2014年4月

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14/04/30(Wed)

前日の話の続きではないですが、料理には神話・伝説のような物が多数存在します。昆布は使う前によく絞った布巾で軽く拭け、なんてこの最たるもの。今時この日本で、拭かなきゃいけないレベルで汚れた昆布なんて、私はお目にかかったことがありません。目に見えない汚れが…なんて思っているのかもしれませんが、どうせ熱湯に突っ込むんだから消毒されますって。それでも、昆布は拭けと言っているのは、1.過去に実際汚れた昆布に当たった経験がある。2.先達がそうしていたから、とりあえずそうしている。のどっちかでしょう。1だったら、貴重な経験ステキですね、でも早々起こる事態じゃないですよ。2だったら、とりあえず言われた事だけやって自分の頭では考えないんですね、と捉えてその人のレシピ全般は信用しなくなります。

カレーを作る際に、ルーを入れる前の煮込み段階でアクを丁寧にすくえ、というのもそうです。私、以前にアクを全くすくわないでカレーを作ったことがあるんですが、ルーの強烈な味で塗り潰されたのか、全然普通のいつものカレーが出来上がりました。アクをすくう・すくわないの条件だけ変えたカレーを並べて食べ比べれば違いは出るのかもしれませんが、普通はそんな食べ方しません。カレーのアクなんてすくわなくても一緒です(私には)、むしろすくうだけ洗いものが増えて、すくう労力自体も無駄。アクをすくえと連呼するには、実際自分で試してみて、あぁすくわないと酷いことになるのねという実体験があって始めて説得力を持ちます。結局何を言いたいかというと、○○したら味は△△になる(これくらい塩を入れたら、あれくらいしょっぱくなる、とか)、という実体験に基づいた因果関係を沢山経験するのが料理上達の近道で、他人の話を鵜呑みにするのはアキマヘンってことですね。

14/04/29(Tue)

だいぶ前にここで、あり余るキャベツを処理するために毎日昼ご飯はお好み焼きと書きましたが、もう一月くらいその状況は変わっていません。が、次の野菜を植えるために春キャベツを撤収したので、一応ゴールは見えてきました。あと6玉食べればゴールです。うち2玉はザウアークラウト(ドイツ風キャベツの酸っぱい漬物っぽい何か)として発酵中なので、実質あと4玉です。ただ、私は同じレシピが延々と続いてもあんまり堪えない質なので、このままあと半年お好み焼きが続いても大して気にしませんけど。世の中的には、昨日と同じ料理を出すのはタブー、みたいな風潮すらありますが、別に良いんじゃないですかね同じ料理でも。お腹がすいてりゃ何でも美味しいですし、何より同じメニューを続けた方が材料の管理が楽ですから。

ただし今日はちょっと変化球のお好み焼き。親が買ってきたキムチ、途中で飽きて食べなくなってしまったので、こいつを刻んでちょっと入れたらぐっと締まって良い隠し味になりました。そうそう、この隠し味というやつなんですが、基本的に私は隠し味を使いません。更には隠し味に○○を少し…とか言い出す料理研究か全般を信用してません。隠し味ってあくまで隠れているので、それ抜きでの味をしっかり理解できていないと、入れたという満足感・プラセボで終わってしまいます。隠し味の食材とてタダではないんですから、気のせいに銭を突っ込むなんて私にはアホらしくて出来ません。隠し味の晴れ舞台とも言えるカレーだってそう。インスタント珈琲・チョコレート・バナナ・リンゴ・蜂蜜…、でもそれらを入れるのはベースになるカレーのストレートな味をよく覚えてからだと思うのですよ。変化の幅が分からないと隠し味の量の基準すら判断できないのに、よく最初から色々突っ込めるもんだと呆れてしまいます。今回のお好み焼きだって、一ヶ月以上毎日同じメニューを食べているから、隠し味での微妙な変化がわかるわけであって、最初から色々突っ込むのは邪道で無意味なんじゃないですかね。

14/04/28(Mon)

近所のおっちゃんが小鯛1匹&鯵10匹を持ってきてくれたので、今日も食卓は豪華です。鯛は前回同様昆布〆にするので、翌日以降に持ち越し。ただし、中骨&兜割にした頭は潮汁にします。ざっと熱湯をくぐらせたアラを酒・塩・ほんの少々の醤油で澄まし汁に仕立てた一品。本当は鯛の香りだけで食べたかったのですが、ちょっと物足りなかったので生姜を少し足してしまいました。彩りは青葱少々で。鯵は背開き2枚におろし、中骨を切り取って6匹はアジフライに、4匹は翌日以降にムニエルに。某サイトで知ってから多用しているのですが、魚を捌く時に包丁にこだわらず、適宜キッチンナイフを使うと作業効率も仕上がりもぐっとアップします。特に中骨からアバラを外したり、中骨を切断したりする際はキッチンナイフの独壇場。以前は魚を捌くのにキッチンナイフなんて邪道極まりないと思っていましたが、アッサリと前言撤回。

残った頭と中骨からは小さなスプーンを駆使して中落ちを掻き出し、醤油と胡麻で合えて鯵茶漬けの材料に。残念ながら頭はここで廃棄しますが、中骨は尾鰭を取り除いてからアジフライ後の油でじっくり揚げて骨煎餅に。ちなみに、アジフライはスーパーの惣菜コーナーで150円くらいで売られてますが、結構面倒臭いです。鯵を開いて中骨を除き、腸を洗い流して水気を切り、衣をつけて揚げる、私だったら150円じゃ売りたくないです。が、自宅で作ったアジフライはやっぱり美味しいのですよ。無理矢理油を長時間使っていないからなのか、適当なサラダ油を使っている割にはサッパリ揚がりますし、火を通し過ぎないことに気をつけて揚げ時間短めにしているせいか身もフワフワです。何より揚げたてなのが大きい。東京にいた頃は自宅で揚げ物なんて…と思っていましたが、今ではツキイチ位なら悪くないかも?位に宗旨替えしてしまいました。

14/04/27(Sun)

本日の一品はカツオ。40cm位の結構大ぶりのやつが特売980円だったというので母親が買ってきたのです。うちはカツオを丸ごと買ってきたら初日は刺身、2日目はタタキで食べるのが暗黙の了解となっています。ただ、この中でも細かいマイルールが存在するのですよ、相変わらず面倒臭い人間なので。まず、刺身もタタキも酢醤油で食べるのがこの辺では一般的ですが、私は酢醤油は生のカツオの身に合わないと思うので普通の醤油(刺身醤油は甘くてくどいのでNG)を使います。更に、薬味はニンニクが当たり前のように付いてきますが、これも使わずにあくまで山葵(チューブですけど)で。

東京で土佐風のカツオのたたきを頼むと、皿にカルパッチョのようにランダムに並べた切り身の上からこれでもかと葱・生姜・ニンニクなどの薬味をふりかけ、更には酢醤油までかけてしまった状態で持ってこられますが、当然そんな事はしません。普通の刺身状態で切って並べて出すのが我が家風。薬味は各自が適宜乗っけて、醤油or酢醤油も各自が醤油皿にとってつけて食べます。要するにタタキといっても格好は普通の刺身風なのです。と、ここまでたたきを押すような書き方をしてきましたが、新鮮なカツオを食べるのならたたきよりも刺身の方が美味しいと思います。鯛やチヌの様な白身の魚、鯖や鰯といった青い魚はちょっと火が通った方が断然美味しいですが、カツオは火が通るとすぐにパサパサになるので大して美味しいとも思えません(脂ののったハラミは例外)。藁焼きタタキの藁の香りが良いとは思いますが、そもそも藁とカツオって全然接点のない存在ですんで、カツオに焼けた藁の香りをつけるってどうよ、という思いもあります。まぁ結局何を言いたいかというと、新鮮なカツオは刺身で喰っとけ、って事です。

14/04/26(Sat)

世の中にはまだまだ、男は出された物は黙って食え、という風潮があると思います。食べ物についてあーだこーだいうのは男らしくないという、わけの分からない考え方ですね。無論私はこういう考え方が大嫌いです。勿論ものの程度はあるわけで、海原先生みたいなのが家の中にいたら気が狂ってもおかしくないですけど、今日のおかずに対して“これは少し火の通し過ぎじゃね?”とか“これはもう少し塩を利かせたほうが美味しくね?”とか言うのはむしろ推奨されるべきだと思うのですよ。

人間の味覚って嗅覚ほどではないですが結構すぐに慣れてしまいます。どう考えても不味い味付けも、毎日同じ物を食べ続けているとそんなものかな?と思ってしまうんですよね。まぁ、それでも作ってくれることに感謝して食べ続けるというのも一つの道ではあるのですが、私の好みではないのです。無論貶しっぱなしはダメで、美味しかったら“今日のこのおかずの味付けは○○だからとても美味しい”と具体的に褒める事も同時に必須ですよ。うちの祖母は伝説的に不味い味噌汁を作っていましたが、あれは多分誰も指摘しなかったからなのでしょう。祖父は大正生まれで、食べ物の味なんてどうでもいいとすら思っていた節がありますし。

まぁ、食べ物の味云々以外でも、家族の誰かが作ってくれた物を食べながらその食べ物についてあーだこーだしゃべるというのはごく普通の流れだと思うのですよ。先日甥姪が帰省していたのですが、テレビに釘付けになりながら食事をする姿に私の右手がうなりをあげそうになりました。まぁ、甥姪の責任ではないですし、私も面倒事はお断りなので、当然実際そんな事態は起こりませんでしたけど。

14/04/25(Fri)

私は基本的に、朝と午後の遅い時間帯に500cc弱のお茶を淹れてステンレス製の魔法瓶に移し、ちびちび飲みながら仕事してます。両親は食事と同じタイミングでお茶を淹れるんですが、私はそれは無し。お茶漬け食べる時は別ですが、そんなの年に何回もありませんしね。で、このお茶。基本的に私、お茶は○○というこだわりが全くありません。両親は畑で自作したはぶ茶というお茶を飲んでいるので、私は葬式で貰う事の多い日本茶を飲むことが多いですが、別に日本茶じゃなきゃダメというわけじゃありません。ただ、キチンと淹れた緑茶は本当に美味しいと思いますけど、魔法瓶で数時間保存すると色が変わってしまうんですよね。

で、今飲んでいるのは紅茶。ただし、25年もの。これまた家のあちこちにあるガラクタを整理していたら、妹が高校時代に集めていたオシャレ紅茶コレクションを見つけまして、一応許可をとって飲んでます。結構高かったであろう紅茶、そのまま捨てるのも勿体ない気がして。で、肝心のお味の方ですが、正直言って紅茶はフレッシュな内に飲んだ方が良いです、絶対。飲めなくはありません。ありませんが、もはや紅茶ではなくなっています。コレ、どっかで飲んだ事あるぞと記憶を浚って思い出しました、プーアル茶です。どす黒い色と仄かな黴臭さ。プーアル茶の中でも生茶と呼ばれるものは、緑茶を残存する酵素で時間をかけて発酵させたものという事なので、うちの紅茶も25年の間に勝手に発酵が進んだのでしょう。今飲んでいるのは元セイロン。普通にプーアル茶です。が、あとで香りをつけたアップルティーは一体どうなっているのでしょう。リンゴの風味をつけたプーアル茶なんて聞いたこともありません。でも多分、こんなもんかと思って普通に飲むんでしょうねぇ、私。

14/04/24(Thu)

本日の一品は水餃子。うちは元々、餃子といえば焼き餃子の家庭なのですが、東京で暮らす間に水餃子の味を覚えまして、私は断然水餃子派に鞍替えしてしまいました。焼き餃子は焼き餃子で美味しいんですが、水餃子のつるっと喉越しには敵いません。ですが、母親は水餃子なんて作ったことがない・作れないとのたまうので、作るのは当然私。

餃子ってアホみたいに材料費が安いのですよ。餃子の皮が30枚で120円、挽肉が150gで100円、白菜が1/4カット100円で買ってきて半分使ったので50円の合計270円。あと、調味料が少々と庭に生えていた葱・韮を少々使っただけなので、原価は1個当たり10円そこそこ。皮を自作したり(今回は時間の都合上買ってきましたが、実はそんなに難しくないです。点心用の小さな麺棒持ってますし…)、挽肉は半額シールを狙えば更に材料費は圧縮できます。貧乏人は餃子食ってると良いかもしれません。ただし、包む作業はそれなりに面倒。水餃子は焼き餃子と違って自立させる必要がないので、ヒダが要らない分楽です。が、お湯に投入するのでしっかりと封をしていないと具が茹で汁にこぼれて失敗するので、そこだけ割と注意しなくてはいけません。が、言ってみれば注意点はそれだけ。30個包むのに20分くらいですかね。タレは市販のポン酢…なんて使わずに、醤油・酢・自家製ラー油で自作。包むのがちょっと面倒ですが、コストパフォーマンスはかなり良い一品と言えるでしょう

14/04/23(Wed)

いつものように庭の落ち葉を拾っていたら、苔の真ん中からひょっこりと赤みを帯びた蔓が生えていました。これはひょっとしたら珍しい植物かも…と思って、敢えてしばらく放置してみたのですが正体判明、ヤブカラシでした。ヤブカラシ、別名ビンボウカズラはその強烈過ぎる繁殖力で都心でもあちこちで見かけます。藪にすら巻きついて枯らせてしまうというのがその名前の由来で、当然見つけたら即引っこ抜くべき雑草の筆頭。ただし、若芽は結構美味しいのです。柔らかい部分をサッとゆがいて水に晒すと、一般的に食べられるといわれているタンポポなんかよりもよほど癖が無くて美味しいと思います。

東京でもこっちでも、危険度の高い雑草というのはあまり変わりません。ヤブカラシは勿論その仲間。あと危険なのは、何と言ってもドクダミとムラサキカタバミでしょう。ドクダミは地下茎で、ムラサキカタバミは鱗茎で、無限といってもいいほどの繁殖力を見せつけます。どっちも一応食べられはしますが、大して美味しいものでもありません。特にドクダミはお茶が有名で、私も何度か飲んだことがありますが、手間をかけて作るほどの物でもないと思います。とにかくすぐに殖えるので、見つけたら即処分。どちらも庭木の根が邪魔になって、採り切れないことが多いのが地味に悩みの種なのです。まぁ、どうしてもという必要に迫られたら、ラウンドアップ使いますけどね。

逆に、割と見逃す事の多い雑草というのもあります。最近の筆頭はキランソウ。全体的に小さくて、紫色の可愛い花をつけるので、苔のいいアクセントになるのです。無論殖え過ぎたら処分しますけど。別名ジゴクノカマノフタととんでもない名前が付いてますが、私は結構好きですねぇ…。

14/04/22(Tue)

一応暦の上ではまだ四月・ゴールデンウィークもまだだというのに、私の部屋には毎夜蚊が出没しやがります。そして質の悪い事には、起きて灯りをつけている間は一切出没せず、寝ようと思って灯りを消し、そろそろ眠気が襲ってきたかな…というタイミングで満を持してあの羽音が登場。ちょームカつきます。というわけで、うちでは早々に蚊取り線香が登場。万事がローテクな私、世間的には液体蚊取りがメジャーになっていると思うのですが、私は昔ながらの蚊取り線香を愛用。電源がくっついていないので、そのまま庭仕事にも持っていけるのがお気に入りポイントです。

寝る前に蚊取り線香を10cm位折ってグラスウールで出来た蚊取り線香皿にセット。昔ながらのV字をした固定台は最後の方が上手く燃えてくれないのでうちでは使ってません。点火は当然昔ながらのマッチで。蚊取り線香は火が点きづらいので、天下にややコツが要りますが、その辺は気合と慣れで。チャッカマンが楽なのは分かっているんですが、アレは美しく無いので嫌なのです。こっから先半年くらいは蚊取り線香が手放せません。部屋が煙り臭くなるので、網戸・風通しは必須になりますね。

14/04/21(Mon)

冷蔵庫の掃除もかなり進んで、把握していない食材が見つかるという事態はなくなりましたが、絶対大丈夫だと思っていたのに実は…という事はありえます。今回はかんぴょう。乾物だからと油断して賞味期限チェックをしていなかったんですが、あらためてチェックしてみると2012.10…。というわけで、今回消費する事にしました。かんぴょうを使うといえば、かんぴょう巻きの具にするか、昆布巻きの紐にするか、まぁ大体この二択でしょう。ですが、どっちも結構面倒臭い。そこで、かんぴょうの袋を読んでみると、サラダにも出来るとあるので今回はかんぴょうサラダに挑戦。

作り方は簡単。ざっと洗って塩で揉んだかんぴょうを熱湯に放り込んで10分ほど、柔らかくなるまで茹でます。冷水にとって適当な大きさに切ったらもうサラダのパーツの完成。あとは、適当にその辺にある野菜(今回はキャベツ・キュウリ)と組み合わせ、ドレッシングをかけるだけ。評価としてはまぁ、食べられなくはありません。が、元々食材なんだからコレは当然。サラダにして美味しいかといわれると…。経験者としてここに記録しておきます。かんぴょうは下手な事を考えずにかんぴょう巻きか昆布巻きにした方が絶対に良いですよ。

14/04/20(Sun)

最近、パセリの消費量が急増しています。うちは家の南と北の2箇所にパセリを植えているんですが、日当たりがさほどでもない北の成長がそれなりなのに対し、南側のパセリは日光をモロに受けて大変な事になっているのです。毎日ガンガン食べていかないと、とてもじゃないけど間に合いません。幸い私の食事は毎食、サラダと自称ポトフが必ず付くので、刻んでそこに大量投入。パセリは非常に癖のある香りなので、嫌う人も結構いるかと思いますが、私は全然平気というかむしろウェルカム。洋食屋でキャベツに添えられたパセリも丸かじりしてしまうレベルですので。

無論、冷凍という手もあるんですが、あんまり気が乗らないんですよね。冷凍するとどうしても味が落ちます。それよりは、美味しい時に旬の味を楽しみまくるというのが理想的なのではないかと。それに、うちでは従来冷蔵庫を使わない物をとりあえず放り込んでブラックボックス化してきた悪しき前例がありまして、今使わないからとりあえず入れとけ、という考え方に対する私の拒否感が酷いのです。オーブントースターで瞬間乾燥して粉にするという手もありますが、やっぱりフレッシュの味を覚えてしまうと、イマイチ物足りないのが実情。まぁ、葱ほど年がら年中必要だと感じないのは、私が日本人だからでしょうか。

14/04/19(Sat)

本日の一品はチキンカツ。母親が炊き込みご飯用にとムネ肉・皮なしを買ってきたのですが、気が変わって(面倒臭くなったとも言う…)炊き込みご飯自体が没になったので、鶏肉が浮いてしまったのです。一人なら揚げ物なんてしませんが、三人分作るとそんなに苦になりませんしね。作り方はオーソドックスそのもの。梅を叩いてペーストにして塗りつけたり、チーズを中に巻き込んだりはしません。せいぜい観音開きにして厚さを調節するくらい。下味はあえて胡椒を外して塩のみで。

キャベツの千切りくらいは作るという母親を宥めて外野待機に。うちの母が作った自称キャベツの千切りは、客観的に見るとキャベツの百切り位の適当なブツになるのです。生で食べるキャベツは細かく切れば切るほど美味しいと思うので、私の中では百切りはアウト。最近暖かくなって、ワサワサ出始めたパセリを刻んでキャベツに混ぜ込むと、私好みのアクセントになります。ソースは市販のウスターソースで。タルタルソースも好きなのですが、タダでさえ滅多に作らないフライですんで、ちょっと下品に食べてみたかったのです。ちなみに、ムネ肉は一枚だけで、観音開きで面積を稼いでも量が足りなかったので、新玉葱の厚いスライスに楊枝を刺して固定した物を一緒に揚げました。程よく火が通って甘味が増した玉葱は最強。ヘタしたら、主役の鶏より美味しいんじゃないでしょうか…。

14/04/18(Fri)

料理番組を見ていたら、お題がカロリーオフのハンバーグでした。こういうの大好きなんですよね、突っ込みながら見るのが。最初に、どうせ豆腐かオカラ混ぜてカロリー落すんでしょ?と思って見ていたら、コレはハズレ。脂の少ない赤身の牛肉をブロックで買ってきて包丁でミンチにする、が正解でした。ツナギ入れず味付けも塩胡椒のみでカロリーオフ。更にフライパンはテフロンで焼き油不使用・焼いたときに出た脂はソースに使わずカロリーオフ、というのが主なポイントでした。まぁ、このソースが一番の突っ込みどころだったんですけどね。カシスリキュール一瓶を煮詰めて、最後に粒マスタード一瓶を加えるという、もったいないレシピ。普通に炭酸で割って飲みましょうよ…。

大方の予想通り、私こういうダイエットレシピが嫌いです。ダイエットしたい、でも肉は食べたい、だから脂身は徹底的に外しましょう、ってヤツ。脂身、ちょー美味しいじゃないですか、好き嫌いはダメです。そのうえでダイエットというのなら、食べる絶対量を減らせばいいと思うのですよ。肉汁たっぷりのハンバーグは月一にするとか。大体、ダイエットしなきゃいけないけど、食生活は変えたくないというその根性が浅ましいと思います。カロリーハーフとかダイエット○○とか、世の中に溢れてますけど、そんなの関係無しに食べなきゃカロリーゼロなんですから。そこで↑のようなレシピに飛びつく人は、でも…とか時々は…とか言い訳を始めるんですが、そういう人はそもそもなにかを成し遂げられる可能性が低いです。腹八分目に医者要らず・空腹は最高の調味料、痩せたきゃ余計な小細工弄せずに食べる量減らしとけ、と思うんですよね。

14/04/17(Thu)

近所のホームセンターでローズマリーの種を買ってきて植えてみました。自家製の人参やジャガイモを使ったポトフをよく作るので、その香り付けに良いかなと思いまして。時々雑誌の台所紹介で、親の敵のように香辛料の棚を並べている人を見かけますが、私はあんな事をしても使いこなせず、賞味期限切れで香りが飛んでしまうのがオチなのでやりません。が、手の届く所にフレッシュハーブが植わっているというのであれば話は別。ホームセンターの棚には15種類ほどのハーブ系の種が並んでいましたが、ローズマリーが一番汎用性が高かったのでこれをチョイス(今のご時世、ハーブの種を買ってきたとか言うと誤解されかねませんね)。

ちなみに、ハーブを育てようと思ったら、種・苗2種類の選択肢がありますが、私は迷うことなく種です。理由はそっちの方が安いから、コレ当たり前。種は1袋180円でした。苗は見ていませんが多分同じ位の値段でしょう。種は(数えていませんが)1袋に100粒近く入ってますけど、苗は1鉢で1本。もう、勝負になりません。時間的な制約がある場合ならともかく、私にはそういうのありませんしね。自室の机の上に小さな鉢を置き、そこにローズマリーの種をin。取説によると発芽まで2週間前後。その後5cm程に育つのを待って地植えにするそうです。マトモに収穫できるようになるのは2年目から。まぁ、気長にいきましょう。

14/04/16(Wed)

先日NHKの日本の和芸で春風亭昇太が壺算をやってました。犯罪スレスレ(というか犯罪)の方法で瀬戸物屋から壺を掠め取る話で、絶対昇太の芸風に合っているに違いないと期待して聞いたら、期待以上でした。軽い感じの爆笑芸をやらせたら、この人本当に上手いです。で、それはさておきこのときの枕で自分の子供時代に家に初めて来た洗濯機が話題になりまして、非常に羨ましかったのです。全自動の前が二槽式で、その更に一世代前の話。洗濯機の横にローラーが付いていて、洗ったものをそのローラーに通して絞るタイプの洗濯機です(私も生で見たことはありません)。物欲はほとんどない私ですが、このローラー(だけ)欲しいですねぇ。

何度か書きましたが私、両親が洗濯機を普通に使うのを横目で見ながら、頑なに洗濯機を使おうとしません。理由は色々あるんですが、一番大きいのは布へのダメージを考えてです。手洗いならピンポイントで汚れた所だけを攻め、その他の部分はざっくり洗う、なんて事が出来ますが、洗濯機は30分以上布通しがランダムに擦れ合います。一回や二回じゃ大した影響ではないですが、月単位の視点で見ると結構違うのです。一人分の下着を残り湯で洗うなんてものの数分、得られる利益と労力を天秤にかけて、私は手洗い派です。で、この手洗いで何が大変かというと絞る作業です。洗う作業は全然大した事ありません。絞る作業も下着ぐらいならどうって事はありませんが、トレーナーやバスタオルサイズになると、絞るのに結構な力が要ります。布地が大きいと握るのも大変。そこでローラー。ローラーがあればこの大変な絞る作業を肩代わりできます。当時は画期的だったでしょうねぇ。というわけで、ググッてみたんですが、当然今では売ってません。洗濯板は結構売ってるんですが、ローラーは絶滅種。特に一人暮らしなら、洗濯板&ローラー&大物はコインランドリー&時々クリーニング店という運用はアリだと思うのですが。

14/04/15(Tue)

先日は星空がちょー綺麗でした。月齢は14.8で満月に近く(満月の月齢は15)、夜空は明るくてコンディションは良いとは言えませんでしたが、前日の雨で空の汚れが流されていたのが大きいです。私が夜空を見上げるのは大体22時頃。今週の土曜日に、この時間帯に月が夜空になくなるのが今から楽しみです。一応8〜13倍の双眼鏡を発掘して持っているのですが、ほとんど使いません。何万光年も向こうにある星を8倍したところで、点が面に変わるわけじゃなし。星の光の色ははっきり分かるようになりますが、所詮それだけ。それに800gの双眼鏡を長時間顔の高さで固定するのは結構疲れるのです。倍率が高くなるとそれに反比例して視野が狭くなりますから、目当ての星を探すのも結構大変ですしね。結局は裸眼(眼鏡補正付き)が一番です。

んじゃ何を持って庭に出るかというと、LEDライトと星座早見盤だけ。まさにお手軽天体観測です。ただし、LEDライトで星座早見盤を照らしてそれを見ると、折角暗さに慣れた目が台無しなので、なるべく見ない事推奨。そこで、私が編み出した必殺技が予習・復習、コレ最強。昼間の内に国立天文台のサイトにアクセスして、その日の夜空を予習しておき、星を見た後同じサイトで復習します。覚えておくのは惑星(今なら火星・木星・土星)と主な星座の位置。惑星はひときわ明るいのですぐ分かりますし、星座も今の時期なら全天で10も覚えればかなり楽しくなります。南から反時計回りにしし座・おとめ座・うしかい座・おおぐま座・ぎょしゃ座・ふたご座・こいぬ座、辺りが明るい星を持つ目立つ星座でしょう。1日1個覚えればたった1週間でコンプリートできます。そしたら次にその星座を目安にして、からす座・コップ座・りょうけん座・かみのけ座・うみへび座・りゅう座・こぐま座・かに座といったちょっとマイナーな星座に知識を広げていくのです。ホント一銭にもならないけど素直に楽しい、そういうのを賢しらぶっていた子供時代の私に教えてやりたいくらいです。

14/04/14(Mon)

近所の人が旅行のお土産にイカの一夜干しを持ってきてくれました。ありがたいことです。イカの一夜干し、刻んでパスタに入れて…とかはしません。普通に焼いて食べるのが一番でしょう。うちのコンロには一応魚焼きグリルが付いているんですが、私は嫌いなので基本的に使いません。アレって構造上水を入れないといけないんですが、そうすると蒸し焼きっぽくなってべちゃっとしてしまう気がするんですよね。というわけで、網は東京から持ち帰った魚焼きの網を使います。

魚焼きの網の利点は色々ありますが、まず美味しい点が第一。水を使わないのでカラッと仕上がります。そのかわり、閉鎖空間では無いので熱効率に劣り、時間はややかかってしまいますが。そして掃除が楽。魚焼きグリルは奥の方まで魚の脂が飛び散りますが、それを隅々まで綺麗にするのは結構大変…というか事実上不可能。これはちょっと綺麗好きの私には結構耐えられません。魚焼きの網は複雑な形をしているので掃除は楽ではないのですが、魚焼きグリルと比べると雲泥の難易度。有名な演歌に“肴は炙ったイカでいい〜”なんてのがありますが、炙ったイカを“で”というなんて、分かってないなと思いますね。

14/04/13(Sun)

親戚が葉付きの新玉葱を4個持ってきてくれました、ありがたいことです。うちの親は玉葱の葉を即廃棄してしまうんですが、玉葱の葉なんてほとんど青葱。私は普通に食材にしてしまいます。冬場だったら豆腐と一緒に湯豆腐っぽい鍋仕立てにするとあっという間に消費できるんですが、すっかり暖かくなってきた今の季節に鍋はちょっと辛い物があります。というわけで、今回はコンソメで煮てしまいます。

流石にコンソメを最初から作る根性はないので、常備してあるキューブを活用。ザク切りにした新玉葱の葉をひたひたちょっと足りないくらいのコンソメスープ・塩味やや強めで、葉がくたっとなるくらいまで煮ます。仕上げに胡椒を多めに振りかけてそのまま常温に冷めるまで放置。これも私が作るほかの料理同様、主役にはなりきれませんが、数ある副菜の一つとしては有能。ちなみに新玉葱の本体の方は繊維を残すように縦スライスして水に晒してタッパー保存。毎食のサラダのパーツとして有効活用。新玉葱はどっちかというと火を通さない方が美味しいと思うんですよね。

14/04/12(Sat)

本日の一品は大根の梅肉合え。大根を千切りにしてから塩で揉み、叩いた梅肉と合えるだけの簡単料理。少し酢で味を調える必要があるかなとも思いましたが、ボウル一杯の大根に親指の先ほどの梅を6個使ったら丁度いい感じになったので、材料は大根・塩・梅干しのみ。この一品を作ったのは、単に有り余る梅干しを使いたいからです。母親が以前自分で漬けたのですが、塩が強すぎるという理由で冷蔵庫の肥やしになってます。そんな事をするから冷蔵庫が三台も稼動しているわけで…。というわけで、死蔵している食べ物を探しては何とか使うのが私の重要なミッションなのです。それに、大根を梅肉で合える料理が外れるはずもありません。当然普通に美味しいです。

ちなみに、梅干しは種から果肉が綺麗に剥がれない食材なので、今回出た種6個は小さなタッパーに保存して食事の一品とします。塩が強いので1食で1個丸ごとは食べられませんが、種についた果肉1個分ならご飯のお供に丁度いい量。仮に果肉も食べるなら果肉が2回分で種が1回分の合計3回分に相当します。1回で食べられないからって放置するのもどうかと思うんですよね。

14/04/11(Fri)

最近、ラジオを聴く頻度がぐっと減った気がします。とはいえ別に、テレビを見ているわけでもなく、音楽を聴くわけでもなし。音楽も、あの曲が聴きたいな、と思ったらCDを引っ張り出してきてかけたりもするんですが、BGM的に音の出る機械を使うのを止めると、周囲がぐっと静かになっていい感じだと気がついたもので。昔なにかの標語で“No music, no life.”というのがありまして、当時はカッコイ〜などと思っていたものですが、今ではすっかり逆になりました。音楽がないと生きていけないって、ヒトとしてどうなのよ?とすら思います。突き詰めればたかが空気振動が鼓膜を震わせているだけじゃないかと。

ラジオも“この番組を聴こう”と思ってスイッチを入れる事はあるんですが、なかなか好みの番組が少なくて…。ゴンチチの世界の快適音楽セレクションは相変わらず素晴らしいと思うんですが、うちの地域ではNHK-FMが入りづらいのが致命的。パソコンならノイズ無しで聞けますが、それだとパソコンの前に座ってなきゃいけないんですよね。NHK-AMだとみうらじゅんのサントラくん、松村邦弘のDJ日本史辺りがかなりいい感じですが、いかんサントラくんは月一、DJ日本史は隔週です。民放は安住紳一郎の日曜天国(こっちではポッドキャストで一部しか聴けない・youtubeでは違法に…)のレベルを知ってしまうと、コレという番組はありません。まぁ、風の音・鳥の鳴き声をBGMに暮らすのもなかなか風雅な物ですよ。

14/04/10(Thu)

今のところ週に1回のペースで裏庭でゴミを焼いているのですが、コレが超楽しいのです。本当は毎日でも喜んでやるのですが、流石にそんなにゴミは出ないので…。無論この行為は野焼きといって、厳密に言えば法律違反です。が、ここは田舎ですから周囲に民家が密集しているわけでもなく、節度を守って行えば黙認という運用になってます。東京でやったら一発で消防署に告げ口されて、イエローカードものなんでしょうけど。

この野焼き、うちではガソリンスタンドから貰ってきたペール缶を使ってるんですが、結構厳格にマイルールを適用して厳しく運用してます。1.水を張ったバケツを常備。コレは生火を扱う以上当然ですね。2.ビニール・プラスチックは燃やさない。コレも当然。野焼きは火の温度が低いのでこういうのを燃やすと有毒なダイオキシンが発生するのです。まぁ、コレが野焼きが禁止されている一番大きな原因なんですけども。3.落ち葉や枯れ葉はなるべく乾かしてから。水分の多い植物質を燃やすと盛大に煙が出ます。化学物質を燃やした時のような不快さはありませんが、やっぱりご近所迷惑なので。4.時々混ぜて最後まできっちり灰にする。

こんな感じで燃やすと元のゴミの量の数十分の一の量の灰になります。それを園芸用のふるいにかけて細かい灰は畑に播き、燃え残った物は次の野焼きに回すか分別してゴミに出すかを選別します。たとえば内側をアルミコーティングした日本酒のパックなんかは、アルミの部分だけが燃え残るので、コレは丸めて金属ゴミへ。まぁ何だかんだ言いますが、生の火はどれだけ見てても飽きませんし、あれだけ嵩のあったゴミがこんなにコンパクトにという達成感もなかなか素敵なものがあるのですよ。

14/04/09(Wed)

本日の一品は鯖の味噌煮こみ。先日は安かった鯵(1匹30円位)を三枚におろしてアジフライにしましたし、私の料理は圧倒的に定番と呼ばれる物が多いです。たとえばアジフライでも、今風にしようと思えば叩いた梅肉と大葉を貼り付けて揚げる、みたいなレシピがありますが、私は基本的にそういうのはやりません。そりゃま、鯵が大量に手に入ってアジフライ10日連続、そろそろ飽きてきたけど今日もやっぱりアジフライ、などという状況なら変化球にも手を出しますが、普通に暮らしている分には直球の料理レシピで十分に事足ります。

でも、世の中に溢れる星の数ほどの変化球レシピの数々。理由ははっきりしてまして、いわゆる料理研究家の数が多すぎるんだと思います。鯵があったらフライか煮付けか塩焼き位で食べてりゃいいのに、無駄に競争相手が多い物だからその中で目立つために奇抜なレシピを紹介しないとやってられないというのが真相じゃないでしょうか。成人式で目立ちたくて仕方のないアホな若者が金髪特攻服で参加してニュースで紹介されるのと(私の中では)一緒です。鯵三枚におろして、塩胡椒して、衣つけて揚げて、千切りキャベツ添えて、ウスターソースかけて食べる。揚げたてなら極上に美味しいです。何をこれ以上求めんや、という感じですね。

14/04/08(Tue)

本日のお仕事は障子の張替え。先日まで春休みで帰省していた甥(2歳)が盛大に破いてくれた後始末です。一応2歳といっても、障子を破いてはいけないという事は分かっているみたいです。分かっていながら破いてみたいので、大人の反応を見ながら少しずつ障子に近付いていき…。まぁ、そうやって破いてでもくれないとなかなか障子張替えの踏ん切りなんてつかないので、丁度良いといえば良いのです。それに所詮2歳で身長が低いですから、頑張って破いても一番下の段だけ、楽勝です。

障子張りで一番面倒臭いのは元の紙をはがして枠をキレイにする所だと思います。カッターで大まかに紙を取り除いた後、糊のついた部分に刷毛でたっぷり水を含ませてしばらく放置し、爪とよく絞ったキレイな雑巾で糊の後を取り除きます。あとはもう、楽な物。特にうちには洗濯用の液体糊があって、これを原液で使うと接着に丁度言い濃さなので、糊の調合もスキップ。あとは皺のないように紙を張っていき、霧吹きで全体を軽く湿らせてからしばらく放置。糊がしっかり乾いたところで余分な紙をカッターナイフで切り取って完成。今時新築の家で障子を使うところなんてないでしょうが、張りなおした真っ白な障子を見ると悪くないんじゃね?と思ったりします。

14/04/07(Mon)

先日の筍ですが、姫皮は戻したワカメと梅肉で合えたらいい感じの箸やすめになりました。まさに、The優雅といった風情。小鍋に1杯分は濃い目の煮汁でざっと煮てから鰹節をまぶして土佐煮に。とりあえず今回食べるのはここまで。残りは4袋に分けてジップロックで冷凍保存です。ネットで調べると筍の冷凍はタブー扱いされてます。確かに、中にスが入るのは事実で、解凍した筍で筑前煮や土佐煮を作っても全然美味しくありません。が、物は考えよう。冷凍したら味が落ちるのは大なり小なりどんな食材でも一緒。スが入るから駄目と切り捨てずに、スが入った筍でも美味しく食べられる方法があるんじゃないか?と考えるのが多少知恵のついた人間様の特権です。第一、冷凍しない大量の筍を、腐るから早く食べなきゃと嫌々毎日大量に食べるのは、私が嫌。ちょっとずつ長く食べれば、美味しいねと思ったままでいられます、コレ重要。

まぁ、スの入った筍の美味しい食べ方なんて決まってます、小さく切る、コレだけ。小さく切れば多少スが入ってようが関係ありません。コリコリした筍の歯応えは健在なので、小さく切って中のスカスカを有耶無耶にしてやればいいのです。で、細かく切った筍の使い道というのも、おのずと決まってしまいます。そう、炊き込みご飯か炒飯か、そっち系。切り方によっては青椒肉絲っぽい炒め物でもイケルかも。まぁ、しばらく筍三昧の食卓になるのはどの道不可避ですけれども。

14/04/06(Sun)

近所の知り合いがデカい筍(高さ30cm位?)を2本掘って持ってきてくれたので、とりあえずは少しでもエグ味が出ないうちにとっとと下茹で。筍を食べられる状態にするのは結構時間がかかりますが、その香りは水煮で売られている物とは比較になりません。やっぱりこの時期は筍でしょう。うちの下茹での方法はごく一般的なものと同じです。先っぽを斜めに切り落とし、皮付きのまま大鍋で水から煮立て(今回の筍は大きすぎたのでざっくり4つに切り分けました)、沸騰したらそのまま40分。火を落として煮汁のまま一晩放置してから皮を剥き、一口大に切れば完成です。大概のレシピは米糠・鷹の爪を一緒に煮るように指示がありますが、アレは迷信なので別に無くても何の支障もありません。プラセボとして入れたきゃ入れればいいとは思いますが。

筍のレシピは数あれど、私が好きなのは土佐煮・炊き込みご飯辺りでしょうか。今の時期なら蕗やジャガイモと薄味で煮物にしても◎。子供の頃は何が美味いんだろうと思ってたんですけどね、筍。あんまり子供が好きそうな味ではありませんし。が、母としゃべっているとそれも無理からぬ事だと思われます。当時調理担当だった祖母は、下茹でした筍を一晩放置せずに即ザルにあげていたので、アクが酷くて母も食べられなかったそうなのです。確かに、思い返すと当時の筍はなんだかイガイガ・チクチクしていましたっけ。思い出の味というのはえてして美味しいものと相場が決まっていますが、うちは割とそうでもないんですよねぇ…。

14/04/05(Sat)

既に恒例となった家の掃除をしていたら、小学生の時に学校で買わされた星座早見盤が出てきまして、コレは金のかからん優雅な趣味なんじゃね?おまけに夜空を見上げていると近視が緩和されるって噂もあるし一石二鳥、とか思って久々に夜空を眺めています。家のすぐ南で一晩中照明つけっぱなしの温室ハウスが本当に邪魔ですが、それを除けばこの辺は街路灯も無くコンディションはかなり良いのです。眼鏡をかけて1.0そこそこの私でも、3等星位までなら楽々観察できるので、星座早見盤にのっているような星座は大体見られるんです。まぁ、心洗われますね。小学生の時はこの寒い&暗い中夜空から人間の主観で作られた星のつながりなんて見つけてどうするんだ、なんて割と本気で思っていた嫌なガキだったのですが、心も体もオッサンになった現在、星そのものも割りと無心で眺められますし、あぁアレが獅子座なのねとか見つけるのもいとをかし。気がつくと30分くらいはあっという間です。夜空を見上げて、“あれが北斗七星だね”レベルはどうという事もありませんが、“あれはうしかい座のアークツルスだね”は私の中ではちょっといい感じレベル。

こうやって考えると、小学校って種蒔きの場なんだなと思います。星座早見盤は当時の小学生全員に買わされて、その中でそれが職業や趣味につながった人なんてごく僅かでしょうけど、自然界は3億個の卵を産んで親になるのがごく数匹というマンボウみたいな例もあるので、それよりは打率良いのかなと。彫刻刀・絵の具・色鉛筆・縦笛、当時芸術関係で買わされたグッズが結構出てきますが、大人の趣味としても割といけてるんじゃね?と思う今日この頃。とりあえず今は彫刻刀でその辺の要らない木に何か彫ってみるのも楽しいかもしれんなどと思う今日この頃です。

14/04/04(Fri)

今日は葱坊主とキャベツのお好み焼き。葱坊主=育ち過ぎて食べられなくなった葱という固定観念から問答無用に捨てていた私ですが、どうも食べられるらしいとネットで知りまして、今回のトライとなりました。ちなみにここを読んでいるような人には釈迦に念仏かもしれませんが、葱坊主というのは葱の花、葱の先端に小さな白いウニ状の花がついた物で、店先では絶対に見かけません。また、キャベツは畑にアホみたいに転がっているのでどんどん食べないと追いつかないのです。私のレシピでは1人前あたり150g(キャベツの大きめの葉が3枚・小さめだと4枚くらい)もの量を使うので、とにかくキャベツを消費したい現状ではピッタリ。更に小麦粉はたった40gしか使わないので、ダイエットにも最適。

お好み焼きってのはキャベツを食べる料理だと思っていますんで、肉はあったら入れますが必要不可欠の要素ではありません。ざっとレシピを紹介すると、小麦粉40gを水50gと卵1個でよく溶き、そこに荒微塵切りキャベツ&葱坊主あわせて150gを突っ込んでかき混ぜます(私はここでミルで挽いた煮干&昆布を入れますが無くても無問題)。温めたフライパン弱火で3分焼き、ひっくり返して蓋して3分、もう一回ひっくり返して蓋外して3分で完成。生地はあんまり薄く延ばさずに、2cm位の厚みをキープするとふわっと仕上がっていい感じ。贅沢にしたければ豚肉とかイカとかいくらでも手段はありますが、私にとっては食事の一品としての位置付けなのでキャベツと葱のみ。でも、むしろこっちの方がキャベツの甘味が素直に出て美味しい気がします。タレはソース&マヨネーズでも良いんですけど、濃い目にダシをとった天つゆを何日分かまとめて作っておくと最高です。そうそう、葱坊主ですが普通に葱です。別に固いとかえぐいとかいう事も無く普通に葱。ちょっと肩透かしだったのは言うまでもありません。

14/04/03(Thu)

寝る前のストレッチを始めてからひと月弱。とりあえず習慣として定着しそうなので一安心。運動は昔から大嫌いなんですが、これから先体は衰えていく一方なので、少しでもそれに抗おうかと思いまして。で、ストレッチ中は蛍光灯の白々した光では気分が盛り上がらないので、蝋燭使ってます。無論わざわざ買った物ではなく、仏壇用に買ったものや何かで貰ったアロマキャンドル的なものを引っ張り出してきて有効利用。仏壇も今じゃ蝋燭もどきの電灯になっているので、もはや昔ながらの蝋燭なんて使いませんしね。

で、感じたのが仏壇蝋燭(太め)の優秀さ。適度な大きさの円形というのがまさに理想的。そして、見掛け倒しのアロマキャンドルの駄目さ加減。蝋燭ってのは芯で吸い上げた蝋を燃料にして燃え、その熱で周囲の蝋を溶かすという美しい構造をしています。円形の蝋燭ってのは芯から周囲までの距離が全て同じなので、均一に蝋が溶けていきます。が、四角はじめとした変形アロマキャンドルでは、芯から周囲までの距離が一定ではないので、均一に蝋が減らずに美しくありません。更に、半径が無駄にでかいので溶ける蝋の量が多くて中央に溜まる蝋の水位は上がり、芯の露出が減って火が小さくなり最悪消えてしまうという事態も。それに反して仏壇蝋燭は計算されたかのようにこのサイクルがうまくいき、最後まできっちり蝋を使い切れるのです。何気ない形をしていても、昔からの定番商品というのは凄い物です。

14/04/02(Wed)

今までサラダの定番だったブロッコリー・菜の花が終わってしまい、次は山のような人参の番。うちでは大根・練り物と一緒に煮込んでおでん風にするのが主流なんですが、長時間に込んだ人参の香り、あんまり好きじゃないんですよね。というわけで私はもっぱらやっぱりサラダ。といっても大まかに2種類のサラダがあります。まずはコールスロー風。ピーラーに刃がついたような千切り器で細い人参千切りを大量に作ります(包丁よりもこっちの方が切れ味が悪い分、表面が荒れて調味料の染み込みが良い)。ここに塩振ってしなっとさせたもの・玉葱スライスを塩揉みして水を通した物・パセリの微塵切りを混ぜ、自家製ドレッシング濃い目でよくかき混ぜてコールスロー風。人参は固いので千切りを作るのがちょっと面倒臭いですが、当たり外れのない定番の美味さ。

後は普通の人参サラダですが、生でスライスしただけでは何となく消化に悪そうなので、乱切りにした人参を一気に茹でて塩胡椒をまぶし、タッパーでストックしておきます。後はその時の気分に応じて千切り大根・千切りキャベツなどを添え、自家製ドレッシングどばー。こんな感じで食べていくと、普通サイズの人参換算で1日1.5本は余裕。肉とか魚なんて食べてる場合じゃありません。

14/04/01(Tue)

時々見かけて不思議に思うのが、“洗い物や食器の片付けは旦那の仕事”的なコメント。私にはサッパリ理解できません。とはいえ、別に私がフェミニストだというわけでは全然なくて、純粋に何故旦那に洗い物や食器の片づけを振れるのか、それが不思議。こういう作業って簡単に見えて結構奥が深いのですよ。食器洗い機を使っていれば別ですが、手洗いの場合は特に。たとえば洗う順番。当然油汚れの激しい物は後。乾き物を載せていた皿は布巾でサッと拭くだけで済む場合もあります。素焼きの面が出ている糸底はなるべく汚れが触れないようにしますし、洗って済んだ皿を重ねる際も漆の椀と焼き物の茶碗は当然重ねてはいけません。片付けはもっと面倒。人それぞれ使う時の癖がありますから、皿も適当に置くわけにはいきません。皿と椀どっちを右においてどっちを左に置くかなんて大問題です。逆に置かれると、次の料理の支度の時に動作に迷いが生じますし、それに伴って皿を割るリスクもぐっと上がります。

仮に旦那が奥さんより料理スキルに優れていて、奥さんの調理の癖を理解したうえで皿洗いを手伝うのなら分かります。が、料理スキルがないからとりあえず皿でも洗っとけというのは…。私だったら料理のりの字も知らないような人に、拘って選んだ皿を洗わせたり、長い時間をかけて最適化した皿の並びを弄られたりするのはまっぴら御免。自分の不注意で割るならともかく、お気に入りの漆椀と茶碗を重ねられたりしたら、刑法に反するような行為に出てしまいかねません。そもそも料理と片付けは表裏一体、料理をしながら片付けをしますし、片付けは次の料理の準備でもあるので料理が出来なきゃ満足に出来る筈もないのです。ホント不思議です、料理の出来ない人間に何故片付けを任せられるのか。

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