コレ、イラネ


湯沸しポット

ここでいう湯沸しポットは、コンセントが付いていて、ポット内のお湯の温度が下がると自動的に温め、常に熱湯を用意しておいてくれる代物の事を指します。毎度おなじみうちの実家でも使ってまして、三度の食事の時には大活躍です。私が実家で暮らしていた頃は6人家族でしたので、それなりに必要性はありましたが、現在の様な独り暮らしになると、全く必要性を感じません。

私は家でも結構お茶を飲むほうですが、さすがに1人分のために、一日中熱湯をキープしておくほど、エネルギーに関して太っ腹ではありません。お茶が飲みたくなったら、片手鍋に水を入れ、コンロにかければ、所詮1人分ですからあっという間に沸きます。実感として、4人くらいまでならこのやり方でいいと思います。ファストフードじゃあるまいし、一分以内にお茶をサーブしないと本部通報、なんてことはないわけです。お茶なんかゆっくり淹れればよろしいよ、と思う私が悠長なのかもしれません。しかし、お茶は淹れる過程も含めてのお茶タ〜イムだと思いますので、やっぱりその場で沸かして淹れるのが、いいなあというのが私の個人的希望です。

ちなみにお茶以外の用途、大量の熱湯が欲しいという場合は、湯沸し器かこれまた鍋で十分だと思います。ただ、そんな必要のある場合は、経験則上家庭の台所では滅多に起こりませんから、そのために湯沸しポットをというのも少し変な気がします。う〜ん、やっぱり要らないですね。04/12/26(Sun)

便利道具系全般

料理道具を扱っている店に行くと、多種多様な便利道具が所狭しと並んでいます。栗の皮を剥いたり、蟹の身をせせったり、ハンドルを回せばサラダの水が切れたり色々なサイズのみじん切りがあっという間に出来たり、要するにある機能に特化して作られた道具群のことです。その作業を毎日に近いくらいやるならともかく、例えば栗の皮を剥くなんて年に数回あるかないかです。特に、少し技術のいる包丁作業を肩代わりしている道具が多く、私は基本的にこういう作業は全て包丁でやってしまいます。慣れればなんてことはないですし、なにより、かっこいい。エエ、道具と形から入るタイプですから。ハンドルを回すとリンゴの皮が剥ける機械なんてのは、堕落だと思います(硬派!)。

単機能型の便利道具は、ほとんどの場合には無くても何とかなるし、それがないと絶対に出来ないような料理がもしあるのなら、作らないというのも選択の一つだと思います。ゆで卵を正確なピッチでスライスする必要は、少なくとも家庭料理では無いのではないでしょうか。ただ、これらの商品を店頭で眺めるのはとても楽しいです。色々工夫してますねえ。料理が好きなので、そういう店には頻繁に行きますし、このような商品を眺める時間も結構長いです。おぅ、確かにこれ派便利そうだ、とか思いますよ。確かにとても楽しいんですが、ほとんど買ったことは無いですね。

一番の理由は、台所がゴチャゴチャするのが嫌、というその一点だったりするんですが…。04/12/25(Sat)

ラジオ

テレビが無くなってからは、台所ではもっぱらラジオの生活が長く続いたんですが、ここ最近変わり始めています。私は台所ではJ-WAVE(東京の音楽中心のFM局)をよく聴いています。以前は洋楽中心で、チャートに囚われない独自のチョイスの音楽を流すことが多かったように思うのですが、それでは聴取率が取れなくてスポンサーがつかなくなったのかもしれません、最近では毎日同じような曲しか流れないし、トークもちょっと飽き足らなくなりつつあります。段々テレビ化してきたというか…。

トークが多いと台所仕事の邪魔になるので曲メインにして欲しいが、同じ曲を毎日聴かされるのは嫌、という贅沢な要望に応えられる局が最近無いのです。AMはトークが多すぎてちょっと嫌。FMも最近では段々AM化しつつあるように感じます。それでもまあJ-WAVEには、なかなか面白い番組がいくつかあるので、その時間帯にはつけてますが、それ以外は…。このままいくと、近い将来ラジオも台所から追放されてしまうかもしれません。まあ、テレビと違って受信料はかからないので、家から無くなることはないと思いますが。

このごろ、ダラダララジオやCDをつけっぱなしにするのは、テレビをつけっぱなしにしているのと大して変わらないではないかとの認識の下、ラジオをつける時間が減っています。生活をする場では、こういう状態が古来ずっと普通だったわけで、案外良いものだなと思い始めた今日この頃。静かな場所で食事をすると、いろいろ考えるんです。この味がちょっと○○なのは、あそこで××したからかなあ、なんて。勿論テレビやラジオをつけながらの食事でもいろいろ考えはするんですが、その密度が格段に高くなった気がします。

最近のパソコンはいくつものアプリを平行して走らせることが出来ますが、所詮人間はシングルタスク、一回に一度のことしか出来ないんだなと最近感じています。食事を準備する時はその作業に集中し、食べる時は味に集中する、そのためには静かな環境が必要なのではないかと、最近とみに思うのです。04/12/24(Fri)

テレビ

台所にテレビが無い家って、どれくらいあるんでしょうか。多分、ほとんどの家庭にあると思います。でも、うちの台所には無いです。まず、料理を作っている時は忙しくてテレビなんか見てる暇がありません。いくつかの料理を平行して作ってますので、テレビに気を取られると、時間の管理をミスって失敗してしまうのです。ラジオだったら、この曲が終わったらこの鍋をおろしてとか、このトークが終わったら電子レンジオンとか、そういう時計がわりにも使えるんですが、テレビはダラダラとコーナーが続くので、料理との両立が難しいんです。

そして食べる時、誰かと一緒に食べる場合、テレビがついていると、その人としゃべらないでどうしても一緒にテレビを見ながら食事ということになってしまいがち。せっかくこの料理はあ〜だ、こ〜だといろいろしゃべる機会があるというのに、これでは勿体ないです。また、一人で食べる場合でも、第三者的な立場に立ち、その姿を客観的に見ると少し侘しいものがあります。だから、うちで一人で食べる時は、お供は音楽ラジオかCDか新聞です。これもまあ、侘しくはありますが。

というか、うちにはここ7年ほどテレビがありません。引越しを機に他人にあげてしまい、ほとんど見ないので新しく買わなかったのです。嗜好は人それぞれなのですが、少なくとも私にとっては、今の放送コンテンツは、テレビ本体の購入費用・電気代・NHK受信料等のコストに見合うだけの内容を備えていません。新聞・ネットがあれば、世の中のニュースや動きはテレビが無くても十分に入ってきますので、特にテレビがないことを不利に感じたことはありません。

現在はDVDが主流になっているので、パソコンがあればこれも見られますしね。もっとも、私はいまだレンタルショップの会員になっておらず、一回もパソコンのDVD機能を使ったことはないですが。テレビが無い暮らしは、最初は少し物足りないですが、その静かさに慣れてしまうと、BGMがわりにテレビがついている生活には戻れなくなります。なかなかオススメなんですが、独り暮らしじゃないと難しいですかね。04/12/23(Thu)

蛍光灯

外食をしようとしてレストランなんかに行くと、それなりに雰囲気に気を配っているだろうという店で、天井からの照明が蛍光灯という所は、まず無いんじゃないでしょうか。蛍光灯の青白い光は、その下で仕事をするための光であって、食事をするための光ではないと思います。少なくとも私にとっては、蛍光灯の光に照らされた食事は三割方楽しみがダウンしてしまいます。

夜道を歩くと、各家々の窓から光が漏れていますが、そのほとんどが青白い蛍光灯の光です。高級住宅街に行かない限り、白熱灯は滅多に見かけません。無論、光の漏れている部屋がダイニングではないという可能性もありますが、都心の家です、そんなに部屋数が多いとも思えません。大多数の家庭の食卓で、蛍光灯が使われていると思って間違いないでしょう。実際、うちの実家もそうです。でも、白熱灯の光の下で食事をし慣れた私には、ちょっとムリ。最近は昼光色の蛍光灯というのがあって、蛍光灯の光を白熱灯に近付ける努力がされています。でも、やっぱり違うんですよね〜。蛍光ボールというヤツも、以下同文。

節約系のサイトを見ていると、白熱灯は電気の消費量が多いので蛍光灯にしましょう、なんて文章がよくあります。でも、本当に書き手はそれを実感して書いたんでしょうか。私はもはや蛍光灯の光の中ではくつろげない体質なので、家中が白熱灯です。1Kの間取りの中に、20W・40W・60W・100Wの白熱灯が各一個づつ。支出のページを見てもらうと分かるんですが、それでも一ヶ月の電気代平均は2,000円を切ります。無論、蛍光灯にすれば更に安くはなりますが、そもそもが大した額じゃないので、そこまでキリキリしなきゃいけないのか疑問。私にとっては、これは食事を美味しく食べるための完全な必要経費です。

白熱灯は蛍光灯に比べて寿命が短いそうですが、少なくともうちでは1年や2年は楽にもちます。それに何といっても一個100円。白熱灯を取り付けるための初期費用だって安いものです。蛍光灯用の電源から電気をもらい、適当な長さの電気コードとコンセント、それに白熱灯用ソケットを準備すれば、一箇所500円程度。無論、自分でやるので人件費はタダ。カサは暇な時に針金と和紙で適当に自作。私はインバーター付き蛍光灯に2万円はちょっと出せません。04/12/22(Wed)

フードプロセッサー

これ、便利だとは思うんです。でも、後片付けのことを考えると、二の足を踏んでしまいます。どんなに後片付けが楽かをうたっても、構造上、スクリューの細部にまで食材が絡みつくのは避けられません。年に一度の大掃除なら我慢もしますが、それが使うたびとなると、ちょっと私の許容範囲を超えてしまいます。それに、多くの場合、一回の作業で処理できる食材の量が少な過ぎです。すり鉢なら一気にこの何倍もの量を処理できてしまうのに。

やはり日本人としては、スリコギとすり鉢です。うちでは後片付け用に、ステンレスで出来たミニ熊手のようなものを用意していて、これを使えば、すり鉢の溝に入った食材もあっという間に掻き出せ、後片付けも楽。そして、人力と侮る無かれ。慣れるとこれが結構速いんです。一瞬でかなりのところまで粉砕してしまうフードプロセッサーと違い、目で見ながらすり加減を調節できるので、細かい食感の調整も楽です。特にゴマをするときは重宝。ただ細かく粉砕すればいいというものでもないので、フードプロセッサーではちょっと無理。

ちなみに、スリコギとすり鉢、腕の筋肉も使いますが、腹筋を結構使います。床に座りこみ、両足ですり鉢を挟んだ状態でスリコギを動かすのですが、この姿勢を維持するために筋肉を使うと思われます。自他共に認める非力男としては、ちょっと辛い。まあ、これが多少なりとも運動となるのなら、前向きに受け止めなきゃいけないですね。すり鉢はリズムとタイミングだ、なんて言う人もいますけど、それなりにコツをつかんでも、やっぱり結構疲れますよ。コツのつかみ方が足りないのかなあ。04/12/21(Tue)

浄水器

確かに、東京の水は不味いです。冬場、水温が低い時期はまだいいのですが、夏場はとてもダメ、飲めません。でも、そういう時期に浄水器が要るかといえば、別に要らないです。うちでは、年間を通して何らかのお茶を作り、それを冷水筒に入れて冷蔵庫保存しています。お茶も、こだわり始めると天井無しですが、私はこの分野はそんなにこだわらないので、その辺の普通のお茶でも、貰い物のお茶でもOK。ほぼタダ同然です。一回沸かしているから、食中毒になることもありませんし、煮沸されてほぼ塩素もとんでいるでしょう。普通に飲めるようになります。寸胴に木炭と一緒に入れておくという方法もありますが、そこまで生水に需要がないので、パスです。料理用はたいてい火を通して味付けします。私の舌はそこまで敏感でないので、これも無問題。

浄水器もピンキリですが、それでも数万円はします。それに、定期的にカートリッジを交換しないとかえって不潔。その手間と費用負担は少なくない額になります。さらに、結構かさばる。たかが水のために、そんなに場所を専有させるわけにはいかない、という程度の場所を食ってしまいます。ボウルや鍋といった他の道具と違い、使わないからちょっとしまっておく、なんてことも出来ないわけですし。要するに、ヤカンで沸かしたお茶で十分ですって。ヤカンなら使わないときにはしまっておけますから。

ちなみに、私は外でペットボトルの水やお茶を買うことも全くありません。500g150円、何それ?って感じです。ちょっと長めに外出する時は、冷蔵庫の中のお茶を携帯用の魔法瓶に移して持って行きます。下手をすると500gで1.5円もかかってないんじゃないでしょうか。飲みきれずに余ってしまった分は、もちろん冷蔵庫の中の冷水筒に戻します。別に外に持ち出したからって、汚染されるわけじゃないですから。コンビニで水やお茶を買っている人を見ると、自分もあんな風にリッチになりたいと切に願います(ウソ)。04/12/20(Mon)

キッチンタイマー

キッチンタイマー、色々探していたんですが、全く気に入るものがありませんでした。安普請なボディとボタン、疑問全開な色とデザイン、安っぽいボタンの押下感、癇に障るブザー音。全てがどうもダメ。そんな中で見つけた、お気に入りの一品。確か北欧のどこかの国のもので、金属ボディにダイアルネジ式のタイマーがついているだけの、シンプルな品。一般に売られているデジタル物のよりずっと機能は低いんですが、分単位で時間を計るのには不自由なく、しばらくは愛用してました。

でも、段々要らなくなってきたんです。料理に慣れてくると、台所の時計を見ながら、この煮物は○○分から煮始めたから、××分になった時に火を止める、というようなことがキッチリできるようになってしまって。そうすると、わざわざタイマーをセットする必要がなくなりますんで、使わなくなってしまったと、そういうわけ。他の作業に気をとられて忘れないか、という心配もあったんですが、慣れとは恐ろしいもので、忘れません。うちでは通常いくつもの作業を並行して行うんですが、いつのまにか3つや4つなら楽々平行把握できるようになってました。無意識のうちに訓練していたんでしょうね。

そんなわけで、うちでは使わないんですが、便利であることは確かです。でもこの分野、もう少し気を配って作れないものでしょうか。多機能化するのはその辺にして、デザインをもうちょっと…。いや、それはこの分野に限ったことではないかもしれません。04/12/19(Sun)

キッチンタオル

今までの流れから、私がイラネと言い出すのは読めてますね、キッチンタオル。指南書を読んでいると、余計な水分をキッチンタオルでよく拭き取って…、などと書かれていますが、勿体なくないんですかね?素人目に見てもキッチンタオルってかなりいいパルプを使ってます。それをたった一回使っただけで、ゴミ箱に捨ててしまうわけです。罰当たりな行為としかいいようがない気がします。うちは揚げ物はしないんですが、新聞紙でやっちゃうだろうなあ。

ちょっとした汚れを拭き取るのなら台布巾を使えばいいし、食材の水分を拭き取るのなら、サラシの布巾を使えばいいだけの話。洗えば何度でも使えるから、経済的だというのはもちろんですが、やっぱり物は大事にすべきだと思うのですよ。気持ちというか、姿勢のあり方です。汚れた布巾を洗う手間なんて、何ほどのものでもありません。実はうちにはどこからか貰ったキッチンタオルが1ロールだけあるんですが、数年経ってもまだ残ってます。よほどひどい汚れが出たときに、ウェスとして使うんですが、そんな汚れ滅多にないので、全然減らないのです。捨てるに捨てられず、実はかなり困ってます。要らないんだけどなあ。04/12/18(Sat)

洗剤各種

ドラッグストアをフラフラしていると、洗剤の種類の多さにビックリします。台所で使うものだけでも、換気扇用のものが独立していたり。家全体では、浴室用・住居一般用。ガラス専用のやつは、すでにもうひとつの地位を獲得してしまった感があります。しかし、そんなに必要なんですかね。どうせ同じ洗剤でしょ?住宅汎用の一本でいいじゃない、と考えるガサツな私。

というわけで、台所の掃除はすべて住宅洗剤一本で済ませてしまいます。換気扇・床・シンク・窓、下手をするとそれぞれ別の洗剤を使ったりするんですが、ドラッグストアで普通に手に入る安売りの洗剤一本でキッチリきれいになります。ただ、コンロだけは別。ここは焦げ付きが多いので、液体クレンザーを併用します。また、ステンレスのシンクに薄く錆が浮いた場合も、ほんの少量の液体クレンザーをつけてこすります。手入れが早いと、錆もすぐに取り去ることができます。

掃除のコツは、何をおいてもこまめに汚れをとることにあると思います。時間が経つほど油汚れは変質して落ちにくくなってきます。こうなると、特殊な洗剤を用意する必要が出てくるかもしれませんし、息があがるほど力を入れないとダメになってくる場合もあると思います。うちでは、ここまでひどくすることは皆無なので、普通の洗剤一本で十分なわけです。これも、安売りを狙って買うので、500g100円程度。財布も痛みません。

ちなみに、市販の洗剤のスプレーはどうもデザインが気に入りません。ボトル部分にはイマイチのセンスのロゴが入っていたりして、気持ちが萎えるので、東急ハンズで買ってきたスプレーボトルを使っています。確か1,000円弱だったような気が…。飽きの来ないデザインを選びましたし、そんなに壊れるものでもないんで、数十年使えそうな気がします。04/12/17(Fri)

洗剤・スポンジ

うちでは洗い物に洗剤は使いません。それは、手荒れがひどくなるとか環境に優しくないとかいう理由ではなく、単に使わなくても十分にキレイになるから。不要なものを買うのは、私にとっては単なる無駄遣いです。給湯器からのやや熱めのお湯とサラシの布巾、この二つで全く問題ありません。食べ終わった食器をシンクに持ってきて、汚れの少ないもの・油のついていないものから、速やかに洗っていきます。洗ったら、別の乾いた布巾でしっかりと水気をふき取って、一丁あがり。

特に無垢に近い木皿の場合は、かえって使わないほうが色艶が良くなります。うちでは布巾の洗濯に木製の洗濯板を使っているのですが、使い始めて三ヶ月もすると、洗剤で表面の油分がすっかり飛んで、真っ白になってきます。洗濯板の場合は、それが味になって素敵なんですが、木皿の場合はそうもいきません。洗剤って強力なんだなと、この件で実感しました。

魚柄氏が著書の中で書いていますが、洗剤を使わないとスポンジは全くの役立たずです。お湯とスポンジでは、汚れ落としの効率はイマイチ。洗剤を使わなくなると、同じ流れからスポンジも使わなくなります。大体、スポンジって原色バリバリでかっこ悪い。きちんとメンテナンスしたステンレスのシンクにはどう考えてもミスマッチです。何度もサラシを繰り返した白い布巾の方がずっとあう。機能的にもそちらが上ですしね。洗剤とスポンジは、もう使わないと思います。 04/12/16(Thu)

敷物全般

実家に帰ると、台所のあちこちに敷物が散乱しています。ダイニングテーブルの上にビニールのクロス、食器棚にしまった食器の下にもクロス、シンクの上が出窓の様になっているのですが、そこにもクロス。よくある光景ではあると思います。やってる側の精神構造としては、以前コンロのアルミ皿のところで書いたとおり、汚れを防ぐということだと思います。

しかし、結局のところ汚れるのが本体かカバーかの違いだけです。カバーをかけたって、理論的には同じだけ汚れるのだから、きれいにしようと思ったら、そのカバーをまめに洗濯するか取り替えるかしないといけない。だったら、本体むき出しにしておいて、そちらを常にキレイにメンテナンスした方が、ずっとスマートじゃないか、というのが私の現時点での考え方。大体うちの実家なんて、カバーをしたことで安心してしまって、とても清潔とは言えない状態です。母親は、ダイニングテーブルに傷がつくのが嫌だといってますが、傷がついてダメになるようなテーブルのチョイスがそもそも間違っているわけで…。使い込んで傷も味になるようなものを選ばなきゃ、ダメです。

このページには珍しく、敷物の存在自体がダメと言っているわけではないのです。その場に合った敷物をチョイスして、きちんとメンテナンスすれば、素晴らしいことになります。私が行きつけの喫茶店なんて、まさにそう。マスターが古布大好きな人で、コレクションと季節の野草を見事にアレンジして店内に飾っています。ただそれは、汚れを防ぐためというディフェンシブなコンセプトでやっているのでは無く、空間価値を高めるという、攻めの姿勢でやっているわけです。だから、敷物を敷いたから楽ができるのではなく、かえってメンテナンスの手間は増えてしまいます。こういう使い方なら、私は大歓迎。家でもやりたいなと思うこともあるのですが、コレ、私にはもう少し時間が必要だと感じています。

シンプル・イズ・ベストから次の段階、ここのところにおぼろげながら次のステップが見えてはいるのですが、あと10年くらいかかるかも。敷物って難しいです。あっ、イラネってわけじゃなかったですね。使い方によっては要らないってことで、勘弁してください。 04/12/15(Wed)

鍋掴み・鍋敷き

全然違うんですが、同じ鍋つながりということで。鍋掴みは、柄まで金属の鍋と併用して使うんですが、うちには該当する鍋が寸胴しかありません。それだけの為に1アイテム新たに導入するのはアホらしいので、毎回布巾を折って使ってますが、特に面倒だとは感じません。それに、市販の鍋掴みってファンシーな色柄のものが多く、私好みのは極端に少ないのです。特に複雑な構造でもないんで、自作してしまってもいいんですが、そこまでするほどの使用頻度ではないので、布巾で十分。

鍋敷きも、これまた使うとすれば土鍋をテーブルの上に置く時くらいなので、うちでの使用頻度は低いです。鍋掴み同様、市販品にはやはりファンシー系が多い。以前骨董市でチャパティを作る小さな丸い木の俎板のようなものを買ったので、それを流用してます。大きさもぴったりでなかなかイイ感じ。無くてもどうとでもなる鍋敷き、うちでは買うほどのものじゃないです。04/12/14(Tue)

サランラップ

厳密に言うと、稀に使うんですが、三年かかっても一本使い切れてないうちの実態から想像していただいて、その程度しか使ってません。事実上、要らないです。実家でサランラップをバンバン使っている様子を観察すると、いくつかの使い方に集約されます。ひとつは、残ったおかずの皿に張ったり、素材を包んだりして冷蔵庫へ入れるという使い方、もうひとつは、おかずの皿に張って電子レンジへ入れるという使い方。

冷蔵庫へ入れるのはもちろん保存目的ですが、この時うちでは専らタッパーを使います。また、それ以前に、その食事で食べ切れる量しか皿には盛りません。残りは最初からタッパーに入れておき、粗熱がとれるのを待って冷蔵庫へ。食器である皿に食べ物を入れっぱなしにして、それにラップを張って冷蔵庫に入れるというのは、私には抵抗があってできません。また、皿は丸いしタッパーと違ってスタックできないので、場所効率も悪いです。

電子レンジに入れるのは、温めるのが目的ですが、これはガスコンロを使ったほうが手っ取り早いです。小さな鍋に温めたいものを入れ、弱火にかけるだけ。別にじっと見ていなくても勝手にガスの火は鍋を温めてくれますんで、その間に他の作業をしていればよろし。食事の支度時には、やらなきゃいけないことは沢山あります。それらの中にこの作業を組み込むのは、そんなに難しいことではありません。

別に、廃棄されたサランラップが環境に優しくないとか、そういうことは全く全然サッパリ考えていなくて、使い捨てがもったいないという理由のみで私はこういう風にしています。今のタッパーは、きちんとしたものを買えばほとんど一生ものなので、いわゆる先行投資とも言えるでしょう。ダラダラとラップを使い捨てていくのは、なんだか気分がよくありません。洗って何度もタッパーを使うほうが、私の性にはあってます。それに、稀にラップを使うときでも、状態があまりに悪くなければ、洗って何度も使います。エエ、ドケチですから。04/12/13(Mon)

スリッパ

うちの台所はいわゆるフローリング。こういう所では、スリッパを履く家庭が多いのでしょうが、うちにはありません。というか、必要な理由がよく分からないのです。考えられる理由としては、冬寒いからというのと、足の裏が汚れるからというのくらいでしょうか。

冬に寒い場合は、厚い冬用の靴下を履くなり、靴下を二重履きするなりすればいいので、あんなペタペタと歩きにくい履物を使う必要は無いです。足の裏が汚れるというのは、単に掃除不足なんでは…。うちは毎週末雑巾がけしてますんで、特に汚れる心配はありません。というか、室内で足の裏が汚れるのでスリッパを履く、ということ事態がちょっと異常な気がします。

それに、スリッパって置くだけで場所をとります。うちは独り暮らしだからまだいいですが、家族で住んでいる家だと4〜5足は普通に必要になるんじゃないですか?そうするとスリッパラックも置かなきゃいけないし、スリッパ自体だって汚れてくればマメに洗わないと、かえってみすぼらしくなると思うんです。くたびれたスリッパが積みあがっている台所は寂しいです。どうせなら、スリッパ無し、床は綺麗に磨いておくというのがスマートでいいと思うんですよね。 04/12/12(Sun)

炊飯器

うちも2〜3年前までは使ってました。それよりだいぶ前から、ご飯は鍋で炊いた方が美味しいといろんなところで見聞きして、興味はあったんですが、随分二の足を踏んでたんです。理由のひとつは、やっぱり火加減が難しいんじゃないかということ、もうひとつは、タイマーで狙った時間に炊きたてご飯を作れないこと。しかし、あるとき思い切ってはじめてみたらこれが簡単。炊飯器が要らなくなるのに1ヵ月かかりませんでした。

例えば、夕食の時にご飯を炊くとします。そうすると、出かける前に数分間、研いだ米を水に浸し、笊にあげて水を切ったらそのまま鍋に入れて置いておきます。こんなの、あっという間。帰ってきたらその鍋に分量の水(うちは米1合に対し200cc)を入れ、強火。沸騰まで2〜3分。沸騰したら最弱火にし、そのまま5分。5分経ったら鍋ごと目張りしたダンボールに入れて蒸らし10分。手を使っての作業は、最初の点火・途中一回の火の調整・ダンボールに鍋を入れる、この三つだけ。そして、全工程約20分。一ヶ月もやれば、体が覚えます。

20分であれば、朝刊をとってきてそれを読みながら片手間で弁当用のご飯を炊くのだって簡単。夕方帰ってきて料理を作る時も、あれこれやっていると20分くらいはかかりますんで、そこに上手く組み込んでやれば無為な20分にはなりません。火加減の調整なんて、途中一回だけなんで簡単ですし。こうやって、私の先入観による恐れはあっという間に消え去りました。

考えてみれば、米を炊くなんて簡単じゃないとおかしいんですよ。もし、高度なテクニックが必要ならば、日本人の主食として普及しなかったはずです。達人が炊けば、桁違いに美味しいでしょうが、誰が炊いてもソコソコの味になるから主食になったんだと思います。ただ、私も毎回炊くのはしんどいので、三食分を一回で炊いておき、都度電子レンジで温めて食べてます。これでも十分美味しい。

ある程度慣れてくれば、同じ米を炊いた場合、どうも鍋で炊いた方が美味しい気がします。ブラインドで並べられればどうか、それは自分の手で炊いたことに関してバイアスがかかっているのではないか、と言われれば言い返せませんが、それでもやっぱり美味しい気がします。それに、この程度の手間でこれだけ美味しいものができるんだったら、鍋で炊こうと思います。うちではもう、炊飯器は要らないです。 04/12/11(Sat)

食器洗浄機

最近急激に普及してきてるみたいですね、食器洗浄機。でも、マニュアル(ATの逆の意味ね)至上主義のうちでは、当然使ってません。大体、こんなの置くとシンクが狭くなるじゃないですか。それに所詮独り暮らし、洗う食器の数は一食につきせいぜい10。私の感覚だと、4人家族ぐらいまでだったら要らないんじゃないですかね。それに最近の家は揃って食事をすることも少なくなってきているので、4人家族とはいっても4人揃うのは何回に一回?ってなもんでしょう。そういう状況でこういう機械を導入するのはちょっと意味不明。

無論、手間は省けるかもしれません。でも、省くほどの手間?とも思います。洗って・拭いて・しまう、慣れてしまえば10枚や20枚どうということもない労力な気がするんですが。それに、私が古いのかもしれませんが、洗うまでが料理だと思うのですよ。自分が気に入って選んだ皿は自分がきちんと洗いたい、というのが私の偽らざる気持ち。そういうところを機械任せにはできません。私は器好きなので、特にそういう思いが強いのでしょう。

どうしても忙しいから食器洗浄機、というのなら分からなくもないですが、ただ単に食器を手で洗うのが面倒だから、という動機での導入がとても多い気がします。それではせっかくの食器が泣きます。うちにある食器は何年もかけて気に入ったものを少しづつ揃えたということもあって、愛着もあるのです。そんなわけで、うちでは食器洗浄機の導入は無いでしょう。 04/12/10(Fri)

コンロのアルミ皿

正式名称を知らないんですが、あれ、なんて呼ぶんですかね?コンロのフキコボレを受ける皿の上に敷いておき、汚れたら取り替えるアルミホイルをちょっと厚くしたような皿。これもよく使われてますね。

でも、そもそもきちんと取り替えてますか?うちの実家では全然取り替えていないので、非常に汚いです。こういうカバーをかけてしまうと、安心してしまってそれ以上掃除しなくなる、また、カバー自体汚れたからといって交換することもしなくなる、というのは割りと普遍的な人間の本性のような気がします。

だから、うちではこれは使いません。そして、毎夕食後コンロが温かいうちに固く絞った布巾で汚れをふき取ります。毎日拭いてれば、洗剤なんか使わなくてもピカピカになりますし、汚れ自体が少ないので、掃除自体もほんの少しの手間で済みます。いちいちやろうと考えると億劫になるので、癖にしてしまうのが吉。朝起きたら顔を洗って歯を磨く、そういう行為と同様にやることを当たり前にしてしまう。確立してしまえば、なんてことはなくなります。

そして、結果的にこの方がずっと綺麗。フキコボレを受ける場所だけでなく、五徳やコンロの上面全体も同時に掃除しますので、いつもピカピカ。いわゆる背水の陣ですね。サボるとすぐに焦げ付きや汚れが出てきます。カバーをつけていないので、それがすごく良く分かる。そういう状況に自分を追い込んだ方が、綺麗な台所を維持できると思います。 04/12/09(Thu)

三角コーナー

これは結構使用頻度が高いでしょう。シンクの隅に水切りポリ袋を中に仕込んだ三角コーナーを置いておき、たまった生ゴミをポリ袋ごと引き抜いて、普通のビニール袋に入れ、水が出ないようにして捨てる。実家でもこれ、やってます。でも、うちでは不要。

うちはキャベツの一番外の葉から芯まで食べきる様な食生活なんで、そもそも生ごみがほとんど出ません。シンクの生ゴミ受けが一杯になるのに、十日でも足りないくらいです。毎日出るごく少量の生ゴミは、その都度新聞紙で包んで捨てます。それなので、わざわざシンクの生ゴミ受けと別に、三角コーナーを準備する理由が無いんです。それに、普通のビニール袋ならスーパーから只で貰ってこれますが、水切りポリ袋は市販品。もったいなくて使えるもんじゃありません。

新聞紙で包むと臭いが心配と思われるかもしれません。でも、全く大丈夫です。フルサイズの新聞紙を二つに折り、水を切った生ゴミを硬く巻き込んでいきます。私が住んでいる場所では生ゴミの回収は週に二日。毎回きちんと出していれば、夏場でも臭いが出ることはありませんでした。

それに、三角コーナーって洗い桶以上に不潔になりやすいと思います。洗い桶同様シンクとの接地面に水が残るのはもちろんですが、それ以上に網目状になった三角コーナーの構造が問題。水垢、ためてくださいといわんばかりです。コーナーの隅も洗いにくくて、汚れが残りやすいし。総体的にかえって手間が増えると思うのです。私には一生縁が無いでしょうね。三角でコーナーに置くから三角コーナー、名前はいいんですけどね。 04/12/08(Wed)

洗い桶

シンクの中においておく、洗面器を一回り大きくしたような洗い桶。湯or水を張り、その中に使い終わった食器や調理道具を入れ、順次洗っていくというツールです。蛇口の水を流しっぱなしにしないので、節水にも良い、ということらしいです。かなり普及しているようです。実家では使ってませんけど、母の実家では使ってますし、仕事先の台所でも活躍してます。でも、うちでは不要。

使い終わった食器を張った水に一旦漬け込む、そうすると、そんなに汚れていないものに、汚れの激しいものから汚れが移ってしまい、余計に手間がかかる気がします。湯or水をためておき、漬け込まないで洗い水としてのみ使うというのなら、節水面でも効果があっていいかもしれませんけど、流して洗ううちの水道使用量は月にたかだか5〜5.5立米。やらなくても十分少ないので、その必要性を感じません。どうせ8立米までは定額ですし。

使った食器は給湯器からの湯とサラシの布巾で片っ端から洗い、片っ端から拭いて低位置に戻す。これが最もシンプルで美しいと考えてます。そうすると、洗い桶の出番はありません。また、使っていないときの洗い桶は、結構大きいこともあって、どうしてもシンクに置きっぱなしになりがち。そうすると、シンクとの接地面に水が残り、清潔でない気もします。

今働いているところは、割と来客があり、お茶を出す機会が多いです。そうすると、ある程度ためておいて一気に洗う方が効率が良いので、一旦漬け込んでます。所詮お茶なんで油汚れもないですし、逆に、漬け込んでおかないとお茶の輪ジミが出来ます。しかし、そういう特殊事情のない一般家庭の台所でしたら、食べ終わったらすぐ洗う、すぐ拭く、すぐ片付けるというのが一番じゃないでしょうか。どうせやらなきゃいけないんですから、さっさとやってサッパリした方が良いというのが私の考え方。慣れてくると、手が勝手に動くようになり、やっているという自覚さえなくなってきます。 04/12/07(Tue)


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