〜とシミジミ思います。そして季節は食欲の秋、これからもバリバリ食べていかねばなりません。

07/09/10(Mon)

鳴門の乾燥ワカメ貰いました。基本的に貰い物は何でもウエルカムなんですが、こういう乾物は、最も嬉しい貰い物です。乾燥しているので、常温で長期保存が可能というのが最高。ちなみに、次に嬉しいのが肉・魚・野菜・果物といった生鮮食料品。最後がハム・佃煮といった加工食品です。そして、このワカメが劇的に美味くてビックリ。

私は本来、安いものを美味しくするのが料理の本道だと思ってますんで、いつも買うワカメは中国製の200g300円のやつ。ところが、貰ったワカメの価格をネットで調べてみると、アッと驚きの80g1,000円。グラム単価にすると、10倍くらいの開きがあります。そして、さすがに10倍はダテじゃない。戻す前は中国製と鳴門産の見た目は大して変わらないのですが、戻すと肉厚が全然違う。味見にと少し口に入れると、味わいの深さが更に違う。やっぱり高級品は違うのね〜と、当たり前の結論に少しガッカリしました。これじゃ、中国産はどう逆立ちしたって敵いません。

こんな美味いものは、シンプルに食べた方がいいに決まってます。熱湯にサッとくぐらせて流水で急冷してから、大き目のザク切りにし、鰹節と醤油をかけるだけ。でも、それだけでご馳走。こんな手抜きの手数でも素晴らしく美味しくなるんだから、やっぱり素材って大事だなと思いました。

ちなみにうちでは、数週間前に中国産ワカメの200g大袋を買ったばかり(これで味噌汁一年分は楽にあります)。タイミングが良いんだか悪いんだか、微妙です。乾物とはいえ賞味期限は永遠ではなく、なるべく早いうちに食べた方が美味いに決まっているので、しばらくはワカメの活躍の場が増えそうです。中国産のは味噌汁に、鳴門産のは今回のようなサラダ系に使い分けることにします。

07/09/09(Sun)

私が買うのは基本的にその季節の野菜で、こんな時期に白菜を買ったりはしないのですが、仕入れに失敗したんでしょうか、1/4玉50円で売っていたのを見つけ、思わず買ってしまいました。切り口が多少傷み始めてますが、この値段なら仕方なし。削いでしまえばいいので、特に問題ありません。

相変わらず、面倒な事はしません。ボウル一杯に湯を沸かし、ザク切りにした白菜を投入。火が通ったらザルにあけ、水洗いしてよく冷まし、塩・醤油で味付けした後、削りたての鰹節をこれでもかというくらいまぶしてよく混ぜれば完成。いわゆる白菜のオヒタシ、お約束の一品です。定食屋で小鉢として出てくる場合は、茹でた白菜を形よく盛った上に鰹節がかかった状態で出てきて、醤油は自分でかける場合が多いですが、うちの様に常備菜として作る場合は、保存の事を考えて、最初から味付けしてしまいます。塩が入ってないと、絶望的に傷みが早いので、1/4玉なんて絶対に食べ切れませんから。

で、せっかく作っておいてアレなんですけど、季節外れの白菜は、やっぱりあんまり美味くありませんでした。旬の白菜は、茹でようと熱湯に入れた瞬間にフワッと白菜のいい香りが立ち昇るのですが、それが無く、もうその時点であぁイマイチだなと思ってました。ですので、味付けは塩を控えて醤油多目。醤油の香りで誤魔化してしまいます。いい白菜の場合は逆で、醤油はごく最小限にしか使いません。まぁでも、50円ですし、とびぬけて美味くはないものの普通に白菜のオヒタシとして美味しくいただけたので、良しとしましょう。

07/09/08(Sat)

自分でいうのもナニですが、私の節約生活はかなり堂に入っています。その辺の節約系サイト(興味があるので時々のぞきにいきます)にも軽く勝ってしまう様な、家計管理を実現しています。しかし、時々思うんですね、だから何?と。今のライフスタイルは、すっかり私の体に馴染んでしまい、他の人から見たら“修行僧の生活かそれは?”と思うかもしれないような部分まで含めて、ごく自然になってしまっています。いわば呼吸のようなもので、特に苦しいとも楽しいとも思わない、日々の生活の一部。

普通に働いて、こんな生活してますから、当然人並み以上に蓄えもできてしまいます。でもそれは、何かの目標に向かって一生懸命貯めた結果ではなく、自分のライフスタイルに伴って自然と積みあがったもので、特に用途も無くただそこにあるだけです。過去に、贅沢なライフスタイルの入口に立ってみたこともあります。フラッと旅行に行ってみたり、評判のお店で外食したり、ブランドの服を集めてみたり。でも、しばらくやってみてから、何となくその先に自分の求める幸福感はないなと思い、止めてしまいました。

アホなことに最近やっと気がついたんですが、節約系サイトをいくらまわったところで、“節約してどうするのか?”という一番肝心な点は教えてくれないのですね。私自身その事をず〜〜〜っと考えてきて、“これだけ考えても節約したお金で何をしたいかが見つからないのだから、そんなものは初めからなかったんだ。ただライフスタイルとして自分にあっているから、そういう生活を選択したんだ。”と思うようになりました。

節約系サイトにはやたらとアツイものがありますが、私のはそれとは対極。目的の無い、いわば消去法的節約。色々やってみた結果、他のスタイルが自分に合わなかったから結果的にそこに流れ着いただけというスタイル。ゲッ、めっちゃ自分らしいやん、と笑ってしまう結論に至ってしまいました。

07/09/07(Fri)

今日の買い物は、豚ハツ。200gで200円のところが、半額シールがついて100円になってたんで、買ってしまいました。肉系常備菜としては現在、鶏の冷製があるんですが、こちらはとてもサッパリしていて、“ガッツリ肉”という趣の豚ハツとはずいぶん違っていたので、思わず購入。まっ、単純に焼いて食べたくなったんです。

ハツというのは、文字通りHeartが訛ったもので、そのまんま心臓です。心臓というのは全身に血液を送り出すポンプの役割を果たすので、全て筋肉。ですから、一応内臓系に分類されてはいますが、消化器系である白モツなどとは違って、臭みは全くありません。非常に使いやすい、初心者向けの内臓といえるでしょう。ただし、人間の心臓のイラストを見ても分かるように、結構複雑な構造をしているため、そこに血が詰っている事がよくあります。店で捌く際に極力洗い流してはいるのですが、どうしても全部はとりきれないんです。血が残っていると臭いので、しっかり洗い流すこと、これがハツを使う際のほとんど唯一のポイントです。特に二つ切りの状態で売られている場合には、血液が残りやすいので要注意。

今回買ってきたハツは既に厚めにスライスされていたので、洗う必要はありませんでした。醤油・味醂・砂糖・胡麻油・刻んだニンニク・鷹の爪で作った即席のタレに漬け込み、常温で放置すること15分。味がしみこんだところで、煙をモクモクとあげながら網で焼けば完成です。紛れもなく“肉”という食感。タレが焦げた香ばしい香り。こういうの、たまには良いですよね。

今回は焼きましたが、一時間ほどかけて柔らかく煮込んでもかなり美味しいです。私が敬愛する壇一雄は、タンとハツを半分ずつ入れたシチューを“壇シチュー”と称して行きつけの洋食屋の特別メニューにしていたそうですが、気持ち、よく分かります。肉の本当の美味さは内臓肉にあり、ですよ。

07/09/06(Thu)

先日サラッと甘味噌と書いてしまいましたが、当然これも自作です。自作といっても作り方は簡単で、味噌・味醂・砂糖を混ぜ合わせ、片手鍋で味醂のアルコールを飛ばしながら、少し煮詰めるだけ。こういうものは、冷めると急に粘度が上がるので、熱している時にサラサラだからといって、必要以上に煮詰めると、後でカチカチになってしまいます。これがほとんど唯一のポイント。ただ、どの程度のサラサラが冷えた時にベストな状態になるかは、とても文章では表現できないので、何度か試行錯誤・失敗を重ねる必要があります。まぁ、この辺は料理なら何でも一緒ですけどね。

これがいわば基本セット。今回はちょっと豪華版です。先日、大家さんにミックスナッツの袋を貰いました。本来は勿論酒の肴用ですが、下戸の私にとっては最高の料理素材。味噌の半分ほどの量のミックスナッツをすり鉢に入れ、粗くすりつぶします。張り切りすぎて粉にすると、歯応えが消えるので没。これを、甘味噌がまだ温かいうちに混ぜ合わせておくと、ナッツの香りと歯応えで、最高の甘味噌になります。とはいえ、ミックスナッツはいつでもあるわけではありません。そういう時に使うのは、スリゴマ。歯応えこそミックスナッツに劣りますが、香りにおいては負けないくらいのものが出来上がります。

あとは、ベースの味醂を紹興酒に替えて八角を入れてみたり、鷹の爪を入れて少しピリッとさせてみたり。その場の思いつきで、何でもアレンジ可能。うちでは、一週間で使いきる量を目安に毎回作りますが、涼しい季節なら半月は大丈夫かも。かなり便利な食材です。

07/09/05(Wed)

すっかり暑さも一段落。酷暑だったこの夏は、例年以上に食べ物の傷みが早くて困りましたが、やっとその悩みから開放されそうです。常備菜の選択もかなり限定されてしまい、困ってたんです。というわけで、久しぶりに作ったのが鳥ムネ肉の冷製。作り方は相変わらずアホみたいに簡単です、というか、簡単なものしか私は作らない。

鶏ムネ肉買ってきます。私が使うのは2kg498円の業務用パック(100gあたりだと25円弱…)。脂大好きの私は、勿論モモ肉の方が好きなんですが、冷えて固まった脂はあんまり美味くないので、こういう料理にはムネ肉のほうが向いてます。何せ、安いですし…。さすがに2kg全部を使い切る事は出来ませんので、500gずつ小分けして、1.5kg分は冷凍庫に放り込んでおきます。片手鍋にムネ肉とヒタヒタの水を入れ、紹興酒・八角・塩を入れて点火。塩はこころもち強めに設定しておきます。

沸騰したら弱火に落とし、アクをすくいます。ムネ肉はアッサリしているためかあんまりアクが出ません。最初に沸いてくるアクをすくってしまったら、すぐに落ち着くので、楽チン。そのまま3分ほど煮たら、火を止めます。勿論この段階ではレア状態。これをすぐに保温用の段ボール箱に移し、密閉して1時間ほど放置して、余熱で中まで火を通します。私は鍋でご飯を炊く時の蒸らし用にダンボールを常備してますが、なければ新聞紙4〜5枚で包んでもオッケー。余熱を使うことで、中まで火が通っても固くならず、ふんわり仕上がります。

あとはタッパーに移し、冷蔵庫でよく冷せば完成。端から薄くスライスし、辛子を付けたり、葱などの薬味を巻いたりして食べます。特に、甘味噌との相性は抜群。メインディッシュというよりはオードブルという感じですが、アッサリしている分飽きずに食べられて、重宝してます。

07/09/04(Tue)

私は道具好き・細かい作業好きなんで、裁縫道具まで一式揃えてるんですが、周りにはボタン付けすらできずにクリーニング屋頼りという人もいて、ちょっとビックリします。なんでも自分でやれとは言いませんが、それくらいはできてもいいんじゃないかとは思います。というわけで、一人暮らしでも身の回りに置いておきたい裁縫道具とは。

まず何はさておき、縫い針と糸。これがなきゃ話になりません。縫い針と一口に言っても千差万別ですが、よっぽどこだわってない限りは、何でもいいとおもいます。一般に運針には長めの針が良いと言われますが、ボタン付けだけを考えるなら、少し短い方が使いやすいです。まぁ、大体なんでも大丈夫。糸は生地の色に合わせるのが理想的ですが、そう何色も準備しておくわけにはいかないので、白と黒があれば十分でしょう。ここまでが、本当に最小限セット。糸を切る鋏は、普通の紙切り鋏で代用できますが、できれば糸切り鋏を準備した方が良いです。私も最初は代用してましたが、作業効率が全然違います。それから、針を仕舞っておく針山。クッション状になっていて、針を刺すものが多いですが、私は磁石を仕込んだ名刺ケース状のものを使っています。針の数を確認しやすいのがグッド。ここまでが基本セットで、多分2,000円もあれば揃えられるんじゃないでしょうか。応急キットだともっと安いんですが、かなりちゃちな道具の場合があるので、あまりオススメできません。一人暮らしでもこれくらいは、せめて用意しておきたい。

私の場合は、部屋着・雑巾の繕いまでやるので、もう少し増えます。布切り鋏・ピンキング鋏・指貫・シームリッパー・チャコペン・マチ針あたりがよく使う道具です。台所道具に比べると点数も少なく、細かいものが多いので、一万円もあれば全部揃えられそうです。まぁ、揃えても使わなきゃただの部屋の飾りなのですが、単純作業の運針は、ストレス解消にも結構効果的なのです。

07/09/03(Mon)

最古参のバスタオルに穴が開きました。確か上京時に使い始めたものですから、使用歴十?年。一人暮らしの適当さで、私はいわゆるハンドタオルというのを使いません。住んできたのはほぼ全て(そして現在も)ユニットバスの部屋なので、バスタオルで顔も手も拭いてきました。それなので、バスタオルをタオルハンガーに引っ掛けた時に顔や手を拭きやすい、両端から20cm周辺の負担が大きいんです。普通はこの辺で(というかもうとっくに)捨ててしまうところなのですが、私は捨てません。穴の部分を含む端から20cmの部分をピンキング鋏で切り取り、ほつれない様に折り返して縫ってしまいます。バスタオルは20cmほど短くなってしまいましたが、これくらいの長さがあれば、まだバスタオルとしての使用は可能。もう片方の20cmを切り取ってしまったら、さすがにちょっと厳しいですけど。

バスタオルなんて、ちょっと探せばタダ同然で手に入りますし、私が密かに欲しているリネンのやつもせいぜい1万円弱。それなのにこんなボロボロのやつにこだわるのは、ここまで使ったんだからという変な意地もありますが、吸水性がやたら良いのです。もう何百回も洗濯されたであろうタオルは、油っ気が完全に抜け、あっという間に水分を吸収してくれます。バスタオルとしてまだ使えるんだから、捨てることもなかろうと。

ちなみにうちは、バスタオル2枚ローテーション体制。毎日取替えないと気持ちが悪いという人も多いですが、入浴後の一日で一番清潔な状態の体の水気を拭くだけですから、実はそんなに汚れないんじゃないかと思ってます。ただし、体を拭いた後風呂場にかけっぱなしにしてしまうと、即アウト。入浴後は必ず、風通しの良いベランダに干しておかなきゃいけません。逆に、干しておきさえすれば、3〜4日は清潔なまま普通に使えます(私は)。

そうそう、切りとった20cmの方ですが、こっちは三つ折にしてから周囲を縫い、雑巾にしました。先代の雑巾がボロボロになり、さすがにそろそろ…と思っていたので、良いタイミングです。今時、雑巾縫う男も珍しいですよね。

07/09/02(Sun)

昨日あれだけ悩んで手羽先を買わなかった反動からか、今日は鶏皮を買ってしまいました、300g150円。鶏肉で一番上等の部位といえば、一般的にはモモ肉・ササミあたりになるんでしょうけど、私にとっては皮。肉の旨味は皮にこそあり、皮を食べないで何の為の肉かとすら思ってますから、脂のないササミの私的鶏肉ランキングは、ぶっちぎりで最下位です。鶏皮が好きなあまり、以前は業務用スーパーで2kgパックを買ったりしてましたが、さすがに最近はアッサリ嗜好になったのか、止めました。

今日は、茄子味噌炒め&鶏皮の甘辛煮。茄子はかなり大きめのやつをゲットしたので、一本だけで使用。ヘタを落としてから乱切りにします。一般的にはここで水に晒してアクを抜くのですが、私は面倒なのでやりません。売ってる茄子のアクが強過ぎて食べられない事態は、いまだかつて経験した事がありませんし、空気に晒すと色が変わるといいますが、変わる前に炒めてしまえばいいだけの話なので、パス。玉葱半個も乱切り。鶏皮は三分割×三分割位にしておきます。

フライパンに少なめ油をひいて、最初は鶏皮。カリカリになるまでは炒めません。一応火が通ればオッケー(別にカロリーとか気にしてないので、味重視)。一旦取り出します。次に茄子。茄子は油を吸うので、足りないようなら適宜足しながら少ししんなりするまで炒めます。これも一旦取り出して、最後に玉葱。全体に火が通って透き通るまで炒めたら、茄子・鶏皮を戻し、用意しておいたあわせ調味料を加え、全体に味を馴染ませて完成。今回のあわせ調味料の中身は、味噌・紹興酒・砂糖・鷹の爪ですが、この辺は毎回適当。

平皿に盛ってご飯と別に食べてもいいのですが、こういうのはやっぱり、丼飯にドサッとかけるのが真骨頂だと思います。平皿に盛ると食べ残してしまいがちな美味いタレも、ご飯にしみこんでしっかり味わえますんで。いつも食べたい料理では無いんですが、たまにこういうジャンクくさい、脂ぎった料理もいいものです。

07/09/01(Sat)

帰りのスーパーで、手羽先一パック80円を見つけ、本気でしばし悩む私。この手羽先は鶏ガラの名前で売られており、本当に手羽先しか入ってません。肉はちょっぴりで、ほとんど骨と皮。でも、ものすごくいいダシが出るし、焼いて食えば少ないながらも結構美味い。しかしいかんせん面倒臭い。手羽元・手羽中と比べると骨の構造がやや複雑なので、キレイに食べるのに結構手間がかかり、手間の割には肉の量が少なくて報われないという代物。いや、最初からダシ用として売られてるんですけどね、ホントは。

で、結局今回は見送りました。つい最近手羽元を食べつくしたばかりだし、あんまり面倒臭い事をしたくないという気分だったもので。そこで、代替案として浮上したのが、秋刀魚1匹80円。多分、というか十中八九冷凍ものなんですけど、かまう事はありません。見たところ脂ののりも上々。コイツを一匹買ってきて、頭の方半分に塩振って焼いたのが、今日の夕食となりました。気がつけば九月。ほんの一週間前は暑くて死にそうだったのに、すっかり秋の気配です。そしてうちの食卓には秋刀魚。夏が過ぎてしまい、ちょい寂しい気もしますが、迎え撃つのは食欲の秋ですから。

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