2011年2月

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11/02/28(Mon)

うちでは月曜日は洗濯の日といつの間にか決まってたんですが、今日はあいにくの雨。洗濯は明日以降に持越しです。ちなみに洗濯頻度は週に1.5回程度。月曜日は固定で、暑い日が続いて洗い物が増えたりすると、適宜どこかの曜日でもう一回洗濯するというローテーション。

客観的に考えると、日曜日に洗濯した方が突然の雨などにも対応しやすくて良いだろうと思ってはいるのですが、確か最初は“日曜日はとことんダラダラしたい”という邪な動機からこの月曜洗濯デーは始まった様に記憶しています。出かける前に洗って干して、帰宅の頃には乾いているという寸法で、よほど天気予報が外れなければ大丈夫。ところで、大きな事から小さな事まで、人間のやる事は大体一緒。伝統と格式で決められているような事も、うちの洗濯日のように、起源を遡れば案外つまらない事から始まったりしているものです。

長い事続いているものにはそれなりの合理性がある場合も有りますが、私の洗濯日のように割とどうでもいい事がどうでもいい故にダラダラと続いている場合も結構ありそう。そう考えると何事も気楽になりますね〜と思いつつ、雨模様の空を見上げて洗濯日は延期です。

11/02/27(Sun)

今日の一品は特売品でゲットしたブロッコリーのマリネ。茎の部分までまとめて乱切りにし、熱湯に軽く通してから油・酢・塩胡椒で合えます。最大のポイントは火を通し過ぎない事。外で食べるブロッコリーサラダを学校給食のソフト麺に喩えると、うちではアルデンテ程度で熱湯からあげて冷水に放します。

ブロッコリーというと、よく料理研究科の人が“茎まで無駄なく食べられるレシピです”なんて自慢しますけど、うちでは茎まで食べるのは最早デフォルト。それを一歩超えて、茹で汁をタッパーにとっておいて味噌汁に転用します。茹で汁を再利用できるかどうかはその野菜によって違いまして、たとえばホウレン草はアクっぽくてとても使えませんが、ブロッコリーはかなりナイス。むしろそのまま下水に流してしまうのは惜しい、いい味が出ています。

時々、無駄なく野菜を食べるための皮のレシピを目にしますけど、アレはどうなんですかね。有名なのは大根の皮のキンピラ。でも、一般家庭で一回に出る大根の皮なんてたかが知れてると思うのです。よく見る1/4カットの大根の皮を剥いて千切りにしたところで、片手に乗るくらいでしょう。それに火を通すのだから、できるキンピラは一口サイズ。タッパーいっぱい作るのならともかく、そんなものに労力をかけんだったら、私なら最初からかをを剥かずに食べてしまいます。大根はじめ、今市販されてる野菜の皮は柔らかくて、そもそも剥く必要なんてあんまりないんじゃないでしょうか。

11/02/26(Sat)

今年初めてのフキノトウを手に入れまして、寒い寒いと思っていたら、いつの間にか季節は春に近付いているようです。ちなみに昨夜、妙に暑いと思って温度計を見たら、暖房なしでもほぼ20度。冬の完全防寒装備じゃ汗が出るはずです。まぁ、今朝は8度とすっかり逆戻りですけれども。

というわけでフキノトウ。冷静に評価すれば、エグ味が強過ぎて汎用性の低い山菜と、評価は高くありません。オヒタシなんかにしたら、エグ過ぎて食べられないでしょう。というわけで、フキノトウのレシピは大まかに分けて二つしかありません。天麩羅か蕗味噌。うちは自宅でフライをしない主義なので、必然的に蕗味噌になります。

フキノトウは細かく刻んでサッと炒め、ここに味噌・酒・砂糖を入れて適当な固さになるまで煮詰めるというのがベース。そこに鷹の爪・昆布・砕いたナッツなどを加えることで味に変化をつけます。個人的にオススメなのがナッツ。アーモンドを砕いて入れたりすると最高。ただ、買ってくると残った分を一気食いしてしまうのが最大の問題ですが。今回はオプションは付けずにシンプル蕗味噌。これをご飯にちょっとのせ、焼き海苔でくるっと包んで食べると、もう最高なのですよ。

11/02/25(Fri)

今日のおやつは銀杏。私はナッツ類が好きで、缶があれば一気に全部食べてしまうほど。結構カロリーの高い食品なので、自分で買うのはなるべく自粛してますが。銀杏も一応ナッツ類。ですが、炒って殻を剥かなきゃならないので、その面倒臭さから一度に沢山は食べられません。この位が丁度良いですね。

銀杏というと、紙袋に入れて電子レンジでチンするという方法が広く知られてますが、コレをやると結構な確率で身ごと破裂して食べられなくなるので、うちではやりません。一個ずつラジオペンチで挟んでハンマーを落とし、軽く亀裂を入れてからフライパンで炒ります。で、塩をつけて食べるとこの仄かな香りが何ともいえず最高。

全然関係ないですが、銀杏って緑色ですよね。アレって、光合成できるんでしょうか。全面を殻に囲まれてとても光が届くような環境には無いですが緑色。昔から疑問に思ってるんですけど、確かめるすべもないのが残念です。

11/02/24(Thu)

最近の自宅仕事のお供はもっぱら日本茶。そう、缶に移すだけで半分に減ってしまったとここで文句を書いたあのお茶です。でも、偏見が入っているかもしれませんけど、自分で入れたお茶は美味しい。ペットボトルのお茶とか買う気になれませんね、高いし。

貰ったお茶の缶には1人前大匙1杯(5g)の茶葉を使えと書いていました。1人前というのが一体何ccなのかは書いてありませんでしたが、常識的に考えて湯呑一杯分でしょう。でも、湯呑一杯に大匙一杯の茶葉ってちょっと多過ぎる気がします。というかそれは、濃いお茶を少しだけ楽しむスタンスであって、私のように仕事のお供として長時間かけてダラダラお茶を飲むスタイルには向いてない気がするんです。

というわけで、私が一回に使う量は大匙半分程度。ポットが約500ccの容量で、丸一日家にいるときは茶葉入れっぱなしで三煎します。とはいえ、程よくお茶が出たらすぐに魔法瓶に移してしまうので、いつでも熱々のお茶が飲めるのがナイス。1.5リットルのお茶に使う茶葉は大匙半分程度。それでも薄過ぎて寂しい気分になるということは、特にありません。ネットで調べてみたら、まぁピンキリですが日本茶の茶葉が100g1,000円でした。うちで使う量を1回3gとすると、茶葉の値段は30円。30円で美味しいお茶が1.5リットルも飲めるんだから、非常に経済的というべきでしょう。

11/02/23(Wed)

あれから一週間、年に一回しか食べる機会のないチョコレート(職場の義理…)をやっと食べ終わりました。小さい頃はお菓子も普通に好きだったんですが、今ではすっかり苦手になってしまいました。特にチョコレート、甘過ぎです。知り合いが昔、板前さんをやってまして、もう還暦過ぎの人ですから修行時代は住み込みで働いていたそうです。その人が先輩から注意された事というのが、とても印象的でした。

今はタバコを吸うと味覚がダメになるなんて言われてますが、それよりももっと味覚がダメになるのが甘いものだから、甘いものは止めろというものでした。他の味の要素と違って、甘味を口に入れると舌が甘いものでコーティングされたような状態が長く続きます。それを洗い流して次の一口を美味しくするのがいわゆるお茶なわけですが、逆に言えばお茶がないと甘味は口の中でいつまでもベタベタと残るってことなんですね。

その人はもう板前を辞めましたが、いまだに昔の習慣で羊羹や饅頭をはじめ洋菓子まで一切食べられないそうです。私はそこまで極端ではありませんが、甘いものを食べると口の中が麻痺したような感覚になって、あまり気持ちよくありません。というわけで、貰ったチョコも捨てられず、ちょっとずつお茶で洗い流しながら食べました。流すくらいなら食べなきゃいいんじゃね?なんて思いつつ。どうせ貰うんなら、チョコよりもリンゴ一個とかの方がいいですねぇ…。

11/02/22(Tue)

昨日の流れで、そうでない素材もそれなりにパート2。実家からの野菜で商品からは特に程遠い事が多いのが大根と玉葱です。大根は結構な割合でスがはいっています。料理をしない人には何のこっちゃ?でしょうが、スがはいるというのは中に小さな空洞が出来てスカスカになった状態。このような大根を煮ても、歯応えが悪くてあまり美味しくありません。料理本ではスが入った大根なんてまず避けるものだと書かれてます。

でも、自分で作っているとどうしても収穫に適切な時期を数日過ぎてしまったりするんです。そうするとあっという間にスが入り、じゃあ捨てようというのはあんまりだと思うんですね。ですから私は、大根はスが入っていてもOKと伝えてあります。煮物には向きませんが、浅漬け塩揉み系ならそんなに違和感はありません。適材適所ってヤツ。

玉葱はこれまた結構な率で腐っています。これも水分の悪戯。表面がパリッと乾いても中に僅かでも余分な水分が残っていると、蒸れた状態になって腐っていくんです。ただ、腐るのは層状になった葉の単位で進んでいくので、腐った層だけを取り除けばOK。また、同じ層でも腐敗が全面に進んでいなければ、大丈夫な部分は極力切り取って使います。まぁ、食材は極力無駄にしたくないという強迫観念が、DNAレベルで染み付いているのでしょう。

11/02/21(Mon)

うちで使う野菜は7割くらいが実家製…というと新鮮なものがいつも食べられていいね、なんて言われますけど、割とそうでもありません。実家の両親は本業をリタイアしてから農業を始めた、いわばアマチュア農民。採れてからそんなに日が経っていなくても、保存環境が十分でないと、野菜なんていくらでも傷みます。業務用の温度を一定に保った貯蔵庫なんて、あるはずもないですしね。

今回はジャガイモ。ある芋の2割くらいがスポンジ状に腐っていました。芋類は割とコレがあります。ジャガイモは比較的珍しいですが、サツマイモはしょっちゅう。里芋も結構な頻度でこうなります。多分原因は水分。きちっと乾いていない状態で一定時間放置されると、こうなるみたいです。そういう目でスーパーで売っているサツマイモを見ると、よくもまぁ全部をこんなキレイな状態で店頭に並べられるものだと感心します。そういう産地ではきちっと乾燥設備を整えているんでしょうね。忘れられがちですが、スーパーに並んでいるのはお金をいただける商品であって、作っているのはプロなんです。

とはいえ、腐っているジャガイモを丸ごと捨ててしまったりはしません。流水に当ててスポンジの部分を洗い流し、境界部分を上手に削げば十分に食べられます。料理のイロハでは、美味しい料理の一番のコツは新鮮な素材だと言われます。それはまぁその通りなんですが、そんなことを言い出せば大概の野菜なんてサッと茹でて塩振った状態が一番美味しいともいえるわけで、料理の立つ瀬がなくなってしまいます。昔、フィルムのCMでありました。“美しい人は更に美しく、そうでない人もそれなりに”。そうでもない素材をそこそこ美味しく食べられるようにするのも、料理の醍醐味じゃないでしょうか。

11/02/20(Sun)

知り合いから茶筒に入った日本茶を貰いまして、ありがたいことです。まぁ、今時こういうのを貰ってもあんまり飲まない(コンビニでペットボトルのお茶売ってますから)ですからね。うちの近所にはお茶の専門店が2件あって、お客さんが入っているのを見た事がありません。アレは一体どうやって成り立っているのでしょうか?

それはともかく貰ったお茶。茶筒の中にアルミ蒸着されたビニール袋に入ったお茶が入っているという二重構造でして、私は大概こういう袋はとっとと捨てる事にしています。するとアラ不思議。まだ全く使っていないのに、お茶は茶筒の半分に減ってしまいました。ホント、こういうギフト系商品の上げ底っぷりは目を覆うものがありますね。ただでさえ小売用の茶葉の日本茶なんてどんどん売れなくなっているのに、こんな所でますます信用を落してどうしようというんでしょう。

まぁでも、珍味系は大体そうですよね。瓶入りのものはやたらとガラスが厚いですし、真空パックの佃煮系は豪華な小箱に個別に入れたうえで、それがまた周囲を嵩増しした外箱に入れていて、全部剥いたら体積1/3とかザラ。白黒のライン引きは難しいかもしれませんけど、ある意味産地偽装と同じ類の消費者背信行為だと思うんですよ。何故か、公的には全然問題になりませんけど。

11/02/19(Sat)

前にもここで書いたんですけど、一年で一番寒いこの時期、私は布団の中で寝袋に入って寝ています。コレが超温かいんですけど、最近その寝袋を更に活用する方法を思いつきました。寝袋は側面にジッパーがついていて“開き”に出来るんですが、この状態だとパソコンを使っている時に丁度良い膝掛けになるんです。

というわけで、今まで使っていたノーマル膝掛けはお払い箱にして、現在は寝袋膝掛けを愛用中。“寝る”と“パソコンを使う”は決してダブらないので、これぞ有効活用。おまけに寝袋は長さが2m弱あるんで、本来の膝掛けと違って腰の後ろまで生地を回せるのがナイス。保温力自体も、ノーマル膝掛けの数段上をいきます。

ちなみに、冬場は座布団として四つ折にしたアクリル毛布を使用。コレも普通の座布団とは比べ物にならないくらい温かいのです。勿論、寝る時は普通の毛布として使います。こういうの、一粒で二度美味しいって言うんですか?どうせ手元にある以上は、極限まで使い倒すのがドケチというものでしょう。

11/02/18(Fri)

DPZでの練炭の使用レビューを興味深く読みました。今や練炭っていうと自殺ツールとしてしか認識されてないんですけど、その熱源としての特性にちょっと興味があったのです。でも、私の周囲の人間も、仮に私が練炭コンロを買ったと言ったら心配するんでしょうね…買わないけど。

上の記事でいろんなことが分かりました。まず、練炭というのは一回分=1ブロックで売られているという事。8個入りで1290円。そして、1個で8時間もちます。コレは結構経済的。でも、途中でやめて次の日にとっておく、というのは出来ないっぽいんですよね。そして火力。普通のガスコンロを使って5分で沸いた水を沸かすのに15分。思っていたより弱いです。弱火でコトコト系の料理には向きますが、それ以外はちょっと厳しそう。

結論、練炭コンロを買うんだったら七輪を買ったほうが汎用性が高くて楽しそうです。炭だったら必要量を追加したり、消壷に入れて次の日に持ち越しも簡単です。いつでも手軽に炭火で肉や野菜が焼ける、コレは魅力的。まぁ、しばらくはやりませんけどね。

11/02/17(Thu)

一昨日けなしにけなした丸元氏の本ですが、賛成できる部分も結構ありまして、そのひとつが、“たんぱく質は動物からではなく植物から摂るべし”というもの。これは割と良く聞かれますね。具体的には大豆タンパクです。栄養云々の話は置いておいても、大豆メインの献立を続けていると、実感として身体が軽くて調子がいいんです。そんなわけで、本当は大豆メインの食生活に移したいところなんですが、問題が一つ。大豆は結構高いんです。

勿論産地や買う店によって大きく左右しますけど、大豆の小売価格は大体600〜700円/キロ。コレは米より高いですし、私がよく使う鶏ムネ肉よりも高いです。マクロビ系で、鶏肉1キロを作るためには3キロのエサが必要だといいます。食用大豆と餌用大豆は違いますから必ずしも正確ではないですけど、もうちょっと安くても良いと思うんですよ、大豆。せめて、米の価格は下回って欲しいです。

あと、少し違う話かもしれませんけど、最近良く小麦や珈琲豆の値段が上がっている事が取りざたされてます。何かあると業者はすぐに、企業努力では無理な段階まで原材料価格が…と言い出しますが、上げる要因があると光速で値上げする反面、下げる要因があってもちっとも値下げしません。小麦なんて数年前までキロ100円で買えたのに、今度の値上げで200円を越えてしまうでしょう。ホント、不公平です。

11/02/16(Wed)

毎年恒例、親戚から文旦を送ってもらいまして、ありがたいことです。知らない人はググるとすぐ出ると思うんですが、文旦というのはソフトボールくらいの大きさの大型柑橘類です。厚い外皮と固い内皮をキレイに剥き、大量の種をとって食べるという、今では流行らない面倒臭い果物ですが、酸味と甘味のバランスが、今流行の甘いだけの果物にはない魅力です。

でもこの文旦、捨てる部分がとても多いんです。外皮・内皮・種は、“大概のものはよく噛めば食べられる”というのをモットーにしている私でもちょっと無理。で、どれだけ食べられる部分があるものだろうかと、量ってみました。その結果、任意に取り出した文旦一個の重さが530g、外皮が170g、内皮&種が90g、食べられる実の部分が270gとなりました。つまり、食べられるのは530g中270g、約半分。コレは勿体ない。

そこで、送られてきた箱の中に入っていたパンフにしたがって、文旦の砂糖漬けを作ることにしました。これは外皮から表面の黄色い部分を削いで除いたものを、砂糖で煮て干すというもので、ノリとしては九州名物ザボン漬けみたいなものです。で、実際に削いでみたところ、170gの外皮から110gの砂糖煮の素がとれました。コレだけで煮るのは非効率的なので、ある程度量がたまるまでは冷蔵保存ですが。

削いだ表面と内皮・種は、そのまま捨ててもいいのですが、まぁ折角なのでザルに広げてよく干して、風呂に入れます。柚子湯は身体が温まるといいますが、丁度あんな感じ。折角送ってもらったのだから、最後の最後まで有効活用しなくてはね。

11/02/15(Tue)

ブックオフで丸元淑生の“システム自炊法”105円を見つけてゲット。以前からこの人の本は一度読みたいと思っていたのです。で、ペラッと読んでみたのですが、まぁこの一冊でいいかな…。壇先生や魚柄先生のような衝撃的な出会いとは程遠いものでした。ファンには悪いのですが、栄養の数字やバランスに縛られて、頭で料理を作っているような、そんな感じ。

初めて出版されたのが1987年と随分古いので、今とは常識が変わってきているとは思います。でも、単身赴任で一人暮らしをしている男性向けの本で、“理想的なたんぱく質はとき鮭です。でも、スーパーや百貨店では手に入らないので、築地などの大きな市場に月に一度程度買いに行きましょう”には笑ってしまいました。あと、“買い揃えなくてはならないもの”に挙げられているまな板。“予算が許せば古代檜(樹齢約2000年、自然倒木後約150年を経た檜)製を購入したい”。あくまで、単身者の健康な身体作りのための料理本ですよ?

私の偏見に塗れた印象では、片足を栄養学に、もう片足をマクロビに突っ込んだ、美食倶楽部の海原雄山でしょうか。ホントすみません、言いたい放題ですけどね。

11/02/14(Mon)

毎日使っている手袋に穴が開きそうになっているのを見つけて凹む。自転車に乗る時に使うと、ブレーキを押さえる親指の内側(特に右手・前輪担当)がまずダメになり、次は人差し指〜薬指の指先がダメになります。この手袋を買ったのは確か先シーズン。先代がダメになったのを機会に、今回は長持ちするヤツをと思って自転車ショップで専用のを(私にしては)高いお金を出して買ったのに、2シーズンでアウトはあんまりです。それも、通年で使って2年ならまだ分かりますけど、寒い時期だけ使って2シーズンですからね。コストパフォーマンス悪過ぎ。

というわけで、悟りました。自転車に乗る時の手袋は消耗品です。次からホームセンターで買った軍手にします。5年前なら自意識が邪魔して無理でしたけど、もう大丈夫。アレなら超特価なので、1シーズンに10双使い倒しても、十分にペイします。それに素晴らしいのは、安くてゴムの滑り止めがついていないタイプは、裏表の区別が無いので、普通の手袋の倍の有効利用が出来るって所。破れる場所は決まっているので、左右で違う使い方をすれば、負担が半分に。

そう考えると、軍足もスバラシイ商品ですね。靴下もダメになる部分は足の裏や踵と相場が決まっています。そこを回してローテできるんですから最高。流石に外行きはダメですけど、家の中や近所の中で履く分には良いんじゃないかと計画中。

11/02/13(Sun)

時々、どうでも良い事が気になってしまうのはもう、性格のせいとしか言えないでしょう。今、毎食海苔を食べてるんですけど、この海苔が5枚で一つの小袋に入ってるんです。小袋に入っているタイプの海苔は大体5枚ですね。私は他の枚数のを見た事がありません。で、私が一食に食べるご飯はお茶碗2杯・1合です。5枚だと2-3になるか、3-2になるか、とにかく割り切れません。不公平です。というわけで、私にとって一食で食べる海苔のベスト枚数は、お茶碗1杯2枚で割り切れる4枚です。それを、1食5枚食べろといわんばかりのこの小袋は、良い迷惑です(言い過ぎ)。

そんなもんで私は、小袋から4枚取り出して1枚は次の食事に残し、次の食事の時は残った1枚+新しく開封した小袋から3枚。その次の食事は残った2枚+…、神経質な自分の性格が悪いのか、それとも何でもかんでも小袋に入れる日本の食文化が悪いのか。でも、あの何でもかんでも小袋というのは、資源も無駄だし、包装が膨らんで少量でもそれっぽく見えてしまうしで、ちょっとの便利さと引き換えにずいぶんマイナスがあると思うんですけどね。今日は私の嫌いなショージサダオっぽくなってしまいました。

11/02/12(Sat)

部屋の暖房を最低限にしているドケチの私ですが、厚着をして膝掛けを使えば、割と平気。でも、そんな私でも例外的にココは辛いと思うのが、部屋でパソコンを使っているときの右手です。左手は担当がキーボードだけなので、仕事が無い時は首筋を触るなり膝掛けの中に突っ込むなりしていれば、それなりに平気。でも、右手はキーボードをマウスを兼務しているので、仕事が無い時というのが殆ど無いんです。一応、指なし手袋ははめてますけど、あんまり意味がなかったり。

で、ふと思ったんですが、USBの電源を使った商品ってありますよね?ミニクリスマスツリーとか、ミニファンとか。ああいう感じで、電気毛布みたいなノリで手を温めるUSB接続の指なし手袋を作ったら、結構売れると思うんですけどね〜。という話を知り合いにしたら、それ以前に、普通は手がかじかまない程度に部屋を暖めるんだと言われました。それもそうですよね。

11/02/11(Fri)

デイリーポータルZの鳥から揚げの全流派をマスターするが、久々にツボに入りました。ネットレシピ約200種類を分析・分類し、竜田揚げからフライドチキンまであらゆる流派のから揚げを実際に作ってみるというもの。なるほど、確かに一口にから揚げといっても、店によって衣が全然違います。そこにこんなバリエーションがあるとは。くだらないように見えて奥の深い記事がステキ。

以前はデイリーポータルZには高瀬克子さんという、面白い食の記事を書かせたら右に出るものはいない逸材がいたのですが、残念ながら現在は子育て休職中。↑の加藤まさゆきさんは食のジャンル限定ではないものの、最近出てきたライターさんの中では個人的に一番楽しみな人です。本職(学校の理科の先生)があるので、記事のアップが少ないというのがやや残念な所。この人のデビュー記事、スーパーで鶉の卵を買ってきて温めたら本当に孵化した、という記事(コレ)は衝撃的でした。

あとデイリーポータルZで記事が出てれば無条件に読むのは玉置豊さん。アウトドアの食材採取系の記事をメインに書いている人で、コレを読むと無性に海の近くに住みたくなります。次点としては最近デビューした小堺丸子さん。この人はオールジャンルの記事ですが、目の付け所がいい感じ。これからもっと伸びるんじゃないかと、密かに注目中。まぁ、何だかんだで毎日楽しみにしているわけですよ。

11/02/10(Thu)

愛用のバスタオルに穴が開きまして、ちょっと頭にきてます。普通に使って擦り切れたのなら、穴も使い切った印ですから、私としては大満足なんですが、今回のはちょっと違う。このバスタオルは隅の方に刺繍がしてありまして、その刺繍部分が裂けたんです。コレはいただけない。

バスタオルにとって刺繍というのは本来不要な部分です。無くても全く困りません。それなのにその飾りの部分が本来の機能を損なうキッカケになってしまったわけで、それはありえないだろうと思うのです。まぁ、穴はまだ小さいので、適当に繕って使い続けますけど。

でも、こういうケースって割と多いですね。昔、屋外でナイフを使っていて柄がパッキリ割れたことがあります。そのナイフは柄が空洞になっていて、中に色々なツールを収納できるタイプのものでした。そんなのを選んだのが私の若気の至り。ナイフは切る機能が一番重要なのですから、それに特化したものを選ぶべきだったんです。まぁ、何事もシンプルイズベストですね。

11/02/09(Wed)

ジャガイモを箱で手に入れたので、現在絶賛ジャガイモ週間発動中。今のところ一番好きなのは、少し前にここで書いたハッシュドポテトですが、流石にそれだけだと食べきるのに春先までかかりそうなので、もう一品くらいと思い立ちました。ジャガイモ料理といえば、最もポピュラーなのはポテトサラダですが、アレは結構な量の油や卵を入れないと味が決まらないので、うちではあんまり作りません。殆ど入れないヤツも独自路線で美味しいといえば美味しいのですけどね。

というわけで、こういうときに私が作るのはポテトしゃきしゃきサラダ(超適当な名称)。鍋にお湯を沸かして月桂樹の葉を一枚入れます。沸騰したら千切りにしたジャガイモをドバッと放り込み、サッと湯がいてからザルにあけます。ここに塩胡椒、ニンニク、酢、油で味を調えれば完成。使っている調味料はポテトサラダと大して変わらないのですが、ジャガイモのシャキシャキした歯応えが残っている分、もう少しアッサリとしていて、ご飯のおかずに近い気がします。コレをタッパーに4〜5回分作りつつ、ハッシュドポテトを楽しんでいれば、箱のジャガイモなんてあっという間です。

11/02/08(Tue)

ラジオラバーな私がことのほか好きなのが落語。落語は密かなブームなんて言われてますが、落語番組は本当に少ないです。私が知っているレギュラー番組は、TBSのラジオ寄席だけ。それも、野球シーズンには無くなってしまいます。ラジオ深夜便で時々落語百選というのをやってますけど、さすがに時間が遅すぎて…。落語は日本を代表する古典芸能です。ふとっちょが台本たてて絡み合う、自称国技をあんなにこまめに放送するんなら、もうちょっと落語に力を入れてくれてもいいのに。

まぁそれはともかく、この前のラジオ寄席で流れたのが、古典落語の代表としても知られる時そば。落語は聞かないという人でも筋くらいは知っていると思います。蕎麦屋で客が主人に代金を支払いながら、唐突に時間を訊いて、代金を一文誤魔化すというヤツ。私、数ある落語の中でこのネタが一番嫌いです。とはいえ、その詐欺的行為に正義の心で許せない、というのではありません。

この落語の中には、客が蕎麦をすするシーンが出てきます。そこで大概の落語家は、コレでもかといわんばかりにすすって見せる(聞かせる?)のですね。コレが私には下品にしか聞こえないのです。そもそも落語の中で音真似なんて、いわば飾りの部分の筈なのに、自分の技量を見せつける様にズルズルと。江戸の粋とは対極です。

ということでWikipedia先生に聞いてみると、“5代目古今亭志ん生は本作を、何としても勘定をごまかしたい男を描いた物語と位置付けている。志ん生の理論に従えば、麺をすする音のリアルな表現は所詮は瑣末な事で、巧妙に勘定をごまかす男とそれを真似する間抜けを描くのが本作の真髄であり醍醐味と言える”なんて記述があって、やっぱりそうだよなと思った次第。

蕎麦は音をたてて食べるものという考え方は、この時そばに由来する部分が大きいのではないでしょうか。でも、音といってもたてればいいというものではないと思うのですよ。これ見よがしにズルズルと音をたてて食べている人を見ると、可哀想な人を見る目で見てしまう私です。

11/02/07(Mon)

よんどころない事情(単に疲れ過ぎただけとも言う)で、久しぶりにスーパーの惣菜コーナーで弁当を買って夕食。そして激しく後悔。これはもう、20:45になると黄門様が印籠を取り出すくらい決まりきった流れなのですが、時々やってしまいます。惣菜コーナーで弁当を買うと大体400円前後。絶対値として大した金額ではありませんが、いつものうちの食卓と食材原価を考えると、あの内容に400円も出してしまったのか…と泣きたくなります。その400円を食材系に回せば、いつもより数ランク上のものをもっとお得に楽しめたのに、自分のバカ。世の中ではワンコイン=500円というのが通説ですが、自炊をしていると100円も結構大きいんです。500円なんて上手に使えば凄い。

加えて、弁当を食べ終わると空になった弁当箱が残ります。コレが結構かさばるんですよね。この辺では可燃ごみは週二回の収集なんですが、一回分の弁当ゴミは、一回分のノーマルゴミの嵩を軽く上回ります。ごみ収集は無料なので、別に損はしていませんけど、どこか悔しい。時々発作的にカップ焼きソバを買ってしまった時も、同じ悔しさを味わいます。発泡トレイはデカいです…。そんなわけで今日から再び、ケチとゴミ削減のために自炊に戻ります。

11/02/06(Sun)

基本的に、使える物が使える内は徹底的に直して使うのがポリシーの私。部屋着も勿論、コレでもかというくらい繕っています。で、その繕った跡を見ると結構面白いんですね。いつも部屋で着ているトレーナー。どこが一番傷むかというとダントツで袖口です。で、私は右利きなので、右袖の方が傷みが激しいのではないかと予想するのですが、実際に直しが多いのは左袖なんです。

二十年来愛用の綿入れも肘が抜けて大穴が開いたのは左側。コレも謎です。ルームソックスは左右関係ない形をしているので、左右どちらの足に履かれるかはその場の運なのですが、どちらも真上から見て先端の右側が傷んでいます。ということは、左足の親指か右足の薬指に体重がかかっているわけで、コレは常識的に考えると左足の親指でしょう。そすると、私の利き足は左?小中学校の授業ではもっぱら右でサッカーボールを蹴っていた気がするんですけど。謎です。

昨今では服が安いので少し傷んだら買い換えがちですが、同じ物を長く使っていると自分の身体の癖が見えてきたりして、それはそれで面白いのです。

11/02/05(Sat)

うちの敷地の片隅に金柑の木がありまして、放置されているので(一応大家さんに許可は取って)、収穫・おやつにしています。あんまり品種改良されていない種類らしくて、結構酸っぱい。でも、果物といえばやたらと甘い昨今の状況からすると、むしろ新鮮でもあります。

私が毎日チェックしている言戯という絵日記サイトでも最近ネタになってたんですが、今時の果物ってやたらと甘い気がします。リンゴ・ミカン・スイカ・キウイ、それこそ猫も杓子も糖度○%を売りにしてたりして、やや食傷気味。味ってバランスだと思うんですよ。甘味・酸味・香りなどがその果物ならではのバランスで揃ってて初めて美味しいわけで、そんなに甘いのが好きならば、砂糖を舐めてた方が手っ取り早いんじゃね?とか皮肉にも思ってしまいます。

まぁ、元来が天邪鬼な私からすると、グルメな番組や文章で“柔らかくて甘くてサッパリしてる”とか言われると、とりあえず反発してみたくなるのですね。豆腐に砂糖をかければお手軽に最高のグルメが出来るんじゃないかとか。でも逆に、これらのマジックワードを外してボキャブラリー豊かに美味しさを表現するのって、かなり難しいとも理解しているんですけれども、そこはプロらしく頑張って欲しいなと。

11/02/04(Fri)

今日は大袋のジャガイモが安かったのでゲットしてきました。ジャガイモの料理といってまず思いつくのは、ポテトサラダでしょう。うちも以前はまずコレを大量に作ってタッパーに常備菜として蓄えていたものですが、最近ではもっぱらハッシュドポテトがレギュラー一位です。

拳より一回り小さいくらいのジャガイモが一食分。その内半分を微塵切り、半分を生のまますりおろして塩胡椒と一緒に混ぜ合わせます。コレをよく油を馴染ませたフライパン(かテフロンのフライパン)で両面焦げ目がつくまで焼くだけ。割と形が崩れやすいので、何度もいじらずに、キッチリ焦げ目をつけてひっくり返すのは一回だけというのが、コツといえばコツでしょうか。

ポテトサラダにするとホクホクした食感になるジャガイモが、このように料理するとねっとりとした、まるで別の食材のような食感になります。そこんところが、最近のお気に入り。また、↑のやり方は一番ベーシックな方法で、玉葱やベーコンの微塵切りを入れれば、ワンランク上のご馳走になるポテンシャルも秘めてます。まぁ、私はシンプルにジャガイモだけ、入れてもほんの少しの玉葱ぐらいが好きですけどね。いずれにせよ、かなり型崩れしやすいので、あんまり具を入れるとまとまりません。ハッシュドポテト、オススメです。

11/02/03(Thu)

毎日、実家からサルベージしてきた海苔を淡々と消費中。あっちでは海苔といえばもっぱら味付け海苔。焼き海苔は醤油をつけるのが面倒臭いという理由で、開封もされません。そんなわけで私も小さい頃は海苔といえば味付け海苔だったのですが、今ではあの甘ったるい旨味調味料の味が鼻につき、もっぱら焼き海苔派。というわけで、実家で貰った焼き海苔は全てサルベージしてるんです。

で、小皿に醤油を注しつつ思うんですが、外で刺身や寿司を食べる時、醤油皿にたっぷりと醤油を注す人がいますね。いつもアレを見ると、もったいないなぁと思うのですよ。小さい頃、亡くなった祖母が自家製醤油を仕込んでいた姿を見て、手伝いもしているので、人一倍思い入れが深いのかもしれません。面倒臭いんです、本来の醤油作りって。

売ってる醤油はまぁ、そんな事もないんでしょうけど、ドケチの私としては自分が使う分だけを醤油皿に注して欲しい所です。あと、直接関係ないですけど、醤油に山葵を溶く人いますね。私はアレもダメ。特に山葵がいいヤツであればあるほど、醤油に溶いたりしたら香りが飛んでモッタイナイ。刺身に直接山葵を塗って、その山葵が醤油に触れないように刺身を醤油に浸して食べるのが好みです。まぁ、割とどうでもいいことなんですけど。

11/02/02(Wed)

東京は記録的な乾燥状態が続き、先日のオレンジピールもあっという間にカラッカラになって完成。味は、製作者本人のバイアスがかかりまくってますが、市販のものと大差ないと思います。まぁ、オレンジピールの味の違いなんて、実質どこまで皮の苦味を抜くかというその一点だけですから、失敗のしようがないというのが悲しい現実。その意味で言えば、少し抜き過ぎた感もありますが、まぁ十分に許容範囲内でしょう。

というわけで、今朝はオレンジピールを片手に番茶をすすりながらの日記更新。本当は紅茶の方があうんでしょうけど、まぁ細かいことは気にしない方向で。このオレンジピールを刻んで生地に練りこみ…なんて始めると、また違う階段を一段上がる事になるんですが、オーブンって滅茶苦茶電気代がかかりそうなんですよね。そんなに甘いものに執着もありませんし。今のところは保留って感じで。

11/02/01(Tue)

少し前に作った煮卵、大絶賛の内に食べ切りまして、残ったのは割と多目の煮汁。勿論、捨てずに有効利用します。実家から送ってきたり、知り合いから貰ったりで、殆ど買うことのない野菜と違って、調味料はほぼ100%自腹です。おまけに、安い事が正義だという私の主義に反し、味の決め手になる調味料にはそれなりの投資をします。そんなわけで、余った煮汁をそのまま流してしまうという選択肢はありえないのです。そもそも、煮汁には色んな旨味が溶け出しているので、極上のあわせ調味料ととらえられますしね。

今回の煮汁は、毎晩作っている大根や白菜などのミニ鍋の味付けに。全てこの煮汁で決めようとすると醤油臭くなるので、塩で味を決めた後に香り付け担当として登場してもらいます。今回は丁度鶏肉もあったので、感じとしては親子丼の卵抜きバージョンといった感じ。

煮汁の再利用としては他に、切干大根の煮汁があります。うちでは常温保存できる実家謹製の切干大根を常備してまして、おかずの数が少なくなるとコレを登板させるのですが、前回使った煮汁はタッパーに入れて冷凍庫で待機させてます。水とダシから作るのとは全然味わいが違ってて、まさに注ぎ足しつつ作った伝統の味。煮汁の再利用というのは、なかなかバカにできないのです。

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