2014年10月

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14/10/31(Fri)

現状うちのデザートの主力は柿とサツマイモ。昨日は柿の事を書いたので、今日はサツマイモをば。サツマイモは割と汎用性の高い食材ですが、スイートポテトなんていうこじゃれた物は作れません(作る気もありません)。以前に書いた通り、今シーズン私が作ったサツマイモデザートは、芋羊羹・大学芋・芋ケンピの3つ。その中で芋羊羹はあの地味な見た目を大きく裏切って、裏ごしが超大変なので今シーズンはもう作りません。大学芋と芋ケンピは最初のカットの大きさが違うだけであとは同じ工程なんですが、市販のカリッと固い芋ケンピが作れないので、今季うちのサツマイモデザートといえば大学芋になります。が、相変わらずコレが難しい。

カラメル系は火を止めるタイミングが本当にシビアなのです。遅いとカチカチになって芋が容器からとれなくなるし、早いとサラサラ過ぎて飴が芋に絡みません。そして火を止めるベストタイミングは本当に僅か。ただまぁ、ポイントはそこだけなんですけどね。皮付きのまま程よい形に乱切りして揚げるまでは、誰だって出来る簡単な作業です。ホント、このカラメルさえなければ…。とはいえカラメルを絡めない大学芋なんて大学芋じゃないですし。大学芋屋さんのように、毎日大量に同じ物を作っていればすぐに会得できると思うんですが、個人家庭で毎日作っても食べ切れる筈がありません。かといって、時々作っていてもコツを掴む日は遠のくばかり。あの家庭風の見かけに騙されがちですが、大学芋というのは家で作るものじゃないのかもしれませんね。

14/10/30(Thu)

庭の全部甘柿で生食するんですが、畑の柿は殆どが渋柿なので、渋抜きをしないと食べられません。というわけで今日は晒し柿作り。渋柿の加工食品というと干し柿・晒し柿の2つで、どっちかというと私は瑞々しい晒し柿の方が好きです。ですが、晒し柿は保存が利きません。放っておくとどんどん柔らかくなって勝手に自壊するので、早めに食べるのが吉。冷凍は…出来るんでしょうか。やった事がないので不明ですが、結構かさばるので家庭用冷蔵庫では何個も保存できないと思います。一方干し柿は冷凍できます。コンパクトになっているので数保存できますし、解凍しても食味が殆ど変わらないのが素敵。まぁ、一長一短ですね。

で、晒し柿。作り方は簡単です。ヘタに蒸留酒をつけ、ポリ袋の中にヘタを下にして積み重ね、霧吹きで同じ蒸留酒を袋一杯に吹き付けてから密封、常温で10日ほど放置すれば完成。保存食作りというのは一般的に面倒な物ですが(漬物・ラッキョウ・梅干しetc)、晒し柿作りはその中で群を抜いて簡単です。干し柿と違って皮を剥く必要もなければ紐で吊るす必要もないなんて、まさに楽勝の極み。ちなみに今回蒸留酒はウィスキーを使用。一般的には焼酎が多いですが、遙か昔に貰って死蔵していたウィスキーがあったので有効活用。蒸留酒だったら何でもいいんですよ、こんなの。あとは柿に合う香りかどうかの問題だけ。その点ウイスキーとの香りとの相性は悪くないので、いい感じになるんじゃないでしょうか。10日後が楽しみです。

14/10/29(Wed)

本日のお昼は野菜炒め。しばらく家を空けると、無計画に野菜を買って無計画に使う人がいるので、半端に余った野菜が沢山あるのです。これを一気に片付けてしまおうというのが今回の野菜炒め。野菜炒めというと自炊を始めたばかりの人や料理に慣れていない男性が作る定番料理ですが、コレが意外と侮れません。野菜は種類や切り方によって火の通り方が結構変わってくるので、全体に均一な火の通り方にしつつ、しかも美味しい味付けをするというのはそこそこ難しいです。

が、適当に作っても大失敗はしないのがこの野菜炒めのいいところ。肉と違って野菜は生焼けを食べても死にはしませんし、火が通り過ぎてべちょっとなっても多少不味くなるだけで食べられなくなるケースと言うのは稀。ちなみに肉は必須だと思いますが、あくまで味付けの一環としての肉であって主役は野菜。使う肉の量はほんのちょっぴりが私好みです。今回の野菜は人参・玉葱・キャベツ・ピーマンで、使う肉はベーコンの切れっ端。味付けは醤油メインで甘さ控えめ、牡蠣油をほんの少し加えて深みを出す感じで。ちなみにこの牡蠣油を豆板醤辺りに変更すれば、あっという間に全然違う味わいになるので、野菜炒めはとても面白いです。

14/10/28(Tue)

旅行から戻ってくると色々後片付けがあって、諸々そういうのを全部済ませてはじめて、旅行から帰ってきたことになると思います。所謂“家に帰りつくまでが遠足です”的な。荷解きをして歯ブラシやフロスは定位置に戻し、買ってきた本は分類して本棚の適切な場所に。たまった洗濯物も処理しなきゃいけません。で、今日のトピックはこの洗濯物。風呂に入るついでに、自分の洗濯物は残り湯で洗うのが習慣というのはここでも何度か書きましたが、最近そこに新兵器が投入されました。それは洗い桶。買ったわけではなくて、見るもおぞましいとりあえずその辺に置いておけ山から発掘されたものです。大きさは通常洗面器の倍くらい。端に一箇所水を抜く穴があいているので、本来はキッチンで食器を洗うために作られたものと思われます。ドピンクなのは全く趣味でないですけど、他人に見せるもんじゃないので…

何がステキってその大きさ。洗面器だと下着上下を洗うには無問題なのですが、ジャージ上下を洗うのはちょっと小さ過ぎるのです。やってやれないことはありませんが、揉み洗いしている内に洗剤液がほぼ無くなって効率が落ちますし、すすぎも割と大変。そこでこの洗い桶。これだともちろんお湯の消費量はぐっと上がりますが、割と大き目のものでも簡単に綺麗に洗えるのです。シーツや毛布クラスになると流石に浴槽ダイレクトになりますが。今回は下着・靴下各2セットとほぼ着たきり雀だったシャツを処理。といっても所要時間はせいぜい10分程度ですし、お湯を使うので汚れ落ちはむしろ親が洗濯機を使ってする洗濯をしのぎ、更には布へのダメージは手洗いと洗濯機で比べるべくもありません。なおかつ電気代はゼロ・使う水の量はぐっと少なく、ちきゅうにやさしいです。風呂の残り湯で洗濯、もっと広がってもいいとおもうのですけどね。

14/10/27(Mon)

帰宅。約一年ぶりの東京だったのですが感想は“あんまり変わってないね”です。まぁ、一年じゃそんなに変わりませんよね。その中で敢えて今回感じた点は、“東京に住んでいる時ってこんなに歩いたんだ”です。別に意図して長距離を歩いたわけではないのですよ。普通に電車乗って乗り換えて駅から徒歩十分とかそんな感じだったのですが、この足の痛みは一体どういうわけでしょう。それも今までふくらはぎが痛いという経験はありましたが、向こう脛が痛いって意味が分かりません。

思い返してみると、全然歩きませんものねこっちじゃ。車こそ乗りませんが、自転車で移動すると目的地の店先まで行けてしまうので。東京だととにかく鉄道の乗換えで歩きまくります。それも平面移動に加えてまるで迷宮探検の様な階段のアップダウン。でもま、そういう些事は置いておいても、自分こんなに東京に未練がなかったのねと再確認しました。別に嫌いではないですし、こうやって年一ペースでフラフラするのはとても楽しいのですが、もう一回定住したいかと自問するにそれはNo。とにかく人が多過ぎて、クラクラします。でも、運動不足は何とかしないといけませんねぇ…。

14/10/26(Sun)

結構楽しいホテル暮らしですが、避けようもない不満点は食事。メシが高くて不味いのは結構堪えます。一週間この暮らしはちょっと無理。まず高いほうですが、外食の底値は牛丼・蕎麦などの単品系で500円前後、定食系で7〜800円といったところです。一般的な感覚からすると安いじゃないかと思うかもしれませんが、日々自分でご飯を作っていると、ついこれだったらあれくらいの労力・あれくらいの時間で作れるよね、自分で作るんだったらだしの味をもうちょい強くして甘さと油を控えて…、ご飯はもう少し水を少なくして固めに炊いた方が私好み、とか考えてしまうのが自炊人間の悲しいサガ

ただし、時々作業の参考になったりすることもあるので侮れません。ですんで、食べ物屋に入ったときは私、基本的にカウンターに座るようにしています。料理する人の動き、特に中華料理系で調味料の容器をずらっと並べ、レシピも見ずに(当たり前ですが…)次々と料理を作る様子は惚れ惚れしてしまいます。下ごしらえの品を綺麗に分別・ストックしてある様子もいとをかし。まぁ、中華は大体脂っこいと相場が決まっているので、よほどお腹をすかせてから出向いても最後の方は辛くなってしまうのですが、見ていて楽しいのは断然中華なので、どうしてもそっちに偏りがちです。あぁでも、もうすぐ限界、料理作りたい。こういうの料理依存って言うんですかねぇ…。

14/10/25(Sat)

久しぶりに上京中。約一年ぶりの東京は、結構心地がいいですね。何より、その辺を歩いていても誰も自分のことを知らないという解放感がたまりません。都会は冷たいとかいいますが、その冷たさが心地よい場合もあります。まぁ、20年以上暮らした土地なので新鮮味はありませんので、もう一度定住したいかといわれると迷わずNoと答えるのですけれど。

で、私の旅のモットーですが“とにかく身軽に”コレにつきます。某宇宙戦艦の技術長の如く“こういう事もあろうかと…”とおもむろに必要グッズを取り出すのは私の趣味じゃありません。いまどき日本のどこでも大概のものは安く手に入りますんで、どうしても必要になったら現地調達すればいいんです。というわけで、私の荷物の基本はコレ。1.ラジオ 2.歯磨きセット 3.下着ワンセット、以上です。ラジオはテレビ嫌いの私には必需品。最近ではホテルのベッドサイドにラジオがない場合が多いので、小さなラジオを持ち歩きます。相変わらず時代遅れの私は携帯系は一切持っていないので、そっちでカバーするのは不可。2.歯ブラシだけならホテルのアメニティにありますが、ホテルの歯ブラシは貧弱ですし、フロスや歯間ブラシが無いので、私には必須。3.下着はこれで必要十分。ホテルの部屋は乾燥しているので、夜洗えば着ている分と予備の2セットで十分回せます。もし不測の事態が起こったら、それこそ買えばよろし。ちなみに、東京滞在は4日間なのでアウターは着た切り雀。同じ人に二度は会わないので、これでも無問題。この、ミニマムで暮らす感も私の趣味ばっちりフィット。ただし、これも1週間を過ぎると辛くなってくるので、4日というのはちょうどいい期間だと思います。

14/10/24(Fri)

ここのところ週2〜3位でだし巻き卵を作ってます。なかなか難しいんですよね、コレ。実は子供の頃から大好きでした。でも、自他共に認める料理嫌いの母親がこんな面倒臭い(実はそんなでもないですが…)料理を作ってくれる筈もなく、食べようとしたらスーパーの惣菜コーナーで買ってくるしかありませんでした。うちの母親、最近では玉子焼きすら面倒臭がりやがりますから。作るのはもっぱらスクランブルエッグ。おでんに入れる卵を茹でるのすら面倒臭いそうです、親子って似ないものですね。

それはともかくだし巻き卵。ポイントはダシの比率と焼き方の2点に集約されると思います。ダシの比率は、きのう何食べた?を参考に、卵3個に対して80cc。私の好みとして、ダシ強め・砂糖塩控えめで調整します。焼き方はもう、慣れるしかありません。大体のやり方はネットで検索すればいくらも出てきますが、それを読んだからといって出来るものでもないです。でもまぁ、間をあまりおかずに20回位焼けば、何となくコツは掴めるような予感。実際今まで5回くらい焼きましたが、徐々に掴めてきています。焼けたら巻き簾で巻いてしばらく冷まし、かっこよく切ってから大根おろしを添えて完成。実は味に影響するのは焼き方よりもダシの調合の方なので、焼き方がイマイチでもそれなりの味のだし巻き卵を作るのは簡単です。とりあえず年内一杯は修行ですね。

14/10/23(Thu)

3匹200円の特売鯵をゲット、かなり新しいので刺身でも大丈夫そう。というわけで、敢えて〆鯖ならぬ〆鯵を作ってみました。鯵は三枚におろしてから塩〆→酢〆と手順は〆鯖の場合と全く同じ。ただし、切り身の大きさがかなり小さいので、〆時間は相応に短くします。〆終わったら皮を剥ぎ、血合い骨を抜いて適当な大きさに切り揃えて完成。普通に美味しいです。鯵は安い魚・下魚の代表みたいな認識ですが、鮮度のいい物をキチンと料理すれば鯛にも劣らない味わいになるのが素敵。というか、私の中での鯛の評価はそんなに高くないのですが。アレは赤い→めでたいというだけで随分な過大評価を受けていると思うのですよ。不味いとはいいませんが、飛びぬけて美味しい魚でもないと思います。

閑話休題、食材は限界まで使い切るのが私のポリシー。中骨・後頭部・腹身などからは小さなスプーンを使って中落ちを可能な限り集めます。鯵とはいえ3匹分だと小丼にするくらいは余裕で取れます。醤油と味醂をほんの少し、それにすり胡麻を混ぜ合わせ、熱々のご飯に乗っけて葱をまぶせば中落ち丼の完成。身を掻きとった中骨は低温油でじっくり揚げ(油の量をケチったのでどっちかというと焼きですが)、塩を振って骨煎餅に。鯵のフルコースとはいいませんが、鯵だけでも結構なご馳走が出来上がります。

14/10/22(Wed)

秋は果物の季節と言いますが、現状うちでは自宅で採れる物&貰い物の果物で一杯なのに、母親が野生の勘で更に買ってきたりするものだから、大変な事になっています。これだけ色々あるのだから、今は止めておこう…とはならないんですよね、本当に不思議です。現状で最大勢力は柿。私の柿の食べ方は割と独特かもしれません。ぺティナイフでヘタをくり抜き、皮ごと八つに割るのですが、この時最後の一太刀を遠慮して敢えて切り離さないのがポイント。皮付きなので、そのまま持って歩きながらむしって食べられるのです。種が出た場合は、ぺティナイフで種の周りにぐるっと切れ込みを入れて外せば、種が露出するので、私の好物である所の種周りのゼリー状の部分を無駄にせずに食べる事が出来ます。

何度か書きましたが、柿は皮付きのまま食べた方が絶対に美味しいと思います。皮がしゃりっとアクセントになって、こうやって食べ慣れると普通に皮を剥いてしまった物がなんだか単調に感じてしまうくらい。梨やリンゴも以下同文。最近は皮のみならず芯も一緒に食べてしまうので、ゴミがほとんど出ず(軸くらい)極めてエコ。最近の梨やリンゴは単調に甘過ぎるのですが、やや酸味や苦味のある芯や噛み砕くと独特の香りの立ち昇る種など、一般的に捨てる場所はむしろ味にアクセントを与えてくれます。皮を食べない果物といって思い浮かぶのは、蜜柑とバナナ位。蜜柑は食べる人もいるらしいですが、私はちょっと無理。バナナの皮を食べる人は存在しないと思います。アレは絶対無理だと思いますね。

14/10/21(Tue)

昨日の停電、ただの停電では終わりませんでした。引込み線が切れただけなら良かったのですが、上手い具合にショートして、家全体の電圧が一時的に100V→200Vになったようなのです。おかげで家電製品が半壊。これだけ一気に壊れると、現実感がなくなってむしろ笑ってしまいます。ざっと思いつくだけ挙げると、DVD・冷蔵庫・炊飯器・電子レンジ・クーラー3台・風呂ボイラー・蛍光灯多数・ウォシュレット便座・テレビアンテナブースター、ほら笑えるでしょう?

不幸中の幸いというか、私の日頃の行いが良いせいなんですけど、パソコン関係(本体・ルーター・モデム)が全て無事だったので、ネット中毒気味の私には嬉しい限り。ここなんて真っ先に壊れそうなものなのですが。あと、井戸水の揚水ポンプが無事だったのも大きいです。水道なら停電でも無問題なのですが、うちの場合は電気が来ないと水が出ない仕様なので。というわけで、特に父親は困った〜、困った〜を連発している割に私は殆ど困ってません。DVD・テレビ・炊飯器は私とは関係ない世界ですし、蛍光灯もLEDライトを持ち歩けばそんなに困りません。風呂は沸かせませんが、天気が良ければ太陽熱でそのまま入るには熱過ぎる温水が手に入るので、特に問題なし。便座も通常の方法では流せませんが、バケツ水を使えば大丈夫。冷蔵庫は無駄に三つあるうちの一つが壊れただけなので、無問題。大概の事はケセラセラ・マイペンライで何とかなるものですよ。ちなみに、修理代は全て電力会社が負担してくれるそうです。ホラ、無問題。

14/10/20(Mon)

昨夜の風雨でうちの電気の引込み線が切れまして、半日ほど停電してました。結構困りますよね、停電。というか、電気に依存しすぎだろう現代人、という思いを新たにした次第です。どうしても電気じゃないと駄目って場所は仕方がないですが、そうでもない場所まで電気がないと動かないってのは、リスク管理の面からどうかと思うのです。その筆頭がトイレ。流石にポットンはどうかと思いますが、私は元々ウォシュレットは必要ない派です。他に家族がいるので、百歩譲ってウォシュレットそのものは良いとしても、停電になっても水が流せるレバーは必要だと思うのですよ。水が来ているのに水が流せないなんてアホ過ぎ。まぁ、うちの場合は電動ポンプで井戸水を汲み上げているので、停電になったらそもそも水そのものが使えなくなるわけですが。

固定電話がダメなのも何だかなという感じ。昔の固定電話は電話線経由で必要な電力を賄ってましたんで、停電になっても電話は使えました。ところが今は光回線ですから、停電になったら全部アウトです。個人的には固定電話は黒電話時代の機能で必要十分だと思うんですけどね。というわけで、私が考えるここは絶対電気が要るだろリスト。1.冷蔵庫 2.電灯 3.パソコン関連 4.井戸水ポンプ、以上。掃除・洗濯・風呂・トイレ、基本的に非電化でもなに不自由なく暮らせるのは私がこの身で実証済み。原発がアレで、最近は再生可能電力もアレなので、むしろ使う電力の総量を減らす方向で考えるのが前向きなんじゃないかなと思う昨今です。

14/10/19(Sun)

賞味期限が切れそうな豆腐を発見。かなり涼しくなってきたということで、今シーズン初の湯豆腐発動。料理に慣れていると、どうせ土鍋で茹で豆腐を茹でるんならついでに…となりがちですが、ぐっと我慢。土鍋に水を張って昆布を投入、数時間放置して旨味を出しておきます、コレ重要。豆腐は一口大よりやや大きめに切り分け、ゆっくりと温めるように加熱します。決してグラグラと沸かしてはいけません。あくまで煮るではなく温める感覚で。

タレは定番ポン酢。こんな事もあろうかと、一月ほど前に仕込んでおいたのです。柚子の絞り汁と醤油を1:1で混ぜ合わせ、昆布と鰹節をこれでもかと突っ込んで冷蔵庫熟成したものに、ほんの少し味醂を加えて甘味を付け足したもの。薬味は大根おろしが理想だったのですが、あいにく切らしているので今回は葱小口切りで。結果:不味い筈がありません。定番・安心の湯豆腐。ちなみに残った汁は上品な昆布ダシが出ているので捨てません。敢えて茶碗に1/3ほど残したご飯を投入、ひと煮立ちさせてから塩で味を調えておじや仕立てにします。少し残した葱小口切りを垂らせば完璧。今シーズンも随分お世話になりそうな予感がします。

14/10/18(Sat)

先日の柿、庭の分だけなら一桁なんですが、畑の分を入れると甘柿だけで三桁オーバーに膨れ上がります。こんなのチマチマ食べていたらキリがないですし、何より飽きます。というわけで、変化球的な柿の食べ方。少し前にデイリーポータルZで焼き柿というのが紹介されてまして、面白そうだったのでやってみました。作り方は簡単。ヘタを取り除いて皮ごと八つに割った柿を網で皮が黒くなるまで焼く、以上。日本には果物を焼いて食べるという習慣が余りありませんが、リンゴ・バナナ・ミカンなど果物の甘味は熱を加えると活性化するという特性がありますんで、大体においてそんなに悪い結果にはなりません。というわけで焼き柿→うーん、微妙。

決して不味くはないです。全体的にホクホクしていて、甘味の質が少し変わることもあって、どことなく焼き芋を髣髴とさせる味わいになるのが不思議。一度はやってみるといいでしょう。ただし、瑞々しい柿の表面が黒くなるまで焼くのは結構時間がかかります。そこまで時間とガスを使って作るほどの味かというと、生でそのまま食べた方がいいんじゃね?と思ってしまうのです。悪くはないんですよ、重ねて言いますけど。

更にもう一品、柿のコンポートも試作してみました。皮を剥いて小さめの一口大に刻んだ柿に重量の半分の砂糖をまぶして一晩放置、水が出たところで30分ほど煮詰めて完成→残念な事にこっちも微妙。梨のコンポートほどのハズレではありません。柿餡みたいな風情になって、使い方によっては面白い食材だと思います。ただ、枇杷やブドウの時ほどの、コンポートにして良かった感が無いのですよね。柿はそのまま食べるのが一番、っぽいです。

14/10/17(Fri)

本日の朝のミッションは、庭の柿の木を収穫しがてらの剪定。父親に聞くと、私の曽祖父が植えた樹らしいので、樹齢100年オーバー。結構な大木ですが、歳のせいかあんまり実はなりません。今年は一桁で、とんだ見掛け倒しです。まぁ、貫禄があるので切り倒そうとも思わないんですけど。先日、釣瓶の家族に乾杯を見ていたら、青森のリンゴ農家を訪ねてまして、そこのおっちゃんがリンゴ栽培で一番難しいのは剪定だと言ってました。流石プロ、コレはしみじみと真実だと思います。果実の剪定のポイントは2点、適度に枝を間引いて光と風がよく通るようにする事、全体を管理できる高さに止める事、です。自慢じゃないですが、うちの父は本当に下手糞なので、どっちも出来てません。特に高さは大問題で、3mの脚立に登って手を伸ばしても遙か上に実があるってどうよ、と思います。

というわけで剪定。葉も大分落ちているので、容赦ない剪定をします。上の方はバッサリ伐って、脚立で作業できる範囲に切り詰めます。そのかわり、下の方は枝をやや多目に残し、樹勢が衰えないように注意。柿は水平な枝があると垂直にこれでもかと小枝が出る性質があるのですが、場所・勢いが良さそうなのを残してざっくりとカット。最後に根元に適度に施肥をして、来年の豊作を祈ります。まぁ、畑に行けば柿の木は他にも一杯あるので、身の収穫という点ではそんなに拘らなくてもいいんですが、庭の片隅で柿が実っているという景色は風情があるので、できればかっこよく実らせたいものです。

14/10/16(Thu)

朝晩涼しくなってきたので、今年度初おでん作成。具は大根・練り物・卵。大根はセール品を1本100円でゲット。葉と皮の部分は刻んで塩で揉み、胡麻油を絡めてナムルっぽい一品に仕立て、使うのは皮を剥いた本体部分。気持ち厚めに切ってから竹串が通るまで下茹でします。面取りや隠し包丁は、自宅用でそこまでせんでもエェやろということで省略。練り物はゴボウ天・竹輪・スマキ・さつま揚げの四点セット。こちらも気持ち大きめにカットして、湯通しはそこまで…以下同文。卵6個は固茹でで皮を剥いておきます。

出汁は昆布と鰹節。昆布はともかく、鰹節はこれでもかというほど投入するのがコツ。味は基本的に塩で決め、醤油は香り付けのためにほんの少々というのが私のスタンス。煮汁が醤油臭いのは嫌いです。落し蓋をして全体をコトコト30分ほど茹で、火を落として荒熱が取れたら冷蔵庫へ。おでんというと何度も煮返して…というのがセオリーみたいになってますが、煮汁が濁るので私はやりません。一晩自然冷却すればそれなりに味は染み込むのです。それに煮返すと、大根が崩れたり卵が壊れたり、碌な事はありません。都度、食べる分だけ小鍋で温めるのが良いんじゃないかなと思います。ちなみに電子レンジは卵が壊れるし表面が不自然に乾くので、おでんの場合は止めた方が吉。全体のコツとしては、鰹節を山ほど使う事と、煮汁の塩をやや強めに効かせる事、の二点ですかね。

14/10/15(Wed)

セールでキャベツを安くゲットしたので、久々にお好み焼き。うちでキャベツが出来るようになると毎昼食コレになるので、いわば前哨戦でしょうか。まだまだ改良の余地はありますが、現状のレシピはこんな感じ。1.水50g・小麦粉50g・卵50g(全て同量)をよく混ぜ、塩少々。2.荒微塵切りにしたキャベツ150g(1.全部と同量)を投入してよく混ぜる。あれば刻み葱・鰹節など入れると更に良し。3.2cm位の割と厚めで焼き3分。4.表面にベーコンを乗せてからひっくり返して蓋して3分。5.更にひっくり返して蓋外して3分、完成。

タレは少し前に味噌カツで使った名古屋風の甘味噌ダレを全面に塗り、マヨネーズ少々を垂らしてから、フードプロセッサーで粉砕して粉にした鰹節をたっぷりまぶせば完成!材料費はアホみたいに安い(今回ので多分一食50円くらい?)のに、腹にたまってしかも美味しい。キャベツが多いのでカロリーも控えめと良い事尽くめ。ここから更に贅沢バージョンにしたければ、エビやイカを具に加えたり、生地におろしたヤマイモやテンカス・紅生姜を加えたりといくらでも考えられますが、シンプルな物にはシンプルな物の味わいがあります。実は以前はもっと薄く焼いていたんですが、合羽橋の有名なお好み焼き屋で厚めにふわっと焼いたお好み焼きを食べてコレだっ!と思ってこうなりました。キャベツから発生する蒸気で中をふわっとさせるのがポイントだと思います。

14/10/14(Tue)

先日のもっさりミートソーススパ、作るのが久しぶりすぎてすっかり忘れていたのですが、もっさり茹でるとパスタって恐ろしいほど増えるのです。私が一番よく食べるのはアルデンテのペペロンチーノなので、その感覚で150g茹でたら、とてもじゃないけど食べられない量になってしまいました。よく考えたらそうですよね。標準茹で時間の倍茹でて、しかも1時間放置するんだから、そりゃ水分を吸うでしょうよ。半分だけ食べて残り半分は翌日、とも考えたんですが、丁度材料が揃っていたのでサラダスパに回すことに。

玉葱は縦スライスで水に晒して辛味を抜きます。キュウリ・人参は千切り、ベーコンは端から細かくカット。卵は固茹でにしてから黄身・白身に分離し、黄身は指先で潰して白身は荒微塵。ぜーんぶガサッと混ぜ合わせてから、塩胡椒・マヨネーズで味を決め、最後に刻んだパセリを散らして完成。お惣菜の定番サラスパですが、売っているヤツはあんまり好きじゃありません。サラスパ・ポテサラといったマヨネーズを使うお惣菜は、自宅じゃ絶対出せない酸っぱい系の独特の風味があって、それがどうにも嫌なのです。その点、自宅で作ったサラスパは正真正銘・安心のマヨネーズ味。ミートソースはあと2回分冷凍してあるんで、そのタイミングでまた作ってもいいかも、と考え中。

14/10/13(Mon)

郵便局のふるさと小包便のパンフレットを見ていたら、ミートソーススパのソースが載ってました。写真は皿に乗った完成品なんですが、製品は真空パックが10袋で3,000円。それを見ながら、あぁそういえばミートソーススパをしばらく食べてないなと思っていたら食べたくなりまして、早速作成。材料は大体ストックで揃ったので、買ってきたのは1.7mmのパスタとトマトジュース200mlのみ。目指すのは喫茶店の垢抜けないミートソーススパですので、油はオリーブ油ではなくサラダ油、コレ基本。

フライパンに油多目で潰したニンニクを泳がし香りを出してから、冷凍豚肉を解凍せずに細かく切った物を投入。あらかた火が通ったら、荒微塵切りの野菜投入。今回は玉葱・人参・ピーマン・ナスです。ここにも大体火が通ったらトマトジュースとローリエ投入。しばらく煮込んでエェ感じで水分が飛んだら塩・胡椒で味を決めてこっちは完成。次、パスタです。パスタは標準茹で時間8分のものを15分茹で、茹で汁を切ってから塩とサラダ油をまぶして1時間以上寝かせてふやかしておきます。喫茶店スパは茹でたて・アルデンテじゃ駄目で、敢えてもっさり仕上げるのが最大のポイント。食べる直前にパスタをレンジで温めて、ソースを真上からドバッとかけて完成。久しぶりのミートソーススパにほぼ満足です。ただし、ほぼというのはやっぱり不満店もあります。贅沢な悩みなんですが、パスタはともかくそれなりに本格的に作ったソースにはジャンク臭が絶対的に足りません。やはり安いミックスベジタブルは必須かも…。でも、それならもう安いパスタソースを買った方が早いんですよね、難しい所です。

14/10/12(Sun)

晴れた日は毎朝の庭仕事(草むしり・剪定)が習慣になってますが、当然雨が降っていると中止になります。そんな日のポッカリ開いた30分の有効活用方法として考えたのが、裏庭の片付け。屋根のある割と広めのスペースがあるので、よほどの横殴りの雨でない限りは作業できるのです。捨てられないことでは定評のある父親が溜め込んだガラクタが、裏庭には結構あります。渋る父親を説得し、作業は全部私がやるからと実行。

主な内容としては、木材・竹・塩ビパイプ・鉄パイプ・樋etc。正直割と途方に暮れそうな量がありますが、途方に暮れていてもゴミは減りません。千里の道も一歩から。淡々と目の前のを処理していけば、その内なくなります。木材・竹は簡単。鋸で30cmにカットし、週1〜2のゴミ焼きの際に数本ずつ紙ごみと一緒にペール缶で処理していきます。塩ビパイプ・鉄パイプ・樋は1mにカット。束ねて月1の金属ゴミの日に出しますが、こっちはかなり大変。特に鉄パイプ・樋が。樋は殆ど樹脂ですが、両サイドにぶっとい鋼線が入っているので、金切りノコじゃないと刃が立ちません。鉄パイプは言わずもがな。鉄パイプとはいっても直径2cm位の細めのヤツなんですが、人力で切ろうとすると…。30分かけて2箇所はちょっと難しい、位のペースでしか進みません。

父親にとってはいつか使える資源なんでしょうが、私には完全にゴミ。ゴミと資源を明確に分けるのは実は結構難しいです。が、私は使うケースを明確に想定できるのが資源、と定義しています。家の壁のあの部分はよく雨が当たって傷みが早いので、その場所の為にとっておいた板、これは資源。そのうち何かに使えるかもしれないから、とりあえずとっておいた板、これはゴミです。それに、最悪必要になっても、今時殆どのものは買えますんで、大体捨てても大丈夫なのですよ。

14/10/11(Sat)

親が栗を買ってきて、“栗買ってきたけど、何か作る?この前の渋皮煮、美味しかったよね、チラッ”とか、2chを見たこともない筈なのにやるんですよ。人間って皆、特定の状況下になると似た様な行動をとってしまうものなんでしょうか。それはともかく、渋皮煮Take2。同じ料理は最低でも3回、普通は5回作らないと形にならない、それも割と短いインターバルで、というのが私のモットーなので、Take2いってみました。前回の最大の反省点は、皮の剥き方です。作ってみて分かったのですが、渋川煮というのは渋皮を破らないで綺麗に残すのが最大のポイント。渋皮が破れると、煮ている間にそこから爆発する事があるのです。というわけで、ググッてみました“栗・渋皮・剥き方”。

世の中皆似たような事を考えるようで、結構な数がヒット。一番多いのは私も前回やったしばらく熱湯に漬ける、です。が、丸1日水に漬けておくとてっぺんが開くので楽に剥ける、というのがあってやってみました→嘘でした。3日漬けておいて開いたのは、500gの栗の中でたったの1個、それもほんの少しだけ。3日で諦めて、従来の熱湯法に回帰。というわけで一番大事なのは、最初の刃の入れ方だと悟りました。てっぺんの尖った所に、ぺティナイフの手元の角を差し込んで剥がすのですが、その時に渋皮に傷をつけないよう、栗の皮と平行に最小限度差し込むのがポイント。2〜3箇所取っ掛かりが作れれば、後は手で簡単に剥けます。剥きにくい座の部分をわざと残しておき、あく抜きの後で外すのは前回と一緒。さっきまで頑固にこびりついていた座や身の窪んだ部分に入り込んだ鬼皮の筋がするっと剥がれるのは快感です。渋皮煮、他に色々保存食を作った経験からすると、実はそんなに面倒じゃありません。もっとずっと面倒なのは一杯あります。剥ぐ手間がかかる生栗は意外に安いので、気軽に作ってみるといいんじゃないでしょうか。

14/10/10(Fri)

今日は可燃ごみの日。親がゴミ出しをするのですが、3回に2回はゴミ箱に新たなゴミ袋がセットされずにそのまま…。年寄りは学習能力が落ちているので、何度言っても聞きません。常々思うのですが、整理整頓のコツはただ一つ、“元に戻す”だと思います。何か使ったらその後で必ず・例外なく・特例なく元の状態に戻す、これを厳守していれば家が散らかる事など100%ありえません。そしてこれと対を成すのが“とりあえずその辺に置いておく”です。経験則上、とりあえずその辺に置かれたものが、速やかに所定の位置に移動する事はほとんどありません。ずーーーっとそこに居座る場合がほとんどです。

なぜ、とりあえずその辺に置くのか。理由は色々ですが、一番多いのは忙しかったから(本人談)です。が、客観的にその姿を見ると、ズボラをしたかったからにしか見えません。それに、所定の位置に置く労力とその辺に置く労力の差は大した事がない場合が殆どです。引き出しを開けて・入れて・閉めるのが面倒だから、テーブルの上に置いた。アンタは引き出しに物を入れる暇もないほど忙しいのかと突っ込めば、絶対にそんな事はないのです。

繰り返しますが、整理整頓のコツは“元に戻す”本当にこれだけです。グラスも皿もトイレットペーパーや洗剤のストックも、常に同じ場所に置いておきます。いつも眼鏡や携帯をその辺に適当に置いて探し回る時間は、傍から見たら無駄の一言。消耗品を買ってきたらどこからともなく沢山出てきた、なんて事態もありえません。整理整頓なんて簡単なんですけどね。

14/10/09(Thu)

父親がどこからともなく蜆を貰ってきました、ありがたいことです。蜆というとまず味噌汁が思い浮かびますが、今回作るのは蜆のペペロンチーノ。昨日なに食べた?見た浅利のペペロンチーノにインスパイアされまして、分量とか手順は完全に我流ですが、これは絶対に美味しい筈と今回実行。

フライパンにオリーブ油多目で潰したニンニクを泳がせて香りを出します。香りが出たらニンニクは撤去して、次にスライス玉葱投入。弱火でじっくり炒めてとろとろ狐色になったら、塩・胡椒・鷹の爪で大体の味を決めます。ここでメインの蜆を投入し、白ワインを加えて蒸し焼き。蜆に火が通って口が開いたらバターを一片加え、全体をよく混ぜます。深皿にとり、仕上げに刻みパセリを散らして完成。まぁ、絶対に不味い筈がない一品です。特にスープが絶品、というかスープが主役。ご飯にかけると至福の味です。酒蒸しと同系列ですが、調味料の関係上当然よりバタ臭くなりますけど、蜆の旨味がそれに負けていないので、むしろこっちの方が美味しいと思います。今度は浅利でも作ってみたいなぁ…。

14/10/08(Wed)

先日の大学芋が割と好評の内に全部無くなったので、次のサツマイモスイーツを作成。サツマイモ・スイーツで頭に浮かぶのは、大学芋・スイートポテトが二大巨頭ではないでしょうか。でも、大学芋はこの前作ったばっかりだし、スイートポテトは表面に卵黄を塗ってオーブンで焼くという作り方から、あまり日持ちがしないというイメージがあります。というわけで今回は、私が和菓子の中で一番好きなものの一つであるところの芋羊羹に挑戦。ですが、コレが意外に大変だったのです。

作り方自体はとても簡単。1.サツマイモの皮を厚めに剥いてしばらく水に晒す。2.柔らかくなるまで蒸す。3.マッシャーで潰してから裏ごし。4.サツマイモの10%の砂糖と塩少々を加えて火にかけて練る。4.空気を抜きながらタッパーに詰め込み、冷やす。作り方自体は本当に簡単。ですが、問題となるのは3と4です。まず、裏ごしが大変。うちにある裏ごし器は妹が昔お菓子作りにはまっていた時に使っていたもので、目がとても細かいのです。これがもう少し荒ければ作業も楽になったのですが、目の細かい裏ごし器での裏ごしはちょー大変・もう地獄。調子に乗って芋を1.2kgもふかしてしまった私も悪いんですけど、裏ごしに50分かかりました。終盤は右手が痙攣。

そして4。こっちは3ほどではないのですが、空気を抜きながらというのが実はとても難しい。ハンバーグだったらお手玉しながら空気を抜いていくのですが、そんな事は出来ません。仕方がないので、味噌仕込みの要領でピンポン玉くらいの玉を作ってそれを潰しながら空間を埋めていくをいう方法をとります。これで大体抜けるのですが、売っているヤツのような綺麗なものは出来ません。やっぱり空気は入ります。でもまぁ、味は良いですよ。売っているものには全然届きませんが、普通に美味しいです。ただ、もう一回作るかといわれると…。200gくらいなら作ってもいいかもしれませんが。意外ですけど、栗の渋皮煮の方がずっと楽だと思います。

14/10/07(Tue)

15年くらい愛用してきた茶碗を割ってしまったので補修。私、自慢じゃないけど滅多に器を割らないんです。ペーストしては2〜3年に1枚割るか割らないか、というところ。でも、どんなに気をつけていても割れる時は割れるのです。でも、今回は不可抗力だと思うのです。場所はシンクの内側。蛇口からの水で手が滑って持っていた茶碗を落としたんですが、落下距離はわずか2〜3cm。綺麗に垂直落下して、真下にあった他の平皿に当たり、文字通りパックリ2つに割れました。普通なら割れない高さなんですが、平皿と接触した衝撃が無駄なく綺麗に通ったものと思われます。

今回の補修は楽勝・ビギナーレベル。破片は大きな2つだけで欠損はゼロ。茶碗は磁器製で、陶器ほどではないものの破損面はそこそこ凹凸があるので接着剤の食いつきも問題ありません。正直アホでも出来るレベルの楽勝補修なので作業としての面白味は皆無。エポキシボンドでピッタリ張り合わせ、よく乾いたらはみ出た部分をカッターナイフで削るだけ。表面にガラスの釉薬がかかっているので、ここには接着剤がくっつかず、この作業も簡単。余計なポイントとして、エポキシボンドに黒の顔料を混ぜておき、補修した部分に細く線が浮かぶようにしてみました。次はもう少し難易度の高いやつをやってみたいのですが、なかなか機会がないのですよね。

14/10/06(Mon)

気がつくと冷蔵庫にパック一杯の鮭アラが入っていました。安かったから買ってきたのだそうです。あぁこれはいつもの流れだなと思って数日、予想通り過ぎる展開です。大体2食位同じメニューが続くと飽きるんですよね、うちの親達。で、しばらく放置してから思い出したころに捨てると。そういう食材を発掘しては有効活用するのが私の日々のメニューの一部になってます。今回の鮭アラはフレークの一択でしょう。強めに焼いたアラを少し放置して荒熱をとってから、指先でほぐして皮と骨を除去。包丁で軽く叩いてから、フライパンで炒って熱を通せば完成、楽勝です。ちなみに骨はどもならんので捨てますが、皮は海苔巻きのようにご飯を巻いて食べると美味なので捨てるなんてとんでもありません。

他山の石的につくづく思うのですが、家計簿つけずに予算無しで買い物するってろくなものじゃないですね。本能のままに買い漁るものだから、ロスは多いしダブりは多発。あんまりお金が無さ過ぎて困窮するのは無論論外ですけど、ちょっと足りないので頑張って工夫する、位のレベルが作ってて楽しいし上達もすると思います。青天井の予算で作った有名人の豪邸に必ずしも素晴らしい家にはならない、アレと一緒です。

14/10/05(Sun)

○○が腐るほどあるシリーズ、今日はサツマイモ。自家製のサツマイモというのは意外に保存が難しいです。土の中にあるものを掘り出すという収穫のスタイルから、どうしても傷がつきやすく、そこから傷んでしまうのです。というわけで、とっとと食べるに限ります。私が一番よく作るのは、クチナシで香りをつけつつ砂糖と蜂蜜で甘く煮たもの。皮つきのまま乱切りで一口大にして、アクも抜かずに煮てしまうのでお手軽・簡単。しかもお茶請けに最適というコストパフォーマンスの高い一品です。が、たまには変わったものを作ってみようと今回は大学芋を作りました。

揚げ物は確かに面倒臭いのですが、最近うちではちょっと前にここに書いたナスの揚げびたしを永久機関運用しているために、速やかに使い切りたい使用済みの揚げ油が沢山ありますんで、コレを有効活用。大学芋の作り方はシンプルそのもの。皮付きのまま一口大に切ったサツマイモをキツネ色になるまで揚げ、半カラメル化した砂糖液の中に突っ込んでかき混ぜて仕上げに胡麻、それだけです。それだけですが、この半カラメル化というのが結構難しい。砂糖と同量ちょっと足りないくらいの水を火にかけて水分を飛ばしていくのですが、熱々の時と冷めてからの粘度が全然違ううえに、粘度の変化がかなり早いので、タイミングをとるのがちょー難しいのです。早いとサラサラ、遅いとガッチリ。先日の栗渋皮煮なんかは、基本に忠実に作れば大失敗はしませんが、大学芋は頑張っても大失敗がありえる怖いレシピです。ちなみに今回は少し煮詰めが足りずにサラサラ寄り。なかなか、売っているようにはいきません。70点というところでしょうか。

14/10/04(Sat)

昨日の日記でもちょっと書いたんですが、私は基本的に“○○は大変”とか“××は難しい”とか、その類の事を極力口に出さないようにしています。客観的に大変難しい事があったとして、それを目の前に大変だ・難しいと口に出す事でその難易度が下がるんだったらいくらでも言いますが、別にそんな事はなくってむしろ結果は逆。口に出した事によって自己暗示効果が発生し、大して大変でもない事が大変になってしまう事が多い気がするんですよね。そりゃま、私とて全く言わないと言いませんが、極力口に出さないようにしているのは事実。むしろ、“そんなに大変じゃないよ”と口にすることで、多少なりとも心理的負担を下げたりしてます。

これに類する事として暑い・寒いもあります。確かに、35度オーバーの日は暑いです。が、暑い暑いと連呼しても気温が下がるわけじゃありません。それどころか自分も周囲も余計に鬱陶しくなるだけ。それだったら言わない方がマシというものです。発声するために口を動かすカロリーすらモッタイナイ。自分の意志で変えられない事に対してはグダグダ言わない、というのは松井かイチローの言葉だったと思いますが、本当にその通りだと思います。暑いのを我慢しろとかそういう根性論をいっているんじゃありません、念のため。暑いならクーラーなり扇風機なりを使って涼しくする努力をして、それでもどうにもならない部分をグダグダ言うのは止めようぜと、そういう事です。

14/10/03(Fri)

近所の人に栗を貰いました。秋ですね、ありがたいことです。早速栗ご飯でも炊くかと思ったのですが、私は現状圧力鍋での玄米食。圧力鍋は一旦点火したら圧力が抜けるまで蓋を開けられないという都合上、炊き込みご飯系を作るのがとっても難しいのです。最初から入れておくと、火が通り過ぎてグチャグチャになりそう。かといって最後に混ぜたらそれは混ぜご飯であって炊き込みご飯ではないだろうと。というわけで、炊き込みご飯は早々に諦めて、以前から興味があった渋皮煮を作成。

母親には面倒臭いよ〜と散々脅かされ(当然小指一本手伝いはなし)たのですが、この人の面倒臭いはあんまりあてにならないので、とりあえず自分でやってみないと分からないと実行。結果:思っていたほど面倒ではありませんでした。過去、保存食は色々作りましたが、最悪に面倒臭いと思ったのは乾燥ニンニク作り。乾いた外皮はパリパリ割れてしつこく残り、内皮はしつこく剥がれず、固い外皮で指先についた細かい傷からニンニク刺激成分が染み込んでまさに地獄。あの面倒臭さを10とすると、今回は5〜6ってところでしょうか。まぁ、栗が全部で500gと少なかったのも良かったのですが。

1.鍋にたっぷりの湯を沸かし、栗を放り込んで蓋してから火を止めて15分放置。2.皮がふやけて柔らかくなるので、渋皮を傷つけないように注意しながら鬼皮を剥きます。ただし下半分の座と呼ばれる部分はまだ剥きません。3.重曹水に剥いた栗を放り込み、沸騰したらごく弱火で10分→茹で汁捨てるを3セット。4.真水に栗を放り込み、沸騰したらごく弱火で3分で重曹分を抜く。5.ここですっかり柔らかくなった座や残った鬼皮を除去。6.鍋に栗・ヒタヒタの水・砂糖250gを入れ、キッチンペーパーで落し蓋をしてごくゆっくり煮詰めていき、煮汁が半分くらいになったら醤油小匙1・ブランデー大匙1を加えて完成。と書くと面倒臭そうですが、そこそこ面倒なのは手を動かす必要のある2と5だけで、あとは鍋前待機なのでたいした事はありません。で、お味の方ですが激ウマ。手をかけて作ったという思い込み補正もあるかもしれませんけど、初めてにしてはなかなかの出来です。最後の醤油&ブランデーの組み合わせはどうかと思いましたが、純粋に量の問題で、この量の醤油が実にいい仕事をしています。改善点も幾つか見つかったので、今シーズンにあと2回くらい作って瓶詰めにしてもいいかもしれません。

14/10/02(Thu)

ナスが毎日アホの様に採れるので、食卓はナスだらけ。その中で私が一番好きなのがナスの揚げびたしです。ヘタをとって半分に割ったナスに鹿の子の切れ目を入れ、素揚げして熱々の状態のまま天つゆにダイブ・冷えて味がよく染み込んだら完成。自家菜園だと採り時を微妙に逃して皮が固くなってしまう事がよくあるんですが、煮物では辛いこんな固い皮のナスも揚げてしまえば無問題。そしてこの揚げびたしが優れているもう一つの点は、鰻のタレ式の永久機関運用が出来る事です。

タッパーにいっぱい作っておき、食べ進んで減ってきたら、ナスはじめその辺にある野菜を適当に揚げて突っ込んでまたタッパーを一杯にします。野菜は揚げて大丈夫そうな物だったらなんだってオッケー。ごく最近の例だと、ピーマン・人参・シシトウ・カボチャ・シメジ辺り。で、何度も使って天つゆが薄くなってきたら、かなり濃い目に作った天つゆを加えてタレ再生。油分が多くなってきたら、表面に浮かんだ油をすくって捨てれば大丈夫。ちなみに今回はオプションとして大根おろしを作成。ナスの揚げびたしに大根おろしがあればもう、これだけでご飯三杯いけてしまいます。

14/10/01(Wed)

ここのところ毎朝庭の椿の手入れ中です。一般的に椿というと、人の背丈をちょっと越えるくらいのイメージですが、うちのは5mオーバーの大木になっているので相当大変。一番高い脚立を立てても、一番高い部分には余裕で届きません。こういう場所は仕方がないので放置になります。さて、これから庭を造ろうかなという趣味人の皆さんに一つだけ守って欲しい事があります。それは、庭木を自宅にある脚立に乗って届く高さ以上にしない事!そりゃま、庭師さんを呼んでやってもらえばいいだけの話ではあるのですが、毎年呼ぶとなると費用が馬鹿になりません。最初の数年は呼んでも、次第に間隔が空いていき仕舞いには放置庭の出来上がり、というのは実によくあるパターン。次点としては、安いからとシルバー人材センターに頼んで、技術もプライドもない適当作業で庭がボロボロというのもありがち。ですんで、基本的に庭の手入れは自分ですること。もし興味も能力もないのだったら、そもそも庭なんて造らずに、デッドスペースは全部コンクリートで固めてしまえば良いんです。

というわけで椿。長年外側に飛び出た部分だけカットしてお茶を濁す適当選定を続けたせいで、中は込み合って文字通り鳥の巣の様。これを解きほぐし、光と風が通るように透かし剪定をするのは結構大変。でもまぁ、東京にいた頃のようにカットした枝を更に細かく切り刻んでゴミ袋に入れ、収集日に出すという一大作業がなくなったのはもの凄い負担軽減です。こっちでは近所のマイ畑に持っていってしばらく乾かした後、野焼きすればいいんですから。やった事のある人しか分からない剪定アルアルですが、剪定は枝を切る手間と同じくらい、切った枝を片付けるのに手間と労力がかかります。小枝の片付け、本当に悪夢的に大変なんですから。

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