2005年12月

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05/12/31(Sat)

今年もとうとう大晦日。今年も色々ありましたけど、今になって振り返ると、どれも大したことない事のように思えます。毎年そうなんですが、私、忘れっぽいのです。最近両親がシベールのラスクにはまってまして、通販で買ったものがコタツの上に山盛り。それとミカンにお茶があれば、他に何もいりません。あ〜、極楽極楽。

実家に帰ってからは、両親の所に来たお歳暮の中にあった自然薯を堪能中。無論栽培品ですが、それでも自然薯。気が短い私は、すり鉢でゆっくりすりおろすなんて悠長な事は出来ないので、おろし金を使ってしまいます。そしてその後、おろした自然薯をすり鉢に入れ、すって粒子を細かくするとともに、空気を含ませてふっくらと完成。これをご飯にかけると、こちらも極楽。私の願う極楽なんて安いもので、いつもすぐそこにあります。来年もいい一年だといいなと考えながら、ミカンを頬張る年の瀬です。

05/12/30(Fri)

実家の母親は、“住む”という季刊誌を購読しているんですが、これが結構面白い。その中で見つけた、“ささやかなものでも完璧に作ること。しかし完璧なものはささやかなものではない。”という一節が非常に心に残りました。これはシェーカー教徒の言葉だそうで、生活の隅々にまで心を尽くす彼らのスピリットがよく顕れていると感じました。このエッセイによると、アメリカで初めて箒を作ったのは彼らだそうです。いや、それまでもあるにはあったのですが、それは玉蜀黍をただ丸く束ねただけのもの。しかしこれは、日本の竹箒のようなもので、庭を掃くのには向いていますが、室内用には向きません。部屋の隅まできれいに掃ける、平らな本格箒は彼らが初めて。今まで遠い遠い存在だった彼らに、なんだか少し近いものを感じてしまいました。私も来年は、さらに精進したいと思います。

そんな私の現状は、コタツ・ライフ。よほど何かない限り、出られません。ミカン・お茶・本・パソコンの四つがあれば、我が世界はそれが全て。中国の言葉に壷中天というのがありますが、今の私の生活はさしずめ炬中天。ただこれは、年末の実家限定だからこそできるダラダラライフ。一人暮らしでの炬燵は危険過ぎます。

05/12/29(Thu)

毎回帰省の折には自分のノートパソコンを持ち帰るのが常なのですが、今回はUSBメモリに必要な情報だけ入れて帰ろうと思い立ちました。足を怪我してしまったので、荷物を少なくして負担を軽くするという意味では非常に効果があったのですが、やっぱり使い慣れていないパソコンは使いづらいです。ちょっとした動作の違いが、非常にストレス。次からは、重いけれども本体ごと持ち帰ってくる方法に戻します。

それはともかく、いつもは空港にいくときはおにぎりを作っておき、搭乗前にロビーで食べるのが常だったのですが、今回は怪我のため、さすがにそれはできませんでした。仕方がないので途中でパンでも買って行こうと思っていたのですが、予想外に足が痛くて余裕無し。気がつくとチェックインゲートの中に入ってしまっていました。売店に入って驚いたのですが、ゲートの中では100〜200円程度のパンやおにぎりは全く売ってないのですね。売っているのは1,000円前後のお弁当やサンドイッチばかり。そして内容は見るからに…。それでも、お腹がすいて仕方がなかったので、何も買わないわけにはいかず、買いましたよ1,050円の弁当。味はもちろん、期待を全く裏切ってくれませんでした。今年ワーストテンに入る、悔しさの残る出費です。チェックインゲートは、一旦通過すると元に戻れません。それをうまく利用したボッタクリです。あれは何とかならないものなんでしょうか。

05/12/28(Wed)

今日はよく行く喫茶店の年末大掃除の手伝い。スタッフと常連客あわせて10名が、手分けして天井から床まで、徹底的に掃除をします。そんなに広い店内ではないのですが、椅子の下や戸棚の上から無尽蔵に出てくる本や骨董品。合計1,000枚は軽く超えるのではないかと思われる、CD・レコード。異様に手間がかかるのです。

実は少し前まで、私はこういうイベントには絶対に参加しませんでした。どんなにディープな常連になっても、客は客。バックヤードには絶対に立ち入らないというのをモットーにしていたのです。でも、この店に限り、なぜかその境界線が緩くなってしまって、今に至っております。閉店した後も居残ってダラダラと世間話をするなんて、ましてや店の掃除を手伝うなんて、数年前の私が見たら驚天動地です。そんな馴れ馴れしい事をするなんてと、怒り出してしまうでしょう。三十代になって、また少し丸くなったんですかね。

ただ、今回最大の計算違いは、慣れない踏み台を踏み外し、思いっきり足を捻ってしまった事。これから羽田に行かなきゃいけないのに、結構腫れてます。湿布を張り、包帯でガチガチに固定したので靴も履けず。生まれて初めての、サンダル帰省になりそうです。母親に土産の洋菓子を指定されていたのですが、とても寄り道して買いに行けそうにありません。この年の瀬に何とマヌケな事よと、自分を恨んでおります。まっ、厄落としだったと前向きに考えましょう。

05/12/27(Tue)

そろそろ帰省の日が迫ってきまして、私の頭の中ではいつも以上に綿密な食材計算がされております。とにかく、最後の食事で保存食品を除く食材・常備菜を全て使い切って帰る、これが最大の目標。今回も準備は着々と進んでおり、冷蔵庫の中はどんどん空に近くなっています。

ただ、帰省は古い友人達に会えたりと、楽しみでもある反面、食事の点では少し憂鬱な所もあります。実家は私が作るものに比べて格段に肉・魚が多いです。ましてや正月恒例おせち料理。本当に伝統的なおせちは、割とヘルシーな内容なのですが、最近のは揚げ物や焼き物など、肉・魚・脂がたっぷり。それでも別に食べなきゃいいんですが、目の前に誰も食べない食べ物があると、勿体なくなって食べてしまう自分の意地汚さよ。その場は美味しいんですよ、その場は。後がねぇ。

全然話は変わりますが、来年のジブリ映画は“ゲド戦記”だそうですね。“ゲド戦記”は“指輪物語”と並んで私が大好きなファンタジーでして、ブログのプロフィールにある私の好きな言葉“To hear, one must be silent.”は、この作品の中の序盤一節です。また、中盤での親友と主人公別れのシーンは、屈指の名シーンだと思っております。ただ、“指輪物語”の時もそうでしたが、思い入れが強い分期待と不安が半分ずつといったところ。映画化でがっかりというのはよくある話ですので…。ちなみに、この二作品と併せて日本で海外ファンタジー御三家とされることが多い“ナルニア国物語”もディズニーで映画化されるそうで、話題の高まりとともに書店では新装版も並んでいます。しかしこちらは、あまり好きな作品ではないので、期待薄。キリスト万能の一元的な価値観が強く背景にあり、説教臭さが鼻につきます。子供向けに書かれた子供向け作品という印象。前の二者が、子供も読める大人向け作品なのと大きく違います。ただ、“ゲド戦記”にも大きな欠点がありまして、何で三巻で止めとかなかったのかなと。十年以上のブランクの後に書かれた四・五巻は、完全な蛇足。要らないと思います。映画化されるのは一巻にあたるところだけだと思うので、影響はないと思いますけど。

05/12/26(Mon)

知り合いが年末年始をスペインで過ごすということで、ガイドブックを持っていたのを見せて貰いました。四方を海に面したスペインは、さすがに魚料理が豊富。日本料理の持つ繊細さは全く感じられませんが、オリーブ油でババッと炒め、ニンニク・鷹の爪・塩胡椒で味付けて、レモンをガッと絞って食べる、といったワイルドさが好印象。その辺は盛り付けにもあらわれていて、日本のようにツマなんて置きはしません。本体を平皿に山盛りにして、ドサッと出す。ワインを飲みながらつまむのが多いので、食べやすいようにそれぞれに串が刺してあったりして、写真に載っている料理はどれも美味しそう。

基本的にどれも食べてみたい料理ばかりなのですが、生ハマグリにレモンを絞って牡蠣の様にツルッと食べるというのだけはちょっとパス。ガイドブックに載っていた、ウサギやカエルも私は喜んで食べるのですが、生ハマグリは何だかお腹が痛くなりそうです。弾力がありすぎて、噛み切れなさそうだし…。

スペインは、一度は行ってみたい国なんですが、若い頃に超グラマラスだった女性が、十年で巨大なママンになる食事、日常的に食べるのはやめておいた方がいいかもしれません。ところでその知り合い、ニンニクが苦手なんですよね。ちょっと食べるとすぐに胸焼けがするそうで、それが少し心配。というか、何故それでスペインなんでしょうか?

05/12/25(Sun)

24日の夕暮れ時に近所のスーパーに行くと、大量に並んだフライドチキンのパックには既に値引きのシールが貼られていました。何だか少し、世の中の無常を感じてしまったりして。それはともかく、久しぶりに見つけた、折れてしまって50円になったヤマトイモ。当然買います。山かけ丼大盛換算で約10杯分、即ち一杯分約5円と超お得。鮮度は全く問題無いので、非常に嬉しい買い物となりました。

普段ならば、すりおろしてご飯にのせ、醤油をかけて食べるのですが、うちには先日勤務先で貰ってきて醤油漬けにしたイクラがあります。今回はこれを醤油代わりに使うという超贅沢仕様。外食の定番としては、ここに切り海苔をまぶすことも多いのですが、あれは見映えだけで味にはなんらプラスになっていないと私は判断していますので、やりません。練ったワサビを少し添えるだけ。(余談ですが、蕎麦も海苔は要らない派。)

これがまた、美味いのですよ。すりおろしたヤマトイモのトロッとした感じと、イクラの塩気を含んだ旨味が絶妙にマッチ。実は初挑戦思いつきで作ったのですが、不味くなるわけはないと最初から確信していました。年末の帰省まで、ご飯を出す食事の時は全てこれでせっせとヤマトイモを消費して帰りたいと思っています。丼一杯5円だし…。

05/12/24(Sat)

世の中クリスマス一色の本日。本来ならば今日は“イブ”ということで、あくまで前夜祭的な立場のはずなのですが、すっかり本番を食ってしまった感があります。最寄の駅の駅前は綺麗に電飾がされ、うちの近所の家にも、個人的に光り物を飾っている家が結構あって、微笑ましい。機嫌が悪い時は、商業主義に踊らされている、とか何とか言って毒づく私ですが、実は嫌いじゃないんですよ、こういうお祭りごと。

とはいえ、うちは何もしてません。一人暮らしの男性宅に、綺麗なクリスマスツリーも無いもんでしょうし、スケジュールが合わなくて付き合っている人と会う予定も無いので、ケーキも買わないだろうしなぁ。ひとり部屋でケーキを食べるというのも、何かアレなんで、避けたいんですよ。というわけで、クリスマスイルミネーション激しい街中を歩きながら、小さく“メリークリスマス”と呟く、渋いオトナのイブを堪能する予定でございます。

05/12/23(Fri)

職場にお歳暮として送られてきた筋子一腹、誰も貰い手がいなかったので、総どりです。これがイクラなら奪い合いになったんですが、筋子は面倒だと感じてしまううえに、グロテスクだということで敬遠されてしまいます。アリガタイ、アリガタイ。

公私にわたる私の特徴として、“とりあえず○○しておく”というのが出来ない、というのがあります。職場には、中途半端な状態で仕事を放置してしまうヤツがいるのですが、他人にそれをやってもらうことを期待しているのならとんだ甘ちゃんだし、自分でやるのならそんな状態で放置しないで、とっとと済ませてしまって次に行けばよろし。そういうヤツは大体“後でやろうと思っていた”などとのたまいますが、そういうヤツほど仕事できない。あぁ、愚痴ってしまった。

それはともかく、今日は結構疲れていたのですが、私は貰った筋子をそのまま冷蔵庫に放り込んで、明日イクラにバラして醤油漬けにしようという事が出来ません。今日貰ったものは、今日処理してしまわないと、気分が悪くて仕方がない。やり始めてしまえば、こんなのどうってことないのですが、疲れている時は、スタートが結構大変。いや、やりましたけどね。あと、こういう日に限ってドアに引っかかってシャツのボタンが外れやがります。いや、それも付けましたけどね。“とりあえず、明日でいいや”と言えるようになったらどんなに楽かと思いますが、断言します、死ぬまでありませんね。

05/12/22(Thu)

例年この時期になると、白菜や大根などの冬野菜が馬鹿みたいに安くなり、そればかり食べているというのがうちの師走の風景なのですが、今年はどうも安くなりません。変だな〜と思っていると、今年は寒さが厳しすぎるのが原因で野菜の生長が悪く、軒並み卸値が上がっているそうなのです。納得。調子のいい年なら、大根一本50円、白菜半玉78円なんてごく普通に見かけるのですが、今年はせいぜい、大根一本120円、白菜半玉100円ってところです。目の玉が飛び出るほど高いわけでは無いのですが、やっぱりこの時期は、安くなって欲しい。

そういえばちょっと前にキャベツが一玉500円と、それこそ法外に暴騰したときがありました。さすがにあそこまで高くなると、遠巻きに半ば面白がりながら見守っていましたっけ。結局あれよという間に値段は下がり、通常価格に戻りましたが、そのどさくさに紛れて儲けた人も多かったんでしょうね。今年はなんといっても灯油。近所のガソリンスタンドでは、18Lが1,350円。うちは使っていないので関係無いですが、ストーブ家庭は辛いでしょうね。このままの価格で安定してしまうんでしょうか…。

05/12/21(Wed)

今年もあとわずかとなり、意外に年の瀬を感じるのが郵便受けの中の各種デリバリーのチラシ。クリスマスを控えて一番多いのはピザで、レギュラーが3社ほど。あとは、寿司と中華が続き、珍しいところではお好み焼きのデリバリーもありました。これらが毎日最低1枚は郵便受けの中に入っています。魚の卵は数万個生んだ中からほんの数匹しか成体にならないそうですが、何となくそれを思わせる営み。一体どれだけ効果があるんでしょうか。まぁ、客の目に入りやすい一般の飲食店と違って、配らなければ飛び込みの客は限りなくゼロでしょうから、それを承知でやってるんでしょうね。

デリバリーは外食+配達という二重のサービスがかかっているだけあって、価格設定は非常に強気になっています。外食の結構高級な店並みの値段がついていて、お高い。でもまぁ、家で気軽に食べられるというところが付加価値なんですね。

私は絶対に注文はしませんが、チラシを見るのは楽しいです。このチラシが宣伝手段の生命線ということもあり、各社非常に力を入れてます。料理の写真がたくさん入っていて、こちらの購買欲をそそるような宣伝文句があちこちにちりばめられていて、結構楽しい。客観的に見ると大して値引きになっていない値引きが、あちこちで目をひきつけます。コレ、結構お金と手間がかかっているんだろうなぁ、などと下世話なことを考えてみたり。でも、高いからやっぱり注文はしません。

05/12/20(Tue)

年末になり、忘年会も何件かあるんですが、そんな日の翌日は決まって腹の調子が悪いです。一般に酒の席の食べ物っていうのは、味付けが濃い上に脂っこいと相場が決まっており、それが良くないみたい。大学生の時に大好きだった、焼肉や中華料理なんて食べると、翌日が大変。食べ慣れない脂が大量に腹の中に入るので、消化しきれないのです。胃や腸の消化システムが、すっかり粗食に馴染んでしまい、ガッツを失ったというところでしょうか。

というわけで、本日の粗食は、干し大根と高野豆腐を戻したのを干し海老のダシで煮たの、白菜のお浸し、里芋を黒砂糖で甘めに煮たのなど。ますます小さい頃に食べた食事に近付いてきています。その頃はハンバーグやカレーなどが大好きで、こんな食事は貧乏臭くて好きになれなかったのですが、三つ子の魂百までというのは本当ですね。安上がりな味覚で、本当に良かった。

05/12/19(Mon)

15年ほど前に買った、うちでも一番の古参のTシャツがオシャカになりました。胸の部分に大きく風景写真がプリントしてあるのですが、その顔料が劣化してあちこちで縦に裂けてしまい、また裏から生地を当てて繕おうにも、針を刺した部分からまた裂けるという悪循環。写真部全面にわたって裏から生地を当てるという悪足掻きもしましたが、やっぱり無理でとうとうギブアップ。

とはいえ、そのまま捨てるの癪なので、バラして最近不足気味になってきた台布巾に生まれ変わらせることにしました。悪足掻きしてあちこちにつけたパッチをひとつずつリッパーで外し、袖や裾の部分の縫い目は、切れば簡単なのは分かっているのですが、思い入れがあることもあって、こっちもリッパー使用。ただ、このTシャツは細かくミシンで縫っているので、結構時間がかかります。その日はバラし終わるところまですら行きませんでした。それが済んだら、なるべくロスなく布どり。今使っているやつと違うサイズになると、重ねた時に美しく無いので、サイズ優先。残った布で使えそうなやつは、ストックしておく予定。回収したパッチの中でも、大きなものは当然再利用。

年末は結構忙しくて、あまり時間が取れないので、せいぜい一日一時間ほど。ボチボチやっていこうと思います。台布巾なんて100均で買えるご時世なのに、ホトホト酔狂なことですよ。いいんです、趣味だから。

05/12/18(Sun)

クリスマスまであと一週間。街はクリスマス一色です。先日仕事を終えて職場を出ようとすると、隣のビルの前に宅配ピザのバイクが停まりました。ピザを取り出すお兄さんは、真っ赤な衣装に身を包んだサンタ。でも、頭にはヘルメット。それをわざわざ三角の帽子に取り替えてから宅配先に向かう姿が、何だかとっても可笑しかったです。願わくば、“〜円っす。”というような通常口調ではなく、“メリ〜・クリスマス!”とハイテンションでドアを開けてもらうと面白いなと思いました。確かめる術はありませんけどね。

その日の夜は、よく行く喫茶店に入ってお茶。ここもクリスマスに力を入れており、店中クリスマス・デコレーション。手作りのツリーがあって、リースがあって、あちこちにリボンが結ばれていて、クリスマスメニューまであります。流れる音楽も、当然クリスマス縛り。ところが、店の近くにこの季節のもうひとつの名物、焼き芋屋さんが商売をしてまして、クリスマスソングの裏に流れる、“い〜しや〜き芋、焼き立て!”の声。何だか少し、笑ってしまいました。今年はイブが土曜日。来週はこの店も目の回る様な忙しさだと思います。今年もあと少し。

05/12/17(Sat)

職場にお歳暮として、ゼリー&プリンの詰め合わせセットというのがやって来ました。お歳暮の定番中の定番。スーパーなどで普通に売られているものは、プラスチック容器に入ったものが多いですが、これらはアルミの蒸着容器に入ってます。保存性を高めるためか、高級感をつけるためか、真意は不明。

ゼリーは甘過ぎるだけで、市販品としてはよくあることなのですが、こういう詰め合わせに入っているプリンって、何であんなに特殊な味がするんですかね。メーカーを問わないのが、これまた不思議。プリンは基本的には卵と牛乳(生クリーム)から出来ているはずなのですが、明らかにそれとは違う、薬品臭い香りがします。加えて、容器離れがとっても悪い。一般的な市販プリンは、スプーンで食べていくと容器からスルッと剥がれるものなのですが、贈答プリンは最後までしつこく容器にくっついてしまいます。これはプリンかと問われたら、確かにプリンの一種であると答えざるを得ないのですが…。

結局何が言いたいかというと、贈答用のセットに入ったプリンで、いまだかつてプリンらしい美味しいプリンに出会ったことがないということです。今回のもダメだったな〜。私は全放棄します。そのかわり、私好みのものが来たら、多目に貰いたいと思います。

05/12/16(Fri)

久々にやってしまいました、生焼け。いつもの様に焼餅を作ろうと思ったのですが、ちょっと違うことをしてやろうと思い、水で戻した貝柱と海老を入れることにしたんです。十分水は切ったつもりだったんですが、どうもそれが足りなかったようで、それらを具として詰めて成形する段取りで、中から水がしみ出てきてしまいました。ちょっと焦ったもんだから、いつもよりやや厚いかな、くらいで生地を伸ばすのを止めてしまったのが一番の失敗の元。少し厚いのを考慮して、いつもよりも火を通す時間を伸ばしてはおいたのですが、それでも時間が足りなかったようで、中の生地がまるで生焼け。

生地を入れないプレーンタイプの焼餅ならば、無理やりもう一回焼き直すこともできるのですが、生地を入れてしまっていては、それも無理。強行すると具がどんどんはみ出てきて、悲しいことになってしまいます。仕方が無いので、今回は生焼け焼餅。失敗すると捨てて作り直し、という方法もあるのですが、基本的に私はやりません。失敗したのは私の責任ですし、何よりも材料が勿体ないですから。もう絶対これは無理、という失敗なら考え直しますが、普通に失敗してそこまでの惨状になることはまずありません。しかし、生焼けの小麦粉生地の歯応え、ニチャニチャと歯に障り、なんともいい難い味わいがありますな。

05/12/15(Thu)

やっと柿が14個にまで減りました。お弁当に一個入れ、夕食後に一個食べと地道に努力してきた結果です。これで、順調にいけばあと一週間で全部無くなる…と、一山超えた感を楽しんでいたところに、ミカン一箱到着。箱の横には5kgと書いてあります。大家さんに一山あげましたが、それでも見た目は全然変わりません。どうやらまた、朝に夕にモリモリ食べていくしかないようです。そういえば今年も、まともに風邪をひいていません。風邪予防として、嫌がらせの様に果物を食べるというのは、結構効果があるかもしれないと思う今日この頃です。

こんなことを書いていると、また嫌がらせの様に次はリンゴあたりが襲来したりして…。

05/12/14(Wed)

うちでは家中の掃除(台所からトイレまで、果ては窓拭きも)を住宅用洗剤一本で済ませてしまいます。ところが、500ml・100円という超安物を使っているせいか、閉鎖空間の風呂場で使うと、とにかく目に沁みるし喉は痛くなって、明らかに体に悪いなと思ってました。以前はオレンジの洗剤を使っていたんですが、これは高いうえに、いつしか詰め替えボトルの販売が中止になり、販売がスプレータイプのものだけになってしまったので、買うのをやめてしまいました。確かに、体へのインパクトは少なかったんですけどね。

というわけで、今回使っている住宅用洗剤が切れたのをきっかけに、家中のを洗濯用洗剤で済ませてしまおうと思い立ちました。要は、洗剤なんて界面活性剤が入っていれば何でもいいんです。洗濯用洗剤なら、折々新聞屋さんがくれますんで、只。今までの住宅用洗剤よりもずっと安い。おまけに、明らかに刺激も低い。更に、掃除用具入れがますますコンパクトに。付属スプーンに一杯の洗剤をぬるま湯に溶かし、漏斗を使ってスプレーボトルに詰めれば完成。実際に使ってみた感想としては、頑固な汚れにはちょっと無理そうですが、うちの様にある程度きれいな状態をキープするには必要十分な威力だと感じました。それに立ったスプーン一杯でスプレーボトル一杯できてしまうので、経済効果も抜群。しばらくはこれで試してみようと思います。

05/12/13(Tue)

出汁用の昆布は全て、3cmほどの長さに切った後、縦に細く切って瓶に入れてあります。こうすると使いたい時に使いたい量だけすぐ使え、おまけに後で食べやすい。基本的にい私は、出しに使った昆布は取り出しません。料理本では一般的に、昆布臭くなるからと取り出すことを勧めていますが、うちではそんなに繊細な料理は作らないので、別に気にもなりません。

その昆布カット作業を夕食後にやったのですが、これがとにかく面倒。きれいに広がって袋に入っていれば何の問題も無いんですが、多くの場合は縦方向に折り畳まれて入ってます。その場合、それを手で広げながら切らなきゃいけない。昆布って結構厚いですから、広げながらキッチンバサミで切るのは大変なんです。それも細く切るのは。また、あまりに無理やり広げると、割れてしまいます。純粋に出汁をとる目的だと、うちの様に切るのではなく、横に細く切った方が理屈的にはベターなのですが、折れている昆布でこれをやろうとしても、ものすごい労力がかかるうえに、あちこちで折れて大変。

折れて無い昆布もあるにはあるんですよ、料亭用のものすごく高いやつ。でもそんなの買えません。安い昆布も広げて売ってくれるといいなあと切に望む私。そんなこと思っている人は、あんまりいないでしょうけど。ちなみにうちの昆布は、350gで990円(税抜き)。

05/12/12(Mon)

今更書くまでもありませんが、業務用スーパーが大好きです。毎週最低一回は通って、棚の間をフラフラすることを無上の楽しみとしています。通常のスーパーと違い、新製品がほとんどなく、定番商品ばかり並んでいるので、そういう意味で目新しさはありませんが、陳列の仕方が少し変わるだけで目に入る商品が変わったりして、楽しいのです。

私が業務用スーパーを利用するのは、一度買うとかなり長期間もつ乾物系・スパイス系が中心なので、実際に買い物をすることはあまりありませんが、これらは単価が比較的高いので、私がこの店で払った金額は、個人部門では結構上位に入るのではと思ってます。というわけで、今回はギャバンの缶入り乾燥パセリ80グラム600円。500mlのペットボトルよりも一回り大きい缶に入っており、一般家庭ではあまり見かけない大きさ。小麦粉の生地に練りこんだり、炒飯をオリーブ油で作る時に入れたりしたら美味かろうと、以前から狙っていたのです。ちなみに、一般家庭用の10g入りは350円。いきなり割高になります。

そういえば、前回買ったのは、500mlのペットボトル入りのラー油600円。一生物のつもりで買いました。20ml入りの小ボトル150円とコストパフォーマンスを比べてしまって…。こんなもの買う個人はいないと、付き合っている人に散々笑われましたが、今回は何と言われるのでしょうか。またどうせ、笑われるんでしょうね。

05/12/11(Sun)

知人から自家製ベーコンを貰いました。かなり本格派で、冷燻しています。高い温度の煙で短時間だけ燻す温燻と違い、比較的低い温度の煙で数日〜かけて燻す冷燻は非常に手間がかかり、私みたいな無精者には出来ません。というか、庭なり小屋なり、それなりの空間がないと無理。それだけ手間をかけたベーコンなので、当然味は本格派なのですが、残念ながら和食をベースとするうちの食卓との相性が悪いのです。

燻製は、当然煙臭いです。和食のベースは味噌や醤油。個人差はあるかもしれませんが、味噌や醤油と煙の香りは、全くあわないと思います。私も以前、魚柄流鍋で出来る簡単燻製というのを好んでやっていた時期があります。こっちは温燻なので単純比較は出来ないのですが、やはりいつの間にか止めてしまいました。需要・人気が高ければ、多少の手間は惜しまないのがうち流なので、止めてしまった最大の原因は、燻製がうちの食卓傾向の中では、活躍の場が非常に限られることにありました。

パンをよく食べるような家であれば、この本格ベーコンは最高だと思います。油をひかないフライパンで軽く焼き、しみ出た油で目玉焼きを作り、トーストにそのベーコンと卵をのせて食べたりしたら、もう素晴らしいことになるんですが…。というわけで、貰ったベーコンは、専ら炒飯用です。ちょっと勿体ない気もするんですけどね。

05/12/10(Sat)

あちらこちらで貰った柿が合計20個以上、台所の隅に転がっています。おかげで現在のノルマは、一個弁当に入れて昼食時に剥いて食す&夕食後のデザートとして食す、です。私は上京以来朝食を摂らない習慣なのですが、現在はこれまた箱単位で転がっているミカンを二個食す。夜は実家から送ってきた、これまた山ほどある干し柿を一個食す。おかげでビタミン不足とは皆無でして、相変わらずサッパリ風邪もひきません。職場では私以外は全滅に近く、当然の様に“○○は風邪をひかないんだ”と迫害されています。

しかし考えてみると、今年もあとわずか。年末の帰省予定日まであと20日を切ってしまいました。ミカンやリンゴは放っておいてもいいのですが、柿は油断するとすぐに塾柿になります。私は塾柿が好きなので、それは問題ないのですが、ベストな時期は極わずか。熟し過ぎて床を汚すくらいになると、ちょっと問題。ですので、毎晩ひっくり返してチェックし、食べる優先順位を決めています。はたしてあと20日弱で全部食べきれるか、増える予定もあるし、結構微妙です。

05/12/09(Fri)

相変わらず寒いので、今日は水炊き。大家さんから鮭を一切れ貰ったので、これを使います。一切れと入っても、その辺のビジネスホテルの朝食に出てくる鮭とはわけが違い、とにかく分厚い。3ビジネスホテル分くらいあります。これを一口大に切り、昆布とともに一人用土鍋に投入。野菜は白菜とエノキダケ。白菜は1/2玉88円のやつをそのまた1/4ほど使用。エノキダケは一パック78円のやつを1/3使用。あんまりゴチャゴチャとあれこれ入れるのは趣味じゃないので、具は以上。つけダレは、醤油と酢を混ぜてポン酢を作り、部屋の隅にゴロゴロしているミカンを少し絞ったもの。同僚が出張のお土産に、柚子胡椒を買ってきてくれたので、それを少し溶かして完成。

テーブルの上にカセットコンロをセットし、傍目にはわびしく一人鍋。でも、結構楽しんでるんですよ。中でも今回は、柚子胡椒がなかなかイイ。私は結構ピリ辛が好きなので、ピッタリはまりました。貰った鮭もとても上等なものでしたし、なかなかいい鍋でした。次は大好物の鶏モモ肉でやりたいなと早くも計画中。

05/12/08(Thu)

実家からお歳暮として送られてきた、ハム・ソーセージ詰め合わせが転送されてきました。王手の製品ではなく、地方の小さな業者が作っているもの。天然・自然を謳い文句にし、包装も何となくナチュラルっぽい感じ。“田舎のきれいな空気の下で正直に作りました”みたいなコピーがついて、正直ちょっと期待したのですが…。

やっぱり最初はボイルだろってことで、マスタードをつけて食べてみたら、う〜ん、アミノ酸等が強過ぎ。肉なんだから、元々何も入れなくても結構な旨味があるはずなのに、そんなの信用してませんよってくらいの、アミノ酸等が入ってます。食後半時間以上舌の上に味が残っているのは、やっぱりちょっとマズイと思うですよ。と思って見返してみると、確かに保存料を使っていないと謳ってはいるけれど、アミノ酸等には何の言及もしてませんね。原材料名の中にも、しっかり書かれているし。

こんなことしなくても、肉の旨味だけで十分美味しいと思うんですが、ダメなんですね。売れなくなってしまうのでしょう。それでもうちではこの品々はちょっと厳しいので、冷凍しておいて少しずつスープのダシ系か〜。数ヶ月間は楽しめそうです。

05/12/07(Wed)

帰りがけのスーパーで見つけた、折れたサツマイモ2本で50円、鮮度は全く悪くなっておらず、単に折れただけだったので、喜んで買ってきました。ちょうどご飯を炊かなきゃいけないローテーションだったので、1/4ほどは小さく刻んでその中に入れ、サツマイモご飯。私は皮があっても全く気にならない性分なので、ただ刻むだけ。指南書によっては、水に晒してアクを抜いてと書いてあるものも多いですが、いまだかつてこの作業無しで料理をして、アクっぽくて食べられなかったサツマイモに出会ったことが無いので、省略。食糧難の時代には、少ない米を増量するのが主目的だったサツマイモご飯は、戦争経験者には評判が悪いですが、私が作るものは米の量がずっと多く、サツマイモはあくまで風味付け。戦争云々はおいておいて、普通に美味いと思います。

残ったうち1.5本は、一口大に切り、蒸し器で柔らかく蒸してからスリゴマであえてみました。うちで一番よく作るのは、クチナシで色付けをして甘く煮るやつですが、たまには目先が変わっていいだろうということで蒸し芋。残りの1/4本は、タッパーに入れて毎晩少しづつ味噌汁の具に使います。そうそう、少ししおれはじめた白菜1/4も30円でゲットしました。こちらはお浸しに。茹でてしまえば、多少しおれていても何の問題もありません。今日はいい買い物をしたと、大満足。

05/12/06(Tue)

日経新聞夕刊で毎週木曜日、小泉武夫という人が食の連載をしています。この人は東京農業大学の醗酵学・醸造学の教授なのですが、教授という堅苦しいイメージとは正反対の、非常にくだけたエッセイを書き、私は大ファン。日経新聞購読の理由の半分以上はこのエッセイ…かもしれません。このエッセイ、数がまとまると単行本として日本経済新聞社から出版されるのですが、このたび四冊目“料理道楽食い道楽”が出版されたというので、喜んで買ってきました。ちなみに、残りの三冊も全部持ってます。

ほとんど全ての文章は、一度読んでいるはずなのですが、読み返してみてもやっぱり面白い。食べることが大好きな人なので、とにかく美味しいことの描写が上手いのです。美味しいものに出会うと毎回、日本酒をコピリンコ(謎の擬音語)と飲り、三杯の飯が胃袋にすっ飛んでいき、四杯目を医者の卵である娘に止められたりと、さすがに十年以上連載を続けているとある程度ワンパターンな流れも出来てくるのですが、それが水戸黄門にも通ずる予定調和の安心感を生み出していて、私は大好き。

新聞エッセイなので、ひとつの食材を2ページ弱の分量でとりあげており、毎日布団の中で少しずつ読むにも適した本です。食べることが好きな人には外せない本ではないでしょうか。

05/12/05(Mon)

日曜日の昼間は、買い物に行かずその辺にあるもので何か作る、というのが恒例になってます。今回は、餃子と焼餅を足して二で割ったようなものを結構美味かった。具は微塵切りの玉葱・小さく切った干し肉・戻して小さく切った白キクラゲ・戻した緑豆春雨の四種類。これをよく混ぜて、醤油と胡麻油で下味。

小麦粉とその重量の60%の水で練った生地を、打ち粉を振ったテーブルの上で丸く広げ、12時のところに中心から一本切れ目を入れます。12時から9時まで270度にわたって具を薄く広げ(くっつかなくなるので、最外辺には具が触れないように要注意)、9時から12時を6時から9時に重ね、それを3時から6時に重ね、それを12時から3時に重ねます。

中の具が出てこないように、周囲を指でよく潰し、1cmほどの厚さになるまで両手を使って慎重に広げたら後は焼くだけ。最初強火で焼色をつけ、その後は蓋をして弱火で中までじっくり火を通します。食べる時は醤油・胡麻油・ラー油をあわせたタレにつけて。

結構面倒臭そうに見えますが、何の準備もない状態から焼き上がりまで20分。手軽に済ませたい昼ごはんとしては、まぁ許せる範囲内です。全部その辺に常備してあるもので作れるのもポイント高し。干し肉のかわりに干し海老を入れると全然風味が変わるでしょうし、胡麻油ではなくオリーブ油を使い、具の選択も見直して、全体を洋風にしてしまうのも面白いです。余った煮物を入れて、お焼だと言い張ってみるのもいいかも。このように、小麦粉料理は懐が広くて面白いです。

05/12/04(Sun)

最近(でもないですが)、よく行く喫茶店の常連の間で自転車が流行ってます。自転車と入っても、私が十数年前に数万円で買っていまだ現役の、ママチャリのようなものではなく、個々の体格にあわせて組み上げるオーダーメイドのレーサータイプの自転車。どんなに安くても、十万円以上する代物です。細いタイヤで、車道を走ることを前提に作られており、とにかく速い。区内から八王子まで2時間で行けるらしく、地理が分からない人には何のこっちゃかもしれませんが、自転車でこれだけのスピードが出れば大したもの。私のママチャリだと、いつ着くか分かりません。

で、当然私も勧められるわけですよ。でも、私としてはママチャリで10分以内に行ける場所で生活の全てが完結していますんで、特に必要ありません。百貨店・超大型書店・大型電気量販店・東急ハンズ・業務用スーパーが揃っていて、日常生活にこれ以上何を望めというのか。暮らすには最高の環境です。たまの遠出の機会には、電車を使えばよろし。一説によると、これはネイティブな東京人に特有の行動パターンだそうです。何世代も東京に住んでいるネイティブ東京人は、自分の住んでいる場所と勤務先以外にの事は、全く疎いというケースが多いらしく、この説に従うと、私は在京10年余にして、すでにネイティブ東京人。だから、レーサーサイクルも必要無し。人の力だけであのスピードが出せることにはちょっと興味がそそられますけどね。

05/12/03(Sat)

私は行ったことがないのですが、東京には“コストコ”というアメリカ資本の業務用スーパーがありまして、サイトを見ると“倉庫店”と自称している通り、倉庫をそのまま利用して、アメリカンな食材をアメリカンな量単位で取り扱っている店です。先日知人から、そこで買ったというケーキを貰いました。大型の四角いチョコレートケーキだったのですが、これがまたすごかった。

日本でチョコレートケーキというと、一般的にブランデーを入れたりして色々な香りを付加するのが一般的なのですが、ここのケーキは明らかに、スポンジ+チョコレート+生クリームのみ。ある意味ものすごく思い切ったシンプルな作りです。“チョコレートケーキなんだからこれでいいだろう”みたいな割り切りを感じます。加えて、激甘。“ケーキだから甘いんだ”という割り切りを感じる甘さ。

そして、デコレーションが最高。クリームで青い薔薇を描いているんですが、花の部分は青、葉の部分は緑。この青と緑が、本当に青と緑なんです。日本でこれをやろうとすると、多少パステル調にして色を和らげてしまうんですが、青と緑の食紅をそのまま突っ込みました、という色遣い。おかげで、舌が染まります。

たかだかケーキにすら、これだけ違いが現れるなんて、面白いなあと思いました。アメリカに行きたいとは、全く思いませんけどね。

05/12/02(Fri)

先日ある人に、“ミソジの趣味は‘生活’だね”というようなことを言われまして、生活が趣味なんて訊いたこともないフレーズながら、確かに上手い言い回しかもと一人悦に入っておりました。というわけで、今夜は穴の開きかけた雑巾の補修。更にぼろい雑巾から比較的無事な場所を切り取り、ほつれないように周囲を縫い返してから、穴の部分に縫っていくだけ。最初に周囲を縫って固定してから、中もグルグルと蚊取り線香のように縫っていきます。ピッチが大きければ当然作業も楽なのですが、どうせ趣味ですし、運針の訓練という側面もあるので、できる限り小さなピッチで、リズムをとりながら縫っていくのがポイント。

正直雑巾なんて、今時100円ショップでも売ってますし、新品のタオルだって結構あちこちで余っているので、その気になればいいやつをタダでゲットできることは十分承知。何だかんだ言って、こういうの好きなんですね。まぁ、ここまでやれとは言いませんが、ボタン付けくらいは出来るようになっておいた方がいいのではないかと思う今日この頃。周囲に出来ないやつが一杯いますんで。ボタン付けなんて、簡単だと思うんですけれど。

05/12/01(Thu)

何と今日から十二月。最近やたらと時間の流れが速く感じます。一年の時間すらあっという間。道すがら年寄りを見かけても以前は何の感慨も沸かなかったのですが、最近では、ああいう風になるのも、実はそんなに先のことではないのかも、なんて思ったりします。気が早い?

年寄りといえば、隣に住む大家さんは今年77歳。超後ろ向きで、もう少しどうにかならんかと思ったりします。最近入れ歯を無くしてしまい、もう外食も出来ないと嘆いているので、作ればいいじゃないですかというと、保険内の入れ歯では満足できないし、保険外で作ると200万円はかかると言われた。どうせ私はあと3年くらいで死ぬから、200万円も払うのはもったいない、なんて本気でいうのです。押し売りに負けて、高価な羽根布団セットを購入してしまうような善良な人なので、200万円というのも歯医者に吹っかけられてるんじゃないかと思うんですが、それにしてもこの考え方はちょっと悲しい。

この人はご主人と二人暮しで、子供はいないので、私だったら仮にそれが本当でも、工面できるのならば200万円払って入れ歯を作り、美味しいものを楽しみますけどね。あぁその前に、複数の歯医者に合い見積もりをとりますが。溜め込んで死んでも、どうせ国にとられるだけです。“どうせ倒れるなら前向きに”と言うのをモットーに、私は歳をとっていきたいなと思います。

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