2016年1月

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16/01/31(Sun)

冬のこの季節、多くの家庭で蜜柑&コタツのセットはマストアイテムだと思います。うちも例に漏れず。蜜柑大好きな両親が箱で買ってくるので、いつも溢れ気味。私とて蜜柑は嫌いじゃありませんが、これだけ沢山あると有難味も失せるというもの。最初こそ喜んで消費に協力していましたが、最近ではあんまり食指が伸びなくなりました。というわけで、最近ではもっぱらジュースにして飲んでます。

皮を剥いた小ぶりな蜜柑1個に対して水200ml・砂糖小匙2・氷5〜6個をミキサーで粉砕するだけ。甘皮の薄いタイプなので、漉しません。これを風呂上りにストーブの前で飲むと結構美味い。甘さは市販の物よりもずっと押さえてあるのですが、実際に飲んでみるとこれくらいで十分。むしろ、市販並みの甘さに砂糖を加えると、蜜柑の風味が死んでしまいます。あぁこれが蜜柑ジュースなのねという感じ。使っているミキサーはずっと戸棚の奥で死蔵していた物を私が発見して、最近ではすっかり使い倒してます。頻繁に使うので、洗浄も完璧にピカピカにする必要がないのも大きい。やっぱりこういうのは手の届きやすい所に置いて頻繁に使ってやるのが一番でしょう。

16/01/30(Sat)

近所で猟を趣味にしている人から猪肉を貰いました。ただし、貰っておいてなんですが、もうちょっと何とかならんもんかというパッケージで…。三枚肉を中心に300〜500gの塊に切り分け、ドリップがでないようにペーパータオルで包んであるのはいいんですけど、それをまとめて冷凍してあるもんだから、一旦解凍しないとどうにもなりません。そりゃま一気に料理するならそれでもいいんでしょうけど、2kgの塊を1回で料理しても食べきれずに傷むのがオチ。かといって解凍→冷凍すると味は落ちるしで…。今回は仕方がないので室温放置で半解凍状態にまで持っていき、分解して半分は調理・半分は冷凍という処理にしました。せめて1kg位に小分けして冷凍しようぜと思わざるをえません。

で、うちで猪肉を貰った時に伝統的に作ってきた料理といえば佃煮です。脂身をザックリ切り捨て(論外!)てから、細かく刻んで生姜を大量投入し、味醂と醤油で肉の風味を塗り潰すレベルの濃い味付けを施す一品。猪肉=臭い・臭い消さなきゃというコンセプトの一品なのですが、私がこんな料理を作るはずがありません。猪肉は野生だけあって個体差が大きく、臭みもそれぞれ全然違います。それにむしろ臭い=個性なので、それを全否定するような料理方法はいかがなものかと。更には肉の旨味の本体でもある脂身をゴッソリ不用部分と切り捨てるなんてありえません。というわけで、解凍が済んだ猪肉は端っこをちょっとだけ焼いて味見をし、風味を把握しないとはじまりません。今回は割と臭み薄めなので、香味野菜も最小限でいきます。

今回の一品は叉焼&煮卵。猪肉の表面に焼き色を付けてから圧力鍋に入れ、肉500gに対して水400ml・醤油大匙6・酒大匙3・生姜少々を加えて加圧20分の自然冷却。圧が抜けたら蓋を開けてゆで卵をいれ、煮汁が好みの濃さになるまで煮詰めたら完成。ちょっと癖があるかな?とは思いますが、基本的には豚肉で作った叉焼と一緒です。これを厚めに切って煮汁と一緒にご飯にかけて、ちょっとだけ辛子をつけて食うと美味いんじゃ。

16/01/29(Fri)

趣味の木工で作っている本棚はパーツが全て揃い、組み立て段階に入りました。ここで突然ですが、以前帯を織る職人さんに聞いた話が記憶に蘇ります。その人曰く、一般的に帯を織るというと機の前に座ってパタパタやっている作業がイメージされると思うんだけど、あんなのは作業の最後の最後。糸を染めたり、経糸を機にかけたりする作業の方がずっと手間暇かかるらしいです。趣味の木工も一緒。最後に木ネジを電動ドリルで打ち込む作業なんて一瞬で終わりますが、それまでが大変。パーツを作るのだって、決まったサイズに切り出して鉋やサンドペーパーで直角・直線を作り、表面を磨いてやっと材料の完成です、面倒くせー。

電動ドリルで木ネジを捻じ込むのだって結構な準備が必要です。1. 捻じ込む場所に鉛筆で正確に印をつける。2. つけた印にポンチで軽く凹みをつける(これがないとドリルの刃先が滑って正確な場所に穴があかない)。3. 材料を正確に配置し、万力でしっかり固定する。サシガネなどを併用して、特に直角には気を遣う。材料が傷つかないように当て木を適切に使い、後で使うドリルと干渉しないように、万力を締める場所もよく考えて。3. 下穴をあける。今回の木ネジは直径5mmなので、下穴は4.5mm。ただし、いきなりこのサイズの穴をあけようとするとやっぱりずれるので、2.5mmの下穴の下穴が必要。4. 下穴に木ネジの頭の部分がはまる皿状の窪みを掘る(これがないとネジ頭が飛び出て格好悪い。そういう電動ドリルのアタッチメントがあるのです)。5. 木ネジを捻じ込む。ただし、電動ドリルのトルクを細かく調整して、材料が割れないように注意が必要。とまぁ、ただ木ネジを捻じ込めば良いってもんじゃないのですよ、面倒くせー。でもそこが楽しいんですけどね。

16/01/28(Thu)

うちで鍋をやると、その後数日かけて私が汁の後片付けをしています(両親はこういう残り物然としたものには手を出さないので)。まずは大きい土鍋ではかさばるばかりなので、一人用の小さな土鍋に汁を移します。この時、漉し器を使って細かいカスを取り除いておくといい感じ。片付け初回は普通の鍋として。野菜は前日の鍋に使って残ったハクサイや春菊がメイン。いつも少しだけ多めに切って残ったやつをビニール袋に入れて冷蔵保存しておくのです。基本的に肉や魚介類は汁に残った風味のみで固形物は存在しません。が、私にとってああいうのはダシの素の要素が強いので、野菜だけでも無問題です。普通に鍋で食べる分には汁はあんまり減りませんが、食事の最後に使ったポン酢を蕎麦湯の如く汁で薄めて飲むと結構消費できます。

汁が減ってきたら今度は茶漬けならぬ汁漬け。茶碗に軽くよそったご飯に汁をかけ、塩で少し味を調えて茶漬けの如く食べます。今回は、少し前にここで書いた対そぼろをトッピングし、山葵をほんの少し添えて鯛茶漬け風に。鍋のアフターというとおじやが有名ですが、ご飯の食感がなくなるあの食べ方、私はあんまり好きじゃないのでやりません。ましてや卵なんて入れると、汁に残った魚介類の風味が全部卵に食われてしまう気がして絶対やりません。その点茶漬け風なら、ご飯の食感もありつつ汁に残った風味も楽しめてまさに理想的。こうして3日ほどかけて残り汁を最後まで処理して悦に浸るのが私の鍋です。

16/01/27(Wed)

先日の鯛フライもそうですが、フライをすると必ず衣に使った溶き玉子・パン粉・小麦粉が残ります。衣に使う分だけ袋から出して使い、フライの下処理が終わったら衣の材料は何も残らないってのが理想ではあるのですが、それはまず不可能です。とはいえ、具材のドリップが染み込んでいるので袋に戻すのは絶対に不可。パン粉・小麦粉はタッパーで冷凍保存が出来ますが、溶き卵は無理。というわけで、これらの残った材料は翌日のお好み焼きとして再利用してしまいます。

いつも残るのはパン粉と小麦粉あわせて20g前後。ここに少し小麦粉を足して合計40gにし、水50mlと顆粒ダシの素少々・↑の溶き玉子(1個分に大匙1の水を加えて緩め衣として使って残ったもの)を混ぜてネタを作ります。キャベツはたっぷり150gを荒微塵にし、葱の微塵切りと鰹節をやや多めに入れてザックリ混ぜたものがベース。あとはその時々にベーコンの切れっ端とか焼き魚の残りをほぐした物とか余った練り物を刻んだやつとかを入れて焼けば完成。衣にパン粉を入れるのはどうかと思うかもしれませんが、ちょっと食感は変わるものの悪くはないです。フライの後の小麦粉やパン粉を捨てるのに罪悪感を持つ人にはオススメです。

16/01/26(Tue)

最近、趣味の木工に使っている鉋のキレが落ちてきました。ですんで久しぶりに研ぎます。現在ホームセンターで売っている鉋には、切れ味が悪くなったら刃の部分だけ取り替えられるタイプのも売ってますが、ああいうのって意外に高いのですよね。それに、ノコギリみたいなどう見ても自分じゃ研げない刃を交換するならともかく、鉋の刃っていかにも研げそうじゃないですか。実際そんなに難しくありませんし。

鉋の刃の特徴は肉厚で片刃になっている点です。ですんで、砥石に当てる角度が不適切だと研いだらむしろ切れなくなってしまいます。研ぎのプロならフリーハンドで角度を維持できるんでしょうが私には無理。そこで、幅を合わせた3mmほどの板をクリップで下面に固定し、板の角をストッパーにして研ぎの角度を維持するのが私流。後は包丁などの研ぎ一緒です。表面を研いでいってカエリが出てきたら板を外してひっくり返し、裏面全体をベッタリ砥石に当ててカエリを取り除けば完成。指先で触って判断してもいいですが、私は去年納戸の整理で発掘した25倍のルーペで目視チェックもしています。このルーペ確認で研ぎの精度が上がった気がしますんで、持ってればオススメ(普通は持ってないでしょうけど…)。

DIYの道具の中で鉋は結構敷居の高い部類に入ると思います。定期的に研いでいないとあっという間に使い物にならなくなりますし、何より毎回の刃先の調整が慣れないと難しい。裏から0.2mmだけ刃先を出せとか言われても、やったことない人にはわけがわからんでしょう。ですが、鉋は便利です。殆どの事をサンドペーパーでもやってやれないことはないですが、サンドペーパーよりも早くて出来上がりは綺麗。私の場合はまず鉋、何らかの理由で(スペース的なものとか平面じゃないとか)鉋が不可の場合はサンドペーパーという順番になってます。まぁ、鉋を常用して日曜大工やってる人なんてあんまりいないと思いますけど。

16/01/25(Mon)

今日のメインは神事に使った25cm程の夫婦鯛(つまり2匹)。用途上仕方がないのですが、エラ・腸を抜かないまま半日以上放置した鯛ですんで、最近めっきり寒くなっているとはいえ鮮度は最悪。刺身は勿論無理ですが、三枚におろそうとするとあっという間に身割れする代物で、加熱は必須です。更にちょっと臭みも出てきているので、臭い消しも必須。まぁ腐っているわけではないので、加熱すれば無問題のレベルではありますが。

鱗を取り除いてどうにかこうにか三枚におろしたら、塩胡椒とニンニクの粉を強めに振って冷蔵庫に半日放置。あとは衣をつけて揚げるだけ。流石にここまでやると多少の臭みは気にならなくなります。ソースたっぷりで食べると、普通に白身魚のフライになってます。アラはエラと腸以外を蒸し器に入れて点火。鮮度がよければ消化管は煮ると珍味系なのですが、今回は無理なので廃棄。蒸しあがったらまな板の上にバラバラに離して置き(そのまま冷ますと互いにくっついてしまう)、触って熱くない程度になったら骨を取り除いていきます。出てきた身を味醂・醤油・生姜少々で炒りつければ鯛そぼろ完成。2匹分のアラの総量は、フィレの片身よりちょっと多いくらいの量になるので馬鹿になりません。どんなに綺麗におろしても身を削れるのは中骨周辺がメインです。腹骨周辺・カマ・後頭部などの身はどう頑張っても包丁ではとりきれないので。無駄なく食べ切る、コレ重要です。

16/01/24(Sun)

私の週間スケジュールでは日曜日は自室の掃除の日。綺麗好きの人なら掃除が週に一回と聞くとドンビキするかもしれませんけど、私はそんなに綺麗好きでも無いので、この程度の頻度で十分です。動かせる家具は全部動かして箒をかけ、雑巾がけするだけの簡単なお仕事。東京では冬場は水が冷たくて雑巾がけは結構大変だったんですが、こっちの水は井戸水なので冬場でも水仕事が辛くないのが素敵です。ただし、現在本棚の改造&作成中につき、蔵書が全部床に展開されて1畳ほどのスペースが触れられない状態になっています。どうしても隙間に埃が入り込むので、とっとと片付けてしまいたいのですが、あと2週間程度はかかりそうな模様。まぁこれが出来れば今よりもすっきり空間になるのでそれまでは辛抱です。

それはそうと、こういう私のライフスタイルに多大な影響をもたらした事は否定できないクウネルという雑誌があります。隔月誌なのですが、前号が突然の休刊で今回リニューアル発売。なんかふつーのお洒落主婦雑誌になってしまった感じで、以前のようなこだわりがうっすくなってしまったと感じて残念。まぁ、必要があってリニューアルしたわけなので、今はこういう編集方針の方が売れると判断したんでしょうが、昔からの読者は離れる気がします。なんでもそうですが、変えるとどっかから批判がでますからね。でも、この編集方針なら私はもう買わないかなぁ…。

16/01/23(Sat)

今日のメインは蒸し鶏。うちの料理の伝統には“蒸す”の二文字は存在しません。理由は面倒臭いからだそうですが、私はそういうの気にならないのでガンガン蒸します。きちんとした蒸し器があるのに年に数回使うか使わないかでは減価償却に何百年かかるんだって話でもったいないと思うのですよね。ある道具は大事に使って使い潰すのがケチの物の使い方ってもんです。それに蒸すって調理方法は最近電子レンジにとってかわられてますけど、結構馬鹿に出来ないのですよ。茹でるよりも旨味の抜けが少ないのはよく言われていることですし、沸かす水がごく少量で済むのでガス代も節約。火にかけたら基本放置でオッケーなので、他の作業と平行できるという利点もあります。

というわけで蒸し鶏。塩振って半日ほど放置したモモ肉に葱の青い部分と生姜をパラパラ乗せ、火が通るまで15分ほど蒸してから消火して余熱調理。下に残った蒸し汁と一緒にタッパーに移して冷蔵庫で寝かせれば完成。やや厚めにスライスして生姜醤油&辛子で食べるのが好き。塩を少々きつめに利かせておけば、この時期なら冷蔵庫で1週間(夏場ならいいとこ三日)はもたせられる保存食になるのもポイント高いと思います。

16/01/22(Fri)

今日の一品は筍の土佐煮。今年初の筍…にしては時期が早過ぎるのですが、うちのエリアでは今年は暖冬のせいで昨年末の段階から既に筍が出始めているそうなのです。確かにここ一週間ほどは冬らしい寒さでしばれてますが、その前は冬らしからぬ暖かさが続いてましたからねぇ…。筍が勘違いしても仕方がないというものです。筍の下処理は簡単。今回のは15〜20cmほどの小ぶりな物だったので、必要ないかもとも思ったのですが、お約束通り一応先端を斜めカット。寸胴にヒタヒタの水を入れて点火し、竹串がスッと通るようになるまで1時間弱煮ます。お約束ではここで糠&唐辛子を入れるのですが、これでアクが良く抜けるようになるとは科学的には証明されていません。むしろ比較実験では入れなくても一緒と言う結果がでているので、はっきり言って無駄なのですが、周囲への言い訳のために一応入れます。

軟らかく煮えたら火を落として茹で汁のまま一晩放置すればアク抜き完了。あとは皮を剥いて一口大に切り、味付けをするだけです。醤油・味醂ベースの煮汁少なめで落し蓋をして煮汁がほぼなくなるまで煮詰めたら、鰹節をまぶして完成。本当は木の芽が欲しいのですが、うちの木の芽はイモムシに食われて全滅しました。許すまじ、アゲハ系。というわけで土佐煮。子供の頃はこういう料理は何が良いんだかサッパリ分かりませんでしたが、今ではやっぱり子供と言うのは浅はかな生物なのだなと思います。美味しいじゃないですか、筍。ハンバーグやカレーのように単純な美味しさではないのが子供受けしない理由でしょうが、こんなのは大人が楽しめば良いんです。というわけで土佐煮、美味いですよ。

16/01/21(Thu)

今年の正月飾りも片付け終わり、残ったのは市販のプラスチック包装された鏡餅と、その隣に飾ってあった干し柿4個。例年干し柿は自家製なのですが、今年は柿が全然実らなかったので市販品を買ってきたら結構高かったのです。やっぱり今年からは数個でもお飾り用に自分で作ろうと思いました。で、この干し柿。結構高かったのでこのまま捨てるなんてありえませんが、長期間外気に晒されていた為にカチカチに乾燥してしまい、そのまま食べるのはちょっと厳しい。というわけで、定番・パウンドケーキのネタに転用する事にしました。

干し柿はヘタと種を取り除いてから荒く微塵切りにし、タッパーに入れて軽く浸るくらいの焼酎を注ぎます。注ぐ酒はある程度の度数があれば何でもいいのですが、今回は飲む人がいないので貰っては溜まる一方(6〜7本はある)の焼酎をチョイス。パウンドケーキで頑張って使ってはいるのですが、1本あたり90mlしか使わないので、720ml瓶だと8回分。2週間に1回焼くとしても1本消費するのに4ヶ月かかる計算になります。そりゃなくならないわ…。個人的にはパウンドケーキにはブランデーが一番美味いと思うんですけどね。それはともかく干し柿。焼酎に浸したらそのまま2週間ほど放置し、焼酎が全体に回って柔らかくなったら使い頃。まぁ一種のドライフルーツですから、レーズンみたいに使えば間違いはないです。

16/01/20(Wed)

全国的に寒波が来ているらしく、すげー寒いです。しかしこういう時に意外と大事なのは、実際に温度計をチェックして自分の眼で温度を確認する事だと思います。天気予報で本日の最低気温は…なんていわれると、案外その気になってしまうものですが、気温なんて屋内と屋外・日向と日陰でも全然違います。それなのに天気予報を見て今日は寒いと言って暖房の設定温度を決めるなんて、何か違うと思うのですよ。

具体的には私、自室と台所に温度計を設置しています。デジタルのは電池切れがあるので、昔ながらのアルコール目盛りのやつ。本当は水銀式が風情があって良いんですが、アルコール式に比べてちょっとお高めなうえに、ラインナップも少ないので今のやつにしました。専用の金属ケースに入れて使ってます。ケース込みで1,500円くらいだったかな。

で、今日は寒いですと報道されている日の日中の台所の温度が大体15度前後。外の水槽に薄く氷が張っている日の朝の台所で5〜7度位。マイルールでは台所の温度計が8度を切っていたらストーブを入れますが、それ以上なら厚着で無問題です。自室も一緒で、8度を切っていたら暖房を入れますが、私の部屋は日当たりのいい南向きなので、年間通して暖房を入れるのはほんの数回です。部屋に入ったらとりあえず暖房器具スイッチオンの習慣を見直すと結構な電気代の節約にもなりますし、何よりちょっと健康体になったような気になります。

16/01/19(Tue)

趣味の木工で改造している本棚、元々ある本棚の改造がやっと終わりまして、新しく継ぎ足す方の本棚に着手しました。はじめは四隅の柱の作成です。幅105mm・厚さ12mm・長さ約2mの板2枚を廃材の中から発掘して使います。この板、元々コンクリートの型枠に使われていたみたいで、片面にこびりついていたコンクリをサンダーで削りとり、雑巾をかけてきれいにします。もう片面は比較的きれいなのですが、こっちはこっちで荒れているのでやっぱりサンダー。ピカピカの柱にしようと思ったら丸一日以上かかるので、最低限のところでやめておきます。役に立たない豆知識:木にこびりついたコンクリをサンダーで剥がそうとするともの凄い粉塵が起こりますんで、マスク必須。私は面倒なのでそのままやっちゃいましたが、コレ毎日やってると絶対肺がおかしくなります。

綺麗になった木の真ん中に線を引いて、ノコギリで真っ二つに切り、切断面を手ヤスリで軽く修正します。本当は2mの板は微妙に歪んでいるので最初に直線を出さないといけないのですが、そのための道具(スミツボ)を持っていないのと、誤差が最大でも3mmぐらいだったので、組み立ての時に強引に修正してしまおうと、無視することにしました。次にこの柱を規定の長さにピッタリカットし、1本だけ木口に少しヒビが入っていたので、木工用ボンドを流し込んでクランプで圧着固定したところで今日の作業終了。結局1時間の作業で出来たのは四隅の柱だけ。まぁ、急ぐわけでもないので、ボチボチやりますけど。

16/01/18(Mon)

今日のメインはまたまたカニ、結構沢山あります。うちでは伝統的にカニを貰うと100%鍋にしていたのですが、折角のカニなんだから色々作ってみたいよね、ということで色々手を出してます。今回はカニ入りの厚焼き玉子焼き。カニ入りの玉子焼きというと丸く焼く所謂カニ玉が有名ですが、私の独断と偏見と好みで厚焼き玉子焼きにします。

材料は玉子4個に対して、カニはほぐし身でその1/4位を目安に解凍して殻を外し、身をザックリほぐしておきます。調味料は玉子1個に対して醤油と味醂が各小匙1/2ずつが私のデフォルトなので、今回はその4倍の各2で。解凍して出てきたドリップももったいないので入れてしまいます。あんまり入れすぎると勿論まとまらなくなるんで、その辺は常識の範囲内で。私の経験則上玉子4個だったら大匙2位までなら大丈夫。むしろ少し水分を加えた方がふわふわで柔らかい玉子焼きになります。焼き方のベースは1/9にここに書いたのと全く同じ感じで。焼き方は一緒なんですが、味は全然違います。やっぱりカニ・美味い。鍋も良いんですが、カニはどうやって食べても美味いですね。

16/01/17(Sun)

1月は10日頃までおせち料理の残りの鯖寿司や巻き寿司が主な炭水化物で、その後は通常の玄米ご飯に戻しました。その結果、やっぱり玄米ご飯食べてると体調が良いと実感しました。まず何よりお腹が軽い。食べてる量は白米の時とほぼ一緒なんですけど、お腹のすきが早いと感じます。そして何よりお通じが快調。別に元々便秘体質というわけではないのですが、玄米食の時には質・量ともに非常に良好。やっぱり玄米でしょ。

ちなみに、炊くのが面倒臭いとされる玄米ですが、やってみるとそうでもありません。私の場合は以下の手順で。玄米2合(これで3食分)に対して水400mlを加えて前日から吸水させます。圧力鍋に入れて強火で沸かし、錘が揺れ始めたら(そこまで約3分)弱火に落として15分。火を落として最低20分蒸らして完成。たかが白米炊飯に40分もかけてそこから更に蒸らさないといけないうちの電気炊飯器よりもよっぽど時短でエネルギーも使ってません。

元々私が玄米を使っているのもケチの産物なのですよね。うちの米は自家製ですが、秋に採れた米を玄米状態で保存し、1〜2ヶ月に1度ほどのペースで近所の精米所で精米して使っています。でもそれを見た私は、いちいちガソリン使って精米所まで持っていき、手数料払って精米してもらい、結果栄養分をゴッソリ捨ててくるってアホじゃね?と思ったのがきっかけなので。でやってみたら味的にも結構いけていたと。玄米オススメですよ。

16/01/16(Sat)

今日のメインはブリの照り焼き、ただし使うのはアラ。通常ブリの照り焼きというと形の整った切り身が使われ、アラなんて問題外ですが私が使うのはアラ。理由はアラの方が安いから&美味いから。割と大きめのパックに一杯はいったアラが400円で3人で食べるにはちょっと多いくらいの量。しかも、魚の身は骨の近くの方が美味いのが定番。加熱する事で骨から旨味が出てくるってのはよく言われますけど、骨に近いと筋肉質っぽくなるので、歯応えも一般的な切り身よりずっと良いのですよね。確かに食べにくくはありますが、そんなのは私にとっては実に瑣末な問題です。そもそも骨自体が結構大きいので、同じく食べ難いとされる味丸ごとなどに比べたら、難易度は遙かに低いですし。

私流の照り焼きはブリに塩をまぶすところから始めます。後で調味料を絡めるので塩の量はやや少なめ。タッパーにブリのアラと塩を入れ、蓋をして振り回せば簡単に全体に塩が回ります。で、半日放置。全体に軽く小麦粉をはたいたら、やや強めの火で両面を1分ずつ焼き、醤油・味醂・酒を同量加えて蓋して2分。身を取り出し、煮汁を少し煮詰めてタレとします。小麦粉を加えることで見かけのスタイリッシュさは削がれますけど、タレが身によく絡んで味は上々です。ブリのアラで照り焼き、オススメです。

16/01/15(Fri)

庭木のラスボス的存在・黒松の剪定終了。当初よりも随分早く、1週間ほどで終了しました。原因はやはり経験でしょう。昨年の経験があるので、どこにどの梯子を立てるとどこまでハサミが届くってデータが蓄積されているので、効率よく剪定を進めることが出来ました。混みあった松葉がすっかりサッパリして、見ているこっちも気持ちいい。樹木の剪定って結構大変なんですけど、終わった後にその樹を見上げて“うむっ”って言う瞬間が最高です。

というわけで、次は後片付けの松葉拾いです。落とした枝単位の松葉は都度拾って始末していたんですが、枯れてバラバラになった松葉をメインとして細かいヤツがあちこちに散らばってしまったので、これを回収する必要があります。サツキなどの背の低い樹の上に落ちた松葉を拾うのは簡単なのですが、苔の上に落ちた松葉は苔に引っかかってしまっているので、一本ずつ拾い集めるのは結構大変。でも、これをやらないと私の大好きな苔が美しく見えないので、仕方がないのです。ホント庭の手入れはエンドレス。でもだからこそ楽しいなんて思えるのは、私がオッサンになったからでしょうねぇ。

16/01/14(Thu)

今日のメインは先日の水炊きに入れようと思って買ってきたけどカニが予想外に多かったので使用を延期したボイル帆立&カニの中から選んでとっておいたハサミの部分。これをシーフードフライにします。帆立は解凍してヒモやワタはそのままで揚げてしまいます。一般的には貝柱だけにするんでしょうけど、こっちの方が色んな味が楽しめるし、何より大きいんで。カニのハサミは食べやすいように切れ込みが入っているので、中の身を崩さないように慎重に殻だけ取り除き、ハサミの部分が持ち手になるようにして揚げます。

そしてシーフードフライにはソースも良いけどやっぱりタルタルソースってことで、こっちも平行して作成。ゆで卵1個の白身は荒微塵で黄身は潰します。ここに水に晒した玉葱の荒微塵とパセリの微塵切りを加え、マヨネーズたっぷりで合えて多目の胡椒でアクセントを加えて完成。本当はピクルスかラッキョウの甘酢漬けあたりを少し加えるとぐっと美味くなるんだけど、無かったんで今回は省略。で、揚げたてのシーフードフライにタルタルソースをどっぷり漬けて食う→最高。フライ系は油の後始末が面倒なんでつい惣菜コーナーに頼りがちなんですが、揚げてからの時間が全然違うので、やっぱりその場で揚げて食うフライには敵わないってのが正直な感想です。慣れてしまえば言うほど面倒でもありませんしね、フライの後始末も。

16/01/13(Wed)

今日の夕食メインはカニの水炊き。昨年末に知り合いから貰った冷凍カニをぶっこんだだけの簡単な一品です。特にコツとかは無いのですが、私のこだわりとしては半日ほど前からダシに使う昆布を水に入れてダシをとっておく事です。その場で乾物状態から使ってもそれなりの味は出ますし、ブラインドで比較したら違いが分からない程度の誤差なんでしょうが、ホント何となく。父親は何故かカニの殻に予め切れ込みを入れておく事にこだわりますが、私の場合は従来からキッチンバサミを駆使して食べる派なので、特段必要性は感じてません。

野菜は自家製の白菜・春菊・水菜。ポン酢は私のだけ自家製。酢・醤油を同量で混ぜたものに昆布と鰹節を入れて冷蔵庫で寝かせ、注ぎ足しながら使っているのです。両親のは市販品。自家製のはイマイチ物足りないのだそうです。私は市販のポン酢は旨味が強過ぎて食べられませんけど。あと、水炊きといえば〆のうどんや雑炊が一般的ですが、うちにその文化はありません。従来はその日の内に残り汁は廃棄してましたけど、流石にそれはもったいないので最近では有効活用しています。翌日から2〜3日かけて昼食の小鍋仕立て&夕食のお茶漬け風で少しずつ消費して使い切ってます。カニ・昆布・野菜のいい旨味が出ているのに、捨てるなんてとんでもないと思うのですよ。

16/01/12(Tue)

畑で採れたサツマイモがここのところの寒さでどんどん腐っていっているので、少しでもサツマイモを食べよう第二弾は定番・焼き芋。サツマイモは火を通すとホクホクして美味しいという表現は適切ではありません。電子レンジなどで一気に火を通したサツマイモは食べられないというほど不味いわけではありませんが、パサパサしていて全く美味くない。サツマイモを甘くする為には、じっくりと時間をかけて熱を加えなきゃいけないそうです。

というわけで今回の焼き芋レシピ。1. サツマイモは直径3cmほどの物を選ぶ。2. 選んだサツマイモをよく洗い、ペーパータオルで巻いて湿らせた後、アルミホイルでふんわり巻く(中に空気層を作ることで温度の上昇を緩和する)。3. 130度のオーブンで1時間。2. 温度を180度に上げて45分。4. ホイルを剥がして15分。コレは美味いです。同じ芋を15分ほど蒸した物に比べると甘さが段違い。同じ材料で作ったなんて誰も信じないだろうレベルです。が、問題はオーブンを合計2時間も使う点。定期的に焼くパウンドケーキすら35分です。その4倍かけて作るのが焼き芋…ちょっと納得いかない部分があります。時間はほぼ待ち時間だけなので、ほかの事に回せば有効活用できますが、電気代はどうにもなりません。このレシピの焼き芋は今回限りになりそうな気がします。

16/01/11(Mon)

おせち料理が全部はけてほっとした所で、何故か再び栗きんとん(偽)を作成する事にしました。毎朝一切れのパウンドケーキを食べていることはここでも何度か書きましたが、その具として使っている金柑の甘露煮が次回でラストです。固形部分はパウンドケーキで使いきれるのですが、蜜の部分が残ってしまうのでどうすべと思っていたのですが、栗きんとんに結構大量の栗の甘露煮シロップを使ったのを思い出しまして、栗のシロップが使えたんだから金柑のシロップだって無問題だろうと判断しました。

1. サツマイモ500gをザックリと切り、クチナシを加えて竹串が通るようになるまで茹でます。2. 熱い内に皮を剥いて裏漉しをし、砂糖1/2カップ・味醂1/3カップ・栗シロップ大匙4・砂糖少々を加え、適当な固さになるまで弱火で練って完成。感想:普通に美味い。栗きんとんとは全然違いますが、金柑と芋が意外にマッチしています。難点は裏漉しの大変さ。このレシピの労力の9割以上が裏漉しの手間です。もっと高頻度で裏漉しをするのならキチンと専用の道具を揃えるのですが、そこまでする予定も無いのであり合わせの道具を使っているのも原因のひとつ。マヂで腱鞘炎になりそうです…。

16/01/10(Sun)

今回の趣味の木工は部屋の本棚の改造です。私の部屋には本棚を2つ並べておいてあるのですが、色々と不満な面があります。1. 片方(小さい方)が所謂ボックス家具で、その存在自体が気に入らない。2. 2つ並べると窓に15cmほどはみ出てしまい、カーテンが綺麗に閉まらない。3. もう一方の本棚の棚の高さと所蔵本の高さがマッチしていない。4. その本棚の上とエアコンとの間に30cmほどのデッドスペースがある。5. その本棚の両サイドにストッパーがないので、木を抜くと本が滑り落ちる。6. その本棚が壁に固定されていないので地震の時に危険。というものです。不満点ありすぎなので、以前からどうにかしたいと思っていたんですよね。

改造の指針としてはこんな感じで。そもそもボックス本棚はどうしようもないので廃棄し(ただし木ネジは回収)、幅を15cmほど狭めた木製の本棚を新規に作ります。もう一方の本棚(安っぽいけど一応木製)は棚の位置を変えられる構造なので、手持ちの本に合わせて最適化します。その結果、もう一段増やせるようになるので新規作成。更に上方のデッドスペースにもう一段増設し、結果的に二段分収納スペースを増やします。横面には新規に棒を渡してブックエンドとし、本が滑り落ちないように加工。二つの本棚は金具で連結した後に、壁にもガッチリ固定して地震対策とします。とまぁ書いてくると結構な大事ですが、今回は塗装をしない予定なので、新規作成分を除けば2週間ほどでいけるんじゃないでしょうか。コストは金具の追加購入で200〜300円くらいかなぁ。難易度はそんなに高くない気がします。

16/01/09(Sat)

今日は時々食べたくなる玉子焼きを焼いてみました。うちの母親は料理が嫌いなので、玉子を焼くといえばスクランブルエッグ一択。巻き簾を使った本格的な玉子焼きなんて食べた事がありませんでした。でも、上京して外食で出会った玉子焼き、美味かったんですよね。だし汁が入って程よく柔らかく、甘くもなく辛くもなく、大根おろしが添えられているあの王道の玉子焼き。というわけで、最近ではもっぱら自分で焼いています。買うと結構高いんで。

使う材料は3人前で4個。調味料は玉子1個につき醤油・味醂を各小匙半分なので、今回は4倍して小匙2杯ずつ。だし汁は大匙2程度ですが、常備していないとこの量をわざわざ作るのは不可能なので、水大匙2&顆粒ダシの素少々でいきます。あとは刻み葱を多めに混ぜ込んで準備完了。焼き方はここで書くのはちょっと難しいので動画検索ででもググってみてください。コツとしては中火で手早く、に限ります。弱火だと玉子が固まるまでに猶予があるので難易度は下がりますが、味は落ちる気がします。まぁ、連日10回くらい作ればそれなりに作れるようになるんじゃないでしょうか。焼きあがった玉子焼きは簾で巻いて少し落ち着かせてから好きな幅にカット。大根おろしをたっぷり添えて完成です。定番過ぎるメニューではありますが、ちょー美味いのですよコレが。

16/01/08(Fri)

値段はマアジの半分以下なのに味はマアジと変わらない(と思う)メアジ。今回は母親が酢の物に入れる為に2匹買ってきました。酢の物はそっちにお任せして、私はアラを料理します。魚って普通に料理すると廃棄率が高いんですが、それを極限まで抑えるのが私の趣味なので。

中骨からの剥き身&腹骨の剥き身はまとめて包丁で叩きます。えぇ感じにペーストになったところで味噌と刻み葱少々を加えて引き続き叩きます。全体が均一に混ざったら小判型にまとめて油をひいたフライパンで焼けば焼きサンガ。一応腹骨は入っているはずですが、元々細い骨を徹底的に叩いたので、普通にミンチ魚としか感じません。頭はカマを外してエラを取り除き兜割にします。鯛クラスになると大変な兜割りですが、このサイズのメアジなら楽勝。この頭・身を剥き取った後の中骨・カマは先日作って乾燥中のマグロのヅケが入っている魚干し網の隅っこにちょっとお邪魔させてもらいます。こっちは短く丸一昼夜で乾燥終了。これをペーパータオルを敷いた平皿にのせて電子レンジへ。途中で何度か様子を見ながらパリパリになるまでチンします。

本来は電子レンジ調理はなるべく避ける私ですが、ついでもないのに骨煎餅の為だけに油を用意するのと電子レンジ調理を天秤にかけた結果、電子レンジに軍配が上がりました。パリパリになったアラに軽く塩を振って完成。市販品と違ってアミノ酸等で変な味付けをしていないので、サッパリ美味しく食べられます。結果廃棄部分は腸・エラ・皮の三箇所のみ、流石自分。

16/01/07(Thu)

今日は一日早いですが七草粥を作りました。七草は市販品でセットがパックに入って198円。まぁ妥当な値段でしょう。粥本体は本来は米から炊くんですが、手抜きをしてご飯から炊くと大幅な時間短縮になり、しかも味はそんなに変わりません。でも、折角年に一回しか作らないんだからちゃんと作りたいではないですか、という事で米から炊きます。40分くらいかかりますけど、基本放置なので全然大変ではないのですよね。

粥の水加減は米1に対して水10です。3人分で米1/2合:水500mlにするか、米3/4合:水750mlにするかでちょっと迷ったのですが、今回は後者で。半日前から使う水に昆布を浸してダシをとっておきます(本体は取り出して使いません)。土鍋に水と米を入れて点火し、沸騰しそうになったらとろ火に落として一度木ベラで鍋底からかき混ぜます(こうしないと米粒が鍋底にくっつく)。あとは蓋をして40分放置。途中で数回木ベラでかき混ぜますが、あんまりかき混ぜ過ぎると米粒が崩れるのでNGだそうです。最後に塩で味を調えて刻んだ七草を投入し、蓋をして1〜2分余熱で七草に火を通して完成。感想:美味…くはないと思います。胃に優しい事は確実でしょうが。イベント物なのでまぁこんな感じでしょう。年に一回くらいは作って季節を感じるのも風情があって良いんじゃないでしょうか。

16/01/06(Wed)

年をまたいで文具類を入れるトレイが完成しました。色褪せてあちこちに釘の穴があいた板&素麺の化粧箱を材料にしたとは思えない出来栄えに、結構満足しています。が、100%満足したとはとてもいえません。誤算1. 抽斗の深さに合わせてトレイの深さを30mmにしたのですが、これだと入れた文具が上下に重なってしまい、下の文具が見えなくなるかも。深さは20mmがベストでした。誤算2. 素麺の化粧箱の表面にある“揖保の糸”の印刷が、ウレタンニスの溶剤で溶けました。着色をしてからニスを塗ったので、印刷部分がマスキングされた状態になり、そこだけ着色のチェスナット色が抜けています。まぁ、元々印刷が目立たないように印刷面を底に向けたので、影響が無いと言えば無いのですが、気にはなります。誤算3. 所々直角が狂っています。仕切り板の嵌め込みの為の溝の彫り方の順番に問題がありました。狂っているとはいっても理想位置から0.5mmずれとかのレベルですが、適切な順番を選べば避けられた誤差でした。

こういう誤算はやってみなければ分からない部分が多いので、仕方がなくはあるんですよね。同じ物を5個も作ればかなり完成度は上がると思うのですが、個人で使うものに同じ物が5つとか6つあっても仕方がないですし、難しいところです。まぁ今回の経験はフィードバックされますんで、違った物を作っても次回作は少し完成度が上がるかもしれませんね。

16/01/05(Tue)

鏡開きをしました。ちょっと早いと思うかもしれませんがとんでもない。開いたのは去年床の間に飾ってそのまま放置されていた餅なので、約1年遅れての鏡開きです。普通なら黴が生えてとてもじゃないけど食べられない状態になるはずですが、この餅は表面を樹脂で覆ったものなので、傷んではいません(多分)。新しい餅を飾ろうとして、古い餅の事を思い出したとか大概なんですけど。

というわけで鏡餅。本来なら大小の餅が二段が実構造になっているはずですが、この餅は最初からシームレスに二段重ねの形で成型されています。そして従来鏡開きというのは包丁ではなく木槌で叩いて壊すものなのですけど、ずっと樹脂で覆われていた餅はいまだに水分たっぷりで、とてもじゃないけど木槌では割れませんので、普通に包丁でカットしていきますが、これが結構大変。カボチャを切る時に似た緊張感とでもいいましょうか、固いうえに粘るのでなかなか刃が入りません。半分くらいまで切れればあとは手で割れるんですけど、切っている最中に入れた力が暴発してどこかザックリ切ってしまうんじゃないかとヒヤヒヤのし通しでした。ちなみに切った餅は冷蔵庫に保存し、ちまちまと焼いて大根おろしのからみ餅にして食べます。でも、こういう機械搗きの餅はそんなに美味くないんですよねぇ…。

16/01/04(Mon)

1月1日だろうと3が日だろうと関係なく淡々と進む趣味の木工。今やっているのは文具トレイの塗装と歯磨きに使っている鏡のフレーム作成。文具トレイは昨年最後に作った、パソコンの横に置く三段抽斗の中に組み込むものです。仕切りがないと細々とした文具系を入れるには適さないので。こっちは順調に塗装が進み、後3日で完成予定。

塗装は筆を洗う時間を入れても、1日に出来るのはせいぜい20分やそこら。塗ってしまえば乾くまで手が出せないので、前日の塗装の上から軽くサンドペーパーをかけて水分を含んで浮き上がったザラつきを削る→塗る、位しかやる事がないのです。それなので抱き合わせ的に他の物にも手を出しているわけです。趣味の木工の精度を上げる一番のコツは“焦らないで時間を十分にとる事”です。特に塗料や接着剤の乾燥には十分に時間をかけます。締め切りがないのに焦っても、何にもいい事はありません。

鏡のフレームは新しく買った電動トリマーの慣熟訓練も兼ねています。構造は四隅を12mm角の棒で囲むだけなのですが、角は互いに45度に切り落として接合する事で木口を見せないようにし、竹ひごを釘代わりに貫通させて強度を確保しています。また、棒には二段階で溝を掘って下の段に鏡を、上の段に裏板を嵌め込む構造にするなど、やっている事はかなり繊細。まぁボチボチ作っていきますわ。

16/01/03(Sun)

正月用に買ったマグロ赤身のブロック。そろそろ刺身で食べるには鮮度的に厳しくなるので、何とかしろというオーダーが下りました。600g強、だから食材を買うときはどれだけ食べるかを考えてから必要量を逆算しろと何度言えば…、年寄は言っても聞かないので言いませんけど。それはともかくマグロ。私、火を通したマグロは何だかパサパサしてあんまり好きじゃありません。ナマリ節とかこの歳になってもどこが美味しいんだかサッパリ分かりません。最近良く作るフライにしても、白身魚系のフライには数段劣ります。

仕方がないので、ここはオイルで煮てシーチキンにでもすっかなと思ったのですが、ふと思い出しました。以前デイリーポータルZでマグロはヅケにしてから干すと超美味いという記事があったことを。そこで再検索、早速発見して作っています。1. マグロを短冊に切り、醤油2:味醂1に生姜少々の漬けダレに3日間漬け込む。漬けダレを最小限にするために密封ジップロックを使用し、時々袋ごとひっくり返す。2. 受け皿を敷いたザルに並べ、時々ひっくり返しながら数日間かけてタレをしっかり切る。落ちてきたタレは廃棄。3. 魚干し網に移して全体がカチカチになるまでしっかり干す(10日〜2週間ほど)。というもの。薄くスライスして食べるとちょー美味いそうなので、今から楽しみ。まぁ出来上がりは2週間先ですけど、その間の作業は時々ひっくり返すくらいなので無問題なのです。

16/01/02(Sat)

1月1日が終わった時点で既におせち料理に食傷気味になっているのに、このペースで食べると1週間はおせちが続くと予定が立てられる目の前の状況にうんざりしています。3人家族なのに鯖の棒寿司・太巻きなどなどあわせて20本近く用意するとか、どうかしているんじゃないでしょうか。というわけで、しばらくは常食の玄米ご飯はお休み。酢飯三昧の日々となります。この中で私が好きなのは、鯖の棒寿司…の頭と尻尾をアルミホイルで包んで焼いたもの。

最近焼き鯖寿司というのがメジャーになってきて、私の嗜好も随分と受け入れられるようになりましたが、以前は鯖寿司を焼くってナニソレ?的な反応がほとんどでした。でも、焼いた鯖の寿司って本当に美味いのです。それも頭と尻尾。頭と尻尾は生の状態では筋っぽかったり身と骨がくっついていたりして、全く綺麗に食べられません。ですが、火を通す事で身離れが良くなり、可食部分を無駄なく食べられるようになります。酸っぱいのを温めるというのは他ではあまり例が無いので、最初は違和感を覚えるかもしれませんが、そんなものだと思って食べればそんなもの、普通に美味いです。まぁでも、おせち料理なんて“もう少し食べたいな”と思っているうちに在庫が尽きる位が丁度良いと思いますけどね。

16/01/01(Fri)

新年明けましておめでとうございます。ですが、最初の話題は昨日の日記に書いた年越し蕎麦の話。前回の年越し蕎麦が非常に不本意な出来だったのに対して、今回のは会心の出来だったのです。やはり人間は失敗から学んでいかないといけません。

メニューは海老と玉葱のかき揚げ蕎麦。蕎麦は市販品を買ってきて茹でるだけなので、誰が作ってもまぁ同じになるでしょう。出汁は市販品にくっついている濃縮タレは不味いに決まっているので即破棄して自作しますが、これもまぁ普通の蕎麦つゆなのでどうという事はありません。基本は私がいつも煮物に使っている“うみだよしこ(薄口醤油・味醂・だし汁を大匙4・大匙4・500ml)”に少し塩味を加えたもの。だし汁はオーソドックスに昆布と鰹節です。問題はかき揚げ。前回の失敗の原因は2つ。1. 最初にタネをヘラに乗っけて油に突っ込み、固まってきたらヘラを外すという段取りなのですが、使った竹ベラがちょっと小さかった。ですんで今回は一回り大きいステンレスのフライ返しを使用。そのかわり熱さ対策として持ち手の左手には軍手を装備。2. 縦スライスの玉葱を使ったのですが、本体から玉葱が針の様に飛び出てあちこちに引っかかり成型失敗。ですんで今回は、縦スライスの玉葱を2〜3等分して使用。

かき揚げ蕎麦は駅蕎麦の定番。400円くらいで食べられますけど、自分で作った揚げたて・茹でたてかき揚げ蕎麦は予想以上に美味いです。以前スーパーの惣菜コーナーでかき揚げだけ買ってきて作った事がありますが、そんなもんじゃない。海老は冷凍剥き海老なんで材料費は大した事ないんですが、それ以上の味。ですが、料理慣れしている私でも相当面倒臭い。かき揚げを揚げるのと蕎麦を茹でるのを同時平行でやらなきゃいけないので、かなり大変。今回は更に鰯のフライも作ったので超大変。そんな空気も読まずすき焼きを作ると言い出した母親には切れても良いと思います。日常的に作るのは勘弁ですが、年末に自作かき揚げ蕎麦で年越しってのは悪くないと思いますね。

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