2008年1月

<<前<<   >>次>>

08/01/31(Thu)

素麺は、生乾きの状態の時に二本の棒に麺をひっかけ、細く伸ばして乾燥させるそうなのですが、このひっかけたU字型の部分がロスになってしまいます。ここを集めたのが節麺。今回生まれて初めて貰って食べたんですけど、なかなか美味かった。業者の売り文句によると、“麺の中で一番力がかかるところなので美味い”のだそうです。

メニューは相変わらず、節麺ペペロンチーネ。袋に茹で時間を書いていなかったので、ちょっと困ったのですが、普通の素麺が固茹で1.5分なので、2分でいいんじゃなかろうかと勝手に決定。当然普通の素麺の1/4〜1/5くらいの長さしかないんですが、そこはショートパスタを使ったと思ってスルーします。

正直あんまり期待していなかったんですが、確かに結構美味かった。普通の素麺より美味いというのは、本当だと思います。コシと旨味が強く感じられ、なかなか好印象。次から節麺と素麺が並んでいたら、私は素麺を選ぶでしょう。しかし難点もいくつかあります。1. かさばる。U字型の麺がゴチャッと袋に入ってますから、キレイにまとまった素麺よりもずっとスペースをとります。おまけに、ゴチャッと入っているから折れやすい。2. 割と高い。どうせハンパものなんだから、安いだろうと思ったらさにあらず。ネットで調べると300gで450円。今時、汎用品のパスタだってこんなにしませんよ。標準的な素麺の単価は大体100g300円なのでその半額ですが、元々素麺は高過ぎるんです。あれじゃ、贈答用がメインになってしまうのは当然。

というわけで、今回は期せずして貰った節麺が意外に美味かったのですが、次に食べるのはいつの日になることでしょうか。

08/01/30(Wed)

私の得意料理の一つに、白菜やキャベツの浅漬けがあります。これは、白菜やキャベツをザク切りにし、塩で揉んだあと蜜柑の皮・鷹の爪・昆布を混ぜ込み、タッパーに入れてヒタヒタになるまで塩水を注いだものです。サラダに比べてずっと多くの野菜を一回に摂れるし、ドレッシングのような油分もないので、ヘルシーなのです。そして、ポイントがこの塩水の使い回し。

この浅漬け、最初は塩味のみのシンプルな味わいなのですが、何日もかけて食べていくうちに、乳酸菌と思われる菌が増殖して、酸味が出てきます。そして、いい感じになったと思った頃にそのロットが終了。当然この塩水が残ります。これを茶漉しに通し、細かな屑をさらってから、次のロットに注入。そう、これはまさに秘伝のタレ方式。夏場にこれをやろうとしても、高い気温で醗酵が進みすぎて無理なことも多いのですが、今の季節だと、むしろこっちの方が美味い。結果的に、新しい水と秘伝のタレが半々くらいになるので、極端に酸っぱくもなりません。

定食屋で出てくる漬物の上に、勝手に味の素がかけられていてガッカリする事がありますが、この秘伝のタレを使えば、味の素など使わなくとも旨味十分。ただし注意点が一つ。とにかく回転を早くしてガンガン回していくこと。いくら基本が塩水とはいえ、何日も放置していると食べられない状態になります。ヌカ床を毎日かき混ぜるように、毎日タッパーから浅漬けを取り出して、結果新鮮な空気を混ぜ込む事が重要なんだと思います。

08/01/29(Tue)

現状、畳の部屋に座卓を置いた上でパソコンを打ち、隣にはガスファンヒーターという布陣で冬を乗り切ろうとしているわけですが、最近このガスファンヒーターが不満。基本的に暖房は、私の部分だけ暖めてくれるといいのですが、最近の機械は賢過ぎるので、これが出来ません。部屋の温度が低いのでスイッチオン→猛烈な勢いでスタート→部屋全体がちょっと暖まってくる→トーンダウンというサイクルを繰り返すのですが、本音としてはそんなサイクル要りません。

出力が室温と勝手にリンクしてしまっているのが問題で、私としては最低の出力で淡々と暖めてくれるのがいいんですが、勝手なコンピュータ制御のせいで、これが出来ないんです。出力は温度設定でしか制御できないんですが、ということはつまり、どうあがいても室温と出力をリンクさせようってハラですよね。古式ゆかしい扇風機のように、強・中・弱だけのスイッチでいいんですけどねぇ。仕方がないので現在では、スイッチオン→暑くなってくる→スイッチオフという、最も原始的な操作で乗り切っています。

代替案として、ハロゲンヒーターを使うという手もありますが、アレはバカみたいに電気を食うので、ちきゅうにやさしく…もとい私の懐に優しくないからダメです。やはりコレも、私に火鉢を買えという天のお告げなのでしょうか。

08/01/28(Mon)

今朝は寒い、寒過ぎる。朝起きて、新聞をとりに外に出たら、今年初めて霜柱が立っていました。もうガキじゃないって事は十分に自覚してるんですが、当然ザクザク踏みました、当然でしょう。私は基本的には寒いのが苦手です。朝、布団から出る時間が30分遅くなる事が、その立派な証明。以前は嫌いでたまらなかった寒さですが、最近になって相変わらず苦手ではあるものの、悪くはないんじゃないかと思うようになりました。朝、布団からやっと這い出て、窓をバーンとあけて外の空気を入れると、さぁ一日が始まるぞってな感じになるんです。夏場だと、“ウェ〜ッ、今日も暑いよな…”と朝からうんざりするのとは対照的。頭もよく冴えますしね。

そうそう、先日東京で初雪が降りました。その数日前、天気予報はみごとに雪の予報を外していたので、また嘘か?と思ったらすみません、当たりました。暖かい部屋の中から見る雪は、案外キレイで良いものですね。外に出かけなきゃいけない用事があると、さすがに辟易しますんで、私の雪との親和度はまだまだのようですが。二月は一月にもまして寒いんでしょうね。でも、それを過ぎれば初春です。ちょっとフライング過ぎますが、先日花屋の店先で桜を見かけました。無論、温室栽培物なんですが、春の足音のコダマを感じたような気がしましたよ。

08/01/27(Sun)

今日は久しぶりにマグロのアラ購入。マグロの価格高騰でか、すっかり姿を消していたのですが、先日なぜかスーパーにポコッと現れたので買いました、1パック200円。アラを選ぶ時のポイントはまず鮮度。鮮度が落ちていると、特に血合いなんて食えたもんじゃありませんが、スーパーに出るアラは、大体が市場で買ってきた大きなブロックを解体して出た余りものなので、ほぼ問題はありません。そして部位。血合いも美味いんですが、より美味いのは筋。生では食えない筋も、火を通すと絶品。尻尾の付け根の筋だらけのところなんて超理想ですが、なかなか出ません。今回のは、血合いと筋が7:3くらい。ちょっと筋が少ないですが、久しぶりだし、コレを逃すと次はいつ出るか分からないので、贅沢は言えません。

帰宅したら何はさておき、アラを一口大に切り、醤油と味醂を振りかけて冷蔵庫に仕舞います。夕食時にはすっかり味がしみこんでいるので、小麦粉を少しつけて照り焼きにします。食べるのは比較的傷みの早い血合いの部分から。新鮮な血合いは野趣に溢れ、魚というよりは肉のような食感ですが、外ではほとんどお目にかかる機会はありません。料理本でも、まず捨てろって書かれてますしね。勿体ないことです。先日の蕎麦。麺はペペロンチーネに、タレは煮物に使っているのですが、行き先に困って捨てようとしていた小袋入りの七味唐辛子をココが出番とばかりにかけてみたら、結構合いました。今回のマグロアラで全部使ってしまおうと思います。

今回のアラは大体4〜5日分。ターニングポイントを過ぎた辺りで、芽が出始めてとっとと処分を要するニンニクを潰し入れ、消費と気分転換を図る予定。七味もニンニクも一緒に消費出来て、少し得した気分です。

08/01/26(Sat)

冷蔵庫の片隅にある葱・味噌汁にして約十回分、十日待ってたら多分食べられない状態になりそうなのと、芽吹き始めてしまったニンニクを急遽使わなきゃならなくなりました。何度か書いていることですが、一人暮らしは“食べたいもの”より“食べなきゃいけないもの”です。幸い冷ご飯もあることなので、このラインナップで手早く作れるものといえば、葱炒飯。

葱全部は小口に切り、ニンニクは包丁の腹で潰して微塵切り。干し肉はスライス1枚を小さく微塵切り。材料は以上。具を多くすれば豪華には見えますが、美味しくなるってわけじゃないですから。フライパンに胡麻油とサラダ油を半々に入れ(胡麻油だけだとくどくなるので)、ニンニクを弱火で炒めて香りを出します。ある程度香りが出てきたら、火を中火程度に上げ、葱投入。しんなりするまでごく手早く炒めます。

今度は火を最強に上げ、冷ご飯・干し肉・塩を投入(胡椒は必要性を感じないので使いません)。あとは炒めるだけですが、二つコツがあります。冷ご飯は当然タッパーの形をしていますんで、崩すのに手間取ると味が落ちます。そこで、崩すのはお玉の腹を使います。中華料理店のやり方ですね。しかし、後述するようにうちでは煽りをやらないので、お玉のままでは混ぜるのに不便。そこで、一通り崩し終わったら、木ベラに持ち替えます。これが一つ目。

そして二つ目。煽りません。煽りは見た目カッコイイですし、私も一時凝りましたが、コレは業務用の強火力で調理をする際に、中華鍋の温度を下げるためにやるもので(下げないと焦げる)、一般家庭のタダでさえ火力の低いコンロでコレをやると、温度が下がり過ぎて炒飯がパラッとなりません。そこで、見た目は悪いですが、フライパンは置きっぱなし。ひたすら木ベラで中を混ぜます。

本当なら、卵を入れるのがベストのこの料理、今回はストックがなかったので省きましたが、冷ご飯があって、ちょっと目先を変えたいときにはぴったりです。応用範囲も広いですしね。

08/01/25(Fri)

最近、週刊モーニングで不定期連載の“昨日何たべた?”というマンガが面白い。“クッキングパパ”以外に読む料理漫画ができて、嬉しいかぎりです。同居する弁護士の男と美容師の男、ゲイのカップルの日常生活を描いたもので、料理をするのは主に弁護士の男の方。職業柄お金に困っているはずはないんですが、油揚げの2枚特売を目の前に、頭の中でしっかり二人で食べきれるメニューをシュミレーションしてから買うなど、“自分もそうだよな〜”と思ってしまいます。

ドロドロした人間関係や描写は一切無し。深いゲイの描写なんて読みたくもないんで、私にはちょうど良いです。というかこの漫画、ゲイのカップルを主人公にとりあげた意義があまり感じられません。普通の男女カップルでも全く問題なかったと思うんですが、その辺は作者のコダワリなのでしょう。画風は極めてアッサリしていて、(あまり読んだことないけど)柴門ふみ風?。話の筋も、特に際立った盛り上がりもなく、毎回すらっと終わってしまいますが、なかなかに味わい深い。不定期連載なんで、いつも読めるとは限らないのが難ですが、モーニングを手にとる機会があったら是非。ちなみに、公式ブログによると二人の一ヶ月の食費は2万5千円という設定らしいです。

08/01/24(Thu)

実家からサルベージしてきたウドンをやっと食べ尽くし、次のステージである蕎麦に移行しました。乾蕎麦・半生蕎麦あわせて1kgちょっと。まぁ楽勝でしょう。問題はタレをどうするか。一応付属のタレが付いているんですが、さすがにコレは不味くて使えないので、ペットボトルにまとめておいて、煮物などの当たり障りない料理に転用します。最も王道なのは、まとめて自作しておく事ですが、その時頭に声が響きました。“同じ麺だろ?ペペッちゃえよ。”

私はよくウドンでペペロンチーネを作ります。蕎麦でやった事はありませんし、そんなの聞いたこともありませんが、同じ麺類ですから、やってやれない事はないでしょう。欧米でも蕎麦は、蕎麦クレープなどの形で広く使われていますから、オリーブ油やニンニクとの相性も悪くないはず。何より、台所の隅のニンニクの中には、芽吹き始めているものがあり、春になって気温が上がってしまう前に、なるべく食べとかなきゃいけないという事情もあります。

というわけで、蕎麦ペペ。作り方は普通のペペロンチーネと全く一緒。温めたオリーブ油に潰して刻んだニンニク・鷹の爪を入れ、香りを引き出したら、スライスした玉葱を入れてゆっくり炒めます。干し肉を小さく刻んだやつも投入。玉葱がくったりしてやや茶色くなったら、固めに茹でた蕎麦を入れ、塩・胡椒で味を決めつつ玉葱とオリーブ油を全体に絡めます。皿に盛って、上から粉チーズとパセリを振りかけて完成。何のアレンジもしてません、本当に麺を蕎麦に変えただけの蕎麦ペペ。

実際食べてみると、別にキワモノでも何でもなく、普通に美味いです。特に、粉チーズと蕎麦の相性が良いのにビックリ。オリーブ油であえる形にしても、別段不都合は感じません。ただし、茹で蕎麦を使うと多分柔らか過ぎてダメでしょう。部屋に飽きるほど乾蕎麦があるという方、試してみるといいんではないでしょうか。

08/01/23(Wed)

冬野菜の中で何が一番好きかと訊かれたら、大根やキャベツの事も頭をよぎりますけど、やっぱり白菜です。というわけで、今日は並み居る野菜を押しのけて、大きな白菜を一玉買い178円。これが半玉になると98円、1/4玉になると58円とどんどん値段が上がっていくのです。いくら私が一人暮らしとて、外から葉を剥いて使いさえすれば、白菜の一玉くらい傷む前に楽々使い切る事が出来ます。

そして白菜といえば、鍋も事も頭をよぎりますけど、毎回私が作ってしまうのはオヒタシ。白菜の葉10枚ほどをたっぷりのお湯で茹で、笊で水を切って食べやすい大きさに切ってから絞り、塩・醤油・鰹節で味をつけるだけの料理で、私はこれが大好きなのです。塩で揉んで、ミカンの皮・鷹の爪・昆布と混ぜて作る浅漬けも捨てがたいんですけど、このオヒタシと比べてしまうとやっぱり次点止まり。

そして、こちらではあまり作れませんが、実はこのオヒタシよりも好きなのが、ホウレンソウと釜揚げちりめんのオヒタシ。作り方は白菜バージョンとほぼ一緒。鰹節の代わりに釜揚げちりめんを使うだけです。東京では、新鮮な釜揚げちりめんを安くゲットできないので、すっかりご無沙汰。帰省した時だけのご馳走になっています。といっても、こんなんで喜ぶくらいなんで、安いものですが…。

08/01/22(Tue)

友人から北海道土産の定番、イカ飯(2個入り・真空パック)を貰いました。この真空パックがよく出来てるんです。一般的にこういうのをそのまま電子レンジで温めようとすると、中で膨張した空気や水蒸気が行き所を失って破裂するのですが、この真空パックは電子レンジで温めた際に初めて機能する穴が開いており、空気や水蒸気を逃がすので、そのまま温める事が出来るんです。顧客にどこまで無精を許すんだろうと、半ば呆れて半ば感心。

で、肝心のお味ですが、名物に…の格言通り…。いや、イカ飯のポテンシャルは高いと思うんです。自分で作ってみたことも何度もありますし。でも、こうやって売ってるやつはイマイチですね。味が濃過ぎ&旨味が強すぎ。火が通り過ぎててイカが臭いetc。土産に貰っておきながらひどい人間です、自分。

自宅でイカ飯を作る際は、わざわざ胴体にご飯を詰め込む必要はないと思います。ワタを抜いて爪をこそげとったイカを(皮は剥く必要なし)、ミミやゲソも一緒くたにして一口大に切り、昆布を入れて薄く醤油味で炊いたご飯の蒸らし直前に放り込んでから、食べる前にザックリ混ぜるだけ。近所のスーパーで100円特売で買ったスルメイカで作っても、プリプリしたイカが相当美味い。おまけに1パイで家族四人分くらいが楽々出来る。私は、ワタに塩振って一晩水を抜き、ラップで包んで蒸したものを添え、コレを箸で崩しながら本体のイカ飯を食します。ワタ好きにはタマラン味となりますよ。

08/01/21(Mon)

昨夜から散々天気予報で“今朝の東京は大雪になるぞ〜”って脅かされていたので、半ば期待しながら朝起きてカーテンを開けると、そこは一面の普通の景色。天気予報、大ハズレです。小さい頃から緊急事態(深刻なものは除く)が大好きな性分で、台風が来て学校が臨時休校になったり、停電したりすると、大人達が深刻そうな顔をしているのを横目に、実は内心嬉しかったものでした。三つ子の魂百まで。

東京は雪に慣れていないので、数センチ雪が積もっただけでバスや電車など公共機関のダイヤは大きく乱れます。それはそれで大変なことなんだろうけれど、この歳になってもどこかそのドタバタを面白がってしまいます。職場などでは深刻そうな顔をして同僚に向かい“雪で交通事故がおきなきゃ良いんですけど”なんて言いながら、内心ではもっと降らんかなとか思ってる、とんでもない人間なんです、私は。

テレビやラジオでは、深刻そうな声で“雪で各地のダイヤが大幅に乱れてます”なんて言ってますけど、所詮全国で何人かが、滑ってどっかの骨を折ったり、車のブレーキングを誤って交通事故が起きたり、その程度。都心では珍しいせっかくの雪なんですから、“雪ふってま〜す、キレイですね〜”くらい能天気なニュースがあってもいいんじゃないですかねぇ。深刻ぶってても、世の中明るくなりませんぜ。

08/01/20(Sun)

昨年から淡々と食べ続けてきた浅利の佃煮がとうとうあと一食分になりまして、どうせ洗ってしまうタッパーですから、こういう時は炊き込みご飯です。要するに、佃煮を固形醤油ととらえてしまうわけです。佃煮は小さく切り直し、タッパーに少量の水を入れてから、蓋をしてシェイク。タッパーの中についていた醤油分がすっかり洗われて水に移りますんで、この水と刻んだ佃煮、そしてそこに更に油揚げを小さくを刻んだものを加えて、普通の水加減でご飯を炊きます。

残り物利用と侮るなかれ、タッパーに残った醤油分で、2合半の炊き込みご飯が普通に炊けてしまうんです。炊きあがりの鍋の蓋を開け、蒸らす前にザックリしゃもじでかき混ぜると立ち昇る、仄かな磯の香りと醤油のいい匂い。常々思ってるんですが、炊き込みご飯というのは、元々余り物で作るものなんじゃないでしょうか。煮物の余りを切り直して炊けば五目炊き込みご飯だし、鰹の刺身の残りを入れて炊けば、鰹飯になります。気張ってイチから材料を集めようとするのではなくて、その辺にあるものをちょこっと横取りしてきてご飯と一緒に炊いても、そうそう失敗するものではないんです。特に佃煮系、基本的に何の佃煮でも、美味しい炊き込みご飯になりますよ。

08/01/19(Sat)

先日ピーナッツ味噌にした落花生が随分残ってました。当初の予定では、ピーナッツ味噌第二弾にしようと思っていたのですが、思いのほかピーナッツ味噌の減りが悪い。ピーナッツ味噌自体は美味いんですが、ほんのちょっとでご飯がモリモリ食べられてしまうものだから、結果的にほとんど減らないんです。このままだと、部屋の隅に延と々居座ることになるので、当初の予定を変更してバターピーナッツならぬサラダ油ピーナッツに加工しました。

何はさておき、残る落花生の殻を全部外します。実はこれが一番面倒くさい作業。ここを乗り切ってしまえば、あとは楽勝なのでガッツで頑張ります。殻を外すと、拍子抜けするほど嵩が減ってしまい、ややガッカリ。目分量でタッパー一杯くらいあるかと思っていたら、実際はその半分しかありませんでした。実家で作ったものなので、未成熟のものが結構入っていて、ロスも多かったんですけどね。

フライパンにサラダ油を薄くひき、剥いた落花生を炒めます。多分バターの方が美味いんですが、このためだけに買ってくるのもアホらしいので、あるもので済ませます。5分ほど弱火で炒め、表面にうっすらと焦げ目がついてきたら、塩をパラリと振って完成。一般的に食べ物は作りたてが美味しいのですが、サラダ油ピーナッツは例外。熱々で食べると、何とも気味の悪い歯応えで、ちっとも美味くありません(経験者談)。食べるのは、必ずキッチリ冷ましてから。市販のバターピーナッツよりも数段美味い…気がします。もし万が一、生の落花生が手に入ったらお試しあれ。面倒臭いだけの事はありますよ。

08/01/18(Fri)

先日書いたウドンと並んで、今週は野菜整理週間。今週末にでも実家から野菜が送られてくるらしいので、その前にある程度整理しとかなきゃなりません。本日槍玉にあがったのは、人参とジャガイモ。私、多分人参はそんなに好きじゃないんです。椎茸は食べられないくらい嫌いですが、人参は普通に食べられます。でも、色々選択肢があると、ついつい一番最後になってしまう、そういうポジション。特に、煮た人参が苦手。サッと煮たやつはいいんですが、じっくりと煮た人参が放つ、独特な匂いがどうも嫌。

あと、こっちの理由の方が大きいんですが、固くて切るのが面倒。うちで人参というと、大概キンピラにしてしまうのですが、千六本に切るのが面倒なんです。径が細いしね。大根だったら、全然苦にならないんですけど。というわけで、一品目は人参のキンピラ。人参を皮ごと千六本に刻み、これまた刻んだ油揚げと一緒に、胡麻油で軽く炒め、鷹の爪で辛味をつけてから、醤油・塩・味醂で甘辛く仕上げたもの。コレは割と好きで、タッパーいっぱい作っておいても、いつの間にか無くなります。

二品目は、蒸した人参とジャガイモの胡麻味噌あえ。人参とジャガイモを皮ごと乱切りにして蒸します。片手鍋に味噌と味醂を入れ、味噌をゆるめながらアルコールを飛ばします。砂糖と塩で味を決め、すり胡麻を大量に入れたものに、先ほど蒸した人参とジャガイモを絡めれば完成。片手まで作れる割に、常備菜として活躍してくれます。

あと、どうにかしなきゃいけない野菜は、キャベツと長ネギ。こっちは難易度がずっと低いので、どうにでもなりそうです。

08/01/17(Thu)

実家から持ってきたウドンがあまりにも多く、部屋の隅を占拠しているのが嫌になってきたので、今週はウドン強化月間。とにかくウドンを食べようというわけです。私は自分でウドンを打つ時は極細、ウドン屋さんで普通に出てくるウドンの半分くらいの太さにします。こうすると茹で時間が短くて済むし、何より食べやすい。しかし、今家にあるウドンは全て標準サイズ。いつもなら4分で済む茹で時間が、何と12分もかかってしまうのです。おまけにこのウドン、あんまり美味くない…。

それはさておき、美味いウドンなら醤油と鰹節でぶっかけウドンにするんですが、このウドンは、麺自体があんまり美味くないし、何より寒いもんだから、ぶっかけウドンはパス。寒い日の定番といえば、鍋焼きウドンですが、これをやるとどうしても麺が柔らかくなり過ぎるので、こちらもパス。確かに、体は温まりますけどね。

というわけで、作ったのは醤油味の焼きソバならぬ焼きウドン。まず、使えそうな野菜をかき集めます。台所にあったのは、ジャガイモ・玉葱・人参・キャベツ。十分でしょう。ジャガイモ・人参は千六本、玉葱は薄切り、キャベツはザク切りにします。これらを油をひいたフライパンでサッと炒め、頃合を見て茹でたウドンを投入。塩と醤油で味を決めたら、火を止めて鰹節を多めに入れ、ザッとかき混ぜて完成。皿に盛って、上から青海苔を散らします。誰でも出来るくらい簡単。おまけに、それ自体では大して美味くない麺も、ある程度はカバーできて、そこそこの満足度。エビ・豚肉・半熟目玉焼きなどをトッピングすれば、簡単にグレードアップも出来ます。残るウドンはあと10食分…。

08/01/16(Wed)

今朝、新聞を新聞受けにとりに行き、フッと気がついたんですが、ここひと月ほどの間、入るチラシの数が激減しています。以前はそりゃもう大変で、寿司・ピザ・中華から赤帽・便利屋まで、ありとあらゆるチラシが毎日のように入っていたものですが、そういえばここ最近、サッパリ入らなくなりました。株価がどんどん下がって、景況感が悪化している…からではなく、寒くてポスティングの人員が集まらないんでしょうね。

それにしても、こうやってポストに入っていたチラシって、本当に何の役にも立ちません。裏が白いコピー用紙なら、メモにも使えるのですが、デリバリーのチラシは立派なフルカラー写真印刷で、赤帽・便利屋系は両面みっちりシッカリ印刷がなされていて、再利用する場所がない。仕方がないので、古新聞に挟んで古紙回収の日に出してます。

寒さは例年2月が底。3月に入ればドンドン暖かくなってくるのでしょうが、それにつれ、ポストのチラシの数も増えてくるでしょう。失礼な話ですが、春になって昆虫が活動を始めるのを連想してしまいました。

08/01/15(Tue)

先日のピーナッツ味噌で、炊き立てのご飯を食べました。これが、美味い!ピーナッツの香ばしい香り、程よい味噌の甘さ。理性のリミッターを外せば、醤油皿に盛ったピーナッツ味噌だけで、ご飯2合は軽く食べられてしまいそうです。昨年末に書いたように、体重の急な増加に危機感を覚えた私は、現在ご飯減量中。1食1合→0.8合で、茶碗にすると軽く盛って2杯。これで体重が維持できてしまうのだから、いかに毎日運動してないかって事ですよ。

全然比較になりませんが、鎌倉時代の日本の武士は、1日5合のご飯を食べたそうです。ただし、副菜はごく少なく、味噌汁と漬物少しと煮物とか、そんなもの。でも、その食事で、重い鎧を着て刀を振り回し合戦ができたんですから、人間の体というのはうまく出来てるもんです。昔は技術が進んでなくて、米の精米率も低かったでしょうから、結果的に玄米からビタミンやミネラルを摂取できてたんでしょう。うろ覚えですが、確かミャンマーの農村部辺りでは、現在もこういう食生活で農耕生活をしているはず。

それに比べて現代人は不自由なもんです。肉・魚・野菜・果物etcを1日30品目摂らないと健康が保てないといわれ、こんなに豊かで何でもあるのに、多くの人が栄養バランスを崩してビタミン剤などの錠剤に頼っている。どこか歪んでいる気がしなくもないですね。

08/01/14(Mon)

実家からの荷物の中に、殻付落花生が入っていました。これは、ビール大好きな母が、酒の肴とすべく今年から強く主張して栽培を始めたものですが、酒を飲まない私にとっては…。無論一番オーソドックスなのは煎り落花生ですが、それだとあまりに芸がないし、第一ご飯のおかずとしてはイマイチ。というわけで、一度作ってみたかったピーナッツ味噌を作ってみました。

こういう時にネットは便利ですね。googleさんにピーナッツ味噌・レシピとキーワードを入れれば、あっという間に作り方ゲット。まず、落花生の殻を外します。茶色い薄い皮は、外すという流派とそのままでいいという流派がありましたが、手抜きが好きな私は当然易きに流れまして、皮はそのまま。それを胡麻油をひいたフライパンでじっくり5分ほど炒めて火を通します。そこに味噌と砂糖を入れ、練り合わせて冷ませば、それで完成。味噌と砂糖の量は、細かく指定してあるレシピもあったのですが、適当で良しというレシピもあって、易きに流れる私は以下同上。

ただし、体感としては相当砂糖を入れます。甘さは冷めると薄くなるのがセオリーなので、熱々の状態で味をみて、やや甘過ぎるなってくらいがベスト。冷めるとそうでもなくなります。んで完成したこのピーナッツ味噌、自分で言うのもなんですが、危険なくらいご飯が進みます。親指の爪に乗るくらいの量で、茶碗一杯は軽い。味噌の風味とピーナッツの香ばしさが絶妙にマッチしているのです。作り方も簡単で、10分もあれば出来てしまいますし、実は大豆でも作れます。絶対また作ってしまうと思いますね。

08/01/13(Sun)

正月に実家でテレビをボーッと見てまして(相変わらず正月のテレビ番組は、通常時に輪をかけてつまらないですね)、ある料理番組に目が止まりました。別に仰々しいグルメには全く興味ナシなんですが、テレビだと料理人の手元がキチンと映るので、非常に勉強になります。その時のは中華の料理人。デカイ中華包丁をマナイタと水平に寝かせ、人参を薄くスライスしてから千六本に切っていたのですが、やっぱりプロ、その仕草が美しい。

実はコレ、私が最も苦手としているテクニックです。コレをする際には、左手で食材を押さえてなきゃいけないんですが、どうしてもその手を刃の前に晒すことになり、怖くて自信を持った刃使いが出来ないんです。自信が無いもんだから、スライスの厚さも不均一になってしまう。いや、注意力を集中して一心にやれば出来なくもないですが、そんなんでは日々のルーティーンに組み込めないので、ダメです。

というわけで、現在毎日この水平スライスの訓練中。今日の味噌汁の具は千六本に切ったジャガイモ、ワカメ、刻み葱です。人参のキンピラなんかも混ぜて、数ヶ月やり続ければ、それなりに決まると思うんですけどね〜。ちなみに、相変わらずスライサー系には頼りません。包丁一本でアレもコレもできるってのがカッコイイと思ってるので。合理的じゃありませんけどね。

08/01/12(Sat)

東京に戻ってきて約一週間。やっと体調が戻ってきました。普通逆ですよね。一人暮らしだと食生活や生活のリズムが崩れ、体調が悪くなるというのが定説。しかし、私の場合は一人暮らしの方が体調が良いのです。思うにこれは、食事の違い。実家の食事はほぼ全て母が作り、私はちょっと手伝う程度なのですが、とにかく肉・魚が多い。母は、動物性のものを沢山食べないと健康は維持できないという考えで、野菜はほんの添え物程度。魚のフライと生姜焼きが同じ食卓にのぼるなんて日常茶飯事です。ただし、レトルト食品や冷凍食品は基本的に使いません。ここは私と同じ。

対して私は、圧倒的に野菜中心。使う食材の重量比率をとると、多分95%は野菜系になります。魚や肉は、食材というよりもダシという扱い。ですから、実質的にはベジタリアンと言えるかもしれません。ただし、別に魚や肉を食べるのは、生命の命を絶つことだから避けるべきだ、なんて全然思ってません。経験則上、こうすると体調が良いから、それだけです。で、こういう食事をして何が一番目に見えて違うかって言うと、ちょっとアレな話ですが、大です。こちらでは毎朝キチンとスッと出て、紙が要らないくらいです(いや、使いますよ、実際は)。しかし、実家に帰ると、それが不規則になり、紙が要るようになります。その爽快感が全然違うわけです。無論、大をするために食事をしているわけではないので、あくまで結果論ですが、“自分は今健康だ”と実感できるのは大きい。

じゃぁ、完全にベジタリアンになりゃ良いじゃないかというと、そういうわけにもいきません。何度か実験したのですが、完全に肉・魚を断つと、数日で口内炎が出来てしまいます。肉や魚にも、毎日の活動に必要な栄養素が含まれているわけで、ある程度はそれらも食えって事らしいです。ありふれた結論ですが、色々食べなきゃダメ・ただし野菜多目で、というのが王道なのかなと思います。

08/01/11(Fri)

うちの台所の隅には、柿が一段で入ってきたごく浅い段ボール箱(蓋は切り取り済み)が置いてあって、常温で保存できる玉葱・ニンニクといった野菜類、リンゴ・ミカンのような果物類、切干大根など当座使う乾物類を入れています。で、ここから先は割とどうでもいい話なんですが、根が几帳面なもので、雑然と放り込んでも全く支障はないものを、常にキチンと並べてしまうんです。

たとえば、リンゴが9個入っていたとしたら3*3ですが、1個食べてしまって8個になると2*4に組み替えます。更に2個食べて6個になると2*3にするか3*2にするか、これは迷い所で、他の食材の状況から総合的に考えて結論を出さねばなりません。また、リンゴの組み方の変化は、当然他の食材の配置にも影響を及ぼします。リンゴ9個の時はこっちに入っていた玉葱を、8個になったらあっちに持っていくなんて日常茶飯事。また、リンゴは次の1個が取り出しやすい状況にしておけば、上に何かを乗せるのも可なので、このミカンをこのリンゴ4個で出来た凹みに入れておこうとか、そういう立体的な配置も考えねばなりません。

重宝するのはビニール袋に入った乾物類で、これらはフレキシブルに形が変えられるので配置の穴埋めに使えるうえに、軽いので比較的何の上にも乗せる事が出来ます。などなど…役に立たないノウハウが盛り沢山蓄積されつつあります。まぁ過度に几帳面なヤツの戯言と思ってください。本人すら、どうでもいいと思いながら止められないでいるくらいなんですから。

08/01/10(Thu)

冬キャベツが一玉98円だったので、喜んで買ってきました。しばらくはキャベツ三昧です。冬キャベツは冬の寒さに耐えるためでしょう、春キャベツよりも随分固い。特に外葉の部分はとっても固い。そこで、外から1/3くらいの部分はマリネにしてしまいます。葉を破ってしまっても最終的には何の影響も無いんですが、気分的なものから、なるべく破らないようにキレイに剥き、太い葉脈部分を二等辺三角形型に切り取ります。ここは、当然捨てずに薄切りにして混ぜます。葉の部分はザク切り。

これを春キャベツよりもやや長めの時間をかけ、やわらかく茹でます。好みの固さに茹であがったら、酢・オリーブ油・塩胡椒であえて完成。あえて余計な調味料は入れてないので、大概の主菜と違和感なくあわせられて便利。

そして、むしろ使いやすいのは内側の柔らかい葉の部分。初日はこれまたオーソドックスに味噌汁の具にしました。キャベツは火を通すと甘味が増します。内側の方の柔らかい部分はなおさらこの傾向が強い。よって、このキャベツの旨味を生かすために、具はゴチャゴチャ入れず、シンプルにキャベツとワカメのみ。ただ、あまり火を通し過ぎると今度は葉のシャキシャキ感や爽やかな香りが失われるので、注意します。反対に、キャベツはクタクタになるまで火を通した方が美味いという人もいますけどね。この時期は気温が低いので、かさばるキャベツ玉を部屋の隅に転がして置けるので、冷蔵庫の中身を圧迫せず助かっています。あと一週間は楽しめそうですよ、このキャベツ。

08/01/09(Wed)

毎年恒例になりつつある、干し肉の仕込をしました。豚バラを塩漬けにして干したもので、熟成が進み&カチカチになった生ハムのような感じ。パスタやポテトサラダなどにベーコン代わりに使うのですが、ベーコンと違い燻製臭さがなく、更に汎用性は広いです。保存性が非常に高く、ほんの少しで旨味を得られるので、一年間かけてゆっくり使えるのも重宝します。

使うのは豚バラと塩だけ。今年は約1.3kgの豚バラの塊を買ってきました。よく見かける豚バラは、肉と脂が交互に重なった棒状のものですが、今回買ったのはこれが横に繋がった分厚いシート状のもの。これを市販のものよりもやや太くなるように、四つに切り分けます。豚バラにたっぷりの塩を擦りこみ、買ったときに入っていた発泡トレイに戻して、上からも更に塩を振りかけます。それをスーパーのレジ袋に入れ、グルグル巻いて密封してから冷蔵庫にしまえば、とりあえず今日の作業は完了。

今後の作業予定は以下の感じです。今後三日ほどは塩に引っぱられて豚バラから水が出るので、毎日その水を捨てます。念のために更に数日待ち、水が完全に出なくなったことを確認してから、熟成に入ります。熟成といっても、冷蔵庫の中で一ヶ月ほど放置するだけですが。その後、軒下で雨に注意しながら、一ヶ月かけて全体がカチカチになるまで干します。それで終わり。特に難しい事は何にもありません。ただ、全工程に2ヶ月という相当長い期間がかかるだけ。興味のある方は、チャレンジしてみると良いんではないでしょうか。

08/01/08(Tue)

今回の帰省の収穫の一つは、アームウォーマー・レッグウォーマーの良さを発見したことにあります。正直ジジムサイとバカにしてたんですけどね、これが温かいんですよ。思わず実家から1セット奪ってきました。どちらもフリース製。アームウォーマーは肘から手首まで、レッグウォーマーは膝から踝までをカバーします。

現在身につけているもの:ニットキャップ・ネックウォーマー(以上、首から上)、Tシャツ・登山用下着・セーター・ドテラ・アームウォーマー(以上、上半身)、パンツ・登山用下着・ズボン・靴下・レッグウォーマー(以上、下半身)。これだけ着ていると、室温が10度を少々切るくらいでは、暖房のスイッチを入れる必要がなくなります。何というエコライフでしょうか。

ただし、難点がいくつか。仕事にいくべと着替えをしようとすると、当然ですが夏場の数倍の時間がかかります。また、着替えた後はそこに小さな山ができ、あまり美しくない光景になります。また、ゴミ出しに行くのがやや恥ずかしいです。まぁ、他人に不快感を与える服装ではないんで、一応セーフということにしていますが。ちなみにパソコンの前では、いつも寝る時に使っている毛布を引っぱってきて膝掛けに。笑えるほど貧乏臭い格好で、現在更新を行っております。

08/01/07(Mon)

今回の帰省で、図らずも地方って本当に苦しいんだなということを実感しました。うちに水道がきたんです。この辺は本当にド田舎なので、下水道はおろか上水道も通ってなかったんですが、ついに上水道(のみ)開通。でもね、本当はそんなの誰も要らないんですよ。うちの辺りは地下水に恵まれていて、年間を通して井戸水が枯れた事がありません。近隣に工場なども皆無なので、汚染とも無縁。なのに何で上水道を通すかっていうと、仕事が必要だからなんですね。いわゆるあぜ道がバンバン拡張工事されて、軽トラが入れるような農道になっています。これも、うちの親なんかに言わせるとあんまり必要じゃないんです。仕事が必要だから。

地方はものすごい不景気で、大型の土木工事なんてありません。東京だったら、先日開通した山手通り拡張工事の様に、やろうと思えばいくらでも仕事あるんですけど、田舎はねぇ…。それでもそういう仕事で生計を立てている人がいる以上、ゼロには出来ないんですね。でもその反面、何か変、とも思います。その財源は(私は払ってないけど)地方税です。それを使って、こうやって明らかに無駄な工事をして、干上がった土木関係者を潤す…。何となく納得いきません。もう、地方が自立していくのは一部例外を除いて無理なんじゃないかと思います。じゃあどうするか。極論すれば、地方を切り捨てるか、地方にばら撒くか、のどっちか。世知辛いですねぇ。あんまりこの日記らしくないことを書いてしまいましたが、あと十年後いや五年後、地方がどうなっているのか、相当怖い気がしましたよ、今回の帰省では。

08/01/06(Sun)

今回の帰省の戦果 蕎麦(乾麺)500g、ウドン(同左)1.5kg:うちの両親は米大好き族なので、麺類は貰っても放置されます。しかし、大人の世界では“この前はありがとう、とっても美味しかった。”とお礼を言う事になっているので、相手はうちが麺類を食べない家であると知る事はありません。したがって、放置のままたまりっぱなし。モッタイナイので、全部東京行きです。山芋一本:擦るのが面倒だという理由により、放置。本当に母と私には血縁関係があるのでしょうか?東京行き。

胡麻油・オリーブ油500mlボトル各2本:実家ではサラダ油しか油とはみなされません。ドレッシング系は全て市販のドレッシングを買ってきます。よって東京行き。桃缶:イトコが岡山の人と結婚し、その際の引き出物で貰った桃缶。当然その辺で売っているものよりずっと高級品。缶がプルトップ式じゃないという理由で放置(考えられん…)。私も買ってまでは食べませんが、置いとくのもモッタイナイので、東京行き。湯葉の煮物真空パック:実家では日頃食べ慣れないものを冒険して食べようとはしません。これも貰ったまま放置されていたのを、サルベージして東京便へ。全国的に割と有名な焼酎:うちではビール・日本酒しか酒とはみなされません。私は一切飲みませんが、いつも何かとお世話になっている喫茶店周辺に呑み助が多いので、ギフトとして東京行き。

押し付けられようとしたが断ったもの 石鹸各種・シャンプー・リンス等:私は無香料の石鹸しか使わないので、一般的なキツイ香料入りの石鹸類は貰っても使い道がありません。タオル各種:3年分程度のストックがあり、これ以上は現段階では不要。洗濯洗剤・食器洗剤:同左理由から、やっぱりイラネ。大量のビール:飲まないので、貰ってもしかたなし。大量のポケットティッシュ:なぜこんなものがあるのやら?駐車場のおっちゃんに押し付けられたとか…、不要。

全般的に微妙なラインナップですが、まぁこんなもんですか。

08/01/05(Sat)

今日は朝も早くから庭の草をとる。うちは結構大きな純和風の庭があって、維持管理が地味に大変。放っておくとあっという間に草ぼうぼうで、特に苔の生えている部分が壊滅するので、毎日少しずつでも草とりが必要なんです。無論いつもは父母がやってるんですが、帰省した時くらいは手伝わないとね。

昔は大嫌いだったこの草とり。最近は案外好き。とにかく無心になって、淡々と目の前の草をとる。最近やっと、実は草とりが好きという母親の言葉の意味が少し分かってきました。以前はそんな酔狂な…としか思ってなかったんですけどね。私が掃除をマメにするようになったのは、母の影響が大きいと思います。料理は誰だろう?家族には料理好きはいないんですけど。

草とりの極意は、とにかく余計な事を考えずに目の前の草をとること。そうやってしばらくすると、だんだん心の中が無になっていきます。手は機械的に草をとり、頭は何にも考えていない。瞑想と似た効果があるような気がします。おまけに雑草が無くなるという実利付き。いいもんですよ、草とりは。

08/01/04(Fri)

今日も今日とて、茶を飲みミカンを食べながら、その辺に転がっている雑誌をめくる。実家にいると、日頃は絶対に手にとらないような雑誌に目を通すようになるのが面白い。その代表格がクロワッサン。今ではその影響力も随分下火になったと思うけど、うちの母が若い頃はまさに絶頂期で、母親も時々買ってるみたいです。

私が手にとった号のテーマは、今時のエコ。エコの一番の基本は、モノの消費を抑えること。でも、こういう雑誌は企業の広告収入で成り立っている部分が大きいから、モノは売らなきゃいけない。その辺のジレンマがよく出ているので、意地悪な目で見る私にはとっても面白い。

たとえば車。ハイブリッドカーに買い換えろ〜買い換えろ〜と念仏のように書いてるんだけど、本当にハイブリッドカーってエコ?充電して走るって事は、どっかの発電所で電気を作らなきゃいけないわけで、日本の電力の相当量はいまだに火力発電なわけで、それってエコなの?送電時のロスまで考えると、燃費のいい車に必要な時だけ乗るってのが一番エコな気がするんですよね。たとえばドイツのエコロジーへの取り組みは本物だと思うけど、日本のエコは一時前に流行った“ラグジュアリー”みたいに、消費を刺激する冠句でしかないんだなと思います。国民性の違い以外にも原因がありそうなんだけど、イマイチ言葉になりません。何なんでしょうね?

08/01/03(Thu)

今日の夕御飯は、おせちの刺身の残りを焼いたやつ。1日の夕食後、残った刺身をほんの少し胡麻油を垂らした醤油に漬けておきました。これを焼き過ぎないように注意しながら、魚焼きグリルで火を通し、大根のツマの残りと一緒にこれまた残りの大葉でくるっと巻いて食す。私は魚は火を通した方が美味いと思っているので、残り物利用のこっちの方が、刺身より評価が高いのです。新鮮な刺身は確かに美味いんですが、食品そのものの味わいよりも、冷たい喉越しを楽しむ方の比率が大きい気がするのに対し、焼き魚は食品そのものの味で勝負ですから。

あと一品は、これまた残り物のバッテラを焼いたやつ。崩れるのを防ぐためにアルミホイルで包み、ご飯にやや焦げ目がつくくらいまでじっくり焼いたもの。他人に言うと気味悪がられることも多いのですが、案外これが美味い。高知では鯖の姿寿司の頭と尻尾をこうやって食べると聞いた事をヒントに作り始めているのですが、普通のバッテラでこれだけ美味いのだから、魚の味が凝縮した頭でこれをやったらさぞかし美味いだろうと思います。一度食べてみたい一品ですね。やっと今日から通常の食事。でも、何だかんだ言っておせちには飽きたので、それが一番嬉しかったりします。

08/01/02(Wed)

正月一日目にして既にダラダラモードに飽きかけてます。東京にいれば、デパートの初売りを梯子するの結構楽しいんですが、こちらでは周囲にあるのは田圃だけ。数年前、そんな田圃のど真ん中にTSUTAYAが出来たので、DVDを借りてきて見る事は出来るのですが、悲しいかな日頃そういうものを借りていないので、特に借りて見たいものが無いんですよね。大好きな“やっぱり猫が好き”は全部見てしまって、さすがにもう一度借りる気にはならないんでね。

お正月料理にも既に飽き気味。先日残った刺身を醤油につけてあるんで、それを焼いて、お漬物と一緒にご飯というのが、本日の昼食予定。正月二日目にして、もう残り物処理モードですが、そういうのの方が性にあってるし、何より好きなんですよ。祖父母が生きていた頃は集まる親戚の数が多く、その分おせちも沢山あって大変でしたが、去年からはすっかり少なくなりました。よかった反面、少し寂しい気もします。箱根駅伝をボーッと見ながら、やる事がないといって困る正月休み。こんなのも、年に一回くらいはいいんじゃないかと、開き直ってエンジョイしています。

08/01/01(Tue)

あけましておめでとうございます。うちの一年は、近所の神社への参拝から始まります。この辺の人しか行かない、本当に小さな神社を3件梯子。実家の氏神らしいのですが、詳しい事は両親でもよく分からなくなっています。まぁでも、こういうのも良いんじゃないでしょうか。多分私も、死ぬまでよく分からないまま参拝を続けると思います。

自宅に帰ってきて、定番のおせち料理。今時の大多数の家同様、うちも自宅ではあまり作らなくなってしまいました。黒豆・田作り・数の子くらいですかねぇ。あとは、仕出屋さんにお願いしてしまいますが、長年頼んでますんでこっちの好みはよく分かってくれてますし、なかなか美味しい。この味で毎年新年を感じるんですね。

今年は一体どんな年になるんでしょうか?例年同じ事を年明けに考えるんですが、まぁ、予想はつきませんわな。それがまた、面白いんでしょうけど。良い事・悪い事を相殺して、多少プラスに傾きゃいいな、位の控え目の願望で今年を始めたいと思います。それでは今年も、どうぞよろしく。

<<前<<   >>次>>

copyright by ミソジ since 2004/04/28
本サイトの無断利用は禁止デス。