2010年11月

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10/11/30(Tue)

明日から十二月・師走といえば世間的にはそろそろ大掃除の季節。うちは、年に一回しか掃除しなくていい様な場所なら、放置してもオッケーと割り切っていますので、特に大掃除はしません。日頃から結構こまめに掃除してますしね。ただ最近、少しストック食品の見直しや、調理道具の配置転換をしています。

長年料理をしていると、マイブームにも流行り廃りがありまして、一時期は良く使っていたけれど、全然使わなくなった食材・道具というものがどうしても出てきます。私が最近処分したのは、花椒・山椒粉・ベーキングパウダー。花椒は一時期、四川風の炒め物に凝っていた時期に買ったのですが、そのブームが過ぎるとあっという間に使わなくなりました。癖が強過ぎて、他の用途がないのです。山椒粉も癖が強過ぎて使えないというのは一緒。こちらは土産で貰ったのですが、うちは鰻の蒲焼を買ってきて食べたりはしないので。ベーキングパウダーは、小麦粉ブームの時に良く使ってたんですが、小麦粉が高騰して以来、用途がなくなりました。そういえば、これだけ円高って騒いでいるのに、小麦粉の値段は全然下がりませんね。1kg=100円の時代はもう来ないでしょう。

とまぁ、整理整頓をしているわけですが、これも年末だからというよりは、気が向いたからに過ぎません。個人的には、今の時期ってあんまり掃除に向かないと思うんですよ。寒いんで窓を開けづらいし、乾燥しているので埃は舞います。水が冷たくて雑巾仕事も大変。アメリカでは大掃除は春先だそうですが、そっちの方がよっぽど合理的かなと思ったり。

10/11/29(Mon)

世の中には天然素材至上主義、ともいえる一派がありまして、石油を主原料にしたポリエステル素材の服などけしからん、素材は綿・麻・絹などの天然素材に限る、と主張しています。恥ずかしながら20代の頃の私も少しそんなのにかぶれた時期があって、ポリエステルというだけで敬遠したりしたものです。綿製品も、オーガニックコットンのものを買ってみたりとかね。そして歳をとってミソジ真っ只中。割とどうでも良くなりました。

現在うちで一軍を張っている部屋着は、トレーナー・ベスト・ズボン全てポリエステル製。ベストはパタゴニアというメーカーのちょっといいヤツでもう10年来愛用。トレーナーは来歴不明で実家にあったヤツ(本当は胸のポロ刺繍を外したいんですが、面倒なので放置中)。ズボンは大学の体育の授業の時に買わされたヤツです。色はバラバラですけど、いいんです部屋着だから。それ以外に小物としてネックウォーマーは、知り合いのディズニーランド土産(流石にネズミのプリントは外しました)、ニットキャップはモンベルのちょっといいヤツです。

ポリエステルが素晴らしいのはなんといっても耐久性。綿のシャツにソフトジーンズが部屋着だった時代は、畳に座る&椅子では脚を組む生活をしていると、1〜2シーズンで尻に穴があき、膝は抜け、おまけにシャツの肘も抜けていました。まぁ、直して着るのもそれはそれで楽しいのですが、やっぱりちょっと面倒なんですよね。それが、ポリエステルだと全く穴があかないとは言いませんが、劣化の速度は綿より遙かに遅いです。

よく、肌触りは天然素材が…という話を聞きますし、私もそれを信じてましたけど、最近のポリエステルは技術の進歩もあるのか、そんなに悪い肌触りではありません。というか、私には特に違和感なし。それに、洗濯後の乾きがとても早いので、つい洗濯に二の足を踏んでしまう綿のジーンなどと比べると、気軽に清潔さを保てるのも◎。それをシーズンごとに買い換えて捨ててれば話は違いますけど、私は朽ちて着られなくなるまで着るのが前提なので、環境保護派にも大目に見てもらいたいところです。

10/11/28(Sun)

友人から旅行土産で干物セットを貰いまして、ありがたいことです。肉より魚派の私としては、干物は外せません。長期間保存が出来て、しかも生には無い旨味がたっぷり。というわけで今夜はその中から、鰯の目刺と鯵の味醂干しをチョイス。鰯の方はごく一般的な目刺ですが、鯵の方は頭を落として開いた全長が5cmにも満たないという、超ミニサイズ。コレ多分、工場のおばちゃんが一匹ずつ手で開いているわけで、その作業を想像するだけで気が遠くなりそうです。

干物を焼くのは、皮が網にくっつく心配が無いので、生魚を焼くよりもずっと気が楽です。手にすらくっつかないので、ひっくり返すのに箸を持ち出す必要すらありません。素手でサッとやればオッケー。ただし、味醂干しはかなり焦げやすいので、焼き上がりの時間を合わせるために、目刺の方を先行スタートさせる必要はありますが、この辺はまぁ、勘と経験で。

コレがまた、熱々の炊き立てご飯に良くあうのです。大根の味噌汁と、箸休めの漬物・佃煮数種、煮物におひたしで、コッテコテの日本の食卓。こういう食卓は外食だとなかなか実現できないんですよね。

10/11/27(Sat)

身の回りから、無駄遣いと思われるものをどんどん排除していく事に無上の喜びを感じる私ですが、いまだに明らかに無駄遣いだろうと思われる支出も僅かながら残っています。その一つがおやつ。特に職場で働いている際に、おやつ時になると甘いものを求めて頭が動かなくなる事があるのです。そんな時は仕方がないので近所のスーパーに行って、菓子パンを買ってくることになってます。アンパン・ジャムパンなどのコッテコテに甘いやつ&20%オフシールが貼ってあるやつを優先で。一個あたり80〜90円くらいで、家計簿によると今月の累計が約500円。

修験者志望でもないので、まぁコレくらいは許容範囲内かなと。ジャムパンも、苺なんて多分1%も入ってないだろうなっていう、蛍光色バリバリの苺ジャムが、なんとも郷愁をそそってナイス。特にヤマザキのジャム&マーガリンっていう、コッペパンの中に身体に悪そうな苺ジャムとマーガリンがコッテリサンドになっている一品が、疲れた頭に良く効きます。パン本体もパサパサで全然美味しくないんですが、そのパサパサがジャムとマーガリンでいい感じに誤魔化されて、流石のロングセラーって感じ。そして、こんなのを食べても、普通に夕食を食べられる私の胃袋は偉大だと思いますね。

10/11/26(Fri)

しばらく前に買って、チマチマと食べていた大根完食。大きな食材を最後まで使い切ると、なんともいえない爽快感がありますね。ちなみに、食べ方のほとんどは鍋。小さな土鍋に半分ほど水を張って昆布を入れます。そこに皮ごと拍子に切った大根を入れて、3分ほど煮るといい感じで歯応えが残ったまま火が通るので、最後に春菊をザク切りに入れて蓋をしたら一呼吸、以上終了。

コレをポン酢で食べると、身体も温まって野菜分も大量摂取でいい事尽くめです。以前は鶏肉なんかを入れてたんですが、野菜と昆布だけの方が微妙な味わいが分かっていい感じ。まぁ、鶏モモが入るとご馳走感が増すというのはあるんですけど。残った煮汁は、昆布と野菜の旨味が出た、限り無く透明に近い白湯。コレは茶碗に半分ほど残したご飯にかけて、茶漬けならぬ出汁漬けにします。無論、残ったポン酢も加えて。一般的にはおじやなのでしょうが、私はあの、ベトベトになったご飯粒が嫌いなので。

こんな感じで大根1本を丸ごと使い切ると、食事のたびに身体も温まって風邪知らずです。やっぱり冬場は鍋ですね。

10/11/25(Thu)

ここに書くとモチベーションが上がるのでしょうか、重い腰をあげて、時計の電池交換に行ってきました。で、初めて気付いたんですが、噂のエコポイントが12月1日から約半分になるって事で、今が売り出し真っ最中なんですね。しかし、いつもながらああいうものには胡散臭いものしか感じません。特に地デジ。総務省は電波を有効利用とか言ってますけど、そんなの誰も信じてませんよね。今あるテレビを見られなくして、国民全体にテレビを買わせ、家電業界大喜び・景気浮揚ってことでしょ?

で、考えました。次は日本の電気の規格を国際標準に合わせるとか言って、100Vから220〜230Vにするというのはどうでしょうか(実際に100V仕様の国は全世界をみても日本だけです)。これだったら、国際化の流れに乗り遅れないという、現政権のお題目にもかなってますし、何より使えなくなる家電はテレビに限らず全てに及びますんで、景気浮揚効果は地デジ化とは比べ物になりません。日本の全世帯にある家電が全部リセットされて要買い直し、凄い景気対策だと思うんですけど。…と冗談で書いてはみたものの、今の政府だったら本当にやりかねないのが怖い所です。

10/11/24(Wed)

手持ちの腕時計の電池が切れて要交換・醤油の残りが少ない・実家の母親に年末に買ってきて欲しいと、とあるカレンダーを頼まれているetcの理由により、一度大規模買い物に行かなくてはいけないんですけどね、気分はすっかり冬眠モード。家で仕事の日は終日引き篭もってますし、外で仕事の日も直行直帰。全くお出かけするモードになりません。

気分はすっかり冬眠中の熊。以前ココに欲しいものは無いと書きましたが、冬になると2畳位の極小スペースに引き篭もって、そこだけ暖めつつ、春まで好きな本を読んだりネットを見たり、そんなダメ人間ライフが送れるといいですねぇ…。私の望みなんて極ささやかなものだと思うんですが、それすらも叶わないのが浮世の辛いところ。

10/11/23(Tue)

毎朝集める落ち葉の量が、一年を通して多分一番多いのが今の時期だと思います。特に雨の降った日。葉っぱに水滴がついて重くなるのが原因なのか、いつもよりも派手に落葉が。おまけに濡れているので、地面に張り付いて、アスファルトの上に落ちたやつなんかは、それこそ文字通りの濡れ落ち葉、最悪です。

有名な小説に、最後の一葉というのがありますね。病室から病気の女性が向かいの壁の蔦の葉を見つつ、最後の葉が落ちたら私も死ぬのね、というアレ。私の気分は逆・最後の一葉。落ち葉を落とす樹を見上げつつ、早く最後の一葉まで落ちきらないかなと、せかすような気分で見ています。とはいえ、一気に落ちられるとこちらの手が回らないので、そこは節度を守って欲しいとも思っているのは、人間の身勝手というものでしょうか。

10/11/22(Mon)

この時期に部屋で過ごす際に、手元においておくものの一つに温度計があります。私が持っているのは、東急ハンズで買った昔ながらの赤いアルコール式のものに、別売りでステンレスのケースをつけて、不測の事態で割れたりしないようにしたもの。現在ではデジタル式の温度計が主流になりつつありますけど、家で使う分にはアルコール式で必要十分ですし、何より電池が要りません。何事につけても、私はオーバースペックを嫌うのです。

で、この温度計で何をするかというと、室温を把握します。これ位の体感の時は何度というのを、経験的に身体に分からせていくと、無駄に暖房に頼る事のない健康ライフを送ることが出来るんです。一番簡単な例だと、冬に向かってそろそろ暖房をつけようかという時の室温と、春に向かってそろそろ暖房を片付けようという時の室温を比べると、多分後者の方がずっと高いと思います。それは、冬の間ずっと暖房をつけることに慣れていると、つい惰性で暖房のスイッチに手が伸びてしまい、必要以上に暖房に依存する事になるからです。

そこで温度計。○度だったらこれ位の体感で、暖房無しでもオッケー。◎度を切ると、それ以上無理しないで暖房をつけたほうが良い、という判断を的確に下せるようになるんですね。ちなみに私の目安は1桁。室温が10度を切ると暖房をつける目安にしています。ちなみに朝8時現在で、室温は17度。東京の天気予報を見ると、今日の最高・最低気温は17-13度です。やっぱり、何もしていなくても室内は結構温かいのだということが分かります。今年はこの時期にしては暖かい日が続いているので、暖房をいれるのは12月も半ばを過ぎてからかもしれません。

10/11/21(Sun)

ことしもあと1ヶ月とちょっと。先日知り合いと、今年のボーナスで何を買うかという話になりまして、以来ちょくちょく考えているんですが、日頃のドケチが板についてしまったのか、サッパリ思い浮かびません。そりゃま、消耗品はありますよ。そろそろ鰹節が切れかかってますんで、年内には買わなきゃいけませんし、醤油もそろそろ。でも、ボーナスってそういうものではないじゃないですか。

普通に考えると、電化製品とか。でも、うちは壊れないと次のは買わない主義ですし、そもそも電化製品の絶対数が少ないです。冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・パソコン・ラジオ・デスクライト、以上終了。冷蔵庫・洗濯機はそろそろ20年選手ですが、まだ何となく動いてます。パソコンはHDから大きな音が出るようになったのが心配ですけど、一応まだ大丈夫。ラジオは壊れるとしてもコードの断線くらいしか考えられませんし、その時はコードだけ買えばいいので、こちらももうすぐ20年。

あとは新しい服ですが、一時期の情熱はどこへやら。今では着る物は、清潔に保っていれば割と何でもいいので、そんなに高い物を買う必要はないのです。ちょっといいレストランに行くとか旅行とか…、あんまり興味が無いですねぇ。物欲なしもここに極まれ理という感じです。

10/11/20(Sat)

先日の蕪をスーパーで買っている時に、前に並んでいたおばちゃんも特売だった同じ蕪を買ってたんですが、レジの人に包丁を借りて蕪の葉を切り取り、捨てて帰ってました。何ということをするんでしょうか…。スーパーで売られている蕪というのは、外側の葉を7割方むしった後で、中心部の本当に柔らかい葉の部分しか残っていません。味噌汁の具にしても、おひたしにしても、どうやったって美味しく食べられるのに、捨てていくんですねぇ。モッタイナイ。

大根の葉なんてもっと顕著で、最近では葉っぱは全て除いてから商品にするのが主流ですが、大根の葉だって刻んで塩揉みしてから酢で味を調えれば、立派なご飯の友になりますし、柔らかい部分ならそのまま出汁でさっと煮るだけで美味しいオカズになります。贅沢というか、工夫が足りないというか…。

あと、コレはモッタイナイとは少し違うのですが、葱やゴボウなどの長いものを買った際に、レジで包丁を借りて包装のビニールごと二つに切ってレジ袋に入れる人の姿を見かけます。間違っているとまでは言えないのですが、なんだか食材が凄く粗末に扱われているような気がして、あまりいい気持ちがしません。そりゃま、どうせ家に帰ったら袋から出して切り刻むんで、完全に私の好みの問題ですけどね。

10/11/19(Fri)

今日は蕪を買ってきました。スーパーの野菜コーナーは、蕪・大根・春菊・白菜など、すっかり冬色に染まっています。寒いの嫌い、早く春にならないですかね。それはともかく蕪。蕪は火を通すのと通さないのとで、味ががらっと変わる野菜だと思います。火を通す方の代表は、シチューやポトフなんですが、蕪はあっという間に火が通ってトロトロになるので、個人的にはあまり好きではありません。というわけで、うちで蕪といえば、まず酢和えになります。

蕪はよっぽど皮が固ければ剥きますが、ほとんどの場合は皮付きのまま四つに割り、小口からイチョウに切り、塩を振ってしばらく置いておきます。今回は貰った柚子があったのでそちらも使います。柚子は二つに割って果汁を絞った後、袋と種を取り出して皮だけの状態にし、こちらも端から薄切りにして塩揉みにします。搾った蕪・柚子の皮・絞った柚子果汁をボウルに入れ、砂糖・鷹の爪・昆布・酢で味を調えれば完成。蕪の白と柚子の黄色のコントラストがいい感じに食欲をそそります。ただでさえ気温が低く、食品が傷みにくい上に、無敵の酢の物。思わず調子に乗って一週間分くらい作ってしまいました。こういう常備菜は本当に便利なんですよね。

10/11/18(Thu)

めっきり寒くなってきたので、毎日鍋シーズンが開始しました。普通は鍋というと、時々出てくるメニューの一つという位置付けだと思いますが、うちでは寒くなってくると、いわば味噌汁の代わりに鍋をします。小さな土鍋で作ることで、他におかずも食べられるし、毎日少しずつ野菜を摂れるという寸法。

具は大根・蕪・春菊など、本当は何だって良いのですが、この時期に安くなっているものを纏めて買ってきて冷蔵庫に入れておきます。先日使ったのは大根と春菊。大根は少し細めの拍子に切り、春菊はザク切り。土鍋に半分ほどの水と昆布、鶏肉(無論2kgのまとめ買い)を入れ、沸騰して鶏肉から適当にダシが出たら、大根と春菊を投入して、さっと火を通せば完成。適当にでっち上げたポン酢を使っていただきます。

コレ、たとえばジャガイモ・人参などが沢山ある時は洋風にしても良いですし、鶏肉を入れずに昆布出汁だけでもアッサリしていて美味しいです。とにかく応用範囲が広いのが強み。そして何より、寒い時は温かいだけでもご馳走なんです。とはいえ、寒いの嫌い、早く暖かくならないですかねぇ。

10/11/17(Wed)

東京もいきなり寒くなってきまして、うちではここらで毎年恒例の寝袋登場です。電気アンカ⇒湯たんぽと進化(退化?)してしばらく過ごしていたのですが、ある年に布団の中で寝袋に入るとやたらと暖かいという大発見をしまして、以来ずっと冬は寝袋派。寝袋は春秋用の割と薄めのヤツなんですが、布団の中で使う事で保温性能が跳ね上がります。流石に真冬は無理ですが、冬の入り口の今の季節ならTシャツ1枚でも寝られてしまうくらいの高性能っぷり。おまけに、布団と違ってめくれて外気が流れ込んで来ることがないのも高ポイント。

寝袋は頭のてっぺんまですっぽりと包めますけど、コレをやると夜中にトイレに起きた時に面倒なので、厳寒期はともかく、今の時期は首元くらいまで包まればオッケー。首から上はフリースのネックウォーマーとキャップで保護します。客観的に見るとどこの山中だここは、というスタイルなのですが、多分それが原因なんでしょうね、周囲に勧めても誰も真似をしないのは。

10/11/16(Tue)

ニュースで今話題の最事業仕分けの様子が流れてまして、国家予算のことは良く分かりませんけど、家庭の予算に置き換えて考えてみると、予算の削減ってのはなかなか難しいなぁと思います。完全に無駄!と言い切れる支出ってまずないのですよ。一見贅沢に見える海外旅行だって、毎日頑張っている自分たちへのご褒美・時々は息抜きがないと仕事にも身が入らない、といえば立派な理由になります。高価な印鑑や水晶玉だって、それで気持ちが落ち着いて前向きになれるのなら、100万円だって惜しくはない…かもしれません。結局、払い続けなければいけない理由を言い出したら、な〜んにも削れないってことです。

あと、個人に落として考えてみるにもう一点。一旦上げてしまった生活レベルを落とすのは、精神的にとっても難しいってことです。一家の大黒柱の収入が激減してしまったとしましょう。そうしたらすぐに、今まで二紙とっていた新聞を一紙にする・新幹線はグリーン車を止めて普通車にする・自家用車は外車を売って国内産の軽自動車にする、頭で考えるのは簡単ですが、コレがかなり難しい。実行してみると、すぐにそれに馴染んでどうってことなくなったりするんですが、人間というのは本能的に、変わる事を恐れる人間なのかもしれません。オバマ大統領のチェンジが受けたのも、その怖いことの向こうに悲惨な現状を打ち破ってくれる何かがあるのかも、と国民が期待したのではないかと。

ともあれ、個人の家計ですら無駄を削減するのはとっても難しいです。ましてや、多数の人間の利益と思惑が絡む国家予算。一筋縄でいくとは思いません。現に今までだーれも成功しなかったから、失われた十年なんてものが出来てしまったわけで。ホント、どうなることやら…。

10/11/15(Mon)

折角の休日だったというのに、壊れた灯りのソケットを買いに行き損ねました。おかげでいまだ壊れたままの灯り。でも、ダメでも人間様の知恵を働かせれば何とかなるものです。スイッチが壊れた灯りは、ラッキーな事に点きっぱなし(=スイッチを弄っても消せない)の状態になっています。ということは、電球を緩めてやればそれでスイッチオフになるわけで、実は当面困らなかったり。ある程度の時間使った電球は、素手では触れないほど熱くなってますんで、電球を緩めるにはタオルか何かが必要ですが、別に大した労力でもなし。それに、その動作を一日何十回もしろというなら閉口ですが、灯りを消すなんて一日せいぜい数回ですしね。まぁ、次の休みまではコレでいいかと。

と、そこで思い出したのですが、スイッチがついていない電球ソケットは、確かスイッチ付きの半額、100円台で買えたような気がします。おまけに、壊れる機構が付いていないので、寿命は半永久的。唯一考えられる断線だったら、自分で直せますしね。スイッチが壊れたソケットをそのままにしておくのは、私の美学が許さないので交換は必須ですが、もういっそのこと壊れないスイッチ無しのソケットでも良いんじゃないかと。

人間様はどんどんナマケモノになって、今や布団の中からでもリモコンで消せる灯りが普通に流通しています。でも、私としてはそこまで楽しなくてもいいんじゃないかなと。要は灯りの歴史をどこまで遡るかでして、流石に蝋燭・行灯の世界に突入すると、これらは数Wの力しかないらしいので、現代人としての生活が不可能になってしまいます。が、裸電球段階なら普通の暮らしには影響ありません。というか、私は自宅で蛍光灯を使おうとは思わないんですよね。昼光色を選んでも、温かみという点では裸電球に劣りますし。まぁ、こんな人間が増えると内需は縮小して、日本の経済発展にはマイナスなんでしょうけど…。

10/11/14(Sun)

季節物ということで柿を安く買ってきました。やっぱりこの時期は柿ですよね。で、今年の私のテーマの一つ、果物は出来る限り皮ごと食べるフェア、柿でもやってみました。生まれてこの方ずっと、柿は皮を剥いて食べてましたんで、流石に最初の数個は違和感がありましたが、慣れてしまえばそんなものかという感じ。

果物は皮の間際が一番美味しいといいますが、そこまで美味しいとは感じません。かといって、皮が邪魔で食味が落ちるとまでは言えないので、あくまで慣れてしまえばですが、皮があってもなくても味には大して影響なしというのが私の感想です。とするならば、皮を剥く手間&廃棄される皮と皮についた身を考えると、皮を剥かない方が多少有利かと。あっ、ちなみにヘタの部分は、流石に捨てますよ。“大概の物は良く噛めば食べられる”がモットーの私でも、ヘタは無理です。

というわけで、リンゴ・梨・桃・葡萄etcと、皮ごと食べられそうなものは大体制覇してきました。ミカン・バナナなどの見るからに無理っぽいものは置いておいて、それ以外はほぼクリアという感じ。結論:皮が薄い果物は基本的に皮ごと食べられます。ただし、自己責任でね。

10/11/13(Sat)

先日に続き、身の回りのものメンテナンスシリーズ。愛用の腕時計の電池が切れました。私は腕時計3本を使いまわしているので、そのうちの1本の電池が切れても、大して困らないのですが、やはり電池切れの状態で放置するのは気分が良くないもの。この週末にでもビックカメラに行って電池交換してもらわなくては。本当は自分で電池を買って交換したい所なんですけどね。自分で買えば300〜400円。電池交換を依頼すると1,000円ちょっと。ところが、私の持っている腕時計のうち2本は、裏蓋の取り付け方が特殊なのか、どんなに頑張っても開かないのです。残りの一台(SEIKO)は楽勝で裏蓋が開けられるので、こちらの電池が切れたときは自分で交換しているんですが…。

というわけで、教訓。時計を買うときは裏蓋が自分で開けられるものがベストです。とはいえ、普通にその辺の時計を買えば、開け方が特殊で自分で開けられない、なんて事はまずないでしょうから、私の運が悪かったんでしょうね。まぁ、この開けられない時計も、凄く固くはめ込んであるだけだと思うので、専用の工具があれば何とかなるとは思うのですが、流石にそこまでは…ねぇ。

10/11/12(Fri)

部屋の灯りが壊れました。うちの灯りは紐を引っ張るとトグルでオン・オフを繰り返すタイプなんですが、中の部品がバネの圧力に耐えられなくなって折れたみたいです。確か以前にも一度同じ壊れ方をしたので、うちの使い方だと5年くらいが限界っぽい。流石に私も、常にバネの圧力がかかるプラスチック部品は再生できないので、全とっかえとなります。が、200円くらいなんで別に痛くも無いんですよね。

うちの灯りは、東急ハンズで買ってきた裸電球のソケットに自作のシェードをかけてますんで、同じ裸電球ソケットを買ってきて取り替えればオッケー。それが大体200円くらいです。やっぱり道具は単純な方が良いですね、としみじみ実感する瞬間です。もしコレが仮に、インバーター式の蛍光灯だったりしたら、多分自分では直せませんから買い替え・1〜2万円コースになるのは必至。身の回りのものは自分で交換・修理が出来る範囲のものにしておくのは、シンプルライフには非常に有益だと思われます。

10/11/11(Thu)

すっかり寒くなってきまして、台所の掃除が楽になってきました。うちは基本的に週一のペースで台所のフローリングに雑巾をかけているんですが、うちは裸足が基本。夏は足の裏にかく汗が埃を引き寄せ、一週間も放っておくと結構な汚れになります。涼しくなってくると、足の裏からの汗がなくなり、床の汚れが格段に減るというわけ。

それならスリッパを履けばいいとも思うのですが、そこまでして汚れないように気をつける必要もないと思うのですよ。基本的にうちはカバーの類を使いません。便座カバーを使わないのも同じ理由ですが、汚れれば拭けばいいと思っているので。スリッパも、台所にいる時には履いて、畳の和室に移ったら脱ぐとか、いちいち面倒臭いですし。まぁ、その根底には、なくてもいいものは一切持たないという原則がありますけどね。

10/11/10(Wed)

今年は(も?)異常気象で、庭の銀杏の葉はまだかなりの部分が緑色で、落ちてくる気配がありません。でも、木の種類によっては本格的に落葉が始まっており、毎朝庭を一周するだけでかなりの収穫があります。それらを集め、家の前の道路を端から端まで見回って、主にタバコの吸殻を集めるのが朝の一仕事。このおかげで近所の人と会話をする様になったので、何が幸いするか分かりません。

集めた落ち葉はポリ袋にためておいて、一定量集まったら燃える日にゴミとして出します。個人的には一斗缶を貰ってきて、その中で焼きたいんですけど、流石に都心では無理ですね。落ち葉を焼く香りはとても好きなんですが、この人口密集地帯でやるとどんな風に他人に迷惑をかけるか分かりませんから。世知辛い世の中になったものです。

10/11/09(Tue)

小松菜が安かったので買ってきました。小松菜というとまず頭に浮ぶのはおひたし。うちでもほとんどそうしているんですが、たまには違う食べ方もしようと、炒め物にしてみました。モデルは、時々行く中華料理屋の空芯菜炒め。ほのかにニンニクの香りが効いた塩味が、シンプルで美味しいのです。

作り方はアホみたいに簡単。フライパンに油を注し、包丁の腹で潰したニンニクと鷹の爪を泳がせて香りを移します。ココにザク切りにした小松菜を入れて、手早く炒めるだけ。味付けは塩一本で。ポイントとしてはフライパンを煽らないこと。私も昔は、いかに格好よく煽るかに血道を上げた事もありますが、一般家庭の通常コンロでアレをやっても、無駄にフライパンの温度が下がるだけだと知りました。むしろアレは、業務用のハイカロリーバーナーだと、煽らないと一瞬で焦げるから仕方なく煽っている面もあるのだと。というわけで、家庭用コンロでは最強の強火にして、木べらで手早くかき混ぜます。

とはいえ、うちの鋳物コンロの火力は、家庭用の中では最強に近いと思います。なにせ、強火にすると30cmからのフライパンの縁から火が漏れるくらいですから。野菜炒めは、あまりに基本的な料理なために、料理に慣れてくるとやらなくなる傾向にあります。実際私もそうでしたが、上手に出来た野菜炒めというのは、なかなかに侮れないものがあるのですよ。

10/11/08(Mon)

先日、作家の山本一力がインタビューで、歳をとってきて物に対するこだわりが薄くなってきたと言うような事を話していました。若い頃は服のデザインもこれでなくてはと拘っていたのが、歳をとって割とどうでも良くなり、非常に楽になったとか。こだわりなんて、ルーツを探れば実に他愛無いものである事が多いです。私も、ジーンズは特定のものしかはきませんけど、そもそもはそれをはいている人が少なかったからという、しょうもない理由ですし、ある一定の歳まで半ズボンをはかなかったのは、小さい頃に妹と一緒にいて、半ズボンの私が弟と間違えたからという、最高にしょうもない理由だったりします。

というわけで、衣食住に対するこだわりを少なくすると色々楽なのを実感しているのは、ミソジとして良いんだか悪いんだか。衣食住について言えば、衣は暑さ寒さに対応できていればデザインは二の次ですし、食は自分で作って空腹なら大概のものは美味しいです。住は雨露がしのげてネットにつながっていればまぁ良いかと。ただし、衣はいつも清潔に保ち、食は薄味で腹八分目に止め、住はいつも掃除を行き届かせておく、くらいのこだわりはあります。でもまぁ、これらのささやかな欲を満たすには、金銭よりも自分のマメさの方がずっと頼りになりますし、欲しいものが少なくなると金銭的にも余裕が出て心の余裕につながるし、まぁいい傾向なんではないかと。その内仙人にでもなるつもりかと、周囲からバカにされてはいますが、そんなのは小さなことですよ。

10/11/07(Sun)

昔のホームドラマで時々、呆けかけた婆さんが嫁に“お昼ご飯はまだかいのぉ…”と、昼ごはんを食べたにもかかわらず何度もリクエストするという、定番呆け老人シーンが出てきたものですが、秋が深まってきて食欲が増しているのでしょうか、最近の私は食べても食べても、まだ足りないという感じなんです。

うちは昼夜二食体制で、基本的にご飯は一食一合・おかずは一汁五品以上です。コレ、自分でも結構多いと思っているんです。ですが、食後1時間もするとお腹がすき始めるという人体のミステリー。運動なんてしてないです。せいぜい通勤のための徒歩ぐらい。それなのにしっかりお腹は減るとは、なんと燃費の悪い体なんでしょう。ちなみに体型は、身長170cm弱で体重50kg台前半なんで、痩せすぎの部類。自分でも何故太らないのか不思議。

うちは基本的に間食の類は置いていないので、家での食後に何か食べたいなと思っても、コンビニなりスーパーなりに買いにいかないと、食べるものはありません。そこで日頃の面倒臭がりが顔を出し、お腹が空いた…でも買いにいくのは面倒だ、である意味健全な食生活が保たれている模様。しかし、運動もしないのに何でこんなにお腹が減るんでしょうかねぇ。

10/11/06(Sat)

毎朝家の前の掃き掃除をしていて、近所のおばちゃんと挨拶をする様になり、その流れで余った野菜なんかを分けてもらうようになりました。まさに、早起きは三文の得。実家からの野菜もそうですが、うちで使う野菜の半分以上は、他人から貰っているような気がします。おかげで食費がほとんどかかりません。ありがたいことです。

しかし、こういうやり方にも欠点はありまして、その最大のものが“ある時は山ほどあるけど、ない時は全然ない”というものです。スーパーなんかだと、色々な野菜をバランスよく買うことが出来ますが、そもそも貰い物というのは、大量に余っているから他人にあげるわけで、その結果として食材が強烈に偏る事になります。そして大量にある故に、スーパーで他の食材を買い足す余裕すらないという罠。

現状、うちの食材箱から溢れているのが、玉葱とジャガイモ。どちらも比較的保存の効く食材ではありますが、それとて無限ではありません。放っておけば芽が出て味が落ちますんで、とっとと食べてしまうが吉。ジャガイモはポテトサラダとベイクドポテトが主流で、毎日のように食卓にのぼります。以前ココでも書いた某王手メーカーのハムをほんの少し焼いて、その油を使っています。玉葱はこの週末に寸胴で飴色に炒めて、オニオンスープの素にする予定。

こうやって考えてくると、お金さえ出せば通年で、新鮮な各種野菜を手に入れられる現代社会って、ある意味天国じゃね?とか思ったりもしますね。

10/11/05(Fri)

この一週間ほどで、生まれて初めてというものを二つも食べまして、一つはシナノスイート、もう一つはキタアカリです。どちらも名前は聞いたことがあったものの、食べたのは今回が初めて。日本の品種改良技術の底力を感じましたね。シナノスイートは平成5年に長野で開発されたリンゴの新種。フジとツガルの交配種らしいのですが、コレが美味しい。基本的にはフジの味を引き継いで、シャリっとした歯応えにシャープな甘味なんですが、そこにツガルのちょっと古臭い甘味がうまい具合に混ざっている感じ。コレは、知名度が上がってきたらフジを抜くんじゃないか?と思いました。果物としての完成度は抜群で、残ったらアップルパイやジャムにしようなんて、とても勿体なくて出来ないくらい。生で食べたいリンゴですね。ただまぁ、生食としての完成度が高過ぎて、果物と言うよりもデザートのようになっているのが痛し痒し。個人的には、酸っぱい昔ながらのプリミティブなリンゴも結構好きなんです。

キタアカリはジャガイモの品種。昭和50年に開発されたと言うんで、最近のものではないのですが、少なくとも私が子供の頃はこんなに普及はしていなかったと思います。まぁ、今でも男爵・メイクイーンが殆どでしょうけど。で、キタアカリ。割ると相当黄色いです。火を通してみると甘味爆発。格好は男爵そのものですけど、それを隠して食べると、ジャガイモと言うよりもサツマイモの仲間と勘違いしてしまいそうな感じ。特性は形通り男爵寄りで、下手をすると男爵より煮崩れやすいので、ポテトサラダやフライドポテトみたいなそれを見越した調理方法の方がよさげです。ただ、甘味という点では従来のジャガイモを大きく超えてまして、日本の品種改良技術凄いなぁと思った次第です。

10/11/04(Thu)

うちには現在ワカメが二種類ありまして、ひとつは業務用スーパーで買った中国産の安いヤツ。もう一つは知り合いから貰った徳島産の高級乾燥ワカメです。使い分けとしては、味噌汁や和え物には中国産を使い、徳島産はもっぱら軽く戻して湯通ししてから鰹節と醤油で食べるという感じです。そりゃ、味噌汁にもいいワカメを入れたほうが美味しいには決まってますけど、味噌や他の具が入ると、私の味覚では中国産ワカメでも十分美味しいんですよね。

最近外で、自炊の材料として中国産の食材を使っているなんてうっかり口を滑らせて、意識が足りない、みたいな事を言われたんですが(かなり柔らかくですけどね)、自分がコレで十分だと思っていたら十分なんだと思います。中国といえば毒餃子事件がありましたが、買った食品に毒が入っていて死ぬ確率より、その辺で車に轢かれて死ぬ確率の方が高いでしょうから、気にするだけ負けです。

まぁ、全てにおいて最上級の素材を準備すれば美味いには決まってますが、そこそこの食材や鮮度の落ちた食材も、何とか工夫して美味しくするのも料理の醍醐味ってヤツではないでしょうか。まぁ、徳島産のワカメが中国産のと比べて単価で10倍も違うってのが、現状の私にとっては最大の理由なのは否定しませんけどね。

10/11/03(Wed)

愛用の冬用シャツの首の部分の縫い目がほどけてしまったので、マイ・針箱を引っ張り出してきて、本返し縫いでちゃちゃっと修繕。15cm程の距離なので、ものの5分もあれば終わってしまう程度の簡単な作業。でも、これ位でも捨ててしまう人の方が多いんでしょうねぇ…。ところで、私の着るシャツは大体ココが傷むことになっていまして、原因は明白。シャツを脱ぐ時に、首の後ろの部分を両手で掴んで引っ張るからです。

一回の負荷はせいぜい1秒といったところですが、それが何回も重なるとバカになりません。何年も使っている内に縫い目はほつれ、首周りは緩くなっていきます。解決方法は簡単で、シャツを脱ぐ時に首の後ろではなくて裾の部分を掴んで引っ張ればいいんです。それはもう、十分すぎるほどに分かっていて、自分でも直そうとは思っているのですが、直したくても直せないのが癖と言うもの。いざシャツを脱ぐ段になると、“首の後ろを引っ張るな”という決心はスッカリ頭から抜けてしまっているんです。風呂場の壁に張り紙をしたら効果は覿面でしょうけど、それはカッコ悪いですしねぇ…。

10/11/02(Tue)

知り合いから沢山海苔を貰いまして、非常にありがたくはあるんですが、一つ残念な事はコレが全部味付け海苔なのです。何故コレが焼き海苔ではないのでしょうか。私が一番美味しいと思う海苔の食べ方は、切っていない大判の海苔を軽く炙ってから切り分け、醤油をちょいとつけてご飯を丸めて食べる、まさにThe正統派というやり方。その私からすると、あのなんだかよく分からない調味料が表面にベットリと塗られている味付け海苔というのは、非常に残念な存在です。

要は、強過ぎる化学調味料が苦手って事ですね。先日ここに書いた王手メーカーのハムもそう。旨味成分は昆布や鰹節などの天然食材にも含まれているわけで、それを使うなとは言いませんが、どんどん強い味に慣れてしまって、使いすぎの感じがします。意外かもしれませんが、あの美味しんぼの海原雄山のモデルになった北大路魯山人も、エッセイの中で化学調味料を使っています。ただし、使うのはほんの少量で、“世間では化学調味料を使い過ぎだ。自分は日本で一番化学調味料の使い方が上手い”と自慢しているくらいです。この味付け海苔も先日のハム同様、旨味成分を散らして食べられるラインに薄めるお吸い物作戦ですかねぇ。

10/11/01(Mon)

台風は幸いにも直撃を避けたようで、風雨はかなり強い時間帯もあったものの、暴風雨とまではならずに済みました。安心すると同時に、不謹慎ながらちょっとガッカリ。沖縄の水害を見ていると、そんなことを考えてはいけないとは思うのですが、小さい頃、台風の直撃で学校は休校。電気は停電してしまい、ロウソクで灯りをとって非常事態をやり過ごすと言うのは、私にとってはとびっきりの非日常でした(多分そういう人は多いのでは?)。

特にうちは、古い農家作りなので家の中に土間や土足で歩く廊下があります。そしてコレは明らかに設計ミスだと思うんですが、その土間通路の上は二つの屋根が交わる谷の様な状態になってまして、大雨が振ると二方向からの雨量に耐え切れず、樋が溢れて廊下が土砂降りになるんです。コレを家中のタライやらバケツやらを引っ張り出してきて、その場しのぎの対処をするのが、子供心になんとも楽しくて。まぁ、後片付けをする両親&祖父母にとってはたまったものではなかったでしょうが。

それに比べたら、東京の台風のなんと甘い事よ。こちらに済んで二十年近くになりますが、何度かあった台風直撃の時もそんなに酷いとは思いませんでした。まぁ、東京は東西に何本もの谷が通る起伏に富んだ地形をしていて、私が住んだのがことごとく谷の上の部分だったというのは、その要因だと思うのですが。河に面したところは、東京でも結構酷いものがありますからね。

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