2007年11月

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07/11/30(Fri)

私は基本的に朝ごはん抜き、一日二食の生活なのですが、最近は台所に溢れかえる果物類を消費するため、例外的に果物だけの朝ごはんを摂っています。ここ数日のメニューは、リンゴ半分とミカン二個。残りの半分のリンゴは、職場にお弁当と一緒に持っていってデザートがわり。ミカンはさすがに無理ですが、リンゴは芯だけとって皮ごと食べてしまいます。これがなかなか体に良いっぽい。

特に目に見えて効果があったのが、便通。元々悪い方ではないのですが、リンゴを食べ始めてから絶好調にシフトしました。朝果物の前にトイレに行くので、別にそれで腸が動いたというわけではないのでしょうから、繊維効果?とにかくすばらしい効果を発揮しています。特に女性に便秘に悩む人が多いそうですから、そういう人は、朝リンゴを食べてみるといいかもしれません。まぁ、個人差がありますから絶対に効果が出るとはいえませんけど、便秘薬を飲んだりするよりは、ずっと健康的なんじゃないかなぁ。

朝職場に向かっていると、コンビニパンをかじりながら歩く人や、ゼリー食品を飲みながら職場に向かう人をよく見かけます。絶対に良くないです。体もそうだけど、気持ちもね。30分早く起きて、お茶を飲みながらちょっとゆっくり目に頭と体を起動する、そういう時間を作るだけで、随分色々と変わってくるんですけどねぇ。

07/11/29(Thu)

野菜ボックスの中から、実家で採れた大根葉を取り出し、端から微塵切りにします。胡麻油を熱く熱したフライパンで、その大根葉を炒め、酒を入れてアルコールを飛ばします。最後に、塩・醤油・鷹の爪で少々ピリ辛に炒めたら、うちの定番大根葉のふりかけの完成です。これを炊き立てご飯にガサッと混ぜ合わせて食べると、あんまり上品ではないですが、美味いんです。大根の葉は食用とみなされていないせいか、苦味・エグミが他の葉物野菜に比べて格段に強く、それが一般受けしないんでしょうけど、私は好きですねぇ。

スーパーで大根を買うと、葉の部分は全部取り除いてしまっているか、申しわけ程度にちょこっとついているだけの場合がほとんどです。葉っぱだけ売ってくれとは言いませんが、もうちょっとつけといてくれてもいいのになと思うんです。多分運送時のコストを減らすために、かなり生産地寄りの方で葉っぱはむしられてるでしょうから、実家から送ってくるようなワサワサの状態のは手に入りようもないですが、なんかもったいない話ですよね。大根葉、侮れない美味しさなんですよ。

07/11/28(Wed)

実家で食べないからというので送ってもらった素麺三箱計4kgですが、ついに最後の一箱に突入しました。といっても、1kg→1kgときて最後の一箱は2kgなので、折り返し地点を通過したところですが。最初のうちは素麺・ペペロンチーネばかりだったのですが、最近になって素麺・アラビアータがメニューに加わりました。速球しか武器のなかった投手が、チェンジアップを覚えたようなものです。今日もアレか→今日はどっちにしようかとなるのは、かなり大きい。

材料は、素麺3束150g・トマト小さめ1個・玉葱1/4個・ニンニク1片・鷹の爪・干し肉少量。フライパンに多目のオリーブオイルを温め、鷹の爪と潰してみじん切りにしたニンニクを入れて、ゆっくり香りを出します。そこに縦スライスにした玉葱を入れ、弱火のまま甘味が出るようにゆっくり炒めます。いい香りが出てきたら、刻んだ干し肉(普通はベーコンでしょう)と皮ごとおろし金ですりおろしたトマトを投入。少しだけ火を上げてクツクツと煮詰めていきます。

この辺りで隣の火口に水を入れた大き目の鍋をセットして点火。沸騰したら茹で時間1.5分で素麺を茹で、笊にあけて水で〆ます。その頃にはトマトソースがいい感じになってきているので、塩胡椒で味を決め、水をよく切った素麺を投入。火を強火に上げ、素麺を温めつつ全体にトマトソースを絡めて完成。皿に盛って、粉チーズとパセリをたっぷり振りかけていただきます。所要時間10分。材料費(素麺代を除く)はわずか50円程度。でもこれが美味いんですよ。900円くらいならとれますよ(定価800円に大盛りで+100円)、いやマジで。

ペペロンチーネ→アラビアータときて、次に思いつくパスタ料理の代表例というと、カルボナーラ・ボンゴレ・プッタネスカ・ボロネーゼ辺りでしょうか。カルボナーラは全然好きじゃないので、多分作りません。カッペリーニ以上に細い素麺だと絡みすぎてしつこいでしょうし…。ボンゴレは材料効率が悪そうなのでパス。とすると狙うのは、ペペロンチーネ並みに材料の要らないプッタネスカか、冷凍作り置きができるボロネーゼ。さぁ、どっちにしよう。

07/11/27(Tue)

今家で使っているノートパソコンは、3年ほど前から使っているヤツで、1年ほど前からでしょうか、普通に机の上で使っていると突然電源が落ちるという症状に見舞われるようになりました。原因は明らかで、ファン周りに埃が詰って排熱がうまくいかなくなり、CPUの温度が上がりすぎて電源が切れてたんです。デスクトップなら筐体を空けて簡単に掃除ができるんですが、ノートだとそうはいきません。業者に掃除を頼むと、大体相場が1万円弱。金額は妥当だと思うんですが、何日かでもノートが手元に無くなるのが痛い…

というわけで、どうすべぇと思ってネットを色々検索していると、面白い記事を見つけました。私の使っているDELLは、公式サイト上で分解マニュアルを公開しているというのです。日本のメーカーではそんなのありえないので、半信半疑で探してみたら、本当にありました。型番ごと全ての機種について、写真入りの懇切丁寧なマニュアルが揃っています。これはすごい。英語版しかないんですが、マニュアルの英語なんて単語さえ分かればどうって事はないので、問題ないです。ここまで丁寧に解説してあれば、アホでもバラせます。

というわけで早速、分解掃除。私は当初、ファンへのアプローチは裏蓋をあけていくものだと思ってましたが、全く逆。キーボードを外して、上から迫るんです。あけてみてビックリ。相当キレイに使っているつもりでしたが、中は3年分の埃だらけ。ファンの排気口には、ホコリが5mm程のフェルト状になってビッシリと貼りついていました。これじゃ、熱が逃げないわけだよ。丁寧に取り除いて、組み直し、祈りながらスイッチオン。問題なく立ち上がって一件落着。ファンの音が明らかに静かになり、ソフトなどの立ち上がりや安定性も増しました。これからは、DELLを買って年に一回くらい掃除します。

それにしても、DELLのマニュアルには正直ビックリしました。日本の企業だったら、こんなの絶対公開しないですよ。無論、あけてしまったら自己責任で、動かなくなったからといってDELLはその事に責任を取ってはくれないわけですが、ちょっと感動しました。日米の文化差ってのを、感じた気がします。

07/11/26(Mon)

人間は毎日何のために生きているんだろう、青春時代にありがちな悩みですが、最近よくその事を考えます。いや別に、人生行き詰っているというわけじゃなくて、隣に住んでる大家さんを見ていて、そう思うのです。年齢は多分80歳前後で子供なし。去年ご主人を亡くしてからすっかり元気が無くなって、文字通り生ける屍と化しているのです。家賃の支払いで、毎月末大家さんの家を訪ねるのですが、月末が近付くたびに気分が重くなります。目も見え辛いし、耳も聞こえ辛いし、何のために生きているのか分からないから、早く夫の元へ行きたい…。

話を聞いていると、若い頃は結構活動的な人だったみたいなんです。誰でも名前を知っている保険会社のOLを長いことやってて、当時は右肩上がりの経済成長の時期で、会社にも随分余裕があり、社内の部活に精を出したり、少し休みが続くと友達と旅行に出かけたり…。それが退職と共にどんどん人間関係が少なくなり(友達もどんどん亡くなりますしね)、ほとんど夫と二人家にこもる様な状態になった後に、ご主人死去。世の中には割とよくある話なんでしょうが、実際間近で見ていると、本当に切なくなります。

もうこの家に暮らして7〜8年、放っておくのも非人道的なので、月に一回くらいですが、駅前の蕎麦屋とか和食屋に引っ張り出して、愚痴を聞くボランティアをやってます。世の中経済的にも行き詰っている老人が多いですが、そっちは非常に恵まれてるんです。家賃収入と年金で、月収は私よりずっと多いくらい。まぁ、それを狙う親戚にたかられてるので、諸刃の剣ですが…。だから、気持ちの持ち方次第では、楽しくとまではいかなくとも、普通に毎日暮らせると思うんですけどねぇ。孤独に貧乏までがかぶってるお年寄り、本当に多いですから。“生きてるだけで丸儲け”“面白くなきこの世をば面白く…”私の大好きな言葉ですが、それは私がまだ若いから、こんな余裕の発言をできるんでしょうか。

私があの歳になったとき、いい顔を出来ているだろうかと、考えます。父方の祖父母は、亡くなる間際まで毎日畑を耕して、本当にいい顔をしていました。やることのなくなった母方の祖母はいい顔が出来ませんでした。結局のところ、毎日何か打ち込む事があるかないかが、決定的に重要なのだと思います。死ぬまでいい顔をして生きたいものです。

07/11/25(Sun)

最近の物価上昇のあおりを受けてか、湯たんぽが見直されているという記事を、先日新聞で読みました。私が使い始めた頃は、両親すら“また変な事を始めて…”的な反応だった事を考えると、隔世の感があります。ちょうど東急ハンズにいく用事があって、そういうグッズを売っているコーナーを通りかかってビックリ。なんかえらい拡張されてます。その中でもど真ん中に置かれていたのが、ミニ湯たんぽ。

私の使っているのが、大体3リットルサイズで、標準よりちょっと大きめ。それに対し、このミニ湯たんぽはわずか500ml。確かにお手軽かもしれないけど、こんなの役に立つの?というのが正直な感想です。ボアのケースに入れたって、数時間で冷めてしまいそう。どうせ使うんなら、どーんと大きいのでいけや、と思うのですが、売り場を見る限りはそうでもない人が多数派のようです。

現物は確認していないのですが、富裕層を狙った、高額商品も登場しているらしいです。銅のボディにカシミヤのカバーをセットした1万円台後半の商品…だったかな。あとは、5,000円程度の湯たんぽ贈答セットとか。少しでも商機があるとみると、すかさず突っ込んでくる、業者のリサーチ力と行動力は大したものです。私は踊りませんけどね。むしろ、年明け辺りに早速飽きて使われなくなった高額湯たんぽを誰か譲ってくれないかなとは思いますが。

07/11/24(Sat)

白菜一玉が138円と安かったので、反射的に買ってきました。この辺りでも、一人暮らしで白菜一玉を買ってしまうのは、多分私くらいでしょう。白菜は割りさえしなければ、気温の低い今の時期、濡れ新聞紙とレジ袋に包んで部屋の隅に転がしておいても、1ヶ月は楽に持ちます。年内一杯とは言いませんが、暮れの相当奥の方までお世話になる事は間違いなさそうです。

とりあえず作ったのは鶏のつみれ鍋。これまた閉店間際で半額になっていた鳥挽肉に先日も使った自家製生姜の甘酢漬けを刻んだもの・塩・片栗粉を混ぜ、土鍋で沸騰させた水&日本酒にスプーンを使って落としていきます。そのまま入れておくとどんどん固くなるので、キリのいいところで網を使って一旦救出。具はこの鶏団子とザク切りにした白菜のみ。鍋全般に言えることですが、火が通り過ぎた具材は、何もいい事がありません。その時食べる分だけ少しずつ入れていく、これがベスト。家族などの大人数ではなかなか難しいですが、一人だと割りと簡単に実行できます。まぁ、別の鍋の醍醐味は味わえませんけどね。

漬けだれは、柚子ポン酢。柚子は先日知人から貰ったヤツで、酢醤油にこの柚子の絞り汁と皮をすりおろしたものを少し加えます。薬味は大根おろし少々。後半は一味唐辛子で少し味に変化をつけてみました。鍋、いいですよね。この冬もあと何回お世話になることやら。

07/11/23(Fri)

押し麦と塩のストックが少なくなってきたので、行きつけの業務用スーパーハナマサに行って衝撃。最近物価の上昇が激しいとは言われながら、全然実感が沸いてませんでしたが、2品とも値上がりしてます。押し麦は1kg280円→320円、塩は1kg88円→98円。両方あわせてたった50円じゃないかという見方もありますが、でも10%値上げっていったらかなりものです。物価の上昇は確実に迫ってきているのですね。

そういえば、いつも前を通るガソリンスタンド。レギュラーガソリンが149円になりました。多分149円と150円とでは消費者に与えるインパクトが大きく違うので、無理やり踏みとどまっているのでしょうが、周辺の同業他社の動向も睨みつつ、150円を超えるのは時間の問題だと思います。まぁ、車を持ってない私には直接関係ない話なので、ほぉまた上がったか〜ってなくらいに気楽に眺めてますけど。

灯油の値段もそれにつられてガンガン上がってます。18リットル約1,600円。ほんの数年前、夢のような話ですが18リットルがまだ1,000円を切っていた頃、石油ストーブを買って冬はお湯を沸かしたりおでんを作ったり…というのを夢見た時代もあったのですが、すっかり吹っ飛んでしまいました。今年の冬も相変わらずガスファンヒーターです。何だかホント世知辛いですね。

07/11/22(Thu)

静岡の友達から生節を貰ったので、最近は鰹飯を作る事が多いです。生節というのは、鰹節の数歩手前の段階で、まだまだ内部に水分が残っており、ナイフで簡単に切れる状態の鰹節。これを小さく刻み、これまた小さく刻んだ生姜の甘酢漬けと一緒にご飯に混ぜ込むのです。香りづけに醤油をほんの少し。どこかの駅弁に出てきそうな、それでいて飽きずに食べられる一品となります。

小さい頃は、この生節が大嫌いでした。パサパサしていて喉につかえる感じなのが最悪で、でもうちでは基本的に出されたものは残してはいけないルールだったので、マヨネーズをどっさりかけて、無理やり突っ込んでましたっけ。まぁ、生節が好きな子供ってあんまりいませんよ。ハンバーグとかソーセージとか、脂が多くてスルッと喉を通るものが好きなのは、今も昔も変わりません。でも、不思議なことに、大人になってくるとこれも悪くないなと思うようになるんですね。今では、大好物・切らさずいつでも常備したい、というほどではないですが、あればまぁ普通に食べます。それでも、こうやって鰹飯にするれば気にならないのですが、スライスして醤油をかけて食べる時は、昔の喉に引っかかって嫌だった感覚をいまだに少し思い出します。

07/11/21(Wed)

実家からの荷物に銀杏が入っていました。銀杏、美味いですよね。炒って殻をとるのが面倒くさいですが、仕方ないです。裏技として、紙袋に入れて電子レンジというのがありますけど、これをやると身ごとはじけてしまうものが出てくるので、私はやりません。ラジオペンチで挟んで固定し、小さな金槌で軽く叩いて一つずつヒビを入れてから、片手鍋で乾煎りします。

おかげで、一回にそんなに沢山は食べられません。大体10殻15粒くらい。どっちかというと、少量を楽しみながら食べる食材なので、これくらいがちょうどいいと思います。銀杏といえば、銀杏ご飯も美味い。銀シャリにタップリの銀杏を炊き込んだご飯は、それだけでご馳走になります。ただ、案外手間がかかるのと、ちょっと贅沢すぎて気が引けるのとで、私は過去に一度しかやってません。本当に大量に手に入ったらやるんですが…。

うちの近所には立派な銀杏並木があって、早朝人通りが少ない時間帯には、お年寄りを中心に争奪戦が繰り広げられているようです。銀杏は拾ってから食べられるようにするまでが大変なので、私は参加しませんが、都会のど真ん中でその辺に食べられるものが落ちてるっていうのは、面白いなぁと思います。

07/11/20(Tue)

湯たんぽ出しました。相当幸せです。うちの湯たんぽの容量は3リットル弱。ヤカンは2リットルしか沸かせないので、片手鍋と一緒に二口のガスコンロフル稼働で準備します。確かに面倒くさいといえば面倒くさい。でも、最近目にするようになった、電子レンジで手軽にタイプの湯たんぽは邪道だと思うので、やりません。これだと朝、温水も使えませんしね。

うちの湯たんぽはブリキ→ブリキ→プラスチックと続いた三代目。道具としてはブリキの方がはるかに美しいのですが、先代・先々代は大気圧に負けて凹み、穴が開いてしまって引退となりました。それでプラスチックに乗り換えたのですが、これも結構個体差があって、特に真ん中の接着線周辺にヒビが入ってしまうこともあるそうです。これを防ぐには、一にも二にもナミナミ一杯にまで熱湯を注ぐ事が重要。中に空気が残っていると、時間の経過で温度が下がってきた時に、温度変化で体積の増減が激しい内部の空気が、湯たんぽに激しい負荷を与えるんですね。でも、気をつけていてもお湯がちょっと足りなかったり、少し空気が残ってしまったり、色々あるんですよ。

というわけで、湯たんぽは消耗品だと思います。熱伝導率がいいからと、1万円もする銅製のやつがありますが、あんなの買って数年で穴が開いたら大損ですよ。あんまり安すぎて1シーズンもたないのもダメですから、千〜二千円くらいのヤツを3年くらい使う感じでいいんじゃないでしょうか。

07/11/19(Mon)

一足飛びに季節は冬に変わり、私の部屋着も真冬モードに変わりました。暖房は最小限にして、その分厚着でカバーというのがモットーな私の冬のオススメファッション。まず何といっても、登山用インナー。苛酷な環境での使用を前提に開発されているだけあって、ものすごい暖かいです。おまけに薄いので、普通のインナーの上に着ても、ほとんど気になりません。うちでは2セット用意して、3〜4日に一回交換しています。やや高いのが難点で、上下1セットで1万円くらいしてしまいますが、対費用効果を考えると安い。その上にフリースのジャージのような上下を着用して完璧。

これでカバーできないのが、体の末端部分。手足は当然手袋・靴下を履きます。手袋はこれまた登山用の、ポリエステル製でペラペラの薄いヤツ。でも、すごく暖かい。靴下はフリース製のかなりゆったりとしたヤツ。寝ている間にかなりの確率で外してしまっているのが、現在の課題です。

就寝時にどうしても布団の外に出てしまう頭と首は、帽子とネックウォーマーでカバー。どちらもフリース製で、帽子はニットキャップのような形。最初は起きた時に髪がペッタリ寝てしまうのが嫌だったのですが、その快適さを覚えてしまうと、そんな事言ってられません。あと、うちは部屋の間取りの都合上、寝る時に頭が窓の傍になってしまうので、頭と窓の間にでかいクッションを挟んで、窓からの冷気が頭に当たるのを防ぎます。

そして、最終兵器は湯たんぽ。一説によると電気行火のほうがランニングコストは安いそうですが、そんなの関係ありません、湯たんぽ最高。以前は電気行火を使っていたのですが、湯たんぽの快適さにはまって、結局処分してしまいました。今年もうちは、ローテクで冬を乗り切っていこうと思います。

07/11/18(Sun)

隣に住む大家さんの家には渋柿の木があって、以前は干し柿を作っていたようなんですが、ここ数年はすっかりやる気がなくなって、放置されています。去年辺りから、それを貰ってきて干し柿を作る私。柿の収穫量は隔年周期で大きく変わります。去年は10個に満たなかったのですが、今年は100個以上!とても全部は作れないので、50個前後だけ、大きいのを選んで収穫させてもらいました。あとは、鳥さん達の分です。

正直言って、干し柿は大好物というほどではありません。あれば食べるけど…くらい。でも、大家さんには喜んでもらえるし、職場に持っていけば海老鯛の海老になります。それに、窓の外にずらっと柿が吊り下がっている光景って、悪くないんですよ。冬の風情っていうんですか、そういうの以前は気にもかけなかったんですけどねぇ。

几帳面な性格も手伝ってか、干し柿作りは結構手間がかかります。時々揉んで中の乾き具合を均一にしたり、干す位置を替えて風や太陽の当たり具合を調節しなきゃいけないので、皮剥いて吊っときゃできるというものではありません。時間も結構かかります。でもまぁ、たまにはこういうのもいいんじゃないのと思うこと自体、私がオッサンになったからでしょう。

07/11/17(Sat)

今朝は寒い!部屋の隅に吊ってある温度計を見ると、10度を僅かに下回っていました、寒いはずです。うちのローカル・ルールでは、10度を切ったら暖房を入れてよしとなっているので、早速部屋の隅のガスファンヒーターをスイッチ・オン。今年も2月一杯くらいまではお世話になるでしょう。

でも、防寒対策のメインはなんといっても厚着です。少し前から身につけている防寒タイプのインナーに加え、室内でもポリエステルの薄手の手袋とフリースの帽子を追加。パソコンを打つ際は、就寝時にかぶる毛布を引っぱりだしてきて、膝掛けにしてます。膝掛けなんて、じーさん臭いと少し前まで私も思っていましたが、これが効果絶大。特に私が使っているのはフルサイズの毛布で、下半身が丸々カバーできるので、非常に暖かいのです。

あと一段階寒くなると、最終兵器である湯たんぽが登場します。最近随分見直されてきましたが、私が使い始めた4〜5年前なんて、“湯たんぽ?またモノズキな”みたいな反応が普通でした。でもね、湯たんぽは最高なのですよ。毎年恒例の湯たんぽ最高論については、使用が始まったらあらためて書きましょう。

07/11/16(Fri)

実家の両親は、退職して以来すっかり農業に精を出し、私が使う野菜もほとんどが実家から送られてきたものです。畑も結構あるので、親戚に配るだけでは全然間に合わず、近所の人にも配り歩いて、実に喜ばれているらしいのです。海老鯛のケースもかなりあるとか。ところが、うちの近所はみ〜んな農家。農家に野菜配ってもしょうがないだろうと思うのですが、さにあらず。実家の近所では、誰も野菜なんて作らないのです。作るのはもっぱら米。

ご多分に漏れず、実家周辺では中小規模農家の経営は非常に厳しい。生活に全く余裕はありません。ですから、土地の一部を自家用菜園にするなんていう、贅沢な事は出来ないんです。持ってる土地は全部水田にして米を作り、現金化。農家からの米の出荷価格は、消費者側からは考えられないほど安いんですが、それしか方法がないから仕方なし。減反政策で米が作れない土地は放置。では、自宅で食べる野菜はどうするかというと、その辺のサラリーマン家庭と一緒、スーパーで買うんですね。両親が野菜を作れるのは、年金で生活が成り立っていて農業は“遊び”だからなんです。プロ農家とはそもそものスタンスが違います。

エコ・ロハスとか言われて、一昔前に比べれば随分、農業に向かう若者が増えてきたそうです。定員を超える応募のある農業ボランティアも珍しくないですし、中にはその流れに上手く乗り、自営農家を軌道に乗せている若者も一部にはいますが、ホント農業は大変ですよ。食料自給率をもっと上げろと、水道の蛇口をひねるかのように気楽に言う人がいますが、現状じゃあ難しいよねと思わざるをえないです、ハイ。

07/11/15(Thu)

親戚から蜜柑がダンボール一箱届きまして、現在朝・昼・晩各二個をノルマとして、日々頑張っております。他人にあげてもいいんですが、蜜柑は旬に入ってきて、どこの家でもだぶつき気味なので、あんまり喜ばれないんです。実際私も、あげるより貰う方が多くて、貰った人に同じ蜜柑をあげるのもアレだなと躊躇していると、どんどんたまっていく悪循環。昼には、お弁当と一緒に職場にまで持っていってますよ。

蜜柑といえば、子供の頃母親がよく作ってくれた寒天蜜柑が大好きでした。蜜柑の果汁を絞り、砂糖と一緒に寒天で固めただけのものですが、子供が喜ぶようにか、破らずに二つ切りにした蜜柑の皮を容器にしていたのがミソで、どんだけあっても全部食べていた気がします。こういうのは、人が喜ぶ顔を見たくて作る料理の典型で、自分じゃ絶対に作りません。皮を容器に使うなんて面倒な事をせず、タッパーに流し込むだけなら割と簡単なんですが、それでもやらないですね〜。蜜柑は蜜柑として食べてしまいます。

蜜柑にはビタミンCが沢山含まれていて、風邪予防に良いと聞きます。ここのところ毎年のように、冬は蜜柑攻めにあっていて、そのせいか風邪とは無縁。風邪をひかないのは良いのですが、たまにはオレンジとか趣向を変えてみたいななどと、贅沢を考えています。

07/11/14(Wed)

先日行きつけの喫茶店で、親指二本分ほどもある極太牛蒡を貰ってきました。なんでも、常連の一人が酔っ払って調子に乗り、ユンボで畑をガシガシ掘った結果、大量に出てきてしまったのだそうで、酔ってユンボに乗るのはやっぱり飲酒運転なんじゃないかという、無粋な事が頭をよぎりつつ、ありがたく貰ってきました。それにしても、ユンボで牛蒡掘りとはスケールが違いますね。売り物にならないくらい曲がっているのを見ると、正規出荷用の砂地ではなく、普通の土に植えてしまったものの様で、確かに手掘りだと大変なんでしょうけど…。

その場に居た人何人かがオファーを受けてましたが、受けとったのは私ともう一人だけ。この辺で売っているものよりもはるかに太いので、皆恐れをなしたようです。多少太いだけで、普通の牛蒡なんですけどね。

牛蒡といえば金平牛蒡ですが、私は酢牛蒡のほうが好きなので、こっちにしました。タワシでキレイに洗ってから、表面の皮が厚そうな所だけ、ナイフでこそげ、スリコギで軽く叩いて全体を柔らかくします。それを5mm程の斜め切りにして、熱湯でサッと茹でてから甘酢につけて完成。牛蒡といえばアク抜きが必須と思われていますが、現在流通している牛蒡は、品種改良がすすんだせいか、あんまりアクを感じませんので、私はアク抜きやりません。金平牛蒡が万人受けの味なのに対し、こっちはややオトナの味。シャキシャキした歯応えで、口の中がサッパリする、惣菜の名脇役だと思います。

07/11/13(Tue)

仕事帰りにスーパーに寄り、買い物を済ませて帰ろうとして外に出て、目が点になりました。私の自転車に犬が繋いであります…。犬を連れて買い物に来て、中に入る段になってパッと見回したらそれが私の自転車だったということでしょうが、あんまりです。その辺に紐を架け替えられそうなポールもないし(だから私の自転車なのでしょうが)、第一、近付くとすごい勢いで吠えやがります。仕方がないので、店員さんに事情を話して店の中から飼い主を探してもらいました。

出てきたのは、予想を裏切らない50代のオバちゃん。ごめんなさいね〜とか口では言いながら、お前全然反省してないだろ!ってな風情を全身に漂わせています。どうせまたやるんでしょうけど、私の自転車はこれで最後にして欲しいものです。こういう人の頭の中は、私の理解を遠く超えています。

07/11/12(Mon)

友人の家で、いつ以来でしょうか、いわゆる喫茶店イタリアンスパゲッティを食べました。今ではアルデンテという本場の固めに茹でるタイプのパスタが主流になってしまいましたが、少し前までは、どこで注文してもスパゲッティはこういうものだったんです。とにかくコシが無くてどこまでも柔らかいのがポイント。これは茹で上げたパスタをバットなどの薄い容器に入れ、サラダ油(あえてオリーブ油ではなく)をふりかけてくっつかないようにしたうえで、一旦冷ますことで実現します。家で作る分には、こんな事は何の意味も無いのですが、店では最初からパスタを茹でると結構時間がかかるので、予め茹でておくことで注文を受けてすぐに出せるようになるわけです。

ここに、安物のハム・安物の缶詰マッシュルーム・ピーマン・玉葱を具として入れ、ケチャップでベタベタになるくらいコッテリ味付けをして、最後に粉チーズをドバッと振りかけて完成。正直、そう何度も食べたくなる味ではないんですが、とにかく懐かしい。上京して最初の年、まだあんまり自炊もしてなくて、お金もなくて、近所の定食屋で450円のスパゲッティナポリタンを100円増しで大盛りにしてもらって食べていた時の味とそっくり。今あの時の頻度でこのスパゲッティを食べたら、間違いなく胃をおかしくしますが、あの頃は好きでよく食べてたんですよね。

大学の時の恩師が、皮肉半分・羨望半分で言った言葉を思い出します。“君達みたいに若いと、ジャンクフードでも何でも沢山美味しく食べられる。でもね、ボク位の歳になると、高くて上品なものをほんの少ししか食べられなくなるんだよ。君達が羨ましいよ。”まだまだ当時の彼の年齢には遠く及びませんが、ファストフードやコンビニで昼ご飯を済ませる若い衆を見ると、決まって彼の言葉を思い出します。私は口には出しませんけどね。

07/11/11(Sun)

柚子を四つ貰いました。こういうものは積極的に消費していかないと、なまじ消費期限が長いだけに、いつまでも残ってしまいます。朝晩寒くなってきたことですし、こういう時にはホット柚子蜂蜜。マグカップに絞った柚子半分と蜂蜜を入れ、熱湯で溶かしたもので、体がホカホカと温まって、快適なのです。

朝晩と書きましたが、飲むのはもっぱら朝。夜は夕食後すぐに歯を磨いてしまうので、部屋でダラダラしながらこういうのもを飲む事が出来ません。もう一度磨きなおせば済むだけの話なんですが、それが面倒臭くて。実はコレ、歯磨きダイエットと称して、ダイエットの一つになっているらしいです。食後すぐに歯を磨き、精神的に間食を抑えるんですが、私の場合はダイエットの意味は全く無くて、食後すぐに歯を磨かないと何となく落ち着かないのと、虫歯になりやすい体質らしいので、それを少しでも防ぐためです。

というわけで、ホット柚子蜂蜜を飲むのは朝。新聞を読み、その後少しボーっとするときのお供です。体が温まり、ある程度カロリー・ビタミンも摂れるので、なかなか良いですよ。

07/11/10(Sat)

週に何日か家で仕事をする日があるのですが、最近のそういう日のお昼ご飯は、決まって素麺パスタ。実家で処理できなくて困っているというので、全部送ってもらったら、4kgありました。4kg分の素麺が部屋の片隅に積みあがっているというのは、かなり壮観で、こんなの食べ切れっこないとも思えそうですが、冷静に計算すると、2ヶ月で無くなるはず。私は従来、1ヶ月2kgの小麦粉をパスタや焼餅にして食べていたので、それに置き換えると、この数字になります。よって、年内一杯は素麺。

作るのは大体素麺ペペロンチーネ。多目のオリーブ油に潰したニンニクと鷹の爪を入れ、弱火で泳がせて香りを出した後、スライスした玉葱を入れて、これまた香りが出るように&焦げないようにじっくりと炒めます。8割方完成した所で、自家製干し肉を刻んで放り込み、こっちは一段落。並行してもう一方の火口では、素麺を茹でます。推奨茹で時間が2分なので、フライパンの上でソースとからめる時間を計算して、茹で時間は1分半に設定。茹で上がったら笊で水を切り、再点火したフライパンの上でソースとからめ、塩で味を決めて完成。わずか10分以内でできる割に、飽きが来ず、結構美味いのです。

ところでこの素麺、実家で長いこと寝かせていただけあって、とっくに賞味期限切れのものも含まれています。一番古いのは、2006年8月に切れているやつ。でも、素麺の賞味期限なんてあってない様なものだから、私は全然気にしません。実際食べてますけど、特に味の違いも感じませんし。最近色々賞味期限の事が話題になってますが、企業もあくどい反面、消費者も過敏になりすぎているところがある様な気がします。私はまぁ、食えればいいんじゃないですか?っていうお気楽スタンスです。

07/11/09(Fri)

今朝は室温が14度。だんだん布団から出るのが辛くなってきました。10度を切るようになったら、暖房を入れようと思っているのですが、あと2週間くらいでしょうか。布団の方はすっかり冬支度。寒いのに震えながら寝るのもアホらしいので、少し前に敷き毛布・かけ毛布を両方出しました。本当の真冬になると、寝る時にネックウォーマー・手袋・靴下の三点セットを装着するのですが、さすがにまだ靴下だけで大丈夫です。また、毎年重宝している登山用の防寒インナーの出番もまだ。これがなかなか強力で、数年前に使い始めて以来、冬には手放せないものとなっています。

私の冬のスタイルは“とにかく厚着、それから暖房”です、根がビンボー性なので。冬なのに、Tシャツで居られるくらい部屋を暖めるのは、どっかおかしいと思うんですね。冬は基本的に寒いものだと思うのです。そうそう、今年初めて流しの灯油売りを見ました。去年も大概高いと思いましたが、今年は1,500円を越すんでしょうね。700円とかだったのがつい数年前な気がするんですが、もう元には戻らないでしょう。うちは灯油は使わないのですが、ストーブに鍋という憧れの光景が、ますます遠くなっています。

07/11/08(Thu)

鍋二日目。先日漉しておいた汁を使います。具はほとんど昨日と一緒。ただし、小麦粉を練って作った水団をプラス。水団を入れると、どうしても汁が濁ってしまうので、初日には控えていたのですが、旨味が出た汁と水団は非常に相性がいいのです。あとは、昨日と全く一緒の春菊・大根・鶏肉。正直ポン酢に漬けてしまうと、昨日との差はあまり感じられないのですが、いいんです、美味いから。

普通ならここで〆はオジヤとなるんですが、私はあんまりやりません。特に卵を入れてしまうと、全部が卵味に包まれて、何が何だか分からなくなるような気がするので、そんなに好きじゃないんです。かわりに、今日も汁は漉されて冷蔵庫の中へ。明日も…明後日も…ということになると、秘伝のタレが出来ていくのですが、さすがに三日目の鍋はありません。ワカメと油揚げを入れて、普通の味噌汁になる予定。見かけは普通の味噌汁なのですが、一味も二味も違うスペシャル味噌汁。あんまりやる人はいないでしょうけど、これがなかなか美味いのですよ。

07/11/07(Wed)

鶏モモ肉が安かったので買ってきて、今日は水炊き。水炊きといえば白菜なんですが、家に春菊と大根が沢山あったので、こっちで代用しました。春菊はザク切りで、大根は千六本。小さめの土鍋に水と酒、それにダシ昆布を入れ、一口大に切った鶏肉を放り込んで水から沸かします。沸いてきたら、少しの間アクをとり、野菜をドサッと入れて、蓋をしたらこっちは完成。煮すぎるとドロドロになって野菜が美味くなくなるので、あくまで余熱で火を通すくらいに止めます。

タレのポン酢は、酢と醤油を混ぜて、食用の蜜柑を少し絞ったもの。柚子などを使うのが正式なんでしょうが、いいんです、今うちには蜜柑がいっぱいあるから。千六本にした大根とは別に、少し大根おろしを作って添えれば完成。つい先日まで、秋とは思えない暑さだったのですが、ここにきてすっかり涼しくなり、もうすぐ冬か〜という実感が沸いてきました。今年の冬も、こういう鍋には大いにお世話になることでしょう。

ちなみに、鍋の最後はオジヤというのが世間の定番ですが、今回はやりませんでした。鶏肉がたくさん余っているので、明日も鍋ということで、茶漉しで漉してストックしておきます。こうすれば、旨味二倍。煮返し煮返し使っていけば、理論上はどこまでも使えるのですが、その辺はまぁ、良識で打ち切ります。

07/11/06(Tue)

パンは鮮度が命ってことで、いつもは朝食を食べない私ですが、先日貰ったパンをトーストして朝食にしました。魚焼き網で炙って、オリーブ油をかけるので、トーストと呼ぶかは微妙ですが…。それだけだと少し寂しい気がしたので、野菜ボックスから玉葱をチョイス。厚めにスライスして、パンと一緒に網焼きにします。とはいえ、玉葱の方がずいぶん火が通りにくいので、乗せるタイミングはかなり違いますけど。少し焦げ目が出るくらいまで炙って中までキチンと火を通し、玉葱の甘味を十分に引き出すのがポイント。

これをこんがり焼けたトーストに乗せ、塩胡椒を振ってから、トーストを折って挟めば完成。名付けて玉葱だけトーストサンド。こういうのを作る時は、肉や魚をメインに入れるのが普通なんですが、そうすると玉葱やレタスなどは、すっかり脇役になってしまいます。それを思い切って玉葱だけにしたところがミソ。玉葱の焦げた香りと甘味が、カリカリのトーストとマッチして非常に美味い。こういうの、外食では絶対に食べられない一品ですね。

07/11/05(Mon)

行きつけの喫茶店で常連の一人から、知り合いのパン屋さんが焼いたという食パンを貰いました。ありがたいことです。食パンといえばトーストですが、うちの台所には大体の家庭にあるであろうトースターがありません。理由は、基本的に家ではパンを食べないから。トースターが無いからトーストが出来ないかというと、さにあらず。魚焼き網で火加減を上手く調節しながら焼くと、相当のレベルのトーストが出来ます。また、その流れでうちにはバターもありません。バターが無いとトーストにならないかというと…以下同文。オリーブ油は豊富にありますので、これを塗って塩をほんの少し振りかければ、キチンと美味い。

我が心の師匠・魚柄仁之助氏が、台所がゴチャゴチャと乱雑になる原因のひとつとして、日本人は家庭で日本食以外のものも作る事をあげています。これは世界的に見ると少数派で、多くの国の家庭ではその国の料理しか作らないらしい。イタリアならイタリア料理、中国なら中国料理…。他の料理が食べたければ、外に行くのが原則だそうで。私のスタンスもこれに近いです。

無論、オリーブ油を持っていたりと、完全に和に限定しているわけではないですが、私の自炊は原則として和・縛りです。そうやって決めると、食器のラインナップや調理器具の選択も、グッとシンプルにまとめる事が出来て、台所もキレイに片付くし、作るものの系統がある方向に特化しているので、上達も早いんです。まぁこの辺は完全に考え方次第ですが、雑然とした友人宅の台所を見ていると、家メシは方向を絞って残りは外食でカバーすれば?と思ってしまいます。余計なお世話なんですけどね。

07/11/04(Sun)

今朝は朝からいいお天気、洗濯日和です。うちでは週末の洗濯にもちょっとしたルーティーンがあります。まず前日の夜、洗面台に水を張って洗濯洗剤を溶かし、一週間分の台所布巾を洗濯板を使って軽く洗ったあと、浸け込みます。台所布巾は油を吸っているので、単に洗濯機に放り込んだだけでは十分に汚れが落ちないのです。翌朝、布巾を取り出し、他の洗い物と一緒に洗濯機に放り込んでスイッチオン。乾燥機は持ってないので、洗い終わったら風通しを考えて配置を工夫しつつ、窓の外に干していきます。

浸け込みに使った洗剤入りの水も無駄にはしません。こちらは掃除用に転用。部屋全体を箒で掃いた後、雑巾での拭き掃除の際にこの水を使います。特に台所の床は、毎日料理をしているとすぐに油っぽくなってしまうので、水だけの拭き掃除だとやや力不足なのです。最後に残った水で洗面台周辺をキレイに拭き掃除し、使った雑巾やスポンジを洗ったら、やっとお役御免。別に水なんてタダ同然なんですけど、まだ使えるものをむざむざ捨ててしまうのは性に合わないので、使えるうちはトコトン使い倒します。洗面台半分程度の水で、家中キレイになってしまうのですから、安いものです。

07/11/03(Sat)

今年の10月は、10月らしからぬ暑い日があったりして、イマイチ秋という実感が沸きませんでしたが、11月に入って名実共に秋になってきました。秋といえばそう、読書でも運動でもなく、食欲。特に果物が美味しい季節になってきました。今もうちの台所には、梨と柿があわせて2週間分ほど転がっています。寝起きにお茶を飲みながら柿を半分、もう半分はお弁当と一緒に職場に持っていって、夕食後に一個で一日二個、そういうペースで毎日消費中。こうやって毎日コンスタントに食べていても、目に見えて体調が良くなったという事はありません。まぁ、元々そんなに悪いところもないんですけどね。ビタミン類が効率的に摂れるそうなので、後々ボディーブローのように効いてくるかもしれませんが。

これらは当然、実家から送ってきたやつとか、親戚から貰った貰い物ばかり。果物って、実は結構高いんですよ。私が贔屓にしている安いスーパーでも、玉葱4個128円の横の柿が1個98円なんてザラですから。比較的安いのは、バナナ。でも、あれば食べるけど買ってまで食べようというほどのもんじゃないですしね。100円に困る生活をしているわけでもないんですが、いざ現場で品物を選ぶ段になると、どうしても野菜優先になってしまいます。こんなわけで、現在私が食べる果物は貰い物ばかり。それでも、秋の柿・葡萄・梨、冬のリンゴ・ミカンなどは、あちこちでだぶつき気味になるので、回ってくる機会も多く、実際は結構食べてます。だから現状のように特に悪い点も無く、風邪もひかず、健康でいられるのかもしれませんが、何が原因かはよく分かりませんね。

07/11/02(Fri)

朝、ラジオを聴きながら出かける準備をしていると、今時のマンション事情という特集が流れていました。以前は下町として高級マンションとは縁が薄かった23区東部の江戸川区・江東区・墨田区辺りで、最近どんどん開発が進んでいるのだそうです。まぁ、それだけなら人の流れが代わりつつあるのね、で終わるところなんですが、ビックリしたのは最新マンションの装備。

指紋認証・網膜認証辺りは、別に驚きもしなくなってきていますが、鍵を持っているだけで入口のロックが自動で開き、エレベーターが迎えに来てくれて、自分の住んでいるフロアで自動的に止まってくれるという装置が紹介されていました。友人が訪ねてくる際には、予めその人の携帯にバーコードを送っておき、その友人は入口でバーコードをかざすことで入管が許可されるとか。ホント、どこの要塞ですか?って感じですよ。

確かに便利かもしれませんが、ちょっと便利過ぎると思います。“親切”もある範囲内なら歓迎されますが、一線を越えると“余計なお世話に”変化してしまうのと一緒で、ここまで人間に何もさせなくする事はないんじゃないでしょうか。業者側は、あらゆるネタを使い尽くし、それでも他社との差別化・高付加価値化を進めなきゃいけないし、顧客側もそういうお節介を喜ぶ人たちがいる。その利害が一致してこういう流れになったんでしょうけれど、あんまり調子に乗ってると罰が当たるぞ、って心のどこかで思います。私、古い人間ですから。

07/11/01(Thu)

特売品に生姜が並んでいたので、買ってきました。久しぶりに生姜の甘酢漬けを作ろうと思いまして。寿司屋で言うところのガリってやつで、ネット上のレシピでは殆ど、薄くスライスして漬けてますが、私流はちょっと違う。塊のまま漬けて、食べる時にスライスします。先にスライスしてしまうと、旨味が流れ出てしまうような気がして、何となく。

生姜は欠片ごとに切り離して、丁寧に泥を洗います。皮はいつもの通り、剥きません。小さめの片手鍋を用意。酢の酸が悪さをするので、琺瑯鍋を使えというのがセオリーですが、酢なんて手を入れたら火傷をするほどPHが低いわけじゃないし、煮る時間も僅かなので、私はその辺の鍋を使ってしまいます。生姜・ヒタヒタになる位の酢・砂糖どっさり(感覚)・塩少々・鷹の爪を入れたら点火。予めスライスしておけば、煮るのはほんの数十秒ですが、塊なので煮る時間はもう少し長め。適当な所でタッパーに移し、新聞紙で包んでゆっくり冷します。こうすることで味がより沁み込みます(多分)。粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ、一週間ほど寝かして完成。すぐに食べてもいいんですが、少し寝かした方が、明らかに味がよくなるので、私は待つことにしています。

生姜の甘酢漬けの際は、私にしては総等破格な量の砂糖を入れるのですが、それでも市販のものほど甘くはしません。また、旨味調味料で余計な味もつけないので、ストレートに生姜の味が前に出てきます。家で寿司を作る事は無いのですが、この甘酢漬け、ソテーなど油を多めに使う料理との相性が抜群。ちょっとした箸安めに最適です。手軽に出来て、なかなかオススメな一品です。

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