2016年11月

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16/12/31(Sat)

今年も今日が最終日。なのに一日のスケジュールはほぼ通常通り。よりにもよってこの日に常備朝食のパウンドケーキが切れたので、焼かなきゃいけません。寝かせている次のがあるので数日は大丈夫なんですけど、こういうのはサボると癖になるので今日焼きます。あとは続・お節の作成。こっちは昨日今日と2日かけてやるつもりだったんですが、昨日調子に乗って8割方済ませてしまいましたんで、今日は紅白なますと叩き牛蒡のみと楽勝。

懸案は年越し蕎麦のかき揚げ。例年は3人なんで労力もそれなりですが、今年は妹一家が帰省中の為、人数が7人と倍増中。かき揚げは鍋の関係上1個ずつしか揚げられませんので、ちょっと大変。タイミング的に揚げたてを提供するというのは既に諦めています。ちなみに、かき揚げは玉葱と海老というシンプルイズベスト構成。スーパーの惣菜コーナーでかき揚げだけ買ってくるという手もありますが、揚げてからの時間の問題なのか、どうにももっさり重くて不味いので使いません。また、蕎麦はスーパーで買ってきた乾麺を使用。産地にこだわりはありませんが、裏の原材料表示で蕎麦粉が小麦粉よりも先に印刷されているのを選びました。原材料表示は基本的に使った材料が多い順に表示されますんで、小麦粉が先に書かれているということは、商品名が蕎麦でありながらそば粉よりも小麦粉の方が多く使われている品でして、私はそういうのを蕎麦とは呼びたくありませんから。

最後に全ての基本である汁は当然自作。めんつゆはすべからく甘過ぎて不味いので、この世から消滅して欲しいと強く願っている私が使う筈もありません。かえりは数日前に作って寝かせ中。あとは鰹節でダシをとって混ぜれば完成なので、こっちは楽勝です。そうやって労力つぎ込んで作ったかき揚げ蕎麦ですんで、せめて美味しいねくらいは言って欲しいものですが、メンバーを考えると1人言えば上出来ですかねぇ…。

16/12/30(Fri)

今年もあと2日ということで、お節作りに突入しました。とりあえずこうやって日記書いている横で黒豆煮てます。黒豆の黄金比率は黒豆:砂糖:水が1:1:6。今回の黒豆は一袋250gだったので、砂糖が250gに水が1.5Lです。伝統的にはまず水だけで煮ておいて、浸透圧で皺が寄らないように何回かに分けて砂糖を足して甘味をつけるのですが、面倒臭いので最初に全部砂糖を入れてしまいます。名付けて、最初から入っていれば浸透圧もクソもないだろう作戦。黒豆・砂糖・水をでかい鍋に入れて一晩放置。翌朝点火して沸騰したら弱火に落としてそのまま4時間。最初の1時間位は黒をキレイに出すために錆釘を1本投入します。

煮込みに使うのはカセットコンロに限ります。うちのガスコンロは妙に賢くて、とろ火を長時間維持していると(多分)消し忘れと判断して、勝手に消火しやがるのです。本当に余計なお世話。というわけでどこにでも持ち運べて点火・消火機能しかないカセットコンロは本当に便利。趣味の木工しながら横で黒豆を煮られたりもします。ちなみに燃料単価は明らかにカセットコンロのほうが高いのですが、とろ火だと4時間煮ても半分〜1/3本程度しか消費しませんのでケチの私にも十分に許容範囲内です。また、圧力鍋を使えば大幅に時間短縮できるんですけど、結構皮が破れてしまうのですよね。味は変わらないので、いつもの私のポリシーに沿えば断然圧力鍋なんですが、正月の黒豆はやっぱりキレイに煮たいのですよ。というわけでコトコト4時間。年に1回くらいこういうのがあっても良いんじゃないでしょうか。

16/12/29(Thu)

趣味の木工・ゴミ箱は本体がほぼ完成しまして、蓋に突入しました。最初は正方形の板に丸い穴をくり抜いて蓋にするプランだったんですが、丁度いい大きさの板がなかったので没。台形の板4枚を上下左右に組み合わせて、真ん中に四角い穴を開けるパターンに変更しました。これだったら細い板でも有効活用できるのが○。ただし、45度を二つ組み合わせて90度の角にするというのは結構難しい。私も何度か挑戦しましたが、満足のいく出来だったのは数えるほどです。そこで原因を考えました。

1. そもそもあわせる本体の方が直角じゃない。これが多分一番の原因。きっちり90度を作っても、合わせる対象が89度とかだとズレが生じて、結果的に美しく見えません。ですが、本体の方はその構造上キッチリ90度を作るのが難しいので、蓋の方で調整する事になります。2. 45度を切るのが難しい。これ、本当に微妙なんです。カットラインを鉛筆で引いてそれに沿って切った場合でも、始まりが鉛筆の線の右側→終わりが鉛筆の線の左側位のズレでもかなりの誤差になります。結局ヤスリで微調整するのが現実的かも…。

というわけで今回は、1. 上下の線の平行をキッチリ出した幅35mmの板を作る。2. 左下の角45度をキッチリ出す。右下は長めに余裕を取ってここでは加工しない。というのを4個作り、本体に当てながらの現場合わせが現実的かな〜と考えています。測ってみたら使った古材の左右の厚さが違うために、四辺に最大で1mmほど誤差がありますんで、そのまま何も考えずに45度を切っていったら盛大にズレが生じるでしょう。紙の上で正方形や正三角形を書くのは簡単ですが、それを木工で実現するのはなかなか難しく、それがまた面白くもあるんですけどね。

16/12/28(Wed)

この期に及んで自室で蚊を叩き殺し、腹には(多分)私の血がたっぷり入っていたという憂鬱。12月に入ってからも何回か蚊取り線香炊きましたからね…。とはいえ、流石に冬らしい気温になってきて、最低気温は余裕で一桁を記録するようになりました。こんな時にはコタツ&ミカンが最強。コタツミカンといえば以前から気になっているのですが、昔から日本人の原風景のようになっているイラスト・コタツの上に籠に入ったミカンが乗っていて、その横に湯気を立てる日本茶があるというあの情景。でも、日本茶とミカンの相性って最悪だと思うのですよ。ミカンを食べた後日本茶を口にすると、口に残ったミカンの酸味とお茶の渋みが妙な化学反応を起こしているのか、口の中にえもいわれぬ不快な味わいを残しやがります。アレはいかがなものか…。

ちなみに、私が考えるミカンと相性の悪い食べ物はもう一個ありまして、それはスルメ。ストーブでスルメを焼いて齧るのは冬のお楽しみのひとつですが、このスルメとミカンの後味が口の中で合わさると、お茶&ミカン以上の悲劇が発生します。単体では目立たなかったスルメの臭みがミカンの酸味で引き出されてもう最悪。ではスルメ・ミカン・お茶を連続で食べるとどうなるのか。それは怖過ぎて今までやった事がありません。もし経験した方がいれば教えてもらえれば幸いです。多分凄い事になるでしょう。

16/12/27(Tue)

まさに泥縄、もう元旦までカウントダウン状態だというのに、ポチ袋の版木彫ってます。逆算するとギリギリ間に合いそうなんですけど、それは逆に言えば何か突発自体が一つ入れば間に合わなくなるという事で、少しの空き時間を見つけては彫り進めてます。今回は正三角形を規則的に組み合わせて六角形の柄にしようという規格なので、一辺1cmの正三角形を約70個ひたすら彫っていくだけのThe・単純作業です。

子供の頃はこういう単純作業が嫌いというか憎んでさえいましたが、人間変われば変わるもの。今では結構好きです。考えているのはこの三角形を一つ前の三角形よりもどうすればキレイに彫れるか、それだけ。彫刻刀のチョイス・刃の角度・彫る順番etc、たった1cmの正三角形ですが、気をつけるべきところを気をつけると出来が段違いになるのが面白い。昔は書道や硬筆が大嫌いで、それは同じ字を何回も書くなんてアホじゃね?と思っていたからなのですが、やっぱり子供は浅はかでした。今書道とかやったら結構のめりこめる自信があります。他にやりたい事いっぱいあるのでやりませんけど。ただ、子供にそういうのを気づかせられなかったのは、他人のせいにしてアレですが、結局指導者がイマイチだったのかもしれませんね。

16/12/26(Mon)

年末になると近所のおっちゃんがカニをくれるのです。親戚がそういうところに勤めていて、大量に貰ったのを周囲に配り歩いているらしい。いずれにせよありがたい事です。うちでは従来カニのレシピといえば水炊きしかありませんでした。しかしこれではあまりに芸がない。何かないかと考えた結果、カニといえばやっぱりカニグラタンでしょとなりました。おまけに今うちの冷凍庫にはあつらえたように冷凍剥き海老の袋が入っています。正月に伊達巻(海老ver)を作る&年末に海老かき揚げ入り年越し蕎麦を作る為に、丁度先日業務用スーパーで1kg袋を買ってきていたのです。ちなみに700円ちょっととスーパーでの値段と比べたら雲泥。業務用スーパーは私の心の故郷です。

カニグラタンは簡単です。解凍したエビ・カニと規定時間茹でたマカロニをホワイトソースで合えたものを耐熱皿に流し込み、パン粉ととろけるチーズを乗せてオーブンに突っ込み、グリルモードで10分ほど焼くだけ。ホワイトソースは小麦粉・マーガリン・牛乳と手持ちの材料で作れますんで、今回新たに買い足したのは丁度切らしていたとろけるチーズのみ。グラタンって外で食べると結構お高いんですが、自分で作ると驚くほどリーズナブルでしかも味の調整も簡単。やっぱ食事は自炊が最強ですね。

16/12/25(Sun)

豚肉の塩を丸一日かけて抜いた翌日は朝から乾燥作業。私のオススメアイテム・魚干し網を風通しの良い軒先につるしまして、その中で1〜2日かけて表面がカピカピになるくらいまで肉を干します。手がかかるのはセットする時と収納する時のみ、後は全て放置なので全く手間ではありません。ただ、明日から天気が崩れるみたいなので、燻製作業は少し先になりそう。

24日の夜は特にいつもと変わりなく通常の夕食作成でした。吸い物系にしようと買ってきたアサリを強奪しまして、ちょっと洋風にクラムチャウダーを作成。アサリの吸い物は嫌いじゃないんですけど、芸がないので却下。クラムチャウダーっていうと素を買ってこなきゃ出来ないみたいな風潮が一部でありますけど、意外に簡単です。白ワインでアサリを酒蒸しにして殻を外しておきます。微塵切りにした玉葱と人参を(バターがないので)マーガリンで炒めてから少量の小麦粉を絡め、水・牛乳・↑の酒蒸し汁を加えて少し煮込みます。最後に貝の身を加えて塩で味を調え、クルトンを浮かべて完成、楽勝です。

酒蒸しにしてからを外す時に思ったのですが、アサリってコストパフォーマンス悪過ぎ。400円弱で買ったアサリ1パック、海水を除いてからを外すと片手に乗せてこんもり山にすらならないという惨状です。多分海老よりも高価。かといってそんなに劇的に美味いわけでもないというね。昔はもうちょっとお手軽食材だったような気がするんですけど…。

16/12/24(Sat)

今日はクリスマスイブですが特に何の予定もなく通常営業の一日です。正月用に作ろうと思った豚バラのスモーク、材料を塩漬けしてから1週間が経ったので、そろそろよかろうということで今朝から流水に晒して塩抜きしてます。経験上この塩抜きが一番の難関。丁度の塩加減で止めるのが難しいのです。マニュアルには端を切って焼いてチェックしろとありますが、ここから更に乾燥→燻製過程を経るので、そこで塩加減が絶妙だと最終的に辛くなってしまうのですよ。ですんで、ちょっと薄いかな?位がベストなんですが、言う易く…というヤツですね。

塩漬けで思い出したのが冷蔵庫の奥に仕舞ってある鰯の塩漬け。アンチョビにしようと思って塩漬けにしたのをそろそろ次の段階に進ませてもいいんじゃね?という事で取り出してきたら、メモには塩漬けの10/12とありました。2ヶ月強…頃合でしょということで、ドリップを全部取り除いてから準備しておいたエクストラバージンオリーブオイルをひたひたに注いで今日の作業は終了。また1ヶ月くらい馴染ませたら食べられるんじゃないでしょうか、多分。私はお昼はパスタと決めているので、アンチョビパスタにする予定。

ちなみに最近はもっぱらイタリアンスパ。お歳暮で貰った美味くもないハムを活用できる私の唯一のレシピなので。麺はかなり柔らかめに仕上げ、油にマーガリンを混ぜるのがポイント。マーガリンを入れることで味が一気にB級になるので、それ系の味を求めるなら便利アイテムです。ハムはほんの少し…5mmくらいの厚さに切ったものを更に細切れにして投入。ケチャップでベタに味をつけ、所謂喫茶店系にしています。これが結構美味いのですよ。

16/12/23(Fri)

こっちに帰ってきて困っている数少ない事のひとつが、料理をしている時のBGMです。東京ではもっぱらラジオ。FM・AMあわせれば10局弱の選択肢がありましたんで何とかなっていたんですが、こっちはAMが民放1局・NHK2局でFMは電波状況が悪くて入らないという悪条件。必然的にCDの出番が多くなります。30歳位まではラジオが聴けるCDプレイヤーを使っていたのですがCD部分が壊れて動かなくなり、そのままラジオ専用機として使っていたのです。ですが、こっちではCDがないとどうしようもないので、わざわざ買いましたCDプレイヤー。3千円位の安物ですが、必要十分で役に立ってくれてます。

買う時には今時CDプレイヤーはないだろうとSDカードなんかを使うタイプも選択肢には入ったのですが、熟考の上却下。理由1. 手持ちのCDが150枚位あるので、データ化するのが面倒臭い。理由2. 何らかの事故でSDカードのデータが飛んだら泣くに泣けない。というわけで私の料理のお供BGMはもっぱらCDです。今まではジャズ系を多めに聴いてたんですけど、最近のお気に入りはなんといってもPentatonix。気に入り過ぎて3枚も買ってしまいました。5人組のアカペラグループなんですが、ビートボックスなんかを駆使して楽器音まで再現しており、ちょーかっこいいのです。というかその上手さは頭おかしいレベル。一番有名なのがYoutube上にあるDaft Punk - Pentatonixというヤツ。こういうノリノリな曲をかけると料理もはかどるのですよ。

16/12/22(Thu)

今日のオーダーは上物の生姜を貰ったので甘酢漬けにしてくれというもの。じゃあせめて、青い部分を切って本体についた泥を落とす所までは分担してくれと言ったのですが、面倒臭いと断られました。そしてその後ヤツは今のコタツへ直行。まぁ、量も大したことがない(料理可能部分は300g位)なので、文句を言う暇があったらちゃっちゃとやってしまった方が早いです。

生姜は地上の青い部分とヒゲ根をキッチンバサミでバシバシ切り取ってから、古い歯ブラシを使って泥を丁寧に取り除きます。皮は剥く派と剥かない派がありますが、私は野菜全般において完全に食べられない場合(玉葱位かも…)を除いて皮は剥かない派です。皮ぎわが一番美味しいってのはセオリーですんで、わざわざ手間と時間をかけてそこを取り除くなんてアホらしい。そして肝心のスライス。まず縦に半分に割ってからよく切れる包丁で本気の薄切り。生姜の甘酢漬けは薄ければ薄いほど美味しいと思うので、ここは手抜きなし。まず縦に半分に切るのは、まな板に接する平らな面を作ることでカットを安定させるためです。見た目は半分に割らない方がずっと良いんですけど、私の腕だと丸ごとスライスは切っている最中に角度が変わって、誤差が大きくなるのでパス。

仕上げにこの生姜を1分ほど茹でてからよく絞り、甘酢に漬ければ完成。極薄スライスなので数時間で食べられるようになります。ガリを自分で作るのは結構面倒なんですけど、味は市販品など比べ物になりません。自分、料理の天才か?と一瞬うぬぼれますが、キチンと酢と砂糖だけを使い、本気で極薄スライスした生姜を使えば誰だってこの位は出来るんじゃないでしょうか。

16/12/21(Wed)

今回の今日の木工はゴミ箱の外装。今まで色々作って自室に置いてきたのですが、在庫管理を簡単にしたいという思惑もあって塗料はチェスナットの一種類にしたのが裏目に出ました。部屋全体に妙な統一感が出てきたのは良いのですが、おかげで学生の頃から使ってきたゴミ箱(薄い青にペンギンのイラスト入り)が浮きまくりなのです。新たにゴミ箱を作ってペンギンはお払い箱にするのが一番楽なんですけど、20年以上使ってそれなりに愛着が出てきてしまったので、作るのは外装にしてリストラなしでいってみようかなと。

プランは旅館なんかでよくあるタイプで。側面四面を組み合わせて箱を作り、上面はゴミが入れられるように穴を開けて取り外せるようにします。側面・天板に使う板は長年風雨に晒されたらしく、木目が浮き上がっているのが逆に良い感じ。ただ、埃と汚れがガッツリついているので洗浄・乾燥は必須。あと当然のように割れているので板取りにも頭を使いますし、裏にどうやって補強を入れたら一番効率的かも要考察。

先日ホームセンターに行ったら、椅子を自分で作る講座ってのを募集してました。材料費4,000円+受講料4,000円。費用はともかくとして、設計から材料から全部お膳立てしてもらって作るってどこが面白いんですかね。自分で設計すると完成した後で後悔することは多々ありますし、古い材料を使うとこうしたいけどままならない…ってことも頻発します。でも別に完成品で評価を貰うわけじゃないんだからそれで良いと思うのです。趣味なんて所詮遊びですから、ロマンがないと意味ないんじゃないでしょうか。

16/12/20(Tue)

年賀状の版木を彫り終わったところで思ったのです、せっかく彫刻刀専用砥石を買ったのに、年一回使うだけじゃ減価償却できなくね?と。何か他に彫るものはないかと考えた結果、ポチ袋も作ってしまえばえぇじゃないかという結論に達しました。少子化の昨今、あげるのは甥姪の2人だけ。一色刷りにすれば彫るのも刷るのもあっという間です。今まではネットで折り紙形式のポチ袋を探して自作していたのですが、ちょっと飽きていた所なのですよね。

子供の頃はお年玉を貰うのが楽しみで仕方がありませんでしたが、立場が変わってあげる側になると楽しくもなんともありません。そりゃま、子供の喜ぶ顔を見るのは良いものですが、お金を貰えば誰だって喜びますから芸がないというか。そこでポチ袋。自分で考えて手作りして人に渡すのは結構楽しいのです。子供はお金が大事でガワなんてすぐに捨ててしまうんですけど、“ふっ、ガキは分かっていない”と観察するのもいとをかし。

というわけで今年のポチ袋。展開図はネット上のpdfデータをプリントアウトします。これを要らないクリアファイルを切り開いたやや固めの透明シートと重ねて切り抜き、テンプレート作成。版画を刷った紙をこのテンプレートで切り抜きまして、組み立てれば完成。一色刷りだとやや寂しいので、ストックしてある包装用紙から透ける紙を持ってきて重ねてもいいかも。どうでもいい所に本気出すのが大人の嗜みというものでしょう。

16/12/19(Mon)

毎日チビチビやっていた松の剪定がやっと終了。去年よりも少しスピードアップしたのは手元の技術が向上したというよりは、梯子の設置場所に関する経験値が溜まったせいだと思われます。移動するのが結構面倒なでかい梯子をどこに置けばどこまで手が届いて、最小の手数で全部刈れるかってのがだんだん分かってきましたんで、スピードが上がってきました、めでたい。

そして最後の仕事が松葉拾い。普通の木の葉は枝から離れると99%地面に到達しますが、松葉は違います。V字型になっているので途中の枝に引っかかりやすいですし、松の枝は表面がごつごつしているので先の尖った松葉はここにもよく引っかかります。というわけで、全部完璧には無理ですが出来る限り松葉を落としていきます。また、茶色くなっているのにしぶとく枝についている松葉も以下同文で。これが地道に面倒臭い。そして更に面倒臭いのがこうやって地面に落とした松葉の回収。地面がアスファルトなら掃いて一瞬ですが、残念ながら松の下は苔。苔に刺さった松葉を一本ずつ回収していくのは禅僧もかくやという修行です。葉の大きなクロマツはまだマシですが、これが葉が細かいゴヨウマツになるともうね…。予めブルーシートを敷いておけばとも思ったのですが、切る枝の場所に応じていちいち動かすのも結構手間なのですよ。まぁでもこれでやっと普通の落葉拾い&草むしりに戻れると思うと感慨もひとしおです。

16/12/18(Sun)

年賀状の版木彫りが終わりました。今年は2色刷りなので2枚。延べ時間3時間くらいは長いんだか短いんだか。クウネルのバックナンバーを読んでいたら、自分で版木を彫って包装紙なんかを自作している人の記事を見つけまして、それをかなり参考にしています。彫刻刀は2本しか持っていないと書いていたのを本当か?と思いましたが、自分で観察しながら彫っていると、本当に2本しか使っていませんでした。彫刻刀をセットで買わされたのは騙されたかも…。

子供の頃は線を彫るのにV字刀を多用しましたが、これだと少し力を入れ間違えただけで線の太さが変わってしまいますし、アールの小さな曲線は絶望的に彫れません。というわけで現在線を彫るのに使うのは切り出し刀。平らな刃が斜めにカットされているヤツで、肥後の守と同系統のものです。これだと線の左右2回彫らなきゃいけないので手間は倍ですが、小回りが利いて繊細な線が彫れます。ただし、この用途ではデザインナイフが完全に上位互換。刃先がシャープなので切り出し刀よりも更に繊細な線が彫れますんで、デザインナイフがあれば切り出し刀は要りません。

一番使うのは丸刀。↑で彫った線に向かって彫り、インクを乗せない低い部分を作るのに多用します。研ぎにくいのが難点ですが、今回は専用の砥石を買ったので快適そのもの。次に使うのはニードル。太目の針状の刀?です。彫ったカスがほんの少しつながって本体から離れない時なんかに突いて外すのに大活躍です。カスが残ると刷った時に汚れになるのでキレイにしなきゃいけません。というわけで、私の持っている6本セットを頻度で並べると、◎丸刀大・ニードル、△切り出し、×平刀・丸刀小・V字刀となり、ここにセット外からデザインナイフが加わります。セットで買うよりも、ちょっといいヤツをバラで買った方が絶対お得ですねこれじゃ。

16/12/17(Sat)

そういえば最近作ってなかったねと思い出して、今日のメインは餃子。本場では餃子って麺料理の区分なので、ご飯のおかずにするのは可笑しいらしいですね。でも構いません、おかずにします。餃子って冷凍餃子も安いですが自分で作るとアホみたいに安く出来ます。今回の材料は半額シールの貼られた合い挽き肉150g・半玉90円で買ったキャベツを更にその半分・裏庭に生えているニラ・自家製のニンニク生姜・調味料各種。これで皮を自作すれば更にお安いんですが、そこは市販ので。数回皮も作った事があるんですが、慣れていないせいか結構面倒臭いんですよね。ただ、市販の皮よりも分厚くなってしまう事もあって、具は添え物・皮が主役の小麦粉料理って感じになります。あぁこれならご飯が要らないってのも納得。

うちでは基本夏は焼き餃子で冬は水餃子ですんで、今回は水餃子。個人的にはつるっと喉越しがお気に入りなので水餃子がベターです。つけダレは酢&自家製ラー油で醤油は使いません(他のメンバーは普通に使いますが)。醤油を使うと餃子の味が消えてしまうという意見を見て以来、酢オンリーが気に入って私はこのスタイル。あと、均一に火を通してつるっとした喉越しを支えるために敢えてヒダはとりません。見た目的にはヒダをとった方が格好いいですが、ここは味重視で。それから最近フードプロセッサーを購入したので野菜はもっぱらこっちで刻むようになりました。手で刻むより遥かに細かく出来て口触りがアップ。もっと早く買っておけば良かった位です。

16/12/16(Fri)

お正月が視野に入ってきました。うちでも一応おせち料理セットを一皿買うんですが、ああいうのって見た目だけといいますかハッタリ優先といいますか、あんまり好きじゃないんですよね個人的には。というわけで、自分でも何品か作る予定。黒豆・煮しめ・伊達巻・叩き牛蒡あたりの超定番料理達。一昨年くらいからレシピにして作っているので、あと何年かで完成するんじゃないでしょうか、多分。

で、そのレシピを見返しながら思ったのですが、肉が足りない。正月まではまだ二週間程度あるので、久しぶりにスモークでも作ってみるかと豚肉買ってきました。使うのは豚バラの塊500g×2個。これに10%の塩をすり込んで冷蔵庫でひっくり返しながら1週間程度密封保存し馴染ませます。初日は塩をすり込むだけなので簡単。1週間経ったら流水で塩抜きして1〜2日かけて陰干し。その後煙に当てて完成という流れです。スモークって面倒臭そうですけど、道具があれば基本放置なので簡単です。市販品も沢山ありますし、私のようにダンボールで作ってもOK。スモークチップも1回分100円程度なので非常にリーズナブルです。そして自家製スモークというとほぼ無条件でありがたがられるというメリットも。都市部だと煙問題でなかなか作りづらいかもしれませんけど、野焼きがほぼ黙認されているこの辺りじゃ何の問題にもなりませんしね。

16/12/15(Thu)

私の自室は真下がコンクリート打ちっぱなしの駐車スペースになっており、床には断熱材を入れていないという悪条件もあって、かなり寒いです。以前は部屋全面にカーペットを敷いていたのですが、夏場は特にダニとか沸きそうという理由で引っぺがして捨ててしまいましたんで、今はフローリング剥き出しで冬は結構大変。ただ、温度計を身近に置いて観察していると、12月半ば現在で最低室温が10度前後。2月の一番寒い時期でも5度を下回る位。室内なので当然無風ですから、着るものを工夫すれば結構やっていける範囲内です。部屋には一応エアコンがついているんですが、もうちょっと暑く(寒く)なったらつけようと思っている内に季節が変わるので、こっちに帰ってきてからは電源を入れた記憶がありません。東京時代と一緒です。

寒さを乗り切る基本は厚着ですが、それよりももっと重要なのが末端を温めるアイテム、ニットキャップ・ネックウォーマー・指なし手袋・毛糸の靴下の4点セットです。特に重要なのがネックウォーマー。首は皮膚近くに大きな血管が通っているので、ここを冷やすと体全体が冷えてしまいます。したがってここを温めるのは超重要。ちなみに私は就寝時もネックウォーマー着けっぱなし。マフラー的なものでもいいのですが、ネックウォーマーはどんなに寝相が悪くても絶対に外れないのが長所です。

あと、地味に重要なのが座布団。私は座卓にパソコンを置いて仕事をしているので、尻が冷えるとやってられません。しかし、フローリングに座布団を置いただけでは冷気が下からやってきて結構寒い。去年は就寝時に使うアクリルの毛布を四つに折って座布団に敷いていましたが、今年は押入れから出てきたアルミの蒸着マットを使っています。これは極薄のウレタンフォームにアルミを蒸着させたアウトドア用品で、テントの中などで使うという用途もあって座布団の下に敷くと超暖かいのです。でも、アクリル毛布のもこもこも捨てがたいので、時々はアクリル毛布使ってますけど。というわけで、0度を切ったら暖房入れようと思っている内に春になったり、少し切っても惰性で大丈夫だったりで冬を乗り切れてしまうんですよね。

16/12/14(Wed)

丸彫刻刀を研ぐためにダイヤモンドシャープナーを買いにホームセンターに行ったら、ズバリ彫刻刀用砥石450円ってのを売っていたので、迷わずゲットしてきました。そろそろ年賀状を彫らないとヤバイので…。彫刻刀自体は小〜中学校で図工の時間のために買ったもの。当時は研ぐ事を知らないアホで、切れなくなるたびに買っていたらしく、4〜5セットあります。過去に戻れるなら当時の自分の頭をひっぱたいてやりたくなるくらいのアホな所業ですね…。彫刻刀セットには一応砥石がついていますが、消しゴムくらいのサイズで小さすぎて話になりませんし、一応丸刀を研ぐための溝が入ってはいますけど、反対側の凹んだ方に出るカエリを処理できないので片手落ちもいいところです。

というわけで今回買ったのが丸刀もV刀もバリバリ研げる専用砥石。いい買い物しました。これであと20年間の私の年賀状は安泰です。一時は私も人並みにパソコンでプリントアウトして作っていたのですが、本当に気心の知れた友人10人程度に絞ったので、年に1回くらいは版画を彫ってみるのもいいかなと数年前からこのスタイルにしました。ちなみに彫る板はお中元の定番素麺の木箱。蓋と底はシナ合板という素材を使っており、版木に最適。パテで細かい木目を埋めてから使います。適当に描いた絵を複写式の領収書からとったカーボン紙で写し取り、2〜3色刷りで。絵の具はこれまた小学校の頃使ったものを引っ張り出してきて使用。私は不器用だからそんなの無理なんて周囲は言いますが、いい大人なんだから丁寧にやればそこそこ見られる版木くらいは作れるのですよ。それに出す相手も私が素人なのは分かっているので、味わいだと甘く見てくれるんじゃないでしょうか。

16/12/13(Tue)

押入れの改造をしていると、部屋の他の部分も色々時になり始めます。今回気になったのは柱に沿わせた電気コード。この部屋の天井灯は後付けの為、通常の様にスイッチが壁に埋め込まれていません。具体的には天井の端に穴を開けてコードを出し、それを柱に沿わせて目線の高さまで持ってきて、同じく柱につけたスイッチに繋げている状態です。スイッチも壁から出っぱって格好悪いんですが、もっと駄目なのが柱に沿わせた味も素っ気もない灰色のビニールコード。これを何とかするのが次のミッションです。

とはいえ、やる事は単純。木でカバーを作ってコードに被せて隠す、それだけです。途中で5mm程の段差が一箇所あるので、カバーは2分割でそれぞれ約400mmと500mm。カバーの内径は8mm×16mmです。廃材の中から厚さ22mm・長さ約600mmの板を発掘してきまして、片側に直線を作ります。その直線から8mm・24mm・32mmの所に線を引き、リューターを使って8mmと24mmの間に深さ8mmの溝を掘り、32mmの所でカットすれば凹字型の棒の完成。現場あわせで長さを微調整・ネジの下穴を開ける等の処理を施した後サンドペーパーがけ・塗装・装着・ネジ穴のダボ埋め、の流れとなります。あとは統一されてきた部屋の雰囲気と全然あってない塗装のゴミ箱に木のカバーを作れば、今回の部屋の改造は終了…の予定。まぁ、また半年くらい使っていれば不満点が出てくるでしょうから、それはまたその時のお楽しみという事で。

16/12/12(Mon)

お歳暮の季節になりました。今日届いたのは定番・ハムセット。ハムとロースとビーフ3種詰め合わせ、200g・200g・300gのもの。興味半分でネットで値段を調べてみたら驚きの4,320円。もうね、アホじゃないかというしかありません。グラム換算で600円強。そして全く美味くもないハム・ローストビーフ。私素人ですけど、生肉買って自分で料理したら、この1/3のコストで5倍以上美味いものを作る自信があります。こういう、とりあえず何でもいいから値段的にマッチするもの適当に送っとけ的なお歳暮いい加減に止めませんかね。不毛としか思えません。

個人的にまぁ無難だなと思えるのは1. ビールセット。定番ですが非常に安全。私はお酒を一滴も飲まないので、ビールが来ても何の喜びもありませんけど。朝食に焼いているパウンドケーキの材料的にブランデーが来ると一番嬉しいんですが、今時お歳暮にブランデーは多分ないでしょう。今年は芋焼酎がやってきたので、これは製菓行き(うちには焼酎を飲む人間がいない)。ただ、香りの面でブランデーには全く敵いませんが。2. 石鹸・洗剤セット。これも定番かつ無難。あればそのうち使いますから。ただし、柔軟剤とかスポンジとかバラエティでセットになっているものは×。石鹸なら石鹸だけがぎっしり詰まっているような箱が好きですが、これも最近はあんまり流行りません。柔軟剤とかリセッシュとか要らんっちゅうねん。3. 砂糖。昔は時々ありましたが最近はめっきり見かけなくなりました。でも、砂糖も確実に使うものなので結構嬉しい。ただ、バーゲンだと1キロ128円とかで売っているので、(多分)お歳暮の基準である3,000円に届かせるのは結構大変。それも最近砂糖がお歳暮として流行らない理由かも。4. 商品券。うちには来た事がありませんが、どうせ金を使うなら商品券にしてくれというのが本音です。あと、カタログブックとか(碌な物が載っていない場合がほとんどですが…)。まぁ、日頃お世話になっている人の交流というのなら、心の篭った手書きの葉書の方が良いと思うので、お歳暮って何だかな〜と思わなくもありません。

16/12/11(Sun)

押入れの改造をしていて思ったのです、床にスノコがあるといいんじゃね?布団を畳んでしまう際に、床に直置きすると水蒸気が篭りそうです。夏場はそれを避けるために敢えて布団を敷きっ放しにしているのですが、冬場はちゃんと片付けてます。その際に床と布団の間に空間があった方が、布団の寿命的にも良さそうな気がします。というわけで、急遽押入れ改造の追加でスノコを作成します。構造はアホみたいに簡単なので特筆すべき点はありません。押入れの奥行き=800mmの棒を4本並べ、その上に適当に隙間を開けながら板を張っていくだけです。

今回使う棒は、古い障子の枠。当て木をして本体に傷をつけないように養生しつつ、木槌で叩いて分解していきます。残った障子紙なんかは濡れ雑巾で丁寧に拭き取ってから丸一日乾燥させて下拵え終了。あとは規定の長さに切りそろえるだけ。上に張る板は、天井板ではやや薄過ぎて心もとなかったので、もう少し厚めの5mm程度のやつをチョイス。こっちも規定の大きさに切りそろえ、木ネジで組めば完成ですが、布団と触れる部分なので引っかからないようにヤスリがけだけ丁寧に行います。障子の木枠の下拵えも含めて3〜4日といったところでしょうか。スノコなんて買っても1,000円くらいですが、自分で作れば木は全て古材でタダ・木ネジは1本約0.4円のを約30本使って12円と比較になりません。お遊びの趣味としては結構良いんじゃないでしょうか。

16/12/10(Sat)

今日のメインはブリ大根のために買ってきたブリを強奪してブリの照り焼き。いくら切り落としとはいえ、骨の入っていないブリの切り身でブリ大根を作ったら、ブリが粉々になって全然美味しくないのです。というわけで私がよく作るのはブリの照り焼き。ブリは半日ほど前から塩をして味をつけておきます。これを忘れると、明らかにイマイチな味になるので超・重要。焼く直前に小麦粉を軽くはたいたら、強火短時間で両面に焼き色をつけます。醤油・味醂・酒で適当にでっち上げたタレを流し込んで弱火に落とし、両面各1分ほど。仕上げに火からあげて3分ほど余熱で火を通せば完成。残ったタレは少し煮詰めていい感じに照りをつけてから本体と合流させます。

これをご飯と一緒に食べると絶品。特に大根おろしを添えたブリ照り焼きの破壊力たるや、他の追随を許しません。照り焼き用に形よく切った切り身よりは、ちょっと骨の入ったアラっぽいところの方が、形は悪いですけど絶対に美味しいと思います。調理方法は簡単なので初心者にも安心・オススメの一品です。

16/12/09(Fri)

押入れの改造はほぼ終了。あとは荷物を入れながら、改善点を探しつつ微調整して完成なので、次回作に突入します。今回は部屋の釘穴埋め。押入れを改造していて気になったのですが、私の部屋の柱にはあちこちに釘穴があります。この部屋、多分築50年くらい経ってまして、私の知る限りでは今60台半ばの叔父が勉強部屋に使っていた&その後近所の人に仕事部屋として貸していたという経緯もあり、フック代わりに打ったと思われる太い釘の跡があちこちにあるのです。というわけで、この際だから全部埋めてしまおうという計画。

使うのは竹串&丸い割り箸。これを突っ込んで埋めてしまいます。竹串は直径3mm・割り箸は5mmなので、3mm以下の穴はドリルビットで穴を3mmに合わせ、3mm〜5mmの穴は5mmに揃えます。一箇所だけ5mm以上の穴があったので、ここは買い置きの9mm棒で対応。竹串or割り箸を穴の深さよりも少し長めに切ってから木工用ボンドを塗り、木槌で打ち込んで一晩放置。乾いたら出っ張った部分をノコギリで切り取ります。これだけだと棒or割り箸の周りにドーナツ状の窪みができている場合があるので、そういう場所には絵の具でこげ茶色に着色したパテを塗りこんで、乾いたら表面にサンドペーパー。最後に竹串or割り箸の断面を周囲の柱の色と合わせて絵の具で着色したら完成。結構分からなくなるものですよ。

一箇所だけ割と重症の箇所があったので、ここは別の方法で処置。打ち込んだ太い釘をバールで抜こうとして、バールの爪を柱に思いっきり打ち込んで頑張ってみたけど、結局釘の頭が取れて抜けなくなり諦めたというとんでもない案件が一箇所。釘が残り、周囲は50mm×20mm位でえぐれています。釘を除去するのがベストなんですが、それは不可能なので諦めます。幸いな事に釘の端は柱の面の内側なので放置で。細かいノコギリ屑と木工用ボンドを練り合わせてパテにし柱の傷に盛り、一晩よく乾燥させてから表面を削ります。最初からパテを使ってもいいのですが、そうするとパテの使用量が多すぎてもったいないので。乾いたら表面をサンドペーパーで削ると、ノコギリ屑&木工用ボンドでは粗過ぎてあちこちできてしまう小さな穴に本職のパテを盛り、表面を慣らします。後は乾いたら削って着色して完成。丁寧に施工すると、素人でもそれなりにキレイになるのです。

16/12/08(Thu)

今日のメインは母親が安売りで買ってきた人参一袋。というか、冷蔵庫にまだ人参が沢山あるんだから、こんなの買ってくるなと言いたい私。私は在庫の状態をほぼ完璧に把握しているのでこんな事はないのですが、母親は割りとよくあります。そして必ず言う一言が“だって安かったから”。しかし買わない=タダの方が更に安いと思うのです、泥沼になるから言い返しませんけど。

というわけで人参ですが、大量の人参を処理したい時は人参サラダの一択です。人参は皮付きのまま千六本に刻みます。皮を剥いても味は変わらないので、剥くのは手間の無駄だと考えてます。葉の付け根も同様で、一緒に刻みます。ゴミも減りますしね。千六本の手順は、まず極限まで斜め薄切りにしてからマジシャンがテーブル上でトランプを広げる的に少しずつ重ねて横にだーっと広げていきます。この時に右側を高くなるようにして、右から千切りにしていくのがポイント。無論左利きなら逆にします。千六本に切った人参に塩をしてしばらく置いてから、塩胡椒レモン汁砂糖オリーブ油辺りで味を調えたら完成。玉葱とかハムとかをうっかり入れたくなりますがぐっと我慢して、人参だけにするのがうちの人参サラダ。人参コールスローといったほうが正確かもしれません。ご飯というよりもパンによく合う一品ですが、サッパリしているのでメインが脂っこいと威力を発揮すると思います。

16/12/07(Wed)

今日は規格外で出荷できないというので貰ってきたキュウリの処理。キュウリといえばワカメと酢の物にするのが一番美味いと思う私ですが、今回は処理待ちのハムも一緒に何とかしてしまおうという事で中華風和え物をチョイス。ワカメキュウリの次くらいにはよく作るキュウリメニューです。キュウリはまな板の上ですりこ木を使って粉砕し、一口大に切ってから塩をしてしばらく放置します。乱切りでもいいんだけど、こっちの方が味がよく染み込みそうな気がするんですよね。ハムは小さく切れば切り方は何でもオッケー。レシピの核はキュウリとハムなんですが、それだけだと色的に寂しいので、今回は人参と玉葱がスポット参戦。人参は細切り、玉葱は縦に薄くスライスしてしばらく水に晒します。

あとは全部混ぜ合わせて味付けすれば完成。味付けの基本は醤油:酢:砂糖が2:2:1で仕上げに塩で調整し、胡麻油を適当に回しかけて香りをプラスします。気が向けば八角や葱を入れたりするんですけど、今回は気が向かなかったので何にも入れませんでした。結果:どうあがいてもメインにはなれない一品ですが、メインのおかずの横にあるとほっと嬉しい、そんな感じの一品です。こういうのが3品くらいあると食卓が非常ににぎやかになって良い感じ。毎日3品作るのは大変ですが、毎日1品作ってフェードイン・フェードアウトさせながら品数を稼ぐのがうちの定番です。

16/12/06(Tue)

今日のメインはハヤトウリの炒め物。近所のおっちゃんが作ったものを貰ったのです。ハヤトウリって凄くマイナーな野菜で、見たことも聞いた事もないって人がほとんどだと思います。興味がある人はググッて貰えば画像も出てきますけど、名前の通りウリの仲間です。ただ、外側はウリと違って深い皺が多数入っていて、種もウリと違って大きくて柔らかいのが一つしか出来ません(そのせいで私はハヤトウリはウリ科じゃないと思っていたんですが、調べたらウリ科でした。でも、属が違うのでそんなに近くはないかも)。味は可もなく不可もなし。特に癖もなければこれといって特徴もない、あぁウリ系の味だねって感じ。その分応用範囲は広いんですけど、ハヤトウリじゃなきゃ駄目って料理は思いつかないという、実に微妙な野菜です。

今回は簡単にカレー炒め。皮を剥いて拍子切りにしたハヤトウリを解凍した豚肉と一緒に炒め、塩で味を決めてからカレー粉で風味をつけ、仕上げにパクチーを散らす一品。味は…う〜ん、南国風?普通に食べられ歯しますが、やっぱりハヤトウリじゃなきゃというアピールポイントは全くありません。まぁ、道の駅とかで3個100円くらいで売っていたら、1回試してみるのもいいんじゃないでしょうか?

16/12/05(Mon)

押入れの改造が終わりません。やっている事は単純なんですが、材料に古い木を使っているので目的のサイズにするまでに時間がかかるんです。更に今日の作業の理由は、壁が平面じゃなかったという衝撃的なものでした。壁に沿って棚を密着させるプランだったのですが、板をいざ現場に持ってきて当ててみると豪快に隙間が出来ます。あれっ?板の直線とるのしくじった?ともってもう一回確認するも、板は直線。ということはそう、壁が平面じゃなかったのです。考えてみれば当然の事で、板張りならともかく今回のような砂壁だと職人が手で仕上げているのだから、むしろ平面になるはずがありません。中心部が両サイドに比べて約7mm出っ張っています。場所が押入れの中なんで、通常はこんなの余裕で許容範囲内の誤差ですが、今回は非常に困る。とはいえ、壁を削るわけにはいかないので、板を削って壁の曲線に合わせていきます。

合わせていきます、なんていってますが相手が壁なので型紙を取るのも難しく、勘でラインを引いてカンナで削る→合わせる→ラインを修正しての繰り返しで、たったこれだけの作業にかかった時間30分。で、ここでタイムアップ。明日はこの板を固定するために、下穴の位置を決め、ポンチでドリルビットの滑り止めを凹ませた後下穴をあけ、一旦板を取り外して木ネジの頭が納まる皿穴をえぐり、もいっかい戻して木ネジをねじ込む。そしてこの板は6枚の内のまだ1枚目という現実。何の根拠もない予定では、押入れから荷物を出して3日くらいで出来るんじゃね?と思っていたのですが、あにはからんや下手をすると2週間くらいかかるかも…。

16/12/04(Sun)

少し前に作った酢豚の豚バラ塊肉、1kg買ってきて200gは酢豚に使い、500gは半熟煮卵のタレに漬け込んで食べたのですが、半熟煮卵のタッパーに入りきらなかった300gはジップロックに入れて冷凍してあったので、今日はコレを使います。作るのは定番・豚バラと大根の煮物。大根は皮を剥いてから厚さ3cm程度の銀杏切り(ここまで厚いともう銀杏切りとは呼ばないけど…)にし、竹串が通る程度の柔らかさに下茹でします。大根の灰汁を抜くには茹で汁に米を入れろとかいいますけど、個人的には迷信だと思っているので茹で汁はただのお湯です。最近の大根は苦味も少なく、その少ない苦味まで抜いてしまったら味わいもへったくれもないので、下茹ではむしろ大根を柔らかくするだけの目的です。

茹ったら一旦茹で汁を捨てて豚バラを加え、具が3割くらい出るレベルで煮汁を作ります。煮汁は醤油味醂ベースに八角で香り付け。煮汁なので味を見て少し辛いかなレベルにしとかないと大根・豚バラは薄過ぎて食べられなくなりますんで、その辺は勘と経験で。豚バラは甘くした方が美味しいので砂糖もかなり入れますが、今回はとっとと使い切りたい水飴をここぞとばかりに入れてしまいます。煮物に使うと照りが出るというんですがどうなんでしょう。あんまり変わった様には見えませんけど、水飴は確実に減ったのでよしとします。結果:当然美味い。豚バラと大根の相性が抜群。うちでは大根を煮る際は和風だしが定番なんですが、個人的にはこってり豚バラの方が大根にはあうと思います。味付けをやや濃くしているのでご飯との愛称も抜群。これはまた作ろう…。

16/12/03(Sat)

今年は秋の間も暖かい日が多くて油断していたんですが、12月に入っていきなり最低気温が5度を下回るようになりました。そこで今年も恒例の寝袋登場。この時期布団に入っていると特に足元が冷えます。私は放っておくとシモヤケになる体質なので対策は必須。以前は湯たんぽを愛用していたんですが、湯たんぽって割と大量のお湯(2リットルとか)を沸かさないといけないので、ガス代がもったいない気がするのですよ。面倒臭いですし。という事で毎年愛用するようになったのが、学生時代に買って以来ずっと押入れに放置していた寝袋。それが今では冬の間は一日たりとて手放せない存在になりました。

使い方は簡単。普通に布団の中で寝袋に入って寝るだけ。それだけなのですがコレが異常に暖かいのです。真冬でも夏と同じパジャマ姿で寝て無問題。冬用の服装をして入ると逆に暑過ぎて眠れません。普通の布団と違って足元が袋状になっているので、暖められた空気が絶対に逃げないというのが大きいのかも。今はまだそれほどでもありませんが、2月くらいの厳寒期には顔の部分も口を除いて外気とシャットすれば更に快適。そして寝袋は元がアウトドア用品ですんでお手入れも簡単。風呂の残り湯に洗剤を混ぜ、足で踏んで洗ってから軽く絞ってその辺に吊るしておけば半日で乾いてふわふわに。冬には寝袋、これおすすめです。

16/12/02(Fri)

今日は貰ったハヤトウリを豚肉と炒めてみるかと前日からストックの冷凍豚肉を解凍して準備していたら、鯛とガシラがやってきたので計画変更。ガシラは唐揚げにするか煮るか結構迷った末に今回は煮ました。頭が大きくて、体長の割には可食部分がやたらと少ないのが欠点ですが、身の味わいは最高。鯛とか足元にも及ばないと思います。個人的な意見では唐揚げにして大根おろしを添えるのが最高なんですけど、最近中華のこってり系が続いたので唐揚げは何となく避けてみました。煮物にしても皮はプルプル・身はポロポロで最高。やっぱ白身・根魚系は最高美味です。

鯛は正直どうでも良い食材なんですけど、貰った以上は使い切るのがマイルール。鱗を取る→頭・腸取る→三枚におろすと共通工程をこなしたら、皮目をキッチンバーナーで焼いていわゆる焼き霜造りにします。これをジップロックに入れ、粉にした昆布をまぶして一晩寝かせたら、血合い骨を抜いて薄造りにするだけ。でも、今回は半分を棒寿司にしようかと思ってます。あくまで普通の刺身から離れようとする私。普通の鯛の刺身って全然魅力を感じないので。残ったアラは全部蒸し器にぶっこんで火を通し、熱々の内にバットに広げて冷やします。鯛は重なったままで冷ますとゼラチンが糊になってくっついてしまうのでコレ注意。あとは骨を丁寧に外して鍋にとり、白ワイン少々と塩胡椒で水分を飛ばせば鯛ペーストの完成。少し塩を強めに利かせれば保存が利きますんで、昼食ペペロンチーネが鯛風味になります。でも、個人的には普通のシーチキンのほうが美味いと思ったり…。

16/12/01(Thu)

昨日の酢豚に続き今日のメインは中華シリーズ第二段・麻婆豆腐。酢豚作って食べたら、自分の中で中華スイッチが入ってしまったのですよ。それに、麻婆豆腐って調味料以外の材料は挽肉・豆腐・葱のみという簡単構成。挽肉はジャンボパックで買って100gずつ小分け冷凍してあるのを使えばいいですし、葱は畑から採ってくるだけなので、新規で買うのは豆腐のみ。あと、味の決め手のひとつとして花椒が必要なんですけど、代用品として処理に困っている山椒粉を大量消費できるのもポイントの一つ。年に一回しか食べない鰻のためにわざわざ山椒粉なんて買ってくるから後々困るのですよ。

スパイス系を使い切るのって難しいんですよね。1瓶300円のスパイスを買ったとして、30回で使い切れば1回10円とお得ですが、2回しか使えずに香りが飛んで廃棄したら1回150円とちょー割高。いわゆる男の料理ではこういう事案が頻発してそうな気がします。Dancyuとかに載っているこだわりのレシピをまんま再現しようとして、ほんの少量しか使わない汎用性のない香辛料を買ってしまい、以後放置で結果廃棄する的な。たまに雑誌なんかで見かける台所自慢系の写真で、専用の棚を作ってスパイスの瓶をずらっと並べているのを見ると、本当にちゃんと使えてるんだろうかと老婆心ながら心配になります。あと、ああいうのは油の粒子が空気中を漂う台所ではすぐにベトベトになって、掃除も本当に大変。私には人に見せて自慢するための台所にしか思えないんですが、偏見でしょうかね。

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