2020年4月

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20/04/30(Thu)

今日の夕食メインは鶏天。野草が美味しい時期なので、一通り天ぷらにして食べようと思うと、草の天ぷらばかりだと…ということで手軽な鶏ムネ肉をあわせることになります。んで今日のお品書きはユキノシタ・ヨモギ・そして狙っていたカキドオシの3品+鶏です。結果:カキドオシ、マジ優秀。ヨモギやドクダミは生だととても食べられない強烈な香りがしますが、揚げる事でそれがぐっとマイルドになり、むしろ唯一無二の味わいとなります。カキドオシもそれ系ですが、ヨモギやドクダミは揚げても苦手な人がいるだろうなぁ…と思わせる香りなのに対し、カキドオシはもっとずっと万人受けしそうです。同じシソ科のシソの天ぷらが天ザルについてくることがありますが、正直シソ天よりもカキドオシ天の方が遥かに美味いんじゃないかな。

ちなみに揚げ方ですが、高温でごく短時間。私はタイマーを長めにセットしておき、秒のカウントダウンを見ながら表裏5秒ずつを目安にしています。衣はかなり水多目のシャバシャバで。葉物の天ぷらの場合は、衣を軽く薄くしないと衣が勝ってしまい、葉の味わいが消えるので衣の濃度はかなり重要です。重量比目安で小麦粉1に対して水1.8をダマが残る程度の混ぜ過ぎない状態で使います。鶏天はもう少し濃い衣を使うので、順番としては鶏を揚げてから衣に加水して野草を揚げるという手順で。衣が残ったら当然ですが揚げ玉に加工して冷凍保存し、他の料理に使い回します。最後に残った油は漉してからポットで保存し、昼食のパスタで使い切ります。とにかく食材の廃棄は極限まで少なくするのが紳士の嗜みですから。揚げ玉を作るガス代や手間を考えたら、買う方が安いような気がしなくもないんですが、自己満足ども日常生活の割と重要なファクターなので、私はこういうスタンスを貫いています。

20/04/29(Wed)

今週のグレーテルの竈のテーマはスコーン。正直スコーンには全く興味が無く、作ろうとも思いませんが、添えられたミックスベリージャムは美味しそうだなと思いました。そこで、ミックスベリージャムといえば、ウォーキングコースにクサイチゴ(ひょっとしたらニガイチゴかも)の群生地があったっけ…と思い出し、アレをうちの庭に植えられないかと考えて検索してみました。結果:栽培難度は簡単。増やすのは挿し木で。やや日陰で少し湿っぽい場所を好むということで、うちでも簡単に出来そうです。ただし、クサイチゴはバラ科で、鋭い棘のついた蔦状の植物なので、メンテナンスが結構大変そう。うーむ、どうするか。

などと悩んでいても時間の無駄なので、とりあえず今朝、枝を少し採集して持ち帰ってきました。コイツを適当にトリミングして、常備してある挿し木用の土に挿してしばらくは様子見。上手いこと根付いたら定植場所を考えます。一応何箇所か候補はあるんですが、やや日陰で少し湿っぽい場所というのが意外に難しい。あと、本格的に育てるのなら空間的に余裕があって剪定が楽というのも地味に重要です。まぁ、獲らぬ狸の皮算用、ともかくも根付いてから次考えます。

20/04/28(Tue)

今日は最近ずっと気になっていた園芸用ポーチの微調整をしました。私は庭仕事の際は剪定ばさみ・折り畳みノコギリなどの道具一式を収めたウエストポーチを使っているんですが、側面についている剪定ばさみを入れておく所の入り口が少しだけ大きかったのです。そうすると、剪定ばさみを収納した際に重力で下の方まで落ちてしまって、取り出す時にちょっとだけストレスがかかります。それが毎回鬱陶しくて、今回の微調整になりました。

とはいえやり方は簡単。入り口の隅の邪魔にならなそうな場所に千枚通しで穴を開け、針金を通して絞ることで入り口を少しだけ(1cm位)狭くします。効果は抜群で、こうする事で剪定ばさみが無駄に入っていかず、今までよりも簡単に掴んで取り出せるようになりました。身の回りには割とこんな事がよくあって、そのままでも大したストレスではない&微調整が面倒臭い&ずっとやっていれば不便は不便なりに慣れていくなどの理由で、放置してしまう事が結構あります。ですが、こういう所をこまめに改善していくのが生活の質を上げていくコツなんじゃないかと思ったり。まぁ私もついつい後回しにしがちで、こういう作業が出来るのは毎日の調子がいい時期で、テンションが下がった時期には出来ませんから、生活の好不調をはかるバロメーターになってたりします。

20/04/27(Mon)

毎朝ウォーキングをしていると道端には色んな雑草が生えているんですが、よく考えると私はこの雑草の名前の1割も分かっていません。ですが最近、ドクダミやヨモギを持ち帰って天ぷらにしたら美味かった事で、もう少し勉強したら楽しいんじゃね?と思い立ちました。ですんで毎日2種類、名前の分からない雑草を持ち帰ってきて同定する事にしました。

私が持っている図鑑は道端の雑草に特化した物で全部で200P強とそんなに詳しい物ではありませんが、それでもメジャーどころは大体網羅しているので、当面はコレで何とかします。また、200Pの中から調べるのは大変と思うかもしれませんが、意外にそうでもないです。慣れてくると知らない雑草でも科名くらいは何となく想像がつくので、たとえばキク科まで絞り込めれば調べるのはせいぜい10Pかそこらになり、ものの数分で結果が出ます。

ここで気をつけていることは、1. 分からなければ素直に諦める。調べても分からない事が結構あります。科名が違うのか、マイナーな雑草で図鑑に載ってないのか。そういう時はスッパリ諦めるのが肝心です。これから更に経験を積めば分析精度が上がって将来的に分かるようになるかもしれませんし、そこまでいかなくても季節が変わって花が咲けば、そこから種類が判別するかも。というわけで、テストじゃないんですからサクっと諦めて次にいきます。2. 間違っていても気にしない。先達がいないので、同定が間違っている事も多々あると思います。ですが、それを気にしていたら何にも出来ないので、多少間違っているのは織り込み済みとして、調べる事・知る事を楽しみます。ただし、強烈な毒草を間違えて食べたりすると洒落にならないので、代表的な強毒草はよく勉強して絶対に間違わないようにします。3. 日頃から図鑑に目を通す。パソコンを立ち上げる待ち時間とか、寝る前のちょっとした時間とか、そういう細かい空き時間を利用して図鑑を読み込みます。そうすると同定の際にどの辺を調べたら良いかとか、特徴的に○科っぽいとか分かるようになって便利です。意外に面白いですよ、道端の草。

20/04/26(Sun)

ニンニクを100玉弱収穫してきました。4〜5個を束ねた紐をペアで結び、風通し&日当たりの良い玄関に引っ掛けて1週間ほど乾燥させます。母親はコレを冷暗所に移して保存していましたが、正直全くオススメできない保存方法です。コレだともって3〜4ヶ月。そのまま乾燥が進み続け、半年も経つとニンニクはスカスカで芽まで出てしまい、香りが飛んでニンニクとしての役目を果たさなくなります。そんなわけで私が吊るして保存するのは3〜4ヶ月で食べきれる量に少しマージンをつけて20玉。残りは乾燥させます。

ニンニクは色んな保存方法がありますが、私が色々試行錯誤の上で選んだのが乾燥です。まず醤油や油に漬ける方法はパス。コレだと無駄に調味料の汎用性が下がるのが気に入りません。ニンニクを漬け込んだ醤油は炒飯に最適なんていいますが、炒飯なんて頑張っても月数回しか作りませんし、醤油とニンニクを別々に加えても味に大差は無いので私はそっちでOK。むしろニンニクを醤油に漬けることで回転が落ち、醤油の鮮度が下がる方が嫌です。油漬けも同様の理由でパス。あとは冷凍、コレは一考の余地があります。ただし、乾燥と冷凍は出来る事が大体一緒なので、両方作る意味がありません。そうすると狭くて貴重な冷凍庫スペースを占有してしまう冷凍が候補から落ちます。乾燥は常温も不可ではないですが、黴や虫のリスクを考えると冷蔵が無難ですけど、冷蔵スペースは冷凍スペースに比べて大きいので、こっちが採用となりました。

ニンニクを乾燥させる際に地味に大変なのが下処理です。皮を剥きスライスしてお盆に並べ日当たりの良い場所で毎日かき混ぜて乾き残しを潰しながら数日放置。たったこれだけですが、皮剥き&スライスがまず大変。ニンニク成分で指先が痛くて死にます。日々の料理で一欠片だけニンニクを使うのとは話が違うのです。20玉100欠片の処理はマジで大変(1日の作業としてはこの辺が限界)。ちなみに、間違ってその手で目を擦ったりすると地獄を見ます。並べてしまえばこっちの物ですが、毎日かき混ぜるのは必須です。ニンニクは切って少し経つと断面がベトベトして互いにくっついてしまうので、それを剥がしてやらないと上手に乾きません。とまぁ、意外に手間暇かかる乾燥ニンニクですが、コレで一年戦えるのですから頑張って処理するのです。

20/04/25(Sat)

草むしりに使っている豚革手袋に穴が開いたので修理に回しました。この手袋は多分10年ほど前にホームセンターにて数百円で買ったガチの作業用手袋で、まさかこんなに長い間酷使されるとは本人も思っていなかったでしょう、今後もまだまだ使いますけど。私が草むしりに使うのは基本的に右手側のみ。右手にマイナスドライバーを持ってしつこい雑草の根を掘り返し、左手で引き抜くという動きをすると、右手人差し指の第一〜第二関節周辺が地面に擦れます。この時に破傷風菌なんかを拾うと嫌なので使っているのがこの革手袋です。ちなみに軍手だと革手袋よりも遥かに短いスパンで穴が開くので、使用に耐えません。

革手袋は風呂の残り湯と古歯ブラシを使って穴の開いた人差し指第一関節周辺をよく洗い、丸一日かけてガッツリ乾燥させます。近所の手芸店で安い時に買っておいた革の端切れを適当な大きさに切り、接着剤で貼り付けてよく圧着後、丸一日じっくり乾燥させて完成。手袋全体が使い込んで大分パサパサになってきていたので、草むしりの際に腰に道具ポーチをつけるために使っている年代物の革ベルトと一緒に革保護用のクリームを塗りこんでのメンテナンスもこの際だからやってしまいました。道具の手入れは楽しいですが、使い込んだ道具の手入れとなると尚更楽しい。私の至福の時間の一つです。

20/04/24(Fri)

今年二回目のコシアブラを貰いました、ありがたいことです。前回はタラノメと一緒だったんですけど、今回は単品。天ぷらにするにしてもコシアブラだけってのはちょっと寂しいなと思いましたし、貰ったのが夕食中で料理するにしても翌日の夕食になり時間があったので、ウォーキング中に追加の野草を採ってきて揚げることにしました。毎日歩いていると、どこにどんな野草が群生しているのかは全てチェック済みなので、採ってくるのも簡単です。紳士の嗜みってヤツですね。今回のエントリーはドクダミとヨモギ、それに自宅の庭からユキノシタと柿の若芽。ドクダミはうちの庭にも生えていますが、見つけると即引き抜いて処分する一級犯罪草扱いなので、あちらこちらに散らばって少しずつ生えている状態でして、集めるのが面倒なので外の群生地に頼りました。カキドオシの群生地もあって今回かなり迷ったのですが、到底バットに乗り切らないぐらい出来そうだったので、次回の楽しみにしました。

ドクダミ:言わずと知れた臭い草。ベトナムではサラダに入れて生で食べると聞きましたが、正直日本人に生は無理だと思います。ただ、揚げるとかなり香りがほどよく飛び、実に美味しくなります。ネットでもドクダミの天ぷらは美味しいという記事をよく見かけますが、本当に美味しいです。ヨモギ:コレもドクダミと一緒。生では香りが強過ぎて食べられませんが、揚げるといい感じになります。特に今は若芽が柔らかくて食べ頃の季節らしく、ドクダミと同レベルでオススメです。柿の若芽:多分二度と作らない。不味くはないです。柔らかいし変な癖も無い。ただし、癖が無さ過ぎて柔らかい葉っぱでしかありません。コレだったらキャベツの葉っぱを揚げてもいいわけで、野草において癖が無さ過ぎるのは罪なんだなと思いました。ドクダミやヨモギは揚げても癖が残るので嫌いな人は嫌いでしょうが、それじゃないと味わえないオンリーワンの味というのが確かにあります。柿の若芽にはそれが全く無くて、凡庸・つまらないです。ユキノシタ:相変わらず美味い。味に癖は無いですが、独特の歯応えはユキノシタオンリーワンだと言えます。というわけで現状うちの野草天ぷらの一軍メンバーはドクダミ・ヨモギ・ユキノシタの三つ。チェック待ちなのがノビル・カキドオシです。ノビルは絶対に美味いんですが、採集にスコップ的なものが必要なので、ウォーキングにスコップ持って行くのもな…というのがネックになってますね。

20/04/23(Thu)

暖かくなってきて雑草が勢いを増しており、抜いても抜いてもエンドレス。まぁこういう単純作業は割と好きなので苦にはしてませんし、何よりその日の作業が終わった後で後ろを振り向いて今日の成果を確認する瞬間が快感です。ところで、この草むしりの際も他のゴミと同様に分別は欠かせません。基本的に抜いた雑草はゴミ袋(無料タイプ)に詰め込んでいき、一杯溜まったら口を縛って日向でしばらく発酵させてから翌年の家庭菜園にすきこむというルーティンで回していますが、雑草の中には生命力が強過ぎてこれくらいじゃ死なないやつらがいます。そういうのは別にとっておき、可燃ゴミと一緒にゴミ収集に出してしまいます。

つまり、草むしりの際に抜いた雑草を入れるバケツは2つ。二度と庭に戻したくない生命力激強の面倒臭いヤツを入れるバケツと、その他の雑草を入れるバケツです。面倒臭い雑草は主に球根系と地下茎系です。球根系はムラサキカタバミ・ノビル・スイセン(間引き分)などで、地下茎系はヤブガラシ・ドクダミなどです。こいつらはポリ袋に密封して真夏の炎天下に月単位で放置しても生き延びそうなので、ゴミに出してうちの敷地から永久追放です。実は本当はもう一つバケツを追加したいと思っています。枯葉や羊歯など少し乾かせば割とすぐに燃えてしまう系のものは別途集めてPH調整用の灰にしたいなぁと。ただ、現状2つのバケツを持って草むしりをする際も嵩張ったり時々迷って間違ったりとちょっと面倒臭いのに、3つは無理だろう…と思いつつ何かいい方法は無いかなぁと考えながら草をむしるここ最近です。

20/04/22(Wed)

今年はもう4〜5回筍を貰って下処理してきましたが、最後の1回が1番多くて800gに小分けした袋が4つ。多分食べる前に傷むだろうなぁ…と薄々思いながら野菜室に突っ込んでありました。その頃、メンマに加工すべく塩漬けを始めたロットが10日目を迎え、表面がうっすらべとついて糠漬けの様な香りを発し始めたので乾燥工程へ移行。そのまま竹のザルに並べると、乾いた時にくっついて大変な事になる(経験済み)ので、ゴミ袋を切り開いてガムテープでザルに貼りつけてから筍を並べていきます。ちなみにこのゴミ袋はゴミ出しが有料ゴミ袋の使用必須になる前に買い溜めてあったもので、割と始末に困っているのでここぞとばかりに使います。後は毎日1回上下をひっくり返しつつカラカラになるまで乾かしたらメンマの素完成。ここまですれば冷蔵庫の隅で年単位の保存が出来ます。

そうやって第一弾を乾燥に移したので、それまで使っていた容器が空になりました。ここに多分傷むだろうなぁ…と思いながら冷蔵保存していた筍を使ってのメンマ準備第三段。小分けしておいた筍を一旦大きなボウルにぶちまけ、穂先の部分だけピックアップして煮物用にキープします。コレが1kgちょっとなので、これくらいなら煮物&炊き込みご飯各1回位で使いきれます。残りの部分を全部5mmの縦スライスにし、10%の塩を加えて空の容器に入れ、これまた無料時代のゴミポリ袋で密封して台所の片隅に安置します。空容器は敢えて洗わず使ったので、残っていた乳酸菌で少しだけ発酵が早まるかもと期待中。毎朝ウォーキング帰りにかき混ぜて均一な発酵を促すのがポイントで、面倒臭いといえば面倒臭いですが、私はこういう作業を全く苦にしないので特に問題ありません。冷蔵保存ならせいぜい10日しかもたいない食材を年単位で保存できるようにするのは一種のロマンですね。

20/04/21(Tue)

私は毎日夕食の支度に1時間弱の時間をとっているんですが、毎日数品常備菜を作ってストックしていくという運用をしていると、常備菜が増えすぎてタッパーが無くなり、いつもよりも支度の時間が大幅に短くて済んでしまういう日が時々あります。こういう時に余った時間をボーっとして過ごすのも芸がないので、そういう時間は掃除に当てることにしています。私は毎週日曜日を台所掃除の日と決め、床や棚を拭くなど一通りの事をするんですけど、台所の中には毎週掃除をするほどでもないけど時々はやらないといけない場所というのが結構あります。たとえばテレビの画面・冷蔵庫の中の棚・食器棚のガラス扉etc。そういう場所を予め頭の中でリストアップしておき、時間が余った時に優先順位をつけて掃除をしていくと、台所全体を結構綺麗な状態でキープできるのです。

使える時間は1回で長くても15分。短いと5分なんて時もありますんで、かけられる時間・目的の場所の汚れ具合・直近でいつ掃除したかなどの情報を総合勘案しつつその日どこを掃除するかを決めていきます。5分とかの短いバージョンで定番なのが水道の蛇口周り。ココは調味料や油のついた手で触ったり、ついた雫が蒸発して白いミネラル分が付着したりとかなり汚れる場所でありながら、蛇口自体の構造の複雑さから日々の掃除では汚れが残ってしまうケースが多々あります。そういう場所を5分の制限時間内で徹底的に掃除するんです。蛇口って日頃見慣れているようで意外に存在感があるので、ココがピカピカになると台所全体の存在感が割と違ってくるという重要ポイントです。まぁ、時間は有限なんで無駄にするなって事ですよね。

20/04/20(Mon)

うちには厚焼き玉子を焼く時に使う年代物の巻き簾があるんですが、2箇所糸が切れてそれぞれ3cmほどほつれてしまっています。今までは何とか騙し騙し使っていたんですけど、いっその事直してしまえば今後気持ちよく使えると、思い腰を上げました。かなり余裕をもってほつれている長さの4倍のタコ糸を用意し、両端に木工用ボンドをしみこませて完全に乾くまで放置します。針を使うと太さで巻き簾に無駄なダメージを与えそうなので、糸そのものを簡易的な針にしてしまえ作戦です。

両端がよく乾いたら全体をコップに入れた水に浸し、余計な水分を拭ってから作業開始。濡らした状態だとタコ糸は少し伸びるので、この状態でキッチリ縫うと、乾いた段階で緩みがなくなるんじゃないかと思ってのこの措置です。ほつれの端から少し余裕を持たせたところに糸を通し、巻き簾を糸の真ん中まで持ってきた所で作業開始。あとは縫い目が規則性を持つように、上下に入れる糸の順番に注意しながらクロスで糸を入れていき、最後に固結びで固定して完成。コレであと10年は使えるでしょう、多分。巻き簾なんて数百円も出せば新品が買えるんですけど、使えるものは徹底的に使い倒すのが私の主義なので、直せそうな物は積極的に挑戦することにしています。今の時代ネットで検索すれば大体の物は直し方が出てきますし、仮に直せなくてもそれが経験になって次につながれば安いものです。

20/04/19(Sun)

先日、家の中での履物をサンダルから下駄に変更しました。うちは農家造りなので、屋内でも土足の場所が結構あります。そんな場所で必須なのがこのサンダルor下駄。下駄は去年か一昨年に下駄箱の奥から見つけたもので、多分貰い物。桐製のかなり造りの良い物で、買うとそれなりの値段がするんじゃないかと想像され、靴箱の肥やしにするのはもったいないなと思い実戦投入しました。ただ、下駄って鼻緒がある関係上、日常的に靴下を履く時期には使えません。勿論足袋タイプとか5本指タイプの靴下なら併用できますし、私も実際何足か持ってますが、圧倒的に多いのはノーマルタイプの靴下なので、暖かくなって靴下が要らなくなってきた今を見計らってのサンダル→下駄チェンジです。

ドケチの立場から言えば、エコなのは圧倒的に下駄です。サンダルは3年も履けばアッパーとソールが剥がれて寿命を迎えます。接着剤を使っても非常に力のかかる場所なのであっという間に再び剥がれて徒労に終わります(体験済み)んで、私は基本的にサンダルの修理はしません。それに比べると下駄は優秀。鼻緒が切れれば作り直して総とっかえすれば済みますし、左右の区別がないので靴底の磨り減るスピードがサンダルに比べると遅いのも嬉しいポイントです。おまけにベースが木なので、靴底の張替えも比較的簡単で効果が見込めます。ちなみに今回オフに入るサンダルはキレイに洗って陰干ししてから靴箱へ。こまめなお手入れが長持ちの秘訣なのは、普遍の真実だと思います。

20/04/18(Sat)

連日貰い物が続きますが、今日はタラの芽とコシアブラを貰いました。ありがたいことですが、いかんせん量が少ない。全部あわせても片手で掴める位しかありません。山菜でこの量となると天婦羅一択なんですが、それでも少ないので他に何かプラスするか…と考え、庭のミツバとユキノシタが頭に浮かびました。ミツバは食材として珍しくも何ともないんですが、ユキノシタはちょっと珍しい。うちの庭の片隅に群生してまして、天婦羅にすると結構美味いと噂を聞き、以前から機会を窺っていたのです。

ミツバ:良くも悪くも普通です。特に癖もなく意外性もなくミツバ。ユキノシタ:くっそ美味い。エッ?コレってこんなに美味かったのレベル。葉物としてはかなり肉厚で歯応えがあり、天婦羅の種としては普通に優秀。いきなりうちの天婦羅メニューレギュラー入りを果たしました。タラの芽&コシアブラ:不味いわけがない。特にタラの芽は酢味噌和えにするとやや強過ぎる独特の香りが天婦羅にするといい感じに緩和されて丁度良い。ただ、これらはもう何度も食べたことがあるので、インパクト的にユキノシタに負けてしまいました。あと、うちの敷地内に生えていないので供給が他人任せなのが痛い。というわけで、ユキノシタ最強。

私のウォーキングコースには最近ヨモギの新芽が出てまして、できればコイツも揚げたかったんですが、貰ったタイミングが悪くてわざわざ採りに行くにはポイントがちょっと遠過ぎるという事で今回は断念しました。あと、ネットで調べるとドクダミを揚げるとあの独特の香りが抑えられて意外に美味いという記事を読んだので、次回はヨモギとドクダミもチャレンジしてみたいと思っています。

20/04/17(Fri)

今日は70cmオーバーのブリを貰いました。ありがたいことですが、最近このおっちゃんから貰うのはブリばかりなので、たまには違う魚種も欲しいなどと思い始める人間の欲望限りなし。このクラスの魚を捌く際に一番大変なのが頭を正中線で真っ二つに割る兜割りです。やらないとアラ煮にする際に火が通り辛いですし、何より丸ごとだと鍋に入らない&嵩張るので調味料が馬鹿みたいに必要になるので必須作業ですが、コレだけ大きいと割るのが大変。“美味しんぼ”では主人公の山岡士郎が“兜割りは力じゃない”とか嘯きつつ、上を向かせた鯛の頭の唇辺りから出刃を入れてスッと2つ割にする描写が忘れられませんが、あんなの絶対無理。最初に刃を入れる位置は重要ポイントですが、兜割りは80%力だと思います。

私の場合、落とした頭を裏返しにして俎板に置き、首の付け根の骨の真ん中に刃を入れます。根性で3mm程切り込んで刃が動かなくなったら、包丁の背をすりこぎでひっぱたいて刃を入れていきます。大体切れたら頭の左右を掴んでグッと開き、残った部分をキッチンバサミで切る、という手順。まー、大変ですわ。ところで今回の白眉はエラ。魚のエラというと何はともあれ真っ先に捨てる部位ですが、先日Youtubeでこのエラが喰えるらしいという動画を見つけまして、試してみました。エラは櫛を何枚も束ねたような構造をしているんですが、この櫛構造を1枚ずつばらします。次に櫛の歯の部分をキッチンバサミで除去。残った根元の骨を沸騰したお湯で1分ほど茹でてから取り出し、歯の付け根をこそげとってから骨の周りについている膜組織を剥がして回収します。喰えるのはこの膜組織のみ。醤油と大根おろしを添えると突き出し系の一品になります。

感想:完全に珍味系。クニュっとした食感は悪くない、というか美味いです。ただし、絶望的に歩留まりが悪い。エラが喰えるとはいっても喰えるのは取り出したエラ全体の数%といったところ。70cmクラスのブリからとれるのはお猪口1杯分がせいぜいです。それなのにかなり手間暇かかります。次もやるかといわれたら、正直微妙。でもまぁ、一度試してみるのは悪くないんじゃないでしょうか。

20/04/16(Thu)

うちの近所にもレジ袋有料化の波が押し寄せてきましたが、私は随分以前からエコバックを持参しているので、ほぼ影響はありません。ちなみにこのエコバックはうちの田圃に不法投棄されていたもので、新品同様・サイズバッチリ・内側にはアルミ蒸着の断熱フィルム付きという上物をありがたく再利用しています。そしてレジ袋の方ですが、昨今ほとんど使い道がなくなっていたので、手に入らなくなってもあんまり困っていません。

以前一番の用途だったゴミ出しですが、この辺ではほぼ全てのゴミは分別して有料ゴミ袋で出す事になっており、レジ袋に入れて出せるゴミは金物ぐらいです。そしてうちは晩酌しない&缶ジュース飲まないので、金物のゴミを出すのは数ヶ月に一度ペース。それから以前はその日の生ゴミをレジ袋に密封し、それを有料ゴミ袋に詰めて出していましたが、それも無くなりました。生ゴミは動物系(主に卵の殻と鶏魚の骨)とその他植物系に分類し、前者はレジ袋に入れて冷凍保存後溜まったら有料ゴミ袋に入れて出し、後者はコンポストで肥料として再利用します。そしてこの冷凍保存ゴミ袋が一杯になるのが大体2ヶ月に1回ペースなので、こちらもほぼ使いません。

あとはパン生地の発酵時にボウルを密封したり、食材の冷凍保存時に使ったりもしますが、これらは全て使い捨てではなく専用袋に指定して畳んで再利用するので、1枚のレジ袋が年単位で働いています。というかむしろレジ袋は余ってしまい、ストック場が一杯になって有料ゴミ袋に入れて捨てるハメになるということが多いので、貰わない方が経済的にもお得な場合が多いです。でもまぁ、個人的にはプラスチックゴミを削減したければ、遥かに影響の多い分野が他に一杯あるわけで、レジ袋なんていう小さな場所を突いてもあんまり効率的じゃないんじゃないかとは思いますけどね。

20/04/15(Wed)

私が毎週楽しみにしているグレーテルの竈の今回のテーマは“シャーロックホームズのマーマレードトースト”。このタイトルを見た時に、トーストにマーマレードを塗るだけでしょ?この番組にしては簡単過ぎないか?と思いました。時短・お手軽がもてはやされる昨今の潮流に思いっきり逆らうこの番組らしくないテーマです。ですんで、多分マーマレードは自作するんだろうなぁ…と予想したら、マーマレードを作るのは勿論ですが食パンも強力粉から作るんかーい、と番組を見ながら突っ込んでしまいました。やっぱりグレーテルの竈はグレーテルの竈でした。

んで番組を見ながら、食パンもたまには悪くないかも…と思ってしまった私。現在私は朝食のパンを自分で焼いているんですが、種類は型の要らないカンパーニュです。もう1年以上5日に1回ペースで焼き続けてきて、品質も随分安定してきました。ですんで食パン自作に対するハードルも全然高くないのです。型(1,000〜3,000円位)を追加購入しないといけないのと、下処理にカンパーニュよりも手間暇かかりそうなのがややハードル。さてどうしようとしばらく考えてみる事にします。ちなみにマーマレードの方はほぼ興味がありません。ジャムはよく煮るんですが、マーマレードはあんまり好きじゃないので、自分で作ろうとは思わないからです。食べきれないほど大量のオレンジが手に入ってしまったらまぁ、考えますけど。

20/04/14(Tue)

もう4月も半ばで流石にこの先使わないだろうということで、ニットの品々を洗って片付ける事にしました。ニットは下手に洗うと縮むので扱いが難しいというイメージですが、やってみないとどれくらい縮むか分かりませんし、仮に駄目になっても次は現行品よりもずっと上質なのが作れるのが分かっているので、気にせず普通に洗ってしまいます。いつものように風呂の残り湯を大き目のタライにとり、中性洗剤を適宜加えてニットを投入。軽く押し洗いしてから2時間ほど放置し、とどめにもう1回押し洗いして浴槽の中の残り湯ですすぎます。

伸びないように手加減しながら絞ったら、干し台の上に洗濯ばさみで固定したバスタオルの上に広げて干します。通常の洗濯物のように引っ掛けて干すと自重で伸びて取り返しがつかなくなること位は予習しているのですよ。後は丸一日干すだけですが、一応途中で1回ひっくり返してます。結果:縮んだ…かな?というレベル。今後も普通に使えます。それにしても1シーズン使ったニットって結構汚れるんですね。たらいの中のお湯が灰色に染まってびびりました。最後に防虫剤を効かせた箪笥に突っ込んで今年の冬までしばしのお別れです。

20/04/13(Mon)

近所の人に曲がりがきつ過ぎたり(C字状になっている)、折れてしまったりして売り物にならなくなったキュウリを袋一杯貰いました、ありがたいことです。とりあえず半分は水漬けに。コレはここもう何年もうちの定番になっているキュウリ料理で、5cm程度に切り揃えたキュウリを太い所は4分割・細ければ2分割にしてタッパーに詰めます。タッパーが一杯になったところで3%の食塩水をひたひたに注ぎ、刻んだ昆布と鷹の爪をフレーバー的に適量加えたら、そのまま一晩寝かせて完成。塩味とキュウリのパリパリ具合が絶妙で、キュウリが手に入ったらとりあえず作っとけ、の一品です。この料理のポイントは食塩をキッチリ量る事、それだけです。慣れてるからと目分量に頼ると味が全く安定しません。料理に慣れてきた時こそ計量は大事。うちの場合は400mlの水に食塩12gを溶かします。溶け切るのに結構時間がかかるので、時々菜箸でかき混ぜつつ他の作業を並行してこなすのが吉。焦って食塩が溶け切らない状態で使っても3%の食塩水にはなりません。バネ秤だと5g刻みでしか目盛がなかったりして割と論外なので、ちゃんと料理をしようと思うんだったらデジタルスケールを買いましょう。No計量、No料理。

もう半分は日本の家庭ならどこにでもある糠床に突っ込み、毎日かき混ぜながら3日で自家製の糠漬け完成。自分の家で糠漬けを作るようになると、市販の漬物は味付けが不自然過ぎて全く食えなくなります。毎日かき混ぜ、気温が高くて発酵が進み過ぎる夏場は冷蔵庫で休ませ、水気が多くなってきたら取り除き、塩気が足りなくなってきたら追加し…と客観的に見たら結構手間暇かかりますが、美味しい糠漬けが出来るのなら何ほどの事でもありません。むしろ炊きたてご飯と糠漬けがあれば食事はそれで十分…とは栄養面で言えませんけど、満足度的にはご飯と糠付けで必要十分です。糠床のメンテも習慣化してしまえばやるのが当たり前になり、どうという事もないですし。あと、糠床をかき混ぜると手が糠床臭くなるなんて言いますが、糠床って普通にいい匂いだと思います。アレを臭いなんていう人間とは私、関わり合いになる気がないのであんまり関係ないですが。

20/04/12(Sun)

いつものように庭の草むしり&落葉拾いをしていると、視線は下に向きがちであんまり上は見ません。ですが今回ふっと目線を上げて、松に大量の新芽が出ているのを発見しました。こういう季節かー。ということで朝のルーティンに松の新芽むしりの作業追加です。松はこの時期に大量の新芽を出すんですが、全部放っておくとあっという間に樹形が崩れて非常に見苦しくなりますから、適宜取り除いてやる必要があります。1箇所から3〜5個位の新芽が出るんで、1〜2個残せば十分。新芽はとても柔らかいので手で簡単に折れますけど、コレが実は厄介。

まず、松葉が手に刺さります。ゴヨウマツなら柔らかいので無問題なんですが、クロマツは凶器です。血が出るほどではないんですが、作業が終わると右手には大量の点々が。そしてその日の入浴は激シミです。軍手は松葉が突き抜けるので意味がなく、皮手袋なら一定の効果が認められますが、指先が自由に動かなくなって作業効率が落ちるので私は使ってません。結局我慢するしかないのです。そして松脂。作業していると当然右手は松脂まみれになりまして、コレが石鹸では落ちません。クレンジングオイルor酢orアルコールor有機溶剤辺りなら効果があるらしいんですが、どれも一長一短です。そもそもクレンジングオイルはうちにないですし、その他は松葉が突き刺さった手には辛過ぎる。

あと、作業自体もかなり疲れます。松は末広がりの樹形に仕立てているので、天辺へのアプローチが難しいです。梯子をかけても下の方の枝に邪魔されるので、かけ方が極限られます。そうすると梯子の上で無理な体勢を強いられる事もしばしばなわけで、凄く大変。両足は梯子or枝に踏ん張り、左手でどっかを掴み、右手で作業というのは想像以上に重労働。そして何より鬱なのは、コレだけ苦労をしても松って基本見てくれだけで何の役にも立たないという事実。根元にマツタケでも生やしてくれればもう少しモチベーションが沸くんですが、そんな奇跡が起きる筈もなく。私がゼロから庭を作るのなら、絶対に松は植えません。

20/04/11(Sat)

筍第二弾貰いました。ありがたいことですが、食べ切れません。筍は冷凍すると解凍時にスカスカになるので、基本的に冷凍不可です。だし汁と一緒に冷凍するとか、裏技的な回避方法はあるみたいですが、労力と結果がつりあわない気がするので私はやりません。そうすると下茹でして冷蔵保存一択になるんですけど、冷蔵でも日にちが経つと確実に腐るので、食べられる量は限られます。そんなわけで今回は、穂先の柔らかい部分だけキープして、残りは全部メンマに加工してしまいます。塩漬け乾燥状態で止めておけば、常温で年単位の保存が可能なので、余ったらとりあえず塩漬け乾燥が間違いないです。

普通にした茹でした筍の根に近くて硬い部分を繊維に沿って5mm厚でスライスし、適当な容器にどんどん入れていきます。筍重量の10%の塩をまぶして全体をよくかき混ぜ、ポリ袋で密封して毎日1回かき混ぜながら10日〜2週間かけて乳酸菌発酵させます。味をみてちょっと酸っぱくなってきたかな?位で漬け終了。次に全体の水気をよく切りつつ、ブルーシートに広げてカラカラになるまで天日でよく干します。以前は竹のザルを使っていたんですが、乾燥と共に筍とザルがくっついて後始末が大変なので、ブルーシートの方がお手軽です。カラカラに乾いたら干し筍完成。この状態ならいくらでも日持ちします。メンマにする場合は水に漬けて塩抜きした後、胡麻油で炒めながら味醂醤油で煮詰めていくだけ。お世辞抜きでちょー美味いです。

ちなみに柔らかい部分は今回一部だけですが炊き込みご飯に加工しました。冷凍ストックの油揚げと畑から引っこ抜いてきた人参と一緒に鍋炊飯。最早私の頭の中に炊飯器で米を炊くという考え方は一切存在しません。だって、鍋炊飯の方が明らかに美味いのだから。美味い米が食べたかったら、クソ高い炊飯器を買うよりも自分の腕を磨いた方が手っ取り早いと思います。

20/04/10(Fri)

半年ほど前に仕込んだタバスコがかなりいい感じになり、昼食パスタがグレードアップしています。市販のに比べるとマイルドだけど辛さはしっかりしていて、コレは売れる!レベルです。作り方もネットで調べて全然難しくなかったので、今後はレギュラー化するものと思われます。

元々なんでタバスコを作ろうと思ったかというと、鷹の爪がもったいなかったからです。鷹の爪なんてそんなに量を食べられる物じゃないので、苗1本植えればうちでは1年分余裕で賄える量が出来ます。ただ、苗1本だと事故で枯れてしまった場合に収穫がゼロになるので、保険の意味で2〜3本植えるわけですが、そうすると当然食べ切れません。鷹の爪はカラカラに乾燥させて冷暗所に保存すると数年は大丈夫なのですが、年々使いきれずに積みあがっていくストック…。そして大体4年目くらいに捨てるというルーティンが馬鹿馬鹿しくなり、少しでも有効活用を…と考えた先がタバスコだったのです。というか、鷹の爪を主材料に使う加工品って多分タバスコだけ。

作り方はとにかく細かく刻んだ鷹の爪を塩と一緒に酢に漬けて熟成させるだけ。簡単ですが、鷹の爪を粉砕するのがかなり大変です。舞い上がった粉末を吸い込んだりしたら大惨事なので。ですんで、一旦水でふやかしてから刻んだりとそれなりに面倒です。こういう時にミルサーがあると便利だな…とAmazonを見たら結構お高いので、期待される使用頻度と相談して止めました。減価償却できません。個人が1年分使うくらいなら根性で頑張れば何とかなる範囲なので、気合入れました。そこは結構大変ですが、自作タバスコはかなり美味しいので、興味がある人は作ってみると良いのではないでしょうか。

20/04/09(Thu)

近所に鶏を飼っている人がいて、年に数度卵を貰います。ありがたいことに今回も15個くらいゲット。私は毎晩栄養的な観点から必ず温泉卵を1個ずつ作るんですが、残念ながら貰い物の卵は温泉卵に向かないので、厚焼き玉子に加工するのが通例となっています。何で向かないかというと、卵がとても小さいから。餌なのか品種なのか、Sサイズの卵の更に2/3ほどしかありません。温泉卵はお湯に付ける時間が命。うちの場合、お湯が沸騰したら火を止めて、冷蔵庫から出したばかりの卵を入れ、蓋をせずに13分がベストタイミングです。ところが、卵の大きさがこれだけ違うと13分では多分長過ぎ。かといって、年に数回貰うだけの卵のためにベストタイミングを試行錯誤するのもカッタルイので、まとめて厚焼き玉子にしてしまうのです。

私の厚焼き玉子のレシピは市販の卵4個に対して醤油小匙2・だし汁(…は面倒臭いから大概は水になる)大匙2、気分で刻み葱ですが、今回は市販の卵1個=50g計算で、貰った卵が全部で200gになるように数を調整して焼きます。ちなみに厚焼き玉子は亡くなった母親の(ちょっと違った意味での)思い出の味でもあります。中学・高校時代と母親がお弁当を作ってくれていたんですが、厚焼き玉子はどんなにリクエストしても焼いてくれませんでした。卵といえばスクランブルエッグ一択。料理が嫌いで大雑把な性格だった母親は手間がかかる厚焼き玉子を作るのが面倒臭かったのです。でも私としては、ちょいちょい外食や仕出し弁当に入っている卵焼きがちょー美味しくて、憧れてました。で、大学に入って自炊するようになってから練習して焼けるようになったわけです。んで、晩年は母のリクエストでよく厚焼き玉子を作っていました。曰く、作るのは面倒臭いから嫌だけど食べるのは好き、との事で笑ってしまいます。せめて大根おろしくらい作ってくれないかと頼んでも、私は大根おろしを作るのが苦手(=面倒臭い)だからとか言って絶対に手伝ってくれませんでした。そういう意味で厚焼き玉子は母親の思い出の味(ちょっと違って意味で)なのです。

20/04/08(Wed)

今シーズン初の筍を貰いました。ありがたいですが、筍の下茹では時間との勝負なので、予定していたその日の計画が大幅に変更を余儀なくされるのがちょっと嫌。筍は皮を剥いて鍋に入るように最低限切り分け、たまにしか使わないけど本当に買って良かった業務用寸胴に入れて水ひたひたで点火。沸騰したら弱火に落としてそのまま1時間煮てから火を落とし、茹で汁に浸したまま丸一日放置してアクを抜きます。寸胴が大きくて沸騰するまでに20分かかるので、下茹でにかかる時間は約1.5時間。最近は台所も随分キレイになり、その間どこかを掃除して時間を潰すわけにもいかないので、リビングにカセットコンロを持ち込んで、録画しておいたグレーテルの竈&100分de名著を見ながら時間を潰します。ちなみに筍の下茹でといえば鷹の爪&米糠が定番ですが、アレは科学的根拠のない迷信なので私は使いません。水溶性のアクを抜くわけですからただの水で十分です。

ちなみに今月の100分de名著でとり上げるはピノッキオの冒険。西洋の童話が原点を辿るととてもブラックだったというのは割とよくある話ですが、ピノッキオの冒険もかなりブラック臭くて今月も楽しみです。作者がギャンブル依存症で、原稿料が入って懐が潤ったタイミングで止めようとしていたというのが笑えました。それと、筍の下処理をして地味に問題になるのが皮の処分です。かなり嵩張るので有料ゴミ袋がすぐに一杯になってもったいないのですよね。ですんで私は数日間日向で干してカラカラにしてから紙のゴミなんかと一緒に裏庭で焼いてしまいます。灰はふるって焼け残りを取り除いてから裏庭菜園のPh調整に利用すればエコ的に完璧。

下処理を済ませた筍はとりあえず煮物とオイスター炒めは鉄板、必ず作ります。今回は普通に食べて使い切り、もう筍は見たくない的なタイミングで貰ったやつは干してメンマにするってのがお決まりのコースかな…。下茹では時間こそかかりますが手間はそんなでもないので、あんまり負担感はありません。筍、美味しいですよね。子供の頃は苦手だったんですが、今思い返すとアレは祖母の下処理が下手糞でアクが抜け切れておらず、口の中がイガイガになったのが原因でした。料理下手な人ではなかったんですが、何であんなに筍を煮るのは下手糞だったんだろう…、今考えても謎です。

20/04/07(Tue)

暖かくなってきて庭のツワブキが勢いを増し鬱陶しくなってきたので、間引きがてら今シーズン初のキャラブキを作りました。ツワブキは岩の根元なんかに植えると緑が濃くていい感じの景色になるのですが、いかんせん繁殖力が強い。花はタンポポ状の綿毛を飛ばして種を撒き散らすタイプなので、油断するとあっという間にそこら中ツワブキだらけになりますんで、定期的な間引きは必須です。それをただ捨てるのも芸がないので、どうせなら食ってしまおうという企画。それに凄く美味しいんですよねキャラブキ。

ツワブキはなるべく茎が太くて硬いものを選んで摘み取ります。ここで野草採集のセオリー的に柔らかい新芽を選ぶのは絶対駄目。煮ている内に溶けます。丁寧に作ろうと思ったら採ってきたツワブキに塩をふりかけて板ずりして表面の産毛を取り除くんですが、やらなくても味は変わらないし煮ている間に産毛もなくなるので、私はやりません。5cm程度にカットしてツワブキを鍋に入れて水をひたひたに注いで点火。沸騰したら弱火に落として15分煮てから煮汁を捨て、再び水をひたひたに注いでそのまま半日〜放置してエグミを抜きます。ちなみに野草のアク抜きというと重曹が思い浮かびますが、ツワブキのアクは大して事がなくて水でも十分抜けるので私は使いません。

エェ感じでアクが抜けたらザルにあげて水を切り、ツワブキ1kgに対して醤油300ml・酒200ml・砂糖100gを加えて点火。沸騰したら弱火に落として紙の落し蓋をして1時間コトコト煮たら完成。ご飯のお供に最適です。大して難しくもないキャラブキですが、ありがちな失敗ポイントが2つあります。1. アクを抜き過ぎない。ツワブキのエグミは強過ぎると食えたもんじゃないですが、完璧に抜くと味気なくてツワブキを使った意味が無くなります。その丁度エェ塩梅のアクの抜き加減がとても難しい。まぁ、こだわればキリがないので適当にやるんですけど。2. 煮過ぎない。佃煮というとコトコト長時間に込むというイメージですが、キャラブキでそれをやると水分が抜けて小枝のようになり全然美味しくありません。使うツワブキの太さにもよりますが、30分〜1時間が良いんじゃないでしょうか。頑張って3時間とか煮ると、とても食えたもんじゃなくなります(経験談)。

20/04/06(Mon)

毎週日曜日の夕食後は椅子やテーブルなど動かせる物は全部動かしてのキッチン箒がけ&雑巾がけの日と決めています。んで今週もいつものように掃除をしようと思ったんですが、最近サボっていたから久しぶりにブロワーもかけるか…と思い立ちました。ブロワーというのは掃除機と反対に強力な風を噴き出す機械で、元々は丸ノコの木屑を吹き飛ばして掃除するために買ったのを、それだけで使うのは減価償却面でもったいないということで、色々と使いまわしているのです。

そしてこのブロワーをなかなか動かせない食器棚や冷蔵庫の下や裏に向かって使うと、かなり愉快な事になります。すんごい埃の塊がバンバン飛び出してきて、爽快の一言。特に今回は失くしたと思っていた黒文字の楊枝が何故か冷蔵庫の下から転がり出てきたのは嬉しい誤算でした。こんな場所の埃はそのままにしておいてもいいという考え方もありますが、ゴキブリや黴の温床になるのは目に見えているので、やっぱり定期的にブロワーで吹き飛ばすのがいいなぁ…と考えます。1箇所30秒とかで済むので時間的負担は全然大した事がなく、出てきた埃も丸く固まっているので回収は簡単。手軽で効果も高いので、ブロワーを持っていたら家具の後ろの掃除、オススメです。

20/04/05(Sun)

庭の草むしりをしていてつくづく思うのですが、私は苔が大好きです。庭一面に広がった苔空間を見ているだけで何とも言えず幸せな気分になります。そしてその苔空間を侵食する雑草群は私にとっては敵でしかありません。苔が一面に生えていると、たとえ雑草の種が飛んできても苔層に阻まれて土にたどり着けないので雑草避けの効果もありますが、それでも生える時は生える。そんな雑草群の中で苔の大敵ともいえるのがカタバミ&アカカタバミの極悪コンビです。同じカタバミでもムラサキカタバミはまだマシ。クラスター爆弾状のイモで無限に増殖するのは厄介ですが、一箇所掘り返せばその株はほぼ根絶できるので、苔へのダメージもそんなに多くありません。

ところがカタバミ&アカカタバミは地下茎で増えていきます。そしてその地下茎がドクダミと違って極浅い所を這うために、苔と絡み合って除去が本当に難しいのです。慎重に地下茎を辿れば取り除けない事もありませんが、地下茎同士が絡み合い除去中に切れたりすると、こっちも切れてしまいます、もー最悪。逆にカモとも言えるのはタンポポ系の雑草群。こいつらは根こそ深いですが基本的に一本の根をスッと地下に下ろしていくだけなので除去は簡単です。アメリカフウロも沢山生えますが、コレは根が貧弱で深さすらないのでタンポポ系以上に楽勝です。最近はカタバミ&アカカタバミに関してはもう諦めの境地に入りつつあり、先日も一面カーペット状に小さな黄色い花を咲かせているのを見て、キレイダナーとか思っていました。

20/04/04(Sat)

玉葱を100個ほど収穫してきました。うちの母親はコレを古新聞を敷いたコンテナに入れて風通しの良い所で保存していましたが、正直この方法は駄目だと私は思っていました。接地した部分から腐り、腐った汁が古新聞をつたって隣の玉葱の接地面まで到達し、更にそこから腐るという悪循環。収穫した玉葱の1/3は腐って捨てていた気がします。玉葱の保存の際のポイントは、大敵の湿気をいかに避けるかです。というわけで置くのは絶対にNG。吊るす一択なんですが、ここに一つ問題があります。玉葱を縛って吊るす場合、どんなにきつく縛っても、時間が経って乾燥が進み茎が痩せてくると、玉葱の自重で結び目から抜けて落ちてしまうのです。

というわけで困った時のネット検索。いやーあるものですね、玉葱を吊るして保存する際の結び方。文章で表現するのは難しいのでここでは書きませんが、全然難しくない結び方なのに、乾燥が進んで茎が痩せても玉葱の自重で逆に結び目が硬くなります。とりあえずこれから先10日〜2週間ほど日当たりの良い所でよく乾燥させてから、風通しの(比較的)良い冷暗所で本保存する予定。こういう調べものがすぐにできるのはネット時代の大きなメリットだと思います。

20/04/03(Fri)

パセリとバジルの種を買ってきました。Daisoで2袋110円。コレで1シーズン余るほど使えて、しかもドライパセリ・ドライバジルまで大量に出来るんだから、作らない理由がありません。植え付けは4月半ばを予定しているので、今日は裏庭菜園の下準備をしました。とりあえずはPh調整。日本の土は雨の影響で酸性に傾いていくんですけど、酸性の強い土だとパセリやバジルは上手く育ちません。ですんで、消石灰をぶちまけてPhをアルカリ側に傾けます。ただし、ぶちまけてすぐに植え付けをすると土に馴染んでない消石灰と苗が直接触れて強アルカリで駄目になったりしそうなので、2週間ほど前に消石灰を撒きしばらく放置して馴染ませる必要があるのです。料理も園芸も段取りマジ大事。

あと、折角土を掘り返すんだからついでに枯れた葉っぱもぶち込んでおきます。コイツは毎朝の落葉拾いの際に拾った落葉を透明ゴミ袋に入れ、時々水をかけたりひっくり返したりしながら半年かけて腐らせたもので、所謂自作堆肥です。コレを土にすきこんでやれば栄養になっていい感じに育つんじゃないかな…と思います。今年もいい感じで育つと良いんですが…。

20/04/02(Thu)

今年もうちに燕がやってきました。土間に巣を作っており、朝は5時前から雨戸を開けないといけないと父親がブチブチ言っていますが、何だかんだで嬉しそうなのでアレがツンデレというヤツでしょう、多分。ただ、ちょっと問題がありまして、あんまり巣を作って欲しくない所に営巣しちゃったんですよね。うちには代々の巣が土間に4〜5箇所あるんですが、今回燕が選んだのはその中でも壁に近い巣です。昨年はアオダイショウに襲撃されて雛が全滅したので、そこはあんまり選んで欲しくないのです。今考えるとオフシーズンに壁に近い巣は全部壊しておけば良かったと後悔しているんですが、もはや先に立ちません。

燕の雛がアオダイショウに食べられようが、それは自然の摂理の一部だという事もできますけど、個人的な贔屓としてはアオダイショウよりも断然燕です。アオダイショウは特に悪い事をしないどころかネズミを食べてくれる益獣なので、見つけても殺したりはせず静かに見守るスタンスですが、燕の雛はどう考えても可愛いので、できれば手を出して欲しくないというのが自然な人情でしょう。うちにはネズミが山ほどいると考えられるので、アオダイショウさんにはそっちで我慢して欲しいです。というわけで、壁際に立てかけた材木やなんやらを全撤去してなるべく巣に近づけないようにはしているんですが、蛇の身体能力って本当に物凄いので、ちょっとした引っ掛かりでも上ってしまいます。今年は無事に雛が巣立てばいいなぁと願う私です。

20/04/01(Wed)

料理好きの私ですが、Youtubeで多分一番好きな料理系のチャンネルが“Genの本棚食堂”です。レシピとかあんまりキチンと紹介してなくて、どっちかというとネタ系の投稿が多いんですけど、そのセンスが私の心をえぐります。控え目に言っても大好き。最新の投稿は第三回下町炒飯再現への道。正直鍋振りはもうちょっと精進した方がいいんじゃないかというレベルですけど、全体に漂うユーモア感が何ともいえません。

料理動画といえば先日何故かオススメの上の方に上がってきてふと見た“はなわチャンネル”の動画がとても良かった。お笑い芸人のはなわと実弟でナイツの塙がアポ無しで実家に突撃取材して夕ご飯を食べるというネタ。父母がすげー温かいの。“もうっ、ちゃんと事前に連絡してきなさいよ!”とかいいつつ凄く嬉しそうな母親を見ていると、思わずちょっと涙ぐんでしまいました。実家メシって良いものですね。

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