2012年5月

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12/05/31(Thu)

ここでケチが趣味と書いた手前、色々考えてみた結果、私は一般的に言われるケチとは少し違うのではないかと思い始めました。私、お金を使う事自体はそんなに嫌いじゃないんです。そりゃま、使わないにこした事はないですが、必要があると判断したら、結構な大金でもポンと払ってそれを手に入れます。私が気に喰わないのは手に入れたものを十全に使い切らないで捨てることなんです。

たとえばボールペン。新しい種類が出た、今度のは擦って消せるとか滑らかな書き味だとかいって、次々買う同僚がいますけど、前に買ったヤツは半分も使わないままで机の引き出しに溜まっていきます。こういうのが一番嫌。私はボールペンに関してはとにかく使い切る、使い切るまで新しいのは買わない、というのが基本スタンスで、そのスタンスは他の生活用品全般に言えることです。

また、いざボールペンが切れた場合も、まずお金を払わないで手に入れることを考えます。具体的には周囲に一杯余っているボールペンがあるのだから、まずその中から貰うことを考えたり、実家に余っているのを切れるタイミングを見越して持ってきたり。それでもなおかつ手に入らない場合に初めてお店で買います。更に買う場合でも、ガワはまだ十分使えるわけですから、全く新しいのを買うわけではなく、換え芯優先。…書いていて何だか普通のケチじゃないかと言う気分になってきました。

12/05/30(Wed)

今日は野菜スープを作ってみました。うちでは野菜系は皮ごと芯まで食べる派なので、野菜屑として廃棄されるものは非常に少ないですが、それでも少しは出ます。それをひと月ほど冷凍庫で貯めておいたものを1時間ほど煮てみたのです。野菜屑の内容はまさに一騎当千。流石の私でも食べられないものばかり。具体的に挙げてみると…。キャベツの芯、ただし内側は柔らかいのでそのまま食べ、筋が固くて食べられない外側の方のみ。ピーマンのヘタと種。ズッキーニのヘタ。玉葱の茎の萎れた葱のようになった所。茄子のヘタ。などなど、本気でこれは食べられないと思われるものだけを冷凍貯金したやつを一挙放出。量はちょうど両手ですくえるくらいです。

1時間ほど煮たやつを漉しただけでは流石に寂しいので、軽く炒めて色をつけた微塵切り玉葱とパセリをプラスで味付けは塩のみ。意外なことにこれが美味しかったのです。味は洋食に時々ついてくるミネストローネそのまんま。肉系が全く入っていない分、むしろサッパリとして上品なお味。何も言わずに他人に出したら、ゴミ…もとい一騎当千の野菜屑だけで作られているとは誰も気がつかない、そんな味です。コレは今後も野菜屑が捨てられなくなりました。ちなみに漉した後の残骸ですが、こっちは流石に捨てました。まぁ、頭の隅っこで更なる有効利用法を考えたりもして入るのですけどね。

12/05/29(Tue)

まぁコレは個人の考え方次第なんですが、借金生活ってダメだと思うんですよ。たとえば月収が20万円の人がいたとして、その人の生活費が毎月40万円で、足りない20万円は借金で補っているとしたら、普通はダメ人間の烙印が押されると思います。私が考えるに、そういう人のとる道は二つです。頑張って働いて収入を40万円まで増やすか、生活費を切り詰めて20万円まで減らすか。

国と個人は違うっていいますし、そういう面があるのは否めませんが、税収の2倍の予算を毎年組む国家ってどうかと思うんですよ。毎月自分の稼ぎの中でやりくりしているにしてみたら、ダメ人間ならぬダメ国家です。稼ぎが少ないんだから生活が質素になるのは当然で、それでやっていけないと叫ぶのなら、借金ではなく頑張って稼ぐ方に力を注がなくては。

それと一緒の事が今アレな電力にもいえると思います。最終処分のアテもなく作ってしまった原発。地盤のしっかりした国では地中に深く埋める(それもどうかと思いますが…)ことで最終処分とする方向みたいですが、地震大国日本ではとてもそんなの無理。今までコストが安い・CO2が出ないといわれてどんどん作られましたが、ひとたび事故が起こるとアレだと判明してしまいました。これって家庭に喩えるとお父さんの違法バイトだと思います。会社の規定で副職が禁止されているのに、生活費の足しにしようとして違法バイトをするお父さん。バイトがバレて止めるように言われているのに、生活費が足りないからとか何とか言って、続けようとしています。原発で作った電力なんて元から無かったものと思えばいいと思うんですけどね。

12/05/28(Mon)

あなたの趣味はなんですかと訊かれたら、オフィシャルな場では大体無難に“読書”と答えることにしています。実際に読書は好きですから、嘘ではありません。しかし実際にはもっとこだわっている事がありまして、それはケチること。ケチって貯めたお金で何かを買うわけではなく、単にケチる事自体が楽しいという末期症状なのですが、楽しんでいるのだから仕方がありません。まぁ、このブログを読んでいれば薄々どころかあっという間に気付くでしょうが。

で、本日のお題は風呂でケチる。風呂って滅茶苦茶エネルギーを喰うと思うんですよ。肩までつかれるお湯をためて40度前後まで温める、相当な電気・ガスが必要です。ですんでうちは基本的に風呂はシャワーです。コレでかなりケチれます。次に毎日は入らない。真夏に外で作業をしてどろどろに汗をかく日々、とかなら毎日シャワーを浴びないと人格を疑われるような事になりますが、私は所謂事務仕事系なので、汗もそんなにかきません。特に夏以外の時期なんて、全然大した事ないです。ですんで、シャワーは2日に1回が基本。例外的に盛夏真っ盛りの時期は毎日になります。コレで相当ケチれます。

最後に石鹸。昔はアクリル系の垢すりタオルを愛用してましたが、あれは肌への負担が大きいですし、何より石鹸が減ります。よって最近はもっぱら手洗い。両手で石鹸を泡立てて、全身をその両手でさすって洗う方法を採用。肌への負担が少なく、無理な体勢になるのでストレッチになり、石鹸も減らないという一石三鳥の効果が。より上級者になると、髪の毛で石鹸を泡立ててその泡で全身を洗うという荒技も。石鹸一個が3ヶ月程度もってしまいます。いや、やっぱりケチって楽しいですね。

12/05/27(Sun)

家にテレビが無くラジオを、その中でも特にCMがなくて比較的対象年齢層の高いNHKを愛聴している私ですが、ここ数年で随分様子が変ってきました、悪い方に。ネットの発達、特にメールやツイッターの影響でテレビよりも視聴者との双方向が容易なラジオが息を吹き返し、一時よりも随分多くの人がラジオを聴くようになりました。そこで多分NHKは欲が出たんですね、若い層を取り込もうと。で、数年前から番組改編のたびにNHKラジオには若者向けの番組が増えてます。が、私に言わせればそんなのは民放が飽きるほどやってるんだから、そっちに任せればいいと思うんですよ。

特に週末の夜は全滅気味です。若手の芸人が何人もよってたかってキャンキャン五月蝿いお笑いトーク番組とか、アニメ音楽の専門番組とか。AKB48のメンバーが学芸会真っ青のラジオドラマ番組なんて、はじまった瞬間に局を変えるかスイッチを切るしかありません。いや別に、AKBが悪いわけではないんですが、今まではそういうテンションではない番組を求めている層をNHKが受け入れてきたのに、そこが裏切ってどうするんだと。

私がずっと愛聴してきた地球ラジオもこの春からパーソナリティの一人がアニメ声優に代わってしまいまして、大変残念。アニメを否定するわけではないですが、キャピキャピのアニメ声で世界のニュースを聴きたくは無いんですね。まぁ、ここで愚痴っても何の意味も無いんですけれど。ちなみに私がイチオシの番組は昔から変らず“世界の快適音楽セレクション”。コレがなくなったら私、絶望です。

12/05/26(Sat)

今年から始めた下着の手洗いですが、定着してくるといい事尽くめ、なんで周りにやっている人がいないんだろう、ってな具合です。下着の手洗いとは文字通り、その日に着ていた下着を風呂の残り湯で手洗いするという行為で、様々なメリットがあります。1.その日に洗うから汚れ落ちが良いこと。一人暮らしだと、洗濯物の量が少ないので、毎日洗濯機を回すわけではありません。ですんで、その日に出た物を洗うのは数日後とか、下手をすると一週間後とかになってしまいます。その間に汚れは定着するわけで、その日に洗えるというのはメリットです。

2.お湯を使うから汚れ落ちが良い。これは文字通りですね。水で洗うよりもお湯で洗う方が汚れ落ちが良いのは至極当然です。3.手洗いだから布に優しい。これも当然ですね。特に下着類は洗濯機会が多いので、使い込むとペラペラに薄くなって破れていきます。まだ実感は出来ていませんが、手洗いだとこのスピードを遅らせる事が出来るのではないかと期待してます。4.汚れをピンポイントで攻められる。どことは言いませんが下着は満遍なくではなくピンポイントで汚れます。手洗いだとそこを重点的に攻められるので、潜在の有効活用が期待できます。5.洗濯機を回す回数が減って水・電気の節約。これも当然ですね。日々の洗濯物の量の中で下着というのはかなりのウェイトを占めてます。コレがごっそり無くなるのですから、洗濯機の登場回数が減るのは当然。

と、いい事ばかりのような手洗いですが、唯一の欠点は面倒臭い事。ですが、一回ほんの数分の事ですから、習慣に組み込んでしまえば何ほどのものでもありません。それで↑の様な幾多のメリットが得られるのだからと周囲に宣伝してみても、誰もやろうとしないんですけどね。

12/05/25(Fri)

実家から送られてきたえんどう豆の皮を剥き、一回分ずつ小分けにして冷凍したので、しばらくは豆ご飯の日々。子供の頃はこの豆が嫌いで、豆ご飯というと豆だけ除去して食べていたのが嘘のように豆ご飯、美味しいです。ところで、日本人がご飯というと炊きたてホカホカが最高というイメージが遺伝子レベルにまで刷り込まれてますけど、私は割と違うと思います。

ご飯が美味しいのは冷めた時じゃないでしょうか。それも、冷蔵庫で冷やしてはダメで、室内放置で室温まで冷めたご飯が一番美味しいと思います。ホカホカだと確かにありがたい気はするんですけど、ご飯の粘りや甘味が一番感じられるのは、口に入れたときにちょっと冷っとするくらいのタイミングです。この時に常温まで冷ましたお茶で茶漬けを作ったりするともう、それだけで大満足レベル。でもこの状態を作るのが難しいんですよね。涼しい時期はまだいいんですが、これからの時期はこんな事をするとあっという間に傷んでしまいます。食事の二時間くらい前に冷蔵庫から出すのがベストなんですけど、それも難しいんですよねぇ…。

12/05/24(Thu)

今日は歯医者の定期検査の日。毎日歯間ブラシとフロスを使ってきちんとケアしているおかげで、基本的にはとても良い状態を保っている私の口内ですが、今回は虫歯が見つかってしまいました。というか、前々回から虫歯になりそう…といわれていた場所が今回、晴れて虫歯認定。まだ小さいうちに治してしまいましょうというわけ。ですが、親知らずの内側の歯茎に半分隠れた場所が虫歯になっても、私の責任じゃないと思うのですよ。そんな所どうやって磨けと。世の中には歯を磨かなくても虫歯と無縁の人がいるそうで、本当に羨ましい。まぁ、そんな人でも歯槽膿漏と無縁ではいられないみたいですが。

ところで、その歯医者の待合室には何故か家庭画報が置いてありまして、そんなところでしか読む機会がない私は毎回ちょっと楽しみにしています。恐ろしいですね、家庭画報。今の日本の状態はとりあえず置いておいて、気分はバブル真っ只中という感じ。うん十万円の服を着て、うん百万円のアクセサリーを身につけ、銀座でお買い物をし、食事は京都で会席料理。私にしてみれば、子供が鼠の国に行くのと、専業主婦が昼下がりに家庭画報を読んでウットリするのとは全く同じメンタリティです。恐るべしは家庭画報のあの浮世離れっぷり。

12/05/23(Wed)

知り合いから蕗を貰ったので、本日は下処理。とはいっても別に大した事はなく、適当な長さに切った蕗を熱湯で数分茹でた後水に放ち、一晩放置するだけ。コレでアクが抜けますんで、あとは皮を剥いて適当な味付けで煮るだけです。ポイントとしてはアク抜きの時に蕗が空気に触れないようにすること。そうしないと水から出た部分が空気(多分酸素でしょう)と反応して真っ黒になります。味に変わりはないので、気にしなければ別に構わないんですけどね。

蕗って下処理が必要なせいか、スーパーでも他の野菜より一段低い値段設定がされていることが多くて、狙い目です。でも、売られている蕗を見ていつも思うんですが、長いですよね。実家の裏庭には蕗が自生していて、結構採って食べてましたけど、高さはせいぜい20cmがいいとこでした。こっちで売っている蕗は軽く1mはある大物ばかり。品種が違うのか、育て方が違うのか、詳細は不明です。味は一緒ですけどね。

12/05/22(Tue)

実家からえんどう豆が届きました、ありがたい事です。あっちでは主にジャガイモと一緒に煮てましたけど、うちでの主力はなんといっても豆ご飯。莢を外したえんどう豆を一回分ずつ冷凍しておき、ご飯を炊く時に塩少々と昆布少しと一緒に混ぜるだけ。豆と塩味のコンビネーションがなんともいえず美味。

私の味覚は超単純と見えて、複雑なレシピは全く必要ありません。常に単純かつ適当。でも、健康な食生活なんて案外そんなもんだと思うんですよ。美味しいご飯と味噌汁、お漬物に煮物とお浸しくらいあれば、もう大満足。逆にそういうのは外食で食べられないから、必然的に家で料理を作っているという面もあるかもしれませんね。

12/05/21(Mon)

十年以上着ているTシャツがそろそろ寿命を迎えそうで、余生をどうすべきか現在考え中。衣類というのはそれぞれ傷む場所が完全に決まってまして、それも私の主要研究テーマのひとつなんですけど、Tシャツの場合は首の後ろの襟周りが薄くなって破れるのが第一原因です。そもそもコレ、Tシャツを脱ぐ時に首の後ろを両手で持って引っ張るのがいけないので、裾を持って脱ぐように何度も直そうとしているのですが、一度身についた癖はなかなか直らないので…。

まぁ、それはともかく。かぎ裂きのように物理的に破れた場合には、周囲の生地が健全なのでまだやりようがあるんですが、今回のように経年劣化で破れる場合は、周囲の生地も相応に薄くなっており、繕いは無意味です。無理矢理繕っても、今度はその縫い目の所から破れるので、いたちごっこになるんですよね。というわけで、残った道としては雑巾や布巾に仕立て直すくらいしかないんですが、こっちはこっちで既に十分量を確保してますし。長年使ってきて、最後にただ捨てるのももったいないなと思うんですが、毎回用途が思いつかないのがここ数年の課題のひとつです。

12/05/20(Sun)

ニンニクが安かったので沢山買ってきたんですが、そのまま部屋の隅に転がしておくと芽が出て鮮度が落ちます。ニンニクの保存方法は色々あって、ちょっと考えるだけでも醤油漬け・オイル漬けとありますが、うちではもっぱら乾燥させてます。買ってきたニンニクの皮を剥き、スライスして窓の外の風通しの良い場所にカラカラになるまで放置するだけ。使う時は1時間〜水で戻して使えば、普通のニンニク同様に使えて超便利。

昨日も書いたとおり電力がアレな事になっている昨今ですが、太陽の光と風はいつの時代もタダ。タダなものを有効に活用しないで何が自称ドケチでしょうか、ということで目いっぱい利用します。注意点は二つ。ニンニクは乾燥させる過程でかなり粘りが出るので、干すのに網を使うと後で洗うのに苦労しまんで、タッパーなどツルツル系を使うのが吉です。あと、臭いが凄いので干す場所を考えないと部屋中がニンニクの臭いまみれに。でも、風通し・日当たり共に良好な場所なんて限られているので、こっちの方はある程度仕方ないかも。現にうちも、数日間はニンニクの臭いとお友達状態です。

12/05/19(Sat)

電力事情がアレなので、夏に向けての節電が話題になっている昨今。関西方面では15%の節電目標ですか。15%くらい楽勝じゃね?と思っているのは私だけでしょうか。世の中的に節電というとまず電灯をこまめに消す事が思い浮かびますが、あんなのはどんなに積み重ねても大した数字にはなりません。むしろ、自分は節電してるんだっていう自己満足の要素が多いかも、ってなレベルです。私が考える家庭内電力消費の三巨頭はエアコン・冷蔵庫・炊飯器の保温です。コレを何とかすれば15%なんて楽勝です。

とりあえずエアコンは止めます。根性があれば団扇で、普通の人間は扇風機で代用。水分を摂って風通しの良いところでゴロゴロしていれば、人間早々簡単に熱中症にならないように出来ているのです。後は気合。冷蔵庫はまぁ仕方ないとして、炊飯器。根性があれば鍋で炊くのが一番ですが、普通は炊くのだけ炊飯器を使い、食事のたびに電子レンジで温め直すのがいいと思います。うちの親はそれすら面倒臭くて炊飯器で保温しっぱなしですが、電気は食うは味は落ちるはで最悪です。もし私が同居してたら絶対に許しませんけどね。

よく節電インタビューで、“節電しなければいけないのは分かっているけど、つい…”というコメントを聞きます。が、つい…なんていっている間は本気じゃないですし、そもそも根性が足りません。昔の日本人は竹槍でB29を落そうとするくらい根性がありました。今の人も少し見習って欲しいものです…冗談ですが。

12/05/18(Fri)

梅雨の季節になる前に形をつけるということで、最近の私の朝は庭木の剪定から始まります。今朝は無駄に茂ってしまった枇杷と木苺。草むしりだと全然大した事ないんですけど、剪定をするとあっという間に40Lのゴミ袋が一杯になります。その辺で焼却できたらと何度も思うんですけど、そこは大人の理性で自重。でも、この辺にも自宅の庭で焼いている人が私の知る限りでも2軒ほどあるんですけどね。どっちも面倒臭そうな爺さんだから、私には出来ませんが。

庭木といえば先日実家に戻った時に、母親がゴミ袋に詰めているのを見ていたら予想通り派手に破れまして、有料ゴミ袋1枚40円がもったいないということで、ガムテープで豪快に補修していました。そんなの前の畑で焼けばタダだろうと思うんですけど、それは面倒臭くて嫌なのだそうです。ゴミ袋大40円が彼女の中で一帯どんな位置付けなのか、サッパリ分かりません。まぁ、昔から良く分からないところのある人なのは事実なんですけどね。

12/05/17(Thu)

日曜日の夜にNHK第二で文化講演会という番組をやってるんですが、コレがなかなか侮れない面白さなのです。各界の著名人を呼んでの講演で、年寄りの自慢話になってしまう場合も時々あるんですけど、全体としてのクオリティは侮れません。そんな中、先日の土井義晴センセのお話はかなり面白かったです。

一言で言えば、今の料理は凝りすぎているんじゃないか?って事です。料理研究家達は、他にないものを・今までにないものをってことで、どんどん珍しい食材や調味料を使い、今までにない組み合わせを試して珍奇なレシピを生み出します。が、お金を取って商売をしているんならともかく、家庭料理でそんな事をする必要はないって言うんですね。たとえば大根だったら、イカと炊いたり拍子に切って味噌汁にしたり、その程度で十分。

私自身、日頃の料理でレシピを参考にする事は全くありません。まず材料ありきで、その日スーパーで安かったものを買ってきて、素材によって煮る・焼く・蒸すなどの調理方法と、塩・胡椒・醤油・味噌などの味付け方法を選択するだけ。全部食べられるものなんだから、塩加減さえ間違えなければ、漫画ので料理の苦手な女の子が作る定番謎料理のような事にはなりません。料理なんてもっと適当で良いんじゃないかと思うのです。

12/05/16(Wed)

東急ハンズに行ったついでに、ついうっかり趣味の贅沢品を買ってしまいました。まぁ、年単位で買ってもいいなと思っていたものなので、良いのではないでしょうか。カートン社の10倍携帯レンズ、3,150円也。庭のコケ類を愛でていると、もっと近くで隅々まで見てみたいと思うのは自然な流れ。そんな時にこの携帯レンズ。本来は鉱物観察用なんですけど、金属の外装の中に収納されているので、持ち歩いても傷が付きにくいですし、何よりカッコイイ。帰ってきてから、首にかけられるように皮紐も買ってくればよかったと思ったのは、私の詰めが甘いからでしょう。

あと、付属のケースがビニールでいかにもチープなので、革で自作するのも良いかなと思っているんですけど、ほんの掌に乗るような小さな品の為に一から革細工グッズを揃えるのもアホらしいかなと。ケース無しで持ち歩いてもそれなりに格好はつきそうなので、当面はそっちでもよいと思っています。それにしても、周囲を10倍で拡大してみると違う世界が広がってますね。今まさに新しい玩具を与えられた子供状態です。

12/05/15(Tue)

先日買ってきた針と手持ちのタコ糸を使って、愛用の魚干し網を修理中。修理は良いですね、ロマンです。手先を動かして何かを作る作業は好きなんですけど、部屋の中に物が増えるのが嫌なので、結果が作品として残る手芸や日曜大工には行きませんでした。その点、現在好きな修理・料理は結果が残らないので素敵です。修理は既に存在していたものが良くなるだけなので、部屋の中の物の総量は変らないどころか、その物が更に効率的に運用できるようになるという点で、私の志向にピッタリ。

料理は言わずもがなで、作ったら全部食べてしまうので後に残らないのが素敵です。木工・皮細工なんかはちょっと興味があるんですけど、作った作品をどうするかってのが問題で。上達してくればフリーマーケットで売れる様になったりするんでしょうけど、そこまでするかってのも問題のひとつですし。まぁ、当面は修理と料理で楽しむ事にします。

12/05/14(Mon)

久しぶりに東急ハンズに行きました。元来道具スキーの私にとって、あそこはまさに一級危険地帯。仮に10万円持って入ったら、出てくる時には素寒貧になっている自信が有ります。決して必要以上の現金・カードを持って入ってはいけないお店No.1と言えるでしょう。買うものが決まっている時は予算ギリギリの現金を持って、決まっていない時は現金ゼロで入って下見、というのが鉄則です。

今回のお買い物は針。愛用の魚干し網の修理にタコ糸を使いたいんですけど、タコ糸を通して使える穴のあいた針が手元にないので買いにいきました。周囲に手芸店はありますが、そんな品物は置いてなくて。でも流石東急ハンズ、ありました。キャンバス用の針セット315円。長さ5cm程のぶっとい針で、条件にはピッタリです。隣にあったU字に曲がった“すくい針”というのを衝動買いしようとして必死に自重したのは公然の秘密です。ソファや自動車のシートなど裏に手を回せないものを縫うときに使う針だそうで、欲しいけどとりあえず使い道は思いつかないという…。

ちなみに入り口のインフォメーションでたこ糸用の針として提示されたのが、手芸コーナーともう1ヶ所、木工コーナーの畳針。そっちにも回ったんですが、生まれて初めて見ましたよナマ畳針。長さ15cmほどもあって、あぁコレは仕事人が使いたくなるゴツさだなと。こっちも欲しかったんですが、上と同じ理由で必死に自重しました。1,000円も持っていったので、買おうと思えば買えたんです。やっぱり東急ハンズは危険過ぎますね。

12/05/13(Sun)

うちの庭には高さ2m程の山椒の樹がありまして、今まさに若芽が出盛り。今年は何を血迷ったかそれを見て、葉山椒の佃煮を作ろうと思ってしまったのです。思えばこれが間違いでした。ネットで見ると葉山椒の佃煮作りはとても大変と書いてありますが、とてもどころか超超超大変でした。

まず山椒の樹を剪定します。山椒の枝には鋭い棘がたくさん生えていますんで、不用意に掴むと大変な事になりますが、注意していても刺さります。DIY用の皮手袋があればベストなのですが、持っていないので軍手で代用。まぁ、軍手では気持ち程度の効果もありませんけど。この作業に15分、こんなのは序の口です。山椒の葉は細い軸の左右に7〜8対の小さな葉が付く構造になってます。次の作業は枝からこの軸&小葉のパーツを手で一つずつ毟ること。無論、枝の鋭い棘と戦いながらです。この作業に1時間半。ちょっと辛いです。

最大の山場。細い軸から小葉を一枚ずつ毟って軸を取り除く作業。しゅっとしごければ話は早いですが、この軸にも嫌がらせのように小さな棘が生えていてしごけないので、結局小葉を地道に毟っていくしかありません。とにかく延々と毟り続けてこの作業に8時間。8時間延々と毟り続けるなんてもう、拷問の世界です。が、ここまで来たら後は簡単。

毟った小葉約800gに対して醤油・酒各一合半を加えて2時間ほどとろ火で煮詰めれば完成。手持ちの空き瓶を熱湯消毒して中に詰め、沸騰するお湯の中で30分煮沸消毒してから蓋を閉めればフィニッシュ。開封しない限りは常温保存可能な状態になります。丸一日がかりで作業して、出来たのはご飯ですよの瓶にたった5本分。が、熱々ご飯に乗っけて茶漬けにしたらもう、最高以上の味わいです。ですが、人から頼まれて1本5,000円出すから作ってくれといわれても嫌な労力です。最初は知り合いにおすそ分けしようと思ってたんですが、無理です。全部自分で食べるでしょう。

12/05/12(Sat)

作り置きの鶏肉一夜干しがなくなったので補充。以前はムネ肉2kg袋を使って作っていたんですけど、それだと1月半位でなくなってしまってまどろっこしくなったので、最近では2kgを2袋の4kgに増量。というか、うちの魚干し網で一度に干せるMAXの量が4kgなんです。これ以上は網の床面積の関係でどう足掻いても無理。まぁこれ以上増やすと保存中の冷凍焼けが気になるレベルになってくるので、この辺が限度なんでしょうけど。

鶏ムネ肉は癖がないので何の料理にも合います。炒め物・蒸し物・サラダetc。滅茶苦茶美味しいというわけではないですが、かといって不味いわけでもなく、コストパフォーマンスを考えると日々の蛋白源としては最適かと。流石にそればかりでは飽きるので、所々に子持ち鰈や鰯・鯵なんかを混ぜるってのが、うちの最近の食生活スタンダードになってます。

12/05/11(Fri)

実家で味噌をサルベージしてきました。他人から貰ったのですが、ダシ入りじゃないので使い辛いと…。我が親ながら本当に世の中は色んな見方がありますね。私なんてダシ入りだったらそれが理由で使わないのに。それはともかく味噌。ポリ袋から規定のタッパーに移すと、どんなに丁寧に攫っても、味噌が付着したポリ袋が残ります。これをそのままゴミ箱に捨てるのは私の主義主張にあいません。

冷蔵庫の中にあった大根を銀杏に切って塩で揉み、ポリ袋に投入。ついでに今まさに食べ頃の庭の山椒の葉を適当に投入。ポリ袋の口を持って味噌を大根に擦り付けるようにも見込むと、大根の味噌木の芽和えの完成です。ほんの少し前まで、木の芽の香りは苦手だったんですが、最近は結構悪くないんじゃね?とか思い出したりして。今年は木の芽で佃煮を作ってみようかと思っています。労力にあわない量しかできないでしょうけどね。

12/05/10(Thu)

5月は新緑の季節といいますがまさにそう。4月には枯れ枝にほんの申し訳程度に新芽のついた状態だった庭の木々が、ここにきて急成長。まさに試験前の学生が一夜漬けの悪足掻きをするかの如き怒涛の勢いで葉を広げています。そうなると問題になってくるのが剪定。

枯れ枝の時点ではそんなに問題がなかった木々も、葉を茂らせるにつけどんどん鬱陶しくなってきます。こんなことなら枯れ枝の時期に手を入れておけば良かったと思っても後の祭り。仕方がないので蚊が本格的に出てくる前に何とか格好をつけねばなりません。やり始めると楽しくて、勢いで最後まで出来るんですが、いざ腰をあげるのが大変なんですよね、剪定。まぁ、ボチボチ頑張るとしましょうか。

12/05/09(Wed)

実家で草むしりをしている時に、ある一帯の雑草がほぼノビルなのにビックリして親に聞いてみたんですが、わざとそうしている訳ではないそうです。何と羨ましい。東京のうちにはノビルなんて有用植物は一本も生えていません。東京でも道を歩けば結構その辺に生えてたりするんですけどね。

ノビルはその辺に生えている野草の中でも最も手軽に食べられる食用野草のキングだと思います。まぁ、繁殖っぷりだけを見ればタンポポやドクダミの方が遙かに勢力は強いのですが、一応食用とされるこれらも、味の面ではノビルに遙かに劣ります。時々ネットで見かけますが、タンポポサラダなんてよく食べますね、あんな苦いの。ドクダミの方は健康に良いと散々言われてますが、労力を注ぎ込んでお茶にしても大して美味しいと思いませんし。ベトナム辺りではドクダミは生食されてますが、それも流石に私には無理です。いつか道端のドクダミを引っこ抜いてきて、うちの庭に移植してやろうと思っているんですが、いつも企画倒れなんですよ。なかなかスコップ持って道歩く機会がないもので。

12/05/08(Tue)

実家の両親は還暦を過ぎているというのに肉食系で、実家でしばらく過ごすとてきめん身体が重くなります。そんなわけで、東京に戻ってきたらとりあえず魚。それも最近すっかり感化されてしまったムコ殿シリーズにならい、子持ち鰈の煮付けなどという渋いものを。

最近煮魚を作る家なんてめっきり減ってると思うんですけど、こんなのポイントさえ抑えておけば超簡単。平たい鍋(うちではフライパン)で、なるべく少なくて濃い煮汁を煮立て、魚を投入したらキッチンペーパーの落し蓋をして上まで煮汁を回し、一旦冷ましてから温め直して食べる、コレだけ。定番の生姜は、魚の香りを消してしまうので、うちでは基本的に使いません。子持ち鰈は冷凍物ですが、大ぶりのが一個辺り100円と格安。ご飯と味噌汁と小鉢、300円もかければその辺の定食屋の煮魚定食を上回るものが軽く出来てしまいます。おまけに自宅なら煮凝りご飯もついて更にお得。やっぱ料理は自宅でやってナンボですね。

12/05/07(Mon)

というわけでのんべんだらりのGWも終わってしまって悲しい限りなのですが、今回の帰省で気がついた事。ガソリンって高いですね。うちの近所にはガソリンスタンドがないですし、仮に通りかかっても車を持たない私は興味が無いのでわざわざ見たりはしませんが、実家の近くにはガソリンスタンドがありますんでどうしても目に入ります。レギュラー150円って何でしょうか。

考えてみると車って本当に高いです。本体もそうですが、買った後もガソリン代・駐車場代・税金・車検…。それだけ払っても元が取れるんならいいですけど、もはやお金持ちの趣味の領域になりつつあるような…。一昔前は田舎暮らしは車が必需品と言われていましたが、ネットが発達した現在、割とそんな事もなくなりつつあります。日用品は近所のスーパーで買って、ちょっと珍しいものはアマゾンで注文すれば、ほぼ事足りてしまうんですよね。ガソリンは今後安くなる要素は一個も見当たらないし、政府がエコ補助金出して必死で車を売りたい気持ちも少し分かるような気がします。

12/05/06(Sun)

少し前にここで書いたことがあるんですが、30年ほど前に壇晴子(壇一雄の息子の嫁)が当時の有名人のお宅に押しかけてご飯をご馳走になるという(今でも似たような企画がありますが…)クロワッサンの記事を纏めた文庫を古本屋でゲットしまして、結構面白く読んでます。先日何の気なしにその登場人物をググってみたら、コレが結構面白かったのです。

まず30年経ってますから1/3位は既に亡くなってます。当時新婚で、“旦那の為に料理を覚えました、喜んでもらえてます”なんて惚気ている人も、結構な割合で離婚してます(流石芸能界…)。中でも割と悲惨だなと思うのは、保育園の坊ちゃん嬢ちゃんのために毎日お弁当を作っていますという某俳優のお母さん。その坊ちゃんは大麻で逮捕されて芸能界を去っております。小学生の元気な坊ちゃんを子育てしているお母さんは現在くも膜下出血で長期の病気療養中。その小学生の坊ちゃんはバイクで大きな事故を起こしてこちらも長期リハビリ中。

当時クロワッサンで取材を受けるということは、自他共に認めるキラキラ人生を送っていたわけで、ググる度に人生栄枯盛衰だなぁ…とちょっと切なくなってしまいましたよ。

12/05/03(Thu)

キーボードの中の腐海は予定外でしたが、元々パソコンの掃除はするつもりだったのです。今はこんな田舎にもパソコンショップがありまして、東京で買い忘れたシリコングリスが簡単に手に入るのがありがたい。何故わざわざこっちまで持って帰って掃除をするかというと、東京の家には掃除機がないからです。

ノートパソコンの掃除は、デスクトップに比べると面倒ですが、慣れればそんなに大変でもありません。キーボードを外してヒートシンクを露出させ、その周辺のゴミをとって元に戻すだけですが、なかなか掃除できない場所なので、埃まみれの大変な事になっているのが通例です。キーボードの腐海は動作に支障がなければ放置しておいて問題ないですけど、ヒートシンク周りの汚れは、これから夏に向かって暑くなってくると、確実にパソコンの動作に支障をきたします。というか、パソコントラブルで一番多いのはコレじゃないかと思うくらい。パソコンメーカーは、要らん機能を付けまくるより、素人でも簡単にヒートシンク周りをメンテできるような機種を作るべきだと思うんですが、どんなもんでしょ。

12/05/02(Wed)

帰省するたびに思うんですけど、テレビってどうしてこんなにつまらないんですかね。テレビ欄を広げて今日のプログラムを眺めてみても、コレは見たい!と思う番組がひとつもありません。まぁ、何が面白いかなんて個人の趣味嗜好に関わるものなので、お前がそう思っているだけだろうと言われればそれまでなんですけど。

ですが、衛星契約まで含めると一年間の受信料は2.5万円超になります。ただならともかく、2.5万円払ってまで見るようなプログラムが今のテレビにあるとは思えないんですよね。というか、私ならそのお金を美味しいものを食べる方に回します。月に2,000円プラスされれば、かなり贅沢なものが食べられると思うんですよね。まぁ、それこそ人それぞれなんですが。

12/05/01(Tue)

煎餅を齧りながらパソコンを打っていたら、欠片がキーボードの隙間に入り込んでキーがひとつ効かなくなりました。こんな時には慌てず騒がず、該当キーを取り外して掃除すればいいんですが、キーボードの中はまさに見なければ良かった状態でした。考えて見ればこのキーボードを買ってからもう2〜3年。掃除の一度ヤニ度するべきなのですが、面倒なので放置しておいたら、埃と髪の毛が溜まりに溜まってまるで腐海。

こんな時にやるべきことは極めてシンプルです。まずキーボード全体をデジカメで撮影して、キーの配置を記録します。その後、キーを全て外して水洗いし、本体は掃除機で埃を吸い取ります。最後に記録したデジカメ画像に従ってキーを戻せば完成…なのですが、何せ面倒臭い。とりあえず動かなくなったキーが出た時だけピンポイントで掃除すれば良いかと怠け心が顔を出し、腐海は当分そのままになりそうです。

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