2006年06月

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06/06/30(Fri)

梅雨に入ったとはいえ、あまり雨も降らず、おまけに気温も高い今日この頃。せっかくの温度と日光を夏バテの原因だけにするのももったいないので、この隙を突いて定番の鶏干し肉を作製。ここ半年ほど近所のスーパーで扱うようになった鳥胸肉2kgパック。これを買ってきて、ボウルの中で塩と一緒に混ぜ、冷蔵庫の中で一晩寝かせ、それを軒下に吊った干物用の網で1〜2晩ほど干すだけ。日中家にいれば、この温度だと半日で十分なんですけど、今回はその機会がありませんでした。それでも、冬場の半分ほどの時間で干しあがってしまうので、便利といえば便利。

干しあがった肉は、一個ずつラップに包んで冷凍保存。適宜解凍してからスライスし、炙って食べるもよし、ご飯に炊き込むもよし。塩味のみでスパイス等をからめてないので、汎用性が高いのです。カレー粉などをまぶすと、それはそれで美味いんですが、使い道が限られてしまうんですよね。そんな感じで今朝、今回分の干し肉が仕上がりました。天気予報を見ると天気がいいのはちょうど今日まで。明日からは雨らしいです。我ながら、ナイスタイミング。

家事をあまりしていなかった頃に比べ、天気予報に注意を払うようになりました。洗濯に干し物。雨が降るのか晴れるのか、気温はどの程度まで上がるのかは、今の私の生活にはとっても重要。朝、ネットにつないで最初に見るのは、Yahooの天気予報だったりするのです。

06/06/29(Thu)

本屋の立ち読みで見つけた豆ご飯が非常に美味かったので、ここに記録。常備してある極小大豆をいい香りがするまで鍋で乾煎り。それをすり鉢に入れ、周囲にはねないように注意しながら、スリコギで叩いて潰します。潰しすぎてキナコにならないように注意。あくまで、破片でとどめておきます。あとはそれを入れて普通にご飯を炊くだけ。香りづけに醤油を少し。

うちではご飯を炊く際に、純粋銀シャリということはまずありません。水で戻した各種豆・ヒジキ・佃煮・干し肉などそのときの気分に応じて色々炊き込むのですが、その中でもトップクラスの美味さかも、乾煎りして潰した大豆。これからも時々作る羽目になりそうです。

大豆の乾煎りといえば、祖母が元気だった頃実家では、醤油を自作していました。大豆を乾煎りして石臼で挽き、蒸した麦と麹を混ぜ合わせて室で醗酵させるのです。最近、ネット上で味噌を作る人は結構見かけますが、醤油を作る人というのは、見たことがありません。味噌より手間がかかるということはないんですが、室など作業スペースが結構要るんですよね。なかなか手が出ない道理。大豆を乾煎りする時の香りで、子供の頃祖母を手伝った記憶がよみがえってきました。懐かしいです。

06/06/28(Wed)

アンチョビ補足。とりだした中骨ですが、私のことなので当然食べます。身と一緒に一時間ほど流水に晒して塩抜きした後、半日ほど網に入れて陰干し。カラカラになったところでフライパンで乾煎りし、塩と一緒にすり鉢ですりつぶしてフリカケの完成。貧乏臭いとお思いでしょうが、これが結構美味いのよ。骨にはただでさえ旨味が凝縮されているのに、それを乾煎りすることで香ばしさをプラス。すりつぶすので、骨っぽさが気になることもありません。ちなみに、232匹分の中骨でできたフリカケは、だいたいお茶碗1/3杯。骨になると小さくなるのは魚も一緒なんですね。

本当は、一ヶ月前頭をハラワタを取ったとき、頭も塩漬けにしておいてここに加えるのがベストだったんです。また、ハラワタの中からは白子と真子を取り出し、有効活用するのが更に理想的。ただ、あの日は仕事の後でえらく疲れていたし、気温も高くて早めに作業を終わらせたかったので、断念。頭だけはとっておけばよかったかなと、今になって少し後悔しています。

それはともかく、本当は一週間ほど寝かせるつもりだったのですが、耐え切れなくなって少し試食してみました。うち定番の焼餅(ほとんどチャパティ)を焼き、刻んだアンチョビ&オリーブ油につけて食べると、かなり本格派にアンチョビしています。すごいぞ、俺。醗酵してまろやかになった魚の旨味、これは日本の塩辛に近いと思います。その旨味とオリーブ油が実によくあっていて、調味料としては一級品かも…。作ってよかったです。ただ、作って実感したのは、高い高いと思っていたアンチョビの値段に、実は合理的な理由があるってこと。こんなに手間がかかるんなら、そりゃ高いですよ。

06/06/27(Tue)

5/25の日記に書いたキビナゴの塩漬け、あれから一ヶ月経つので次の段階に進みました。先日のボウル磨き1時間のあとです。充実しているんだか何だか分からない日曜日ですね。天気は曇りで気温もそう高くないので、作業にはうってつけと判断しました。やることは簡単で、要は鰯の手開きと一緒。頭とハラワタをとって塩漬けにしてあるキビナゴを一匹ずつ手にとり、両手の人差し指を使って中骨をとっていきます。鰯だと通常親指を使うんですが、キビナゴは小さいので、親指では無理なのです。

これがとにかく延々と続きます。とっては開き、とっては開き。頭は単純作業ハイの状態に突入。計算外だったのはものすごく指が痛いこと。作業を繰り返していると、中骨のギザギザで指先に小さな傷がつきます。血も出ない、目にも見えない小さな傷なのですが、扱っているのはキビナゴの塩漬け。“傷に塩を塗りこむ”まさにその状態。特に最後の2割は辛かった…。結局かかった時間2時間、さばいたキビナゴ232匹。疲れるわけですわ。

アンチョビというとオリーブ油に漬けた鰯ですが、塩漬けのまま置いておいた方が風味は保てるらしいです。ですので、この先一ヶ月間に使う分だけを取り出して塩抜き・油漬けにし、あとはそのまま冷蔵庫の中で寝かせます。塩抜きはキビナゴをボウルに入れ、流水に晒すこと1時間。その後ていねいに水分をふき取ってタッパーに並べ、オリーブ油をヒタヒタに注ぎます。空気に触れて酸化するのを防ぐため、タッパーの大きさに切ったラップを浮かべて完成。一週間ほど経ったら食べ頃です。さて、どうなるでしょうか?

06/06/26(Mon)

私はステンレス製のボウルも火にかけてしまうので、喫水線から上の部分には、汚れがこびりついてしまいます。この汚れは、縁にはねた茹で汁が直火で炙られて固着するので、普通に洗剤で洗っても全くとれません。全くとれないということは、逆に言えば溶けだすことも(ほとんど)ないわけで、放っておいても実害は(ほとんど)ありません。

ここにメラミンフォームという新素材があります。“激落ちパパ”などの商品名で売られているものですが、見掛けは普通のスポンジ。しかし、水を含ませてこすると、洗剤を使わなくても、こういった固着した汚れがあっという間にとれる代物。カップについた茶渋なんて、感動するくらいキレイにとれます。重ねて言いますが、別にボウルの縁に薄く焦げが固着していても、使う分には何の問題もないんです。でも、ついうっかりはじめると止められなくなってしまうんですよね、こういう鍋磨き系は。“意味ないからその辺で止めとけ”と心の声は叫ぶのですが、止められません。梅雨の合間、そこそこ陽のさす貴重な日曜日の昼下がり、小一時間ボウル磨きに熱中する姿は、とても他人様には見せられません。

作業の後、空しさとともに妙な充実感が残るのが、悲しいなぁと思いつつ、やっぱり磨きは楽しいのです。

06/06/25(Sun)

私の住んでいる安アパートにはヤモリが棲みついてます。虫が多くなるこの時期の夕方は、屋外の蛍光灯の周辺に出てくることが多くて、毎晩とはいきませんが、結構な確率で遭遇します。また、網戸にへばりついていることもあり、この場合は腹側から存分に観察することが可能。ヤモリって可愛いんですよ。顔がキュートだし、手足の指が小さくて素敵。大家さんに“ヤモリが出るんですよ”と言ったら、クレームだと思ったらしく、“退治しなくちゃ”なんて言ってましたが、とんでもない。ヤモリは屋守。とっても縁起のいい生き物なのです。

最近知り合いが家の中で遭遇したそうなのですが、彼女は大の生き物嫌い。大急ぎで彼氏を呼びつけたのですが、この彼氏もまた生き物が苦手。結局棒の先にガムテープをぐるぐる巻き装着し、捕獲して屋外に放したそうです。手で触るなんて絶対無理だから、別の棒か何かで無理やり剥がしたのでしょう。ヤモリかわいそう&何て罰当たりな。私だったら喜んで放っておきますけどね。別に噛むわけでも、悪さをするわけでも、うるさいわけでもなし。口に入るんだったら、ゴキブリも食べてくれるでしょうから、かえって居てほしいくらいです。家の中で常連化してくれるんなら、餌付けしてもいいんですけどねぇ。

ヤモリは結構人気が高いらしく、検索をかけると詳細な飼育レポートがいくつも出てきました。あの可愛さなら、納得。でも、ケージに閉じ込めて飼う気はないんです。気楽な隣人くらいのスタンスが、ヤモリにはちょうど良いですよ。

06/06/24(Sat)

天候不順で野菜が高いといいますが、さすがにこの時期キュウリ・茄子が安くなってきたので、買ってきました。キュウリはヘタを切り落とし、スリコギで全体を叩き壊してから一口大に切ったものを塩でもみ、酢・胡麻油・醤油・鷹の爪で中華風和え物に。それだけだとやや寂しいので、戻した木耳・水に晒した玉葱・小さく切った干し肉もプラス。茄子は小口切りにした後塩でギュッと絞り、鷹の爪・昆布を加えて海水程度の塩水を注いで、浅漬け。

どっちも料理とはいえないほど簡単な料理なんですが、“ご飯にあうべし”といううちのオカズの大原則をきちっと守っています。夕食は必ずご飯2杯(米1合)と味噌汁。飽きもせず、一年365日ずっとコレです。以前はパスタにしたりパンにしたりと色々あがいてみましたが、結局ここに落ち着いてしまいました。人間の味覚は小さい頃に作られるといいますが、この食事はまさに私が子供の頃に食べていたものです。当時はハンバーグがいい、パスタがいいと洋食に憧れていて、決して好きではなかったのですが、結局そうなってしまうのですね。なってみると、美味しく・体によく・安上がりで、そう悪いものでもないですよ。

06/06/23(Fri)

同僚が北海道出張のお土産にラーメンセットを買ってきてくれました。生麺と濃縮スープが二人前。正直言って、乾物や生鮮食料品のほうがずっと嬉しいんですが、只で貰えるものは何でもいただく、これが私のモットー。とっとと使ってしまいたいという意識もあって、その日の夕食はこれを使います。とはいえ、濃縮スープはいくら薄めても旨味が強すぎて私には無理なので、こっちは問答無用に廃棄。生麺を使って塩焼きソバです。

野菜はその辺にあるものを火の通りやすい大きさにカット。その日あったのは、キャベツ・玉葱・人参・ジャガイモ。まぁ十分でしょう。キクラゲは水で戻し、一夜干しにした鳥ムネ肉はちょい厚めにスライス。生麺を寸胴に沸かした熱湯で所定時間よりやや短く固めに茹でたら準備完了。あとは火の通りにくい順にフライパンに放り込み、塩胡椒で味付けをして完成。こういうものは滅多に家では作らないんですが、まぁたまにはいいかなという感じ。2人前の麺は1食で使ってしまいました。1玉ではとても足りないし、2食この麺でというのも嫌でしたので。

私料理するんですよ〜と宣伝していると、あっちからこっちから色んなものが集まってきます。中には、これはちょっと…というものも多いのですが、自分では絶対に買わないような食材を使う機会にもなるし、何より貰うものはタダ。来るもの拒まず、全てウェルカムです。

06/06/22(Thu)

うちは階段を上って二階の一番奥にあるのですが、階段は一箇所、廊下は壁と屋根で覆われています。先日仕事が終わって自宅に戻り、部屋に入ろうと階段を上っていると、二階から泡を食った野良猫が飛び出してきました…恐怖の叫びをあげ失禁しながら。

その日は梅雨の晴れ間でいい天気。二階の廊下で気持ちよく、ちょっと長めの昼寝を楽しんでいたところ、ニンゲンが帰ってきてしまった。行き止まりの廊下でニンゲンが戻ってくる方向しか出口はない。恐怖心のあまりパニックになりながら、上の様な行動にでたって所でしょう。気持ちは分からなくはないですが、そんな猫ははじめて見ました。よっぽど怖かったのでしょう。悪いことをしました。最近時々見かけるようになったやつで、かわいくなりはじめていたところなので、これに懲りて現れなくならないといいのですが。

06/06/21(Wed)

実家から送ってきた大量のジャガイモ、やっと半分ほど消費したと思ったら、また送ってきやがりました。なんでも今年は大豊作で、トロ箱にして10箱分以上あるらしく、うちや妹の家に送る機会を虎視眈々と狙っているのです。というわけで、せっせとジャガイモを食べ続ける毎日。家族がいたら、“えぇ、今日もまたジャガイモなの〜”と抗議を受けること間違いなしです。いても、“文句言うな、食え”と押し付けますけどね。

私は兼業農家に育ったので、こういうことには耐性があります。今からの時期でしたら、毎日キュウリと茄子とトマト。キュウリは酢の物、茄子は焼き茄子が定番で、それが嫌がらせの様に毎日毎日続くのです。当時は嫌でたまりませんでしたが、考えてみると、毎日全然違う食材を食べられることの方が歴史的には珍しく、そんな事をしていたのは王様や貴族くらいだったわけで、こういう食事の方が大多数だったわけです。

最近マスコミで“旬のものを食べよう”というキャンペーンをよく見かけますが、それは使える食材の幅が極端に狭くなることでもあります。一旦豊かさに慣れてしまった人間が、そこに戻るのは大変なんじゃないかな〜と思ってしまいます。キャベツを食べていいのは冬と春だけ、というのは実は難しい。まぁ、所詮マスコミのキャンペーンなんですけどね。

06/06/20(Tue)

大家さんからカニの缶詰(93g×3)を貰ったので、カニ玉初挑戦。ネットで調べれば、すぐにレシピが出てくるんだろうけど、いつもの様に勘とインスピレーションで突っ走ります。この前の日曜日に、特売の卵1パック100円をゲットしてあるので、1個じゃ形にならないだろうと、タイマイ2個も使用(それでも20円だけど)。カニは1缶の1/3も使えば十分だべということで、残りは後日のために冷蔵庫行き。味噌汁用として刻んで冷凍してある葱を冷凍庫から取り出し、数分放置して解凍。あんまりゴチャゴチャ入れるとわけが分からないくなるので、卵・葱・カニの三つだけで作ることにしました。

そのままだと多分卵が固くなり過ぎるだろうと思ったので、スキムミルクを水に溶いたもので、卵をややゆるくして、味付けは塩胡椒と醤油をほんの少し。葱とカニを入れたら、胡麻油をひいたフライパンで焼きます。カニ玉は焦げ目がつくとときれいじゃないので、投入時のフライパンの温度はやや低目を心がけ、固まりかけたら全体を一度ざっとかき回して弱火に落とし、蓋をして蒸し焼き。ほとんど火が通った段階で、一度ひっくり返して上面を固めて完成。常々餡は要らないと思っているので、省略です。

ほとんど貰い物とありもので作ったカニ玉ですが、初めてにしては結構うまくできました。ご飯にもあいますしね。開けてしまったカニ缶があと2/3残っているので、今日明日とカニ玉研究をしようと思います。でも、実はどっちかというとニラ玉が好きな、庶民派の私。

06/06/19(Mon)

魚焼き網の汚れがひどくなってきたので、焼きました。網は、使用後必ず洗っているのですが、どうしても少しずつ焼け焦げが蓄積していきます。これは、かなり頑固にこびりついているので、ちょっとやそっとこすったくらいではとれません。浸け置き洗いも、ほとんど意味なし。絶大な効果があるのは、網を直接炎に当て、汚れを炭化してしまう方法で、こうすると驚くほど簡単に綺麗になります。今まで全く手に負えなかった汚れが、いとも簡単に落ちるさまは、かなり気持ちいい。

同様のことは、鉄フライパンでもやります。鉄フライパンは使用後ササラで汚れを落とすのですが、長年使っていると、柄との接合部分や縁の部分に汚れがこびりついていきます。これも焼いてしまうのが一番有効。フライパンは網と違い、単に五徳に乗せても内側にある汚れには炎が直撃しないので、五徳に縁を引っ掛けることで、炎の当たる位置を調整します。ちなみに、テフロンフライパンでこれをやると、有毒ガスが発生して体にとってもよくないので、止めた方がいいらしいです。フライパン焼いてて死んだなんて、洒落にもなりません。

いずれにせよ、処理後の網なりフライパンなりは、鉄剥き出しの状態なので、油を塗っておかないとすぐに赤錆が浮きます。今回うっかり忘れてしまい、うっすら赤錆が浮いてしまいました。翌朝気がついたので、油のついた紙で拭って簡単にとれましたが、油断は禁物ですね。

06/06/18(Sun)

先日いつものように、大根の千切りを作っていました。桂剥きはできない(やる気もない)ので、縦に薄くスライスしたやつをずらして重ね、端から刻んでいきます。刻んでいるまさにその最中、隣家からゲームのし過ぎを叱る父親の大きな怒鳴り声が聞こえ、反射的に体を捻りました。すると、いつもと刃のはいる角度が微妙に変わり、これだっ!ですよ。ほんの微妙な違いなんですが、今までよりも格段に上手い包丁の扱い方の入口を発見してしまいました。こう入れるってぇことは、手首をこんな感じで使ったほうがいいとなり、試してみるとかなりいい感じ。肘や肩の使い方まで含めて、現在包丁使いのモーションを改良中です。隣のお父さん、ありがとう。

初心者向けの料理本を読むと、必ず包丁の持ち方というページがあって、指はこういう風に添えて、手首は力を抜き、体はやや半身になるように、なんて書いてあります。私が気付いた事も、結局のところそこに収束していくのですが、書かれたものをフンフンと読んで理解するのと、自分で考え作り上げていくのとでは、結果は同じように見えても、その内実は全く違うということが、よくあります。今回、思わぬことから包丁技術が一つ進歩してしまいましたが、狙ってできるものでも、頻繁にできるものでもない故に、こういうのってとっても嬉しいです。もう少し実利のあるところでキテ欲しいんですが…。

06/06/17(Sat)

先日買った400gで200円の牛筋は、2時間煮込んでトロトロです。値段に不釣合いなほど、美味い。2時間煮込むというと、超大変というイメージがありますが、別にそうでもないんです。家に帰ってきて、着替えるより何よりまず先に、袖をまくって牛筋を一口大に切り、鍋に放り込んで火にかけてしまう。部屋着に着替えるのは、その後です。それからご飯を作って、食べて、片付けるわけですが、一度アク一杯の煮汁を取り替えた後は、とにかく放置。たまに視界に入った時に、煮汁が少なくなっているようだったら、水を足すくらいです。

その後、風呂に入って、茶でも飲みながら夕刊読んだりして一服するわけですが、その間も鍋は弱火で放置。テンプラのような油の入った鍋は目を離すと大変危険ですが、煮物の鍋は弱火であれば多少目を離しても、どうってことありません。でもまぁ、念のために風呂は戸を開けて入りますけど。そんな事こんな事をしていると、あっという間に2時間経過。私が他の事をしている間に、鍋は律儀に煮続けていてくれたわけです、ご苦労。上手く時間をやりくりすれば、2時間煮込むってのもそう大変じゃないですよって話でした。

06/06/17(Sat)

最近マグロの値段が上がっているとかで、すっかり目にしなくなったマグロのアラですが、先日久しぶりに見つけて買ってきました。血合いに近い筋だらけのところが一パックたっぷり入って50円。刺身では到底食えませんが、血合いの生臭さをカバーしつつ火を通せば、とっても美味しい食材なのです。とりあえず一口大に切って塩を振り、半時間ほど放置。その後味醂醤油+ニンニクに漬け込んだのを焼く。たったそれだけなんですが、血合いの部分は野趣あふれ、筋はプリプリとして、ご飯にとってもよくあいます。定期的に買いたいくらいですが、こればっかりは運任せ。

同じくその日買ったのが、牛筋400gで200円。こっちは一口大に切って、柔らかくなるまでじっくり煮ます。今回は食事や風呂などの時間をうまく利用して、二時間ほど放置。マグロと牛筋を同時には、ちょっとコッテリしすぎるので、足の早いマグロが優先。牛筋はタッパーに入れて冷凍庫で待機です。これで、10日先までの動物性タンパク質を確保。それで250円ですから、安いものです。

06/06/15(Thu)

私、あんまりレシピって見ないんですよ。先日実家から山のようにジャガイモが送られてきました。これだけあると飽きるから、何か変わった料理を…とはならない私。十年一日の如く、同じ料理を作り続けます。ポテトサラダか、千六本の酢の物か、厚めスライスの網焼きか、ハッシュドポテトか、味噌汁の具。おぉ、五種類しかない。ただ、料理って何度も作ると味がこなれてくるので、これらに限定すると、かなり完成度は上がってきています。もう、手が覚えていると言っても過言ではないでしょう。

昨日作ったのはポテトサラダ。皮は剥かずに一口大に切ったジャガイモを鍋に入れ、水から点火。柔らかく茹だったらボウルに移し、マッシャーで潰します。茹でる間に、玉葱をスライスして塩をまぶし、水洗いして準備。潰したジャガイモにこの玉葱を投入し、干し葡萄少々。最後に塩胡椒、乾燥パセリ、酢、オリーブ油で味付けして完成です。オリーブ油はかなり多目、酢の三倍程度が目安です。別にダイエットしているわけではないし、これくらい入れないと美味しくないので、かなりの大量投入。別に、ポテトサラダだけでご飯食べるわけでもないですしね。

こんな風に料理に関して私は超保守的なので、見事なくらいレパートリーは増えません。1年で5品も増えれば上出来なんじゃないでしょうか。でも、私の祖母なんて本当にレパートリーは少なかったけど、どれもとっても美味しかったです。私も、そういう少数精鋭型を目指します。

06/06/14(Wed)

スーパーで五十がらみのおっちゃんが店員にヨーグルトはどこだと訊いていました。店員が乳製品売り場に案内すると、もっと小さいやつは無いのか?と言い、一番小さなパックでもまだ不満な様子。これが一番小さいんですが…と言う店員に対し“ホラ、よくあるじゃないか。牛乳瓶の短いようなのに入っていて、口にセロファンが付いてるやつ。”うわぁ、そんなマニアックな商品は、今時普通のスーパーには売ってないわ。このおっちゃんが、最後にヨーグルトを買ったのは一体いつなのか、どうして今頃になって突然ヨーグルトを買う気になったのか、その背景の方がよっぽど気になりました。

瓶入りのヨーグルトというと、ミソジの私がギリギリ知っているくらいの商品です。現行のものはプラスチック容器で蓋が二重になっており、その間に顆粒状の砂糖が入っているものか、最初から甘味が添付されているものの二つが主流ですが、当時は問答無用に砂糖が入っており、結構甘かったと記憶しています。まだ手に入るんでしょうか。懐かしくなって、ちょっと食べてみたくなりました。ネットで探せばあるかもしれませんね。

06/06/13(Tue)

夕食も終わり、一息ついていたところで実家から荷物到着。届いた荷物はその場で解体、をモットーとしている我が家では、“面倒臭いから明日にしよう”という選択肢はありません。今回は実家で採れた蕗・玉葱・ジャガイモ。微妙に湿気ている玉葱・ジャガイモは、そのまま流しの奥に放り込むと黴てしまうこと請け合いなので、古新聞の上に広げて一晩乾かします。

蕗は寸胴で下茹で。火の通りにくい茎→葉の順番で放り込み、しばし放置した後ザルにあけ、同じ寸胴に張った水に放置して一昼夜。これでアクが抜けます。が、今回は熱湯に入れた瞬間に水面に見慣れぬものが。小指ほどの大きさで、白っぽく、全体がゼラチン状の透明なものに包まれた物体。何だコレ?とすくいあげてみると、程よく茹だったナメクジでした…。きちんと洗ったつもりではあったんですが、葉の裏に隠れていたんでしょう。へばりついていたら、水を流すくらいじゃとれませんわな。新発見、茹だったナメクジは、極太のジュンサイのようになります。何の役にも立ちませんが…。

でもこういうのって、自宅で野菜を作っていると結構あるんですよ。小学校低学年の頃、お弁当に入っていたホウレンソウのお浸しに、茹だったカタツムリが混ざっていたことがありまして、あのシャリッとした歯ざわりは、今でも忘れられません。今回は下茹での段階で見つかって、本当によかった。下手をすると、カタツムリより更に忘れられない経験になったことでしょう。ナメクジには非常に申し訳ないことでしたが。

06/06/12(Mon)

行きつけの喫茶店のマスターは、本当に器好き。暇さえあれば“別冊太陽”読んでるし、カウンターの向こうには明らかに店の営業には使わないと思われる器が山と積まれているし、店がそんな風だから自宅は更にとんでもないことになっているらしいです。そんな私も、結構な器好き。自宅には年齢と収入には釣りあわない器がかなり存在します。でも、私は彼と違ってコレクターにはなりませんでした。その最大の要因は“もったいない”と思ったから。いえ、お金がじゃないですよ。

私が好きなのは和食器の分野に偏りますが、これらは一般的に五客がセットになっています。でも、一人暮らしで同じ食器が五客必要になることはまず絶対にありません。一客かせいぜい二客あれば十分。ということは、残りの三客は常に埃をかぶる羽目になるわけです。他の人に買われれば、毎日使ってもらえたかもしれないのに、うちに来たばっかりに埃をかぶってずっと使われないなんて、器としてかわいそう、もったいないと思ってしまいます。だから私は同じ器は一客かせいぜい二客までしか買いません。

また、一人暮らしの人間が必要になる器の量は、だいたい決まっています。それ以上持っていても、結局宝の持ち腐れ。器のお店に行って、好みの器を見つけるたびに、“この器はとっても私の趣味にあっているけれど、うちはもう一杯。それよりは、フルで使ってもらえるほかの人に買われる可能性に賭けた方が、器は幸せだ”と思ってしまいます。

器は好きで、あれはどーだ、これはこーだと話をするのも好きですが、結局私はコレクターにはなりませんでした。それは、私の根本的なスタンスにも直結していると思われます。

06/06/11(Sun)

取引先の人が職場に、海外出張のお土産としてお菓子を持ってきました。東南アジア某国の魚センベイ。魚の骨をカラッと揚げて、謎の調味料で全体が赤っぽくなっている、ちょっとチャレンジャーなお菓子。現地では大人気なのだそうですが、買ってきた人は未食…。大丈夫かコレ?ということで、何でも食べる無限の胃袋を持つとされる私が、実験台に立たされました。日頃のいやしい素行の賜物です。

これが、とんでもない地雷。現地で大人気というのだから、美味いのでしょう。私の口に合わないだけなのだと思います。でも、辛過ぎて・甘過ぎて・アミノ酸等が強過ぎて・魚の臭みが前面に押し出されて、これをどう食えというのだという味。一口でギブアップ。申し訳ないが流しで吐き、すぐさまうがい。それを見て、全廃棄が決定いたしました。私は職場の毒見役。

時々海外土産でお菓子を貰うことがあるのですが、ほぼ口にあいません。特に、甘味が強すぎるものが多いチョコレート系・キャンディー系は鬼門。その中でも、アメリカ土産でよくあるミントチョコは、手も触れません。クッキー系はまぁ大丈夫な場合が多いです。大概大丈夫なのはナッツ系。でもこれは、味の変えようがないから評価対象外かも。お菓子は日本のもののレベル、高いらしいですよ。イギリスからの留学生が言ってました。分母が少ないので、客観的な評価にはなりえませんけどね。

06/06/10(Sat)

酷使してきた日本手拭、ついに真ん中が裂けてきたので、台布巾に作り変え。全体を布切りバサミで三等分してから、比較的ダメージの少ない両端を外側→大ダメージの中心部という順番に重ね、周囲を平縫いでガンガン縫っていきます。3cmほど残して縫い終わったら全体をくるっとひっくり返す。こうすると、大ダメージ部分が真ん中に回り、外は割ときれいな状態になります。残った3cm部分をかがり縫いしてから、全体をアイロンがけ。

もう一度周囲を平縫いして、最後に対角線を×状に縫えば完成。ここまでのべ1時間。こんなの3枚100円で売ってますから、本当に、アホで酔狂な行為です。でも、あえてやります。作り変えれば使える布をみすみす捨ててしまうのはもったいないですから。それに、針仕事って嫌いじゃないんです。単調に針を動かしていると、頭がクリアになっていきますので。

よくとりあげられる例に、毎分100字でタイプを打てる社長が、毎分50字でタイプを打てる秘書を雇うのは合理的かという問題があります。模範解答はイエス。そのタイプに関してなら、社長がやったほうが速いですが、社長はそれを人に任せることによって、その時間をもっと創造的なことに活用できるから。この問題で言うと、私は社長にはなれません。でも、タイプしながら他の事を考えることは難しいけど、縫い物は考え事にはうってつけなので、比較すること自体が間違いなのかも、とは思います。

06/06/09(Fri)

私の住むアパートは古いこともあって、割と余裕のある建て方をされており、建物のまわりの敷地には大家さんの趣味で色々な草木が植えられています。先日フッと目をとめたのは、桑。別に蚕を飼っているわけじゃないんですが、なぜか桑。その桑の実が色づく季節になりました。小指の先ほどの大きさで、濃い葡萄色。口に入れると舌が紫に染まるのですが、野生のものにしてはかなりの甘味。昔の子供が好んで口に入れていたというのがよく分かります。

なぜ桑に目をとめたかというと、実家の周りにもあったから。別に養蚕が盛んな地区でもないんですが、昔はどこの家でも自家用に細々と蚕を飼っていたそうで、その頃の桑畑の一部が水田の畦などに数本、本当に細々と残っています。そういえば、この季節になると桑の実を食べに行ってたなと思い出した次第。さすがに最近は、水田の畦もコンクリートで固められることが多くなったので、もう残ってないでしょうね。今朝の東京は雨。多分このまま梅雨入りです。あちこちで紫陽花もきれいに咲き始めてます。

06/06/08(Thu)

ここのところ天候不順で、野菜の価格が上がっているらしいです。確かに、葉物を中心に価格はどれも高め。しかし、そんな時は根菜系です。芋系や根菜系は、どんな時でも比較的価格が安定しています。というわけで、今日は里芋の煮物。100g12円のやつを500gばかり買ってきて(それでも60円)、タワシでゴシゴシと表皮をこそげ落とし、一口大に切って煮物に。黒糖を入れてやや甘めに、ダシは昆布と鰹節。

コレはうちの定番で、定期的に必ず登場する一品です。ジャガイモもそうですけど、芋系というと太りそうなイメージがありますが、必ずしもそうではないと思います。実際、芋をたくさん食べる私も全然太ってないですし。思うにこれは、芋系はパサパサしがち→油を使って食べやすく、ということで、つい油を多用してしまいがちなことの方に原因があるような気がします。フライドポテトは言うに及ばず、ポテトサラダも実は結構油が多い。芋そのものは、そんなに太る要素にはならないんじゃないでしょうか。まぁ、腹八分目を守ってさえいれば、そうそう太るもんでもないとは思いますけどね。

06/06/07(Wed)

新聞の四コマだったと思うのですが、以前、靴下がなかなか捨てられないというネタを読んだことがあります。もう捨ててもいいぐらいボロボロ→何となくいつもの習慣で洗濯機へ→せっかく洗って乾かしたのだからもう一回使用→以下ループ。うちでは台布巾がまさにそれ。真ん中部分なんて、横糸が外れて縦糸だけになってたりするんですが、何となく愛着もあるので、もう一歩踏み切れず。

こうやってすぐにダメになる布巾は、料理用具を売る店で“布巾”として売られているものに集中しています。織りを立体的にして、吸水能力を高めたようなやつが、一番ダメ。凝って織っているもんだから、耐久性に乏しいんですね。一枚200円もしたような布巾が、次々と傷んでいきます。おまけに、私の得意な繕いが全くきかない傷み方。全体がまんべんなく傷んでいくので、布を足すとそこからまた崩壊が始まるという、ヘタレっぷり。“布巾”はダメです。もう二度と買いません。

それに対して、異常な耐久力の高さを見せ付けるのが、サラシ。サラシは最強です。どんなにタフに使っても、まず絶対に布巾のようなダメになり方はしません。端を適切に処理していさえすれば、付近の10倍の耐久力を持っているといっても過言ではないでしょう。おまけに安い。私は1反(約10m)を700円で買いました。これを60cmに切って使っているので、一枚あたり42円。布巾の約1/5の価格です。そのうえ、吸水能力も大差ない。徐々に布巾と置き換えてきてはいるのですが、最後の抵抗勢力が頑張っているのです。

06/06/06(Tue)

同僚から出張の土産に貰ったさつま揚げ、手作りって書いてあるし、真空パックだし、いかにも美味そうです。そのまま切って食べても、もちろんいいんですが、こういうものは炙るに限ります。網の上にしばらくのせていると、表面に残った油の温度が上昇して、もう一度揚げられた様な状態になります。しばらくそのまま放置して、ほんのり焦げ始めたくらいが食べ時。やや大きめに包丁でカットして、味噌汁の具にしようと思ってタッパーに入れておいた大根をすりおろして上にのせ、醤油をほんの少し。これまた味噌汁の具予備軍のシメジも一緒に焼いて、横に添えます。

こんなの料理ともいえないほどの料理ですが、シンプルイズベスト、美味いのですよコレが。さつま揚げの油っこさと、大根おろしのサッパリさに、醤油のほのかな香り。今回使ったさつま揚げには牛蒡が入っていましたので、その歯応えもあわせて楽しめます。しかし不満もないではなく…。

さつま揚げって、すり身の魚の旨味だけで十分だと思うんですが、何でこんなにアミノ酸等を入れてしまうんでしょうか。手間をかけて作っているのが分かるだけに、余計なお世話。大根おろしをかけたのも、その強烈な旨味を少しでも和らげる目的がありました。冷えた状態で食べると、幾分アミノ酸等は目立たないのですが、それだとちょっと味気ないんですよね。やっぱりこの辺が土産物真空パックの限界か…。それでもまぁ、十分美味かったんですけどね。70点くらいかな。

06/06/05(Mon)

昨年末頃に、大家さんにすき焼き用の牛肉を貰って干しておいたビーフジャーキーもどき、どうも食指が伸びずに不良在庫っぽくなってしまったので、現在炊き込みご飯にして無理やり消費中。あと二回でなくなる予定です。今回の感想、牛肉は干しても大して美味くない。

一般に、動物性タンパク質は干すと旨味が凝縮されて、味わいアップといわれています。魚の干物はもちろんですが、うちで自作している豚バラの干し肉などは、明らかにこの法則に当てはまり、生の時に比べて保存性が高まるだけでなく、用途のバリエーションも広がります。しかし牛肉はさにあらず。新鮮な状態にさっと火を通したものが一番美味いと感じます。考えてみると、牛肉加工品の代表としてビーフジャーキーがあるわけですが、肉加工の歴史の長い欧州の食文化を見ると、肉加工品の主流はむしろ豚や羊です。私の知識不足かもしれませんが、牛肉のハムというのは、あまりきいたことがありません。

当然長い歴史の中で牛肉を生ハムの様に加工してみた人もいるはずですが、主流に残っていないのを見ると、やっぱりなと思います。まぁ、百聞は一見にしかず。自分の舌で牛肉の干物は全然大したことないと知ったのは、大きな収穫です。とっとと在庫処分しなくては。

06/06/04(Sun)

私の日曜日の朝は、一週間で一番忙しいです。

前日の夜から、風呂の残り湯でたまった洗濯物を洗剤に漬け置き。台所の布巾などは、その場で洗濯板を使ってある程度下洗いしてしまいます。朝イチで、その中から漂白にかけるものを選び出し、2時間の漂白漬け置き。以前は漂白をアン・ナチュラルだとして毛嫌いしていたんですけど、タオルやバスタオルは、やっぱり白い方が気持ちよいので、宗旨変え。2時間たったら全部一緒にして洗濯機に放り込み、洗いあがったら窓の外に干します。

その合間をぬうように、部屋の掃除。1Kの狭い我が家ながら、動かせるものの移動→ホウキ・雑巾がけ→動かしたものの復帰、風呂・トイレ掃除などをやっていると、軽く2時間はかかってしまいます。以前はラジオや音楽を聴きながら作業していましたが、最近は無音。あれはあ〜だ、これはこ〜だと、手を動かしながらだと考え事もはかどるのです。手近なところにメモ帳を置いて、アイデアを書き留めたりもするので、結構上質なthinking time(和訳・謀略時間)ともなっています。

掃除機は持っていません。以前は持っていましたが、かがみこんでゴミの状態を確認しながら雑巾がけをする方が、作業完成度が高いので、処分してしまいました。広い家ならともかく、うちの広さなら不要。今後の復活予定は、今のところありません。

そうこうしているうちに昼ごはん。日曜の昼食は小麦粉料理と決めているので、ウドンを打つか、“ウー・ウェンの小麦粉料理”の中から、何か作るか、実はまだ決めてません。あ〜っ、今日の午前中は近所のスーパーの安売りの日だった。というわけで、それにも行ってこなくてはなりません。やっぱり、忙しい。

06/06/03(Sat)

ここんとこマイブームなのが、大葉の海苔(?)巻。以前たくさん大葉を貰ったんですが、一回にたくさん食べきれるものではないので、塩漬けにしてツイストボトルに収納してあります。これを数枚小皿に取り出し、水を注いで待つこと数分。いい感じで塩抜きができたら、それでご飯をくるっと巻いて食べる。柄の部分も同様に塩漬けにしてありますので、暇と気力がある時は、それを刻んであらかじめご飯に混ぜておくと、更に風味アップ。残念ながら大葉本来の鮮やかな緑色はすっかり褪せてしまっていますが、爽やかな風味は健在。食欲の落ちがちな今のシーズンにも、ピッタリです。

元来塩漬けというのは、生鮮食品が沢山あって食べ切れない→塩振って保存してしまえ、という食品を無駄にしない知恵なわけです。現在は冷凍・冷蔵技術が発達していますので、これらに放り込んでおけばそれなりにもちますが、家庭用の冷蔵庫だとスペースも限られているので、常温で保存可能な塩漬けには、今でもそれなりのメリットがあります。フレッシュな時とは違う食品になってしまいますが、それがまた美味いという点も見逃せません。

これに類するものとしては、干す・味噌や麹に漬けるなどがあり、どれも単なる冷凍・冷蔵では得られない風味が楽しめます。どれも、伝統的に行われてきた手法であり、大して難しくもないんですが、今では敬遠されることが多いですね。時間がかかるのがネックみたいです。とはいえ、放っておくだけなんですけどね。やってみると案外楽ですよ。

06/06/02(Fri)

先週700gまとめ買いして下茹でした牛筋、半分は味醂醤油で甘辛く煮て翌日から消費し、半分は塩味下茹での段階で冷凍してありました。めでたく甘辛醤油煮がなくなったところで、残り半分の出番。同じようにするのはいかにも芸がないので、今回はエセ洋風。

野菜ストックに放り込んであった、人参・玉葱を適宜切り、実家から送ってきたニンニク最後の数欠けをスライス。これらを全部牛筋と一緒に鍋に放り込み、点火。月桂樹の葉・胡椒多目・鷹の爪少々・ワインドバドバ。ワインはいつ貰ったやつか分からないんですが、ペットボトルに入れ替えて、冷蔵庫の扉に放り込んでおいたもので、匂いを嗅ぐ限り大丈夫そうなので、使用。牛筋はすっかり柔らかくなるまで下茹でしてあるので、長時間に込む必要はありません。ものの10分程度で完成。

このように、適当三昧で作った牛筋ポトフモドキですが、暇を見て2時間ばかり煮込んでトロトロになった牛筋とそこから出たダシが、赤ワインの風味とよくあって、とってもいい感じ。惜しむらくは、ご飯よりもパンにあいそう。固くなったフランスパンを浸して食べたりすると、超美味いんだろうなぁ、などと思いつつ、ご飯にかけてみてもやっぱり美味かったです。牛肉の中で好きなのは、煮込んだ牛筋・テール・タンなど、王道からかなり外れたものばかり。だって美味いんだもの、仕方なし。

06/06/01(Thu)

急に暑くなってきて、食欲減退中。それでもキッチリ一食一合は守ります。一合というと、だいたいお茶碗二杯、軽く盛ると三杯。一杯目:大和芋をすりおろしてたっぷりとかけ、青海苔を振って醤油でいただく。ツルッとした喉ごしで、食欲のない時もあっという間にいただけます。二杯目:塩漬けにしてある大葉を塩抜きし、それで海苔(大葉)巻きにしながらいただく。大葉の爽やかな風味で、これまた食事が進みます。時々実家から大葉をおくってくるのですが、放っておくとあっという間にしおれて鮮度が落ちてしまうので、基本的には全て塩漬けにしてあります。常温で保存できるうえに、薄いので塩抜きもあっという間で、便利。

三杯目:貰い物の昆布の佃煮とワサビの茶漬け。暑いこの時期ですが、お茶はあえて熱々。暑い時には熱いものという、先祖代々の教えを頑なに守っております。一般的には、暑くなる→食欲落ちる→食べない→体力落ちる→食欲落ちるという、デフレスパイラルに陥りがちなので、食欲が落ちがちな夏場でも、基本的に食べる量は変えません。食べ方を工夫すれば、何とかなるもんです。今日から六月、梅雨入りも目前。暑いのも寒いのも大嫌いなので、早く味覚の秋にならないかと思っているんですが、ちょっと気が早すぎますね。

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