2005年2月

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05/02/28(Mon)

二月ももう終わり。“二月は逃げる、三月は去る”と申しますが、月日の流れるのは早いですなあ。と、おっさんくさく前口上。

月末になると、その月の家計簿を点検し、その月の支出がどういう状況だったかを再確認することにしています。私は買い物をするとレシートを貰い、その日のうちにパソコンに打ち込むことを習慣化してますので、そんなに面倒な作業ではありません。ただ、家計簿を付けている意味がよく巷で聞かれるそれとは違っているかもしれません。

例えば食費だったら、毎月○万円と予算を決め、その中で支出が収まるように努力し、収まらなければその理由を点検して次の月に活かす、というのが良くある考え方ではないでしょうか。でも、私は予算は全く決めません。いくら使ってもOK。食べたいものを我慢するのは体に良くないし、月によって旬のものが変わってくれば、コストだって当然上下するのに、前月より多かった少なかったと考えるのはあまり意味が無いと思うからです。

ではなぜ家計簿をつけているのか。一番大きな理由は無駄遣いの抑制です。その日の終わりに必ずレシートを入力しなくてはならないとなると、無駄遣いをしたレシートを打ち込むのがなんとなく嫌な気分になってくるのです。この“なんとなく”がかなり大きい。私も以前はコンビニで気軽にジュースを買ったりしていましたが、こうするようになって以来、最後にコンビニで買い物をしたのはいつの日か…。そして、その数百円の積み重ねは、実はかなり大きかったりします。

最近見かけたダイエット方法に、毎日体重グラフをつけるというのがあるそうです。食事制限は基本的になし。こうすると、自然と自分の体重を意識して暴飲暴食がなくなるそうです。私の家計簿にちょっと似ているなと思ってしまいました。

05/02/27(Sun)

今月は何だかマグロのアラに出会う機会が多く、連日マグロを食べているような気がします。マグロはもう飽きました、って書くと何だか金持ちっぽいですが、すみません、アラばかりです。というわけで、最近は必ず冷蔵庫の片隅に入っているアラのヅケ。毎度の様に網で焼く・粉を付けてフライパンで焼くでは芸が無いと捻り出したのが、マグロ飯。単なる思い付きで作ったんですが、以外に美味しい。今後発展させていこうかという元メニューが出来ました。

マグロは小さく切って片栗粉をまぶし、フライパンで八分通り火を通します。アラは筋っぽいし、ヅケにして身がネットリとなっているので、包丁よりもキッチンバサミのほうが便利。冷ご飯の上に刻んだ大根葉をのせてレンジで温めたものと、このマグロ、すり胡麻を軽く混ぜ合わせればいきなり完成。

普通のマグロ飯よりも、油を使っている分若い人向けのメニューになっている気がします。通常マグロ飯は、マグロの旨味がご飯全体に散っているのですが、こちらはマグロ自体に旨味が閉じ込められている感じ。小さく切っているので、全体的に味もまとまってますし、なかなか美味しいと思います。そうだ、次は塩漬けにした大葉か梅干しを入れるバージョンもいいかもしれない。

05/02/26(Sat)

最近寒いですね〜。東京では雪なんか降っちゃってます。寒いのは超キライです(断言)。そんな寒い日のお供は、ホット柚子蜂蜜。別に難しいもんじゃありません。去年大量に貰った柚子を絞って瓶詰めしてあるものと、蜂蜜をカップに入れ、熱湯を注いで混ぜるだけ。これをすすりながら、この様にパソコンに向かってネットサーフィンするわけです。涙でディスプレイが曇るような、充実した人生ですね。

本品に関しての備考は2点。ひとつは、絞った柚子をつい甘い判断で秋口常温に一週間ほど放置したところ、醗酵が始まって二酸化炭素が出てしまったこと。でもこれは、お腹こわしてないから大丈夫でしょう。もうひとつは、結晶化が進む蜂蜜の瓶をいつ湯煎にかけるかということ。結晶化した糖分が内側に張りついた瓶はとっても美しくないんだけど、今湯煎にかけても寒さでまた結晶化してしまうので、判断が難しいところです。早く暖かくなってほしい。

そんなどうでもいいことを、ツラツラ考えられるなんて、いい暮らしなのか、もしれない。

05/02/25(Fri)

職場にあった貰い物の紹興酒。誰も持って帰ろうとしないので、喜んで貰ってきました。勿論、料理用。ちなみに、私は大吟醸酒も躊躇無く料理用にしてしまうので、日本酒を持ち帰ることは許されていません。そんなことは、倫理上許されないのだそうです。美味しく使うんだから、いいじゃないかと思うんですけどね。

というわけで紹興酒、以前から作ってみたかった鶏手羽料理があったので、手羽が38円だったこともあり、実行。鶏手羽を鍋に入れ、水ヒタヒタに生姜と葱で一時間ほどコトコト煮ます。味付けは、無し。煮あがったら、煮汁と本体を分離して、煮汁は味噌汁なんかで消費していきます。本体は、粗熱をとって冷蔵庫に入れ、一日目終了。

二日目、フライパンに胡麻油を入れ、煙が立ったら手羽投入。塩・醤油・八角・紹興酒でいかにも中華料理っぽく照りをつけ、完成。壇一雄の料理で、本では酒とだけ書いてあるんだけど、こういう料理だったらやはり紹興酒を使わないとね。というわけで、危険なほど美味い鶏手羽料理が出来てしまいました。あっという間に5〜6本食べてしまいそう。危険。

とはいえ、実は紹興酒って安いんですよね。業務用スーパーで750ml瓶を400円弱で売ってる。常備するか否か、悩み中です。

05/02/24(Thu)

知り合いから青森のお土産に“ニンニク味噌”を貰いました。私はニンニクも味噌も好きなので、貰った時はかなり喜んだんですが、帰ってきて味をみてガックリ。アミノ酸等が大量にぶち込まれていて、不自然な鰹節の味までします。味をみた舌の感覚が数分間戻らないくらい、ヒドイ。ここまでヒドイのは、実に久しぶりです。

かといって、捨ててしまうのは私の倫理に反するので、気を取り直して調味料に転用。傷んだ外皮を剥かれてすっかり小さくなったレタスが一玉20円だったので、これを買ってきて、レタスの炒め物。ニンニク味噌はあらかじめ酒に溶き、ニンニクも小さく刻んでおきます。あとは普通の炒め物と一緒。足りない分は塩で補います。

味は…まあまあ。かなり抑えて使ったつもりなんだけど、それでもやっぱり強い。今回の半分の量でもいいかも。でも、そんなスピードだといつまでたっても無くならないしなあ。まあ、淡々と使っていくしかないですね、ハァ。

05/02/23(Wed)

新ジャガが一袋100円と格安だったので買ってきました。玉は小さいですが、袋から出して数えてみると、16個も入っており、なかなかお買い得。さすがに全部いっぺんに料理すると多すぎるので、今回は半分だけ。なるべくシンプルにするのがよかんべと15秒考えた結果、蒸し芋に決定。

皮は剥かず、一口大に切って火が通りやすいようにした芋を、ホクホクになるまで蒸し、塩で味付け。塩胡椒・オリーブ油で洋風にしようかと一瞬思うも、気が変わって和風に。香りづけに醤油をほんの少し垂らし、鰹節を削ってあえれば完成。

もう少し火を通してもよかったかなとは思ったけれど、ジャガイモの甘味が上手く前に出ていてなかなかヨロシ。あとの半分は、どうやって料理しようかな。

05/02/22(Tue)

干し葡萄が切れていたので、買ってきました。業務用スーパーで買うので、800g380円+税と結構安い。干し葡萄なんて腐るもんじゃないですから、大量に買っても細々と使っていけますから大丈夫です。先日はついうっかりそのままパクパク食べてしまいましたが、そういうことは滅多になくて、大体は料理の甘味アクセント用。カレー・浅漬け・サツマイモのクチナシ煮の時などに入れると、ただの砂糖では得られない複雑な味になり、なかなかヨイのです。

干し葡萄はまあ、それでいいとして、そのコーナーには他にも当然それに類するものがたくさん置いてあります。で、散々悩んだ挙句に買ってしまいました、干しプルーン。800g480円+税。以前から欲しいとは思っていたので、ついうっかり値段と勢いに騙されました。これも、用途としては甘味用。干し葡萄と違ってそのまま放り込むわけには行かないので、適宜小さく切って煮物などに使うと、これまたなかなかよろしい味になるはず。by魚柄仁之助。

でも、付き合っている人にそれを報告したら一言。“ミソジ、そのまま食べちゃうんじゃないの?”そう、まさにそれが理由で今まで迷っていたのですよ。痛いところ突いてきやがります。実際その晩も2つ食べてしまったし。まあ、最初だから物珍しくてつい食べてしまっただけですよ、きっと、と自分に言い聞かせる。

05/02/21(Mon)

日曜の午前中は、特に変わったことが無ければ、家中(といってもたかがしてます)に箒がけ・雑巾がけをします。特に台所の床は、調理中に飛び散ったものが乾いてこびりついてますんで、雑巾がけは結構重要。モップみたいなものでも良いんですが、やはり至近距離から汚れを目で確認しながら、ガシガシこするほうが結果的に効率がいいと感じます。

使った雑巾は、洗濯板でよく洗ってから窓の外で干します。洗濯板を使い出したのは、一年ほど前からですが、雑巾は新聞屋さんから貰ったタオルを、そのままの形でをもう3年ほど使ってます。毎回徹底的に洗ってはいますが、これだけ使うとところどころほころびて穴が開き、漂白をしないものだから全体もうっすらと灰色。でも、その雑巾に目をやり、美しいなあと感じることがあります。何度も水をくぐり、窓の外でパリッと乾いた雑巾には、使い込んだモノのもつ、独特の迫力のようなものがあります。

古着を雑巾にし、使い終わったらそのまま捨ててしまえば簡単、みたいに言われることがよくあります。確かに、部屋をきれいにするというその一点だけを見れば結果は同じです。でも、それは部屋をきれいにするだけの掃除。うまく表現できないんですが、掃除という行為には、それ以外の何かがあると思うのです。何より雑巾がけ、結構楽しいですよ。

05/02/20(Sun)

仕事帰りにいつもの様にスーパーに寄ると、通常48円の鶏手羽が特売で38円。600g程度入っているものを買って約240円と、結構お得。コストパフォーマンスではマグロのアラ1kg290円には及びませんが、人生お金だけじゃないこともあるかもしれない。食べたくなれば買えばいいのです。もはや、この程度のことで躊躇する私ではありません。

今日は、壇一雄が壇流クッキングの中で書いている鶏手羽の蒸し煮。買ってきた手羽をギリギリ一杯入る大きさの片手鍋に入れ、その半分程度の高さまで煮汁を作ります。今日は、醤油・味醂・昆布・鷹の爪をチョイス。別に八角を入れて中華にしてもいいし、塩胡椒とローリエで洋風にしてもいいんだけど、気分です気分。点火して沸騰したら蓋をして弱火に落として三十分で完成。アクもすくわないし、かき混ぜもしない完全放置。

本当はその日はぐっと我慢して次の日から食べると美味しいんだけど、そんなこと出切るわけないので、食べます。鶏手羽は軟骨まで全て“ペンペン草も生えない”程度まで食べ尽くし、煮汁はご飯にかけると美味。次の日からは煮凝りになるので、これもご飯にのせて食べると美味。

ところで、鶏手羽については以前から100gあたり骨は何グラムかということがとても気になってまして、今回の重量単価は38円なんだけど、骨を除いた場合の“有効”重量単価はいくらなんだと:38÷(100−骨の重量)×100。でも、それをやると本当にみみっちい気がするので、やってません。ミソジプライド最後の牙城です。

05/02/19(Sat)

一昨日、日記で牛蒡を買った話を書きましたが、今日のはそれを前提にしてのお話。さて、週末も来たし、いつもの喫茶店へ行って珈琲でも飲むかと出かけました。店内に入って定位置に座り、いつものねーちゃんがオーダーをとりに来たところまでは一緒。が、次の一言が違った。“ミソジさん(無論、こうは呼ばれてないです)、牛蒡買ったんですってね。”

私、リアルの知り合いにはこのサイトの事は一切しゃべってません。別にマズイことを書いているわけではないんですが、なんかこっぱずかしいんですね。傍から見れば一緒といわれるかもしれませんが、ネット上の人格とリアルの人格は多少違うと思ってますし。そんなわけで、私の頭の中には“どうしよう、どうしてバレたんだろう、あの文章をどうフォローしよう…”などなどなど。サイトの先人達が、サイトバレをひとつのネタとして確立している理由が分かりました。本当に、焦ります。

が、次の彼女の一言。“どうやって料理したんですか?”ふぅ〜、どうやらネットを見られたわけではないようで、牛蒡をもってフラフラ歩いているリアルな姿を目撃されただけのようです。なんか、背中に変な汗をかきましたよ、ホント。別に牛蒡だろうが葱だろうが、持って歩いてる姿なんていくら見られても、どうってことありません。

というわけで、ミソジは非常にシャイな人間です。もし、実は○○がミソジなんじゃないかと勘付かれた方がいらっしゃっても、生温かいオトナな対応をよろしくお願いします。そのあと店のカウンターでは最近作られたその店のブログについての話題になったのですが、“毎日の更新って結構手間がかかるんですか?”と質問するなんていう、シャイな役回りを演じてたくらいなので、ひとつよろしくお願いします。

05/02/18(Fri)

本日の買い物は、四個入り88円の男爵芋。98円でメークイーンを売ってたんだけど、男爵を選んだのは、10円に目がくらんだからです、ハイ。それぞれ持ち味があるので、どっちもどっちですから。昨日のごぼうの時と違い、今日はちょっと根性があったので、3個は千切り。さっと茹でてから、塩胡椒とオリーブオイルでうっすらと味をつけ、ポテトサラダ。作った後で、しまった玉葱も刻んで入れればよかったと思うも、あとの祭り。まあ、ジャガイモの味をストレートに味わえるということで、ひとつ。

残ったひとつはタッパーに入れ、少しづつ味噌汁に入れようかと思ったんだけど、気が変わって予定変更。皮ごとスリガネでガシガシすりおろし、刻んだ干し肉、つなぎの小麦粉を少し入れ、塩胡椒してからフライパンでお好み焼きの様に両面焼きます。小さくてすりおろせなくなったジャガイモも、刻んで投入。両面をカリッと焼くと、中身はもちっとして不思議な味わい。ジャガイモらしからぬ食味が面白いです。イギリスの朝食でもこういうのを作るそうですね。向こうはすりおろすのではなく、全部細かく刻むそうですが。

05/02/17(Thu)

牛蒡が一袋2本入り50円と格安だったので、喜んで買ってきました。買ったときは、キンピラにでもするべと思ってたんですが、帰って来てマナイタの前に立ったとたんに、ササガキにするのが面倒になりまして、あっさり予定変更。酢牛蒡にしました。

牛蒡は片っ端から5cmくらいの長さに切り、太さによって四つに割ったり二つに割ったり。処理したヤツは、一応ボウルにはった水に放り込んでいきます。全部切れたら、沸騰したお湯に放り込んで茹でること5分くらい。最近の牛蒡は根性がないので、アクも少なく、そんなに固くもありません。案外早く茹だります。茹だったら、ザルにあけ、温かいうちに酢と塩を振りかけて完成。それだけだとあまりにも味気ないので、うちでは昆布を切ったものと鷹の爪を入れます。

小さい頃、正月になると祖母が作っていた料理なんですが、なぜか実家では正月以外に出てきたのを見たことがありません。でも、私はそんなことお構い無しに、通年で作ります。

それに、牛蒡の繊維パワーというのは恐ろしいです。食べた半時間後にはもう…。お困りの方は、市販の薬を服用する前に、是非試してみるといいと思いますよ。本当に、すごいんです。

05/02/16(Wed)

さて、セロリの葉をとっとと食べねばならんというわけで、ひねり出したのが、そろそろ終わりに近づいてきたマグロのヅケとのコンビ。

マグロは一口大に切り直して片栗粉をまぶし、軽く炒めて取り出します。再び油をひき、セロリを投入。超強火で五分通り火が通ったら、マグロを戻し、少し炒めてから味付けをして完成。味付けは、先日作ったザルウドンのツユ。茹で汁をさして飲むには多すぎたのでとっておいたんです。醤油・味醂・鰹節、どれもかなりいい物を使っているので、素人仕事ながらかなり美味い。足りなければ塩を足そうかと思ったんですが、ちょうどいい味になってくれました。

マグロ・セロリ・ツユと、今回は余り物利用の一品の寄せ集めというのもポイント高し。ご飯にのせて食べても、イイ。案外拾い物な一品でした。

05/02/15(Tue)

今日買ってきたのは、白菜とセロリ。白菜はしおれはじめた小ぶりのものが、見切り品価格で半玉30円×2。どうせ塩もみするんだから、しおれていたってかまいません。一番外の葉にやや茶色くなったところがあるので、そこはキッチンバサミを使ってピンポイントで切り取ります。もったいないので、葉ごと捨てることはしません。塩もみして鷹の爪・陳皮・昆布を混ぜて塩水を注ぐと、タッパー一杯の浅漬け完成。一週間分は余裕であります。

セロリもしおれはじめたものが3本入って、これまた見切り品価格で50円×2購入。こちらはコールスロー風にしてみました。葉をとり、茎の部分を端からスライスして塩もみ。繊維と直角に切るので、筋はとりません。干し肉を刻んだもの・オリーブオイル・酢で味を調えればあっさり完成。キャベツで作ったのが一番好きなんだけど、セロリも悪くない。葉の部分は冷蔵庫で保存しておいて、今日明日で何かにでっち上げます。さて、何を作ろうか。

05/02/14(Mon)

日曜の午前中、フラフラとスーパーに行くと、ヘタの部分が割れたトマト3個80円を見つけてしまいました。当然、買う。割れた部分はカサブタの様に乾燥しており、薄く削ぎとれば他の部分には問題なさそうです。何を作るか20秒考えて、思いついたのは生パスタのアラビア〜タ。やはり、日曜のランチといえば、オッシャレ〜にいかないとね。

アラビアータだと、頑張って作った細めの手打ちパスタくらいが、(悔しいことに)太くてちょうどいいので好都合。パスタを打つかたわら、寸胴に湯を沸かします。もう一方の火口にフライパンをのせ、オリーブオイルを入れて弱火でみじん切りのたまねぎ・干し肉・鷹の爪・ニンニクを炒めて塩胡椒。火が通ったら、割れた部分を削ぎとったトマトを一個、スリガネでおろして注ぎます。皮の湯剥きは面倒だからパス。皮も食べられますしね。

ちょいと煮詰めて味見。足りない味を補う頃には隣の寸胴でパスタが茹で上がっているので、ザルにあげて水を切ってから合流。炒飯のように炒めるのではなく、あくまで絡めるにとどめておくのがポイントといえばポイントかも。炒めると洋風焼きソバになってしまいますから。

できたパスタ・アラビア〜タは木の大皿に盛って完成。生ハーブなんかあると最高なんだけど、今回は残念ながらパス。フォークを持っていないので、箸で食うことを除けば、なんてオシャレな休日ランチ。それにしても、似合わん言葉だ。

05/02/13(Sun)

最近、ダシについて少し考えを改めつつあります。料理本を読んでいると、何はともあれ昆布・鰹節でダシをとって、というような記述が多いです。つまり、“とりあえずダシはとっとけや”みたいな感じ。分とく山の野崎洋光氏が、“自分は必要と感じた時しかダシは使わない。野菜には野菜の味があり、時にはダシがそれを邪魔してしまうことだってありうるから”といった内容の事をどこかで書いていたのをずっと前に読んで、それ以来心に引っかかっていたんです。

ある時、ふと思い立ってダシ無しの味噌汁を作ってみたところ、どうもダシは必須なものではないらしいと感じました。以来、私の中ではダシを調味料のひとつとして扱っています。この味が欲しいからこのダシを使うという風に、ダシを能動的・意識的に扱うこと。“とりあえず”というのは思考を停止させ、そこからの展開を止めてしまいます。仮に、その料理はダシを使ったほうが美味しかったと後になって悔やんだとしても、その反省は確実に次につながるわけだから、ずっといいことだと思うようになりました。が、何よりも乾物の消費スピードが遅くなるのが嬉しかったりするのは、エエ、自分が小物だからです。

05/02/12(Sat)

昨日のストックの話しに続いて、料理全般の話についてもう少し。私が料理をする時に、何よりも考えているのは、“いかに手早く楽をするか”ということです。手をかけ・愛情をかければかけるほど料理は美味しくなるなんていう精神論もありますが、こちらは仕事から帰って来て、お腹が空いて気が立っているのです。そんな悠長なことは言ってられません。スクランブルなんですよ!

私は仕事でもプライベートでもパソコンに触れる機会が多いのですが、例えばエクセルひとつをとっても、個人によって表作成のスピードは全然違います。それは、何かひとつ、これをやればイッパツで仕事効率が爆発的アップ、なんて技術は無くて、ショートカットキーの使いこなしといった、単体で取り出すとほんの数秒のテクニックの違いの積み重ねで成り立っていることが多いと思います。

料理も割とこれに似たところがあって、ほんの数歩先の冷蔵庫に行く回数を減らす、流しの下から何かを取り出す回数を減らす、そういったことの積み重ねで、スピードと精度が上がっていくような気がします。例えば冷蔵庫に何かをとりにいくにしても、ついでに持っていけるものがあれば、行きがけに持っていってしまうとか、同じ持って来るにしても、段取りしだいですぐに使うものは一緒に持って来てしまうとか。火の通り加減でほんの少しでも待ち時間が出来たら、流しの道具を洗ってしまうとか。

だから、料理を作っているときは、私の頭の中は段取りの組み立てでいっぱいいっぱい。食欲が、私をしていくつものフローを並行処理させるのです。食欲、恐るべし。だから、横で恋人が私の“いしいひさいちコレクション”を読み漁り、上げ膳据え膳でも全然気にならないんです。うまく操縦されている気がしたりしなかったり。

05/02/11(Fri)

台所の状態をキープするのに結構重要なのは、補給ではないでしょうか。例えば醤油が切れた時に、すぐ使えるようにストックが準備されていないと、そこで毎日のジスイのローテーションは切れてしまいます。それなので、どこまで減ったら次を買うかというのを決めておき、それを必ず守るのが大事だと思います。うちの例で先の醤油でしたら、必ず+1。ストックが必ず一本ある状態にしておきます。

乾物にしてもそうで、切れそうになるとチェックしておき、次の買い物の時に必ず仕入れる。そうしないと段々億劫になってしまい、台所の秩序が崩れてしまいます。蟻の穴から堤も崩れる、注意せねばなりません。

結局何を言いたいかというと、昨夜つい、残っていた料理用の干し葡萄を全部食べてしまい、次の休日に買い足しに行かなくてはいけないと、そういうことです。本当は干し杏やプルーンも欲しいんだけど、この分ではやっぱり無理ですね。

05/02/10(Thu)

鮮度のいいメバチマグロのアラが1kg290円だったので、迷うことなく購入。大トロ・中トロの端が少し混ざっていたので、今夜は贅沢ネギトロ丼。選り分けたエリート切り身から、スプーンを使って筋・骨を外し、ネギと一緒に包丁で叩くだけで、アラ簡単、ネギトロ丼の素完成。ご飯にのせて、ワサビを添えれば、誰が何と言おうとネギトロ丼です。それも、かなり上等のね。

とった筋と骨は吸い物のダシとして利用。酒と塩で味を調え、乾かしたミカンの皮と少しのネギを入れるだけのシンプル吸い物。元々が徹底的に身をとったあとの骨なので、放っておいてもかなり澄んだ汁が取れます。これをご飯にかけて食べるとまた一味違うんですが、今日は何となく上品に、別々にいただきました。

とはいえ、まだ900g以上アラは残っているので、しばらくはアラ三昧の予定。残ったアラは全て醤油に漬け込んでおいたので、今日の夜はヅケっぽいネギトロ丼の予定。マグロのアラには臓物系は入っておらず、色々なところの身の切れ端が雑多にはいっているので、赤身・トロ・血合いと様々な身の味を楽しめます。これで1kg290円は格安だと思うんですよね。

05/02/09(Wed)

里芋・ジャガイモ・大根・サツマイモなど、何かしら根菜類の煮物は切らさないようにしている今日この頃、今日は128円で手に入れたカボチャ半玉。とりあえず、その半分の1/4玉を煮ることに。小さい頃は、カボチャの皮は食えないものを考え、全部残していた記憶があるんですが、アレはなんだったんでしょうか。カボチャの皮、美味いです。また、料理本などを見ていると、カボチャの皮が固い場合は、ところどころ剥きましょうなんて書いてある。あれも、謎。生の時に固くても、ちょっと火を通せばすぐに柔らかく美味しくなりますって。

しかし、カボチャを買ったときのポイントは、何と言っても種を食えることにあります。中身の詰まっていそうな種を選んで外したら、窓の外に放置・乾燥すること約2週間。気の長い話ですが、これが美味い。カボチャの種って、それ自体が商品になっているくらいですから、食えないわけはないんです。ただ、商品になっているのは、おそらく種をとるための品種でしょう。あんなに立派な種は取れません。

干しあがった種は、軽く鍋で炒ってから、ラジオペンチで割って食べると、美味。中身と違って、完全にナッツ系の食品です。炒りすぎるとパサパサになって台無しなので注意しなくてはいけないのと、割るのにちょっとしたコツがあるのですが、そのへんはまあ、やってみれば分かるでしょう。

半玉程度のカボチャからは、大した量の種はとれないんですが、これ以上取れても面倒くさくて嫌なので、ちょうど良し。ものは考えようです。それに、食べ切ったという妙な満足感まで付いてきて、お得。

05/02/08(Tue)

数日前に親戚がミカンをダンボールで一箱送ってくれたんですが、誰にもあげたわけでも無いのに、そのミカンがもう無くなろうとしています。確かに甘くて美味しい。しかし、一番の問題はどうやら私の食べ方らしいのです。

例えば食後、三つ食べるぞと思って、食べ始めます。2個半くらい食べ終わった時に、もうちょっと食べたいよね、と思って、あと1個持って来ます。通算で3個半食べ終わった時に、いやいや、4個は数が悪いよね、と思って、あと1個持って来ます。その後は、延々とこのもうちょっと食べたい→数が悪い(謎)という言い訳の連鎖で、次々と食べてしまい、1クールで10個以上食べるのも珍しくありません。

自慢じゃないですけど、今、ビタミンCだけなら完璧に足りてる自信があります。風邪予防にはやっぱりミカンですねと、きれいにまとめて今日の日記終了。

05/02/07(Mon)

名残惜しいことに、2/3に買ったマグロのアラが今日で最後。漬けてあった醤油がもったいないので、最後の一切れと一緒に吸い物に仕立てます。仕立てるといったって、簡単。長い間漬けこんだ切り身は粘りが強くなっていて、包丁で切りにくいので、思い切ってキッチンバサミで小さく刻んでしまいます。今回は、大根の切れ端があったので、それも千に切って少し。それらを鍋に入れ、水を加えたうえで、塩で味を調えて酒少し。火にかけて沸騰したら火を弱めて、軽くアクをとって完成。

総所要時間5分もかかっていないのに、結果には大満足。最後の方は行儀悪くご飯を投げ込んで食べると、ご飯粒にマグロの旨味が絡み付いて、これまたナカナカ。見かけが悪いので、やらない人も多いんですが、こういう食べ方も捨てたもんじゃないんですよ。

05/02/06(Sun)

帰りにスーパーに寄ると、白菜が安い!しかし、半玉128円の隣には、一玉98円のものが置いてあります。不思議に思って手にとって比べてみると、その差は明らか。98円の方は、128円のものに比べ直径が7割程度で、大きさに比べて目方も軽い。割ったらスカスカなのが目に見えるようです。しかし、98円で一玉…。サテ、どちらが得かと両手に持ち比べて深刻に悩んでいると、同じような悩みを持つ買い物中のおばちゃんに話しかけられました。

“いや、絶対こっち(98円の方)はスカスカですよ。味をとるんだったら128円の方ですね。”などとディスカることしばし。おばちゃんは128円の方を買って行きましたが、私は茹でてお浸しにしようと思ったので、多少鮮度は犠牲にして98円の方を買いました。“そうね〜、茹でるんだったらそちらでもいいかもね。”なんて言われたんですが…。

すみません、葉先が傷んで切り取られた大型白菜半玉50円を見つけ、おばちゃんの見ていない所で交換してしまいました。だって、こちらの方がさらにお得なんですから。でも、最近めっきり少なくなりましたが、店頭での見知らぬ人とのちょっとしたこういう会話は嫌いじゃないです。そして、白菜は計画通りお浸しになりました。50円とは思えないほど大量に、美味なやつが出来ましたよ。

05/02/05(Sat)

今日は疲れて何となく脂っこいものが食べたくなりました。帰って来て冷蔵庫をチェックしてみると、そろそろ使い切ったほうがいいと思われる大根の葉が。これを使って、思いっきり和風の炒飯を作ることに。

この場合の油はやはり胡麻油。自家製の干し肉を小さく刻んでゆっくりと炒めながら時間を稼ぎつつ、玉葱・大根の葉を細かく切り、鰹節を削ります。野菜類を入れて塩で味を決定。今回は和風ということで胡椒は使いません。ほんの一瞬の後、冷ご飯を入れ、日を最強火に上げ、お玉の裏でほぐしつつガンガンあおって炒めます。大体炒め終わったら、鰹節を入れ、香りづけに醤油をほんの少し。入れすぎると醤油臭くなるので、あくまでほんの少しだけ。皿に盛ったら青海苔とすり胡麻をタップリかけて。

いや、美味いことは美味いんですけど、何だか安い飲み屋のメニューにありがちな料理になってしまったのが少し残念。まっ、美味かったからいいか。

05/02/04(Fri)

去年作ってえらく重宝した干し肉がだいぶなくなってきたので、今年も作ろうと、豚バラ肉を1.5kg買ってきました。肉はあまり食べないのですが、肉を昆布や鰹節の感覚でダシに使うと、カレーや炒飯・餃子などの味がワンランクアップするので、去年作って以来やみつき。肉というよりも、むしろ中華ハムやベーコンに近いものなので、旨味も増しているし、保存もききます。現に、去年つくった干し肉をいまだに食べてますし。

生肉を冷凍して、少しづつ切って使うというテもあるんですが、冷凍庫内で長期保存すると、どうしても水分が抜けてカラカラになり、味が落ちてしまいます。その点干し肉は、ビニール袋に包んで冷蔵庫に放り込んでおくだけでいつまでももちますし、その間も熟成して味が良くなっていくと、いいことづくめ。去年のノウハウを生かして、今年はよりいい物をつくりたいと思います。

材料は塊の豚バラ肉と10%の塩のみ。胡椒を使うと和風の料理に使いにくくなるので、うちでは使いません。肉に塩をもみ込み、元のトレイに戻してラップをはり、冷蔵庫に入れます。2〜3日はトレイの底にドリップがたまるので、毎日これを捨てます。一週間ほど経ってドリップが全くでなくなるのを確認したら、ぴっちりとラップで巻いて冷蔵庫内で三週間ほど熟成。熟成が済んだら、半日ほど流水にさらして塩抜きすることで熟成を止め、あとは一ヶ月ほど雨・直射日光に当てないように注意しながら、風にあてて乾かすだけ。この辺、リンク先の耐乏プレスジャパンに詳しく書かれてます。

今からつくると、出来上がりは4月の初め頃。今年も楽しみながらじっくり作ることになりそうです。

05/02/03(Thu)

今日の獲物は、マグロのアラ。多めに入ってはいますが、1パック300円とちょっと高め。でも、下味をつけた鶏肉が先日無くなり、ちょうど動物性タンパク質が切れたところなので、買いました。う〜ん、200円なら大満足だったんだけどな。まっ、仕方ない。

鮮度には問題ない半端品だったので、とりあえずマグロ丼。二切れ・三切れをスプーンで引っかいて筋のない身を掻きとり、アツアツのご飯にのせて、醤油とワサビ。これだけでもよかったんだけど、急に食べたくなってヅケ焼きも作ってしまいました。10分ほど醤油に浸した比較的筋のない身を、最強火にした網で両面さっと焼き、レア状態にして食う。いってみればマグロのタタキみたいなものですが、あとで調味料をつける必要は無く、どちらかというと焼き物の範疇に入るものと言えましょう。

熱で旨味が活性化されて…などとウンチクを語るのは簡単ですが、それより簡単に、一言美味かったと言いたい。アラはたっぷりあって、今日だったらレアでも大丈夫な予感。明日からはウェルダンだけど、今度はよく醤油がしみこんでいるから、別の意味でこれも美味しい。作り置き惣菜で、毎日勝手に味が変わっていくと、何だか得した気分になってしまいます。

05/02/02(Wed)

知り合いからお土産に四万十川の青海苔を貰いました。日本最後の清流とか言われている、あの川です。一度行ってみたいなあ。鮎も美味しいらしいし。でも、ちょっと遠い。それはともかく、青海苔です。うちに常備してあるものは、お好み焼きやさんなんかによく置いてある、紙ふぶきのようなものですが、貰ったやつは完全に藻の形をしています。封を切ると、香りもえらくイイ。

これは、ストレートに食わねばいかんということで、ガスコンロでごく軽く炙って更に香りを引き出し、ご飯にのせてほんの少量の醤油をかけてまず一杯。間に先日のカキアゲ茶漬け二日目を挟み、三杯目は青海苔茶漬け。これも、ガスコンロで軽く炙った青海苔をご飯にのせ、塩で味を調えてから番茶に醤油で香り付け。いつもは1合のご飯を茶碗2杯で食べるんですが、今回はノルマが多いためあえて三杯に分けていただきました。やっぱり、茶漬けはご飯少な目・具は多目に限りますね。そして、この青海苔茶漬けの美味いこと。この青海苔、ものすごくいい香りです。青海苔というと、普通は添え物のように考えられがちですが、十分主役はれます。美味しかった〜。

05/02/01(Tue)

スーパーの惣菜コーナー。いつも肉や野菜といった素材を買っている身にとっては少し割高で、ほとんど利用することがありません。でも、どーしても食べたくなってしまいました、ジャンボかきあげ120円。揚げ物は油のロスが大きいし、何日も冷蔵庫でとっておける惣菜ではないので、家では作りませんから、うちの食卓にはほとんどのぼりません。でも、昨日は珍しく購入。

なにせジャンボですから、直径15cmはあります。半分づつ、二回に分けて食う。どーしても食べたくなったのは、かきあげ茶漬け。一口大に切った、半分よりちょっと大き目のかきあげを少なめに盛った温かい丼飯の上にのせ、ワサビ少々。塩をパラリと振って、周りから熱々の番茶を回しかけてあっさり完成。

まだサクサクの状態もイイですが、お茶がしみこんでヘニャッとなってからが真骨頂。ご飯・お茶との配合率を精密に計算しながら食べていくと、1合のご飯があっという間に胃袋に消えていきました。天茶漬けは、美味しいねえ。今日も天茶、嬉しいなあ。

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