2024年10月

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24/10/17(Thu)

先日歯を磨きながらテレビを見ていたら、NHKの今日の料理で芋けんぴを作っていました。私もよく作るので見ていると、私が作りたかった砂糖が結晶化しているバージョンを作っているじゃないですか。驚いて歯磨きをいったん中止しマジで視聴。私が作る芋けんぴはどちらかというと大学芋といった方が良い状態で、カラメル化して飴っぽくなった砂糖が芋に絡んでいるパターンです。コレはコレで美味しいんですが、市販の芋けんぴの様に結晶化した砂糖が芋に絡んだタイプも作ってみたいと思っていたのです。

ただコレが結構難しい。何度も挑戦してきたんですがことごとく失敗しています。一番多いのは、砂糖を煮詰めて芋を投入し加熱を続けて砂糖の結晶化を促していると砂糖の粘度がどんどん上がり、それに芋が耐えられなくなって混ぜるたびに崩れるというパターンです。スティック状の芋に砂糖が絡んで結晶化する前に砂糖味のマッシュポテトが出来てしまうのですよね。それに対して今回の映像では、フライパンを時々火からおろして温度を低めに維持している様子。正直その発想は無かったので早速やってみました。

結果:無残。テレビの様にはいきませんでした。やっぱり煮崩れます。番組では厚く剥いた皮の部分だけを使っていたので一層煮崩れにくいんでしょうが、うちでは他に用途もないので芋全部を使ったのが悪い方に働いたのかも。あとは、揚げ方。もっとカリカリになるまで水分をじっくり飛ばしてから蜜を絡めないと駄目かも。まぁこうやって試行錯誤するのも料理の楽しみの一つ。諦めるのが早いか、コツをつかむのが早いか。まぁ駄目でもカラメルバージョンの成功例があるので特に問題は無いですけども。

24/10/16(Wed)

今日は知り合いから鹿肉1kgブロック×2を貰いました。ありがたいですが、うちは父親が鹿肉嫌いで驚くほどテンションが上がっていないのを見ると笑えます。猪肉を貰った時のテンションとの落差が激し過ぎて…。私はそんなに忌避感は無いのですが、気持ちは分かります。鹿肉は脂が少なく今回の様にほぼ100%赤身というケースも珍しくありません。そうすると加熱がちょっと過ぎただけですぐにパサパサになって美味しくなくなります。とはいえ鹿肉はジビエなので生焼け厳禁。素人にピンポイントで焼き具合のベストタイミングを計るなんて出来る筈もなく、どうしても焼き過ぎにマージンをとらざるをえないので、ある程度パサパサになるのは不可避なわけで、その辺が嫌いなポイントになってしまっているのだと想像します。

というわけで対策は簡単。脂を外から引っ張ってくればいいわけで、フライにすればすべて解決します。適当な厚さにスライスしてから塩とおろしにんにくをすり込んで半日放置した後、衣をつけて揚げます。今回は赤身の表面に筋膜がついており、加熱すると絶対固くなるなと思ったのですが、取り除くのも大変なのでそのままにしました。多少切れ込みは入れて食べやすくする努力はしましたが、基本は気合で噛み切る方向でいきます。味付けは少しでもパサパサ感を緩和するためにタルタルソースで。ストックの玉葱を刻んで水に晒し、刻んだパセリ・茹で卵と一緒にマヨネーズで和えます。付け合わせはキャベツが一番ですが、まだないので次善の策としてシシトウの素揚げで。感想:美味い。肉の傾向としては赤身の牛肉に近いかも?ただ、牛肉独特の牛臭さは勿論ないので、同じフライにした場合は牛よりも食べやすいと思いました。絶対的に脂分に欠けるので、調理方法は選びますが、ポテンシャルはあるんじゃないでしょうか。私は好きですけどね、鹿肉。今回は1kgブロックを解凍して半分使ったので、残りは南蛮漬け辺りでいってみようと思っています。南蛮漬け&タルタルソースの宮崎スタイルにすれば結構いい線行くんじゃないかな。

24/10/15(Tue)

キャベツの苗を植えてから10日ほど経ちましたが、今年は例年にも増して虫害が酷い印象です。基本は自家消費なので多少の虫食いは無問題なのですが、大問題は成長点を食うタイプの芋虫。成長点はその株の中でも一番柔らかい部分なので、狙われるのは理解できますが、ココを食われると以降の成長が完全に止まってしまいます。仮に食われても脇芽が出てきてリカバーできる場合もありますけど、そのまま立て直せずに枯れてしまう事も多く、マジで害悪。

世の中的には無農薬栽培が持て囃されていますが、無農薬でこんなのどうやって防いでいるのかマジで疑問です。成長点は数ミリのサイズしかないので、芋虫がその気になったら多分ほんの数分で食い尽くされてしまいます。更にたちの悪い事にこいつ等、食い終わった後に糸を出してその場に簡易の巣を作り、脇芽が出てくるのを待っていやがります。見つけ次第駆除するのですが、狭い場所に入り込んでいるため摘まみだそうとして周囲の脇芽を折ってしまうという事故も多発するのがムカつく。結局のところ株が小さい内は用法用量の範囲内で積極的に農薬殺虫剤を使うのが一番だと思います。ホント、成長点を食うのだけは勘弁してほしいですね。

24/10/14(Mon)

今日は知り合いからガン汁の素を貰いました。ガン汁というのは生きたカニをミキサーにかけて粉砕してから漉したものを沸かして汁に炊く料理。私は人生初経験ですが、父親によるとこの辺りでも昔は川ガニを捕まえてガン汁にしていた事があるそうです。今回貰ったものは粉砕後に漉すところまで済ませてあるので、後は適当な具を加えて塩で味を調えればOK。

というわけでやってみました。貰った時はうっすら茶色がかった泥水といった風情ですが、火が通ると固形分が凝固し、澄んだ汁とフワフワの茶色い塊に分離してきます。今回はストックのナスを薄く切って加え、塩としょうゆで味を調えてから最後に葱を散らして完成。感想:イマイチ。父親は久しぶだと言って美味しそうに飲んでましたけど、個人的にはカニ風味が強過ぎて厳しい。一般的なカニは大好きなんですが、コレは…。仮に目の前に生のカニがあったとして、それを粉々に粉砕して漉して沸かすという膨大な手間暇をかけて出てくるアウトプットがコレかと思うと、私なら作りません。父親曰く、フンドシも取り除かずに粉砕するそうで、個人的にはそれがこの強過ぎるカニ風味の原因なんじゃないかと思います。私が作るのなら少なくともフンドシ周りのエラ部分は取り除きますね。まぁ、そもそもカニがあってもガン汁は作りませんけども。

24/10/13(Sun)

週に二回ほどパスタを食べるのですが、最近そこにベーコンを入れるようになりました。パスタにベーコンとか当り前じゃないかと思うかもしれませんが、さにあらず。うちの場合、ベーコンを使う頻度は高くありません。ヘタをするとこの週二のパスタが全てというケースもあり、そうすると割高の小分けパックを買ってきても賞味期限までに使い切れないという事が頻発。それなら無くても良いんじゃね?となって今までは使ってませんでした。ですが、やっぱり少しベーコンを入れると味が全然違うのですよね。

というわけで、冷凍常備する事にしました。買ってきたベーコンをパックから出し、5枚とかずらして重なっている状態のまま剥がさずにジップロックに入れ直して冷凍します。使う際は凍ったままの状態で端から使う分だけカットし、解凍せずに調理すればOK。少量ずつ無駄なく使えるので非常に便利。100g入りのパックを10回とかに分けて使えるのが気に入ってます。ところで、ベーコンと言えば最近旧twitterで生活保護受給者の人が、ベーコン4枚&卵をのせたトーストを困窮者の食事としてアップして叩かれてました。ベーコン4枚1度に食べるのは全然困窮者じゃないだろうと。私もそう思います。ベーコン4枚を一度に食べようとしたら脳のリミッターが働き、指先が震えて作業できなくなるんじゃないでしょうか。私みたいなドケチにとってはベーコン4枚一気食いなんて、とんでもない所業です。

24/10/12(Sat)

冬野菜のキャベツ・白菜などが出来るまでの繋ぎエースとして大活躍中の空心菜。ニンニクで風味をつけて胡麻油で炒めとけば間違いない重宝野菜ですが、いざ自作してみて課題も見えてきました。それは固いという事。外食で食べるものに比べると明らかに筋っぽくて固いのです。対策としてツルの先端の方だけ収穫して使うとか、炒める時間を長めにとるなどの工夫はしているのですが、それでも根本的な解決にはなっていません。

思うに原因は日光の当たり過ぎでしょう。今年は特に雨が少なく日照時間が長かったせいもあり、発育が良すぎる代わりに全体的に固くなってしまったんだと思います。解決策は日よけを作る、コレ一択です。ただ、面倒臭いんですよね。空心菜は横に広がる性質があるので、日よけをしようとすると結構な面積を覆わないといけません。そうすると収穫の邪魔にもなるし、また風が強い日は吹き飛ばされないよう一旦撤収するとかの作業も発生します。覆いをつけるか、固いのに妥協するか…、面倒臭い私としては後者に落ち着きそうな気もします。

24/10/11(Fri)

ことしもあと3カ月切りまして、毎年今の時期になると考えるのが、たまには大胆に無駄遣いとかしたらどうだろう?という事です。私は基本的にドケチ&物欲が薄いので、日々必要な食材や消耗品などを除くとほぼ買い物をする事がありません。必要な物が出来ても、まず自分で作れないか?というステップを挟むので、必要な物なのに買わないという事すら出て来てしまいます。例えばトランクスなんて昔母親が買い貯めた布で自作してしまうので、ここ15年位買った記憶がないレベル。そんな私ですが、男性平均寿命80年の折り返しを過ぎてしまい、銭を持ったままあの世にはいけないわけで、たまにはドカンとお金を使うのも良いんじゃないか?とか思うのです。

というわけでイメトレとして、今すぐ10万円を消費すべし(ただし、貯蓄・投資は無し)というのを考えます。ココで100万とか1,000万じゃないのがいかにも小市民ですが、そこは置いといて。でもコレが吃驚するくらい思いつきません。服には興味が無くなりましたんで、暑さ寒さを凌げて清潔ならOK:新たに買う必要なし。外食:興味なし。ちょっといい食材:いつも食べている物に特に不満が無いので別に要らない。パチンコなどギャンブル系:論外。本:悪くないけど10万使うのは難しい。旅行:帰ってきた後に伸びた庭や畑の雑草を考えると行きたくない。と、色々理由はつきますが、10万使うのは難しいなーという結論になってしまいます。5年に1度ほどのペースでパソコンを買い替えるのがせいぜいかも。世の中には色々な節約術が溢れてますが、結局のところ節約した状態を自然状態にしてしまうのが最強なんじゃないかと思います。

24/10/10(Thu)

畑の夏野菜はシシトウと空心菜を除いてほぼ打ち止め。ナスは1日1〜2個だから戦力として当てに出来なくなりました。シシトウはたまに激辛の個体が出るのが不可避なので、今までは優先順位が最下位でしたが、今後は使うしかありません。少量の油で素焼きをして、葱・鰹節をかけつつ醤油というのがうちの定番なのですが、今後登板機会が増えると思います。植え付けた大根やキャベツがとれるようになるにはまだ2カ月近くかかるので、それまでは↑に加えて追熟中のカボチャで凌ぐ羽目になりそうです。

もちろん行きつけのスーパーに行けば一通りの野菜は手に入るのですが、畑を持っているのに野菜を買うというのは何だか負けた気がするので、なるべく自給自足で行きたいというのが本音。ドケチとしては食費を抑えたいという動機もありますが、それはどちらかというと副次的なものです。理想を言えば、干し野菜や塩蔵をフル活用して通年で自家製野菜を使って過ごしたいのですが、なかなかそうもいきません。早くキャベツ・大根・白菜の主力がとれるようにならないかと心待ちの毎日です。

24/10/09(Wed)

田舎に住んでいると付き合いで色々なものを揚げたり貰ったりすることが多いです。私は基本的に貰えるものは何でもウェルカムのスタンスですが、人間だもの、貰って内心嬉しいものとそうでもないものがあるのは当然だと言えます。貰って嬉しいものは生鮮食料品全般。魚・肉・果物・野菜などは基本的に何でも大歓迎。魚は貰ってもおろすのが面倒などという声をよく聞きますが、私は料理は全く苦にならない質なので、そういう面倒臭さは感じません。ただし、例外が一つ。近所で野菜を融通しあう場合、大体皆作る野菜は一緒なのでそれを考慮してあげたり貰ったりします。が、特定の人はそれを全く考慮しない場合がありまして、畑に大根が大量にある時期に大根を貰ったりしても、全然嬉しくないどころか有難迷惑まであります。旬の時期のメジャー野菜、キュウリ・大根・白菜・キャベツなどは特に注意が必要で、私がどうしてもこれらを他人にあげて処理したい場合、一夜漬けにするなど加工をかますようにしています。

逆に貰って嬉しくないのは加工食品全般。ジュース・お菓子類は使われている砂糖の多さを想像し、糖尿病を招く遅効性の毒…とまでは言いませんが、あんまり歓迎はしません。ドケチの性分から捨てられないので結局食べるのですが、毎日少しずつ体に負担がかからないよう細心の注意を払います。漬物などの加工食品もあんまり嬉しくありません。自家製のものは大歓迎なのですが、市販品は駄目。特に漬物系は手作り品に慣れた味覚には全体的に甘過ぎ・うま味調味料使い過ぎで辟易します。自宅で塩とミョウバンだけで付けたナスと市販のナス浅漬けを食べ比べると、とても同じナスだとは思えないレベルで後者は人工的な味がするのです。自家製を知らなければ問題ないのでしょうが、私は知ってしまったので身体が受け付けません。とはいえ、突っ返すわけにもいかないので、冷蔵庫に入れておくといつの間にか父親が食べていますし、その父親すら食べない場合はいつの間にか賞味期限が来て廃棄というルートを辿ります。SDGsには反してますが、仕方が無いですね。

24/10/08(Tue)

現在昼食はパスタ・蕎麦・うどんのローテーションで時々炒飯という体制をとっているのですが、今回はパスタについて。パスタの味付けはアーリオオーリオ・ジュノベーゼ・喫茶店風ナポリタンの三択が基本です。この中で順位をつけるとしたら最下位は文句なくジュノベーゼになってしまいます。でも、一番手がかかっているのがジュノベーゼソースというジレンマ。ジュノベーゼソースはうちの庭で種から育てたバジルを胡桃と一緒に粉砕してソースにし、ジップロックに入れて冷凍保存してあるものです。作るのにそれなりの手間がかかり、ジュノベーゼパスタも不味くは無いのですが、どう考えても他二品の方が私の好みに合っているのです。

ジュノベーゼソースも他に用途があるのならわざわざ手間暇かけて作る価値がありますが、現状用途はパスタのみ。更に言えば、バジルも生で刻んでパスタに乗せるという用途がありますが、コレも正直パセリの方が好みだったりします。おまけにバジルはパセリに比べると虫害が酷く、殺虫剤無しでまともに育てるのはほぼ不可能。でも、自家消費用では極力殺虫剤には頼りたくないのですよね。一方パセリはアゲハ系の幼虫が出ますが、色味的に発見が容易なので無殺虫剤はそんなに難しくありません。ということで、来年以降バジルを作るかはかなり微妙。私の中では作らない方に傾き始めています。

24/10/07(Mon)

うちでは紙などの燃えるゴミが出ると再利用に出せるチラシなどを除いて裏庭のペール缶で燃やし、灰は畑に撒いています。これと生ゴミ→コンポストを合わせると可燃ゴミの量が激減。うちでは可燃ごみを収集に出すのは2カ月に1度ペースとなり、有料ごみ袋をなるべく買いたくない私には嬉しいドケチ戦術となっています。そんなゴミ焼きですが、それなりにコツがあります。

一番大事なのは鉄筋の棒で時々上下をひっくり返す事。放っておくとそこの方のゴミに火が回らず生焼けになってしまうので、ひっくり返して燃え残りの部分に空気を送り込んでやる事が肝心です。完全に消えたら周囲1mに可燃物が無く、万が一雨が降っても大丈夫な場所に一晩放置し、念には念を入れて消火を確認。その後農作業用のふるいにかけて燃え残りを取り出します。灰は専用の袋(元・肥料袋)に貯めていき適宜再利用。ふるいに残ったものは、今後も燃える可能性が低いもの(蒸着パックのアルミなど)を手作業で取り除いた後、ペール缶に戻して今後また燃やします。こんな感じで可燃ゴミは激減。都心だと庭でゴミ焼きなんて一発アウトですが、この辺はド田舎なので業務用の農業資材を大規模に焼くなど大げさな事をしなければスルーしてもらえます。田舎万歳。

24/10/06(Sun)

行きつけのスーパーに行ったら、珍しく手羽先のパックに半額シールが貼られていたので、基本的に衝動買いはしない私が珍しく計画外のゲット。このスーパー、私がいく時間帯にはあんまり半額シールが出現しないんですけど、この日は例外でした。とりあえず衝動的に買ってはみたものの、どうすっかなーと脳内シミュレート。手羽というと大まかに言って揚げるか煮物にするかの二択ですが、今回は何となく煮物にしてみました。具に出来そうな在庫は大根ぐらいしか思いつかなかったので、ついでに蒟蒻もゲット。彩に人参を迷いましたが、あんまり安くなかったので今回は見送り。

今回の手羽先は賞味期限が当日までだったのでとっとと料理してしまいます。保温調理鍋に手羽とひたひたの水、塩適量に自作の乾燥生姜を加えて点火。沸騰したら弱火に落として5分→保温30分で下茹で完了です。アクはとってもとらなくても味はたいして変わらないため、面倒臭いのでとりません。今回は手羽先が8本入っていましたが、全部煮ると食べ切る前に傷んでしまいそうだったので、茹で汁ごと半分に分けて片方は冷凍。もう片方に皮を剥いて下茹でした大根・茶碗のふちで乱切りにして下茹でした蒟蒻を加え、味噌で味を調えつつ5分煮てから保温30分で完成。感想:安定の美味さ。当初は醤油ベースにする案もあったのですが、今回は何となくうちでは登場頻度の低い味噌ベースにしてみました。鷹の爪を加えて少し辛くしても良かったかも…と思いましたが、まぁそれは次の機会にという事で。

24/10/05(Sat)

大根・白菜・キャベツなど主力冬野菜の植え付けが終わり、夏野菜は消化試合に入っています。現在辛うじて採れるのがナス・ピーマン・シシトウ・オクラの4種。ナスは涼しくなってヨトウムシが活性化してしまい、すぐに穴だらけになってしまうので、少し早めに収穫しています。が、この4つの中でナスは断トツに汎用性が高いので、消費は簡単。オクラは茹でて小口切りにして練って醤油の1択ですが、生産量が少ないので十分使い切れます。シシトウは一番の問題で、私は美味しいと思うのですがたまに極端に辛い個体があり、それを嫌って父親がほぼ箸をつけないので常に余り気味。あまりにも野菜室を圧迫するので、泣く泣く捨てているのが現状です。辛いとはいえカレーの激辛よりちょっと酷い位だから、そんなもんだと思えば食べられなくもない気がするのですが、どうも駄目っぽい。

ピーマンは先日最後の苗を引っこ抜いて処分したので、現在は完全に在庫処分の段階に入っています。今日はピーマンを大量に使う定番料理キンピラを作りました。ピーマンはヘタを落とした後、半分に割ってからの厚めの千切り。ワタは大して邪魔にならないので手間を省く為にとりません。コレを多目の胡麻油で炒めつつ鰹節や胡麻でフレーバーをプラスし、味醂・醤油・砂糖・塩で甘辛く味をつけて完成。感想:主力にはならない小鉢料理。濃い目に味をつけているのでそこそこ日持ちはしますし、あると食卓のバリエーションが増えるので便利な一品です。ケチャップメインの味付けにすればお子様向けになりますが、うちはもっぱら味醂醤油ベースですね。

24/10/04(Fri)

大して甘さののっていない極小サツマイモの有効利用で色々やってきたのですが、結局のところ砂糖で強制的に甘さを足してしまうのが一番安定するという結論に達しました。そこで今回は大学芋Ver.2。前回の教訓を活かしていくつか修正を施しつつ完成に近付けていこうと思います。修正1. 切り方の変更。前回の銀杏切りから拍子切りに変えました。大量の油で揚げる場合はどっちでも大して変わりませんが、少量の油で炒める場合に銀杏切りでは火が通りにくいと実感しました。銀杏切りは薄い板のような形になるのですが、フライパンでこれに火を通そうとする場合、煽るならともかくフライ返しで混ぜただけでは板が水平にスライドするだけでひっくり返らない場合が多々あります。この点四角柱の拍子切りなら高確率で転がって接地面が変わるので、全体的に均一に火が通りやすくなります。

2. 火が通ったサツマイモは一旦フライパンから出す。前回は面倒臭くなってそのまま日本酒と砂糖を入れサツマイモに絡めましたが、そうすると日本酒がサツマイモにしみ込んでカリッと感が削がれます。ですんで一旦サツマイモをフライパンから出し、砂糖と日本酒を火にかけカラメル化してからサツマイモを戻します。こうする事でキレイな砂糖コーティングが出来てより市販品に近付けるという寸法。ただし課題も出来ました。プリンを作る時もそうですが、砂糖のカラメル化って本当に難しい。やってることは単純ですが、何せある一瞬でカラメル化が完了してしまうので、狙った粘度・焦げ具合・量でカラメルを作るのはプロの名人芸並みの難易度です。今回は全体的にカラメルの量が足りない感じになってしまいました。まぁでもココは素人が完璧に作るのは不可能だと割り切っているので、今後もある程度は妥協しつつよりベターを狙っていきたい所存です。

24/10/03(Thu)

今日は近所のおっちゃんから20cmクラスのカツオを貰いました。ありがたいですが、20cmサイズのカツオなんて正直小魚も一緒。頭と中骨を外してフィレにすると、サクの状態で刺身が3切れとれれば上等。正直コスパは最悪ですが、高知県の方ではコレをシンコと呼び珍重するそうで、漁港の直売所では行列が出来るレベルだとか。私の舌には普通のカツオと味は変わらないんじゃね?としか思えないので、イメージ戦略ってのは大事だよねと思います。ちなみに江戸前だとシンコはコノシロの幼魚を指します。江戸前シンコのコスパの悪さは高知シンコ以上で、片身3〜5枚をくっつけてやっと寿司1貫とか馬鹿じゃねーのと思いますが、それが江戸っ子の心意気というヤツなのでしょう、理解不能です。

今回のカツオに限りませんが、サクを取り出して残りのアラは全廃棄だと作業は極短時間で済みます。が、私はなるべく無駄を出したくないドケチなので、それが出来ません。魚体がもう少し大きければ、中落ちや後頭部はネギトロにし、骨が複雑に入り込んでいて身を取り出すのが難しいカマなどは照り焼きにまどバリエーションを持たせるのですが、今回は魚体が小さいので全部まとめて蒸しました。それを常温に戻した後、ほぐして丁寧に骨を取り除き、味醂醤油で炒りつけてフリカケに加工。コレをご飯に混ぜ込んでノリで巻いて食べるのが大好きなのです。が、相応の手間暇はかかります。計った事はありませんが、多分単純に策を取り出すのに比べ3倍くらいの時間がかかるんじゃないかな。仮に家の前が海で毎日魚が釣れるなら扱いも雑になりますが、現状魚は入手頻度が低いので、どうしても扱いが丁寧になりがちです。徹底的に食べ尽くすのがマイルール。

24/10/02(Wed)

先日の干し芋、天候に恵まれたので1日で良い感じまで乾燥しました。コイツを両面4分ずつ焼き魚用のホイルを敷いたフライパンで焼いて試食。感想:食えなくはない。点数にするとしたら30点、もし仮にコレが市販品だったらリピートは無いレベルです。課題1. 皮は剥いた方が良い。市販品は殆ど皮を剥いてありますがその理由が理解出来ました。干し芋にする場合皮は食感面で邪魔にしかなってません。ただ今回は極小芋を使ったため、皮を剥くとただでさえ少ない可食部がさらに減ってしまうという合理的な理由があったので仕方がない面はあります。ですが、レギュラーサイズの芋で作る場合は絶対に皮は剥くべきです。

課題2. 厚さの管理が想像以上にポイント。厚さに関しては正直甘く見ていましたが、結果論としてめっちゃ重要です。薄過ぎると焼いている最中に水分が飛び過ぎてパサパサになりますし、厚過ぎてもしっとり中身とカリッと表面という理想的なバランスが保てなくなります。1mmで全然違うので、(やる気は無いですが)市販品クラスのものを狙うのなら既定の厚みでスライスできるような治具が必須だと思います。課題3. そもそも芋が不味い。今回は追熟に適さない極小芋を使いましたが、これらは元々甘味がのっていないので、干し芋に加工しても甘さが出ません。追熟できない芋の有効活用の為に作ったので仕方がない面もありますが、後で砂糖を足さず芋の甘味で勝負するレシピにはそもそも未追熟の芋は使ってはいけないという結論に達しました。ということで、干し芋は今追熟中の個体で年末にでも再挑戦し、極小芋は大学芋など砂糖を足すレシピで粛々と消費していこうと思います。

24/10/01(Tue)

かなりの量のミニサツマイモを前にどーすんだコレと頭を悩ませていたら思いつきました。困った時こそ基本に変えるべき、コレ真理です。少しジャンルは違いますが、大量の果物を処理する際の基本は干すか砂糖で煮るかの二択です。サツマイモも一緒じゃねーかと気がつきました。今回使うのは干す方。大量に出来る自家製サツマイモの処理に頭を悩ませてきましたが、何故か干したことはありませんでした。コレは盲点です。

とりあえずサツマイモは蒸します。最近では蒸す作業はレンチンで代用することが殆どですが、私は特に下処理系で電子レンジはなるべく使いたくない原理主義者なので、昔ながらの蒸し器を使います。長年お蔵入りしていた直径30cmクラスの一般家庭には大きすぎる蒸し器がうちでは結構活躍しています。この蒸し器で筋っぽくて美味しくない両端を切り落としたミニサツマイモを竹串が通るまで15分ほどかけて蒸します。

いい感じになったら放置して室温まで冷却。熱々のままだと精密な作業が出来ないですし、崩れやすいのでこの作業は必須。あとは繊維に沿った方向で5mm厚に切り揃え、表面が乾くまで天日に当てて完成です。以前テレビで干し芋を作る現場を放送していたのを見たのですが、芋に火を通すのに薪で炊いた巨大な鍋で8時間とか煮てました。そんなに煮たら煮崩れてペーストになるだろうと思いましたが、煮崩れにくい品種だったのかもしれません。今回使ったシルクスイートでそんな事をしたら跡形もなくなるので加熱時間はせいぜい15分です。市販の干し芋はそれ用に品種改良されたものを使うそうですが、そんな芋は育てていないので、うちのは一般的なシルクスイート。上手くできたら近所に配って更に消費を加速できるんですが、どうなるでしょうか。

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