2005年6月

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05/06/30(Thu)

閉店後の喫茶店でマッタリしゃべっていると、その場にいた常連の女性が、気持ち悪いという理由でイカをさばけないという話になりました。何か面白ことないかなと、ボーっと考えていた私は、それに飛びつきましたとも。マスターの目を見て邪念を送りながら、“イカって死んでいても、さばく時に足が動くことがあるよ。”と言うと、彼も私の邪念を受け取ったようです、うまく調子を合わせてくれます。

(マ)“そうそう、足がピロッと巻きついてくることがあるよね。あれは慣れててもビックリするし、結構気持ち悪いよね。”(私)“あれって、人間の脊髄反射の原理と同じで、脳が死んでいても神経が反応して起こるらしいですよ。新鮮なイカだと、結構起こりますよね。”などなど。

その女性、すっかり涙目。最後にはかわいそうになって、無論ウソだとばらしましたが、きっとイカを目の前にすると、この話を思い出すに違いなく、ひょっとしたら一生、丸ごとのイカに触れないかも。まあ、イカに触れなくたって人生に支障はないですしね。あまりにはまりすぎて、思わずマスターと悪ノリしてしまいました。

05/06/29(Wed)

昨日も書いたように、最近のお茶の消費はものすごいものがあります。夕食の後片付けをする横で、コンロを火にかけて湯を沸かし、風呂に入ったりなんだりしている間に粗熱をとって、冷蔵庫に入れるのですが、次の日にはこれまた同じ事をしているので、ヤカンの容量である2Lを一日で飲み干していることに…。どこかの怪しい健康法のようです。

使っているお茶は例年の如くプーアル茶。500gで買ったんですが、一回に小匙半分程度しか使わないので、全く減りません。あと10年はもちそうな勢い。何か他にも使えないものかと、煮卵や豚肉のプーアル茶煮といった悪あがきもしていますが、そんなに頻繁に作れる料理でも無いので、所詮焼け石に水。まあ、美味いからいいんですけどね。

しかし、よく考えてみると、家に帰った直後・食後・風呂上り・寝る前・喉が渇いて起きてきたとき・起きた直後・出かける前と飲んでいれば、それくらいは消費します。ガンガン飲んで、ガンガン汗や尿として出していれば、健康にもいいような気がしてきます。本当のところどうなのかは、よく分かりませんけど。単に、暑くて飲まずにはいられないというだけなんです。

05/06/28(Tue)

こう暑くなってくると、氷入りのお茶の消費が激しくなってきます。一日どれだけ飲んでいることやら。クーラーを使っていないので、尚更です。この時に、私が愛用しているのが、登山用の店で買ったステンレスのマグカップ。何の飾りも無い、実にそっけないものですが、二重構造で中が真空になっており、保温性が非常に高くなっています。もちろん、冷たさも非常に長持ちします。要は魔法瓶と同じ仕組みです。

無論、魔法瓶と違って上部はパックリ開いてますので、あんなに何時間も同じ温度を保つことは出来ませんが、普通のグラスやマグと比べると、その性能は明らか。側面が結露しないことからもそれは分かります。普通のグラスにお茶と氷を入れておいておくと、側面が冷され、その冷された側面で周囲の空気が冷されて水滴がつきます。が、このマグだとそもそも側面の外側が冷たくならないので、結露しない。まあ、しないというのは言いすぎですね。ほとんどしない。

実は超薄手のタンブラーも持っており、これに氷とお茶を入れた時のチリチリと言う音は涼しげで大変よいのですが、どっちを使うかっていうと、圧倒的にこの保温マグ。無論、今パソコンに向かっている私の手元にも。

05/06/27(Mon)

私はクーラーを使わないかわりに、柱に温度計をぶら下げてあります。たまにその温度計を見ることで、これくらいの暑さの時は大体○○度くらいと感覚的に分かるようになります。よく、クーラーの設定温度を28度にしましょうなんてやってますが、28度がどの程度の温度かを感覚的に分かる人は案外少ないんじゃないでしょうか。私の感覚だと、28度は結構暑い。それだと、クーラーをつける意味があるのかなって思ってしまいます。扇風機をガンガン回した方が…。

それはともかく、そういう話を珈琲を飲みながらしていたら、そこのマスターに“その歳でうちのオヤジ(バリバリ健康な95歳)と同じ事言ってどうするの”と笑われてしまいました。ひょっとしたら、長生きできるかもしれません。さて、長生き出来たら何をしようと、早くも皮算用。

05/06/26(Sun)

職場に、取引先のおじさんが近所の山で取れた山菜を沢山送ってきてくれました。中身は生の蕗・蕨・ミズナ(水菜ではなく山菜のミズナです)。皆で山分けにすると、一人の取り分はほんの少しになってしまうのですが、ミズナを除いて要アク抜き。合言葉は“面倒臭いのは全部ミソジに”です。今時アク抜きまでして山菜を食べようなんていう暇人は、職場には私くらいしかいませんので、蕨・蕗はほとんど総取りです。こうやってまた、食費が減っていく…。

蕗のアク抜きは超簡単。寸胴に湯を沸かし、そこに蕗を丸ごと放り込んでほんの数分。湯を切って水に入れ替えたら一晩放置すればオッケーです。あとは皮を剥くだけ。とても一回では食べきれないので、皮を剥いた段階で大量の塩をまぶし、小分けにして冷蔵庫の隅に放り込んでおきます。

そっちはいいんですが、問題は蕨。蕨はアク抜きに重曹を使うんですが、うちには置いてない。かといって、今回のためだけに買うのもアホらしいので、どうしようかと考えた時に浮かんできたのは、中華饅を作るために常備してある、ベーキングパウダー。裏を見ると、炭酸水素ナトリウム25%と書いてある。なんだ、重曹入ってるんじゃん、とあっさりこれを転用。有効成分が1/4なので、気持ち多めにぶち込んで、翌朝味をみてみると、ちゃんとアクは抜けている。こちらもやはり必要量以外は塩漬けにし、今回のロットは今夜油揚げと一緒に炒め煮にします。

面倒臭いといったって、今回の作業+夕ご飯の仕度と片付けでジャスト1時間。私に押し付けてくれた人達が、家でビールを飲みながらテレビを見ている間に出来てしまいます。要は慣れですよ、慣れ。

すんません、昨日のmusic baton、何を勘違いしたのか、本当はbook batonでした。まあ、本棚をさらすのは非常に恥ずかしいものがあるので、結果オーライということで。

05/06/25(Sat)

最近、妹が嫁ぎ先から貰って分けてくれたアサリの佃煮で、アサリ炊き込みご飯というのがデフォルトになっているわけですが、炊き込みご飯というのは、メインの具(この場合はアサリ)の大きいやつが当たると、妙に嬉しいですね。茶碗に盛った炊き込みご飯から、箸で一口分すくいとると、その一口分の中に丸ごとのアサリが二個入っていたりすると、とっても幸せな気分になります。

ところが、一歩引いて見てみると、このアサリ大して美味くないんですよ。いや別に、佃煮が不味いと言っているのではなくて、炊き込みご飯にする過程で、周りにエキスを取られてしまい、スカスカになっているわけです。ですので、噛み締めても大して旨味が出てこない。だから、こういう具も楽しもうと思ったら、炊き上げたあと別口で、楽しむ用の具を混ぜ込むわけですが、そんな面倒なことは出来ません。うちのアサリは所詮ダシです。しかし、それがよく分かっていながらも、箸に当たるとやっぱり嬉しい。染み付いた、貧乏人根性万歳。

最近巷で流行の音楽バトンと言うやつがkairyuさんからまわってきました。ありがとうございます。ただ、最近では全然音楽を聴かないんですよね。聴いているとそっちに意識が行ってしまい、手が止まってしまうので、ながらでは聴けないし、かといってボーっとしたい時は、大体本読んでますから。それでも、大学生くらいの時はよく聴きましたね。CDも200〜300枚くらいは買いました。一番最初に買ったCDはRoxetteのJoyride。ラジオから流れてきたFading like a flowerというナンバーに一目(聴?)惚れしまして。今や、Roxetteなんて知ってる人のほうが少ないと思います。最近全く活動の噂を聞かないんですが、本国スウェーデンでは活動してるんでしょうか。というわけで、次にバトンを渡すような友人知人もいないので、バトンの受け渡しは他のラインに期待しますです。

05/06/24(Fri)

最近、街を歩くとあちこちで枇杷が鈴なりです。私が住んでいるアパートの敷地内にも枇杷の木があり、ものすごい勢いで実っているんですが、大家さんが高齢なこともあり、放置状態。モッタイナイので、大家さんに声をかけ、脚立を借りて手の届くところは全部収穫しました。持って行ったら、半分もくれたのでラッキー。元々捨てるつもりだったので、惜しくは無いのでしょう。

私は枇杷にトラウマがありまして、小さい頃調子にのって食べ過ぎてひどい下痢になり、かかりつけの医者に運び込まれて、でかい注射を打たれたのです。今でも枇杷を見ると、目の前で注射をスタンバイされるあの恐怖を思い出します。ただ、幸いなことに枇杷は好き。モリモリ食べます。

そういえば先日、働いている場所にアメリカから客が来たので、たまたまあった枇杷を出したら、えらく珍しがられました。アメリカには売っていないそうで、いい年をした人だったのですが、生まれて初めて食べたそうです。無論、好評。さすがに食べ慣れないだけあって、周囲をベッタベタにしてしまいましたけど…。枇杷って日本独特の果物なんですかね。海外事情に疎いもので、よく分かりませんが。

05/06/23(Thu)

実家から送られてきた荷物の中に、カボチャが丸ごと一個入ってました。もはや、一人暮らしにこの量か?なんて思いません。すっかり慣れっこです。カボチャといえば、先週の日経の土曜版に書かれていた記事を思い出します。歯ざわりと色が悪くなるから皮は剥けと…。どうも私は、○ターホームとは相性がよくないようです。カボチャの皮なんて、火を通してしまえば普通に食べられますよ。

この時期、茹で過ぎるとあっという間に悪くなって廃棄になってしまうので、とりあえず、1/4だけ煮物に。貰い物の沖縄黒砂糖があったので、これを使ってみました。使いすぎないように注意は払ったつもりなんだけど、強い。普通の砂糖の方が、制御しやすいです。まあ、好き好きだけど。1/4はタッパーに入れ、少しづつ。焼いたり味噌汁に入れたり。1/2は濡れ新聞紙に包んで、冷蔵庫の扉へ。火を通していなければ、一週間くらいは平気でしょう。

種はワタからひとつづつ外し、窓の外でカラカラになるまで干してから炒ると、香ばしくて美味い。ところが、先日までカラ梅雨だと騒いでいたのに、こういう用が出来ると、雨が降り始めます。日頃の行いが…。仕方が無いので、しばらくは冷蔵庫乾燥。梅雨の晴れ間を縫って干すんですが、一日中家にいるわけじゃないので、なかなか上手くいかないんですよね。まあ、ボチボチ干します。

というわけで、捨てたのは茎とワタ、それに明らかに中が詰まっていないスカスカの種。これだけ食えばカボチャも成仏するでしょう、南無。

05/06/22(Wed)

うちの扇風機は、一味違います。アメリカのDULTON社製で、本来は扇風機ではなくサーキュレーター。扇風機は、おこした風を直接人に当てることで、涼しくしますが、こちらは、エアコンと併用し、部屋の中の空気をかき回すことで冷暖房効率を上げるための代物。ですので、左右に首を振る機能が無いかわりに、上下に角度をつけて首を固定できます。なんと、真上にだって風を送れてしまうのです、やらないけど。

この品物のいいところは、そうステンレス製でとにかくそっけないほどシンプルなところ。スイッチも背面に、強・中・弱・止と書かれたツマミが一個だけ。おまけにうちのは、中の端子が折れてしまい、中しか利きません。それでもこれを使い続けているのは、日本製の扇風機のデザインがどうしても好きになれないから。妙に安っぽいプラスチックのボディに、機能過多としか思えないスイッチ各種。タイマーとかリモコンとか、使わないし…。建築家の故宮脇壇がエッセイで、若い頃テレビを買いに行って“とにかく映らなくてもいいから一番デザインのいいのはどれだ”と言ったと自分でエッセイに書いてましたが、その気持ち、分かる。まあ、同時にテレビ買わなきゃいいじゃないとも思いましたけど。

今でこそ、DULTON社のサーキュレーターは、ロフトやハンズに行けば普通に売ってますが、私が買った7〜8年前は取り扱っている店が皆無でした。ネット通販も今の様に発達しておらず、何かの雑誌にほんの少しとりあげられていた写真で知った、吉祥寺の外国家電を輸入販売する店に、わざわざ買いに行ったのです。まあ、そんな思い入れもあるので、いまだに使い続けているわけです。

05/06/21(Tue)

熱帯夜になると、さすがの私でも暑すぎてちょっと寝られないという夜が出てきます。こんな夜に絶大な効果を発揮するのが、ドラッグストアで千数百円で買った、大型アイスノン。中に入っているものは、おそらく普通の保冷材と同じなんですが、20cm×30cmとかなりの大型で、しかも外側がしっかりしたゴムで出来ており、非常に破れにくくなってます。まさに、最初から枕に仕込むことを考えて作られた代物。

枕の上にこれをのせ、バスタオルでグルグル巻けば準備完了。大きいので、朝まで冷たさが持続します。使ってみて初めて実感したのですが、たとえかなり寝苦しい熱帯夜でも、頭さえ冷せば、楽々寝られます。タイマーで冷房や扇風機をつけておく必要も無く、網戸にして窓を開けておけば十分。

おまけに、電気代不要。どうせ一日中稼動している冷凍庫を使って、日中凍らせるので、夏場にクーラーを使って電気代が跳ね上がるというようなこともありません。もう三年ほど使って、十分元は取れたと思ってますし。経済面でも、なかなかイイ熱帯夜対策です。

05/06/20(Mon)

まだ6月だというのに、部屋の温度計は常に25度〜30度。今こんな調子だったら、8月にはどうなってしまうのかと、空恐ろしくすらなります。ハッキリ言って、暑いのは嫌い。でも、クーラーも嫌いだから始末が悪い。職場では否応なくついているので、仕方が無いですが、家では使いません。一応部屋にはついているものの、この部屋に住み始めて5〜6年になろうかというのに、一度もスイッチを入れたことが無いという徹底ぶり。二階の角部屋なので、窓を開ければかなり風が通って涼しいのです。

そして、今話題のクールビズ。あんなの、私はもうずっと前からやってます。要するに、暑くなってくれば服を脱いでいけばいい。真夏になると、部屋では私はほとんど上半身裸です。まあ、全ラにすれば更に一歩前に進むのでしょうが、そこはそれ、人間としての尊厳もありますので…。この状態で、扇風機の風をモロに浴びると、真夏日でも結構快適に過ごせます。あまりにも暑いと、気分転換も兼ねて水シャワーを浴びたりしますが、こちらは効果が一時的過ぎることもあって、滅多にやりません。

暑さ対策のポイントはズバリ“風”。暑いうえに無風状態だと、体温で暖められた空気が体にまとわりついて、大変なことになりますが、風があると、たとえその風がクーラーの風の様に冷たくなくても、まとわりついた暖かい空気の膜を吹き飛ばしてくれます。そして無論、風によって汗を蒸発が進められ、気化熱で体温も下がります。日本の夏くらいなら、ヒートアイランドといわれるここ東京でも、扇風機だけで乗り切れてしまいます(多少根性はいるかもしれませんが)。そして何より、夏場でも電気代が冬と変わらないのが、最高。

05/06/19(Sun)

大家さんから、“朴葉味噌セット”というのを貰いました。なんともはや、マニアック。朴葉と真空パックの味噌がセットになっており、アルミホイルを間にひいて朴葉の中で味噌を沸かし、野菜などを煮て食ってくれと書いてあります。一人暮らしでやるには、ちょっと風流すぎるメニューですし、少し味噌の味見をしたところ、やや不自然に甘過ぎて、厳しいかもしれんという結論に達しました。

どうするべと悩んでいたところ、帰りのスーパーで加熱調理用の刺身を売っていたので、これを購入して味噌漬けにすることに。本当なら一晩塩をしてから漬けるのがいいんでしょうけど、ここ最近の暑さで食べ物の傷みがめっきり早くなっているので、最初から味噌に突っ込んでしまいます。

一晩おいたら味噌をぬぐい、網で焼くだけ。しかし、うーん正直厳しいなあ。やっぱり甘過ぎる。こういうこともあろうかと、味噌は三分の一程度しか使わなかったんだけど、それでも厳しい。うちでは珍しく、あとの三分の二は廃棄処分になりそうな予感がします。これでもきっと買うと1,000円近くはするんだろうなあ…なんて思いつつも、今回はちょっと無理そうです。

05/06/18(Sat)

職場のある建物の窓の向こうには、隣の建物との境となる塀がありまして、その上を近所の猫がよく散歩しています。いつの頃からでしょうか、建物の脇にキャットフードを置いて、ヤツらに餌をやるようになりました。みんな首輪をつけているので、家で餌は貰っていると思うのですが、そんなのお構い無しによく食べる。

ところが、私らも猫の世話をしに行っているわけではないので、たまに餌を入れるのを忘れるんですね。そういう時に仕事をしていると、窓の外に何か気配を感じるんです。そう、ヤツらが塀の上を無意味に行ったり来たりするんです。絶対にこちらとは目を合わせようとはしない。でも、フラフラと行ったり来たり。たまに座り込んだりもしてるんですが、必ずこちらから見える位置に座り、それでも顔は絶対こちらを向けません。餌やってるんだから、もうちょっと愛想振りまけよとも思うんですが、その辺が猫たるゆえんなんでしょう。

人間にもいますね、こういう人。何かやって欲しいんだけど、絶対に直接は言わないで、その周辺をぼんやりと攻める。人間がやると面倒くさいことこのうえないんですが、相手はまあ、猫ですから。仕方が無いので、しまいには根負けして毎回餌をやってしまいます。喜んでいるみたいだから、まあいいか。

05/06/17(Fri)

妹が嫁ぎ先から貰った、アサリの佃煮を分けてくれました。私にとっては佃煮全般はちょっと味が濃すぎるので、そのまま食べることは滅多にありません。大体が炊き込みご飯。作りかたは簡単で、普通にご飯を炊く際に、好みの量の佃煮を放り込むだけ。水の量も変わりません。外で炊き込みご飯を食べると、醤油でかなり強めに味をつけています。しかし、アレを家でやってしまうと、数食で飽きますし、他のおかずとの相性も限られてしまうので、うちではやりません。特に調味料は入れず、アサリから出てくる旨味だけで炊き込みご飯とします。

幸い住んでいるアパートの入口に山椒が生えており、大家さんから使用許可が出ているので、これを少し。佃煮には最初から生姜が入ってましたので、この生姜と山椒の香りがなかなかヨイ。それに、カボチャを煮たやつと味噌汁。マグロのアラを焼いたような脂っこいおかずもいいですが、こういう食事もイイナアと思うようになったのは、年齢のステージが一段階上がってしまったからなのか…。

05/06/16(Thu)

実家から野菜を送ってくる時は、新聞紙で包んだものをダンボールに入れてあります。しかし、手近に新聞紙が無かったのでしょうか、たまにそれがティッシュペーパーの時があって、何だか非常にもったいないのです。うちではティッシュペーパーはほとんど使いません。今考えて思いつくのは、風邪をひいた時に鼻をかむくらい。しかし、花粉症のケはありませんので、そんなのは年に数度あるかないか。他と違って、掃除ではもっぱら雑巾を使いますので、異様に消費量が少ない。今の家に住んで5年くらいですが、その間消費したティッシュは1箱弱。

それも、こんな風に手に入ったやつを部屋の隅に一晩放置して乾かしておき、それを適当な箱に突っ込んであるやつ。所詮野菜・果物を包んであっただけなので、多少湿ってはいるものの汚れてはいません。が、こうして稀な機会にしか手に入らないのに、明らかに供給過剰。実家では、少し茶がこぼれたといってはティッシュで拭いてますが、多くの家ではああいう使い方なんでしょうね。なんか、モッタイナイです。今日も相変わらずの、貧乏臭さ一直線。

05/06/15(Wed)

よく行く喫茶店でバイトをしていた女子大生が、オーストラリアで3ヶ月の語学研修を終えて帰ってきました。たった3ヶ月なんですが、その月日は彼女を大きく変えていました、特に頬や二の腕の辺りが…。そこまで急激に変わってはいかんのではないかというくらいの変貌振り。

しかし私には高校時代に苦い思い出があります。夏休み明け、久しぶりに会った女友達の変貌ぶりに、ついうっかり本当のことをいってしまい、しばらく口を利いてもらえませんでした。あの轍は踏まない。

数日前の日記でも書いたのですが、アメリカ同様オーストラリアの食事もかなりジャンクなんでしょうね。採食主義の人もいたりと、選択の幅は広いのかもしれませんが、油断するとそういう食事になってしまいがちです。しかし、今日書きたかったのはそんなことではなく、早く元の彼女に戻ってほしいと、そういうこと。気がついているとは思うけど、大丈夫かな。

05/06/14(Tue)

先日、鶏皮を買って下茹でした時に、寸胴の中の茹で汁の表面に、1cmの厚さで油が浮いてました。もったいなくてとても捨てられません。鶏皮を取り出した後の水面にお玉を滑らせるようにして油をすくい取り、タッパーに入れて粗熱をとってから冷蔵庫に入れると、脂肪分は上・水分は下と綺麗に分離します。端に菜箸で穴を開け、傾けると水分が出て油だけになるので、こうなれば冷凍保存OK。水分はその日の鶏風味味噌汁に化けました。

油分は炒め物を中心に使っていたのですが、以前からやってみたかったアレをやってみようと思い立ちました。アレというのは、ラード飯。ラードをのせたご飯に醤油を回しかけ、ご飯の熱でラードが溶けてきたところをハフハフといただくという、中国の伝統的ジャンクフード。ラードは豚の油ですが、鶏の油でやったって別にいいのではと思ったんです。

さすがにご飯一杯でやるほどのチャレンジャーではないので、とりあえずご飯半分でトライ。ウン、結構美味い。毎日食べようとは思いませんけど、疲れて帰ってきたときなんかにいいかもしんない。あっさりご飯があっという間にコッテリメニューに変身します。冷凍庫に入れてある油なんて、かなり持つでしょうから、たまにうちの食卓にのぼることでしょう。葱を入れたりと小細工を効かせると更にオシャレなんでしょうが、なんといいますか、このメニューの肝はこの一抹の侘びしさにもあると思いますんで、入れないほうがいいかな。

05/06/13(Mon)

買い物に行ったスーパーで、白人系の親子が買い物をしていました。母親&10歳くらいの娘。白人の人って、本当に日本人とは体型が違いますね。手足、長!まだ子供なので、全然背は高くないんですが、足の長さが体に占める割合がすごく高い。そして母親の方は、顔は娘と同じなんですが、完全なママン体型。彼らの太り方は、日本人とはこれまた全然違う気がします。とにかく、膝あたりから下はきゅっと細い。でも、そこから急激に太くなって、顔は体型の割にはすらっとしてる。例えて言うなら、独楽みたいな感じ。本体がぐっと出ていて、上下に軸が出ているような。これに比べると、日本人は顔・足含めてもう少し均等に脂肪がつく場合が多い気がします。

太り方っていうのは、遺伝的要素なんでしょうね。仮にあの女の子が、カロリー過多の日本食を食べて太っても、あのママンのような、日本人にはあまり見ない太り方をするんだろうなあ、なんて思いながら見てました。また、見知った数が少ないので断言は出来ないのですが、彼らは20台半ばを境に、本当に急激に太る人が多いような気がします。その太り方は本当に急激。華奢な少女だったのが、一年経ったらママンだった、みたいな事も何度かありました。急激に摂るカロリーが増えたとも思えないので、あれもやっぱり遺伝的なものなんでしょうかね。面白いなあ。

05/06/12(Sun)

関東地方も梅雨入りした模様です。雨は別にどうって事ないんですが、蒸し暑くなってくるのが憂鬱。食べ物の傷みが早くなるのが、毎年のように悩みの種です。無論、冷蔵庫には入れてるんですが、うちの冷蔵庫は古いこともあって、夏場はいきなり能力が落ちます。まあ、冷蔵庫は本来、庫内の熱を庫外に放出するいわゆる“ヒートポンプ”ってやつですので、庫外すなわち室内の温度が上がれば、能力が落ちるのは実は当然。

冷蔵庫を置いてある部屋を、一日中冷房でガンガン冷せば問題は解決するんですが、それもなんだか本末転倒。次善の策として、冷蔵庫を風通しの良い場所に設置すれば、それだけでだいぶ違います。無論、部屋にいる時は窓を開け放って風を確保してますが、仕事やなんやで外に出なきゃいけない時は、部屋は締め切り。室内の温度が上がって、庫内の温度も上がる。分かっちゃいるんだけど、どうしようもないです。

それでもまあ、全く冷えないわけじゃないので、一回に作る常備菜の量を減らし、回転を上げるとか、味付けを濃くしたり、酢を使ったりといった事くらいしか対処の方法が無いのが現状。冬はキンキンに冷え、夏はさほど冷えない冷蔵庫。色々策をめぐらすも、ここ数年かような対処療法で凌いでます。買って十年。うーん、冷蔵庫買い替え時かとも思う一方、蒸し風呂のような室内では、最新式冷蔵庫も実力を発揮出来ないべ、と躊躇する今日この頃です。

05/06/11(Sat)

うちでは、まとめて買ってきた肉や魚のアラを醤油なんかに漬けておき、網やフライパンで焼くことが多いです。昨日のニンニクも、その脇で焼いてます。それに加えてよくやるのが、野菜の素焼き。人参・サツマイモ・ジャガイモ・エンドウなど、その時に安かった野菜を買いだめておき、一緒に焼くだけ。人参などの根菜は、状態にもよりますが、基本的に皮は剥かず、5mm程度の厚さにスライスするだけ。フライドポテトだって、ちょっといい店に行くと皮付ですから。

肉や魚に火を通すのはそれなりに時間がかかりますが、こういった野菜に火を通すのは、一般的にそれよりももう少し時間がかかります。でも、味噌汁を注いだり、ご飯をよそったり、洗い物をしたり、その時間差を埋めるための作業はいくらでもありますので、特に問題ありません。

食習慣というのは恐ろしいもので、私も最初は塩胡椒で味をつけたりしてました。しかし、ゆっくり火を通した野菜は思いのほか甘いので、つけ合わせ・箸休めとするのなら、特に調味料は不要だと思います。それに、こうやって野菜の素の味を舌に覚えこませておけば、いざ味付けをする際のイマジネーションも広がって、いいように感じます。調味料が惜しいわけではありません、決して。

05/06/10(Fri)

実家から届いたニンニクを毎日食べ続けて約半月。最近ミソジさんは職場でニンニク臭いと迫害されています。職場には、ニンニクが大嫌いな人がいます。人間えてして、自分の嫌いなものの臭いに対しては敏感なんですよね。かく言う私も、椎茸の臭いには超敏感。というわけで、その人のニンニクレーダーには私の口臭がモロに引っかかるらしく、聞くも涙の迫害が…。

とはいえ、次の日が休みの日だけ食べてたんじゃ、いつまでたっても無くならないし、ニンニク醤油は山ほどあるしで、結果私がとった策は、秘技“気にしない”。何を言われようが、屁の河童。“あと二週間もすれば、ニンニクも無くなりますから、フフン。”とか適当に言っておけばよろしい。

しかしながら、屁の河童といっておきながら、屁まで臭いのはちょっと凹む(失礼)。多分、体中からニンニク臭を発散させてるんでしょうねえ、後半月。

05/06/09(Thu)

よく行く喫茶店で閉店後もダラダラしている時に、まかないとして、下茹でした鶏皮を小さく刻んで、味醂醤油で甘辛く煮たものが出てきたんですが、これがえらく美味かったので、早速自宅でも作ってみました。

業務用スーパーで買ってきたのは、鶏皮2kg(税込み714円)。以前は一人暮らしで2kgもの食材を買う時はかなりびびったものですが、今では全然平気。慣れとは恐ろしいものです。結露で結構水が出るので、古新聞を下に敷き、室温で一晩解凍。寸胴一杯にお湯を沸かし、そこで5分程度茹でたものを、ザルにあげ、ぬるま湯で洗って下茹で終了。さすがに私でも、2kg全部調理してしまうと食べ切る自信が無いので、3等分したうちの1つを調理。2つはそれぞれビニール袋に入れて冷凍庫へ。

ちなみに、茹で汁に大量に浮かんだ油、モッタイナイのでこれも捨てません。お玉ですくってタッパーに入れたものを冷すと、上部に油・下部に茹で汁とくっきり分かれますんで、茹で汁は捨てます。この油は、味噌汁に入れたり、ご飯と一緒に炊いたり。ご飯にのせて醤油をかけて食べると、かのラードご飯の親戚のようで、なかなか美味しい。あまりやりすぎると、胸がムカムカするのが欠点ですが。

冬場なら、寸胴に残った茹で汁も有効活用するんですが、今の季節に室温で晒しておけば、すぐに傷んでしまいます。かといって、冷蔵庫の中に保存するスペースも無し。仕方なく、今回は廃棄。

で、甘辛く煮た鶏皮ですが、これはやっぱり美味かった。特にご飯との相性が抜群。これをアテにすると、ご飯が何杯でも食べられて、とても危険。その分、飽きるのも早そうなので、あとの2ブロックは焼鳥かなあ。まあ、それはその時考えましょう。

05/06/08(Wed)

先日実家の両親が国内某所で開かれている博覧会に行ってきたそうです。聞くところによると、買った弁当類は持ち込み禁止ということで、遠方からの両親は用意できるわけもなく、会場内のレストランでカツ丼を頼んだということ。それを一口食べた父親が“これは、不味い。”言い、更に半分残したのを見て母親はかなりビックリしたようです。うちの父親は、食べ物に関してこのようなことを全く言わない人です。結婚して30年以上の母親も、初めて見たと言いますし、子を30年以上やっている私も、そんなの見たことありません。いや、実際この目で見てみたかった。

同じカツ丼を頼んだ母親によると、実際ヒドイ代物だったようです。卵は半熟というよりグチャグチャ。肉はペラペラなうえに、酷く臭い。ご飯も不味くて不味くて。おまけに、追い討ちをかけるように1,000円という値段設定。

で、展示の方ははどうだったのよと私が聞くと、○○で××で△△だったと、ここには書けない様な評価のオンパレード。駐車場代で3,000円とられ、入場料で5,000円とられ、入口でもっていたペットボトル飲料を飲まされ、食事はアレで1,000円。おまけに、これだけ並んで入った展示が…。博覧会なんてなんてそんなもの。期待する方が悪いんですよ、という私の大人なコメントに、母はかなりムカついておりました。

05/06/07(Tue)

仕込んでそろそろ半年ということで、すっかり放置してあった味噌の事を思い出しました。初年度こそ、心配になって毎週のように覗き込んでいた味噌も、4〜5年も作っているとすっかりアバウトになってしまい、そのうち出来るべといういい加減なな心境になってきてしまいました。いいんだか、悪いんだか。

味噌は5kgづつ二つの琺瑯ストッカーに仕込んでおり、ひとつは極めて順調。仕込んだ時は薄かったものが、段々と茶色く色づき始め、味噌のいい香りが漂っています。もうひとつはと覗き込むと、ゲッ、所々に黒黴のコロニーが出来てる…。こちらは仕込みの時に雑菌が混ざってしまった様子。殺菌はかなり入念にやってるんだけど、ダメな時はダメですね。

しかし、こちらもキャリアを重ねており、ちょっとやそっとのことでは動じません。これくらいなら、十分にリカバー可能。味噌なんて適当にやってもソコソコ出来るからこれだけ普及したんですよ(持論)。ちょっとやそっと黴が生えたくらいじゃ、どうって事ありません。よく消毒した竹ベラで表面の黴の部分を薄くこそげとり、消毒用のウォッカを染み込ませたペーパータオルで露出している壁面をよく拭き取ります。口の部分に張って密封してあるサランラップは新しいのに取り替えて、これで完璧。

これから先しばらくは、数日おきに状況をチェックしなきゃいけませんが、まあ、大丈夫でしょう。どうせ元が発酵食品ですし、多種多様な黴が混入することで、かえって味わいも深くなるのでは、なんてね。

05/06/06(Mon)

オリーブ油を使い切ったので、燃えないゴミの日に収集に出そうと台所の片隅に置いておいたんですが、ふと見ると底に一回分くらいの量がたまってます。コレはモッタイナイということで、さかさまにひっくり返したんですが、出てこない。量が少な過ぎる場合、粘度の高い油は、伝わってくる最中に壁にとられてしまうんです。

“油を売る”という諺があります。これは昔油売りが、柄杓にとった油を顧客の壷に注いで売る際に、なかなか油が切れないので、その間ダラダラと世間話などをして、時間を潰したところからきているそうです。私の場合は、ひとり部屋でダラダラとトークをかますわけにもいかないので、別の方法をとります。

方法といっても大したもんじゃなくて、半日ほど柱にガムテープで逆さまにボトルを貼り付け、口から出てくる油を小さなタッパーで受けるというもの。しかしまあ、自分で言うのもなんですが、傍から見ると嫌になるくらい貧乏ったらしい光景です。泥棒が入ってきても、これを見たらこの部屋には金が無いと諦めて出て行くでしょう。ただ、これで一回分の油が搾り取れるので、実は大満足。

今回つくづく思ったんですが、油の容器はペットボトルに限ります。ガラスだと重いので、その分ガムテープの使用量も多くなりますから。ペットボトルだと、ほんの少しで済むのがナイス。ああ、徹頭徹尾貧乏性。

05/06/05(Sun)

昨日の喫茶店でお茶を飲んでいて、バイトのねーちゃんから、“私は料理より片付けが好きなんですけど、ミソジさんはどっちが好きなんですか?”と聞かれて、ウッと詰まってしまいました。確かに、こういう分担をしているカップルの話をよく聞きます。特に、料理好きの男性に多いような気がします。俺、料理するからお前片付けてね、みたいな。夫が料理をしてくれるのはありがたいけれど、後片付けが大変なので、嫌というエピソードもしばしば耳に入ってきます。

私にとっては、料理と片付けは、シームレスにつながっているので、頭の中では完全にひとつのまとまった作業です。料理中だって、ほんの数十秒時間が空けば、流しのものを片付けてます。使ったフライパンを洗って火にかけ、水分を飛ばすのだって、料理を盛り付けながらのことが多いです。例えば、手を洗う際に、右手だけ洗ってやめることは、何か特別な理由が無い限り、ありえないと思います。また、右手を完全に洗ってから左手を洗う作業に移る人も、まずいないでしょう。右手と左手は一緒に洗うのが普通。

そんなわけで、この質問に答えるのは、非常に難しい。というか、この二つを分けて考えている時点で、マダマダって気がします。精進せえよ、ねーちゃん。

05/06/04(Sat)

週末の夜は、他に予定がなければなじみの喫茶店に行って珈琲を飲むのが私の恒例なのですが、昨日隣に座った客はモッタイナイ時間の使い方をしてましたねえ。40歳くらいのスーツをパリッと着た典型的なサラリーマン。カウンターの端に座った彼は、延々と携帯ゲームをしているんです。いえ、携帯でゲームをする事自体を悪いとは言いませんけど、もうちょっとTPOっつーもんがあるんじゃないのかなと。

私が行く店は、チェーン店ではない、結構雰囲気やサービスにも気を遣った店。お金を払ってそこに座った以上、周囲に迷惑さえかけなければ、基本的に何をしてもいいんですけど、それはちょっと無いんじゃないかなと。

あと、携帯関係でこれはちょっとなと思うのは、テーブルに携帯を置いて、常にメールの着信などを横目で確認しながら、お茶をしている人。忙しいのかもしれないけれど、せっかくお茶するんだから、もうちょっとくつろごうよと思ってしまいます。まあ、余計なお世話ですけど。小声とはいえ、カウンターで携帯で話されると結構気になるし、気を遣って外に出て話す人でも、それがあまりたびたびになると、やはり気になります。喫茶店の空間にせわしない空気は持ち込んでほしくないなあ。まあ、携帯はとても便利な機械ではあるので、使い方次第なんですけどね。

05/06/03(Fri)

キビナゴを刺身にして食べていて、気がついたんですが、そういえば小皿にさした醤油を、ここ一年ほど捨てなくなりました。きっかけは何かの本で、箱膳で食事をしていた頃は、醤油が余るとそのまま蓋をして、次の食事にも使ったということを読んで、それもそうかなと思ったことです。

さすがにうちでも箱膳なんて古風な食事はしてませんので、使った醤油は小さなタッパーに入れて、冷蔵庫へ。和食を作っていると、醤油はほぼ全ての料理で使いますんで、刺身に使って多少傷みやすくなってはいても、次の食事で使ってしまえるので、問題ありません。大体、昔からもったいないなあと思っていたんですよね。小皿にドバドバと醤油を注ぎ、そこに惜しげもなくワサビを溶いて、余ったら豪快に捨てる。

そうそう、ワサビを溶くと著しく醤油の汎用性が下がるので、うちではやりません。刺身の方にちょこっとつけ、そのワサビが醤油に溶け出さないように注意しながら食べる。こっちの方がワサビがよく効いて美味いのです。それに、醤油もあとで使いまわせるし。一石二鳥。

戦国時代の大名が、息子が豪快に醤油を余らせるのをみて、この子は先を読む能力が無いと考え、跡継ぎから外した逸話もあるとか無いとか。私の場合は、先読み能力云々というより、単にケチなだけなんですけどね。

05/06/02(Thu)

結局昨日のキビナゴがどうなったかというと、身は全部手開き。今日の夕方までは酢味噌か酢醤油で食べようと思いますが、季節柄明日以降はちょっと危険なので、今夜にでも塩を振っておき、それから先はムニエルか。冬だったら干しますけど、今の季節に干すと、傷んでしまいそうなのでやりません。

頭と中骨は、多めの油でカリッと炒め、スライスした玉葱とざっくり混ぜて、オリーブ油・塩胡椒・酢でマリネ風に。レモンがあれば気分が出るんですが、そんなに都合がいいわけは無いので、冷蔵庫にストックしてある柚子の絞り汁を少々。同じ柑橘系だから、セーフでしょ。というか、サッパリあっさりしていて、かなり美味いです。1kg分の頭と中骨ということで、量もタッパーたっぷり。酢を使っていて傷みが遅いはずなので、しばらくは楽しめるはず。

シーズンなのか、たっぷり入っていた腹子は、集めて酒と醤油でさっと煮ます。本当に少しなので、煮汁もちょっぴりだけ。気持ち辛めに調整しておき、煮立ったところに一気に腹子を投入したら、火を止めて蓋をして数分。柔らかく火が通っていい感じです。

というわけで、捨てたのはワタのほんの一部のみ。100gに遥かに及ばなかったと思います。今日もいい仕事したなあ。

05/06/01(Wed)

えらい朝早く郵便局が来るもんだと思ったら、九州の親戚が漁港から直で送ってくれた、キビナゴでした。尾頭付きでごっそり一キロ、発泡スチロールの箱に入って。どうしよう…やばい、というのが正直な感想。この季節ですから、すぐに頭とワタをとって下処理をしなければ、傷むのは目に見えてます。仕事から帰ってくるまで放置していたら、アウトということ。というわけで、頭を緊急モードに切り替えて、ガンガンさばく・さばく。

作業は結構大変。工場でさばいている作業を映像なんかで見ていると、そりゃあもう、流れるように処理していますけど、あれは毎日あればっかりやっているからああなんであって、手開きなんかたまにしかしない私には結構大変。おまけに、キビナゴは体長5cm程度しかないので、更に大変。これに比べりゃ、鰯なんか天国の様に楽です。おまけに数が多い。1kgのキビナゴって、結構あるんですよ。費やした時間は、優に2時間。

ヒーヒーいいながら、なんとか出勤に間に合わせました。下処理をしてしまえば、あとは楽勝。身はもちろん酢醤油で。腹子が結構入っていたので、これは集めて生姜で煮ようと思います。中骨と頭は粉をつけてからカリッと炒めて、南蛮漬け風にしようかな。でも、つくづく思いました。キビナゴは開いて皿に盛り付けてあるのを“美味しいね〜”とか適当なことを言いながらパクパク食べるのが、一番です。当分手開きはしたくありませんです。

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