2012年3月

<<前<<   >>次>>

12/03/31(Sat)

明日から四月、随分暖かくなってきたので庭の草むしりを再開しました。放っておいたのが冬の間なので、大した事はありませんが、それでも生える所には生えてます。その分布が結構面白いんです。まずは日当たりの良い所。当たり前ですが日陰には殆ど雑草は生えませんし、生えても大きく成長は出来ません。そして重要なのが苔が生えていない所。私は苔好きなので、特にギンゴケ系は最優先で残しています。そういう場所はいわば表土にシートを敷いた状態になっており、土に直接光が届かないので、雑草の発生が抑えられるんですね。何年もかけて育ててきた甲斐があったというものです。

生えてくる雑草も随分と様変わりしました。最初の方で随分悩まされたドクダミは、地下茎を徹底的に取り除いたのでほぼ絶滅。三日ほど草をむしって、見つけたのはたった一本でした。ムラサキカタバミも結構目の敵にして片っ端から芋を掘り出してますが、こっちはしつこくあちこちに残っています。日当たりがよく土が剥き出しになっている所にはホトケノザが大量発生して、苔の上には所々にツメクサが点在。昔は良く見かけたノギク系はほぼ絶滅と。一口に雑草といっても、その移り変わりや植生はなかなかに興味深いものがありますね。

12/03/30(Fri)

今日もまたラジオの話。今日はプロ野球開幕の日。正直言って野球はそんなに好きじゃありませんが、ラジオのプロ野球中継は結構聞いてます。何故なら、毒にも薬にもならないから。アイドルやお笑いタレントがくだらない話題で内輪受けするような番組よりは100倍マシです。が、そればっかりというのも考えもの。これから先の半年間、プロ野球のある日は民放・NHK全てがプロ野球中継というのはいかがなものかと思うのですよ。

東京にはラジオ民放局が4局+NHKが2局の計6局のAM放送が流れています。プロ野球シーズンになると、NHK第二を除く5局がプロ野球中継になるわけで、それはいかがなものかと。確かに、野球は人気のあるスポーツですけど、それほどのものとも思えないんですよね。合間に流れるCMも、パチンコとか借金相談の法律事務所とか、ろくでもないものばかりだし。毎週必ず落語二時間とか、そういう男前な放送局が出てこないですかねぇ…。

12/03/29(Thu)

家にいるときは大体NHKラジオをつけっぱなしにしている私。CMがないのと、民放に比べて落ち着いている傾向にあるので重宝していましたが、ここ数年ちょっと様子が変わってきています。ターゲットの年代層がどんどん下がってきているんです。平日の午前中に放送されていたビタミンラジオ、20〜30代の子育て層をメインターゲットにしていて、それでも前番組からすれば随分と下がった感じでしたが、今回の改変で更に下方修正。土日の夜には高校生の恋愛問題や悩み相談をテーマにした番組が始まってしまいます。

個人的には大迷惑なんですよね。そういう番組は民放で飽きるほどやっているので、何もそれにあわせなくても、という感じ。理想としては、“昼のいこい”とか“ラジオ深夜便”みたいなノリの番組を一日中流してくれたらベストなんですけど、そうもいかないんでしょうねぇ…。ここ数年、テレビ離れが取りざたされてて、更には昨年の震災もあって、ラジオが見直されてきています。好きなメディアが注目されるのは嬉しいのですが、そこで頑張っちゃわなくても…と思うんですよ。

12/03/28(Wed)

今年初のスナップエンドウをゲット。どうすべえと5秒ほど迷ってから、やっぱ最初はシンプルに行こうと決定。とりあえず筋をとる間に湯を沸かし、万能蒸し器をセットして蒸すこと2分。鍋から出したら団扇で扇いで急速冷却し、塩振って完成。甘くて美味しい。やっぱ野菜はちょっと火を通したくらいが良いですね。じっくり火を通して美味しくなるのは玉葱ぐらい。大根のおでんすら、煮過ぎてヤワヤワになったのは全く好みじゃありません。

ちなみに↑は多分、少量の水をふりかけたスナップエンドウにラップをしてレンジでチンでも似たようなことは出来ますが、うちではやりません。電子レンジってなんだか風情が無いので、ご飯を温める時くらいしか使ってないのです。本当はご飯も蒸して温め直すようにしたいんですが、まだそこまでは至っておらず。無粋な道具、電子レンジを処分できればベストなんですけどねぇ…。

12/03/27(Tue)

蓄えておいた蟹の殻をいつまでも冷凍庫の肥やしにしておくわけにはいかないので、蟹を全部食べきった所で早速使用。水をはった鍋に蟹の殻を入れて弱火で5分ほどじっくりダシをとり、ザルで漉します。ザルに残った蟹の殻は二番出汁の為に再び…ではなく、流石にここで捨てます。コンポストがあれば堆肥行きなんですけどね。

まず作ったのは味噌汁。でも、これは完全に失敗でした。蟹が味噌の風味に負けてしまって、蟹を使った意味がなし。でも、蟹風味の炊き込みご飯は大成功。ご飯は元々強い個性がないので、味噌汁と違って蟹の風味が100%生かせます。蟹の身は入っておらず、あくまで香りだけなので、貧相だという見方も出来ます。これをお金を取って他人様に出すことは出来ません。でも、自宅で他のおかずとあわせて食べるのなら十分にご馳走です。というか、肉魚がたくさん入っていないと貧相という考え方自体が貧相な気もしますけどね。

12/03/26(Mon)

先日文春(だったかな?)を読んでいたら、春からの新生活・自炊にあると便利な道具リスト、みたいなのがありました。こういうのを読むたびに思うんですけど、読み手を甘やかし過ぎじゃないですかね。“野菜は食べたいけど、包丁とまな板を出すのは面倒臭い、そんな人にはこのピーラー”とか書いてあるんですよ。その程度のことも面倒だと思うんなら自炊はスッパリ諦めて、全部外食にした方がいいと思います。たとえば、“かつら剥きが上手に出来ない人にこのピーラー”というなら話は分かります。与えられたハードルが結構高いですから。でも、“包丁とまな板を出す”なんて、三歳児のお手伝いでも出来るんじゃないでしょうか。

こういう売り文句を本当によく見かけます。“○○が面倒なアナタにこの商品”とか、“難しい○○が簡単・お手軽に”とか。私の目から見てこれらの事が大して面倒だったり難しかったりしたためしは殆どありません。極論してしまえば、家事(自炊)なんて習慣だと思うのです。私も面倒だと思うことはありますけど、一旦始めればあとは勝手に手が動きます。自炊が出来るかどうかは、その習慣・癖がつけられるかどうか、だけにかかっている気がするんですよねぇ。

12/03/25(Sun)

本日のメインは以前ここでも書いた蟹の殻を軽く炒めてダシをとり、そのスープで大根を軟らかく煮て、更に練った小麦粉を投入、最後に味噌で味を調えて春菊を散らすという、蟹風味の水団汁。貧乏臭いというなかれ、コレが超美味しいのです。蟹のダシが染み込んだ大根と水団が絶品。蟹の身は入ってませんが、そんな事は大した問題じゃないのです。

ところで、うちのモットーとして“とっとと使う”というのがあります。実家の冷蔵庫を見ると、冷凍庫なんて物が詰まり過ぎてまるで氷壁。この原因は“冷凍したらいつまでも持つから後でも大丈夫”という安心感にあるんじゃないでしょうか。ですが、冷凍庫だって無限ではありません。内部は極端に乾いているのでどんどん水分は失われるし、冷凍庫特有の臭いも食品に移ります。冷凍庫・冷蔵庫共にいえることですが、これらは“ちょっと食品を長持ちさせるだけ”と割り切って、とっとと使っていくことが肝要です。更に言えば、冷蔵庫は少し足りないくらいの容量がベスト。下手に大きいと安心してどんどん溜め込んでしまい、かえって食品を無駄にしますから。冷蔵庫が小さいと食品管理に緊張感が出て、むしろ上手くまわると思います。

12/03/24(Sat)

ポストに入る各種広告、鬱陶しいとは思いつつも結構楽しみに見ている自分がいます。中でも楽しんでいるのはやはり料理系。昨日は弁当広告が入っていました。弁当もピンキリなんですが、この辺の底値は298円だと思います。ご飯・お漬物・メイン・サブ、どれも貧相ながら一応一通り揃って298円は結構凄いのではないかと。298円で材料費・家賃・光熱費・人件費を払いつつ、利益を出さなきゃいけません。立地にもよるんでしょうけど、一日に何食売ってどれくらいの利益が出ているのか、実に興味深い所です。

まぁ、凄く忙しい時は使うこともありますが、日常的に食べようとは思いません。↑の弁当でも外食で材料費は三割の法則を当てはめると、材料費はざっと100円。単発100円で食事を作れと言われても無理ですが、毎食作って平均が100円というのならそれなりのものが作れます。私はその出来るものが具体的にイメージできてしまうので、どうしても比べてしまうんですよね。300円だったらああなって、500円だったらこうなって、1,000円なんて大変な事になってしまうと。自炊って本当にやりたい放題やってコストも激安なので、この春を契機にはじめた方がいいですよ、と周囲にもオススメしてるんですが、やる人はもう既にやってるんですよねぇ。

12/03/23(Fri)

先日ニュースで、鰻の稚魚が殆ど取れなくなっていて困っていると聞きました。過去のピークが200トンで、直近が9トンだったかな?まぁとにかく全然獲れなくなっているみたいです。現状鰻を卵から育てる養殖技術は確立していないので、必然的に養殖鰻の値段も上がる事になります。そういえば最近、鰻を全然食べてませんね。私が子供の頃は、スーパーの惣菜コーナーにも普通に鰻の蒲焼が並んでた気がするんですが、今ではほんのちょっと蒲焼が乗っかったお弁当がうな重と称されて売られているくらいです。

でも思うんですけど、鰻が獲れなければ他の魚を食べればいいじゃないの(某フランスの王妃風に)。別に鰻が食べられなくなったからと言って死ぬわけじゃなし、たくさん獲れるほかの魚を食べていたら、ふと気がつくと鰻も増えてたりしますって。それに、そもそもの疑問なんですが鰻ってそんなに美味しいんですかね。いや、不味くはないとは思いますが、鰻の蒲焼の味の95%は醤油・砂糖・味醂を煮詰めたあのタレの味でしょう。味付けが濃すぎて、ベースが鰻であるって必然性を感じないんですよね。凄く繊細な和紙でも上にペンキで絵を描いてしまったら何でも一緒、みたいな。白焼きにして塩で食べるってなら別ですが、そんなのは極少数派でしょうし。

鰻の専門店は困っているでしょうが、こればっかりは時流ですから諦めてとしか言えません。そもそも、商売なんて時流に左右されるもんです。たとえば髪結いは日本の文化だからといくら頑張ってみても、ちょんまげがその辺を歩いているわけではない現代では商売になりませんしね。

12/03/22(Thu)

もうすぐ四月、順調に気温が上がってくると同時に、庭の雑草がもりもりと勢力を増しつつあります。そろそろ草むしりを始めなくては…と思いつつもそのまま。冬の間にすっかりついてしまった怠け癖を振り払うのは難しいです。せめて、四月になったら心機一転と思ってるんですが、どうなることやら。

その中でも今期、特に目立つのが庭の一角に群生するホトケノザ。ホトケノザといえば春の七草の一つ。すわ食べられる、と思いましたが世の中はそんなに甘くありません。どうしてそういうことになったのか分かりませんが、春の七草の中にラインナップされているホトケノザの標準和名はコオニタビラコ。標準和名がホトケノザの植物は別に存在してまして、庭の片隅に生えているのはこっちの方。悲しいことに全く食用ではありません(毒ではないらしいですが、美味しくないっぽい)。

ちなみに、ググってもらえると一発なんですが、コオニタビラコとホトケノザは全く似てません前者がキク科で後者がシソ科。こんなに似ていないのにどうして名前がゴチャゴチャになってしまったのか、全くもって解せません。チコリとエンダイブの名前の混同っぷりにも通じるものがありますね。

12/03/21(Wed)

貰い物の事を書いてふと思ったんですが、珍味シリーズのパッケージって妙に上げ底のものが多い気がします。まず、佃煮系の入っている透明のプラスチックパッケージ。底が全体的に持ち上がっていて凸凹が多く、どう考えても外から見えるボリュームと実際の内容量に差をつけるためとしか思えません。百歩譲って足は必要だとしても、ちょっとやり過ぎなんじゃないかと思うレベルのもの多数。

しかしそれよりも更に酷いのがウニ系の入っている瓶。アレは最悪です。やたらと瓶が肉厚で内容量を誤魔化すためとしか思えません。落としても割れないようするため…と言うのなら他にいくらでもやりようがあるはずです。形に癖があり過ぎるので瓶としての再利用もしづらいし、アレは是非とも早急に廃止して欲しいものです。

12/03/19(Mon)

連日の貰い物シリーズですが、今日は嬉しくない貰い物。まぁ、大体のものはありがたく頂いて、多少口に合わなくても何とか工夫して食べるのをモットーとする私ですが、中には本当にどうしようもないものが極少数あります。今回はそれに当たってしまいました。その名は山葵の粕漬け。新鮮な山葵を出来たての粕を使って自分で漬ければ多分美味しいんでしょうけど、いわゆる土産物の定番としての山葵の粕漬けで食べられるものに出会ったことがありません。

とにかく駄目なのが化学物質的な変な臭いとしか言えないあの臭い。口の中に放り込むとプラスチックを髣髴とさせる人工的な味わい。佃煮のようにご飯に少量乗っけて食べるのが定番なのでしょうが、とてもじゃないけどそんな事、ご飯が勿体なくて出来ません。一応確認しますけど、山葵は好きです。刺身を食べる時にも適宜使います。粕漬けは漬物の中では好きな方ではありませんが、それでもまぁ、食べます。瓜の粕漬けを細かく刻んでご飯に乗せ、熱い番茶でお茶漬けにしたりするとかなり好みです。でも、山葵の粕漬けは敵です。何でなんでしょうねぇ…。

12/03/18(Sun)

知り合いから蟹を貰いまして、ありがたい事です。昔実家で暮らしていた頃は、蟹と言えばとりあえず水炊きでしたが、今でもその基本ラインは変っていません。まず水炊き。でも、当時と違うのは蟹の殻まで有効利用することです。食べ終わった蟹の殻はキッチンバサミで細かく切って、ほんの少量の油で炒めた後、味噌汁に仕立てると絶品です。勿論殻そのものは漉して捨てますよ。捨てますけれども、殻から出たダシが秀逸なのです。

同じ様な事は海老にもいえます。特に感じるのが外で甘エビを食べた時。頭もつけて出してくれとか、残した頭と尻尾は持って帰るから包んでくれとか、喉まで出かかっているんですが、どこか小心者の私は言えません。考えてみると私、肉も魚もB級といわれるような所が大好きなんですよね。魚だったら目玉・頭頂部・中落ちなど、鶏なら皮・砂肝、牛肉ならタン・テール。ひねくれていると言われた事がありますが、断じて違います。こういう所の方が美味しいんです。

12/03/17(Sat)

小麦粉が中途半端に余りました。うちの使用量は一回150gが基本。残ったのは100g。新しい袋を買ってきて足せば済む話ではあるんですけど、折角なのでいつも作っている小鍋に足して水団に。使う粉は半分の50g、そこに水25gを加えてよく練ります。この分量だと水団としては結構固めになるんですけど、そこは私好みで。

沸いたスープに水団の生地を千切って入れ、数分火を通せば完成。ムチムチッとした生地が、小麦粉食べてるって感じでなかなかよろしいのです。水団というと戦時中のメニューで貧しいというイメージがついてまわりますが、きちんとダシをとったスープとあわせると実に美味しいんです。少し解釈を拡げると、パスタの一種とすら言えるんじゃないでしょうか。合わせるスープも何でもよし。うちは昆布&鶏のスープで食べましたけど、和風にも洋風にも中華風にも何だってあいます。おまけに小麦粉は(最近随分値上がりしたといっても)安い食材。もっと見直されてもいいと思うんですけどね、水団。

12/03/16(Fri)

実家から父親謹製の沢庵と白菜漬けが届きまして、ありがたいことです。これらはご飯のお供にも良いんですがお茶請けにもバッチリ。今どきお茶請けと言うと、まず甘いものが思い浮かびます。長野県辺りでは野沢菜漬けをお茶請けに使うそうですし、東北では漬物がお茶請けというのは普通と聞いた事がありますが、この辺ではやっぱりお茶請け=甘いものというのが一般的です。が、敢えて言いたい。お茶請けには漬物です。

この歳になって羊羹や最中の良さが分かり始めてきまして、お茶に虎屋の羊羹とか最強だよね、とは思います。が、そんな生活を日常的に続けていれば、糖尿病街道一直線。まぁ、漬物⇒高血圧と言うのもあるんですけど、私にとっては甘いものよりもしょっぱいものの方が自制が効きやすいんです。一旦封を切ったお菓子一袋を一気食いというのは出来ても、一旦包丁を入れた沢庵一本を一気食いというのはちょっと無理ですから。というわけで、今夜も沢庵をつまみながら茶を飲みます。爺さんですねぇ…。

12/03/15(Thu)

仕事が忙しくてご飯を作る気力がなくなり、2日連続で惣菜弁当を利用してしまいました、自己嫌悪。ご飯は何を混ぜて炊いているのか、不自然な味で全然美味しくないし、鯖の焼き加減も全然好みじゃないし、おまけにアレで400円もするんです。あの弁当を買うんだったら、なけなしの気力をかき集めて、ご飯・味噌汁・野菜炒めのミニマムセットだけでも作れば良かった…。

以前は時々外食もしてたんですけどね。近所の中華料理屋で適当な定食を食べても700〜800円。全く問題なく出せる金額ではあるんですが、日頃自分が食べているものの内容と原価を考えると、ちょっとアホらしいなと。弁当だとその半分くらいですが、それでも十分アホらしい。時間と気力が今の2割増くらいになってくれればなぁ…なんて感がてしまう今日この頃です。

12/03/14(Wed)

ここ数年、この時期になるとやや鼻が詰まった感じになります。あと、涙が出るまではいかないんですが、目が少し痒くなります。世の中的には花粉症と呼ぶのでしょうが、私の中では認めたら負けだと強く思っているので、自分は花粉症なんかではないと言い聞かせる事にしています。まぁ、本当に症状が重くなったら白旗を揚げますけど、今は極軽い状態なんで、“毎年この時期になると鼻風邪を引くなー、偶然だなー”と自分に暗示をかけて切り抜ける方向で。

それもこれも、日本全国の山林を伐採して杉檜を植えまくった当時の偉い人がいかんのです。当時は当時で専門家の意見を聞いて政府の偉い人が方針を決定したんでしょうが、結果このざま。少し前のニュースで、花粉が出ないタイプの杉が開発されたと報じてましたが、そのタイプに植え替えたら植え替えたで、数十年後に違う問題が出るんじゃないかと思わずに入られません。

12/03/13(Tue)

昨日、洗濯物の事を書いていて芋づる式に思い出したんですが、上京して驚いた光景の一つに下町の物干し風景があります。最近はこの辺でも全然見かけませんが、古い家が多く残る地域に行くと時々見かける、やたらと高い物干し台。目測3m以上あって何段にもなっており、ジャイアント馬場でも手が届かない感じ。土地が狭いのに家族が多くて洗濯物がたくさんあるんで、ああいう結果になったものだと推測されます。田舎だと土地が余り気味なので、洗濯物が多ければ干し場の面積を増やせばいいだけの話で、上に伸ばすという考え方は無いんです。

年上の人に聞いた事があるんですが、アレは干すのに結構コツが要るみたいですね。先が三叉になったつっかい棒みたいなヤツで物干し竿を引っ掛けて上げていくんですが、下手をすると物干し竿の角度がつき過ぎて洗濯物が滑り落ちてしまうとか。ちょっと面白そうなんで、一回やってみたい気はするんですけど、多分その機会はないでしょうねぇ…。

12/03/12(Mon)

年明けからこっち、その日に使ったパンツを風呂の残り湯で洗って干す事にしていて、三ヶ月も経つとすっかり習慣化してきました。温かいお湯だから普通に洗濯機で洗うよりも汚れ落ちの効率がいいですし、何よりそのお湯は本来捨てるものですから、お得感もバッチリ。おまけに手洗いなので生地の傷みも洗濯機で洗うよりずっと少ないと、いい事尽くめ。そりゃまぁ、洗う手間は一つ増えてしまいましたが、得られるメリットと手間のデメリットを天秤にかけたら、明らかにメリットの方が多いので、なんて事はありません。

そこで問題になるのが次の日の天気。次の日が雨だと折角洗って干しても渇くのが遅く、今の季節はそうでもありませんけど、これから先は下手すると変な臭いがする様になるので、次の日のお天気チェックは欠かせなくなりました。今までは洗濯機を回すのは基本的に週一でしたから、その次の日のチェックがメインでしたが、年明けからは更に頻度アップ。でも、次の日のお天気に気をつけて暮らすというのが、意外に悪くないのです。ブラウザのお気に入りに東京のエリア天気予報のアドレスを入れておいてチェック。今週はずっと雨なのね…とか、気温が目に入るとゲッ今週寒過ぎ…とか。年明けからこっちの私の生活のちょっとした変化です。

12/03/11(Sun)

あの日からもう一年経ちますが、なんだかあっという間です。私はある意味自分中心主義者なので、もし自分があの時宮城の沿岸部にいたらと考えます。まぁ、十中八九津波に攫われて死んでましたね。津波で亡くなった多くの人がそうであった様に、私も逃げなかった側だと思うのです。後でそれを評価して、油断があったとするのは簡単ですけど、人間なんてそんなもんですよ。昨日まで大丈夫だったら今日も大丈夫だと思う(思いたい)し、土壇場になっても自分だけは何とかなるんじゃないかと思う(思いたい)生き物です。防災無線で最後まで避難を呼びかけて亡くなった女性がヒーローみたいにされてますけど、あの女性だって自分は大丈夫と思ったから残ったのであって、自分は死んでもいいから一人でも多く避難させる、とまでは思っていなかったと思います。ビルの4階にいて津波に飲まれるとは普通思いませんから。

でも、そういう考え方がいかに危ういかを思い知らされたのがあの地震でした。特に緊急時には自分の頭をフル回転させる。周囲がこうしているからとか、行政がこう言っているからとかを、判断材料の一部にする事はあっても、それに頼って自分で考える事を放棄しない。美味しいものが食べられるのも生きているからこそです。常に最善の判断を下して、なるべく長生きして日々平凡に楽しく暮らしていきたいですねぇ…。

12/03/10(Sat)

親戚の子供がこの春から大学に入って一人暮らしを始めるということで、一人暮らしの料理に必要な道具類は何かときかれて、地味に困っています。そりゃま、私が今レギュラーで使っている道具のリストを教えてあげれば一応形はつくんですけど、私の自炊生活ってお世辞にも一般的とは言えません。米を鍋で炊き、ガスコンロはマッチ点火、干し網を愛用して自家製一夜干しが大好き、味噌も手作りしてしまうぞ、みたいな人間の基準を他人に当てはめては駄目だと思うのです。

そんなところに変に気を回した結果、その辺のネットや一人暮らしのハウツー本に書いてあるようなことしか答えられないヘタレな私。まぁ、今まで親に頼りっきりでロクに料理もしたこと無かったようですから、いきなり料理は無理でしょう。下手したらお茶すら沸かさず台所は物置になるかもしれません。でもまぁ、全部外食でお金が続き、それなりに健康でやっていけるならそれでもいいんじゃないの、と他人事モードで考えてしまう、結構ドライな私です。

12/03/09(Fri)

愛用のノートパソコンのファンの音が大きくなってきました。そういえば前回中を掃除したのはもう随分前。そろそろ分解掃除の時期なんでしょう。ノートパソコンはデスクトップに比べて分解がやや面倒臭いですが、2〜3度やれば誰だって出来ます。必要なものは100円ちょっとのシリコングリスとドライバーとピンセットだけで、時間は30分程度。コレ、業者に依頼したら1万円はとられる作業なんで、ドケチの私としては自分でやるという選択肢しかありません。

先日の急須でもちょっと書きましたが、私は道具の重要な要素として、分解掃除が出来るというのをあげます。機械には時々のオーバーホールが絶対に必要なんです。その点で嘆かわしいのが最近の風潮。コストをカットするためにネジではなくプラスチックの爪で止めてあって分解しづらくなっていたり、そもそもはめごろして分解できなかったり。素人には電池交換すら難しいような構造の機械を見ると、怒りすら沸いてきます。何度も書きましたが、物の値段の大半を占めているのは、材料費ではなく人件費です。よって、いかに支出からこの人件費をカットするかが、ケチマスターへの第一歩でしょう。

12/03/08(Thu)

愛用の急須の注ぎ口が詰まりました。茶葉を漉す部分が取り外せるなら簡単なんですが、うちのは網の部分も陶器になっているので外せません。また、詰まっているのが内側からなら話は簡単なんですけど、長い間使って外側からも詰まっているので、話は厄介。ハッキリ言って、効率的な掃除方法がありません。できる事と言えば、注ぎ口から竹串を突っ込んで、メクラに動かして引っかかった茶葉を掻きとる事くらいです。まぁ、最終的には綺麗になりましたけど、随分時間がかかってしまいました。敢えて言いましょう、この急須は欠陥品だと思います。

道具と言うのは長い事使っているうちに必ず傷んできます。包丁なら刃が鈍くなってきますし、まな板なら使っている所が凹んできます。そこで、手入れが簡単に出来るのがいい道具、出来ないのが悪い道具とうちでは定義しています。たとえばプラスチックのまな板、使っているうちに凹んできても、木のまな板と違って削りなおして水平を復活させるなんて出来ません。それはつまり悪い道具です。

うちの急須、デザインはとっても気に入って買ったんですが、当時はまだ若かった。メンテナンスという見方がスッパリ欠けていました。なんでも使い捨て、古くなったら買い直すという昨今の風潮ですが、自分で手入れまでしてはじめての、道具マスターと言えるんじゃないでしょうか。

12/03/07(Wed)

季節は春に向かっていて何かと天候が不安定。そんな悪条件の中、うちの主力たんぱく質であるところの鶏ムネ肉の一夜干しが切れてしまったので、新たにムネ肉を買ってきました。いつもは2kgの袋を一つ買ってきて作るんですけど、今回は新機軸、二つ一気に買ってきました。都合4kg。一人暮らしなんだから自重しろという心の中の声をあえて無視して決行。うちの場合、2kgの一夜干しが1ヵ月半〜2ヶ月位でなくなります。でも、冷凍庫ならその倍の期間の保存は楽勝だと思うんですよね。

あと干し網。2kgの肉を干すと、丁度全床面積の半分を使う事になります。つまり、倍干せって言われているようなものじゃないですか。一般家庭では4kgの肉に塩をして放置する容器にも困ると思いますが、幸いうちでは味噌に使う大豆を茹でるための特大寸胴があります。この寸胴なら10kgの鶏肉だって余裕で下ごしらえ可能。そんなわけで今、うちの窓の外には4kgの鶏肉がぶら下がっています。美味しく干されたやつを大根と一緒に煮たりすると最高に美味しいんですよねぇ。

12/03/06(Tue)

先日ラジオで銭湯が特集されてまして、相変わらず都内では週一件のペースで銭湯が廃業してるんですけど、中には盛り返している店もなくはないそうです。今の人のテイストにあった大胆な改装をして、ネットクチコミに上手く乗った店は順調に客足を伸ばしているようで、とてもいい事だと思います。なにより、銭湯って省エネになると思うんですよね。

核家族が多い現在、各家庭で個別に風呂を沸かすのと、銭湯で纏めて沸かすの、どっちが効率的かなど考えるまでもありません。また、銭湯は重油と廃材でお湯を沸かします。重油はともかく一般家庭で廃材を利用してお湯を沸かすことは出来ませんから、ただ燃やしてしまうよりもよっぽどお得。銭湯ってもっと見直されてもいいと思います。

そこで問題になるのが値段。銭湯って結構高いんですよ。現在都内では入浴料金は450円。たまの贅沢に払う金額としては格安ですが、日常生活に組み込む金額としてはちょっと高い。一人ならともかく、たとえば四人家族で一回の入浴に2,000円は…。というか、こういう所にこそ税金で補助をして、200円くらいにしてもらいたいものです。地域のコミュニケーションが深まり、おまけにエコ。まさに理想的な税金の使い方と言えるでしょう。銭湯補助、出来ないですかねぇ…。

12/03/05(Mon)

週末はデパ地下まで足を伸ばして、切れていた醤油と酢を買ってきました。これらは確かに高いんですけど、もはやキッ○ーマンやミ○カンでは満足できない身体になってしまったんですよね。ただし、最近悟ったんですけど、醤油はなるべくケチケチ使うのが味の秘訣です。とにかく関東風と呼ばれる料理は醤油使い過ぎ。うどん・蕎麦のつゆなんて、醤油の使いすぎで真っ黒で、素材の味もへったくれもあったものじゃありません。こちらに住んで長いですが、味付けは関西風が一日の長があるという考えは変わりません。

ところで、醤油をケチれというのはコストを考えても明らかです。今回買った醤油は1.8リットルで1,365円。キロ単価は760円になります。対して塩はキロ90円ですから、その価格差はなんと8.4倍。更に、醤油の塩分濃度は15%程度とされていますから、塩味をつけることだけを考えた場合のコスト差は56倍。いかに醤油で味をつけるのが高コストか分かるでしょう。とにかく醤油は香り付けと位置づけて味は塩で決める、というのを徹底すると、味わいが上品になるうえにコストもカット、まさに一石二鳥です。

12/03/04(Sun)

パソコンのボリュームが壊れました。本体の横についている、ハード面で音量を調節するつまみで、無音か最大音しか選べなくなりました。接触不良の一種なんでしょうね。仕方がないので、今後はボリュームは最大音で固定・音量調整はソフト面ですることになります。それにしてもこのパソコンもいいかげん満身創痍。そろそろ買い替えだとは思うんですが…。

まず、OSが今更のXP。いいんです、普通に動いてくれてるから。キーボードはEnterをはじめとした数キーが反応しないので、外付けキーボードを買ってきて繋いでます。キーボードの下についているタッチパッドは反応なし。バッテリーの調子が悪くて常に外してあるので、AC電源無しでは起動できません。昔っからパソコンは消耗品だと思っているので、擦り切れて動かなくなるまで使う主義です。が、その一方で新しいのも欲しいなぁと思う気持ちが無いではありません。今だったら数万円も出せば中古で普通に動くのが手に入りますし…。と言いながら、目の前のこのパソコンが本格的に動かなくなるまで、買い換えないんでしょうねぇ…。

12/03/03(Sat)

高知の親戚が文旦を一箱送ってくれまして、ありがたいことです。剥いて食べるようになるまでが面倒(要ナイフ)なのが玉に瑕ですが、美味しさは折り紙付き。誰か剥いてくれると嬉しいんですが、そんな都合のいい手は身近に無いので、自分で剥いて食べてます。

で、毎回問題になるのが大量に出る外皮。以前計ってみたら、総重量の4割が皮でした。通常はコレ、捨てます。が、私の性分だと勿体なくて仕方ないんですよね。そんな人のために一応救済策も用意されてまして、文旦の皮の砂糖漬け。皮を茹でこぼして苦味を飛ばし、砂糖で煮詰めるお菓子の一種で、私も皮勿体なさから何度か作ったことがあるんですが、これはこれで問題があります。皮と同重量という大量の砂糖を使う点。文旦はいかにも身体に良さそうですが、この砂糖菓子はいかにも身体に悪そう。それをいちいち手間をかけて作るというのが、アウトなんじゃないかといつも考えてしまいます。

思い切って潔く捨てるか、手間と砂糖をつぎ込んで身体に悪い砂糖菓子を作るか。いつもその狭間で悩んだ挙句、今回は潔く捨てる方に軍配が上がりそうな予感がします。

12/03/02(Fri)

先日の雪の影響は意外なところに出てまして、酢が切れてるんです。丁度買いに行こうと思った日に大雪、寄り道が面倒臭くなったのでそのまま帰ってきたら、残り少ない酢も使い果たして、切れてしまいました。近所のスーパーで買い足すというのも無くはないんですけど、コレばっかりは千鳥酢じゃないと満足できないんです。というわけで、酢の補充は週末までお預け。

この季節、うちでは毎晩ミニ鍋を作って野菜を消費してるんですけど、そこにポン酢は欠かせません。なのに、酢が無いのでポン酢が作れない。でもまぁ、無いものは仕方がないということで30秒ほど考えて塩で、という案を思いつきました。世の中なんでも塩はやり。焼き肉は塩で食べるのが通ですし、焼き鳥も塩。鰹のタタキも塩、なんて風潮です。それならば、鍋を塩で食べたっておかしくないでしょう。普通に鍋を作って、具を小皿に取り出し、塩をパラリ。コレ、意外にいけました。ポン酢と違って余計な風味が加わらないので、ストレートに素材の味が表に出ます。これからは鍋も塩で、の時代が来るかもしれませんね。

12/03/01(Thu)

野菜が高いです。原油代が上がったとか、冬が寒かったとか、色々原因はあるみたいですけど、文句を言っても安くなるわけではないので、受け入れるしかありません。そんな時に私ならどうするか。根菜類に代表されるようなみっしり詰まった系の野菜を増やします。ほうれん草よりも人参、小松菜よりもサツマイモ。同じ150円なら重い方がお得と考えるのは当然の帰結。

そうやって買ってきた野菜は一口大に切って蒸す事が多いです。電子レンジだと似たような事を更に手軽に出来ますが、風情がないのでやりません。というか、最近のレシピって電子レンジを気軽に使い過ぎだと思います。ジャガイモに火を通すのにも電子レンジを使ったりして、そんなに東京電力を儲けさせてどうするのと思うのですが。まぁそれはともかく、蒸しあがった野菜に塩胡椒・酢・油を絡めると根菜類の簡単サラダ。やっぱ、根菜類はコストパフォーマンスが最高です。

<<前<<   >>次>>

copyright by ミソジ since 2004/04/28
本サイトの無断利用は禁止デス。