2007年12月

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07/12/31(Mon)

実家に帰ってきて何が良いって、コタツがある事です。親戚が自宅で作って持ってきてくれたミカンを籠一杯に盛り、それを食べながらひたすらダラダラ。ラジオを聴きながら、こうやってサイトの更新をしたり、いつものネットサーフィン(死語?)をしてみたり、それに飽きると、首までコタツに入り込んで読書。やがて小一時間意識を失い、振り出しに戻る…。本当に、こういうダメなコタツライフは最高です。

あまりに最高過ぎて、東京の家では絶対にコタツは買いません。買ったが最後、自分が人間じゃない生物に成り下がってしまうのは目に見えているからです。毎年年末限定のお楽しみ。最低限は実家の家事の手伝いもしますが、私の年末実家ライフは、こういう風にダメに過ぎていくのです。あぁ、ダメライフ最高。そうそう、今日は今年最後の日です。ここを読んでくれている皆さんと、何より自分自身によいお年を。

07/12/30(Sun)

家の近所に少々洒落た、それでいてリーズナブルなレストランが出来たというので、お昼に一人で食べにいってみました。パスタセット880円(税込み)。パスタは三種類から自由に選べ、サラダ・パン・珈琲がついてこの値段。ここはファミレスではなく、個人経営の店っぽいので、都内でこの価格だったら相当頑張っていると思うけど、地元ではどうだろう…結構微妙ではなかろうかの価格帯。

店の雰囲気やスタッフの対応は上々。しかしたった一点のために私はこの店に二度と行かないと思います。私が頼んだパスタはペペロンチーネ。アルデンテに茹で上げたパスタを、鷹の爪・ニンニクで香り付けしたオリーブ油に絡め、塩だけで味付けしたシンプルな料理。他の具はせいぜい少量のベーコン・玉葱まで(これも本当は避けたいが)。その店の腕が一番よく分かると思います。しかし、出てきたペペロンチーネには何と、大きな唐揚が三つも入っていたのです。おかげでパスタは唐揚味に染まり、これじゃ唐揚スパゲッティだよ…。

そうしたい気持ちはよく分かります。オシャレ感覚とは程遠い度田舎の立地。素のペペロンチーネを出せば、そのあまりのシンプルさに金返せと言われるのでしょう。でも、それだったらメニューに唐揚ペペロンチーネと載せておけばいいわけで、ペペロンチーネと載せておいてこれを出したらダメですよ。何せ私、先日も書いたとおりダイエット中なんですから。

07/12/29(Sat)

帰省して空港に迎えに来た親が私を見て最初にいった一言が“太ったんじゃない?”東京の家には体重計を置いてないですし、長年いくら食べてもちっとも太らない体質だったので、すっかり油断してました。実家にたどり着き、早速体重計に乗ると…確かに相当太ってます。過去最高体重を軽く更新。BMI指数というのがありまして、身長を体重の二乗で割った数値を、体型の目安とするのですが、その数値は現在20.4。完全に平均体重の範囲内ではありますが、短期間にこんなに体重が増えているという事は、現在の生活で消費するカロリーと、摂取するカロリーのバランスが崩れているということに他なりません。

というわけで考えたダイエット策。体を動かすのは死ぬほど嫌いですし、ちょっと動いたくらいじゃロクなカロリー消費にはならない事が分かっているので、消費カロリーを増やす方向はパス。摂取カロリーの方で攻めようと思います。とりあえず思いついたのが、ご飯。現在一食1合×2食のところを、25%減らして一日1合半にしてみます。元々食べる事は好きですが、反面あまり執着も無い私。実はそれほど苦労せずに減らせるんじゃないかと踏んでいます。無きゃ無いでいいんじゃないの?というのがモットーなので。

それにしても体質が変わったんですね。中年になると太りやすくなるというのは、本当です。私もとうとうそういう事を心配する年頃になってしまったということで、そっちの方にシミジミとしてしまいました。

07/12/28(Fri)

本日昼食後に家を出て帰省。冷蔵庫の中は、計算通りバッチリあと一回分。ちなみに今日のお昼ご飯は、焼餅・ポテトサラダ・人参のキンピラ・白菜のオヒタシという、統一性の全くないメニューですが、最終日なんだからまぁこんなもんでしょ。佃煮の類は食べ切れずに結構残ってしまいましたし、箱で届いたリンゴも13個残っていますが、気温が低いんで、これらは年明け戻ってきてからで大丈夫でしょう。

家を出る際の注意点。冷蔵庫があるので、ブレーカーは落とせませんが、その他の電化製品は、念のために全てコンセントを抜いてしまいます。ガスの元栓も当然閉める。そしてパソコン関連。以前は必要なデータをUSBメモリで持って帰り、実家のパソコンを使っていたこともありますが、使い慣れないパソコンというのは予想以上に使いづらく、ここ数年はずっとノートパソコンを丸ごと持ち帰っています。そのために、万が一の事を考えて、重要なデータはバックアップをとっておきます。

最後に持ち物確認。財布・航空券、何が無くともこの二つさえ忘れなければ、とりあえず何とかなります。あとはパソコンをバックパックに詰め、飛行機の中で読む文庫本をコートのポケットに入れれば完成。あっちでの着替えは、実家にあるヤツで何とかやりくりするので、持って帰りません。駅前の商店街の洋菓子屋で、両親のリクエストのお菓子を買ってバックパックに入れれば、全て完成。今年も例年通り、実家でダラダラした年末年始を過ごそうと思います。

07/12/27(Thu)

この時期は、毎日水仕事をして酷い手荒れになる人が多いと思うのですが、何故か私は手荒になった事がありません。洗剤は使いませんが、給湯器のお湯を使っているので、手の脂はかなり落ちてると思うんですけど、原因不明。クリームを塗ってのケアなどは、一切してないですし、特に脂性の体質というわけでもないんですけどね。

ところが今年は、左手の薬指の付け根がシモヤケ中。12月初旬に虫に刺されて、軽く腫れてたんです。大して痒くもなく、そのまますんなり治るかと思ったら、多分刺されたことで部分的に体質が変わってたんでしょう、水仕事をするごとにどんどん赤く痒くなりまして、立派な手荒れ・シモヤケが完成。毎晩軟膏を塗りこんでケアをするのですが、頑固になってしまって、ちっとも治りません。

とにかく痒いので、気がつくと右手でその部分をこすっている始末。多分、春になって気温が上がってくるまでは、このままなのでしょう。実家に帰省したら、特効薬のアロエを塗ってみようと思っているのですが、爆発的に良くなりますように…。

07/12/26(Wed)

今日も、帰省のために冷蔵庫の中を片付けよう第二段。葱焼きを作りました。以前はお昼の主食としてたびたび作っていたのですが、ここ数ヶ月は貰い物の素麺を使い切るべく昼の主食メニューを変えていたために、すっかり縁遠くなってました。実に久しぶりの葱焼き。

材料は葱・小麦粉・胡麻油・塩だけの超シンプルメニューです。小麦粉150gに水90gを加え、水が均一になるまでよく練ってから、麺棒で厚さ5mm・直径30cmくらいの円形に伸ばします。その生地に上からパラパラと塩を振り、掌で生地に押し込んでから、薄く均一に胡麻油を塗ります。刷毛などを使わなくても、中心に油を垂らしておいてから、周辺部を持ってきてそこで広げてしまえば簡単。ただし、一番外周には極力油を塗らないように注意します。これが結構重要。その上から刻み葱を多めにばら撒き、丁寧にならした後、生地を葱ごと端から葉巻状に巻いていきます。

生地の巻き終わりと端の部分を指先で潰して円筒状にしたら、今度はそれを縦にし、捻りながら垂直に潰していきます。空き缶を脚で潰す時の様な感じと言えばいいでしょうか。潰し終わった生地を麺棒を使って、中の葱が極力飛び出てこないように注意しつつ、再び直径30cmほどの円形に伸ばしたら、あとはフライパンで両面こんがり焼けば完成。8等分して、甘味噌で食べます。

ちょうど先日、一品持ち寄りの忘年会の際に、沖縄料理の“あんだんすー”を作っていきました。豚バラを柔らかく煮て、味噌・砂糖であえたものなんですが、自宅用に少しキープしてありまして、コレが今回の葱焼きにベストマッチ。豚の風味が香る甘味噌と、こんがり焼けた葱焼き、文字で書くだけでもあわないわけがありません。葱焼き、材料も少なくて済む上に、本当に美味しいですよ。

07/12/25(Tue)

先日デイリーポータルZのコンテンツの一つであるデイリーポータルラジオ(MP3のストリーミング形式)を聴いていたら、私の好きなライターさんの一人、高瀬さんが料理を始めたキッカケを話していました。(高瀬さんというのは、主に食べ物に関する面白文章を書いてる人で、一番最近の記事は“ポッキーっぽい、つまみを作りたい”。スティック状に切ったフランスパンに挽肉を巻いたものを揚げたりしていて、いつも相当面白い。)

それによると、小さい頃から全面的に親に料理を任されたそうで、たとえば2,000円渡されて、“これで○人分の夕食を作りなさい。お釣が出たらアナタの小遣いにしていいよ”と言われるのだそうです。そうすると、相当頭を使って効率よく料理するようになりますよね。インタビューでは触れてませんでしたが、最初のうちは大したものは出来ないと思います。そこで何も言わず、もしくは最低限のアドバイスに止めて、相手の発展を見守るという、むしろ親側の努力が求められる方法ですね。でも、子供の料理能力を伸ばすには、結構良い方法かも。

ちなみに私は、両親が共に働いていたので、物心ついた頃から自然に料理するようになってました。ただ、お金を貰った事はなく、休日母親にくっついてスーパーに行き、自分の使いたい食材や調味料を買ってもらって次の週に備えてました。それが、小学校の高学年くらいかなぁ。必要に迫られれば、人間大概の事はするようになるもんですね。

07/12/24(Mon)

今年は28日に帰省の飛行機に乗る予定。こちらでご飯を食べるのはあと四日ということで、毎年恒例、冷蔵庫の逆算週間がやってまいりました。この期間の目標は、最終日にキッチリ冷蔵庫の中の常備菜を片付けること、しかも食卓が質素になり過ぎないこと。案外難しいのですが、反面かなり楽しんでやってる部分もあります。とりあえず俎上にのぼったのが、万能葱。大家さんから貰ったのですが、味噌汁にチマチマ入れていては、とても使い切れそうにありません。刻んで冷凍してもいいのですが、どうも昔から冷凍刻み葱というのがあんまり好きじゃないので、パス。というわけで、葱炒飯を作りました。定番ですね。

フライパンにサラダ油を熱し、塩味だけのフワッと卵焼きを作って、取り分けておきます。今度は同じフライパンで潰したニンニク・鷹の爪をゆっくり炒め、十分に香りを引き出したら、山のような量の刻み葱を投入。焦げる半歩手前くらいまで炒めます。火を最強に上げ、ご飯投入。お玉とヘラを使ってパラリと炒め、卵を戻してから、塩胡椒で味をつけて完成。

炒飯を炒める際のコツですが、中華料理店でやっているように、フライパンを大きく煽ってはいけません。アレは業務用のハイカロリーバーナーなので、ああでもしないとあっという間にご飯が焦げてしまうからやっているだけで、同じ事を家庭用のコンロでやると、温度が下がりすぎてパラッと仕上がりません。私も以前は、エレガントに煽ることに命を懸けていましたが、実は無駄な努力です。フライパンはコンロに置いたままノータッチ。ヘラで絶え間なくかき混ぜた方が、上手に仕上がります。特別なテクニックも要りませんしね。

というわけで葱炒飯。葱と卵しか入っておらず、ついエビやカニが入っていないことを嘆いてしまいそうですが、個人的にはこちらの方がシンプルイズベスト、ご飯と葱の味が一層引き立つと思います。冷蔵庫逆算習慣にもピッタリの一品です。

07/12/23(Sun)

連休でまとまった時間が出来たので、先週貰った包丁を研ぎました。刃毀れしてしまっているのなら、相当時間がかかるのを覚悟しなきゃいけませんが、今回のはずっと死蔵されていて表面がうっすらと錆びているだけなので、大した手間ではありません。本格的に研ぐのなら、中砥→仕上げ砥と砥石を取り替えるんですが、柳葉ならともかく、割とラフに使う万能包丁なので、私は中砥で仕上げてしまいます。

砥石をしばらく水に浸し、十分に水を吸い込ませてから作業開始。刃のついている側を砥石に当て、時々研石の上に水をかけながら、刃の角度を保ったままリズミカルに前後に動かして研いでいきます。刃の全面にカエリがついた事を指先で確認してから、刃を裏返し、今度は刃をペッタリと寝かせて出来たカエリを取り除けば、研ぎは完了。切れ味は復活します。

刃以外の部分についている錆びは、クレンザーとワインのコルクを使って取り除きます。クレンザーを刃にふりかけ、水で十分に濡らしたコルクでゆっくりと擦ってやると、中まで通っていない錆ならキレイに取り除けます。コルクを使うのは、その固さがこの作業にピッタリだから。柔らかすぎて作業がはかどらない事も、固すぎて刃を傷つけてしまうこともありません。私はこの作業のために、ワインのコルクを数個貰ってキープしてます。あとは柄を交換すれば完璧なんですが、残念、貰った包丁は交換不可の造りになってました。なにはともあれ、生まれ変わったこの包丁で、来年もバリバリ料理したいと思います。

07/12/22(Sat)

天然酵母で醗酵させたというドイツ系パンを貰いました。私は家でパンを食べる習慣が全くないので、自分でパンを買う機会はありませんが、もらえるものは何でもありがたく貰う。今朝の朝食は、パン一切れを網で焼いてオリーブ油を垂らしたもの、キウイ一個、それにお茶です。うちにはトースターがありませんから、パンを焼くとなると、使うのは魚焼き網かフライパン。網の場合は、強火・短時間で焼き上げるので、下手なトースターよりもカリッと美味しく焼きあがる気がします。

フライパンを使っても美味しいです。こちらは、オリーブ油をひいたフライパンで両面がこんがり焦げるまでソテーするので、パンのステーキといったところ。パンの種類によっては、塩をパラッと振る場合もあります。要するに、パンを焼く→トースターを買わなきゃ無理と短絡的に考えるのではなくて、手持ちの道具で既成概念にとらわれず色々試してみると、案外うまいこといく場合もありますよってことです。

ただ、貰ったパンにケチをつけるわけではないですが、最近あちこちで見かける天然酵母を売りにしたパン、イマイチピンと来ません。酵母はもっぱら生地を膨らませるためのもので、味の大部分は小麦粉が担ってるんじゃないの?と思うから。良い小麦を使っていることをウリにするのなら、私も納得が行きますが、酵母を変えてそんなに味が変わるものなんでしょうか。まっ私はパンをほとんど食べないので、違っていたとしてもよく分からないと思いますが。

07/12/21(Fri)

今日は厚揚げが半額見切り品になっていたので、ストックの大根と一緒に薄味で煮てみました。この時期、厚揚げ&大根とくると、どうしてもおでんになりがちですが、あれほどコッテリとは煮込みません。あくまでサッと薄味に。大根は輪切りがもっともそれっぽいのですが、食べづらいので厚さ2センチ程の銀杏切りに。もはやこの厚さでは銀杏とは呼べないですが…。ダシは冷凍庫にストックしてある大ぶりのイリコと、カットして常備してある昆布。

厚揚げの油抜き・大根の皮剥き・面取り・下茹で等は一切省略。最初から一気に調味料を入れて煮てしまいます。気をつける事はただ一つ。大根に火を通しすぎないこと。私はどうも、火を通しすぎて柔らかくなり過ぎた野菜と言うのが大の苦手で、大根も例外ではありません。煮すぎると野菜は、臭みが出てきてしまうと思うのです。だから、火にかけて煮るのはほんの5分ほど。すぐに火からおろし、いつもはご飯の蒸らしに使っている目張りした段ボール箱に入れて、ゆっくりと火を通しつつ、冷しながら味をしみこませます。

私が調べたところによると、コトコト煮込む時よりも、冷めていく過程の方が効率的に味がしみこむんだそうです。だからうちでは、1時間かけて煮込むよりも、ダンボールの中で1時間かけて徐々に冷ます方を選んでます。食べる時はこれをレンジで熱々にしていただく。単純ながら、相変わらず美味いのです。冬はやっぱり大根ですね。

07/12/20(Thu)

そろそろ年末の帰省に向けて、冷蔵庫の掃除を始めなきゃいけません。というわけで今夜は、割と余りそうな葱の消費。葱の消費となれば、うちの定番は決まってます。小皿に山盛りになるくらいに葱を刻みます。そこに、熱々に熱した胡麻油をジュッとかけ、鰹節・醤油を加えて完成。アホみたいに簡単で、料理とも言えないような料理ですが、これがご飯がススム君なのです。

葱と胡麻油を箸でガガッと混ぜ、白いご飯に載せながら食べていくのですが、もう何杯でも食べられそうな勢い(いや、いつも通り二杯しか食べませんが)。そういえば先日の毎日新聞での西原理恵子の連載漫画で、八杯目のご飯に手を伸ばした息子に対し、いつもは温厚な友人の夫が、“俺の飯がなくなるから、もう食うな”とマジでぶち切れた話が出てまして、それをふと思い出しました。食べ盛りは米が美味しくて、いくらでも食べたくなるんですよね。

ちなみに最盛期の私は、高校時代の三杯、すごく空腹なときで四杯。片道10キロの自転車通学をしてましたから、こんなもんでしょ。それでも体重はいつも50kgそこそこでしたから、あのカロリーは全て自転車で消えてしまったんでしょうね。

07/12/19(Wed)

夜の都内自転車で走っていると、結構な確率で警官に職務質問を受けます。いわゆる盗難自転車のチェック。その辺においてある自転車を、軽い気持ちで盗ってしまう人が結構いるらしく、警官も力を入れているようです。で、私の自転車。15年以上前に買ったママチャリで、当然防犯登録済み。しかし、防犯登録のデータは10年で消されてしまうんだそうです。私のは当然盗難車リストに入っていないので、すぐに開放してもらえますが、いつも必ず、そんなに長いこと乗ってるんですか?と驚かれます。

で、先日捕まった時に、15年以上同じ自転車に乗るのはそんなに珍しい事なのかと訊いてみたら、珍しいんだそうですね、コレが。私がコイツを買った頃は、ディスカウントショップで安い自転車を買うという発想はあまり一般的じゃなくて、近所の自転車屋さんで、ブリジストンのをほぼ定価で買った記憶があります。確か3万円前後したんじゃないかな。今、ただのママチャリにそこまで出す人はいないでしょうが、さすがに品質は上々で、あちこち消耗品は交換してますが、キチンと動いてくれてます。

防犯登録のデータが10年で消えるという事は、10年乗る人はあんまりいないということなんでしょう。モッタイナイことです。その辺に乗り捨てられてる自転車を見ると、ブレーキワイヤ・ブレーキシュー・タイヤなどの消耗品を盗ってきてやろうかと思うことすらあります。大事に乗ると、ほぼ一生ものなんですけどね、自転車。もうちょっとモノを大事にした方がよいと思います。

07/12/18(Tue)

新宿駅前に行列ができると評判の米国系ドーナツ屋さんがありまして、最近そこが有楽町に2号店を出したそうです。で、先日の喫茶店の常連の一人で、有楽町に職場のある人が、大きなアソートの箱を買ってきてくれて、皆で食べました。開店当初の新宿店は2時間待ちもザラだったそうですが、有楽町店はそれほどではなく、30分並んで買えたそうです。それでも30分ですけど…。

いや、普通に美味しいですよ、決して不味くはない。でも、日頃甘い物を食べなれていないせいか、私にはこれがどうしても、2時間並んで買うほどのものかが理解できません。駅前のミスタードーナツで同じタイプのドーナツを買ってきて、並べてブラインドで食べたら、私なら“どっちでもいいんじゃね?”と思ってしまいそう。

私は生来並ぶの大嫌いな人間ですから、2時間並んで買うなんて、完全に理解の範囲外です。それも、このドーナツを…。ホントに皆、並ぶ事自体が快感だとか、実はマスコミに踊らされたとか、そういうのではなく、このドーナツが食べたくて2時間並んでるんでしょうか?それとも私の味覚がバカ?うーん、何度味わってもよく分かりませんでした。

07/12/17(Mon)

週末の茶でもするべといつもの喫茶店に行くと、顔見知りの常連の一人が、“ミソジさん、包丁要らない?”と声をかけてきました。何でも最近彼の叔母さんが亡くなったのですが、その人が生前家庭科の先生をしており、サンプルの包丁が山の様に出てきたのだそうです。私も一通り持っているので、最初はあまり乗り気じゃなかったのですが、よくよく見ていくと、結構イイのがある。全てほぼ未使用。鋼のヤツはうっすらと錆が浮いたりしていますが、研げばピカピカになるので無問題。

パン切り、チーズ切り、冷凍食品用などの汎用性の低いのは全てパス。ステンレスの見るからに安い作りの万能包丁系もパス…と見ていくと、最後には二本が候補に残りました。一番欲しかったのは牛刀。でも、そんじょそこらの牛刀じゃありません。業者が大きな塊を切り分ける時に使うもので、刃渡りは50cm以上。もはや包丁ではなく小刀の世界。ほっ欲しい。でも、冷静に考えると全く使い道はありません。そもそも長過ぎて、シンク扉の包丁さしに差したら、止まる前に刃先が床に刺さってしまいます。よって、泣く泣くパス。

最後に残ったのは、ごくオーソドックスな鋼の万能包丁。あちこちに錆が浮いていますが、造りはしっかりしていて、研ぎ直せば中々のモノになりそうです。というわけでこれを貰ってきました。いや、よい週末だった。あとは暇を見て研ぎ直すのみです。

07/12/16(Sun)

ミソジさんのある平均的な日曜日の朝。とりあえず起床は7:30。冬以外は7:00前に起きるんですが、今は全然無理。一応目覚ましはセットするんですが、布団から出てこられたためしがありません。まぁでも、7:30なら一応真人間の範疇かなと。布団から出たらまず、天気がよければ週末の布団干し。掛け布団と敷布団を窓の外に干します。その後、一週間分の洗濯物を洗濯機に放り込んでスイッチオン。

ここで初めて顔を洗い歯を磨きます。その後朝食。今朝は柿一個とお茶。柿を剥いている間にお湯を沸かし、緑茶を淹れます。新聞を取ってきて、準備完了。しばし新聞を読みながらリラックス・タイム。新聞を読み終わるのが、8:30前後。その後パソコンを立ち上げ、このサイトを更新して、よく行くサイトの更新チェックをして、ニュースサイトを一通り見て…。そんなこんなで大体9:30。パソコンを片付けて、洗濯機から洗濯物を取り出して干したら、2時間ほどかけて部屋の掃除。箒かけて・雑巾で拭いて・窓拭いて・風呂トイレ掃除してetcとかやってると、2時間なんてあっという間です。BGMはテンションをあげるために、ややアップテンポなものをチョイス。

掃除がひと段落して、12時前から昼食の準備。ここ二ヶ月ほどは、休日はかならず素麺パスタ。ソースと麺を二口のコンロで並行してサッサと作り、昼食。1時くらいまでキレイになった部屋でゴロゴロしながら、好きな本など読んで休憩。その後は街に出かけ、大型書店とか家電量販店をブラブラして過ごす、というのが私の典型的な日曜日。まっ、一人暮らしにしては割とマトモな生活かなと思います。

07/12/15(Sat)

うちでは米は実家から送ってもらってて、切れそうになるとメール連絡→数日後に米が来るという手順を踏んでます。数日前にメールを送って、先日米が届いたのですが、昨日の日記で切れてホッとしたと書いた銀杏が入ってやがりました。母曰く“米だけだと芸がないから、入れといた”とのことです。ありがたい、ありがたいんですけれども、もうちょっと時期をずらして欲しかった。まぁ、向こうはこっちの在庫状況なんて分かるわけないんで、単なる偶然なんですけどね。

パッと見たところ銀杏は四回分程度。まぁ、この程度なら…。いつもはあんまりやらないのですが、銀杏炊き込みご飯を作ってみました。職場で誰も引き取り手がいなくてサルベージしてきたアサリの佃煮。こいつを小さく切って一緒に炊き込み、醤油代わりにします。銀杏は予め炒って殻を剥いておき、入れるのは蒸らし終わって全体をシャモジで混ぜるタイミング。こういう時に常日頃鍋で炊いていると、タイミングを容易に計れて良いです。タイマーで○時に炊き上がり、というのは出来ませんが、まぁその辺は一長一短ということで。

えっ、味ですか?そんなの美味いに決まってるじゃないですか。炊きたてで、アサリの醤油でやや黒くツヤツヤの米粒に、香ばしい銀杏がドサドサ入ってるんですから、不味いわけがない。外で食べたら、茶碗一杯400円ってとこですかね。フフッ自己満足。

07/12/14(Fri)

やっとのことで、銀杏終了。一回でそんな大量に食べられるものではないのに、山のように貰ってしまって、頑張って毎日チマチマ食べてました。殻を割って、乾煎りして、皮を剥いてと、柿を剥いて食べるのの三倍くらい時間がかかります。まぁ、それなりに美味いんですけど。

食べるのを急ぐのは、銀杏が乾物じゃないってこと。ピスタチオとちょっと似てるし、殻はカラカラに乾いているので、ひょっとしたら長期保存できるんじゃないかと思いがちですが、殻の中はれっきとしたナマモノ。長く置いていると、身から水分が飛んでしぼんでしまい、食べられたものではなくなります。

うちの近所の大通りは銀杏並木でして、臭い対策のせいかほとんど雄木なのですが、たまに雌木があります(臭いのですぐ分かる)。朝早く通りかかると、お年寄りメインに、スーパーのレジ袋一杯に銀杏を拾い集める姿を目にします。結構大きい袋に一杯だったりして、絶対アレ老夫婦じゃ食べきれないだろうから、孫にあげたりするんだろうなと思いつつ、イヤイヤ銀杏を喜ぶ孫もあんまりいないだろと思い直したり。皮を腐らせ、洗って乾かしと、炒る所以前でも結構手間のかかる銀杏。ちゃんと全部食べられてるんだろうかと、老婆心ながらちょっと心配顔で見ています。本当は、余ったらくださいと言いたくてたまらないんですけどね。

07/12/13(Thu)

今朝起きたら室温11度。窓の外では雨の音がして、アレッ今日は結構暖かいな、雨のせい?と思ったのに、いつもとそんなに変わらない室温でした。気持ちの持ちようというのもあるかもしれませんが、いつの間にか寒さに体が慣れてきたんだと思います。ひと月ほど前、急速に寒くなってきた頃は、室温11度というと寒くてたまらなくなり、速攻で暖房のスイッチを入れたものですが、そうでもなくなってきました。現在の寒くてたまらないラインは、室温8度。つい暖房を入れすぎて、20度に近くなると、暑過ぎると感じるようになります。

これまた不思議な感覚で、今年の連日35度を超えるような暑い夏、20度くらいに冷房が効いた部屋に入ると、寒くていられないような気がしたものです。人間の体というのは、絶対的な温度を感知するのではなく、相対的に暖かいか寒いかを判断するようになってますね。さかのぼって江戸時代の暖房手段といえば、火鉢。火鉢ってレトロでカッコイイと思われている向きもありますが、実はアレそんなに暖かくなりません。効果範囲はせいぜい周囲数メートル。実用面では現代の暖房器具にはるかに及びませんが、それでも当時は、相当暖かいと感じたのだと思います。この辺にエコな暮らしのヒントがあるんじゃないでしょうか。

それはともかく、今日は久しぶりの雨。日本ではあまり雨は好まれませんが、私は嫌いじゃないです。特にこの雨の湿り気の匂いみたいなものが。外出するのは確かに面倒臭くなりますけどね。

07/12/12(Wed)

今夜は夕食後に地味中の地味な作業、鷹の爪刻み。うちではすぐに使えるように、鷹の爪は刻んで小さな瓶に入れてあり、無くなると刻んで追加、という手順になってます。今日はまさにその日。鷹の爪の種は捨ててしまうのが普通ですが、私は見映えはあんまり気にしないので、辛い種も一緒に刻んで入れてしまいます。

乾燥した鷹の爪は、キッチンバサミで切っていると結構飛ぶので、床には新聞紙を敷き詰め、大き目のボウルの上で端から切っていきます。それ自体はどうということのない地味な作業ですが、重要なポイントが一つ。それは、作業後数時間は絶対に目に手をやらないこと。鷹の爪の辛味成分であるカプサイシンは相当強力で、石鹸で洗ったくらいでは完全に手から落とす事は出来ません。そんな手で油断して目をこすったりしたら…それこそ大変なことになります。

当然私も経験者。目をこする動作は半ば無意識の世界なので、ついやってしまった事があります。アッと思った時にはもう遅い。目の端がピリッした次の瞬間、猛烈な痛みで目が開かなくなりました。すぐに洗面所で延々水洗いしましたが、あの時はひどかった。鷹の爪を扱う際はお気をつけあれ。あと、男性の場合はトイレを先に済ませておくことをオススメします。多くは語りませんが、これも非常に重要なポイントなのです。

07/12/11(Tue)

先週末、甘塩鮭が大きなパックに入って300円という出物がありました。いつもなら喜んで買ってきて、塩焼きにして食べるところですが、ちょっと待て。たまには変わった事をしてみようと思い立ち、酒粕を一緒に買ってきました。そう、鮭の粕漬けです。

今回の酒粕は、ローラーででも絞ったかのようにカチカチの板状。そのままではちょっと使い辛いので、味醂を少々加えて練り伸ばし、鮭に絡めやすいように柔らかくします。鮭は生鮭なら塩して一晩水を抜くところですが、今回は甘塩鮭なのでこの工程はパス。大き過ぎる切れは一回分ずつの大きさに切り直し、味醂で練った酒粕を直に塗りつけたら、下拵え終了。

それが先週土曜日の話。さぁもうよかろうと、焼いてみました。粕は水洗いすると落ち過ぎて情緒もへったくれもないので、手でこそげとることでわざと少々残します。この状態で網にのせ、粕が少々焦げるまで焼いて完成。味?当然美味いですよ。焦げた粕の香りと、鮭の旨味。何よりもパリパリになった皮が美味い。本当にご飯が進みます。鮭はまだたっぷり。今週一杯は、鮭の粕漬け三昧で嬉しいかぎりです。

07/12/10(Mon)

日曜のお昼は、知り合いの奢りでデパート上層階の高級和食処(今、話題になってるところではない)でお食事。元々鰻系の店なので、ご飯はミニ鰻丼。それに肝吸い・天麩羅三品・刺身四切れ・煮物・茶碗蒸し・漬物・果物一切れで、価格3,000円也。私が和食を好むというので、わざわざ連れて行ってくれたのですが、私も美味しいといって残さず食べたのですが、典型的な料亭の料理で正直美味しいとは思いませんでした。

料亭の料理というのは、私の定義では、とにかく素材の持ち味を殺して零にし、そこにこの料理はこういう味であるべきだという、万人の頭の中にある味に近づけるような味の調整をした料理を指します。例えば里芋なら、形の揃った芋を選び、天地を大きく切り落とし、六角だか八角だかにこれまた大きく側面の皮を剥き取り、水に放ってアク抜きした後、米の研ぎ汁で下茹で。本茹では芋の白さを消さぬよう、醤油も白醤油を使って…といったヤツ。これをグルメ系では“仕事が丁寧”と尊んだりしますが、私に言わせりゃ余計なお世話。食材の持ち味を殺すために一生懸命になっているとしか思えません。

一事が万事そんな手間をかけるもんだから、お昼の定食が3,000円になっても、仕方がないとは思います。デパートに入っているんで、賃料負担も相当ですし。でも、相手は和食は体にいいからねぇ…なんて言ってましたが、正直こういう和食はそんなに体にいいとも思えません。動物性タンパク質に比べて、野菜が絶対的に少なく、ご飯もほんの少し。これを食べるくらいだったら、私なら同じお金で本節を買いますねぇ。大体、外からの情報ではなく、こういうものを食べていて体の調子が良くなったという実感があるのかと。体の声を聴かず、テレビや雑誌の情報にばかり振り回されていると、ロクな事にならないぞと思う、少々偏屈な私です。

07/12/09(Sun)

上京して以来、暮らしのお供はずっとJ-WAVE(洋楽中心の東京ローカルFM曲)だったのですが、ここ数ヶ月でそれがすっかり変わってしまいました。裏切りの先は、NHK-FMかNHK第一放送。状況当時はまだ開局間近だったJ-WAVEは、本当に尖った放送局で、聞いた事もない様な、それでいてどこかグッと来る洋楽を沢山流していて、田舎物の私は、アァ東京ってやっぱりカッコイイなぁなんて思ったものです。それから随分時は流れ、J-WAVEも普通の音楽放送局になってしまいました。アイドルの曲とか、売れ筋の曲ば〜っかりかかるようになるなんて、当時は想像もしなかったですよ。

というわけで、TokyoFM・Nack5はてはInterFMまで試してみて、やっぱりどこも一緒だな、もういっそラジオ止めるか?と思っていた時に偶然聞いた、平日朝にNHK第一出放送している“きょうも元気でわくわくラジオ”が相当面白かったのです。インタビューと読者からのお便りで構成されていて、音楽はほんの少し。リスナーの中心は地方の比較的高齢者が多く、庭に柿が実っただの、孫が遊びに来て大変だの、そういう投稿がガンガン読まれます。

インタビューは相当本気で、ほぼ音楽無しで一時間ビッチリ時間をとり、相手もマジシャンから老人介護をしている人まで多岐に渡ります。そしてなにより、インタビュアーの技術が高い。相手から話を引き出し、それを上手く膨らませていくのを聞くと、さすがプロだなと思いました。これに比べると、FMのインタビューは相手がミュージシャン限定で、インタビュアーの技術も低くて会話がずっと薄いのです。

こういうのを好んで聴くようになったのは、やっぱりある程度年がいったからだなと思うと複雑な気分ですが、まぁ面白いものは面白いんで、仕方ないです。

07/12/08(Sat)

貰った山芋も随分残っているし、少し時間に余裕があったので、久しぶりに山芋のツミレ汁を作りました。コレ、私の一番の好物で、亡くなった祖母がよく作ってくれた料理です。祖母とツミレ汁は必ずセットになっており、冬になると時々無性に食べたくなるのです。

材料は魚と山芋と塩。魚は別に何でも構いませんが、普通は鰯とか鯵とか、下魚系がよく使われますね。今回は鰯。鯛とか平目で作っても普通に美味いと思いますけど、予算が…。買ってきた鰯は頭・内臓・背骨・皮を外し、完全なフィレ状態にしてから、包丁で細かく刻んで叩きます。それをすり鉢に入れ、更に細かくゴリゴリとすっていきます。キレイなペースト状になったら、おろし金ですった山芋と塩を少しずつ入れ、均等に混ぜ合わせていきます。フードプロセッサーを使うと一発なんでしょうが、どうもああいうのは嫌いなので、持ってません。でも、あれば手間は省けるでしょうね。

ここで固さチェック。あんまり固ければ、水(ダシ汁)で少し伸ばしますが、今回のは割と柔らかかったので、そのまま。あとは昆布でダシをとった味噌汁を作り、沸いたところに↑で作った鰯&山芋ペーストを流し込んで、サッと火を通せば完成。ふんわり柔らかい山芋と、鰯の香りが何ともいえず、割と地味な身なりにもかかわらず、うちでは常にメインディッシュ扱いです。少々面倒臭いのが難点ですが、時間のある時には是非オススメな一品。

07/12/07(Fri)

今日作る一品は、実家から送ってきた人参のキンピラ。人参を千六本にして胡麻油と調味料で炒めるのですが、これが私にしては珍しく面倒臭くて、いつもやる前からちょっと嫌になってます。同じ千六本にするのでも、大根は随分楽。大根に比べて人参は、径が細いのと身が固いのとで、刻むのがずっと面倒なのです。おまけに実家から送ってきた人参は、曲がってたり二股になってたりで、洗うのもこれまた大変。味はとてもいいんですけどねぇ。

こういう時は普通ならピーラー系の器具を使ってしまうのでしょうが、アレはどうも必要以上に歯ごたえをなくしてしまう気がして。それにやっぱり包丁技術も上げたいので、私はほぼ全ての作業を包丁でやっています。ナイフ一本でサバイバルに憧れる的な、どっちかというと男性っぽい考え方かな。包丁で刻むとどうしても太さが不均一になるのですが、それが微妙な歯応えの変化をもたらして、かえって良いですし。

人参を刻み終えたら、作業は9割方終了。あとは刻んだ油揚げと一緒に胡麻油でサッと炒め、砂糖を入れて少し焦がした後、塩・醤油・日本酒で味を決めて完成。何といっても、ご飯によく合います。人参は野菜の中でもやや癖が強く、他の野菜とあわせると勝ってしまうので、どうしても使用量が少なくなりがち。このキンピラは、人参を一気に大量消費できるという点でも、相当重宝なのです。少し濃い目の味付けにしてあるので、今の季節なら冷蔵庫に入れとけば1週間は持ちますしね。ホント、刻むのがもっと楽なら、最高なのですが。

07/12/06(Thu)

ここのところ、寒さが本格化して、朝が本当に辛い。元々朝が弱い方ではないのですが、自分の体温と湯たんぽですっかり快適ヌクヌクに温まった布団から、室温5〜6度の空間に体を出すのは、相当の気合と勢いが必要になります。まっ、仕事があるんで一日中寝てるわけにもいかず、出るんですけどね。

そうやって気合を振り絞って布団を出た後、やる事はまず暖房をつけること、そして葛湯を作ること。そう、最近の朝マイブームは葛湯なのです。サラッと飲めるように、葛は少なめに押さえ、蜂蜜で甘さをつけます。これを冷めづらいステンレスの保温マグカップに入れ、少しずつすすりながら朝刊に目を通していると、段々頭と体が起動してきます。そのあと、弁当を作っていざ職場へとなるわけ。

私の周囲では風邪が流行っていて、みんな次々に倒れていきますが、なぜか例年通り私だけは無事。今年は葛湯で朝体を温めていることも、風邪をひかない一因ではないかと睨んでいますが、どんなもんでしょ。

07/12/05(Wed)

久しぶりに、うちの定番の一つである里芋の煮物を作りました。里芋は美味しいし安いので、作る時期は本当によく作るんですが、最近作ってなかったなと思い立ち、スーパーで買ってきたのです。1袋100円で片手鍋に二回分ほど出来ます。なかなか経済的。

相変わらず、皮は剥きません。水をはったボウルの中で、亀の子ダワシでゴシゴシこすって、残った泥や毛を削ぎ落とすだけ。後はそれを一口大に切って下ごしらえ完了。別に白く煮上げるつもりもないので、酢水に放ってアク抜きもしません。鍋にヒタヒタの水をはり、点火後沸騰したら弱火にして落し蓋。味付けは砂糖・塩・味醂・醤油、ダシは昆布と鰹節で決めます。個人的に徹底的にホロホロになった里芋よりは、ある程度歯応えが残っている方が好きなので、3分程煮たら火から下ろし、いつもはご飯の蒸らしに使っている目張り済みのダンボールに入れて、余熱で火を通し味をしみこませます。

幕の内弁当の片隅に、よく里芋を煮たのが入ってますが、あんなのとは別物。キレイに成形され、色抜きされた里芋は、確かに里芋なのですが里芋らしさが一切失われています。香りも味わいも薄く、“これは里芋なんだ”という知識で味わっているだけ。それに比べてうちのように煮た里芋は、確かに不恰好で料亭では出せませんが、里芋を味わうという一点では、幕の内弁当に入っている里芋より一枚も二枚も上手です。というわけで久しぶりの里芋、自画自賛ですがやっぱり美味い。

07/12/04(Tue)

今注目しているのが、デイリーポータルZで行われている部活動の一つ、珍味部。数日に一本のペースで、担当ライターがいわゆる珍味を写真入りで紹介しています。内容はコンビニで買えるスナック的なものから、ウルカ・アンキモといった相当本格的なものまで多岐に渡っていて、楽しい。私自身は酒を飲みませんので、いわゆる珍味系には縁遠いのですが、それでも単品としてこういう珍味系はかなり好きです。

コメントも正直で、美味しかったものは素直に美味しかったと書き、イマイチだったものはそれもキチンとコメントにしているので、信憑性も高いです。最近ので心惹かれたのは、あん肝(手作り)とほたるいかの素干し。あん肝は簡単に作れそうなので、材料が安く手に入ったら是非試してみたいですし、ほたるいかの素干しの方は、ライターで炙るというのが面白そう。そういえば昔、女友達が自宅にコンロがないので、スルメをライターで炙って食べてるという話を聞き、えらいバカにした記憶がありますが、今考えるとそれもいいかもしれないと思ってしまいます。まっ、とにかくこの珍味部には今かなり注目してます。

07/12/03(Mon)

すこしタイミングを外した感もありますが、今話題のミシュランが、先日行きつけの喫茶店でダラダラしゃべっている時に話題にのぼりました。私が行く様な店の常連&マスターなので、当然ミシュランに好意的なわけがありません。いやむしろ、ミシュランに踊らされるような人々に対してかな。

日本人は“スタンプラリー的なもの”が好きな一面を持っていると思います。夏休みにJRの駅に子供たちが群がるポケモンラリー、中高年に人気の日本百名山、そして古くは四国八十八箇所巡り。何らかの権威で認められたリストがあって、それを順番に埋めていき、コンプリートすることで喜びを感じるという、まぁ分からなくはないですが…。ミシュランも割とそれっぽい様な気がします。行った店の横にチェックをつけ、自分なりの★の数をつけ、どんどんミシュランガイドを埋めていくんだよ、あ〜いやだ的な会話を展開する我々。多少は貧乏人のひがみも入ってるんですけどね。

でもマスターが、飲食店経営者の立場から、ああいうのに載ってしまうと大変だよとも言ってました。お店に来る客の数は、天気や曜日に随分左右されはしますが、大体○人から●人と決まっていて、それに応じて人的なシフトや厨房の装備が決まってます。では客が倍増したから、単純に人を倍にして設備を増強すればいいという問題かというと、そうではないんです。その店なりに積み上げてきたノウハウ・やり方があるわけですから、突然客数が倍になると当然それについてゆけず、どこかにひずみが出ます。それは接客態度だったり味だったり、飲食業としては致命的な場所に決まっているわけで、そうこうしている内にブームが去り、一見の客と共に常連まで去ってしまうという最悪の展開。ミシュランって、そんなにいいもんなんですかね。

07/12/02(Sun)

台所の隅に転がしてあった柿が、いい感じで柔らかくなってきました。柔らかいというよりは、むしろブヨブヨ。そう、私の好きな熟柿の完成です。これをナイフでパカッと二つに割り、小さなスプーンですくって食べるのが大好き。固い時にはなかった、深い甘味とトロミ。これぞ、果物of果物と言えるでしょう。中でも好きなのは、種の周りの白い透明な部分。これを種からペリッと剥がして食べるのですが、植物にあるまじきハードゼリーのような不思議な食感。品種改良して、種無しで身が全部あの透明な部分の柿が出たら、1個300円までなら出しますけど、さすがに無理でしょうね。

ちなみにその次のネタとして、現在キウイを仕込んでます。ポリ袋に15個ほどのキウイとリンゴ1個を密封して放置。こうすると、リンゴからでるエチレンガスで、キウイの熟成が早く進むのだそうです。とはいえ、室温が低いのでそれなりに時間はかかるでしょうが。キウイも熟熟の状態が美味い。ナイフで皮を剥こうとすると崩れてしまいそうな状態まで放っておいて、二つに割ったキウイを小振りのスプーンですくって食べる。果物類にはこんな風に、熟成が進みすぎたくらいのほうが美味いものが結構ありますね。

世の中で騒がれている賞味期限は明らかにオーバー。腐るちょっと手前を、見極めながら食す。そんなのが醍醐味って食材もあるんですよね。あくまで自己責任ですが、昔の人だってコロッと逝くのを覚悟で河豚を食べたんです。腐った果物を食べたって死にゃしませんから、大げさに考えずにトライしてみたっていいんじゃないでしょうか。

07/12/01(Sat)

知り合いから山芋貰いました。大好物なので、天にも昇る気分です。厳密に言うと山芋にも色々あって、これは多分栽培ものの自然薯。天然ものと違って形が素直で料理しやすいんですが、美味しさという点ではやはり天然ものには一歩及びません。でも、山芋は山芋。10日〜2週間程度は食べ続けられるだけの量があるので、とりあえずやるのはダシの作り置き。たっぷりの鰹節と昆布で正統派のダシをとり、ペットボトルに入れて保存しておきます。

山芋は本来なら最初からすり鉢ですっていくのがいいんですが、時間がかかって面倒なので、おろし金でガリガリおろしてしまいます。それをすり鉢に入れ、ダシ汁を加え、空気を含ませつつ更に柔らかくふっくらとさせていくのがうち流。仕上がった山芋を小鉢にとり、醤油をほんの少し垂らしてから、少しずつご飯にかけて食べるのが最高。山芋の風味を味に心奪われていると、日頃茶碗二杯のご飯が三杯にも四杯にもなってしまうので、危険です。ホント、山芋って美味しいですよね。

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