2012年4月

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12/04/30(Mon)

実家でダラダラしていたら、近所の知り合いが釣った鯖を分けてくれたので、久しぶりにおろしてみました。一人暮らしだと、なかなか魚をさばく機会もないので大丈夫かなと思ったんですが、こういうのは手が覚えているんですね、何の問題もなくさばけました。鮮度が良かったのでそのまま刺身でも良かったんですけど、魚は少し火を入れたほうがおいしいと思っている私は敢えて茶漬けに。

一口大より少し小さめに切った鯖をすりゴマ・醤油・山葵であえてしばらく放置します。その鯖を炊き立てご飯に乗っけて、熱々の番茶を回しかければ完成。簡単なのにこれだけでご飯が何杯も食べられてしまうという、反則の料理です。コレ、鯖でなくても構いません。有名なのは鯛ですが、不味かろう筈はないですね。ちなみに鯛の場合は皮をとらずに湯霜で処理するのがお勧めです。いずれにせよ、ほんの少し火が通った魚の味わいを覚えてしまうと、刺身なんてアホらしくて食べられなくなります。

12/04/29(Sun)

私が最近見つけて少しずつ楽しんでいるのがこのムコ殿シリーズ。必殺仕事人で藤田まことが演じたムコ殿のテーマ曲に乗って、所謂男の料理が披露されるという趣向ですが、コレがなかなか本格的。奇をてらわない直球勝負で内容も、“ご飯を炊く”という基本的なものから“うな茶漬け”“煮込み豆腐”“深川丼”“ひらめの煮付け”と、鬼平犯科帳で平蔵が食べていたようなメニューばかりがとりあげられています。

鶏手羽の隠し味にマーマレードを使ったり、カレーの隠し味にインスタント珈琲を使ったり、そりゃま美味しいかもしれませんがそんなのは邪道です。何かこう、違う気がするんですよね。というような曲がった偏屈の人には、↑の動画がお勧めです。

12/04/28(Sat)

ゴールデンウイークは実家でダラッと過ごす予定なんですが、ちょっと計算を間違えまして、予定より早く冷蔵庫の中が空になってしまいました。よって最後の食事(今日の昼食)はかなり寂しい内容になりそうです。ご飯・白菜の漬物・大根とワカメの味噌汁・戻しワカメに大根おろしと鰹節をかけたもの・納豆。実は先日の夕食もこんな感じでして、ちょっとヘルシー過ぎる内容に涙が出そうです。

でもまぁ、健康食といえば健康食。これをコンスタントに食べ続けていれば、成人病なんて無縁でいられそうな内容ではあります。まぁ、日頃から似た様な食事だろうと言われればその通りなんですけどね。おかげで中年になろうかというのにジーンズは20代で買った27インチがそのままはけます。太って服のサイズが変るのってホントもったいないと思うんですよ。これからも食事に気をつけて、経済的に過ごしたいと思っとります。

12/04/27(Fri)

近所のスーパーで久しぶりにモウカザメの切り身を見かけました。サメというともうそれだけで敬遠される事が多いですが、モウカザメは非常に淡白で癖のない白身です。小麦粉をはたいてムニエルにしたりすればもう最高。値段的にも妥当なものだったので、買い物カゴに入れようと思って、ふと妙な事に気付いたんです。周囲の魚介類のタグには全て千葉産とか富山産とか産地名が書いてありますが、モウカザメのタグは商品名・重量・値段のみで、産地名が書いてありません。コレは故意なのかそれとも過失なのか。

そこで深読みをした私は、モウカザメを買うのを止めました。確か、モウカザメの主な漁場は三陸沖だったなと思い出して。いや別に三陸沖が悪いわけじゃありません。数値的にも大丈夫と政府様が太鼓判を押したからここにあるんでしょうけど、それを隠して売ろうとする根性が気に喰わないなと(深読みかもしれませんが)。

あと、もうひとつ気に喰わない事がありまして、その店の野菜コーナーでキャベツの外葉は食べられるかと聞かれた店員が躊躇なく“食べられないから捨てて下さい”と言っていた事。まぁ、それが無難な回答ではあるんですが、とりあえず捨てるのは食べる努力をしてからだと思っている私には納得できません。あの店はダメですね。

12/04/26(Thu)

今日は台所布巾の漬け置き洗い日。夕食の片付けの後、使った布巾を洗濯洗剤を入れたボウルで洗って一晩放置し、翌日の朝すすいで干すんです。この時に大活躍するのが、今では持っている家庭すら少ないであろう洗濯板。時代遅れというなかれ、コレが相当便利なんです。

うちは台所洗剤を殆ど使わないので、結果として台所布巾が油を多く含むことになります。コレを普通の洗濯物と一緒に洗濯機に入れると、油が回ってちょっと嫌な事になるんですね。かといって、単独で洗濯機を回すほどの量はありません。そんな時に小回り抜群の洗濯板の出番です。昔のように何から何まで洗濯板で洗うというのは大変ですが、布巾の数枚くらいなら大した手間ではありませんし、何よりただの揉み洗いに比べると汚れの落ちが全然違います。値段も僅か1,000円前後。核家族化の今こそ、むしろご家庭の必需品だと思うのは私だけでしょうか。

12/04/25(Wed)

“料理が出来る”っていうフレーズは、“パソコンが出来る”っていうフレーズとよく似ていると思います。非常に曖昧。“パソコンが出来る”っていうと、一般的にはネットが見られてメールが出来て、エクセルがちょっと使えて、くらいで十分だと思います。なにも某動画のように、通勤電車の1時間でテトリスをプログラムで完成させるまでのレベルは要求されません。要は、結構ハードル低いんじゃね?って事です。

“料理が出来る”ってのも一緒。なにもフグの調理や鱧の骨切りが出来る必要はないんです。キャベツとウインナーを炒めるとか、大根を煮るとか、味噌汁を作るとか、その程度の事じゃないでしょうか、一般的に要求されているのは。ところが、世の中には“私は料理が出来ない”と自称している人の多い事。アレが本当に不思議です。むしろ“料理をしない”だけなんじゃないかと思っているんですが、どうなんでしょうね。

12/04/24(Tue)

朝日新聞で昔から連載している“ののちゃん”という4コマ漫画があるんですが、コレが私大好きです(というか作者のいしいひさいち全般が好き)。朝日新聞はとってないくせに、約1年半おきに出される単行本は必ず買っています。その中の登場人物の一人で、主人公ののちゃん(小学三年生)の母でまつ子というのがいます。漫画の中ではずぼら・ダメ主婦の代表みたいな書かれ方をしているんですが、私の印象は割と違います。

確かにずぼらです。夕食のメニューを考えるのが面倒で、鍋・カレー・肉じゃがで回すとか、冷凍食品愛用とか、一人の時は隣のキクチ食堂の常連とか、まつ子のずぼらさに焦点を当てたエピソードはたくさんあります。が、私から見ると結構きちんと主婦してるんですよね。朝ご飯はご飯を炊いて、味噌汁・おかずのごく正統派な朝食を作ってますし、主人公の兄のぼる(中学二年生)が試験期間ともなるとサンドイッチなどの夜食を作ります。子供達が育ち盛りのせいか、トンカツやコロッケなど面倒臭い揚げ物も結構自宅で揚げてます。まぁ確かに、タツミヨシコさんレベルと比べるとずぼらかもしれませんが、現代日本の平均値よりはずっと上ではないかと。

ちなみに私は主人公の小学校の担任の藤原ひとみ先生。が大好きです。もうアル中に片足を突っ込んでるんじゃないかレベルの酒好きで、二日酔いで教壇に立つこともザラ。プールの監視をしていたと思ったら、生徒に教頭先生がこないかを監視させて自分はビール飲んでるとか、もう滅茶苦茶。彼女の教育方針の“勉強は登山と一緒(=無理しててっぺんまで登るほどのものではない)”は至言だと思います。

12/04/23(Mon)

東京はやたらと寒いです。四月にこの気温は虐めか何かじゃないでしょうか。少し前に桜が満開になり、流石にもう春でしょうという事で愛用のドテラを片付けてしまったのが痛過ぎます。布団の方も敷き毛布からタオルケットにシフト済みのこの季節を狙ったかのようなこの寒波。嫌がらせとしか思えません。

おまけに月曜日というのに外は本格的な雨。うちは基本的に月曜日を洗濯の日としてますんで、この日に雨が降ると色々面倒臭いんです。でもまぁ相手はお天気ですからねぇ…。それに、あともう少しすると梅雨の季節に突入して、洗濯は月曜日なんて言ってられなくなりますから、晴れの日の方が多い今はむしろ感謝すべきかもしれません。それにつけても冷たい雨よ。個人的にはもう少し暖かいほうが嬉しいですねぇ…。

12/04/22(Sun)

この前付き合いで飲み屋に行ったんですが、その隣の席でエボダイの一夜干しが頼まれてまして、そのエボダイ君が超・可哀想だったんです。とにかく食べ方が汚い。皮は殆ど残されているし、身もとっ散らかって骨につき放題。あんなんじゃ死んだエボダイ君はとても成仏できず、夢枕に立って恨み言を言いまくると思います。まぁ、飲み屋で尾頭付きの魚を綺麗に食べる人なんて10人に一人もいませんけどね。

ズバリ言いましょう、魚の皮は食べるものです。私の中ではむしろ身よりも地位が高くて、身ばっかりほじくって皮をごっそり残すなんて魚のイロハを全く分かっていないと言わざるをえません。その点、高瀬さんは相変わらず素晴らしいですね。いつもながら惚れ惚れします。皮で手巻き寿司を作るなんて、夢のようです。

それはともかく、うちで一夜干しを食べる場合は、骨だけになるまで徹底的に食べ尽くします。皮は勿論、身は全く残しませんし、カリカリのヒレや目玉の周りのゼラチン質まで美味しく頂きます。残った骨は主に二つのルートがあります。もう一度カリカリになるまで炙り直して骨煎餅のようにして食べるのが7割。熱湯でしばらく煮出して味噌汁や煮物のダシにするのが3割。この場合はダシガラとなった骨は流石に捨てますが、ここまですれば魚君も本望で昇天してくれるでしょう。

12/04/21(Sat)

親戚がリンゴを一箱送ってきてくれたので、現在一日一個のリンゴウィーク。確か英語の諺に“リンゴが赤くなれば医者が青くなる”みたいなのがあったと思うんですが、実感します・本当です。とにかく腸の蠕動運動が活発になってスルッスルですよ。何がとは言いませんが、お食事中の方済みません。世の中の特に女性には秘める人が多いと聞きますが、変な薬を飲むくらいだったらリンゴを食べましょう。

メインを玄米食に変更し、小鉢は毎日キンピラゴボウ。そして食後にはリンゴ。これで大概の秘め事は解決する気がするんですが、どんなもんですかね。世の中すぐに薬に頼る風潮ですが、うちでは薬は最終手段。基本は食べて寝て治す、です。おかげでここ5年くらいは風邪薬すら飲んだ記憶がありません。正露丸は1〜2回くらい。まぁ、ちょっとした健康上のトラブルは、美味しいもの食べて寝てれば良くなりますね。あとは気合でしょうか。

12/04/20(Fri)

四月から一人暮らしを始めた人も多いと思います。料理はどうしているんでしょうか。全部コンビニと外食では、長いスパンで見ると決して身体に良くないし、何より財布に優しくありません。今まで親がかりで料理なんてしたことないなんて人も、これを機に出来る範囲で自炊を始めるといいんじゃないでしょうか。繕いもそれと一緒。ちょっと破れたからといってポンポン新しい服を買っていては、財布に優しくないですし、何よりライフスタイルとしてそれはどうかと思うのです。

とりあえず最初はボタン付け。何はなくともコレくらいは出来たいです。必要な道具は、縫い針&糸。糸は服によって最低白・黒の二色があると良いですね。それに加えて針を収納するための針山が最低の道具セット。コレ位だったら1,000円、いや500円もあれば揃うんじゃないでしょうか。プラスちょっとした繕いや直しをしたいと思ったら、もう少し道具が必要になりますが、ここから先は趣味の世界。

うちでよく使っている道具をつらっと挙げれば…。鋏は糸切り鋏・断ち鋏・ピンキング鋏の三種類。針は縫い針に加えて待ち針が必要です。その他によく使う道具は、指貫・チャコペン・シームリッパー辺り。これくらいあれば大概の事は出来てしまいます。全部そろえると鋏が高いので1万円くらい?でも、すぐに元は取れると思うんですけどね。

12/04/19(Thu)

先日ジーンズの繕いの事を書きましたが、自宅でメインの部屋着にしているのはジーンズではなくジャージです。ジーンズは主に休日の外出用。自転車に乗るので、尻が擦れて穴が開くんです。圧倒的に楽なのはジャージ。でも、流石にジャージで外出はどうかと思うので、屋内限定です。それにしてもアクリル最強。ジーンズはああ見えて結構弱く、特に摩擦された部分は割とすぐ穴が開くんですけど、アクリルは全然平気。部屋着として使っているアクリルのパーカーも、何年も着倒して目だって擦り切れた部分といえば、袖口のみ。肘・襟周りなど弱いとされる部分もまるで平気。アクリル最強です。

以前は、石油から出来た製品なんてダメ。やっぱ天然素材の木綿でしょう、なんて半ば本気で思ってましたが、今では豹変しました。とにかく長持ちするものを着倒すのが一番です。アクリルの製品は、何年も着ていると流石に繕いゼロというわけにはいきませんけど、木綿製品に比べてメンテの手間が数分の一で済むのが無精の私には嬉しい限り。いや、繕いまくったジーンズを見てうっとりするのも一興なんですが、やっぱり楽なのは良いですよ。

12/04/18(Wed)

寒い季節はどうしても家事が手抜きがちになります。その中でも最もサボるのが繕い物。寒い⇒指先が動かない⇒止めてしまえ、ということで冬の間は繕い物が止まります。そんなサボりまくりの繕い物も最近やっと再起動。今繕っているのは、冬の間に尻に穴のあいたジーンズです。やることは結構単純。

移植用に潰したジーンズから適当な大きさの生地を切り取り、周囲を木工用ボンドで固めてほつれないようにします。それを破れた箇所に当て、本返し縫いで外れないようにしっかりと縫い付けるだけ。やっている事は簡単ですが、結構時間はかかります。片尻を繕うのに1.5時間。また、片方に穴があくとたいがい反対側もギリギリまで薄くなっているので、そっちも繕って倍の3時間。1日1時間作ろうとして3日。時給900円換算すると、どう考えてもユニクロで新しいのを買った方が早いんですが、良いんです趣味だから。今年流行の型なんて関係ありません。長く穿き続ける事だけが私にとっての正義です。

12/04/17(Tue)

野菜をたっぷりとる方法にも色々ありますが、具沢山の味噌汁は外せないと思います。先日の味噌汁の具は、キャベツ・大根・ミツバ・鶏肉を小さな土鍋で。全部味噌で味をつけると味噌がたくさん必要でモッタイナイですし、味噌臭くもなるので、塩味の半分くらいは食塩で決めてしまいます。ダシは昆布と鰹節。昆布は小さく切って入れるのでそのまま食べてしまいますし、鰹節もお客様用ではないのでそのまま食べます。

ちなみに鰹節、最近開発した裏技があります。鰹節ってのは身に木目のような筋が入ってまして、皮を上にして頭側から削ると鉋屑状の綺麗な削り節になります。が、敢えてそのルールに反して木目(鰹目?)に逆らうようにして削ります。すると粉状になって通常は失敗とされるんですけど、うちみたいに漉さずに本体もそのまま食べてしまうものにとっては、鉋屑よりも粉の方が食べやすいんです。透き通ったお吸い物を作るというのでもなければ、わざわざ漉して栄養成分を捨てる必要は無いと思いますし、それを溜めておいて佃煮にするというのもちょっと面倒な気がするのですよ。

12/04/16(Mon)

先日古本屋で見かけた、昭和50年初版の男の料理本。結局買わなかったんですが、パラパラとめくっているうちに非常に気になる記述が1ヶ所ありました。料理を始める際に必ず揃えたいもの・予算に余裕があれば揃えたいもの、がそれぞれリスト化されてまして、前者には包丁・俎板・ボウル・鍋など私から見ても極めて妥当と思われるグッズが並んでました。問題は後者。あがっていたのが炊飯器・トースター・冷蔵庫だったんです。昭和50年ってこんな時代ですかね。

その夜、実家から電話があったので母親にも話してみたんですが、やっぱり?。その時代には冷蔵庫はどの家庭にもあったと思うんですよ。むしろ必需品。トースターは、ご飯食にこだわる家が今よりずっと多かったでしょうから、ない家がたくさんあるのも頷けますし、炊飯器も今より鍋でご飯を炊く家が多かったでしょうから以下同文。まぁ、そういう重箱の隅をつつくのは面白いですし、話のネタにもなったので良かったですけどね。

ちなみに私が料理に必須の道具(電化製品限定)を訊ねられたら、必須No.1は冷蔵庫を挙げます。乾物などを駆使すれば無くても何とかならないことも無いですが、無いと相当選択肢が狭まります。小さいものなら数万円も出せば買えるので今どきは余裕があればどころではなく必須といえるでしょう。かなり離れて電子レンジ・電気炊飯器・トースターと続きます。トースターに至っては、網やフライパンの方がよっぽど美味しくパンが焼けるので、むしろ要らないと言えるかもしれませんが。

12/04/15(Sun)

先週は記録的に食事の作れない日が多くて、体調は最悪。昨日作った茄子丼が天上の美味にすら思えました。外食はプロと呼ばれる人が作っているわけで、技術的には私よりもずっと上なんでしょうけど、私の身体を気遣って作っているというよりは、それを売って利益を上げることを優先して作っているので、こちらとしてはどうしても不満が残るわけです。

具体的にはまず、外食は健やかにお腹が減りません。コレは感覚的なものなんですが、家でご飯を食べた後のお腹の減り具合が、何というかとても健康的です。胃の中のものが速やかに消化吸収されている感じがするのに対して、外で食べた時は長時間胃の中に残っている感じ。これだけでもご飯は極力家で作ろうと考えるってものです。そして喉の渇き。外食を食べた日は決まって夜、喉の渇きで目が覚めます。原理は良く分かりませんが、塩が多すぎるんですかね。明らかに身体には良くなさげです。

私もそろそろ中年期。決して健康オタクではありませんが、健康を崩す⇒医者のお世話になる⇒金と時間が湯水のように、というコンボはもったいないお化けの私には到底許せるものではありません。そのためにも毎日の食事というのは少なからぬ影響があると思うのですよ。

12/04/14(Sat)

実家荷物の中に茄子が入ってまして、久しぶりの茄子といえばやっぱり最初は茄子丼でしょう。皮付きのままやや厚めにスライスした茄子を、多目の油で両面焼き色がつくまでフライパンで焼き、炊きたてご飯に乗っけます。そこに削ったばかりの鰹節と刻み葱を少々のせ、醤油をチョロっとかければそれで完成。油の沁みた茄子&醤油ご飯のコンビネーションが最強。周囲は私のことを料理上手だと思ってますけど、私の作る料理なんてせいぜいこんなものです。

男女を問わず時々、“私は料理が出来ない”と主張する人に出会うことがありますが、アレは本当に理解できません。そりゃま、フレンチのフルコースを作れとか、会席料理を作れとか言われたら殆どの人は無理でしょうが、一般人がプライベートに食べる程度の料理、誰だって出来るだろうと思うんですよ。たとえば、ご飯を炊飯器で炊いて、味噌汁を作り、キャベツと豚肉を切って炒め、買ってきた漬物を切って添える。このどこに、成人の人間が出来ない工程が含まれているのか、サッパリ分かりません。またそれ以前に、自分の食べるものを自分で用意できない成人という存在それ自体が、結構恥ずかしいものだと思うんですが。

12/04/13(Fri)

すっかり春めいてきて、外での活動が苦にならなくなってきたので、久しぶりに自転車のメンテ。とはいえ、別に大した事をするわけではありません。タイヤの交換は結構面倒臭い(自分でやります)ですが、今回は前後輪共にそんなに減っていなかったので見送り。シンナーを含ませたウェスで汚れた場所を一通りざっと拭き、チェーンやハブなどの要所に注油。一応ブレーキワイヤーもチェックしましたが、こちらもまだ大丈夫そうなので放置。所要時間二十分程度でしょうか。

特に都内に住んでいる場合、自転車は必須だと思います。一方通行が多くて渋滞だらけの都内では、自動車はむしろ不便。そもそも田舎と違って、自転車でいける距離の中に何でもありますから。うちの自転車は買ってから約20年。大した手入れも必要なく、税金・ガソリン代もかからず、健康にもよろし。まさに万能じゃないかと思っています。

12/04/12(Thu)

最近うちでは割と手洗い率が増えてます。その日着た下着は風呂の残り湯で洗って干してしまえば、洗う水の水温が高い分汚れ落ちもいいですし、しかも布へのダメージが少ない。手間も全然大した事無いといい事尽くめ。それに加えて、台所の布巾も洗うようになりつつあります。が、こっちはいまだ試行錯誤中。洗う頻度にちょっと悩んでます。

一番良いのは“汚れたら洗う”ですが、コレがなかなか難しい。汚れというのはある時点で一気に付くのではなく、使うたびに少しずつ蓄積していきます。そのある時点を見切って、ココで洗うと決断するのが苦手なんですね、私。どうしても、まだ大丈夫・もう一回、となりがち。下着の方は汚れの多寡に関わらずその日に洗うと決めてますけど、布巾は毎日洗わなきゃいけないほどは汚れません。ですんで、洗う頻度を二日に一回にするか、三日に一回にするか。

ただしコレだと、全開いつ洗ったかを忘れてしまいがちになるんで、曜日固定にするか。固定するとすると何曜日を布巾洗濯の日にするか。仕事との兼ね合いでなるべく時間のとりやすい日が良いし…などと考える時間が結構楽しかったりしますねぇ。

12/04/11(Wed)

今年も先日の日曜日に近所の名所に桜を見に行きました。花はちょうど盛り、バッチリのタイミングだったのは私の日頃の行いが良いせいでしょう。まぁそれはともかく、つくづく思ったんですが、昨年の花見は最高でした。不謹慎かもしれませんが、昨年の花見は震災直後で自粛ムード真っ只中。酔っ払いや騒いでいる人は例年に比べて極端に少なく、むしろ景観を損なっているとしか思えないぼんぼりも皆無でした。

この名所では、近所の企業の協賛を受けた名前入りのぼんぼりが大量に吊るされるのですが、ピンク&白のボディに黒々と墨で書いた企業名が桜の風情を著しく損ないます。本当に去年は最高でした。今年はそのぼんぼりが順調に復活。自粛ムードの余波もあるのか、数は随分と少なかったんですが、今後はどんどん元に戻っていくでしょう。あんなの宣伝にもならないと思うんですけどね。ともあれ、花見は下手に騒いだりせず、静かに桜を眺めながらそぞろ歩くのがよろしいかと思います。

12/04/10(Tue)

庭の掃除も一周完了。冬の間にたまった落ち葉・少しだけど生えてしまった雑草などを片付けて、すっかり綺麗になりました。草むしりというと大変なイメージがありますが、割とそんな事はありません。掃除にも言えることですけど、とにかく酷い状態になってしまうと大変ですが、こまめに手を入れていれば毎回の手間は少なくなるものなんです。

思い返せばこの庭も、最初は本当に大変でした。大家さんがそういうことに全く関心が無い人なので、庭は荒れ放題。話を聞くと大家さんの舅が趣味人だったみたいで、狭い庭ながら飛び石の置き方や樹の植え方が何となく品の良さを感じさせて、それがかえって勿体なかったんです。苔の庭はドクダミで荒らされ放題でしたし。ドクダミってホント厄介です。掘っても掘っても地下茎が生き残るし、掘る為には苔を壊さなきゃいけないし。まぁそれも、いい思い出ですけどね。

12/04/09(Mon)

自宅の居住スペースで使っている白熱球が切れました。ケチな私のことだから、LEDなどをいち早く導入しているだろうと他人は言いますが、違います。長い目で見たら確かに電気代はかかるかもしれませんが、LEDの光は蛍光灯の光と同じく冷たく感じてしまって、プライベートな空間で使う気がしません。昼光色というのもあるにはあるんですが、やっぱり白熱灯の黄色い光には敵わないんですよね。それに、実際に白熱灯をLEDや蛍光灯に変えたからといってどれだけ節電効果があるかも疑問です。うちのひと月の電気代は、冬場で1,500円くらい。冷蔵庫・パソコン・電子レンジなど白熱電球よりも明らかに電気を食っているだろうと思われるこれらの電化製品も込みでこのお値段。部屋の白熱球ごときは多分、大した金額ではありません。それは私のリラックス・贅沢費ということで。

そういえばLEDが出始めた頃に、国内の白熱球の生産を停止するとか言って、ドラッグストアや家電量販店から一斉に白熱球が消えました。ところが最近、ドラッグストアでは白熱球が復活しています。アレって何なんですかね?特にニュースにもならないんですが、やっぱ消費者側のリクエストが強かったんじゃないでしょうか。いくらLEDや蛍光灯が安くなったとはいえ、白熱球の一個100円は破格ですからね。

12/04/08(Sun)

ここ数日肩が痛くて困ってます。原因は割と明白で、桜が咲くような季節だからと油断して、寝袋で寝ることを止めた日と肩が痛み始めた日があまりに都合よく合致していますから、コレでしょう。四月とはいえ肌寒いですから、まだ毛布は使っています。でも、普通に毛布をかぶると身体全体は温かくなっても、頭と肩・首はどうしても外気に触れることになります。で、その中でも細かい筋肉で複雑な動きをつかさどっている肩に異常が発生するということでしょう、多分。

原因が分かったら解決は極めて簡単。再び寝袋ライフを復活するだけです。山岳清掃で知られる野口健さんは、震災の後で被災地に寝袋を配ったそうです。いかにも彼らしいですね。寝袋があれば、あとはダンボールでもあればどこでも寝られます。布団に比べてずっとコンパクトですししかも暖かい。冬用の寝袋は単体でも超強力ですが、普通の部屋の中で寝袋に包まるだけで寝ているという姿は結構寂しいものがありますから、うちは布団の中で薄めの寝袋に入っていますが、コレはコレで布団単体とは別次元の暖かさ。文字通り袋になってますから、どんなに寝相が悪くても、頭のてっぺんから足の先まで、絶対に暖かい空気が逃げないというのがポイント。羽毛布団とかで喜ぶくらいなら、高い寝袋を買った方が快適睡眠生活を送れると思うのですが。

12/04/07(Sat)

先日の大風、この辺でも凄かったです。幸い何かが飛んできて窓が割れるなどという直接的な被害は無かったのですが、一つだけ困っているのが庭に飛んできた網戸。そう、アパートの庭に網戸が転がっていたのです。ちなみにうちのアパートのものとはサイズが違いますし、ぐるっと一周してみましたが外れている網戸はありません。仕方がないので、隣接するお宅二件に伺って聞いてみたんですが、その家のでもないということで、どうしたもんかと。

直射日光はまぁ大丈夫でしょうけど、アルミサッシなので雨風が当たると不味いかなとか。そもそもいつまでこっちで保管しておけば良いのか全く不明。まぁしばらくはその辺に置いておきますけど、あの二件でもないとするとよほど遠くから飛んできた事になります。網戸なんてどう考えても風に乗らないと思うんですけどね…。絶対その二件のどっちかだと睨んでいるんですが、夏になったら気付いてくれるでしょうか。

12/04/06(Fri)

正月に実家からサルベージしてきた棒寒天が邪魔になってきたので、使ってしまうことにしました。基本的にお菓子系は作らないことにしているんですが、寒天寄せみたいなお洒落料理はもっと性に合わないので仕方ありません。お菓子とはいっても別に大したものではなく、棒寒天一本・水500cc・蜂蜜70gを煮溶かして固めるだけの簡単な蜂蜜寒天です。甘さは結構控えめ。でも、つくづく思いますね、やっぱりお菓子なんて作るもんじゃない。

凄く疲れた時に蜂蜜をそのまま舐める事があります。スプーンに1/3ほどすくってそのまま口に入れるので計った事は無いんですが、多分5g程度。強烈な甘さで血糖値が一気に上昇して、しばらくは蜂蜜の瓶に近付こうとも思わなくなります。所が今回使ったのはその10倍以上の70g。ですが、程よく薄められた事で食べやすくなり、僅か2日で食べてしまいました。コレは危険。自称“甘さ控えめ”を含め、所謂甘味を常食していると、碌な事にならないと私の本能は告げています。甘いもの⇒肥満ならまだ痩せれば済む話ですが、甘いもの⇒糖尿病は遙かに怖いです。うちは遺伝的に糖尿病の因子があると思われるので、余計に危険には敏感です。甘いのもはたま〜に人から貰った時に食べるくらいにしておいた方がよいと思われます。

12/04/05(Thu)

流石に二回連続で失敗するわけには行きませんので、ちょっと緊張しましたが、無事成功しました炊飯。詳しい数字は分かりませんけど、99%以上の確率で成功しているはずなので、成功する方が普通なんですけどね。で、つくづく思うんですけど、ご飯って最高です。噂によると世の中には“パン”というものが売っているらしいですが、その存在意義を疑います。日本人なら米を食え、コレ至言。

宮沢賢治先生は言いました、一日に四合の玄米と味噌と少しの野菜を食べ…。一日に四合の玄米って結構凄いです。普通サイズのお茶碗に軽く山盛りが半合計算で、一日茶碗八杯。一日三食食べるとして、毎食茶碗三杯弱。肉体労働をして、なおかつおかずが少なくないとちょっと無理ですが、多分現代人にありがちな贅沢病とは無縁になるでしょう。ちょっと憧れてはいるんですが、もう少し歳をとって畑とかいじり始めてからですね。

12/04/04(Wed)

久しぶりにご飯を炊くのを失敗しました。所謂芯が残る状態です。失敗の原因は、確信は出来ませんが十中八九アレという見当はついてます。うちは一回に3合のご飯を炊きます。3合の米に加える水は600ccです。ですが、うちの計量カップの容量は500ccなので、500cc⇒100ccと2回に分けて水を加えることになります。通常なら何の問題も起こらないんですが、今回はこの⇒の所で宅急便が届いてしまったんですよね。で、荷物を受け取った後に、⇒100ccがもう済んだものと勘違いして、そのまま火にかけてしまったと。

芯の残ったご飯というのは不味いですね。ご飯の甘味もへったくれも無くて、変な歯ざわり。よっぽど廃棄しようかと思いましたが、うちのルールとして、作ったものは全部食べるというのがありますから、それも出来ません。仕方がないので最初の一回は我慢して食べて(3合は3食分です)、残りの2食分は炒飯に。油を加えれば多少喉越しがマシになります…マシという程度ですが。鍋炊飯を始めてから、数千回はこの作業をしていると思うので、流石に最近はかなり上手になりました。その辺の電気炊飯器には負けません。が、たまに失敗するのは、人間だもの。

12/04/03(Tue)

本日は春菊のお浸し。春菊はアクが多くて、冷蔵庫に突っ込んでおけば小松菜なんかと比べるとずっと長持ちするので、ちょっと油断してましたが、そろそろ使わねばということでお浸しに。でも、ちょっと面倒臭いんです、春菊。小松菜やほうれん草なら、丸ごと茹でて端からザク切りにすれば良いんですけど、春菊は茎が結構太いので、これをやると葉と茎の歯ざわりの差が気になってしまいます。そこで、一旦茎から葉を全部むしって、茎を薄くスライスしてから茹でるのが面倒臭いんです。

まぁ、葉をむしって茎は捨てるという方法もあるんですが、基本的に食べられるものは全部食べるのがルールの我が家では、それはありえません。味付けは削りたての鰹節に塩・醤油のみ。ほうれん草だと少し砂糖を入れるのですが、春菊の場合は甘さを加えない方が美味しいような気がします。これと大根の煮物・味噌汁・お漬物、シンプルながら完璧ですね。

12/04/02(Mon)

近所の古本屋で30年ほど前の文庫本を見つけてゲットしてきました。当時のクロワッサンで壇晴子(壇一雄の嫁・壇ふみの義姉)が著名人のお宅に伺ってご馳走をいただ木ながらインタビューをするという記事を纏めたもので、コレがなかなか面白いのです。なにせ30年前すから、皆若い。“小林さんは二人の子持ちです。12歳のまりこちゃん、11歳の健太郎君。”そう、あのケンタロウがまだ小学生。それが30年後にバイク事故であんな事になるなんて、この頃は誰も想像だにしていません。

立川談志はまだ痩せていて鯰髭を生やしており、まるでどこかのこそ泥という風情ですが、木久蔵(現・木久翁)は当時からあまり変りません。もてなす料理は当然ラーメン。当時はまだ木久蔵ラーメンはなかったみたいですが。おもてなし料理も、今風の肩の力を抜くのが良しとされる風潮とはまるで正反対で、“もてなすぞ〜”という力みに溢れていて、それはそれで面白いんですね。

私が古本を買うようになったのはそんなに昔の事ではありません。以前は古本なんてとすら思ってましたけど、今では古本でしか出会えない本があると思っています。新書はスピードが早く、どんなに内容が良くてもあっという間に棚から無くなり、再版されるのはごく一部。いま新刊本の棚に並んでいるのは、歴代のいい本の中でもごく一部なんですね。ブックオフでちょっと前の新刊本を安く手に入れるというのも悪くは無いですが、自分の趣味にあった個人経営の古本屋をみつけて、定期的に覗いてみるのはなかなかに楽しいもんです。

12/04/01(Sun)

この前NHKラジオにダシの研究家というおばちゃんが出てまして、薀蓄を語ってたんですが、自分も似たようなことをやっていながら、どうにも嫌悪感が沸いてしまうのは同族嫌悪というヤツでしょうか。炊飯器なんて持ってません、鍋で炊きます(ドヤッ!)。電子レンジなんて持ってません、鍋で温め直します(ドヤッ!)。ラジオでありながら、その得意気な顔が目に見えるようで、自分も反省せねばと思う事しきり。

でも、もし私がこのおばちゃんに会う機会があったら、“鰹節を自分の家で削っていないんですか〜(ドヤッ!)”と自慢してみたい。そう、このおばちゃんなぜか、鰹節は削り節を買ってきて使っているんです。番組のパーソナリティも、“子供の頃は削らされていたけど今はなかなか…”なんて言ってましたけど、鰹節削りなんて簡単です。というか、昔は子供にやらせていた程度の仕事なわけで、そんなのをちょっとその気になった大人が出来ないわけはないんです。私の言い分:珈琲豆を自宅で挽く暇があったら、鰹節を削りましょう、です。

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