2005年3月

<<前<<   >>次>>

05/03/31(Thu)

というわけで、すっかりよくなりました。爽やかな朝だ〜。ミソジ過ぎて一日で風邪完治という、ほとんど野人ですな。今日も一日適当に働きましょう。

で、私の風邪対策をここに紹介。とにかくありったけの布団を出してきて、ありったけの厚着をして、寝て・寝て・寝倒す。目覚まし時計を2時間おきにセットし、トイレと水分補給を行う。多少良くなってきたかなと思っても油断せず、その一日はとにかく寝てること。そして、食事はガッチリ摂る。

夕食時にはかなり良くなっていたので、近所のスーパーに買い物に行けるくらいだったのですが、昼食時はまだ無理。なので、朦朧とした頭で乾物お好み焼きを作成。これは、小麦粉100gに水150gを入れ、その生地の中にワカメ・鰹節・干海老・干貝柱・昆布・干肉など思いつく限りの乾物を放り込み、具は残念ながら冷蔵庫の中にあった玉葱とエノキ茸のみ。タレは既製のタレのかわりに、醤油と胡麻油を1:1で混ぜたもの。一見貧相にも見えますが、実は結構美味い。

そして何より重要なことは、昨日も書いたように、気合。決して体温計で体温を測ってはいけません。数字が大したこと無ければいいのですが、大変な数字が出てしまうと、そこで精神的に崩れてしまいます。でも、2〜3日経っても全然良くならないようなら、医者に行った方がいいかもね。

しかしあれですね、風邪ひきの朝に鼻をかむと、スゴイのが出て気持ちがいいですな。鼻はすっきりするし、こんなのどこに入ってたの級のブツが出ると、ムダな達成感に浸れます。

05/03/30

いつ以来かよく分からないくらい久しぶりに、風邪をひいてしまいました。頭が痛い・喉が痛い・体中の関節が痛い。無理をして悪化しては一文の得にもならないので、今日はあっさり仕事を休んで家で寝ることにしました。当然ですが、仕事より体のほうが大事。

しかし、気楽な独り暮らしで唯一困るのが、こういう風に風邪をひいた時ですな。家族がいれば食べるものや薬を調達してきてくれるのですが、一人だとそういうわけにもいかない。そこで一番重要なことは、“体温計で熱を測らない”ということですね(無謀)。もし仮に40度オーバーなどという結果が出てしまうと、精神面から崩れてしまいますので、とにかく熱は測らない。そして、“オッケー、ノープロブレム”と自分に言い聞かせるのがポイント。要は、気合ですな。

幸いにして冷蔵庫の中にいろんな作り置き惣菜がありますんで、食事はそれを食いつないでしのぐ。外に食べに行った方が体力的には楽なんですが、口にあわないものを食べ、腹に来ると二重のダメージなので、それは避けたい。食いしん坊の意地汚さか、食欲はバリバリあるので、とにかくガッツリ食って、水分摂って、薬飲んで、寝る。

昨夜に比べればだいぶ楽になっているので、今日一日安静にしていれば大丈夫でしょう。風邪には気合ですよ、気合。

05/03/29(Tue)

付き合っている人が、いつもよりやや多めにご飯を食べて帰ったので、冷蔵庫に入っているご飯は半合分。私は一食一合計算なので、半合足りません。新たに二合半か三合半炊いてそこから半合食べ、いつもの流れに戻してもいいんですが、雨の降るこんな日は何か温かいものが食べたいということで、水団かけご飯。足りない炭水化物を小麦粉で補おうというハラ。

米半合相当ということで、小麦粉は70g。その7割がけの50gの水で練る・練る。6割だとちょっと固め。こちらもよく作るんですが、今回は何となくこの分量で。昆布と鰹節でガッチリダシをとった汁に練った小麦粉を放ち、固まったらその辺にあったエノキ茸・玉葱・人参・白菜を少しづつ放り込む。火が通ったら気持ち濃い目に味噌を溶かし、沸騰寸前にご飯を放り込み、火を止めて蓋をしてから一呼吸。卵を入れるとご馳走なんだけどなあと思いながら、最近卵は高いので買ってません。

やや漬かり過ぎて酸っぱくなった白菜の浅漬けが、この料理によくあったのが嬉しい誤算。こういう、泥臭くて野暮な一品も時にはいいものです。

05/03/28(Mon)

日曜日は掃除の日。今回は換気扇の掃除もやりました。換気扇の掃除をするには、外せる部分を全部外し、小麦粉をまんべんなく振りかけてしばらく放置すると粉が油を吸いますので、そうなったら指でこすると面白いように汚れがとれます…なんてやりません。ネット上で換気扇の掃除について調べてみると、判で押したように、この方法か、シンクにお湯を溜めてそこにつけおき洗いする方法が紹介されています。これ、ちょっと疑問。

小麦粉を使う方法については、食べ物をそんな風に使うなんてモッタイナイ、と思ってしまうのは勿論ですが、それよりも、そこまでひどく汚れるまで放っておいた点の方がマズイと思います。換気扇は、流しの前に立って見上げるとそこにあるという、非常に目立つ場所に位置していることが多い。つまり、毎日必ず目に入る場所。そこがそのようにドロドロに汚れるまで、掃除しないで放っておく気持ちのあり方のほうが、マズイ。

汚れた場所に暮らしていると、容易にその環境に慣れ、たとえ汚れが目に入っても、それを汚れと認識できなくなります。友人の家に遊びに行くと、スゴイ環境で暮らすヤツが数多くいるんですが、暮らしている本人達は全く平気で、ただ、私がそれはどうかと思うだけ。

うちでは換気扇の掃除は一ヶ月に一回の頻度で定期的に行います。和食中心の油をあまり使わない献立がメインということもあり、一ヶ月だと汚れも全然大したことはありません。外したパーツをシンクに置き、一般的な住宅洗剤をスプレーしてからタワシでこすれば、すぐにキレイになります。所要時間約5分。何も特別なことをする必要はありません。また、これだと一ヶ月に一回の掃除といっても全く苦になりません。

生活空間をキレイに保つことは、毎日を緊張感をもってしゃんと生きるということにつながる、とても大事な事柄だと思います。

05/03/27(Sun)

中学時代、技術家庭の時間に本箱を作った時の事。木口に木工用ボンドを塗って張り合わせた上から釘を打って板を固定するんですが、ヘラを使ってぎこちなくボンドを扱っていた私達のところに先生がやってきて、“お前らアホか、人間にとって一番便利な道具は手だ、手。”と言いながら容器に素手を突っ込み、ボンドを掬いあげると、それを指先で器用に塗ったのです。指についたボンドは、後で洗えばいいというわけ。この出来事は、かなり強烈に私の記憶に残っています。

翻って現在。私はトイレ掃除を、素手+アクリルタワシでやってます。そこにブツが目に見える形で付いているわけじゃなし、流れていったのはほとんどが自分のブツ。仮に指についたって、そこから指が腐るわけでもなし、石鹸で綺麗に洗えば無問題。勿論、アクリルタワシだって洗って何度も使います。

仮に洗剤で手が荒れるのならゴム手袋もしますが、私はほとんど手荒れが無いので、ゴム手袋は使いません。それに、作業効率・作業精度から言っても、素手のほうがずっと上。また、トイレ掃除には柄付ブラシを使うのが一般的ですが、実はかなり複雑な形をした便器、長い柄の先についたブラシでは、時間もかかるうえに作業精度も低い。収納時のコンパクトさの面でも、柄付ブラシはアクリルタワシに遠く及びません。便器の横に置いた柄付ブラシって、どう頑張っても美しくないですから。

トイレ掃除に限らず、掃除道具というのはとにかくゴミに触らずに処理できるという方向に進んでいると思われます。コンロの火口に敷くアルミ皿然り、三角コーナーにセットする水切りポリ袋然り。強酸・強アルカリといった触れるとダメージを受けるものを扱う際に、それに触るまいとゴム手袋を使うのは分かりますが、そうでないのなら素手で洗ったほうが手早く綺麗になる場合がほとんどじゃないでしょうか。汚れた手なんて後で石鹸で洗えばいいんですよ。甦る先生の言葉、“手を使え、手を。”

いやね、先日柄ごと流せるトイレ掃除ブラシというものの存在を知りまして、ちょっとクラッときたものですから。何もそこまでしなくても…。サテ、掃除・掃除。

05/03/26(Sat)

閉店後の喫茶店。マスター夫婦は遅い夕食、私は二杯目の珈琲を飲みながらダラダラしている時に、ふと100万円自由に使っていいと渡されたならどうするかという、非常にありがちな話題になりました。ワインが大好きなマスターは、“1万円前後の手頃で美味しいワインを何種類かケースで買いたいなあ。”と夢を語っています。

それを聞いた私はふと思いついて、“それもいいけど、そこの床板を引っぺがして地下室を掘り、ワインセラーを作ってもらうってのは、どうよ。”と提案してみました。その時のマスターの、悪戯を見つけられた子供のような笑いといったら。そこの床板の下でこそなかったのですが、厨房の下にワインセラーとして、約2メートル四方の穴を自分で掘ったのだそうです。自分で穴掘ったって…。こういうことをサラッと実行できる人を、私は彼の他に知りません。彼のこういう面には、かなり憧れます。

ただ、掘ったはいいものの、湿度が高すぎてラベルが傷むために、ワインセラーとしては使えないので、もっぱら野菜の貯蔵庫として使っているのだそうで、それがちょっと残念なんだよねと語っておりました。

ちなみに私、鄙びた温泉街で資金が尽きるまで湯治したいと言ったところ、“ミソジ君はせいぜい1週間で飽きちゃうんじゃないの?”と言われてしまいました。さすがよく見てらっしゃる、ご明察。

05/03/25(Fri)

昼前、近所に買い物に出かけようとすると、仕事の立て込んでいる同僚から“コロッケ一個おごるから、弁当買ってきてくんね?”と頼まれました。おごるといわれた瞬間に、断るという選択肢は私の頭の中から対消滅します。おまけに、行った先で見ると、ちょうど揚がりたてホヤホヤ。やはり日頃の行いがいいからだな〜。肉コロッケ・野菜コロッケ・ホタテクリームコロッケ・etc、う〜ん、どれも捨てがたい。

などと仕事よりも激マジで選んでいると、隣に三歳くらいの子供を連れた若い母親がやってきました。ありがちな話ですが、子供が自分でコロッケを取りたいと母親にせがみまして、母親がトングに手を添えてとるのを手伝ってあげる、よくある光景。が、これまたありがちな話ですが、手が滑ってトングが床に落ちてしまったんです。周囲を見回すも、昼の忙しい時間帯で手の空いている店員がいない。“アラアラ、あとで店員さんに渡さなきゃね。”と彼女が子供に言ったのは聞こえたんですが、ふっと視線を移すと、そのトングがさりげなくトングケースに戻ってます。そのさりげなさに、惚れた。

思わず、彼女に熱い視線を送ってしまいます。それに気がついて、視線を外そうとする彼女。しかし、絡みつく視線ロック・オン、逃がさない。すぐ近くのレジに並んだのですが、彼女と私は隣のレーン。彼女はあらぬ方向を見て逃げようとするも、粘りつく視線ロック・オン、逃がさない。昼時でレーンにも数人が並んでおり、その間も、熱い視線貫いて〜♪(古っ!)。

とうとう私の熱い視線に耐え切れなくなったのか、“そうだわ、トングのことを忘れていたわ。”と子供に言いいつつ、彼女はレジを外れて惣菜のコーナーへ。トングをスタッフに渡してました。やっぱりね、特に子供の前でそういうことするのはまずいと思うよ。周りにスタッフがいなかったので、億劫になったのは分かるんですけどね。身なりもどちらかといえば上品そうな人だったんですが、そういうの関係ないですね。

友人談、私は夜道で背中を刺されて死ぬそうです。そう、かもね。

05/03/24(Thu)

白菜は先日食べ終わったところ、家には蒸し人参の胡麻和えと、煮ていないカボチャ1/4玉がある。それなのに、なぜ白菜一玉88円・サツマイモ一袋(1kg)98円。仕方が無いので、買う(買うんかい)。

さすがに全部処理するとストック容器から溢れてしまうので、白菜は半分だけお浸しに。半分とはいえ、タッパー大にギリギリ入る量が出来まして、44円。不吉な数字ですが、気にしない。残りの半分は、濡れ新聞紙とビニール袋で包んで、冷蔵庫の扉に立てておこうと思ったんですが、入らねー。仕方が無いので、貴重な棚スペースを使うことに。本当はタッパーを置きたいんですけどね。

サツマイモは約500g×2。これも全部茹でてしまうと始末におえなくなるので、半分だけクチナシで甘く煮ます。カボチャもそろそろ煮ないと傷んでしまうので、こっちも煮るんですが、予定通り甘く煮ると完全にかぶるので、今回は醤油と酒でしょっぱめに。ストックしてある高野豆腐を放り込み、煮汁を吸ったところで引き上げて賽の目に。

おかげで冷蔵庫の中はパンパンのギリギリ。安いものってそろそろ一品欲しいなというときに無くて、こういうときに限って喧嘩を売るように大量放出されるもの。日頃の行いは良いはずなのに、変だな。

05/03/23(Wed)

約三ヶ月悩んだあげくに、新しい茶碗を買いました。陶の粉引系3,150円(税込)。陶芸家の一点ものにしては、安い。なじみの店員に、“ミソジさん、これ茶碗としてはちょっと大きくないですか?”と言われる大きさなんですが、その大きさだからこそ買ったんです。丼と茶碗の中間よりやや小さいくらい。ミニ丼として使える。

私がいつも一食に食べるご飯は一合(結構大食い)。いつもは茶碗二杯で食べるそのご飯を、三回に分けてこの茶碗に入れると、ちょうどいい具合に空間が余ります。そこに色々のせて、かき混ぜて食べたら楽しかろうというのが私の計画。

というわけで記念すべき一日目は、青海苔&醤油→すり胡麻→鰹節&醤油。レギュラーサイズの丼も持ってはいるんですが、これだと途中で味の変化が楽しめないのです。最初から最後まで親子丼というのもいいんですが、今回のようなミニ丼の楽しみ方もいいかなと思って。欲張り三品、贅沢だわ〜。さて、次は何を作ろうか。

05/03/22(Tue)

最近、大好物のホウレンソウが安くて安くて、嬉しい悲鳴です。今日も、しおれかけた大ぶり一束が50円で山のように投げ売りされてまして、山のように買いたいという思いをやっとのことで抑えて二束だけ買ってきました。あとは、芯の部分が育ちすぎただけで40円になってしまった白菜半玉と、人参3本100円で、計240円也。安っ!

ホウレンソウはいつものように、醤油味で鰹節とあえたお浸し。何となく回顧気分で、以前やっていたように砂糖を少し入れてみましたら、悪くなかった。少ししつこい味になりますが、ご飯のお供にはちょうど良いかも。100円で手持ちの中でも一番大きなタッパーに一杯のお浸しが出来てしまうのだから、安いもの。

白菜は浅漬けにし、人参2本は蒸して胡麻味噌であえます。胡麻はそう、先日すってストックしておいたやつ。密閉して冷蔵庫に保存しているので、香りも十分。人参がまだ熱いうちに胡麻と味噌を叩き込み、手で熱い・熱いと言いながら混ぜます。ヘラや箸だと固形分の多い味噌が上手く混ざらないので、仕方ないです。

まあ、そんなこんなで三連休も終わってしまい、次はゴールデンウィークに思いを馳せております。

05/03/21(Mon)

日曜日の午前中は恒例の家中掃除。無論、台所も例外ではありません。床はホウキがけ・雑巾がけをしてキレイにします。なんてことを人に言うと、“ホゥ、スロウ・ライフですね。”なんて返されたりもするんですが、実は私、この言葉が好きではありません。

私が掃除機ではなく、ホウキ・雑巾を使っている理由は、そちらの方が効率がいいから、それだけ。1K程度の空間をホウキがけ・雑巾がけする労力なんて何ほどでもありませんし、何よりも、床にかがんで目で状態を確認しながら、状況の応じた力で雑巾がけするのが、汚れを落とすには一番早いし精度も高い。掃除機やモップだと、目から床までの距離が遠い分、雑巾に比べると作業がどうしてもおざなりになってしまいがちです。

そんなわけで、私は“ゆっくり・ゆたかに”暮らしているのではサッパリ無くて、単に効率を追求した結果こうなっているだけ。暮らしの条件が変わり、ホウキ&雑巾と掃除機の長所短所を見比べたうえで、そちらの方がいいという風になれば、雑巾がけなんてあっさりやめて、掃除機に乗り換えます。

このことは、ホウキ・雑巾がけに限らず、生活全般にもあてはまります。少ないものでゆったり暮らすスロウ・ライフ。そういう風に言われる“スロウ・ライフ”は好きじゃない。根本的には、私は効率最重視なんです。

05/03/20(Sun)

弁当に使っているすり胡麻と切り海苔が同じタイミングで無くなってしまいました。ガッディム。朝は勿論時間などあるわけないので、夕食後に作って補充します。すり胡麻はストックしてある洗いゴマを鍋で弱火で乾煎りして、適当に塩を足してからすり鉢で半ズリに。切り海苔は、胡麻を乾煎りしている最中に、フルサイズの海苔をキッチンバサミで細かく切っていきます。切る作業に集中してあまりにも胡麻を放置すると、片面真っ黒になるので注意。

台所仕事を毎日続けていくうえで、結構大事なのがこの“現状維持”だと思います。何かが切れた場合、疲れていたりするとついそのままにしがち。そうすると、日が経つにつれどんどん元に戻すのが億劫になっていき、現場が荒れてきます。その日、とんでもなく疲れていたりすれば、次の日にというのも勿論アリですが、基本はその日のうちに元に戻す。台所の掃除も同じで、その日の汚れはその日のうちにとって水仕事を終えるのが基本。まあ、これは台所仕事に限ったことではないような気もします。ビジネスの場面でも、仕事が出来ないやつに限って…(以下自粛)。

サテそれはともかく、炒ってすったばかりの胡麻の香りの良いことといったら。その胡麻をかけるだけで、ただのご飯がご馳走になります。1〜2ヶ月に一回だけの、贅沢飯。それにしても、洗い胡麻ってどうして炒り胡麻と値段が変わらないんでしょう。炒る手間がかかっていない分、少し安くてもいいと思うんですが、そんなことも無し。あれじゃあほとんどの人は洗い胡麻なんて買いません。炒りたて・すりたての胡麻って本当に美味しいんですが。

05/03/19(Sat)

料理が割と好きなもんですから、いろんな本やサイトを参考に研究を重ねる毎日です。そんななか、うちの食卓がちょっと他と違うなと思うのは、献立の立て方。一番よくあるタイプは、ご飯・味噌汁・おかずメイン1品・おかずサブ2〜3品というやつ。メインがトンカツで、サブが煮物とサラダなんていうのがこれに当てはまります。いわゆる定食屋でよくあるタイプの献立ですね。

ところが、うちではメインが無くてサブが5〜6品というのがほとんどです。定食屋では脇役の小鉢に入って出てくるような品が、ずらっと並ぶ。例えば昨夜の食卓は、ご飯・味噌汁・白菜のお浸し・ホウレンソウの胡麻和え・セロリのマリネ・人参の味噌和え・里芋の煮物・白菜の浅漬け・豚ハツボイルのスライス。無論、昨夜全部作ったわけはなくて、作ったのは白菜のお浸しと味噌汁だけ。逆に、昨夜で無くなったのはセロリのマリネとホウレンソウの胡麻和え。こういうふうに、サブのおかずが一杯あって、それぞれがフェードイン・フェードアウトしていくのがうちの献立の基本。

だから、写真を撮っても全く見栄えがしません。昨日の写真とどこが違うの?ウォー○ーを探せ?ってな感じです。自炊を始めた頃は、今夜のメインは豚の生姜焼きだ!なんてやってましたけど、それもはるか過去の話。こういう風に毎日ダラダラと続いていく食卓というのも、やってみるとそんなに悪いものではありません。毎日の労力が少なくてすむのが、何よりもイイです。

05/03/18(Fri)

一週間のうち6日くらいは味噌汁を作るという味噌汁好きです。なにせ、味噌も自分で作ってしまっているくらいなので、そりゃあもう、好きなんです。以前は、とにかくその辺にあるものが何でもゴチャゴチャと入っている、ゴッタ煮味噌汁が好きでよく作っていたんですが、最近はもっぱらシンプル味噌汁。今回のは、大根葉・油揚げ・ワカメという王道ガッチガチのもの。これが、美味いのよ。

特に油揚げがいいですね。業務用スーパーで、5枚入りが二袋150円。冷凍しておいて、1回に1/3使うので、これで30回分。安いものです。干しワカメは200gで250円。200gなんて、1年以上使えます。そこにその辺にある野菜を1〜2品放り込めば出来上がり。ほとんどインスタント食品の範疇です。

ダシは、以前はイリコでとっていたのですが、今はダシ無し。特にダシを入れなくても、それぞれの具から出る旨味で十分美味しいので、必要を感じてません。イリコは強すぎて、イリコ一色になってしまうし、昆布はワカメとかぶるような気がして。

まあ、そんな味噌汁ですが、これを最後にお茶碗半分くらい残ったご飯にかけて食べるのが好きです。あまりやると飽きてしまうので、週一度やるかやらないかくらいに自粛。それにしても、なんでこんなに美味しいんでしょう。

05/03/17(Thu)

今日買ってきたのは、豚ハツ約1kg(500円程度)と人参3本88円。他の料理との関係で火口が一つしかつかえないことに気が付きオーマイゴー。ごくたまに、火口が三つあればなあと思うのですが、無いものは無い。あるもので何とかするしかありません。

とりあえず両手鍋に浅く水を張り、火にかけてから沸くまでの間に、人参を高速乱切り。皮は剥きませんし、頭も尻尾も使います。沸いた鍋に万能蒸し器をセットして人参を蒸している間に、ハツを冷水に当てながら血管の奥に残った血や汚れを取り除きます。人参が蒸しあがったら、その鍋にハツを入れ、水をヒタヒタにして強火点火。沸くまでの間に人参を胡麻味噌であえて一品。沸騰したハツの鍋は弱火に落としてそのまま一時間。今回の食卓に上げることはサッパリ諦めているので、その間に食事を済ませ、風呂に入ります。

風呂から上がった頃、ちょうどハツが煮えたので、ぬるま湯を使って手で揉みながらよく洗い、別途醤油・八角などで作っておいたタレにダイブ。味がしみたものを、薄く切って辛子を付けて食べると美味〜。鍋はすぐに洗って、風呂に入る前に笊に入れて水に浸しておいた米を放り込んでおけば、翌朝すぐにご飯が炊けます。今日は両手鍋が大活躍。火口が三つなら、もっと楽なスケジュールが組めるんでしょうけど、こういうのも捨てがたいんですよね。まあ、しばらくは二口。

05/03/16(Wed)

というわけで、歯の定期健診に行ってきました。食べること命の私にとっては、歯はまさに生命線。20歳半ばの頃から特に問題の自覚がなくても、半年に一度ペースで歯医者に行き、歯のチェックと歯石の除去をしてもらってます。ひどい虫歯になってから治療するのと比べると、費用も手間も格安で済みますから。

歯磨きはさすがに上手くなったので、表面上はとても綺麗らしいんですが、今回久しぶりにレントゲンを撮ってみると、歯の付け根に歯槽膿漏が始まっていると言われてしまいました。やっぱり歳ですね〜。今までは歯ブラシとフロスでメンテナンスしてたんですが、今回からはそれに加えて歯間ブラシの使用を勧められました。さすがに歯間ブラシまでは面倒くさいなと思っていると、それを見透かすかのように、歯科助手のおねーちゃんの実演。今まで歯ブラシでどれだけ磨いても大丈夫だった口の中が、歯間ブラシを入れるとみるみる血だらけになります。やはり、歯と歯の間の根元に化膿が始まっているようです。

しかし、頭に浮かんだのはこれはイカンという思いよりも、これは楽し〜♪という思い。化膿をガシガシ突いて血を出し、冷たい水でうがいをして引き締めるのが大好きという変な嗜好を持つ私。最近はすっかりご無沙汰だったあの感覚がよみがえってきましたよ。歯間ブラシ採用が、その時私の中で決定しました。

で、帰りの受付で、“本日のお代は○○円になります〜。”と爽やかな笑顔で渡される歯間ブラシ(5本入り)。(ミソジ)“スミマセン、この歯間ブラシの代金は○○円の中に実費で入っているんですか?”(歯科助手)“えっ、ええ。”(ミ)“いくらですか?”(歯)“690円です。”(ミ)“じゃあ、要りません。帰りにドラッグストアで買いますから。”帰りにドラッグストアで買ったのは、15本248円。

歯は大事ですが、銭もそれと同様に大事です。悪いけど、容赦しませんよ。

05/03/15(Tue)

最近毎日マグロが続いてます、と言うとすごくリッチに聞こえるんですが、その実態はアラばかり。“いやあ、もうマグロは食べ飽きて…”なんて言うとちょっと嫌味っぽくていい感じ。今日はとても寒かったので、何か体が温まるものをということで、すり流し汁を作成。

マグロのアラを買ってくると必ず入っているのが、サクをきれいに形どるために薄く削がれた身。これ、焼くとすぐに肉汁が外に全部出てカラカラになってしまうので、焼きは向きません。こういう身を集めて包丁で叩いてからすり鉢に入れ、よ〜くすります。筋は火を通すと食べられますんで、外す必要はありません。全部そのままで。ちなみに、身の量は味噌と同じか少し少ないくらい。ごく少量で大丈夫です。身がすり上がったら、いつもの味噌汁の分量の味噌をそこに入れ、再びする・する。完全に混ざったら、そこにいつもの味噌汁の分量の水を少しづつ入れながら、のばしていきます。

きれいにのびたらそれを鍋に入れ、点火。沸騰直前に火を止めて完成。葱をパラリと入れるくらいならいいですが、基本的には具は不要です。マグロの旨味が前に出まくった熱々のすり流し汁は、寒い日の夕ご飯にバッチリです。一杯目のご飯は普通に食べて、二杯目はちょっと行儀が悪いですが汁掛けご飯。このすり流し汁の汁かけご飯が美味いんですよ。タマラン。また今日も作ろうかな…。

05/03/14(Mon)

日曜日の昼下がりに付き合っている人とファミレスでお茶を飲んでいると、隣のテーブルに中学生くらいでしょうか、女の子が四人やってきました。時間が時間だから甘いものでも食べるんだろうなあと、あまり気にもせずにいたところ、やってきたのは山盛りのフライドポテトが2皿(メニューを見るとWサイズってやつでした)…だけ。そこに、付いてきたケチャップを使い切らんばかりの勢いで振りかけ、テーブルの上にあった塩をこれまた親の敵の様に振りかけて食べ始めました。

自分の目の前にあればちょっとゲンナリするような代物ですが、彼女達は楽しそうにおしゃべりをしながら実に美味しそうにこれをつついているんです。洩れ聞こえてくる会話も、漫画のこと・学校の先生の悪口・好きな男の子の話とベタベタな内容。現実には、彼女達にも色々な悩みがあったりするんだろうけど、それでもあのフライドポテトはいい食べられ方をしたなあと思います。アレ、頼んでみる?と会話のネタにも出来たし、彼女達にも感謝です。

05/03/13(Sun)

その日いつものように珈琲を飲みにいつもの喫茶店にいくと、テーブル席は全部埋まっているくらいの繁盛ぶり。本当は静かなほうが好きなんですが、いつも静かだと店が潰れてしまいますし、それに大勢がワイワイやっているとかえって一人一人の会話は耳に入りにくくなるので、問題ありません。

ただ、それはちょっと…と思ったのは、カウンター席の方。8人掛けの席に、4人しか座ってません。それなのに、空いている席は全て彼らの荷物やコートで占領されてます。1人が2席使ってるわけですね。おまけに彼ら全員が、よく見る顔。無論、店のスタッフが“ちょっとお荷物を…”といえば快くどかすでしょうが、その店によく来ているのだから、店が混んできた時点で自主的に荷物は自分の椅子の下に移すとか、スタッフに預かってもらうとか、そういうことをすべきなんじゃないかと思うのです。更に言えば、いつもの自分の滞在時間を少し短くしてでも、次の人に席を譲るのがカコイイ。

彼らとて悪気があってやっているわけでないのはよく分かります。いい大人がそれほど暇人でもないでしょうから。ただ、もう少し周囲の空気を読めてもいいのではないかなと思います。無論、ここでカコヨク振舞っても一銭の得にもなりませんが、一人で喫茶店に来るような人なら、それくらいのビガクがあってもいいんじゃないでしょうか。こんな時くらいカコヨクしなきゃね。

結局その夜は、スタッフの人の一言でカウンターの席を詰めてもらいました。何だかな〜。

05/03/12(Sat)

うちは乾物の種類だけは結構多い台所だと思いますが、それでも常備する品数を増やすのはかなり勇気が要ります。無論、スペースの問題もありますが、そんなものは気合と根性があれば何とかなります。むしろ使う自分の心構えの問題が大きい気がします。

例えば、昆布と鰹節を常備してある状態で、イリコを増やしたとします。人間の味覚って実はかなり保守的なので、今まで昆布or鰹節でダシをとっていたところをイリコに変えるのはかなりエネルギーが要ったりするんです。今日はイリコに変えてみようかと思うのは、エネルギーレベルが並よりだいぶ上の時に限られ、並かそれ以下のときはやっぱり今日はいつもの昆布or鰹節にしておこうということになりがち。そうすると、自然新参者のイリコが使われる機会は少なくなり、常連の座を獲得するまでの出場規定回数をこなすのにもそれなりの時間がかかることになります。

同じことは、スパイスや調味料にもバッチリ当てはまるので、特に衝動にまかせて買い込んだスパイスが使われないで放置されるのは案外こういう所にも原因があるんじゃないかと睨んでます。新しいものを台所に置くと、それがこなれるまでは数ヶ月からヘタをすると半年くらいの時間がかかるかもしれません。だから、食材を増やすのは一種類づつが基本だと思います。

で、結局何が言いたいかというと、先日外で食べた花豆がとても美味しかったので、常備しようかどうか悩んでるっていう、それだけのことなんです。使いこなせなさそうな予感もするんですよね〜。

05/03/11(Fri)

突然ですが、食事中や洗いものの最中って、ガスの火を使うにはベストな時間だと思います。常にガスの火をチェックしていながら、他の作業ができるという、まさに時間の二倍利用というべきでしょう。ただ、うちは毎食後コンロを掃除するので、食事中にそれをやってしまうと熱くて触れなくなりますから、基本的には洗いものや後片付けの最中となります。それでも、10分やそこらの時間は楽々とれるので、十分。

今日は、この時間を利用してコンロの片方では白菜を茹でてお浸しにし、もう片方では先日のカボチャの残り1/4を煮てました。白菜を茹でた汁はまんべんなくシンクに流し、掃除の一部ともするという有効利用。なんかこう、小市民的に得した気分になれます。

世の中に料理本は大量に流通してますが、こういう風な料理の段取りについてきちんと触れているのは、私の知る限りでは魚柄氏の本だけ。他のどの本を見ても、その品をその時に作るのはそれでいいけれど、で、次の日はどうするの?他の料理とはどういう段取りで組み合わせるの?という視点があまり感じられません。料理の基本は単発勝負ではなく、毎日毎日の長期戦だと思うんですよね。

実は、この段取りがガチッと組み合わさって“いい仕事しましたね〜”というのが料理の楽しさでもあるんだけど、まあ何を書きたいかというと、今日はいい仕事をしたってことなんですよ、フフフ。

05/03/10(Thu)

うちではここ数年来ご飯を炊くのに鍋を使っているのですが、それ以前は電気炊飯器を使っており、押入れの片隅にいまだ捨てられぬそれが放置されていました。業者に引き取ってもらうのも有料(300円)だし、それなりに思い入れもあるので、何となく捨てるに忍びなかったんです。が、知人の電気炊飯器が壊れたと聞き、貰ってもらうことに成功しました。電気炊飯器としても、押入れの隅で埃をかぶっているよりは、現役で活躍できた方がいいでしょう。

実家の母には、電気炊飯器がないと不便だろうと言われますが、全然そんなことはありません。予め米を研いで笊にあけておけば、点火してから食べられるようになるまで15分弱。使っているのはただの鍋なので、他の料理にも使えてスペースも節約できますし。それに15分といったって、鍋をじっと見つめていなきゃいけないわけじゃなし、他の事をしていたらそれくらいの時間はすぐに過ぎます。それに、電気炊飯器って結構電気を使うんですよ。

そんなこんなで、新天地に旅立っていった電気炊飯器。ただひとつの心配は、貰った人がキチッと使ってくれるかどうか。ヤツは料理がほとんど出来ないんだよなあ。まあ、たまに活躍してくれればそれでよし。

05/03/09(Wed)

田舎の親戚が一夜干しの詰め合わせを送ってくれました。ありがたいことです。ところで、上京してきて10年を越えた今もどうしても馴染めずに今に至っているのが、ウドンの汁とこの干物。(ウドンの汁は、東京vs大阪の例のアレです。)東京で干物というと、大概腹開きで頭まで真っ二つになってます。でも、私の育った土地では頭は残して背開きというのが一般的。無論、味は変わりはしないのですが、いまだに東京の干物には一抹の違和感を感じてしまいます。

というわけで干物、今回はカマスを食したのですが、食べ方は以下の通り。まず網で両面をコンガリ焼きます。皮目の方はキツネ色の焦げが所々つくくらい、身の方は乾いて焦げ目がつき始めたくらいが目安かな。中骨のついていない側の身はそのまま皮ごとバリバリと食べ、反対側の身は中骨を外して、これまた皮ごとバリバリと食べます。次に、中骨の火に当たった皮には、開く時に残った身が紙の様に薄く付いてますので、これを慎重に骨から剥がして、食します。また、尾びれ・胸びれもカリカリになっていて美味しいので、このタイミングで頂きます。

次に、頭を背骨から外してまな板にのせ、包丁で縦真っ二つに。残った中骨・頭を網にのせて弱火でじっくりとカリカリになるまで焼き、骨煎餅の要領でバリバリと頂きます。そうすると、干物を食べた後には何一つ残らず、干されたカマスさんも成仏していただけるわけです、南無〜。

05/03/08(Tue)

銀行の順番待ちがあまりに長くて持て余していたので、そこに置いてあったDanchuを柄にもなく読んでました。創刊時は毎月買ってたんですが、最近はすっかりご無沙汰。懐かしいね〜と思いながら読んでいくと、焼き魚にはレモンをジュッとかけて食べるのがイイ、というような趣旨のエッセイに行き会いました。そこで色々考えた。

確かに、外で焼き魚を頼むと必ずレモンが一片ついてきて、それを絞って食べるということになってますが、焼き魚にレモンってあいますかね。私には、レモンの芳香が強すぎて、魚の風味が抑えられてしまうように思えるんです。特に風味の微妙な白身の魚。逆に、やや古くなって魚臭さが出てしまっているようなものだったら、レモンをかけて食べた方がいいと感じます。

まあそれは、個人の好みなんですけど、ただ、レモンをかけるのは一口食べて味を確認してからでもいいんじゃないかなと。せっかくかけるorかけないの自由が与えられているのだから、かけないとこういう味が、かけるとこういう風に変化するというように、色々考えながら食べた方が楽しいと思います。実家の父は漬物と見ると何でも醤油をドバドバかける人なんですが、あれは料理を味わうという点では、ちょっと損をしていると思いますね。

05/03/07(Mon)

昨日あわせ調味料を作りすぎたので、今日もモツ玉丼。連続して同じ料理を作ると更に深い考察が出来ますし、全く飽きてもいないので無問題。ただ、完全に同じだとつまらないので、今日は予め干しプルーンを細かく切って紹興酒に浸しておきました。これで甘味と香りをプラスしてみようという算段。

で、夕刻買い物に行ったときに見つけたのが、半玉100円のカボチャ。いつもはクコの実や干し葡萄を入れて甘く煮るんですが、例の紹興酒プルーンを使えばどうなるべと思い、あっさり計画変更、プルーンはこちらにトレード。料理自体はいつもと同じで、一口大に切ったカボチャを砂糖大目塩少々・出汁無醤油無で軟らかくなるまで煮るだけなんですが、今回はそこに紹興酒プルーンを入れます。

意外、かなり美味い。香りの点で、紹興酒とカボチャのマッチングがナカナカ。紹興酒&クコの実・干し葡萄でも、いい線いける予感がします。勿論紹興酒はかなり癖が強いので、入れすぎると台無しですが、今後の研究の叩き台が出来たような…。色々試してみよう。

05/03/06(Sun)

本日のスーパーで私の目にとまったのは、玉葱見切り品4個入り55円。一部が腐ってドロドロになり始めたものでしたらパスなんですが、これはちょっと違う。成長過程で傷が入り、そのために見かけは悪くなってますが、その後の成長でカサブタの様に傷が塞がれているので、問題無し。ただ見かけが悪いだけで安くなるなんて、なんてラッキー。おまけに玉も結構大きい。当然買います。

やっぱり最初は玉葱の美味しさをストレートに味わいたいよねということで、玉葱と白モツ丼。数日前に買ってきて下茹でし、味醂醤油に漬け込んである白モツ、これを丼用に切り直します。玉葱は切り方によって全然味わいが違ってくるのですが、今回は食べる時に存在感があるようにと大き目の乱切り。

紹興酒・砂糖・醤油あたりであわせ調味料を作っておき、フライパン最強火で白モツ投入。焦げ色がついたらいったん取り出して玉葱を入れ、七分通り火が通ったところで調味料。さっと混ぜ合わせたら、丼に盛ったご飯にドバッとかけます。最後に極薄にスライスして水に晒しておいた玉葱を上にのせ、完成。生玉葱と火を通した玉葱両方が味わえるという、贅沢の一品。一食で半玉も使ってしまいました。約7円だけど…。玉葱ウマ〜。

作り過ぎたあわせ調味料でもう一回作れるなと負け犬の遠吠え、フフフ。

05/03/05(Sat)

自慢じゃないですが、私結構モテルんです。ただし、老人と子供限定(泣)。先日のひな祭りの日に会社に行くと、同僚が“うちの母親がミソジ君に持ってけって”と言ったと、手作りチラシ寿司をくれました。“うちの母親”は約80歳。老人会の忘年会でマツケンサンババックダンサーズの一人になったという猛者です。実際会ったのはほんの数えるほどなのに、何かあるたびに、色々くれるんですよね。

自分の弁当を食べ終えた後に、早速いただきました。私、その気になれば3〜4人分の食事は平気で食べるので、問題ありません。かなり甘くてこってり目の味付け、やわやわになるまで煮込んだ具材、いかにも年配の方の味付けですが、さすがに長年作りこんだ安定感があります。そしてその後が、真のお楽しみタ〜イム。同僚の家に電話をして、直接お礼を言います。同僚曰く、その夜のテンションが上がりすぎて危険になるのでやめて欲しいそうですが、こちらの知ったことじゃありません。感謝と美味しかった旨をキッチリ伝える、これ大事。料理を作る人って、他人が美味しいといって食べてくれることが何より嬉しいものなんです。

この余勢を駆って、妙齢の女性にもモテモテになりたいよねと言うと、恋人がモテモテってどういう状態かと訊くので、皮のソファーに深々と座り込み、周囲に女性がはべっている状態と躊躇なく答えると、だからモテないんだよと冷たく切払われました。モテモテへの道は遠い。

05/03/04(Fri)

東京は昨日の天気予報どおり、雪。東北の方に言うと怒られるかもしれませんが、東京基準だと大雪です。朝起きて窓を開けるとそとは一面の白。雪も豪勢に降り注いでいます。しかし私にとって、気になるのは当然花より団子・雪より干し肉。

前にも書いたとおり最近すごく天気予報に敏感になってます。朝夕刊のチェックは勿論、職場でもYAHOO天気予報を数時間おきにチェック。職場は自宅からすぐのところにあるので、万が一の時は全てを投げ打って一時帰宅する覚悟。どうせ往復したって10分かかりません。

当然今日の雪のことは、昨日の昼からチェック済み。東京では未明から雪ということだったんですが、案外早く、昨日の夜8時頃から冷たい雨が降り始めました。窓の外の多いが良いレーダーになってくれていて、雨が降り始めると音ですぐ分かります。

ただ、そうでなくても朝な夕なに状況の確認は欠かしません。カビは生えていないか、烏・ネズミにつつかれていないかをチェックし、乾きが一定になるようにひっくり返したりもします。この作業全然大変ではなく、かえって楽しい。乾いていく様を逐一観察しているのは、実に面白いものです。

05/03/03(Thu)

仕事帰りにスーパーに寄ると、珍しくマグロの頭がでてました。半割りですが1kg〜1.5kgはありそうな代物で、500円のところが閉店前価格で250円に。ミソジさん激しく動揺。買いたい、が、今日はこれを処理するだけの気力と体力が無い。でも、叩いて小分けにして冷凍しておけば、いつでも中落ち丼が食べられる。う〜ん、どうしよう。

しばらく悩んだ末、今回は見送ることに。ムリそうだと感じたことを強行すると、どこかにムリが出て体に良くないので、やめときます。でもな〜、あの目玉に塩をして焼いたら美味かっただろうなあ。翌朝になってもちょっと未練が残る買い物でした。

05/03/02(Wed)

2/4に仕込んだ干し肉がそろそろ熟成3週間。予定通り干しの作業に入るべということになりました。寸胴に水を張り、熟成させた肉を放り込んで半日ほど放置。端をちょっと切って味見してみていい感じに塩が抜けたら次の段階に進みます。が、実はここが一番危ない。

3週間塩に漬けて熟成させた豚肉って、そりゃあもうメチャメチャ美味いんですよ。薄くスライスして、パンにはさんだりすると、もう最高。今回は1.5kgのバラ肉を4ピースに分けて仕込んだんですが、1ピースは干すのをやめてこのまま食べてしまった方がいいんじゃないか、と悪魔が囁くというか拡声器でアピールしているというか。が、そんなことをしたら一週間たたずに一本無くなってしまうのが目に見えているので、グッと我慢。

水から引き上げた肉は、ウォッカ(貰い物・消毒専用)で消毒した手を使って、綺麗な布巾で水気をよく拭き取り、窓の外の魚干し網へ。網は風通しが良く、直射日光があまり当たらない場所を選んで設置します。そして干すこと1ヵ月程度。トラブルが無ければ、上等の干し肉ができる…はず。

トラブルの一番の元は、雨。雨が当たったまま放置すると、カビが発生しますので、毎日天気予報のチェックは欠かさずに。雨が降りそうな日は、予めとりこんでおきます。あとは、カラスとネズミ。網を張ってあるので多分大丈夫ですが決して油断は出来ません。わずかでも目をつけられた気配を感じたら、素早く対処します。まあ、対処とはいっても、もう少し条件が悪いけれど、これらの被害に遭いにくい場所に避難させるくらいしか無いんですが。そして最後に気温。気温が上がりすぎると、カビます。通常の3月の気温であれば大丈夫なんですが、あまり急激に暖かくなると困ります。春は早く来てほしいものの3月一杯は寒いほうがいい、人間って身勝手です。

05/03/01(Tue)

ここ一年くらい、買い物をしていて自分の金銭感覚が以前とあまりに違ってしまっているのを、可笑しく感じることがあります。以前は、食事の材料を買い込んだ後、惣菜コーナーで80円のコロッケを買って、齧りながら帰るとか、150円の鶏から揚げを買って一品プラスするとか、そういうことをたまにやってたんですが、今はそんな贅沢なこととてもできん、と思ってしまうんです。

白菜だったら半玉100円以下、ホウレンソウだったら一束80円とかで買えて、それがタッパー一杯の惣菜になってしまうことを考えると、三口で食べられてしまう80円のコロッケ、一食で完食してしまう150円の唐揚の何と割高なことか。マグロのアラなんて、1kg290円で買って、一週間はもちますし。たかだか一個80円のコロッケがものすごい高級食材に見えるのです。

あまり使わない意味で、“金銭感覚が麻痺した”のかもしれません。

<<前<<   >>次>>

copyright by ミソジ since 2004/04/28
本サイトの無断利用は禁止デス。