2017年10月

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17/10/31(Tue)

先日夕方のニュースを見ていたら、仕事の後帰宅したくなくて街をうろつく男性にインタビューしてました。所謂鬼嫁の類らしく、洗い物をしても洗い方が違う・仕舞う場所が違うなどちょっとした事で怒られるので嫌になったそうです。それに対してスタジオの面々は概ね男性に同情的でしたけど、私はちょっと違います。先日のマカロニサラダのような同じ鍋を時間差で使うテクもそうですが、数種類の料理を火にかける順番を考えながら平行作業して作っていると非常に頭を使うので、いっぱいいっぱいになります。その時にたとえばお玉を取ろうとして手を伸ばすもいつもの場所にない→探すと違う場所にある、ってのはやったことがない人には分からないストレスなんです。したがって、うちの台所では基本的に食器や料理道具には全て定位置があります。たまに適当な家族がそれを乱すと、非常にストレス。

好意的に見れば、この奥さんも同じような状況にあるんじゃないでしょうか。ただし、それらを踏まえたうえで私も奥さんには批判的です。料理をする人間からすれば、それぞれの道具の定位置にはその必然性・理由が理解できています。ですが、料理をせずに片付けだけする人間からすれば、わけも分からずただ決まりごととして定位置が決まっている状況なわけで、そんなの守れるわけないじゃないかと思うのですよね。結局片付けってのは料理をする人間がやるのがベストなわけで、料理をしない旦那に片付けをやらせるのは間違っていると思うのです。他にも家事は一杯あるわけで、そっち方面を任せたらいいのでは。まぁ、そこまで神経質に料理をしていない人なら片づけを旦那に外注するというのもアリかもしれませんが、私には絶対に出来ません。たとえば、大工さんが仕事の後の道具の片づけを大工素人の奥さんにやらせるなんて聞いたこともないでしょう、そういう話です。

17/10/30(Mon)

先日牛スジに込みを作ったので、今日はバランス的にはサラダ系だろうということで、定番のマカロニサラダを作ってみました。ジャガイモを少し入れると美味しいんですが、鮮度的にリミットが近いカボチャがあるので今回はそっちを採用。確か2個あった筈ととりにいくと、一個は既に腐っていました。野菜の常温保存って本当に難しい。というわけでマカロニサラダですが、火を使う系は鍋一つで済ませてしまいます。尖ってない方にピンで穴をあけた卵2個を水を張った鍋に入れて点火。沸騰したらタイマーを6分にセットしてマカロニ60gを投入。時間がきたら再びタイマーを6分にセットし一口大に切ったカボチャを投入します。コレで、卵:水から茹でて沸騰してから12分、マカロニ:熱湯で12分、カボチャ:熱湯で6分の時間差が出来ます。カボチャは箸で取り出してマッシャーで潰し、卵は網杓子で取り出して冷水へ、最後にマカロニはザルで漉してからバターを絡めておきます。

あとは基本全部混ぜるだけ。水に晒した玉葱半分、微塵切りにしたソーセージ1本、小さく切った人参とピーマン少々を加え、ゆで卵の白身は乱切りに。マヨネーズで合えて塩胡椒で味を調えれば完成です。結果:定番マカロニサラダそのもの。スーパーの惣菜コーナーで買うと小さなパックで150円とかしますが、うちで作るとその20倍くらいの量を100円以下で作ることが出来て非常にお得な感じ。一回作っておけば三日くらいは大丈夫ですんで、食事バランスの維持にも良いんじゃないでしょうか。

17/10/29(Sun)

ただでさえ安い業務用スーパーの冷凍牛スジ肉に2割引のシールが貼ってあったので、速攻買ってきました、牛スジ大好き。牛スジ肉は通常の鍋だと柔らかくなるまで煮込むのが大変ですが、圧力鍋があれば一瞬です。流石に全部(1kg)一緒に煮るのは無謀なので半分ずつ使います。定番では煮こぼして臭みを取るんですけど、面倒臭いのでパス。生姜を多めに入れときゃ何とかなります。結果:何とかなりました。鍋に一口大に切った牛スジ肉とひたひたの水を入れ、醤油・味醂・塩でエェ塩梅に味付けした後、蓋をして点火。沸騰したら火を弱めて加圧状態で15分。自然放置で圧力が抜けたら蓋を開け、下処理を済ませた大根・蒟蒻を入れて蓋をせずにひと煮立ちさせ、そのまま冷まして味をしみ込ませたら完成。

大根の下処理は皮を剥いて一口大に切り、5分ほど茹でて柔らかくします。米粒を入れるとアクが抜けるとか言いますが、迷信っぽいのでやってません。普通に水だけで下茹でします。こんにゃくは断面が粗くなるように茶碗のふちを使って一口大に切り、熱湯で1分ほど茹でておきます。と書きましたが、実際は大根のラスト1分の段階で蒟蒻をぶっこむので一手間で済みます。結果:普通に美味い。七味唐辛子が良く合う味わい。当然ながらご飯にかけても美味しいんですが、それって冷静に見ると普通の牛丼ですよね。茹でこぼしをサボったせいで牛肉の臭みはやや残っていますが、それも牛肉の味わいの一つでしょう。獣なんだから多少獣臭いのは当然。そういうの全部含めて牛肉として美味しいと思います。それに、茹でこぼすと牛肉のエキスを無駄に捨てるようでもったいない気がするんですよね。さすがの私もモツなんかの内臓系はしっかり茹でこぼしますが、腱などがメインの牛スジの場合はそこまで神経質にならなくても良いんじゃないかと思ってます。

17/10/28(Sat)

今日のメインはキハダマグロの片身。頭を落として中骨を外した状態で25cm位。マグロとしてはかなり小型で、資源的にこんなサイズのを獲って流通させてもいいのかなと思います。先日新聞で今年はカツオがやたらと不漁で、例年はリリースしている小型の物まで獲っているというニュースを見ましたが、そんな事していたら来年から余計に困るんじゃねーの?と思ったり。じゃあ今年はどうすんだと言われたら何も言えませんけど。

今回のマグロは既に片身になっているので、やることはほとんどありません。血合い骨を渡して除去し、最近マイブームになっているバーナー炙りにします。シンクの上に足つきの網を置いてその上にマグロをのせ、バーナーで均等に炙ってから刺身に切り出すだけ。そのまま刺身よりもこっちの方がちょっと美味しい気がします。ツマは千六本の大根と戻してサッと湯通ししたワカメ。家族は刺身醤油で食べますが、私は甘ったるくて嫌いなのでいつでも普通の醤油です。そして山葵は醤油に溶かずに刺身に直乗せ派。色々面倒臭い男なんですよ、私は。

17/10/27(Fri)

この時期の田舎あるあるだと思うんですが、もう柿は見たくないです。戦後〜経済成長期の日本がまだ貧しかった時代に手軽な甘味にしようとしたんでしょうか、この辺の家には大体柿の木があります。そしてこの柿も一般的な果樹同様表年と裏年があり、今年はどの家も大体が豊作の表年。ご近所におすそ分けしまくってどこもだぶついています。柿が通貨なら超インフレ状態間違いなし。

柿の駄目な点として用途が限られる事があります。基本、皮を剥いてそのまま食べるしかないので、目先が変わらずすぐに飽きてしまうのです。何かないかと頑張って考えてもせいぜい白和え位?その白和えも柿はメインではなく調味料的な位置づけなので、タッパー一杯作っても必要な柿はせいぜい半分位。大量消費には全く貢献しません。干すと甘いそうなんですが、既に過熟状態に入っているので無理ですし、無理やり干してもこの辺りは10〜11月も結構気温が高い日があったり台風が来たりで成功率は高くありません。そもそも普通の干し柿も結構失敗しますから。

過去に実際トライしたんですが、柿は加熱しても全然美味しくならないのが用途を狭める一番の原因だと思います。ジャムを作ったときは砂糖の味しかしなくて困惑しました。よってその傍流であるゼリー系も駄目。生の柿は頑張って食べてもせいぜい一日2個がいいところですから、もったいないですが今年も大量に腐らせる羽目になるでしょう。

17/10/26(Thu)

母親が孫の顔を見に上京した帰りに、ひもかわを土産として買ってきました。ひもかわってのはいわば和製ラザニア。幅3cm程(ものによってはもっとずっと広いものもある)の小麦粉麺です。ただ、個人的に不味いとは思いませんが、そんなに特別感はありません。極論すれば小麦粉を塩と水で練って伸ばして半乾きの状態にしたもので、味はうどんと一緒です。形が全然違うので歯応え・口に入れた感触はかなり違いますけど、基本的には麺類の範疇を脱する物ではありません。このひもかわ、かなり薄いのですぐに茹で上がるかと思いきや茹で時間は10分。素麺(2分)以上茹でなくてはいけない物は食べないというポリシーによってうちの両親は手を出しませんので、私の独り占めです。

今回のパッケージは3束入って440g入り。今回は半束約70g強を一食分としました。四十路男にはコレぐらいでちょうど。日によってぶっかけにするかケチャップベースのイタリアンスパ風にするかを気分で。イタリアンスパといえば先日上京した折、大盛りスパゲッティ専門店って所に行きました。普通盛り400g・大盛り600g。多分茹でた時の重さなので、私がいつもカウントしている乾麺状態だとこの半分くらいでしょうか。普通盛りでも乾麺200g…結構多いなと思って頼んだんですが、割と普通に食べられました。でも、隣で洗面器みたいな容器に入っている大盛り600gはちょっと危険に感じられましたね。昔は沢山食べる=偉いみたいな意味不明な競争をしたこともありますが、今では食事は腹八分目、もうちょっと食べたいなで止めとくのが一番幸せだと思います。

17/10/25(Wed)

先日の台風で枇杷の樹が倒れてました。この枇杷は私がまだ小学校に入る前、食べた枇杷を庭に蒔いたら生えた物で、引越しなど2回の植え替えを経て今に至っており、それなりに愛着があります。が、根元から引っこ抜かれた状態で倒れていたらもうダメでしょう。幸い2本の内1本は無事だったので良しとしますか…。で、倒れていた枇杷ですが、そのまま捨てるのも残念なので加工して匙やバターナイフに作り変えることにしました。枇杷で樹齢40年ともなると結構太い枝が取れます。あんまり太過ぎると加工が大変なので、直径7〜8cmの腕くらいの太さの部分を1mほどキープ。

とはいえ、すぐに作業できるわけではありません。つい先日まで生きていた生木状態なのでまずは乾燥。今日の日付をマジックで書き込みまして、風通しが良い日陰に3年ほど放置します。実に気の長い話ですねぇ…。ただ、このスペースにはそろそろ使い頃になった椿の枝があるので、コイツをまず加工しなくてはいけません。この椿はこっちに戻ってきて初めて剪定した枝で、割と放置状態が長かったのでかなり太い枝が採れ、やっぱりその時も捨てるのはもったいないと思ってとっておいたのです。ただちょっと腰が重い。趣味の木工で木にはだいぶ馴染んでますが、今までやっていた木材を切って削って組む作業と、一本の枝から匙やバターナイフを掘り出す作業はまるで別物なのですよね。まぁ、ボチボチやりますか…。

17/10/24(Tue)

畑で水菜が爆発してます。奴らはやたらと成長が早いうえに、うちの父親が調子に乗って大量に植えたもんだから、食べても食べても減りません。スライムよろしく見てないところで分裂してるんじゃないかと思うくらい、減りません。しかも、私の評価では葉物としての水菜の位置はそんなに高くないのです。白菜・キャベツ>ほうれん草>>>>>>>水菜>小松菜という感じ。白菜・キャベツは堂々の王者。癖はありませんがどんな料理にも合わせられる万能選手。困ったらコレ作っとけという感じですが、どちらもこれからのシーズン出来すぎて持て余すのはお約束。ほうれん草はこの二者に比べると料理の幅は狭いですけど、おひたしはお惣菜の定番。毎日食べても飽きませんが、シュウ酸による結石の原因になるらしいので、とりあえず控え目を心がけてます。ここまでが私が喜んで食べる葉物野菜。

水菜は…ねぇ。サラダにして食べるのが私の定番ですが、歯応え・味わいの面でキャベツに一歩も二歩も劣る感じ。鍋に入れる事もありますが、こっちは同様に白菜に及びません。おひたしにするとお約束のようにほうれん草に勝てません。要するに、水菜はこうすれば最強!って食べ方が今のところ無いのですよね。そしてその水菜にも劣るのが小松菜。おひたし・煮浸し辺りが定番ですが、コレも↑と比べるとやっぱりイマイチ。まぁ、完全に個人の主観なんで水菜大好き・小松菜大好きって人も当然いるでしょうけど、私の中ではこの評価です。ちなみに、どちらも食卓に上れば普通に食べます。その点、嫌いで全く口にしないシイタケとはレベルが違うと一応明記しておきます。

17/10/23(Mon)

台風一過。今回の台風は特に風が強く、2階の自室が酷くきしみました。コレは真剣に1階への避難を考えた方がいいんじゃないかと思っていたら寝落ち→気がつけば翌朝で快晴、といういつもの流れです。そしてそんな台風の翌日に大変なのが庭の落葉拾い。もう、洒落にならない量の葉が落ちてます。一日じゃとても拾いきれないので大体三日位かけて少しずつ。特にちょうど落葉の時期が重なった柿の樹の周りなんて、5分も拾えばゴミ袋が一杯になるレベルです。

まぁでも、そんな雑事はさておいて台風の後って本当に空がきれいです。空気中のゴミを全部吹き飛ばしてくれるからだそうですが、そんな理由はさておいても素晴らしい。空なんて毎日あって当たり前の存在なので日頃は見上げる事すら稀ですが、こんな台風の後のあまりにきれいな空だと思わず見とれてしまったり。そして目に入る庭の木々。そろそろ11月なんで今年の剪定を始めないといけないんですが、面倒臭いんですよねぇ…。一旦はじめてしまえばあとは惰性で何とかなるんですけれど。

17/10/22(Sun)

台風が近づいてきています。不謹慎この上ないですが、台風ってワクワクします。子供の頃は特にそうでした。今では滅多にありませんが、40年位前は台風が来ると結構な確率で停電しましたんで、学校が臨時休校になって雨戸を閉め切った部屋で蝋燭をつけて過ごす時間ってのは楽しかった思い出があります。

それが今。どこか楽しい非日常な気分はそのままですが、いい大人なので台風対策をしなきゃいけないのが面倒臭いです。自室の場合は窓の外の植木鉢類を全て(支えの紐に蔦を絡ませている朝顔&フウセンカヅラは例外)部屋の中にとり込み、雨戸を閉めます。この雨戸がまた滑りが悪くていつも結構大変。おまけに一箇所いたが破損して15cm角くらいの穴が開いており、いつも気にはなっているのですが年に数日しか出番が無いってことでそのままになっています。雨戸の役目は強い風で飛んできたものでガラスが割れないようにする事なので、この程度なら特に支障はないかなと。勝手口の外のゴミ箱コーナーは蓋が飛んでいかないように重石をしたり、いつもは布巾をかけているハンガーを取り込んだり。そして台風が去ったらまた現状復帰。コレが結構面倒臭いんですよね。まぁ、後々生じるであろう面倒ごとを考えたら、キチンと対策しておくのがベターなんですけど。

17/10/21(Sat)

今回の一品はキュウリ。季節外れですが父親が知り合いから10本ほど貰ってきたので使います。東京では日頃作らないもの=コッテリ系をメインに食べていたので、胃がサッパリ系を欲しています。したがって作るのは浅漬け、コレしかありません。キュウリは板ずりして3等分してから半割りにします。一本漬けが格好良いんですが、やっぱり食べにくいし味も染み辛いので素直に切ります。コレをタッパーに入れてから4%の食塩水でひたひたにし、刻んだ鷹の爪と昆布を入れて一晩放置すれば完成。

感想:パリパリとした歯応えが最高。キュウリはスライスしてからの酢の物も定番ですが、歯応えを活かしたければやっぱこういう浅漬け系でしょう。ちなみに先日買ったデジタルスケールが今回も大活躍です。以前のアナログスケールでは5g目盛りしかなく、それも最小単位なので結構曖昧でした。それが新しく買ったスケールだと0.1g単位までバッチリ量れてしまいます。コレで極めて正確に4%の食塩水が簡単に作れるようになり、味が安定しました。料理慣れしてくると調味料は目分量になりがちですが、私は原則としてきちんとはかります。目分量でもそれなりの味にはなるんですけど、キチンとはかった場合ほどの安定感はありません。私の場合はかなり長期間目分量の時期がありましたが、ここ数年はきちんと計量派ですね。

17/10/20(Fri)

帰宅後最初の庭掃除は結構大変。今回は柿の葉とツワブキの花が面倒でした。柿の葉は今がまさに落葉の時期。うちの庭には柿は1本だけですが、今70半ばの父が子供の頃に登って柿を採っていたというヤツなので、推定100歳クラス。かなりの葉が落ちます。まぁ、柿の葉は一枚がかなり大きくて組織もしっかりしており、数日放置したからといって腐って苔に絡みついたりはしないので拾うのは簡単ですけど、数が数なんでね。

ツワブキの花はちょっと面倒。同じキク科なのでタンポポに似た綿毛系の花を咲かせ、放っておくと周囲がツワブキだらけになります。根もタンポポに似てかなり深く入り込むので、一旦定着してしまうと取り除くのが大変なのです。花はタンポポ同様専用の茎がスッと立ち上がって咲かせるので、その茎を根元からカットして廃棄。ツワブキは佃煮にすると所謂キャラブキとして珍味ではあるのですが、もう食べ飽きているので今回はパス。そんな中で嬉しいニュースが一つ。夏前に買って植えてあった山椒。すっかり枯れてもうダメかと思っていたら復活してました。という事は夏の暑さがダメだったんでしょうね。今後はアゲハ系の幼虫に食い尽くされないように監視を強めつつ見守っていきたいと思います。

17/10/19(Thu)

雨男って完全な迷信だと思うんですけど、周囲に言わせると私は完全に雨男らしいです。今回も4泊5日の滞在中に雨の日が4日。梅雨時ならともかく10月半ばでこの打率は凄いと今回も友人達に爆笑されました。全てそのせいではないですが、滞在中の一日はずっとホテルに篭って読書してました。わざわざ東京にまで来てする事じゃないですよね。でも以前、お笑い芸人の誰かがオフの過ごし方として、海外のリゾート地に行ってホテルに篭ってゲームすると言っていたのが妙に記憶に残ってます。周囲からは馬鹿にされてましたけど、私なんだかその気持ち分かりますねぇ。家で読書するのと、旅先でわざわざ一日潰してホテルで読書するってのは似て非なるものだと思います。

ここんところ毎年、年に一回東京に遊びに来てるんですが、新しいところを見たければ行った事の無い観光地は一杯あるわけです。それでも毎年東京に来てしまうのは何なんですかね。大して新しい物を見るわけでもなく、今年も同じ場所に言ってボーっとしつつホテルで読書する。でもそれがとても良い気分転換になっているんだから、結果論としてコレは良い旅だと断言できます。当たり外れのある新規のメニューに挑戦するよりも、美味しさが保証されているいつもの定食を選ぶ、みたいな感じでしょうか。ちなみにホテルで読む本も何回も読み返して筋とか完全に把握している物だったりします。旅も読書も繰り返しって案外悪くないもんですよ。

17/10/18(Wed)

旅行中に一番困るのが食事です。自宅ではほぼ自炊で一食のコストは100〜200円が当たり前・しかも大満足の私からすると、外食って高い。一食平均700〜800円ってとこでしょうか。従業員の人件費・家賃・利益などが上乗せされるので、この値段が妥当だってことは理解できるのですが、やっぱり高い。というわけで、私のこちらでの食事選択の基準は大体こんな感じ。

1. 値段。あんまり絞って500円以下とかにすると、食べられる物が本当に限られてしまうので、基本は1,000円以下です。ただ、こう書くと身も蓋もないですが、空腹は最大のスパイスです。間食はしない・無闇な量を売りにする店は避けるなどで食事時に空腹になるようにしておけば、大体は美味しい食事にありつけます。2. 家ではあまり作らない料理を選ぶ。自炊の料理とかぶると自分の好みに最適化したうえに原価数百円の家飯には敵わないので、この際家ではあんまり作らない料理を選びます。インドカレーとか蕎麦とか。3. グルメサイトは見ない。店の選択は歩きながらインスピレーションで決めます。そりゃま、明らかに失敗する事もありますが、それもまた一つの楽しみ。“凄く美味しい物を食べた”というよりも“こんな酷い物を食わされた”の方が案外良い旅の土産話になったりもするので、食事がまずかったからといって全部ダメというわけではないのです。とまぁ、そんな感じですが外食食べ歩きで耐えられるのはせいぜい1週間弱。やっぱ自炊が最強です。

17/10/17(Tue)

私がAmazonをはじめ各種引き落としに使っている口座は20年以上前に上京した時に作ったもので、田舎にはその銀行の支店が1箇所しかなくしかもうちから遠いのです。本当はもっと便利な銀行に切り替える方が良いんですが、変更届の煩雑さと多少の愛着を考えてずっとそのままになってます。で、上京して久しぶりにその口座のカードをATMに入れたんですが、弾かれました。えーっ、と思って何回か差し込むも駄目。ひょっとして、犯罪に利用されて停止されてるとか?という妄想が頭をよぎったんですけど、もしそうならすぐに銀行から連絡が来るよねと考え直し、多分普通にカードの不具合だろうと有人窓口に持っていきました。

結果:磁気情報は問題ないものの、ICチップ部分に不具合が出てしまっているそうで、交換です。窓口のおねーちゃんに訊いたら、割とよくあるらしい。印鑑を持っていたらその場で新しいカードを発行できるんだけど、旅行中なのでそんな物は持ってません。身分証明書としての運転免許は持って来たんですが、流石に印鑑は要らないだろうと思ったんですよ。印鑑無しの場合は1週間〜10日後に指定の住所に書留で郵送ってことで、今回の旅行中はこの口座から足りなくなったお金を補充するという技が使えなくなりました。万が一財布を紛失した際に被害を最小限に抑えるため、財布の中の現金はなるべく少なくしていますので、口座が使えないと結構困る。でもまぁ、サブでもう一個同じ銀行の口座がありまして、そっちのキャッシュカードは無事なので特に問題はありません。最近は特殊詐欺に使われるってことで、同じ銀行に二つ以上の口座を持つことが難しいですが、以前はそうでもなかったんですよね。この口座はその時に作ったもの。持ってて良かったサブ口座。コレが無かったら友人に借金する羽目になったかもしれません。

17/10/16(Mon)

一年ぶりの東京堪能初日。とりあえず基本ということで、東急ハンズに行ってきました。田舎に住んでいてもAmazonで何でも買えてしまう素晴らしい時代になりましたが、全ての前提として“こういうグッズがある”という知識がなければ購入自体ありえません。勿論Amazonでもウインドウショッピング的なことは出来ますが、コレばっかりは大量の実商品の間を歩く際の情報量には勝てないのです。というわけで、東急ハンズウインドウショッピング。全部歩いていたら死んでしまうので興味のあるジャンル、キッチン用品とDIYのみに絞りました。

結果:うーん、今のところ買いたい物は無いですね。丁度欲しい物を買うのが一巡した時期だったのも悪かったかもしれません。おー、こんなものが!とそぞろ歩き自体は楽しいのですが、いざ買うほどのものかとなるとそこまではいかなかったです。まぁ、仮にあったとしても割高の東急ハンズで買うつもりは無いんですが。というわけでほぼ半日歩き回った結果買った物は、携帯用音楽プレイヤーの長過ぎるイヤホンコードを纏めるマジックテープ180円のみという、非常にドケチな結果となりました。

ちなみに食事ですが、ガッツリ下調べして評判の良い店で食べる…などという事は一切無く、昼は以前から通う普通の立ち食い蕎麦を堪能しました。田舎だと立ち食い蕎麦自体が存在せず、東京に来た時のみのお楽しみです。ほんのちょっぴりのせいろ蕎麦1,200円なんていう格式のある店には行きません。今回のお店は冷やしたぬきが350円を大盛りにして450円。それでも茹でたてを提供してくれるので馬鹿に出来ないレベルで美味いのですよ。

17/10/15(Sun)

料理番組ってあんまり見ないんですけど、新聞のラテ欄でふとタイトルが気になった“きじまりゅうたの小腹がすきました!”って番組を見ました→私にはダメでした。15分枠でドラマ仕立て。私が見た回は勉強に疲れて甘い物が欲しくなった女子大生が、家にあるものでちゃちゃっと超簡単コーヒーゼリー&スモアを作るという内容。

突っ込み所1. 家にあるものでちゃちゃっと作るという設定上、コーヒーゼリーを作るのにゼラチンがありません。そのかわりにたまたま手元にあったマシュマロ(材料としてゼラチンが含まれている)を使うという設定なんですが、マシュマロがたまたま家にある状況ってあんまりないと思うんですけど、どんなもんでしょ。そりゃま、マシュマロが大好物で常備している人もいるでしょうが、それよりはお菓子作りが趣味でゼラチンを常備している人のほうが多いんじゃないかと私は考えます。まぁ、ゼラチンを常備している人もそんなにいませんけど(うちは常備してます)。

突っ込み所2. マシュマロをゼラチン代わりに使っても、ゼリーを固める時間は当然必要です。番組で示されたのは1〜2時間とちっともちゃちゃっとしてません。勉強の合間にちゃちゃっと作って食べるという設定が荒唐無稽に。突っ込み所3. そもそも要求される材料のハードルが高過ぎ。マシュマロ15個・インスタント珈琲・チョコレート10g・牛乳、それだけあったら普通にカフェラテでも作りません?また、わざわざ材料を買ってきて作るんなら、素直にゼラチンを使うでしょう。とまぁ、こんな風に突っ込みながら番組を見るのもまた楽しいものです。この番組はもう見ませんけど。

17/10/13(Fri)

今日のメインはサバ。個人的には尾頭付きで買ってきたのを三枚におろすところからやるのが好きなんですが、今日のは既に3枚におろされていたのでロマンは無い反面簡単です。うちの近所のスーパーでは少し鮮度が落ちたサバをこうやって3枚におろした状態で売っているのです。無論鮮度的に刺身や〆鯖は無理ですが、加熱すれば全く大丈夫。

サバで加熱する料理というと、フライ・ムニエル・焼き物・味噌煮辺りが思い浮かびますが、今回はインスピレーションでサバ味噌をチョイス。特に理由はありません、何となく食べたくなったから。サバは片身を半分に切り、一応真ん中にXの字に飾り包丁を入れます。湯をかけてアクを抜くのはあんまり効果が実感できないので私はやりません。そのまま沸いた合わせ味噌に突っ込んで火を通してしまいます。合わせ味噌は味噌・味醂・酒・砂糖を大体同量、でも砂糖はちょっと少なめに混ぜ合わせた物で、コレを径の小さなフライパンに入れて沸かします。そこにサバ投入。コピー用紙で作って常備してあるドーナツ型の落し蓋を落とし、吹き零れない程度の強火で3分。火を落として自然冷却して完成です。ポイントはやっぱり火を通し過ぎない事。コトコト煮るとサバの身がパサパサになって食べられたもんじゃなくなります。ギリギリまで火を通して後は余熱に任せるのが基本。感想:普通に美味い。ご飯によく合う定番の一品。それが自宅だと1人前70円くらいで出来てしまうのですから自炊最高だと思います。

17/10/13(Fri)

以前から気になっていた野菜室のカボスがうっすら黄色く熟してきまして、コレはもう限界と(カボスだけど)柚子胡椒に加工しました。カボスとか柚子ってなかなか使い切れないんですよね。うちでは刺身・サンマの塩焼きの時くらいしか使いません。その時も使うのは中の果汁だけで、外側は基本全廃棄なのがもったいないなぁと使うたびに思っています。目の細かいおろし金で緑色の部分だけすりおろして刺身に乗っけると結構美味いんですが、作る&おろし金を洗うのが地味に面倒臭くて、中身だけ使って捨ててしまいがちです。

そんな黄色くなり始めたカボスを有効利用しようというのが今回の趣旨。カボスは白い部分をなるべく残さないように緑(黄色)の部分を極薄く剥ぎとってフードプロセッサーに投入。ここに畑から採ってきた甘唐辛子(辛くない唐辛子)をカボスの皮とほぼ同量、ザク切りにして投入。更に辛味要因としての赤唐辛子を種ごとキッチンハサミで細かく刻んで投入。ここでスイッチオン。割と時間をかけて全体を細かくしたら取り出して重量を量ります。今回は全部で120gでしたんで、ここに10%・12gの食塩を加えてよくかき混ぜ、室温に放置して一週間〜10日ほど発酵させて完成。いやー、フードプロセッサー最高!以前はシコシコ刻んでいたのがアホらしくなります。そんなに使用頻度は高くないけど時々きらっと光る良い仕事を見せてくれるフードプロセッサーはもう手放せません。そして地味に活躍したのが今回新しく買ったキッチンスケール。以前のばねばかりでは12gなんて計れませんでしたから。コイツも壊れるまで大事に使い倒そうと思っています。

17/10/12(Thu)

母親が安いからという理由だけで無闇に買ってきたジャガイモを処理すべく、今日の夕ご飯はグラタンだと昼食後にマカロニを茹でて準備しておきました。そしたら、午後もまた買い物に出かけて安いからとカツオ買ってきやがった…。冷蔵庫の中身を把握していないというか、計画性が無いというか、アホなんですかね。仕方がないので夕飯のメインはマカロニグラタン&カツオの刺身というとんでもない組み合わせに…。まぁ家庭料理だから問題ないでしょう。

グラタンってチーズがちょっとだけ高いけどあとはアホみたいな材料費で出来るんですよね。今回は肉魚抜きの精進グラタン(チーズと牛乳使ってるけど)。ジャガイモ一個は皮つきのまま太目の拍子に切って沸かしたお湯に投入して3分。ここで乱切りにした玉葱半個を加えて更に2分。別々に茹でるとガス代と時間がもったいないので一回で下茹でしてしまいます。どうせ後で混ぜるんだから一緒です。空いた鍋にバター10gと小麦粉大匙1を入れて弱火。小麦粉がペースト状になってきたら牛乳を少しずつ加えて緩めのホワイトソースを作ります。ここにマカロニ・ジャガイモ・玉葱を戻してひと煮立ち。塩で味を決めたら耐熱皿に移し、チーズをパン粉を適当にまぶしてオーブンのグリルモードで15分。グラタンは面倒な料理と思われがちですが、やってみると下拵えしてオーブンに突っ込むだけの簡単料理です。考えてみると、あの大雑把な国民性では定評のあるアメリカで国民食となっているんだから、面倒臭いはずがないのです。

ちなみに今回の夕食準備時間は40分。その間にグラタンを準備して焼き、半身カツオは血合い骨をとってからバーナーで炙ってタタキにし、刻んだキュウリと戻したワカメでツマを作り、水菜・人参・キュウリその他野菜でサラダを作り、圧力鍋で玄米ご飯を炊き上げ、その合間に作り置きのおでんを温め直し、使い終わった調理器具は平行して洗いつつ…と、料理は段取りとはいえ自分結構凄くね?と思わず自画自賛です。

17/10/11(Wed)

今日も日課の落ち葉拾いと草むしり。落ちている葉っぱや生えてくる草の種類で季節を感じます。今が旬なのが柿の葉。そりゃもう、バッサバッサ落ちてきます。柿は落葉樹なので、今見上げてついている葉がこの先一ヶ月くらいで全部落ちてくるかと思うと、憂鬱にならざるをえません。そして気がつけばもう10月も1/3が経過。そろそろ庭木の剪定を考えなきゃいけないんですが、重い腰が上がりません。ツバキ・アオキ・マキ・カシetcと全部で多分20本位、約1ヶ月かけてちょこちょこ切っていくんですが、うーん11月になったらはじめよう…。

雑草は少し前に集中的に除去したカタバミが一段落しまして、次は放っておくと無尽蔵に増殖してしまうジャノヒゲの間引き。所謂グラウンドカバーとして優秀な品種ですが、とにかく増殖が速くてあっという間に過密になり、お互いを押し合って盛り上がってきます。こうなると見た目も悪いのである程度間引かなきゃいけないんですが、コレが結構面倒臭いんですよね。ホント、庭仕事なんである程度好きじゃなきゃやってられません。一昔前に庭付き一戸建ての家が男の夢とされた時代があったのですが、サラリーマンやって週末しか家にいない(そして結構な確率で休日出勤…)のに、庭なんて持ってどーすんの?って思います。もし仮に私が都内orその近郊に庭付きの家を持つとしたら、芝生なんてしゃらくさい物は全部引っぺがして家庭菜園にします。そしてそもそも家族の協力が得られないのなら、庭付きの家なんて買わない、コレが一番じゃないでしょうか。

17/10/10(Tue)

数日前に作った生姜シロップが好評です。350gの生姜&同量の砂糖を使って300mlほどしかとれなかったので、歩留まりはあんまり良くありませんが、まぁこんなもんでしょう。そのまま冷水で割って飲んでもいいんですけど、牛乳に甘味がわりに入れるとなかなか乙。保存も利きそうだし、コレはまた作ってみてもいいかもしれません。

搾りかすの方は干して砂糖をまぶして干菓子にしましたが、こっちもなかなかの物です。子供は絶対にこういう味嫌いだよね、という大人のお菓子に仕上がってしまいましたが、お茶請けには絶妙にあいます。ただ、異常に辛い。下茹でとか一切しないで作りましたんで、生姜のエキスが残り過ぎるほど残っています。したがってバクバク食べるなんてもってのほか。一切れ〜二切れあれば湯飲みのお茶が一杯飲めてしまうという代物になりました。販売を考えるんなら、2〜3度茹でこぼして生姜成分を薄めないと駄目でしょうねぇ、そんな機会は金輪際ないと思いますけど。この生姜干菓子を小さく切った物を茶請けに茶を飲みつつボーっとする、最早現役の爺となりつつある今日この頃です。

17/10/09(Mon)

当初は商品がキチンと届かないんじゃないかとか疑心暗鬼半分で使っていたネット通販ですが、最近すっかり気軽に使うようになりました。ただ、買いたい物は大体一巡した感じで、9月の購入件数はゼロ。買いたい物がないわけじゃないんですけど、私が買いたいものって大体数百円単位なので、送料がタダになる2,000円ラインを超えるまで待っていると数ヶ月経っていたとか結構ザラ。

現在欲しいもの1. シリコン刷毛。時々焼きおにぎりが食べたくなって作るんですが、表面に醤油を塗るのに欲しい。今あるナイロン刷毛はパウンドケーキ専用で、醤油に浸けたくないのです。価格的にはナイロン刷毛の方が安いんですが、使用頻度が低いのでよりキレイに洗えるシリコン刷毛の方がベターかなと。2. デジタル計量計。身の回りにはなるべく電池で動く物は置きたくないというのがポリシーでしたが、今使っているMAX1kgの計量計では物足りないケースが結構あります。ボウルに入れて計った場合、ボウルが300g位ありますんで実質700gまでしか一度に計量できません。日常的にはそれでも十分ですが、ジャムを煮る時には明らかに容量不足で2回に分けて計っています。逆に最小計量単位は5gなので、ベーキングパウダーをグラム単位でキチンと計るとか不可能です。TANITAの0.1gから2kgまで計れるやつが欲しいなぁと思う今日この頃。実はこの二つで2,000円を超えるのですぐに頼んでもいいのですが、そういう時に限って直後に数百円の欲しい物が出てきたりするので待機中。あんまりパパっと買うのが癖になってもいけないなという警戒感もありますね。

17/10/08(Sun)

今日のメインは鯵。頭を落として三枚におろしたフィレが4匹分・8枚入って350円、安い。ここから作るのはムニエルかフライの二択ですが、今日は気分でフライです。刺身で食べるのなら血合い骨は骨抜きで抜かなきゃいけませんが、今回はフライだし鯵だしまぁいいかということでスルー。両面に塩胡椒して半日ほど置いておきます。あとはいつも通り、小麦粉→水溶き卵→パン粉の順につけて揚げるだけ。

最近のマイブームはフライの際になるべく揚げ時間を短くする事です。マージンをとって揚げ時間を長めにすると生焼けのリスクはなくなる反面パサパサで味が落ちます。中まで火がギリギリ火が通った状態&揚げたてがフライは最高に美味いと思うのですよ。今までの経験則上、鯵は薄いのでかなり攻めた時間設定でも大丈夫という事が分かっているので、今回は170度で片面45秒→バットにあげて余熱数分でいってみました。感想:片面30秒でも大丈夫かも。ただ、その場合には衣の色の関係上もう少し温度を上げた方がよさげ。まぁ、鯵なんで多少生焼けでも食えるんですが、その辺はキッチリ詰めていきたいなと思ってしまうのは性分なんでしょう、多分。ちなみに、プロは揚がり具合を出てくる気泡の大きさで判断すると聞いたことがあるんですが、本当なんですかね。ずーっと見てても全然変わらないように思えるんですけど。

17/10/07(Sat)

生姜が大量に採れました。生姜って放っておくとすぐにシナシナになってしまうんですよね。籾殻に埋めておくと保存が利くというのでやってみましたが、結果はあんまり変わりませんでした。昔からの言い伝えにたまによくある都市伝説というやつでしょう。年寄りの知恵というと一見真実っぽく思われますが、傷口に味噌を塗ると早く治るなど今の知識で考えると噴飯モノな場合も結構あって、個人的にはあんまり信じない方が良いと思っています。

それはともかく生姜。保存方法としてはスライスして干すか冷凍するかの二択です。が、今回は思いつきでジンジャーシロップを作ってみました。泥を落とした生姜は皮付きのままなるべく薄くスライスします。今回はコレが350g。ここに同量の砂糖を入れてよくかき混ぜ、一晩放置します。結構な量の水分が出てエェ感じでひたひた状態になるんで、そのまま火にかけて沸いたら弱火で30分。冷めたらザルで漉し、ガラの方もよーく絞って最後の一滴まで搾り出す感じで。コレでシロップが完成。水で薄めて良し、牛乳の甘味に使って良し。何となく喉に良さそうな気がしますが、多分プラセボでしょう。よく絞ったガラはザルに広げて天日に当て、カラカラになるまで干してから砂糖をまぶします。生姜のカリントウというか、そんな感じ。子供は絶対好まない味ですが、大人になった現在ではお茶請けに結構良い感じです。

17/10/06(Fri)

梨・柿・栗と秋の果物真っ盛りの昨今、デザートで食べるものが多過ぎて少し前に買ってきたリンゴに全く到達しません。もう10日ほどが経過してしまって流石にヤバイのですが、そのまま生食は芸がないよな〜と思いキャラメルリンゴにしてみました。作り方は簡単。鍋に砂糖50gと水大匙2を入れて強火にかけ、かき混ぜながら全体とふつふつと煮立ててキャラメル化させます。そこに水大匙1を追加してすばやくかき混ぜ、少しだけ粘度を下げた所に芯を取って皮付きのまま3mm厚にスライスしたリンゴを投入。キャラメルを全体に絡ませた後、蓋をして弱火で5分ほどリンゴに火を通して完成。

感想:一応美味い。以前レシピブックにレシピを書き込んだ割にはリピートした記憶が無かったのですが、作ってみて納得。悪くは無いんですけど、単品で食べるとそれなりの味なんですよね。コレはむしろ料理材料として、トーストに乗せたりバニラアイスをかけたりすると輝く一品だと思われます。が、私はパンやバニラアイスを食べないのでうちには常備しておらず、キャラメルリンゴのためにわざわざ買ってくるのもねぇ…という感じ。まぁ、朝食にパンって人がリンゴが余った時に作るとかなり重宝するんじゃないでしょうか。

17/10/05(Thu)

中秋の名月という事で、みたらし団子買ってきました。で、普段ならそのまんま食べる所ですが、以前に見たみたらし団子を豚バラで包んで焼くと美味しいという記事がずっと気になっていまして、みたらし団子を買う機会なんてあんまり無いのでコレはチャンスとやってみました。豚バラは安い時に買って小分け冷凍してある物を解凍して使用。作り方は本当に簡単で、豚バラでみたらし団子をぐるっと包み、油をひいたフライパンで全面満遍なく焼くだけ。表面を覆う薄い豚バラにだけ火が通り、中の団子部分は軽く温まった状態でオッケーなので、時間はそんなにかかりません。

結果:意外に美味い。みたらし団子&豚バラなんてどんなゲテモノかと思いきや、普通に食べられます。よく考えてみたら、みたらし団子=米粉&醤油ベースの甘辛ダレで、ここに豚バラを加えるのだから構成的には豚丼と一緒です。そのせいで味は非常にオーソドックス、大体の日本人なら受け入れられる味なんじゃないでしょうか。まぁでも、豚バラを甘辛く炒めてご飯に乗っける方が簡単でコストもかからないので、今後わざわざみたらし団子を買ってきてまで作ることは無いですけど。

17/10/04(Wed)

知り合いから旅行の土産にひもかわ貰いました。知識では知っていましたが、実際に食べるのは初めてです。ひもかわっていうのは、要するに平べったいウドンです。パスタで言うとラザニア的な何か。幅3cm程の薄いシート状の麺で、特に北関東では忙しい農作業中の食事に短時間で茹でられるこのひもかわが発達したのだそうです。ですが、今回貰ったひもかわは指定茹で時間10分と全然短くありません。一般的なウドンが15分とかなんでそれに比べれば短いですけど、蕎麦や素麺に比べると格段に長い。まぁ、粉から作った場合に切る手間が大幅に省けるのは事実なんで、その辺との兼ね合いなんでしょうか。

というわけで早速実食。最近は腹八分目をモットーにしているので1食70gで。半生タイプなので素麺の1食50gよりは少し増やしてみました。コレを指定通り10分ゆでた後、冷水で締めて皿に盛り、刻み葱と鰹節をのせた後に醤油を回しかけて完成。所謂ぶっかけです。薬味には最近貰ってとっとと使い切りたい柚子胡椒を採用。感想:普通に美味い、けどひもかわである必然性は無いかも。当たり前ですが、味はそのまんまウドンです。形が違うので歯応えは異なりますが、あくまで誤差の範囲内。わざわざネットで取り寄せて食べるほどの熱意はもてません。その辺のスーパーで半生ウドンを買ってくる、もしくはいっその事粉から自作してしまった方が美味いです。まぁでも、変にこねくり回して作った謎名産品よりは安定の味なので、土産物としては悪くないですね。

17/10/03(Tue)

イカラストは久しぶりにイカリング、作ってみました。イカの胴を5mm幅にカットし、塩とカレー粉をまぶしてしばらく放置します。その後片栗粉をまぶして高温の油で短時間サッと揚げるだけ。流石にイカだけだと味気ないかなと思ったので、鶏ムネ肉も買ってきてカレー粉風味で唐揚げにしました。結果:やっぱり揚げ物は揚げたてが最強。イカリングも惣菜コーナーの定番ですが、揚げて時間が経ってしまっているので全体がべっちょりしているうえに冷めてイカ本体も固くなってしまっています。揚げたてならそのマイナスが一気に解消。自分でも揚げ物の腕は大した事ないと思っているのですが、それでもその腕の無さを揚げたては軽くカバーしてくれます。

ちなみにつけるのは自家製タルタルソース。タルタルソースも市販品が山ほどありますが、粗く刻んだゆで卵と新鮮なパセリの微塵切りを使う自作には到底及びません。タルタルソースも自家製が基本。コレを揚げたてのイカリングにどっぷりつけて食べると至福。多分こういうのはビールにとてもよく合うんでしょうが、酒嫌いなのでその辺はよく分かりません。でも多分合う、いや絶対合うでしょう。時々作りたいイカリングですが、最近めっきりイカが高いんですよね。1杯100円以下で普通に売っていたのはそんなに昔の事じゃないと思うんですけど。

17/10/02(Mon)

今日のメインは鰹。鮮度面は全く問題ない25cmほどの片身が350円。東京だとこのサイズでこの鮮度では絶対に手に入りませんので、田舎万歳。居酒屋での単品刺身皿に換算して4〜5人分はとれますが、うちではコレを3人で食べてしまいます、贅沢ですね。買ってきた片身は真ん中の血合い骨を取り除いてしまえば、あとは刺身にひくだけです。が、それだとあまりにオリジナリティが無いので、今回は炙ります。一応裏庭で藁焼きタタキがいつでも出来るように藁を確保はしているんですが、ハンディガスバーナーを買って以来すっかり出番が減ってしまいました。藁で焼くと香りが全然違って絶対にこっちの方が美味いのですが、人間は易きに流れる物なのです。それにガスバーナーには焼き目の調節が簡単というメリットがあり、見た目を美しく仕上げたいのならこっちの方が優秀。

ちなみにこのガスバーナー、Amazonで3,000円位でした。調理器具としてはそんなに安くないですし、凄く使うというものでもないので買う際は結構迷いましたが、今では買ってよかったと思っています。確かに出番はたまにしかありませんけど、そのたまの出番でとてもよい仕事をしてくれるのです。コレはオススメ。本題に戻って鰹ですが、炙りが済んだら後は食べやすい大きさにカットするだけ。一般的にタタキというと上に葱だ玉葱だを山の様にのせ、酢醤油ベースのドレッシングもどきを回しかけるスタイルが一般的ですが、私はアレはやりません。普通に刺身盛りにして醤油&山葵で食べるのが好き。そして刺身にするには形の悪い端の方はヅケにした後ご飯に混ぜて食べるのが私のスタイル。コレだけは料理人の特権なので、私の総取りです。

17/10/01(Sun)

近所のおっちゃんにイカを貰いました。頭が痛くて少し体調が悪い日だったので、コレはありがたい。いわゆる魚類に比べてイカは下処理が簡単。私の体感では1/4位でしょうか。魚だったら腸とエラだけとって翌日に回してたかも。何はともあれイカ。ゲソと腸を胴体から引っこ抜き、軟骨も取り除きます。ゲソと腸を切り離し、腸は廃棄。元気がある時なら塩辛や煮物に活用するんですが、今回はそんな気分じゃなかったので。ゲソから目玉と嘴を廃棄。嘴も元気な時なら…以下同文。最後に流水でゲソをしごいて爪を外したら下処理完成。3杯でも10分かかりません。イカって本当にお手軽で素敵です。

1杯はとりあえず刺身…イカ素麺にします。皮を剥いて片面に浅く切れ込みを入れた後、裏返して細く切っていくだけ。一応光に透かしてみたんですが、今話題のアニサキス君はいませんでした。1杯は胴に浅く切れ込みを入れた後、醤油と味醂で照りをつけながらの照り焼きに。残った1杯とゲソはまとめて大根と煮てしまいました。ワタ煮も悪くないんですが、個人的には醤油と味醂だけで煮るスタイルの方が好きですね。

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